JP5062431B2 - ブレーキ装置 - Google Patents

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本発明は、自動車などの車両に用いられるブレーキ装置に関する。
自動車に用いられるブレーキ装置であって、停車中で非制動中にパッド接触位置を検知するようにしたブレーキ装置が特許文献1に示されている。
特許文献1に示されるブレーキ装置は、停車中で非制動中にパッド接触位置を検知するようにしている。
特開2000−055094号公報
特許文献1に示されるブレーキ装置は、停車中で非制動中にパッド接触位置(パッド接触点)を検知するため、交通渋滞等の際のクリープ走行のような極低速走行時に停車中と誤判定をしてパッド接触位置の検知を行ってしまう可能性がある。そして、この場合には、パッド接触位置を検出するために、若干の制動力が付与されるため、そのときの減速度によって運転者に違和感を与えてしまう。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、運転者に違和感を与えることなくパッド接触位置を検知できるブレーキ装置を提供することを目的とする。
本願の発明は、車両の各車輪に設けられたディスクロータと、該ディスクロータの軸線方向に沿ってピストンを直線運動させるアクチュエータと、前記ピストンの直線運動によって押圧されて前記ディスクロータに接触するブレーキパッドと、前記ピストンの変位であるピストン位置を検出する位置検出手段と、該位置検出手段の基準位置となる非制動時の前記ディスクロータと前記ブレーキパッドとの接触位置を検出する接触位置検出手段と、を有するブレーキ装置において、前記接触位置検出手段は、前記車両の停車中でかつ制動時に、1輪毎若しくは2輪を一対として、左右輪別々に順次、前記接触位置を検出するとともに、該接触位置の検出中に前記車両の移動が検出された場合には、該接触位置の検出を中断して該接触位置の検出開始前の制動力とすることを特徴とするものである。
本願の発明によれば、制動時に接触位置検出手段によりパッド接触位置を検出するので、クリープ走行のような極低速走行時にはパッド接触位置の検知を行わないため、運転者に違和感を与えることなくパッド接触位置を検知することができる。
以下、本発明の一実施形態に係るブレーキ装置を図1及び図2に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るブレーキ装置1を模式的に示す図である。図2は、図1のブレーキ装置1に用いられる制御装置2(接触位置検出手段)のパッド接触点検知(ディスクロータとブレーキパッドとの接触位置の検知)動作に対する制御(以下、パッド接触点検知制御という。)を含む演算処理内容を示すフローチャートである。
図1において、ブレーキ装置1は、電動キャリパ3と、電動キャリパコントローラ4及び車両コントローラ5からなる前記制御装置2と、を備えている。電動キャリパ3は、車両の4個の車輪(左右前後輪)に対応して4個設けられている。電動キャリパコントローラ4は、4個の電動キャリパ3に対応して夫々設けられ夫々が車両コントローラ5に接続されている。図1では、4個の電動キャリパ3、4個の電動キャリパコントローラ4について、夫々1個を代表して図示している。
電動キャリパ3は、シリンダ7、ピストン8、モータ9、位置検出手段であるレゾルバ10、回転直動変換機構11、減速機構12、PKB機構14を含んで構成され、キャリア16に支持されて車両(図示省略)に装着される。キャリア16にはブレーキパッド(以下、適宜パッドという。)17,17が装着され、このパッド17,17はモータ9の駆動に伴うピストン8の推力によって、ディスクロータ18を挟んで制動力を発生する。
前記車両に設けたブレーキペダル19にはストロークシミュレータ20が接続されており、ブレーキペダル19の操作力に応じた大きさのストロークをブレーキペダル19に発生させるようにしている。ブレーキペダル19及びストロークシミュレータ20の接続部分にはブレーキ操作量センサ21が設けられており、ブレーキペダル19の操作量(ブレーキ操作量)を検出するようにしている。
前記車両には、さらに、車輪速センサ22、傾斜センサ23及びアクセルセンサ24が備えられている。
車両コントローラ5は、ブレーキ操作量センサ21、車輪速センサ22、傾斜センサ23、アクセルセンサ24、及び4個の電動キャリパコントローラ4に接続されている。車両コントローラ5には、イグニッションスイッチ(IGN SW)25を介してバッテリ(BATT)26が接続されており、イグニッションスイッチ25のオン(ON)作動により、バッテリ26から電力供給を受けるようになっている。
そして、車両コントローラ5は、ドライバのブレーキペダル19の操作に基づいたブレーキ操作量センサ21の検出データにより、推力指令値を決定する。
電動キャリパコントローラ4は、バッテリ26から電力供給を受けて、車両コントローラ5からの推力指令値をCAN通信などの通信媒体を介して受けて、この推力指令値に基づいて、レゾルバ10が出力する信号(レゾルバ信号)を元にモータ9の回転量を電流で制御し、減速機構12及び回転直動変換機構11を介してピストン8を押し出し(ピストン推力を発生させ)、ブレーキ力を発生する。すなわち、ドライバのブレーキ操作(ブレーキペダル19の踏込み操作)に対して電動キャリパコントローラ4が実施する制御によりブレーキ力(ドライバ操作によるブレーキ力)を発生する。本実施形態では、モータ9、減速機構12及び回転直動変換機構11がアクチュエータを構成している。
また、電動キャリパコントローラ4は、ドライバのブレーキ操作が無い状態でも、車両コントローラ5からの推力指令値の入力を受けることにより当該推力指令値に基づいてブレーキ力(車両コントローラ5の指令に基づくブレーキ力)を発生可能となっている。
ドライバのブレーキ操作が無い状態で車両コントローラ5から推力指令値の入力を受ける例として、駐車ブレーキ動作(PKB動作)、坂道発進補助機能のようなオートホールド動作が行われる場合があり、本実施形態では、この場合、ドライバのブレーキ操作が無い状態でも、車両コントローラ5からの推力指令値に基づいてブレーキ力を発生可能としている。
前記PKB動作は、以下のように実行される。
すなわち、電動キャリパコントローラ4は、車両コントローラ5からのPKB駆動指令に基づいて、レゾルバ信号を元にモータ9の回転量を電流で制御し、減速機構12及び回転直動変換機構11を介して、PKBに必要な推力となるようにピストン8を押し出し(ピストン推力を発生させ)、ブレーキ力を発生する。そして、ピストン推力がPKBに必要な推力値に達した後、PKB機構14を駆動して、モータ9の回転軸に取付けられたラッチ歯車(図示省略)と該ラッチ歯車に対して係合可能に設けられた爪(図示省略)とを係合して、モータ9の推力低下の方向への回転を拘束する(換言すれば、PKB動作機能が発揮される)。
また、電動キャリパコントローラ4は、PKBの解除制御を、以下のように実施する。すなわち、モータ9を一旦、推力増力方向に回転させると、上記爪とラッチ歯車の係合が外れるので、電動キャリパコントローラ4は、レゾルバ10の信号を元にモータ9の回転量を電流で制御し、パッドクリアランス初期位置までピストン8を戻す(PKBの解除動作が終了する)。
制御装置2(車両コントローラ5及び電動キャリパコントローラ4)は、上述した機能〔ドライバ操作によるブレーキ力発生制御、車両コントローラ5の指令に基づくブレーキ力発生制御、PKB動作制御、PKBの解除制御など〕を有すると共に、次の(A)欄で述べるパッド接触点の検知動作(以下、適宜、パッド接触点検知動作という。)に対する制御(以下、適宜、パッド接触点検知制御という。)における当初制動力付与車輪の設定処理などを行うようにしている。
(A) 当初制動力付与車輪の設定など:
パッド接触点検知制御は、少なくとも1輪にPKBで制動力を付与させて(この場合に制動力が付与される車輪を、便宜上、検知制御時制動力付与車輪という。)停車した状態で、1輪(パッド接触点検知制御の対象となる1輪を、以下、適宜、対象輪という。)ずつ順次行われる。この場合、検知制御時制動力付与車輪は、上述したように、少なくとも1輪であり、2輪、3輪、1輪の場合がある。
検知制御時制動力付与車輪が2輪である場合としては、後輪2輪(後左右輪)、前輪2輪(前左右輪)、左輪2輪(左前後輪)、右輪2輪(右前後輪)、2つの一対の対角輪(左前輪及び右後輪、右前輪及び左後輪)のうち一方(ここでは、便宜上、左前輪及び右後輪とする。)、2つの一対の対角輪のうち他方(右前輪及び左後輪)の場合がある。検知制御時制動力付与車輪が3輪の場合は、4輪のうち対象輪となる1輪を除く残り3個の車輪に、当該パッド接触点検知制御を行なうために制動力が付与される。
また、個数を含めどの車輪を当初の検知制御時制動力付与車輪(便宜上、当初制動力付与車輪という。)にするかについては、予め定められている。本実施形態では、当初制動力付与車輪は、後輪2輪とされている。
また、一つの対象輪に対してパッド接触点検知制御が行なわれると、検知対象となる車輪(対象輪)を代えて新たな対象輪を対象にしてパッド接触点検知制御が行なわれることになるが、検知制御時制動力付与車輪にかかわらず、4輪全ての車輪が対象輪となるようにされている。本実施形態では、当初の対象輪は後左輪とされ、以下、対象輪が、後右輪 → 前左輪 → 前右輪の順に代えられ、この順で対応する車輪を対象にしてパッド接触点検知動作が行なわれる。
前記制御装置2を含んで構成されるブレーキ装置1の作用を、制御装置2が実行する制御内容を示す図2のフローチャートに基づいて、以下に説明する。
このブレーキ装置1では、パッド接触点検知制御において、図2に示すように、まず、 車輪速センサ22からの検出信号が車輪速=0km/hを示すこととなり、この状態が所定時間経過した(車輪速が0km/hとなって所定時間経過した)か否かの判定(停車中か否かの判定)を行う(ステップS11)。
ステップS11では、その判定処理で、「車輪速=0km/h」を用いているが、これに代えて、「車輪速が所定値未満(車輪速<所定値)」を用いて新たなステップとしてもよい。なお、このように判定処理に「車輪速が所定値未満(車輪速<所定値)」を用いて新たなステップを採用する場合、その新たなステップでは、「車輪速センサ22からの検出信号が車輪速<所定値となって所定時間経過したか否かの判定を行う」ことになる。)。
次に、電動キャリパ3の推力が所定値を超える値であるか否かを判定する(ステップS12)。ステップS12でNOと判定すると、当該パッド接触点検知制御を停止する(図2でENDに進む。)。
ステップS12でYESと判定、すなわち、車輪速センサ22からの検出信号が車輪速=0km/hとなって所定時間経過し(ステップS11でYES)、かつ電動キャリパ3の推力が所定値を超える値であると判定された(ステップS12でYES)場合、車両が停止した状態(停止中)でブレーキ力が発生している(制動時)と判断される。そして、このように車両停止かつブレーキ力発生状態(ブレーキ力を発生している状態)と判断した場合、以下の各ステップを含む当該パッド接触点検知制御が進められることになる。
前記ブレーキ力発生状態は、ドライバのブレーキペダル19の操作により推力が発生している場合と、ドライバのブレーキペダル19の操作無しの状態で、車両コントローラ5の指令に基づいて推力を発生させている場合との2つの場合に、それぞれ発生される。なお、上述したように、車両停止かつブレーキ力発生状態と判断した場合、当該パッド接触点検知制御が進められることになるが、上記2つの場合のいずれの場合にも、電動キャリパコントローラ4の制御に基づき、対象輪の推力を低下するようにしている。
上述したように、本実施形態では、当初制御力付与車輪が後輪2輪とされており、ステップS12のYES判定処理に続くステップS13で、推力指令値(停車中の推力)に比して最大推力(一輪で発生可能ブレーキ力)の1/2を超えるか否かの判定を行う。ステップS13でYESと判定された(すなわち、後輪2輪のみで停車を維持していて、停車中の推力が一輪で発生可能ブレーキ力の1/2以上で保持されている)場合には、当該パッド接触点検知制御を停止する(ステップS14以降の処理は行わず、図2でENDに進む。)。
このようにパッド接触点検知動作を実施しないのは、次の理由に基づくものである。すなわち、上述した場合〔例えば後輪2輪のみで停車を維持していて、各輪の電動キャリパ3で発生可能な推力の1/2以上を発生している場合〕には、当初のパッド接触点検知動作の対象輪(本実施形態では当初の対象輪は後左輪である。)とは別のもう片方の車輪(この場合、後右輪)のブレーキ力を最大推力まで増加させても、車両全体のブレーキ力は、低下してしまうことになり、このような事態になることを防止するためである。
ステップS13でNOと判定した(停車中の推力が一輪で発生可能ブレーキ力の1/2以上で保持されていない)場合には、対象輪(本実施形態では当初、後左輪)とは別の他の車輪(後右輪)の推力を増加させ、車両の停車を確保し、対象輪(後左輪)に対するパッド接触点検知動作を行える体制にする(ステップS14)。ステップS14において、検知制御時制動力付与車輪が後輪2輪であり、当初は後輪2輪のうち一方の車輪が対象輪(本実施形態では当初、後左輪)であり、他方の車輪(後右輪)に制動力が付与される場合には停車を維持するために他方の車輪(後右輪)には2倍の制動力が付与されるようにする。
ステップS14に続いて、対象輪(パッド接触点の検知対象の車輪)の推力を解除し(ステップS15)、パッド接触点検知動作が進められる。
ステップS15に続いて、ピストン8の位置(ピストン位置)が現在認識しているパッド接触点(以下、適宜、パッド接触点現在値という。)に達したか否かの判定を行い(ステップS16)、ここでNOと判定するとステップS15に戻る。ステップS16でYESと判定すると、電動キャリパコントローラ4は、ピストン8を減力方向に所定量、戻し(後退させ)、パッド17とディスクロータ18のクリアランスが完全に接触しない位置とする(ステップS17)。その後、ピストン8を増力方向に推進させ(前進させ)、パッド17とディスクロータ18の隙間を減少する(ステップS18)。ピストン8を増力方向に推進中に、モータ9の電流値(モータ電流値)が、所定値を超えたか否かを判定する(ステップS19)。ステップS19でNOと判定した場合、ステップS18に戻る。ステップS19でYESと判定した場合、当該判定時におけるピストン位置をパッド17とディスクロータ18が接触した位置と認識し、その点から所定量減力方向に戻した位置を新しいパッド接触点とし、このパッド接触点がパッド接触点更新値とされる(ステップS20)。ステップS19では、その判定処理で、モータ電流値が、所定値を超えたか否かを判定するようにしているが、これに代えて、増力方向のモータ電流変化量が所定値を超えたか否かを判定処理で用いるようにしてもよい。
ステップS20で対象輪(本実施形態では、当初、後左輪)を対象にした新たなパッド接触点更新値が得られることにより、後述するステップS21の処理実行後、ステップS22で対象輪(本実施形態では、当初、後左輪)を対象にしたパッド接触点現在値が対象輪(本実施形態では、当初、後左輪)を対象にしたパッド接触点更新値に置き換えられ、以後の電動ブレーキの制御の基準点として採用され、一の対象輪を対象にしたパッド接触点検知動作が終了し、図示しないメインルーチンに戻って、残り3個の車輪を対象にしたパッド接触点検知動作が、上述した内容に順じて実行される。なお、前2輪を対象にしたパッド接触点検知動作においては、後2輪に制動力が付与されることにより、前記ステップS13及びステップS14の処理は行われず、ステップS12からステップS15に進む。
前記ステップS21では、パッド接触点現在値とパッド接触点更新値を比較して、両者の差〔(パッド接触点更新値)−(パッド接触点現在値)〕の所定比率の値(例えば1/10の値)分ずつ反映させるように、更新処理を行う。このステップS21を実行することにより、走行中のパッド17とディスクロータ18の引き摺りを防止するようにしている。すなわち、パッド接触点を、制動直後のパッド17の温度が上昇している最中に実施した場合、もしくはパッド17が偏磨耗状態の時に実施した場合などには、パッド接触点検知の精度が低下している可能性もあり、なんらの対処もしない場合には引き摺りの発生を招く虞がある。これに対して、ステップS21を実行することによりパッド接触点検知の精度低下を防止しひいては引き摺りの発生を回避するようにしている。
本実施形態では、パッド接触点の検知を、車両停止かつブレーキ力発生状態になった場合(ステップS11〜S13)に、即ち、車両の停車中で制動時に行う。このため、上記従来技術のように、車両の停車中で非制動中にパッド接触点検知を実行する場合のクリープ走行のような極低速走行時に惹起する運転者への違和感を招くことなく、パッド接触点検知動作を実行でき、運転者は不要な不安感を持たずに車両を走行させることができる。また、各輪毎に順次、パッド接触位置を検出するので、制動力の変化が殆どなくブレーキを踏んでいる運転者に違和感を与えることなくパッド接触位置を検知することができる。
上記実施形態において、パッド接触点検知動作は、車両を停止して行うが、車両停止のために対象輪以外の3輪のうち上述したように1輪に制動力を付与してもよいし、2輪又は3輪に制動力を付与するように調整してもよい。
また、上記実施形態のパッド接触点検知制御をPKB作動中やオートマチックミッションのPレンジにあるとき等の駐車状態時に実行しても良い。PKB作動中に実行する場合には、一旦前記PKB解除動作を実施した上で対象輪の推力を低下させ、以下、上記実施形態の例に準じて実行することができる。
また、上記実施形態において、確実に車両が停止した状態で、パッド接触点検知動作を実施するために、車両停車中に次の(a)〜(f)項に示す条件のうちいずれかの条件を満足した場合には、PKBを作動させてからパッド接触点検知動作を実施するようにしてもよい。
(a)再度ドライバのブレーキペダル19の動作に基づいて推力指令が発生された場合
(b)イグニッションスイッチ25がオン中に運転席のドア開を検知した場合
(c)運転席のドア開からイグニッションスイッチ25がオンされ発進動作(シフトレンジ変更、PKB解除など)に入る時点までの場合
(d)イグニッションスイッチ25がオン中にシフトレンジがPポジションになった場合
(e)イグニッションスイッチ25がオン検知状態からオフを検知した場合
(f)自動駐車支援システムで駐車が完了した場合
上記実施形態では、対象輪が、後左輪 → 後右輪 → 前左輪 → 前右輪の順に代えられる場合を例にしたが、この順番は、これに限られるものではなく、後右輪 → 後左輪 → 前左輪 → 前右輪の順番、又は前左輪 → 前右輪 → 後左輪 → 後右輪の順番など他の順番に変えてもよい。
上記実施形態では、上述したように、前記車両の停車中でかつ制動時に前記接触位置検出手段により、車輪毎に順次(後左輪 → 後右輪 → 前左輪 → 前右輪)、パッド接触点を検出する(換言すれば、各輪毎に順次、ディスクロータとブレーキパッドとの接触位置を検出する)ようにしているが、これに代えて、(ア)左右輪別々に順次、検出したり、(イ)前後輪別々に順次、検出したり、(ウ)対角輪となる一対の車輪毎に順次、検出するようにしてもよい。
ここで、前記(ア)左右輪別々に順次、検出するとは、例えば、後側左右輪について、後側左輪、後側右輪の順に(又は後側右輪、後側左輪の順に)、パッド接触点を検出し、また、前側左右輪についても同様に、前側左輪、前側右輪の順に(又は前側右輪、前側左輪の順に)、パッド接触点を検出することを指している。
また、前記(イ)前後輪別々に順次、検出するとは、例えば、左側前後輪について、左前輪、左後輪の順に(又は反対に左後輪、左前輪の順に)、パッド接触点を検出したり、又は、右側前後輪について、右前輪、右後輪の順に(又は反対に右後輪、右前輪の順に)、パッド接触点を検出することを指している。
また、前記(ウ)対角輪となる一対の車輪毎に順次、検出するとは、例えば、2つの一対の対角輪(左前輪及び右後輪、右前輪及び左後輪)のうち一方の一対の対角輪(左前輪及び右後輪)について、左前輪、右後輪の順に(又は反対に右後輪、左前輪の順に)、パッド接触点を検出したり、又は、他方の一対の対角輪(右前輪及び左後輪)について、右前輪、左後輪の順に(又は反対に左後輪、右前輪の順に)、パッド接触点を検出することを指している。
上記実施形態では、ステップS11で、車輪速が0km/hとなって所定時間経過したか否かの判定を行うようにしているが、これに代えて「車輪速が所定値未満となって所定時間経過した(車輪速<所定値)」か否かの判定を行うようにしてもよい。
また、上記実施形態では、当初制動力付与車輪を後2輪とした場合を例にしたが、これに限られない。例えば、前2輪、左2輪、右2輪、対角の2輪(2組の一対の対角輪のうち一方の組の対角輪又は他方の組の対角輪)、又は4輪のうちいずれか1輪を除く3輪を当初制動力付与車輪としてもよい。この場合、その後、検知制御時制動力付与輪を、対象輪に応じて適宜変えるようにしてもよい。
坂道などで、停止状態を保持している場合に、パッド接触点検知を実施すると、パッド接触点検知動作の対象の車輪のブレーキ力を低下させるので、上記実施形態において、車両がずり落ちてしまう可能性がある。これに対して、傾斜センサ23の信号を基に、現在停車している路面の傾斜を傾斜センサ23を用いて検出して、所定値を超える傾斜に停車している場合には、パッドクリアランスパッド接触点検知動作を実施している最中に、対象輪(パッド接触点検知動作を実施している車輪)以外の車輪(以下、便宜上、他の車輪)のブレーキ力を増加させる(ステップS15参照)方策を講じることができる。この方策によれば、坂道などにおけるパッド接触点検知を、車両全体のブレーキ力を低下させることがなく、ひいては車両のずり落ちを招くことなく、安全に実施できる。
なお、対象輪(パッド接触点検知動作を実施する車輪)の接地路面の摩擦係数が高く、他の車輪の接地路面の摩擦係数が低い場合や両者の車輪が負担する荷重が偏っている場合には、他の車輪の推力を増加させても車両の停止を維持できない可能性がある。このような事態(車両の停止を維持できない可能性)になることを防止するため、車輪速の変化をモニタして、パッド接触点検知動作を実施中に車両の移動が検出された場合には、直ちにパッド接触点検知動作を中断して、パッド接触点検知動作開始前の推力に戻す処置を施すようにする。この処置を施すことにより、上記事態の発生を回避し、安全性を確保できる。
また、上記実施形態では、各車輪毎に順次、パッド接触点検知動作を実施するようにしているが、例えば停止している時間が短い場合には、全ての車輪に対してパッド接触点検知動作が終了する前に、パッド接触点検知動作が中断してしまうことが起こりやすくなる。このような事態になることを防止するため、パッド接触点検知動作が中断した場合には、次回のパッド接触点検知動作では、パッド接触点更新値が前回の動作で更新されていない車輪からパッド接触点検知動作を開始して、全ての車輪に対して平均してパッド接触点検知動作が実施されるように制御する。
また、上記実施形態では、車両が停車中で、かつブレーキが動作している時にパッド接触点検知を実施するようにしているが、比較的長い山坂道を降りる場合などには、パッド17の磨耗があっても停車する頻度が低く、パッド接触点更新が行われない可能性もある。このような事態(パッド接触点更新が行われない可能性)になることを防止するため、パッド接触点検知動作の頻度が低い場合には、次のような対処を行うこととする。すなわち、パッド接触点検知動作の頻度が低い場合には、暫定的に、パッド17とディスクロータ18のクリアランスを詰めて、通常ブレーキを制御する。そして、上記のパッド接触点検知動作が実施された場合には、精度の高い接触点を検知できることになり、このように得られる精度の高い接触点を利用して、パッド接触点更新値を更新するようにする。このように措置することにより、上記事態(パッド接触点更新が行われない可能性)になることを回避することができる。
なお、上述した、暫定的にパッド17とディスクロータ18のクリアランスを詰める制御は、例えば電動キャリパコントローラ4の制御において、ブレーキ力の大きさ(例えば車速、指令推力、モータ電流などから推定)と動作時間の積算で得られる値(ブレーキ力・時間積算値)が所定値を超えた場合には、予め設定したピストン推進量だけピストン8を推力増力方向に前進させるようにすることにより構成できる。
本発明の一実施形態に係るブレーキ装置をその制御系統と共に模式的に示す断面図である。 図1の制御装置のパッド接触点検知を含む演算処理内容を示すフローチャートである。
符号の説明
1…ブレーキ装置、2…制御装置(接触位置検出手段)、8…ピストン、9…モータ(アクチュエータ)、10…レゾルバ(位置検出手段)、11…回転直動変換機構(アクチュエータ)、12…減速機構(アクチュエータ)、17…ブレーキパッド(パッド)、18…ディスクロータ。

Claims (3)

  1. 車両の各車輪に設けられたディスクロータと、該ディスクロータの軸線方向に沿ってピストンを直線運動させるアクチュエータと、前記ピストンの直線運動によって押圧されて前記ディスクロータに接触するブレーキパッドと、前記ピストンの変位であるピストン位置を検出する位置検出手段と、該位置検出手段の基準位置となる非制動時の前記ディスクロータと前記ブレーキパッドとの接触位置を検出する接触位置検出手段と、を有するブレーキ装置において、
    前記接触位置検出手段は、前記車両の停車中でかつ制動時に、1輪毎若しくは2輪を一対として、左右輪別々に順次、前記接触位置を検出するとともに、
    該接触位置の検出中に前記車両の移動が検出された場合には、該接触位置の検出を中断して該接触位置の検出開始前の制動力とすることを特徴とするブレーキ装置。
  2. 前記接触位置検出手段により一の車輪または一対の車輪の前記接触位置を検出するときに、他の車輪の制動力を増加させる制動力制御手段を有することを特徴とする請求項に記載のブレーキ装置。
  3. 前記制動力制御手段は、車両が所定値を超える傾斜に停車している場合に、前記他の車輪の制動力を増加させることを特徴とする請求項2に記載のブレーキ装置。
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