JP5060982B2 - 合体コネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、複数のコネクタを結合させ一組にしてなる合体コネクタに関する。
複数のコネクタの取り扱い性を向上させるため、コネクタを相互に結合させてなる合体コネクタは従来より知られている。合体コネクタに関しては、例えば下記特許文献1に開示されている。
図9(a)及び(b)において、合体コネクタ1は、二つのコネクタ2、3を結合させて一組にすることによりなるコネクタであって、コネクタ2、3のコネクタハウジング4、5には、共に複数の端子収容室6、7が形成されている。各端子収容室6、7には、ワイヤハーネス8、9からの電線10、11が引き込まれている。電線10、11の端末には、各端子収容室6、7に収容される端子金具(図示省略)が設けられている。
コネクタ2、3は、コネクタハウジング4、5を矢印Dで示す方向に相対的にスライドさせることにより結合するようになっている。この結合を行うために、コネクタ2のコネクタハウジング4の外壁には、嵌合溝12が形成されている。また、コネクタ3のコネクタハウジング5の外壁には、嵌合溝12に嵌合するT字形状の嵌合突起13が形成されている。嵌合溝12及び嵌合突起13は、コネクタハウジング4、5の嵌合方向(矢印Dで示す方向と同じ)に沿ってのびるように形成されている。
上記構成及び構造において、嵌合突起13を嵌合溝12に嵌め合わせ上記嵌合方向にスライドさせる作業をすると、コネクタ2、3が結合して一組のコネクタになり、これによって合体コネクタ1の組み付けが完了する。嵌合溝12及び嵌合突起13は、嵌合し合うと係止状態が形成されるようになっている。
特開2001−43928号公報
コネクタハウジング4、5の各部分の寸法は、製造時のバラツキを考慮して設定されている。従って、嵌合溝12と嵌合突起13も当然にバラツキを考慮して寸法が設定されている。このような寸法設定をすると、図9(c)に示す如く、嵌合溝12と嵌合突起13との間に間隙14が生じるようになる(嵌合溝12と嵌合突起13を隙間なしの状態に設計することは不可能であるため、結果、間隙14が生じるようになる)。嵌合溝12と嵌合突起13との間に生じる間隙14は、いわゆる係止ガタとなり、この係止ガタによってコネクタハウジング4、5(コネクタ2、3)は矢印15、16、17(図9(b)、(c)参照)で示す方向等にガタ付いてしまうことになる。
ガタ付きは、例えば矢印16の方向のガタ付きの場合であると、図中の破線で示すようにコネクタハウジング4、5が相対的に位置ズレするようなガタ付きとなる。破線で示すようなガタ付きの場合、相手側コネクタとの嵌合がし難くなり、この際に相手側コネクタの雄端子金具と合体コネクタ1のコネクタハウジング5との干渉が生じてしまうことになる。従って、従来の合体コネクタ1にあっては、雄端子金具の先端拾い性が悪く、端子金具同士が正規接触できなくなる恐れがあるという問題点を有している。この問題点は、矢印17の方向のガタ付きの場合も同様である。
一方、矢印15の方向のガタ付きであると、相手側コネクタとの嵌合方向のガタ付きとなることから、ガタ付きの分だけ端子金具同士の接触代が減少することになり、これによって導通不良を引き起こしてしまうという問題点を有している。導通不良は、性能面に影響を来してしまうことになる。
尚、上記のように相手側コネクタとの嵌合方向に二つのコネクタをスライドさせて結合するのではなく、スライドを相手側コネクタとの嵌合方向に直交する方向にして二つのコネクタを結合させるような場合を考えると(図8(a)のような結合)、この場合は上記と同様に雄端子金具の先端拾い性が悪くなり、端子金具同士が正規接触することができなくなる恐れを有している。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたもので、端子金具の先端拾い性の向上を図るとともに、端子金具同士の接触代の減少を防止して性能向上を図ることを可能とする合体コネクタを提供することを課題とする。
上記課題を解決するためになされた請求項1記載の本発明の合体コネクタは、ベースコネクタと、該ベースコネクタに対して回転させることにより結合・分離が可能となる着脱コネクタとを備え、前記ベースコネクタ及び前記着脱コネクタは、この一方のハウジング側部にボスを有するとともに、他方のハウジング側部に前記ボスを差し込んで回転させるためのボスガイド溝を有し、且つ、前記一方のハウジング側部及び前記他方のハウジング側部のいずれか一方に係止突起を有するとともに、いずれか他方に前記係止突起を引っ掛けて前記着脱コネクタの回転を規制する係止溝を有し、さらに、前記ボスは、ボス本体部と、該ボス本体部の先端側に連続するフランジ部とを有するとともに、ボス突出方向に対し直交方向の断面形状を半円形状に形成することにより、半円形状のボス頂面と、該ボス頂面の円弧部分に連続するフランジ部側面と、該フランジ部側面に連続する本体部側面と、前記ボス頂面の直線部分に連続する平坦なボスストレート側面とを有し、前記ボスガイド溝は、前記他方のハウジング側部に直交し相手側コネクタに対向する嵌合突き当て面に開口するボス差し込み口と、前記ボス頂面が摺動又は対向するガイド溝底面と、前記フランジ部側面が摺動又は対向するガイド溝側面と、前記本体部側面が摺動又は対向するガイド溝開口部と、前記ボスストレート側面が摺動又は対向するガイド溝案内面と、前記ボスストレート側面が当接するガイド溝ストッパー面と、前記ガイド溝案内面及び前記ガイド溝ストッパー面の連続部分に形成され前記ボスストレート側面に接触して前記回転時に支点となるボス回転支点部とを有することを特徴としている。
また、請求項2記載の本発明の合体コネクタは、請求項1に記載の合体コネクタにおいて、前記嵌合突き当て面の近傍に前記ボス及び前記ボスガイド溝を配置形成するとともに、前記係止突起及び前記係止溝を前記嵌合突き当て面の反対側となる端子挿入面に近い側に配置形成することを特徴としている。
また、請求項3記載の本発明の合体コネクタは、請求項1又は請求項2に記載の合体コネクタにおいて、前記ボス及び/又は前記ボスガイド溝に、前記ボスが回転すると、該ボスと前記ボスガイド溝との間で締まり込みが生じる締まり込み構造部を形成することを特徴としている。
このような特徴を有する本発明によれば、ボスガイド溝に差し込まれたボスを中心に回転し、そして、この回転の後に係止状態が形成されるとともにボスの抜けが完全に規制される。本発明によれば、回転によって着脱コネクタとベースコネクタの二つが結合して合体コネクタが形成される。合体コネクタは、係止状態を解除して着脱コネクタを結合時とは逆方向に回転させると、ボスがボスガイド溝から外れて二つのコネクタに分離する。
本発明によれば、係止突起と係止溝との係止部分に構造上ガタが生じても、このガタは回転方向の角度で見た場合に微小な角度になり、結果、回転によって結合する着脱コネクタを基準とした時の、ベースコネクタにおける雄端子拾い部(相手端子拾い部)の変位量を小さく抑えることが可能になる。雄端子拾い部の変位量を小さく抑えることにより、接続相手となる相手側コネクタとの嵌合や電気的接続を良好な状態で行うことが可能になる。上記微小な角度は、上記係止部分のガタを一定とすると、係止部分がボス及びボスガイド溝の位置(回転中心)から離れるにしたがって、また、ボス及びボスガイド溝が雄端子拾い部を設けた面(嵌合突き当て面)に近づくにしたがって小さくなる。
請求項1に記載された本発明によれば、端子金具の先端拾い性の向上を図ることができるという効果を奏する。これにより端子金具同士の正規接触を確実に行えるようにすることができるという効果を奏する。また、本発明によれば、端子金具同士の接触代の減少を防止して性能向上を図ることができるという効果を奏する。
請求項2に記載された本発明によれば、着脱コネクタを基準とした時の、ベースコネクタにおける雄端子拾い部の変位量を小さく抑えることができるという効果を奏する。これにより、端子金具の先端拾い性を更に向上させて端子金具同士の正規接触をより一層確実に行えるようにすることができるという効果を奏する。
請求項3に記載された本発明によれば、ボスガイド溝からのボスの抜けをより確実に防止することができるという効果を奏する。また、ボスガイド溝におけるボスのガタ付きを防止することができるという効果を奏する。
以下、図面を参照しながら説明する。図1は本発明の合体コネクタの一実施の形態を示す図であり、図1(a)及び(b)はベースコネクタ及び着脱コネクタの結合前の状態を示す斜視図、図1(c)は着脱コネクタの回転途中状態を示す斜視図である。また、図2はベースコネクタ及び着脱コネクタの結合前の状態を示す図であり、図2(a)は結合前の状態を示す正面図、図2(b)は図2(a)のA部分の拡大図、図2(c)は結合前の状態のボス及びボスガイド溝を示す斜視図である。さらに、図3はボス及びボスガイド溝に係る説明図であり、図3(a)は結合前の状態のボス及びボスガイド溝を示す斜視図、図3(b)はボスをボスガイド溝に差し込んだ状態を示す断面図、図3(c)はボスの回転途中の状態を示す断面図、図3(d)はボスの回転終了状態を示す断面図である。さらにまた、図4〜図6は結合過程に係る説明図である。
図1において、引用符号21はベースコネクタを示している。また、引用符号22は着脱コネクタを示している。合体コネクタ23(図6(a)参照)は、複数のコネクタの取り扱い性を向上させるため、ベースコネクタ21及び着脱コネクタ22を相互に結合させることにより形成されている。具体的には、ベースコネクタ21に対し着脱コネクタ22をこれらが並列状態になるまで回転させて結合を行い(着脱コネクタ22を略90゜回転させて結合を行う)、この回転による結合によって合体コネクタ23は形成されるようになっている。
図1ないし図3において、ベースコネクタ21は、絶縁性を有する合成樹脂製のベースコネクタハウジング24と、このベースコネクタハウジング24内に収容係止される端子金具(図示省略)とを備えて構成されている。また、着脱コネクタ22も、絶縁性を有する合成樹脂製の着脱コネクタハウジング25と、この着脱コネクタハウジング25内に収容係止される端子金具(図示省略)とを備えて構成されている。
ベースコネクタハウジング24の着脱コネクタ22側となるハウジング側部26には、ボスガイド溝27と、係止突起28とが形成されている。ボスガイド溝27は、図示しない相手側コネクタに対向する嵌合突き当て面29の一部に跨るように形成されている。係止突起28は、ボスガイド溝27から離れるような位置に配置形成されている。
嵌合突き当て面29は、ハウジング側部26に対して直交するように形成されている。このような嵌合突き当て面29には、相手側端子挿入孔30が複数形成されている。各相手側端子挿入孔30には、特に符号を付さないが貫通孔の部分を囲むようにテーパが形成されている(図2(b)参照)。図示しない相手側コネクタの端子金具は、相手側端子挿入孔30に形成されるテーパによってベースコネクタハウジング24の内部へと案内されるようになっている(相手側端子挿入孔30のテーパによって端子金具の先端が拾われ(相手端子拾い部として機能する)、これによりベースコネクタハウジング24の内部へと確実に案内されるようになる。従来例のように比較的大きなガタ付きがあると端子金具を拾うことができなくなるが、本発明においてはガタ付き(係止ガタ)を極力抑えることができるようになっている。本発明は、後述するが端子金具の先端拾い性の向上を図るとともに、端子金具同士の接触代の減少を防止する構造を特徴としている)。
着脱コネクタハウジング25のベースコネクタ21側となるハウジング側部31には、ボスガイド溝27に差し込まれるボス32と、係止突起28に引っ掛かる係止溝33とが形成されている。ボス32は、ボスガイド溝27の位置に合わせて配置形成されている。また、係止溝33も同様に、係止突起28の位置に合わせて配置形成されている。
ボス32は、ボス本体部34と、このボス本体部34の先端側に連続するフランジ部35とを有している。ボス32は、ボス突出方向に対して直交方向の断面が半円形となる形状に形成されている。ボス32は、フランジ部35がボス本体部34よりも大きくなるように形成されている。
ボス32は、半円形状の平坦なボス頂面36と、このボス頂面36の円弧部分に連続し断面テーパ状に傾斜する部分を有するフランジ部湾曲側面37(フランジ部側面)と、フランジ部湾曲側面37に連続する本体部湾曲側面38(本体部側面)と、ボス頂面36の直線部分に連続する平坦なボスストレート側面39とを有している。ボス32は、この基端からボス頂面36までの高さが所望の高さとなるように設定されている。このようなボス32は、ボスガイド溝27に差し込まれて回転するようになっている。尚、フランジ部湾曲側面37の形状は、断面テーパ状に傾斜するような形状の他に、断面円弧状に傾斜する形状、或いは鉤状となる形状であってもよいものとする。ボスガイド溝27に当接してボス突出方向の移動を規制することができる形状であれば特に限定されないものとする。
ボスガイド溝27は、嵌合突き当て面29に開口するボス差し込み口40と、ボス頂面36が摺動又は対向するガイド溝底面41と、フランジ部湾曲側面37が摺動又は対向する断面テーパ状に傾斜するガイド溝側面42と、本体部湾曲側面38が摺動又は対向するガイド溝開口部43と、ボスストレート側面39が摺動又は対向するガイド溝案内面44と、ボスストレート側面39が当接するガイド溝ストッパー面45と、ガイド溝案内面44及びガイド溝ストッパー面45の連続部分に形成されボスストレート側面39に接触して回転時に支点となるボス回転支点部46とを有している。ガイド溝側面42は、フランジ部湾曲側面37の形状に合わせて形成されている。
ガイド溝案内面44及びガイド溝ストッパー面45は、共に平坦な面で直交するように配置形成されている。ガイド溝案内面44及びガイド溝ストッパー面45の連続部分は直角となり、ボス回転支点部46はボスストレート側面39に対して線接触状態で支持するようになっている。ガイド溝ストッパー面45は、ボスストレート側面39が当接すると、ボス32の抜けを規制することができるようになっている。ガイド溝ストッパー面45は、係止面としての機能を有している。
ここでボス32の抜けに関して補足説明をすると、ボス32のフランジ部湾曲側面37及びボスガイド溝27のガイド溝側面42は単なる断面テーパ状に傾斜する形状でなく、ボス32が回転するとこのボス32とボスガイド溝27との間で締まり込みが生じるような形状(締まり込み構造部として機能する形状)に形成されているものとする。ボス32とボスガイド溝27との間で締まり込みが生じることにより、この部分でのガタ付き(特にボス突出方向のガタ付き)も規制されるようになる。上記締まり込み構造部として機能する形状の一例を挙げると、ボス32をボスガイド溝27に差し込んだ直後はフランジ部湾曲側面37及びガイド溝側面42の断面テーパ状に傾斜する面同士の間に隙間が生じ、この隙間がボス32の回転で次第に小さくなり、最終的に断面テーパ状に傾斜する面同士が押し合って密着するような形状が挙げられるものとする。この場合、例えば断面テーパ状に傾斜する面の一方の傾斜角度を一定とし、他方の傾斜角度を可変させるようにすればよい。
ボス32及びボスガイド溝27は、本形態において、嵌合突き当て面29の近傍に配置形成されている(端子拾い余裕代を大きく取るために嵌合突き当て面29の近傍に配置されている。但し、図示の位置に限定されないものとする)。また、ボス32及びボスガイド溝27は、本形態において、ハウジング側部31及び26の高さ方向中央に配置形成されている(相手側端子挿入孔30の位置によるものとする)。係止突起28及び係止溝33は、ボス32及びボスガイド溝27を中心とする回転軌跡上に位置するように配置形成されている。係止突起28及び係止溝33は、ボス32及びボスガイド溝27から離れる位置に配置形成されている。本形態においては、嵌合突き当て面29の反対側となる端子挿入面47に近い側に配置形成されている。
次に、上記構成及び構造に基づきながら、ベースコネクタ21及び着脱コネクタ22の結合過程について説明する。
図1(a)及び(b)において、着脱コネクタ22をベースコネクタ21に対し90°起こした状態にしてから着脱コネクタ22を矢印Pの方向に移動させる。着脱コネクタ22を矢印Pの方向に移動させると、図3(b)及び図4に示す如く、ボス32がベースコネクタ21のボスガイド溝27に差し込まれる。ボス32は、ボス差し込み口40を通過してボスガイド溝27の内部に案内される。この時、ボス32は、ボスストレート側面39がガイド溝案内面44を摺動し、また、ボス頂面36がガイド溝底面41を摺動し、また、フランジ部湾曲側面37がガイド溝側面42を摺動し、また、本体部湾曲側面38がガイド溝開口部43を摺動する(構造上全ての面同士が摺動する状態にはならない。いずれかの面同士の間には極僅かな隙間が生じるものとする)。
図1(c)、図3(c)、及び、図5において、着脱コネクタ22を倒すように矢印Qの回転方向に移動させると、ボスストレート側面39が接触するボス回転支点部46を支点としてボス32が回転する。この時、ボス32は、ボス頂面36がガイド溝底面41を更に摺動し、また、フランジ部湾曲側面37がガイド溝側面42を更に摺動し、また、本体部湾曲側面38がガイド溝開口部43を更に摺動する。
図3(d)及び図6において、着脱コネクタ22をベースコネクタ21に対しこれらが並列状態になるまで回転させると、ボス頂面36がガイド溝底面41を更に摺動し、また、フランジ部湾曲側面37がガイド溝側面42を更に摺動し、また、本体部湾曲側面38がガイド溝開口部43を更に摺動するとともに、ボスストレート側面39がガイド溝ストッパー面45に当接する。ボスストレート側面39がガイド溝ストッパー面45に当接すると、ボス32はボス差し込み口40からの抜けが規制される。また、ボス32は、フランジ部湾曲側面37がガイド溝側面42に引っ掛かっていることから、ガイド溝開口部43からの抜けも規制される。
着脱コネクタ22とベースコネクタ21とが並列状態になると、着脱コネクタ22の係止突起28がベースコネクタ21の係止溝33に引っ掛かり、これによって係止状態が形成される(図7参照。図7に関しては後述する)。係止状態が形成されると回転が規制され、着脱コネクタ22とベースコネクタ21とが完全に結合する。これにより合体コネクタ23の形成が完了する。
ボス32及びボスガイド溝27は、嵌め合いでなく、回転によって上記のような面同士を当接させる係止構造を有することから、端子金具同士の接続方向のガタ付きを従来よりも小さく抑えることができる。従って、端子金具同士の接触代の減少を防止することができるという効果を奏する。
続いて、回転によって結合する着脱コネクタ22を基準とした時の、ベースコネクタ21における相手端子拾い部の変位量が小さいことについて説明する。図7(a)及び(b)は共に本発明の合体コネクタ23の相手端子拾い部の変位量に関する説明図である。また、図8(a)〜(c)は図7の比較例であり係止ガタに関する説明図である。
図7において、回転を規制する部分となる係止突起28及び係止溝33の係止状態における係止ガタは0.30mmに設定されている。このような係止ガタに対して着脱コネクタ22を矢印Rで示す反結合方向へ振ってみると、合体コネクタ23の水平方向の中心線に対して相手端子拾い部の位置の寸法は2.3316mmとなる。一方、着脱コネクタ22を矢印Qで示す結合方向へ振ってみると、中心線に対する相手端子拾い部の位置の寸法は2.3291mmとなる。従って、相手端子拾い部の位置における位置ズレ量(変位量)は、0.0025mm(=2.3316−2.3291)となることが分かる。本発明の合体コネクタ23は、回転による結合を採用し、また、係止突起28及び係止溝33が回転中心から離れることから、係止ガタ0.30mmの設定に対して0.0025mmしか相手端子拾い部のズレが生じないことになる。従って、僅かなズレであることから、結果、相手側コネクタとの嵌合や電気的接続を良好な状態で行うことができるようになる。
図8において、嵌合突起51を嵌合溝52に嵌め合わせるようなスライド嵌合構造にあっては、係止突起53及び係止溝54の係止状態における係止ガタを図7と同様に0.30mmに設定すると、スライド嵌合構造では0.30mmの係止ガタの分だけ相手端子拾い部の位置がズレしてしまうことになる。
上記の位置ズレ量からも分かるように、本発明は従来よりも相手端子拾い部の変位量を小さく抑えることができることから、結果、端子金具の接触信頼性を向上させることができるという効果を奏する。
この他、本発明は本発明の主旨を変えない範囲で種々変更実施可能なことは勿論である。
本発明の合体コネクタの一実施の形態を示す図であり、(a)及び(b)はベースコネクタ及び着脱コネクタの結合前の状態を示す斜視図、(c)は着脱コネクタの回転途中状態を示す斜視図である。 ベースコネクタ及び着脱コネクタの結合前の状態を示す図であり、(a)は結合前の状態を示す正面図、(b)は(a)のA部分の拡大図、(c)は結合前の状態のボス及びボスガイド溝を示す斜視図である。 ボス及びボスガイド溝に係る説明図であり、(a)は結合前の状態のボス及びボスガイド溝を示す斜視図、(b)はボスをボスガイド溝に差し込んだ状態を示す断面図、(c)はボスの回転途中の状態を示す断面図、(d)はボスの回転終了状態を示す断面図である。 結合過程に係る説明図であり、(a)はボスをボスガイド溝に差し込んだ際のベースコネクタ及び着脱コネクタの状態を示す正面図、(b)は(a)のB−B線断面図(要部拡大図を含む)である。 結合過程に係る説明図であり、(a)は着脱コネクタの回転途中状態を示す正面図、(b)は(a)のC−C線断面図(要部拡大図を含む)である。 結合過程に係る説明図であり、(a)は着脱コネクタの回転終了状態を示す正面図、(b)は(a)のD−D線断面図(要部拡大図を含む)である。 (a)、(b)共に相手端子拾い部の変位量に関する説明図である。 (a)〜(c)は図7の比較例であり係止ガタに関する説明図である。 従来例の合体コネクタの図であり、(a)は結合前の状態を示す斜視図、(b)は結合後となる合体コネクタの斜視図、(c)はガタに関する説明図である。
符号の説明
21 ベースコネクタ
22 着脱コネクタ
23 合体コネクタ
24 ベースコネクタハウジング
25 着脱コネクタハウジング
26 ハウジング側部
27 ボスガイド溝
28 係止突起
29 嵌合突き当て面
30 相手側端子挿入孔
31 ハウジング側部
32 ボス
33 係止溝
34 ボス本体部
35 フランジ部
36 ボス頂面
37 フランジ部湾曲側面(フランジ部側面)
38 本体部湾曲側面(本体部側面)
39 ボスストレート側面
40 ボス差し込み口
41 ガイド溝底面
42 ガイド溝側面
43 ガイド溝開口部
44 ガイド溝案内面
45 ガイド溝ストッパー面
46 ボス回転支点部
47 端子挿入面

Claims (3)

  1. ベースコネクタと、該ベースコネクタに対して回転させることにより結合・分離が可能となる着脱コネクタとを備え、
    前記ベースコネクタ及び前記着脱コネクタは、この一方のハウジング側部にボスを有するとともに、他方のハウジング側部に前記ボスを差し込んで回転させるためのボスガイド溝を有し、且つ、前記一方のハウジング側部及び前記他方のハウジング側部のいずれか一方に係止突起を有するとともに、いずれか他方に前記係止突起を引っ掛けて前記着脱コネクタの回転を規制する係止溝を有し、さらに、
    前記ボスは、ボス本体部と、該ボス本体部の先端側に連続するフランジ部とを有するとともに、ボス突出方向に対し直交方向の断面形状を半円形状に形成することにより、半円形状のボス頂面と、該ボス頂面の円弧部分に連続するフランジ部側面と、該フランジ部側面に連続する本体部側面と、前記ボス頂面の直線部分に連続する平坦なボスストレート側面とを有し、
    前記ボスガイド溝は、前記他方のハウジング側部に直交し相手側コネクタに対向する嵌合突き当て面に開口するボス差し込み口と、前記ボス頂面が摺動又は対向するガイド溝底面と、前記フランジ部側面が摺動又は対向するガイド溝側面と、前記本体部側面が摺動又は対向するガイド溝開口部と、前記ボスストレート側面が摺動又は対向するガイド溝案内面と、前記ボスストレート側面が当接するガイド溝ストッパー面と、前記ガイド溝案内面及び前記ガイド溝ストッパー面の連続部分に形成され前記ボスストレート側面に接触して前記回転時に支点となるボス回転支点部とを有する
    ことを特徴とする合体コネクタ。
  2. 請求項1に記載の合体コネクタにおいて、
    前記嵌合突き当て面の近傍に前記ボス及び前記ボスガイド溝を配置形成するとともに、前記係止突起及び前記係止溝を前記嵌合突き当て面の反対側となる端子挿入面に近い側に配置形成する
    ことを特徴とする合体コネクタ。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の合体コネクタにおいて、
    前記ボス及び/又は前記ボスガイド溝に、前記ボスが回転すると、該ボスと前記ボスガイド溝との間で締まり込みが生じる締まり込み構造部を形成する
    ことを特徴とする合体コネクタ。
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