JP2012524935A5 - 計測確度報告機能を有するフィールド機器 - Google Patents

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本発明は、産業プロセス制御システム用のフィールド機器に係る。より詳しくは、本発明は、計測されたプロセスパラメータを表す計測値と、このプロセスパラメータの計測の不確かさを表す計測精度値とを提供することができるフィールド機器に関する。
フィールド機器は、圧力、温度、流量、液面高さ、導電率、pH等を含む種々のプロセスパラメータを計測・制御するための機器である。このような機器、製、炭化水素の処理、水圧粉砕、およびさらに液状炭化水素の抽出、大量の流体の処理、食料や飲料の調製、水や空気の分配、ならびに環境管理、薬剤、接着剤、樹脂、薄膜および熱可塑性プラスチックの精度の高い製造等の種々の産業に用いられている。
フィールド機器は、(プロセスパラメータを計測あるいは検出するように構成されている)プロセストランスミッタと、(このようなプロセスパラメータを変更あるいは制御して目標値を達成するように構成されている)プロセスコントローラ有している。さらに汎用的なフィールド機器は、圧力/温度トランスミッタ等のマルチセンサ型トランスミッタと、センサとコントローラの両方の機能をもつ一体型コントローラとを有している。このような汎用的な機器は、一体化された流量制御器と静水圧タンクゲージシステムを有し、圧力、温度、液面高さ、流量等の多くの関連するプロセスパラメータを計測・制御している。
流量計およびこれに付随するトランスミッタは、流体処理において重要な役割を果たすとともに、多岐にわたる様々な技術が用いられている。このような流量計には、機械的な回転の関数として流量を表すタービン流量計、圧力の関数として流量を表す圧センサ、熱伝導率の関数として流量表す質量流量計、振動効果の関数として流量表す渦巻流量計またはコリオリ流量計、イオンを含む水等のプロセス流体の導電率および磁場を通過するときに流体を横断して生成される起電力を利用する磁気流量計等があるが、これらに限定するものではない
しばしばこのプロセス制御ループのチェックまたは診断をって、このプロセス制御ループ内のフィールド機器の動作と性能を検証することが好ましい。さらに具体的には、この制御ループ侵襲的方法を用いることなく、あるいは、トランスミッタを制御ループおよび産業プロセス制御システムから取り外すことなく、制御室から遠隔的に各々のプロセストランスミッタの性能を検証するのが好ましい。現状では、診断能力は、この制御ループおよびトランスミッタの電子回路の性能に関連した情報を得ることに限定されている。
例えば、制御室は、トランスミッタの電子回路からテスト信号を発信させ、プロセス制御ループ全体に伝播させることができる。制御室は発信されたテスト信号の大きさと特性を知っているので、トランスミッタとプロセス制御ループがテスト信号に適切に応答しているか否かを検証することができる。こうして制御室は、疑似センサ出を生成し、この電子回路とプロセス制御ループが同様の対応をすることをチェックする。
しかし、プロセス制御ループは、センサ自体(外部条件の影響を受け、また経時的に変化する)の機能を検証することはできない。たとえば、疑似的なテスト信号、センサが、損傷を受けていないことそして有効な圧力号を生成していることを実証しない。
フィールド機器行われる計測を表すデータが、後の検査が行えるように保存されることは通常のことである。1つまたは複数のプロセスパラメータを時間の関数として表すために、チャート紙が用いられることもある。蓄積されたデータは、政府の関係部門や他の民間セクター(公益事業会社、消費者、省庁の監督を受ける化学メーカー、米国食品医薬品局(FDA)や米国環境保護庁(EPA)のような政府機関の統制を受ける顧客等)にも提供される。しかし、この蓄積されたデータは、計測値の信頼性に関する情報を含んでいない。
性能に関して、エンジニアや購入者は、公開された基準確度に基づいて、フィールド機器(たとえばプロセストランスミッタ)を選択する。フィールド機器が設置された場合、このフィールド機器からの計測値の確度は、基準確度に加えて、多くの要因に依存する。これらの要因はフィールド機器に付随する誤差を含む可能性がありまた同様にフィールド機器で検出される計測可能な信号を生成するのに用いられる(オリフィスプレートやブラフボディのような)一次的素子(primary element)に付随する誤差も含む。これらの誤差は、温度効果、ライン圧力効果、長期ドリフト、校正に影響を与えるような(たとえば過圧等の)範囲外の暴露等から生ずる。
この結果、フィールド機器が稼中の場合、実際の動作の正確さは分からないプロセスは、プロセスパラメータの計測に関連した所要の性能(または許容される誤差)を有している筈であるが、フィールド機器がそれらの限度内で動作しているかどうかを任意の時刻で判断するのは困難であった。
発明に係るフィールド機器は、プロセスパラメータを検知するセンサと、この検知されたプロセスパラメータ関数である計測値を生成するためのプロセッサと、この計測値に基づいた出力を送信する通信インターフェースとを備える。また、このプロセッサは、上記の計測値に付随す計測精度値を計算する。
本発明の一態様によれば、上記の計測精度値は、推定誤差と安定性誤差を含む。プロセッサは、この計測精度値を、自身に保存されている所要の性能限界と比較する。また、通信インターフェースは、この計測精度値が、所要の性能限界内か否かの指示を提供する。
全推定誤差および安定性誤差をリアルタイムで計算することができこの計算 に基づいて実際の動作確度の指示として計測精度を提することができフィールド機器のブロック図である。 フィールド機器による全推定誤差および安定性誤差の計算を図示する流れ図である。
図1は、フィールド機器10のブロック図であり、このフィールド機器は、プロセスセンサモジュール12、信号処理回路14、中央処理装置(CPU)16、不揮発性メモリ18、ランダムアクセスメモリ(RAM)20、温度センサ22、基準時間回路24、通信インターフェース26、電圧レギュレータ28およびターミナルブロック30を備えている。フィールド機器10は、ターミナルブロック30において、通信媒体32と接続している。通信媒体32は、2本の導線を捩った導線対であってよく、検知されたプロセスパラメータを表すアナログの4〜20mAの電流の伝送、およびHART通信プロトコルによるデジタル通信行うことができる。代替として、通信媒体32は、ファンデーションフィールドバス(FoundationFieldbus)のような通信プロトコルを用いた、双方向デジタル通信を行う通信バスであってよい。また、通信は、ワイヤレスHARTのような無線式の通信プロトコルで行われてもよい。
CPU16は、フィールド機器10の動作を統合する役割を果たす。CPU16は、受け取ったデータを処理する。すなわちセンサモジュール12で生成され、信号処理回路で処理されたセンサ信号を受け取って保存するとともに、計測値を生成して通信インターフェース26およびターミナルブロック30を介して通信媒体32へ供給す。この計測値は、プロセスセンサモジュール12によって検知されたプロセスパラメータ(複数)の値をさらに、CPU16は、温度センサ22から温度データ、基準時間回路24から得られる基準時間を用い、不揮発性メモリ18に保存されている係数を共に用いてこの計測値に付随する全推定誤差(TPE)および安定性誤差(SE)を計算する。制御室から受け取った要求により、この全推定誤差および安定性誤差は、通信媒体32を介して報告され、または各通信での第2変数として通信される。
さらに、他の計測精度値である、全推定誤差と安定性誤差の和を表す全算出誤差がCPU16によって、不揮発性メモリ18に保存されている要求性能限界と比較されてよいもし全算出誤差が要求性能を超えた場合には、CPU16は、警告あるいは警報発生させ、通信媒体32を介して外部へ伝達させる。この警告あるいは警報を生成するか否かの決定は、不揮発性メモリ18に保存されているユーザの選択に基づくようにしてよい
また、CPU16は、センサ信号をモニターして、計測値の不確かさに影響を与える範囲外の条件が発生したか否かを判断してよい。例えば、圧力センサが大きな過圧条件に曝されると、校正に影響する可能性があり、通常予定されるよりも早くフィールド機器10の再校正が必要になる可能性がある
不揮発性メモリ18は、CPU16が用いる、動作確度を判断する診断ルーチンを実行するのに必要なプログラムを含む、アプリケーションプログラムを格納している。不揮発性メモリ18は、全推定誤差と安定性誤差算に用いられる係数および定数、および要求性能限界を格納している。さらに不揮発性メモリ18は、環境定データ、校正データ、およびCPU16がフィールド機器10の動作を制御するために必要とする情報保存する。
温度センサ22は、フィールド機器10のハウジング内における温度を検知する。温度センサ22によって検知される温度は、CPU16での全推定誤差の成分の一つである温度効果の決定に使用される。
基準時間回路24は、計測値の安定性誤差を計算する際に用いるフィールド機器の動作時間をCPU16に与える。基準時間回路24は、リアルタイムの時間、またはフィールド機器10における最新の校正から経過した時間(基準時間)もしくはフィールド機器を設置してから経過した時間(稼働年数)を、CPU16に与える。
通信インターフェース26は、フィールド機器10と通信媒体32によって形成されるループまたはネットワークとのインターフェースとして働く。通信インターフェース32は、CPU16から受け取ったデータを、アナログ式でもデジタル式でも出力することができる。また、通信インターフェース26は、通信媒体32からメッセージを受け取り、これをCPU16へ供給する
電圧レギュレータ28は、ターミナルブロック30と接続されており、フィールド機器10のすべての部品の電源に用いられる安定化電圧をもたらす。図1に示す実施形態では、フィールド機器10は、有線方式の通信媒体32を介して、情報を送りかつ受け取るとともに、通信媒体32から電源も受ける。他の実施形態では、フィールド機器10は、無線方式のフィールド機器であってよくこの場合電圧レギュレータ28への電源は、フィールド機器10に付属したバッテリもしくは環境発電デバイスによって供給されてよい。まは通を行わない有線式電力バスから供給されてよい。この場合、通信インターフェース26は、無線トランシーバを備えることとなる。
フィールド機器10の計測値に付随する計測精度値の計算は、定期的に、または新しい計測値が得られる時のような特定のイベントに対応してわれる。CPU16は、全推定誤差TPEと安定性誤差SEの計算におい、不揮発性メモリ18に保存されている係数を利用する。これらの係数は、CPU16のROMにハードコードされてよく、または製造時に不揮発性メモリ18にロードされてよい。
フィールド機器10の全推定誤差(TPEγ;TotalProbableError)の計算式は、下記式(1)によって表すことができる。
TPEγ=((基準確度)2+(温度効果)2+(静的効果)2)1/2 (1)
ここで、基準確度とは、不揮発性メモリに保存されているセンサに固有の値であり、フィールド機器の現在の動作範囲に依存するものである。ここで、この動作範囲は、フィールド機器1010を環境設定する際に不揮発性メモリ18に保存される、範囲の上限および範囲の広さによって定義される。
度効果はフィールド機器の温度の関数として変化する誤差成分である。温度センサ22は、CPU16に、温を提供する。こ温度表示数値、不揮発性メモリ18に保存された係数に適用され、温度効果の誤差成分を生成する。
静的果は、静的なライン圧力効果のことである。この誤差成分は、例えば圧力または流量に関する計測提供するフィールド機器に存在する。温度を計測するような、他のタイプのフィールド機器においては、この静的効果は、全推定誤差(TPEγ)の計算には存在しない。静的なライン圧力の検知を含む)複数のパラメータを検知する機能を有するフィールド機器の場合、静的効果は、計測された静的ライン圧力に不揮発性メモリ18に保存されている係数を乗ずることによって計算することができる。
静的なライン圧力を検知する能力のないフィールド機器の場合には、静的効果は、フィールド機器に対して予想される静的ライン圧力の範囲を表す、予めユーザが入力する値に基づいてよい。このユーザが入力する範囲の値は、通常、フィールド機器の環境設定の際に入力され、不揮発性メモリ18に保存される。代替として、フィールド機器10と同じネットワークにゲージ圧トランスミッタが存在する場合には、静的圧力は、ゲージ圧トランスミッタからネットワークを介して入力されてもよい
一次的素子(primary element)とともに用いられる計測制御装置の場合、この一次的素子付随する全推定誤差TPE P )を求めるための計算も行われてよい場合によっては、この一次的素子の全推定誤差TPEPは、フィールド機器全推定誤差TPEγよりも大きくなることもある。
たとえばフィールド機器10が差圧を検知している場合、通常、検知される差圧を生成するため、オリフィス形態の一次的素子が用いられる。この一次的素子に対するTPEの計算は、流出係数を含む、記式(1)に類似した式を用いて行うことができ。TPEP 計算における基準確度、温度効果および静的効果の各係数は、フィールド機器全推定TPEγ計算に用いられるものとは異なっていてよい
フィールド機器全推定差TPEγ、一次的素子の推定誤差(TPEP)および安定性誤差(SE)は、通信媒体32を介して送られてくる要求に応じて、またはそれぞれの計測値に関連して、報告される。さらに、全算出誤差TCEも計算され、フィールド機器10が使用されている特定のプロセスにおいて許容される誤差を表す、所要の性能限界と比較されてよい
全算出誤差TCEは、フィールド機器全推定誤差、一次的素子の全推定誤差、および安定性誤差の和である
TCE=TPEγ+TPEP+SE (3)
場合によっては、一次的素子が使用されず、すなわちこの一次的素子に付随する別個の全推定誤差は、計算されない。これらの場合、全算出誤差TCEは、TPEγとSEの合計となる。
所要の性能限界は、ユーザが選択し、フィールド機器の環境設定の時に入力される。この所要の性能限界は、フィールド機器が用いられる特定のプロセスに固有のものであり、フィールド機器のメーカーが指定するこのフィールド機器の確度とは異なっていてたとえばこれよりも厳しくなくともよい
全算出誤差が所要の性能限界よりも大きいときは、フィールド機器10は、警告または警報の形態の出力提供する。警告または警報が生成されるべきか否かの決定は、ユーザが選択してよく、このユーザの選択は、CPU16で使用できるよう、不揮発性メモリ18に保存される。
また、全算出誤差が所要の性能限界を上回るときには、再校正が必要になる。再校正が行われると、最新の再校正からの動作時間が再設定される。したがって、安定性誤差も、再校正直後に再度初期化設定される。
たとえ全算出誤差所要の性能限界を上回らなくても、再校正が必要となる条件発生し得る。フィールド機器10このフィールド機器の校正に影響を与えるような範囲外の条件(例えば過圧)に曝される可能性がある。この範囲外の条件は、プロセスに固有な限界というよりも、むしろフィールド機器に固有の限界である。すなわち、範囲外の圧力は、プロセスの警報を生じるがこのフィールド機器の再校正をまだ必要とするものではない。
フィールド機器に固有の範囲外となる限界を上回った場合には、CPU16は、再校正の必要性を示す警告または警報を発生させる。この警報は、全算出誤差所要の性能限界を上回ったことによる再校正の必要性を示す警告または警報と同じであってよい
CPU16は、警告または警報を送信することに加えて、通信インターフェース26推定される次の校正を行うまで時間を示すメッセージを送るようにさせる。この次の校正ま時間は、上記の所要の性能限界との全算出誤差の比較に基づいて推定することができる。
幾つかの実施形態では、フィールド機器10は、ローカルディスプレイ40を備えてもよい(図1参照)。ローカルディスプレイ40に表示される情報は、全算出誤差フィールド機器または一次的素子(またはその両方)の全推定誤差、安定性誤差および次の校正までの時間を含んでよい。ローカルディスプレイ40は、棒グラフや次の校正までのカウントダウンなども表示してよい。このようなカウントダウンは、全算出誤差の所要の性能限界との比較に基づいて行われてよい。ローカルディスプレイ40は、迅速な再校正が必要となる範囲外の条件の指も含んでよい
図2は、CPU16によって実施される、全推定誤差安定性誤差および全算出誤差から成る計測精度値の計算における精度診断100の1つの実施形態を示す流れ図である。精度診断100は、定期的に、または新しい計測値の計算のような特定のイベントの結果として開始される(工程102)。
PU16は、フィールド機器10の範囲の上限値および範囲の広さを取得する(工程104)。この範囲の上限値および範囲の広さは、不揮発性メモリ18に保存されている値であり、製造、またはフィールド機器の環境設定の際に入力される
PU16は、次に不揮発性メモリ18から(複数の)定格誤差を取得する(工程106)。保存されているこれらの定格誤差は、基準確度(Rf.Acc)の係数、温度効果(Temp.Effect)の係数、静的圧力効果(Static.Effect)の係数および安定性誤差(SE)の係数である。これらの係数は、全推定誤差および安定性誤差の計算に用いられる。
PU16は、次に温度センサ22から温度取得する(工程108)。この温度は、フィールド機器10部温度を表すものである。これはフィールド機器全推定誤差(TPEγ)の温度効果(Temp.Effect)の成分を計算する際に用いられる。
PU16は、次に的圧を取得するが、これは1つの値であってよく、または範囲であってよい(工程110)。この静的圧力に関する情報は、センサ12の1つによる計測値であるか、静的なライン圧力を計測するのトランスミッタから得られた値であってよく、またはフィールド機器10の環境設定の際に、ユーザによって設定される範囲であってよい
PU16は、フィールド機器全推定誤差を計算する(工程112)。この計算において、CPU16は、基準確度の係数、温度効果の係数、および静的圧力効果の係数等の不揮発性メモリ18に保存されている係数を、温度計測、的圧、範囲の上限値および広さ、と共に用いる。幾つかの実施形態では静的圧力効果は存在しない(フィールド機器10が温度トランスミッタであるような場合フィールド機器10とともに一次的素子が使用される場合には、CPU16は、フィールド機器全推定誤差TPEγと一次的素子の全推定誤差TPEPを求めるために、計算を2度行ってよい
PU16は、次に基準時間回路24から、動作時間を取得する(工程114)。次にCPU16は、不揮発性メモリ18から得られる安定性誤差の係数と、最新の校正から動作時間とを用いて、安定性誤差(SE)を計算する。
全推定誤差(複数)と安定性誤差の計算が終了すると、CPU16は、全推定誤差(複数)と安定性誤差合計して、全算出誤差TCEを生成する。ついで、CPU16は、TCEを所要の性能限界RPLRequiredPerformanceLimit)と対比する(工程118)。TCEがこの所要の性能限界よりも大きいときには、CPU16は警告または警報を発生させる(工程120)。警告が生成されるか、あるいは警報が生成されるかの決定は、不揮発性メモリ18に保存されていユーザーの選択に基づく
TCEが所要の性能限界と等しいかまたはこれよりも小さいときには、CPU16は、再校正を要する範囲外の条件(たとえば過圧または過温度上昇)が生じたか否かを判断する(工程122)。範囲外の条件が生じた場合には、警告または警報が生成される(工程120)。範囲外の条件生じていない場、あるいは警告または警報が生成された場合には、精度診断10を終了する(工程124)。
全推定誤差(複数)と安定性誤差をリアルタイムで計算することにより、フィールド機器10は、このフィールド機器が提供する計測値に関連した実際の動作確度の指示として計測精度値を提供することができる。フィールド機器10は、実際のプロセス変数と比較されるセンサの誤差を動的に計算することができる。この結果プロセスのオペレータは、プロセスが所定の限界内にあることを測が示しているかどうかだけでなく、その計測を行うフィールド機器が、所要の性能限界内で作動しているかどうかも評価することができる。

Claims (29)

  1. 計測確度報告機能を有するフィールド機器であって、
    プロセスパラメータを検知するセンサと、
    検知されたプロセスパラメータの関数として計測値を生成し保存されている係数と前記フィールド機器の動作条件に関連したデータとに基づいて、前記計測値の計測精度値を計算するためのプロセッサと、
    前記計測値に基づく前記フィールド機器の計測出力と、および前記計測精度値に基づく診断出力を送信する通信インターフェースとを備え
    前記計測精度値は、前記フィールド機器の全推定誤差と前記フィールド機器が最後に校正されてからの経過時間を表す基準時間に基づく安定性誤差とを含むことを特徴とするフィールド機器
  2. 前記診断出力は、前記計測精度値と、保存されている所要の性能限界との比較の関数であることを特徴とする請求項1に記載のフィールド機器
  3. 前記診断出力は、前記フィールド機器の校正必要あることの指示を提供することを特徴とする請求項1に記載のフィールド機器
  4. 前記プロセッサは、センサにより検知されたプロセスパラメータが範囲であることを確認しフィールド機器の校正必要があることの指示提供する診断出力生成ることを特徴とする請求項3に記載のフィールド機器
  5. 前記範囲外のプロセスパラメータ、過圧であることを特徴とする請求項4に記載のフィールド機器
  6. 前記診断出力は、前記フィールド機器の校正が必要となるまでの時間の指示提供することを特徴とする請求項1に記載のフィールド機器
  7. 前記計測精度値に基づく情報を表示するローカルディスプレイをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のフィールド機器
  8. 前記ローカルディスプレイは、前記フィールド機器の全推定誤差、当該フィールド機器に付随する一次的素子の推定誤差、安定性誤差および全算出誤差の少なくとも1つを含む情報を表示するようになっていることを特徴とする請求項7に記載のフィールド機器
  9. 前記ローカルディスプレイは、次の校正が必要となるまでのカウントダウンを表示することを特徴とする請求項7に記載のフィールド機器
  10. 前記プロセッサは、センサにより検知されたプロセスパラメータが、範囲であることを確認し前記フィールド機器の校正必要あることの指示を、ローカルディスプレイに表示させることを特徴とする請求項7に記載のフィールド機器
  11. 前記範囲外のプロセスパラメータ、過圧であることを特徴とする請求項10に記載のフィールド機器
  12. 前記計測精度値は、前記フィールド機器全推定誤差を含んでいることを特徴とする請求項1に記載のフィールド機器
  13. 前記全推定誤差は、保存されているセンサの基準確度フィールド機器の温度に関連する温度効果に基づいて、プロセッサにより計算されることを特徴とする請求項12に記載のフィールド機器
  14. 前記プロセスパラメータは圧力であり、前記全推定誤差は、保存されているセンサの基準確度、温度効果、および静的なライン圧力に関連した静的効果に基づいて、プロセッサにより計算されることを特徴とする請求項13に記載のフィールド機器
  15. 前記計測精度値は、前記フィールド機器に付随した一次的素子の全推定誤差さらに含んでいることを特徴とする請求項12に記載のフィールド機器
  16. 前記一次的素子の全推定誤差、保存されているセンサの基準確度前記フィールド機器の温度に関連する温度効果に基づいて、プロセッサにより計算されることを特徴とする請求項15に記載のフィールド機器
  17. 前記プロセスパラメータは圧力であり、前記一次的素子の全推定誤差は、前記保存されているセンサの基準確度前記温度効果と、静的なライン圧力に関連した静的効果に基づいて、プロセッサにより計算されることを特徴とする請求項16に記載のフィールド機器
  18. 前記計測精度値は、安定性誤差をさらに含んでいることを特徴とする請求項12に記載のフィールド機器
  19. 前記安定性誤差を計算する際にプロセッサによって使用される、最新の校正時から経過した動作時間の基準を与える基準時間回路をさらに含んでいることを特徴とする請求項18に記載のフィールド機器
  20. 前記診断出力は、前記計測値を送信する度に、第2の変数として送信されることを特徴とする請求項1に記載のフィールド機器
  21. プロセスパラメータの計測方法であって、
    フィールド機器のプロセスセンサによってプロセスパラメータを検知する工程と、
    前記検知されたプロセスパラメータを表す前記フィールド機器での計測値を生成する工程と、
    前記計測値に基づいて計測出力を提供する工程と、
    保存されている係前記フィールド機器の動作条件に関連するデータに基づいて、計測精度値を計算する工程と、
    前記計測精度値に基づいて計測精度断出を提供する工程とを含み、
    前記計測精度値は、前記フィールド機器の全推定誤差と前記フィールド機器が最後に校正されてからの経過時間を表す基準時間に基づく安定性誤差とを含むことを特徴とする方法。
  22. 前記計測精度値は、全推定誤差を含んでいることを特徴とする請求項21に記載の方法。
  23. 前記全推定誤差は、基準確度と温度効果の関数であることを特徴とする請求項22に記載の方法。
  24. 前記全推定誤差は、さらに静的効果の関数でもあることを特徴とする請求項23に記載の方法。
  25. 前記計測精度値は、さらに安定性誤差も含んでいることを特徴とする請求項22に記載の方法。
  26. 前記計測精度断出を提供する工程は、
    前記計測精度値を所要の性能限界と対比する工程と、
    前記対比の関数として前記計測精度断出力を生成する工程とを含むことを特徴とする請求項21に記載の方法。
  27. 計測制御装置の校正に影響を与える範囲外の条件の発生を検知する工程と、
    範囲外の条件の発生が検知された場合に、校正の必要性を示す前記計測精度診断出力を生成させる工程をさらに含むことを特徴とする請求項21に記載の方法。
  28. 前記計測値は圧力であり、前記範囲外の条件は過圧であることを特徴とする請求項27に記載の方法。
  29. 前記計測精度診断出力、第2の変数を含んで、前記計測出力と共に通信されることを特徴とする請求項21に記載の方法。

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