JP5059931B2 - 侵入検知システム - Google Patents

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Description

この発明は、送信側の漏洩伝送路および前記送信側の漏洩伝送路と並設され前記送信側の漏洩伝送路からの漏洩電波を受信する受信側の漏洩伝送路を備え前記受信側の漏洩伝送路で受信した電波が変化すれば検知対象の侵入があったものと判定する侵入検知システム、特に送信側の漏洩伝送路および受信側の漏洩伝送路の敷設に関するものである。
従来の侵入者検知システムにおいては、例えば監視カメラを使用したシステムがあり、その場合、例えば複数台の監視カメラを使用して、侵入者の位置を検知しようとしているものがある(例えば、特開平9−172630号公報(特許文献1)を参照)。
このような複数台の監視カメラを使用して、侵入者の位置を検知する侵入検知システムにおいては、監視カメラ位置、映像の位置、あるいは監視カメラ切り替えによって検知範囲/検知時間を設定しなければならず、検知範囲の設定の精度が悪く、また、設定方法が複雑であるなどなどの問題があり、しかも、長い距離に亘る検知や複雑な構造や形状の広範な監視区域での検知を可能にする為には多数の監視カメラが必要であり、工場、変電所、空港、等での侵入者検知を行う大規模な侵入検知システムには不向きであった。
一方、近年、複数台の監視カメラを使用しない侵入者検知装置の一つとして、例えば、特開平10−95338号公報(特許文献2)に記載のように、送信側の漏洩伝送路および前記送信側の漏洩伝送路と並設され前記送信側の漏洩伝送路からの漏洩電波を受信する受信側の漏洩伝送路を備え前記受信側の漏洩伝送路で受信した電波が変化すれば検知対象の侵入があったものと判定する支障物検知装置が案出されている。
特開平9−172630号公報(図1及びその説明) 特開平10−95338号公報(図1及びその説明)
特許文献1に示すように複数台の監視カメラを使用して、侵入者の位置を検知する侵入検知システムにおいては、監視カメラ位置、映像の位置、あるいは監視カメラ切り替えによって検知範囲/検知時間を設定しなければならず、検知範囲の設定の精度が悪く、また、設定方法が複雑であるなどなどの問題があり、しかも、長い距離に亘る検知や複雑な構造や形状の広範な監視区域での検知を可能にする為には多数の監視カメラが必要であり、工場、変電所、空港、等での侵入者検知を行う大規模な侵入検知システムには不向きであった。また、工場、変電所、空港、等での侵入者検知を行う大規模な侵入検知システムとして、特許文献2に示すような、送信側の漏洩伝送路および前記送信側の漏洩伝送路と並設され前記送信側の漏洩伝送路からの漏洩電波を受信する受信側の漏洩伝送路を備え前記受信側の漏洩伝送路で受信した電波が変化すれば検知対象の侵入があったものと判定する支障物検知システムを採用する場合、その実施実績が無いため、製品化する上での諸問題を見出し解決していく必要がある。例えば、発明者による製品開発途上での試作試験では漏洩伝送路の敷設の仕方によって検知性能が変化したり低下したりすることが分かってきた。
この発明は、前述のような実情に鑑みてなされたもので、侵入検知の性能を向上するともに、検知性能が安定化する侵入検知システムを実現することを目的とするものである。
この発明に係る侵入検知システムは、送信側の漏洩伝送路および前記送信側の漏洩伝送路と並設され前記送信側の漏洩伝送路からの漏洩電波を受信する受信側の漏洩伝送路を備え前記受信側の漏洩伝送路で受信した電波が変化すれば検知対象の侵入があったものと判定する侵入検知システムにおいて、
侵入監視区域を囲む塀の前記侵入監視区域側壁面の上部側に前記送信側の漏洩伝送路および前記受信側の漏洩伝送路の一方が配設され、
前記侵入監視区域を囲む前記塀の前記侵入監視区域側壁面の下部側に前記送信側の漏洩伝送路および前記受信側の漏洩伝送路の他方が配設され、
前記送信側の漏洩伝送路および前記受信側の漏洩伝送路の少なくとも一方が、検知に寄与する電波漏洩孔の当該漏洩伝送路の横断面中央からの開口方向が他方側の漏洩伝送路の側に向くように敷設されているものである。
また、この発明に係る侵入検知システムは、送信側の漏洩伝送路および前記送信側の漏洩伝送路と並設され前記送信側の漏洩伝送路からの漏洩電波を受信する受信側の漏洩伝送路を備え前記受信側の漏洩伝送路で受信した電波が変化すれば検知対象の侵入があったものと判定する侵入検知システムにおいて、
前記送信側の漏洩伝送路および前記受信側の漏洩伝送路の何れも複数の漏洩伝送路を連結して構成され、
侵入監視区域を囲む塀の前記侵入監視区域側壁面の上部側に前記連結された送信側の漏洩伝送路および前記連結された受信側の漏洩伝送路の一方が配設され、
前記侵入監視区域を囲む前記塀の前記侵入監視区域側壁面の下部側に前記連結された送信側の漏洩伝送路および前記連結された受信側の漏洩伝送路の他方が配設され、
前記連結された送信側の漏洩伝送路および前記連結された受信側の漏洩伝送路の少なくとも一方が、検知に寄与する電波漏洩孔の当該漏洩伝送路の横断面中央からの開口方向が他方側の漏洩伝送路の側に向くように敷設されているものである。
この発明は、送信側の漏洩伝送路および前記送信側の漏洩伝送路と並設され前記送信側の漏洩伝送路からの漏洩電波を受信する受信側の漏洩伝送路を備え前記受信側の漏洩伝送路で受信した電波が変化すれば検知対象の侵入があったものと判定する侵入検知システムにおいて、侵入監視区域を囲む塀の前記侵入監視区域側壁面の上部側に前記送信側の漏洩伝送路および前記受信側の漏洩伝送路の一方が配設され、前記侵入監視区域を囲む前記塀の前記侵入監視区域側壁面の下部側に前記送信側の漏洩伝送路および前記受信側の漏洩伝送路の他方が配設され、前記送信側の漏洩伝送路および前記受信側の漏洩伝送路の少なくとも一方が、検知に寄与する電波漏洩孔の当該漏洩伝送路の横断面中央からの開口方向が他方側の漏洩伝送路の側に向くように敷設されているので、受信側の漏洩伝送路での受信漏洩電波の強度が大きくなり、侵入検知の性能を向上するともに、検知性能が安定化し、また、前記送信側の漏洩伝送路及び前記受信側の漏洩伝送路の何れも前記塀の外側からは全く見えないので侵入検知の観点から好都合であり、更に、前記送信側の漏洩伝送路及び前記受信側の漏洩伝送路が上下関係に配設されていることから、漏洩電波内への侵入者の侵入容量が大きくなることもあり、侵入者侵入による漏洩電波の変化量が大きく、より的確に、侵入者の侵入有無、侵入位置、侵入時間などを検知できる侵入検知システムを実現できる効果がある。
また、この発明は、送信側の漏洩伝送路および前記送信側の漏洩伝送路と並設され前記送信側の漏洩伝送路からの漏洩電波を受信する受信側の漏洩伝送路を備え前記受信側の漏洩伝送路で受信した電波が変化すれば検知対象の侵入があったものと判定する侵入検知システムにおいて、
前記送信側の漏洩伝送路および前記受信側の漏洩伝送路の何れも複数の漏洩伝送路を連結して構成され、
侵入監視区域を囲む塀の前記侵入監視区域側壁面の上部側に前記連結された送信側の漏洩伝送路および前記連結された受信側の漏洩伝送路の一方が配設され、
前記侵入監視区域を囲む前記塀の前記侵入監視区域側壁面の下部側に前記連結された送信側の漏洩伝送路および前記連結された受信側の漏洩伝送路の他方が配設され、
前記連結された送信側の漏洩伝送路および前記連結された受信側の漏洩伝送路の少なくとも一方が、検知に寄与する電波漏洩孔の当該漏洩伝送路の横断面中央からの開口方向が他方側の漏洩伝送路の側に向くように敷設されているので、受信側の漏洩伝送路での受信漏洩電波の強度が大きくなり、侵入検知の性能を向上するともに、検知性能が安定化し、また、前記送信側の漏洩伝送路及び前記受信側の漏洩伝送路の何れも前記塀の外側からは全く見えないので侵入検知の観点から好都合であり、更に、前記送信側の漏洩伝送路及び前記受信側の漏洩伝送路が上下関係に配設されていることから、漏洩電波内への侵入者の侵入容量が大きくなることもあり、侵入者侵入による漏洩電波の変化量が大きく、より的確に、侵入者の侵入有無、侵入位置、侵入時間などを検知でき、しかも前記漏洩伝送路の延在方向の検知可能距離を長くすることができる侵入検知システムを実現できる効果がある。
この発明の参考例1を示す図で、この発明に至る過程で生まれこの発明の基礎となる発明を例示する図であり、侵入検知システムの概略構成の事例を示す図である。 この発明の参考例1を示す図で、この発明に至る過程で生まれこの発明の基礎となる発明を例示する図であり、侵入位置の検知概念の一例を示す図である。 この発明の参考例1を示す図で、この発明に至る過程で生まれこの発明の基礎となる発明を例示する図であり、送信信号の具体例を示す図である。 この発明の参考例1を示す図で、この発明に至る過程で生まれこの発明の基礎となる発明を例示する図であり、侵入者検知装置の内部構成を示すブロック図である。 この発明の参考例1を示す図で、この発明に至る過程で生まれこの発明の基礎となる発明を例示する図であり、漏洩伝送路を拡大して示す斜視図である。 この発明の参考例1を示す図で、この発明に至る過程で生まれこの発明の基礎となる発明を例示する図であり、代表的な漏洩伝送路の断面形状を示す図である。 この発明の参考例1を示す図で、この発明に至る過程で生まれこの発明の基礎となる発明を例示する図であり、漏洩伝送路の漏洩電波の指向性を示す図である。 この発明の参考例1を示す図で、侵入検知システムの適用事例を示す図である。 この発明の参考例1を示す図で、この発明に至る過程で生まれこの発明の基礎となる発明を例示する図であり、図8における漏洩伝送路の敷設事例を示す図である。 この発明の参考例2を示す図で、この発明に至る過程で生まれこの発明の基礎となる発明を例示する図であり、漏洩伝送路の他の敷設事例を示す図である。 この発明の参考例3を示す図で、この発明に至る過程で生まれこの発明の基礎となる発明を例示する図であり、漏洩伝送路の他の敷設事例を示す図である。 この発明の参考例4を示す図で、この発明に至る過程で生まれこの発明の基礎となる発明を例示する図であり、漏洩伝送路の他の敷設事例を示す図である。 この発明の参考例5を示す図で、この発明に至る過程で生まれこの発明の基礎となる発明を例示する図であり、漏洩伝送路の他の敷設事例を示す図である。 この発明の実施の形態1を示す図で、漏洩伝送路の他の敷設事例を示す図である。 この発明の実施の形態2を示す図で、漏洩伝送路の他の敷設事例を示す図である。 この発明の参考例6を示す図で、この発明に至る過程で生まれこの発明の基礎となる発明を例示する図であり、図16(a)は漏洩伝送路の他の敷設事例を示す図、図16(b)は漏洩伝送路の延在方向の距離と侵入者検知装置における検知感度との関係を示す線図である。 この発明の参考例7を示す図で、この発明に至る過程で生まれこの発明の基礎となる発明を例示する図であり、前述のこの発明の参考例1における図9に対応する図であり、その(a)は図16(a)における第1の漏洩伝送路5a,6aの敷設事例を、その(b)は図16(a)における第2の漏洩伝送路5b,6bの敷設事例を示す図である。 この発明の参考例8を示す図で、この発明に至る過程で生まれこの発明の基礎となる発明を例示する図であり、前述のこの発明の参考例2における図10に対応する図であり、その(a)は図16(a)における第1の漏洩伝送路5a,6aの敷設事例を、その(b)は図16(a)における第2の漏洩伝送路5b,6bの敷設事例を示す図である。 この発明の参考例9を示す図で、この発明に至る過程で生まれこの発明の基礎となる発明を例示する図であり、前述のこの発明の参考例3における図11に対応する図であり、その(a)は図16(a)における第1の漏洩伝送路5a,6aの敷設事例を、その(b)は図16(a)における第2の漏洩伝送路5b,6bの敷設事例を示す図である。 この発明の参考例10を示す図で、この発明に至る過程で生まれこの発明の基礎となる発明を例示する図であり、前述のこの発明の参考例4における図12に対応する図であり、その(a)は図16(a)における第1の漏洩伝送路5a,6aの敷設事例を、その(b)は図16(a)における第2の漏洩伝送路5b,6bの敷設事例を示す図である。 この発明の参考例11を示す図で、この発明に至る過程で生まれこの発明の基礎となる発明を例示する図であり、前述のこの発明の参考例5における図13に対応する図であり、その(a)は図16(a)における第1の漏洩伝送路5a,6aの敷設事例を、その(b)は図16(a)における第2の漏洩伝送路5b,6bの敷設事例を示す図である。 この発明の実施の形態3を示す図で、前述のこの発明の実施の形態1における図14に対応する図であり、その(a)は図16(a)における第1の漏洩伝送路5a,6aの敷設事例を、その(b)は図16(a)における第2の漏洩伝送路5b,6bの敷設事例を示す図である。 この発明の実施の形態4を示す図で、前述のこの発明の実施の形態2における図15に対応する図であり、その(a)は図16(a)における第1の漏洩伝送路5a,6aの敷設事例を、その(b)は図16(a)における第2の漏洩伝送路5b,6bの敷設事例を示す図である。
参考例1.
参考例1は、この発明の基礎となる発明で、この発明に至る過程で生まれた発明である。以下この発明の参考例1を図1〜図9により説明する。図1は侵入検知システムの概略構成の事例を示す図、図2は侵入位置の検知概念の一例を示す図、図3は送信信号の具体例を示す図、図4は侵入者検知装置の内部構成を示すブロック図、図5は漏洩伝送路を拡大して示す斜視図、図6は代表的な漏洩伝送路の断面形状を示す図、図7は漏洩伝送路の漏洩電波の指向性を示す図、図8は侵入検知システムの適用事例を示す図、図9は図8における漏洩伝送路の敷設事例を示す図である。なお、各図中、同一符合は同一部分を示す。
図1は、侵入者検知装置16に、送信側の漏洩伝送路5および前記送信側の漏洩伝送路5と並設され前記送信側の漏洩伝送路5からの漏洩電波を受信する受信側の漏洩伝送路6が接続され、前記受信側の漏洩伝送路6で受信した電波が変化すれば侵入者があったものと判定する侵入者検知システムであり、前述のようにペアーを成す前記送信側の漏洩伝送路5および前記受信側の漏洩伝送路6は、夫々それら漏洩伝送路が延在する方向に沿って点在する複数個の漏洩箇所5TH,5TH,5TH,・・・,6TH,6TH,6TH,・・・を有し、各前記漏洩箇所5TH,5TH,5TH,・・・,6TH,6TH,6TH,・・・での漏洩電波による前記受信側の受信回路13での各受信信号の状態から侵入者の侵入位置を検知する侵入位置検知機能を有している。
前記送信側の漏洩伝送路5および前記受信側の漏洩伝送路6は、例えば、市販の漏洩同軸ケーブル等を使用する。前記送信側の漏洩伝送路5および前記受信側の漏洩伝送路6の前記漏洩箇所5TH,5TH,5TH,・・・,6TH,6TH,6TH,・・・は、市販の漏洩同軸ケーブルでは数メートル間隔にその外皮を貫通する貫通スロットである。
ここで、侵入位置の検知概念の一例を説明する。
前記送信側の漏洩伝送路5および前記受信側の漏洩伝送路6として市販の漏洩同軸ケーブルを使用し、前記送信側の漏洩伝送路5および前記受信側の漏洩伝送路6との間隔を数メートル離間して敷設し、図2に示すように、例えば、前記送信回路12から1個の送信パルスを送信した場合、前記送信側の漏洩伝送路5の第1番目(最初)の孔を(貫通スロット)からの漏洩電波は前記受信側の漏洩伝送路6の第1番目(最初)の孔を(貫通スロット)を介して受信され前記受信回路である侵入検知部13に受信信号として到達するが、その到達時間は送信信号発信からΔT1後である。
同様に、前記送信回路12から1個の送信パルスを送信した場合、前記送信側の漏洩伝送路5の第2番目の孔からの漏洩電波は前記受信側の漏洩伝送路6の第2番目の孔を介して受信され前記受信回路である侵入検知部13に受信信号として到達するが、その到達時間は送信信号発信からΔT2後である。
同様に、第3番目の孔を経た受信信号の到達時間は送信信号発信からΔT3後である。
そして、これらΔT1,ΔT2,ΔT3・・・、つまり前記到達時間(遅延時間とも言う)ΔTは、信号伝送路の長さが分かれば、信号の伝播速度が30万km/秒であることから演算により容易に求められる。
従って、前記侵入検知部13においては、システム構成から事前に演算した到達時間(遅延時間)ΔTのデータを保存しておくことにより、受信した実受信信号を当該保存データと照合すれば、どの孔(貫通スロット)を経由してきた受信信号であるか判別できる。
また、前記漏洩電波の存在領域に人が侵入した場合、侵入者により当該漏洩電波が、形状が変わるなど変化する。
従って、前記侵入検知部13が受信した信号の変化を検知すれば、前記送信側の漏洩伝送路5および前記受信側の漏洩伝送路6に沿ったどの位置に侵入したのか、検知し、報知することができる。
尤も、信号速度は極めて速いので、また、受信回路の検出動作速度との関係もあり、実際には、送信信号は単一パルスを数秒に1度程度発信するのではなく、例えば図3に例示するようなPN符号と言われているスペクトル拡散信号、例えば数万個のランダムパルス列からなるコード化信号を使えば、検知精度を上げることができる。同一のPN符号を繰返し発信してもよいし、異なるPN符号を次々に発信してもよい。PN符号自体は一般的に知られている公知の符号である。
図1に例示の侵入検知システムでPN符号を使う場合は、侵入者検知装置16は、スペクトル拡散信号を発生する送信回路12の出力で高周波の搬送波を位相変調し、送信側漏洩伝送路5に対して出力する。送信側漏洩伝送路5から出力された電波は、受信側漏洩伝送路6で前記漏洩箇所を介して受信され、侵入検知部13で受信される。侵入検知部13では、受信電波が、侵入距離に関連した参照スペクトル拡散符号と位相演算され、電界強度の変化により侵入距離に対応する侵入者検知が行われる。
送信側の漏洩伝送路5および前記送信側の漏洩伝送路5と並設され前記送信側の漏洩伝送路5からの漏洩電波を受信する受信側の漏洩伝送路6を備え前記受信側の漏洩伝送路6で受信した電波が変化すれば侵入者があったものと判定する侵入者検知システムでは、発明者等の試験研究では、漏洩伝送路5,6を1500〜3000m前後敷設して漏洩伝送路5,6間への人の侵入の有無および侵入位置を、1500〜3000m前後の長距離に亘って検知できることが分かっている。なお、前記、侵入検知部13は、基板上に侵入検知機能を搭載してモジュール化したセンサーカードの製品形態に構成してあり、検知したい距離、例えば1000m,1500m,2000m,・・・に応じて、その枚数を増やして(増設して
)対応できるようにしてある。
図4において、送信回路12は基準クロック発生手段1、スイッチ手段2、制御手段3、および送信スペクトル拡散信号発生手段4を有する。前記侵入検知部13は、検知手段11、参照スペクトル拡散信号発生手段9-1〜9-150、および相関手段10-1〜10-150を有することで、例えば20mの精度で3000mの距離をケーブル延長方向の検知範囲とする。送信側漏洩伝送路5は、送信スペクトル拡散信号を伝送する。送信側ターミネータ7は、送信スペクトル拡散信号の反射によるエラーの発生を防止する。受信側漏洩伝送路6は、送信スペクトル拡散信号を受信し伝送する。受信側ターミネータ8は、送信スペクトル拡散信号を受信した送信スペクトル拡散信号の反射によるエラーの発生を防止する。
また、前記侵入検知部13は設定手段17も有し、この設定手段17は、設定に基づいて、前記各参照スペクトル拡散信号発生手段9-1〜9-150の機能を個別に機能停止及び機能開始させると共に、前記各相関手段10-1〜10-150の機能を個別に機能停止及び機能開始させる機能を有している。従って、この設定手段17の設定により、侵入者検知精度、侵入者検知距離(漏洩伝送路の延長方向の検知可能距離)を任意に選択設定できる。
また、支障物検知装置とも言える侵入者検知装置16は、大綱的には、前記送信回路12と前記侵入検知部13とで構成されている。
次に図4の動作について説明する。
複数の参照スペクトル拡散信号発生手段9-1〜9-150で侵入者の測定距離10m(±5m)間隔で対応した遅延時間の参照用拡散符号を基準クロック発生手段1から生成し,参照用拡散符号で拡散変調された参照スペクトル拡散信号を出力し、参照スペクトル拡散信号発生手段9-1〜9-150に対応した150個の相関手段10-1〜10-150で受信側漏洩伝送路6が受信した送信スペクトル拡散信号と参照スペクトル拡散信号との相関をとり、位相が一致したときに相関信号を出力し、参照スペクトル拡散信号発生手段9-1〜9-150に設定された固有の各遅延時間に対する相関信号の信号レベルの変動量が設定値以上のときに検知手段11が工場や線路等の敷地内の10m(±5m)間隔のある場所に侵入者が存在することを検知する。
なお、前述の参考例1では、測定距離10m(±5m)間隔で対応した遅延時間を設定した150個の参照スペクトル拡散信号発生手段9-1〜9-150を実装とそれに対応した150個の相関手段10-1〜10-150を実装したことで、侵入者検知装置1台で検知精度±5mを維持したまま検知距離を相関数150個×検知距離10m(±5m)=1500mにでき、経済的に優れた高範囲の侵入者検知装置16を得ることができる。
次に、この発明の理解の一助となるように、漏洩伝送路5,6として使用される伝送媒体の代表的な事例の一つである漏洩同軸ケーブルの構造、種類等について、図5および図6によって具体的に説明する。
漏洩同軸ケーブル5,6は、一般的には図5に示すように、内部導体56iと、この内部導体56iを所定空間56sを介して包囲する円環状の外部導体56oとを備え、該外部導体56oに、当該外部導体56oを径方向に貫通する貫通斜孔からなる多数(複数)の漏洩箇所5TH,5TH,5TH,・・・,6TH,6TH,6TH,・・が、当該漏洩同軸ケーブルの延在方向に所定間隔に設けられている。
また、図6(a)に示すように、前記内部導体56iと前記外部導体56oとの間には、前記所定空間56sを維持するスペーサ56spが設けられている。
また、前記漏洩同軸ケーブル5,6をその中心線に直角な断面(通称「横断面」)で見た場合、図6(a)に示すように、前記内部導体56iと、前記外部導体56oと、前記所定空間56sと、前記スペーサ56spと、漏洩箇所である貫通斜孔5TH,6THとの相対的位置関係や形状等が分かる。例えば、漏洩箇所である前記貫通斜孔5TH,6THは、図6(a)に示すように、周方向には約120°に亘って穿設され、径方向には中心から外方に向けて開口されている。
また、市販の漏洩同軸ケーブルには複数種類あるが、同一種の漏洩同軸ケーブルでは、前記漏洩箇所である多数の前記貫通斜孔5TH,5TH,5TH,・・・,6TH,6TH,6TH,・・・の間隔は一定間隔であり、また、それら貫通斜孔の開口面積も各々同じであり、種類が異なれば、異種間では貫通斜孔5TH,5TH,5TH,・・・,6TH,6TH,6TH,・・・の間隔が異なったり、前記貫通斜孔5TH,5TH,5TH,・・・,6TH,6TH,6TH,・・・の開口面積が異なったりする。
また、市販の漏洩同軸ケーブルには、図6(b)に示すように、漏洩同軸ケーブル5,6に沿って延在するワイヤロープ状のテンションメンバー56tが、前記漏洩同軸ケーブル5,6を包囲する包囲体56eを介して漏洩同軸ケーブル5,6に取り付けられたものもある。
次に、この発明の理解の一助となるように、漏洩伝送路5,6として使用される伝送媒体の代表的な事例の一つである漏洩同軸ケーブルにおける漏洩電波の指向性について図7によって具体的に説明する。
図7において、前記漏洩同軸ケーブル5,6の前記外部導体56oに穿設された前記漏洩箇所である多数の前記貫通斜孔5TH,5TH,5TH,・・・,6TH,6TH,6TH,・・・の周方向中央部の点Aは、前記漏洩同軸ケーブル5,6の前記内部導体56iの中心点Oを中心とし前記通斜孔5TH,6THの周方向の一端56TH1から前記周方向中央部の点Aまでの角度α1と、前記漏洩同軸ケーブル5,6の前記内部導体56iの中心点Oを中心とし前記貫通斜孔5TH,6THの周方向の他端56TH2から前記周方向中央
部の点Aまでの角度α2とが同じ、即ちα1=α2となる点である。そして、この周方向中央部の点Aと前記内部導体56iの中心点O(換言すれば、漏洩伝送路の横断面中央)に対して反対側の点をB点する。ここで、前記A点における漏洩電波の強さと前記B点における漏洩電波の強さとを実測した場合、漏洩同軸ケーブルの種類にもよるが、平均的に、前記B点における漏洩電波の強さは、前記A点における漏洩電波の強さより3dB前後低い。換言すれば、前記A点における漏洩電波の強さは、前記B点における漏洩電波の強さより、平均的に、3dB前後高い。これは、送信側、受信側の何れについても言える。
次に、この発明の理解の一助となるように、漏洩伝送路5,6として使用される伝送媒体の代表的な事例の一つである漏洩同軸ケーブルを、侵入検知のために使用し、送信側の漏洩同軸ケーブルと受信側の漏洩同軸ケーブルとを並設した場合の漏洩電波の結合損失について具体的に説明する。
送信側の漏洩伝送路5および受信側の漏洩伝送路6として漏洩同軸ケーブルを使用した場合、送信側の漏洩同軸ケーブルと前記送信側の漏洩同軸ケーブルとを並設した場合の漏洩電波の結合損失は、漏洩同軸ケーブルの種類にもよるが、例えば、送信側の漏洩同軸ケーブル5と前記受信側の漏洩同軸ケーブル6との間の距離が1.5mの場合、−150dB前後である。
ここで、送信側の漏洩伝送路5および前記送信側の漏洩伝送路5と並設され前記送信側の漏洩伝送路5からの漏洩電波を受信する受信側の漏洩伝送路6を備え前記受信側の漏洩伝送路6で受信した電波が変化すれば検知対象の侵入があったものと判定する侵入検知システムを製品化して実施する場合、前記送信側の漏洩伝送路5と前記受信側の漏洩伝送路6とを単に所定距離隔てて並設した場合、前述の指向性に起因して、同一システムであっても検知性能が異なったり、検知性能が低かったり、侵入検知可能距離(漏洩同軸ケーブルなどの漏洩伝送路の延在方向の侵入検知可能距離)が異なったり、場合によっては、漏洩同軸ケーブルなどの漏洩伝送路の敷設後に、風や人為的作為(部品や製品の保管場所の確保など何らかの理由で既設の漏洩同軸ケーブルの位置をずらす場合がある)により漏洩同軸ケーブルなどの漏洩伝送路の敷設状態の変化が生じることで検知性能が変化したり、検知性能が低下したり、長距離地点での検知が出来ない状態になったりする場合がある。
従って、送信側の漏洩伝送路5および前記送信側の漏洩伝送路5と並設され前記送信側の漏洩伝送路5からの漏洩電波を受信する受信側の漏洩伝送路6を備え前記受信側の漏洩伝送路6で受信した電波が変化すれば検知対象の侵入があったものと判定する侵入検知システムを製品化して実施する場合、前記送信側の漏洩伝送路5と前記受信側の漏洩伝送路6とを単に所定距離隔てて並設するのではなく、前記送信側の漏洩伝送路5および前記受信側の漏洩伝送路6の少なくとも一方を、検知に寄与する電波漏洩孔5TH,6THの当該漏洩伝送路の中心Oからの開口方向(前記A点の方向)が他方側の漏洩伝送路の側に向くように敷設し、しかも前記送信側の漏洩伝送路5および前記受信側の漏洩伝送路6の少なくとも一方が、その検知に寄与する電波漏洩孔5TH,6THの当該漏洩伝送路の中心Oからの開口方向(前記A点の方向)が他方側の漏洩伝送路の側に向いた状態に、該送信側および受信側の漏洩伝送路5,6を固定することが、侵入検知の性能を向上、検知性能の安定化、侵入検知可能距離の長距離化に寄与する。例えば、送信側の漏洩同軸ケーブルと前記送信側の漏洩同軸ケーブルとの間の距離が1.5mの場合、漏洩同軸ケーブルの種類にもよるが、例えば、前記送信側の漏洩伝送路5および前記受信側の漏洩伝送路6の一方を、その検知に寄与する電波漏洩孔5TH,6THの当該漏洩伝送路の中心Oからの開口方向(前記A点の方向)が他方側の漏洩伝送路の側に向いた状態に、該送信側および受信側の漏洩伝送路5,6を固定した場合、前記結合損失は−145dB前後に改善でき、例えば、前記送信側の漏洩伝送路5および前記受信側の漏洩伝送路6の双方を、その検知に寄与する電波漏洩孔5TH,6THの当該漏洩伝送路の中心Oからの開口方向(前記A点の方向)が他方側の漏洩伝送路の側に向いた状態に、該送信側および受信側の漏洩伝送路5,6を固定した場合、前記結合損失は−140dB前後に改善でき、侵入検知可能距離は数十m〜数百mも長くすることが可能となり、しかも、前記送信側および受信側の漏洩伝送路5,6の固定により、前述のような風や人為的作為による漏洩同軸ケーブルなどの漏洩伝送路の敷設状態の変化が生じるようなことがなく、前述のような風や人為的作為によって検知性能が変化したり、検知性能が低下したり、長距離地点での検知が出来ない状態になったりするようなことは無くなる。
次いで、図8により、侵入検知システムの適用事例について説明する。
図8は、侵入検知システムを、立ち入り禁止区域のある民間の工場18に適用した場合の事例を示してある。
民間の工場18には、門181に隣接の受付守衛182の近くに、工場管理者の事務所である第1建物183があり、通常は、社外からの外来者は、受付守衛182で入門チェックを受けた後、工場管理者の事務所183までは行けるが、立ち入り禁止区域184内には入れず、特に、立ち入り禁止区域184内の塀185に囲まれ機密対象を保管してある第2建物186内には、外来者立ち入り厳禁である場合が多い。このような工場の場合、立ち入り禁止区域184の境界線に沿って前述の漏洩伝送路5,6を敷設し、立ち入り禁止区域184内への不正侵入者を監視するようにすれば、どの地点で不正侵入があったか分かり、特に、夜間など目視監視困難な場合に有効である。更に、塀185の内側にも漏洩伝送路5,6を敷設して、二重に不正侵入監視を行うようにすれば、より効果的に不正侵入を検知できる。なお、前記侵入者検知装置16は、その作動時に前記工場管理者が侵入の有無、侵入地点、侵入者移動方向、などを直ぐ確認できるように前記工場管理者の事務所である第1建物183内に設置するのが好ましい。
図8における漏洩伝送路の敷設事例を図9に示してあり、前記立ち入り禁止区域184の境界線の直ぐ内側の通路の両端に前述の漏洩伝送路5,6を敷設した場合の事例を拡大して断面で示してある。
具体的には、図9に示してあるように、前記立ち入り禁止区域184の境界線の直ぐ内側の通路19の路面上の一方の端に、前述のペアーを成す前記送信側の漏洩伝送路5および前記受信側の漏洩伝送路6のうちの一方の漏洩伝送路5を、前記通路19の路面上の他方の端に、前述の漏洩伝送路5,6の他方の漏洩伝送路6を、夫々敷設した場合の事例が示されている。
また、前記ペアーを成す漏洩伝送路5,6は、それらの前記貫通斜孔5TH,6THが何れも内側に向くように配設されている。換言すれば、前記漏洩伝送路5の前記貫通斜孔5THの前記周方向中央部の点Aが、当該漏洩伝送路5の前記内部導体56iの前記中心点Oを通る鉛直線より他方の前記漏洩伝送路6寄りに位置し、前記漏洩伝送路6の前記貫通斜孔6THの前記周方向中央部の点Aが、当該漏洩伝送路6の前記内部導体56iの前記中心点Oを通る鉛直線より他方の前記漏洩伝送路5寄りに位置するように、前記ペアーを成す漏洩伝送路5,6は配設されている。
更に、前記ペアーを成す漏洩伝送路5,6は、前述のようにそれらの前記貫通斜孔5TH,6THが何れも内側に向いた状態が維持されるように、例えば断面が直角三角形をなすブロック等の固定部材20により、前記通路19上の位置が固定され、それらの前記貫通斜孔5TH,6THが内側を向いた状態に固定されている。
換言すれば、前記ペアーを成す漏洩伝送路5,6における前記各貫通斜孔5TH・・・,6TH・・・の何れの点においても前述の漏洩電波の結合損失が最小に近くなるような状態に、前記ペアーを成す漏洩伝送路5,6は敷設され、固定されている。
ここで、前記通路19の或る位置に、人等の検知対象21が侵入すると、当該検知対象21により当該位置における漏洩電波(図中に一点鎖線で等価的に図示)が変化するので、当該位置での漏洩電波の変化が、そのまま受信側漏洩伝送路6を介して前記受信回路13(図1〜図4およびそれらの説明を参照)に伝送され、検知対象21の侵入の有無、侵入位置、侵入時間、等が、前記検知手段11(図4参照)により検知され、その内容が表示され、記録され、更には警報が出される。
参考例2.
参考例2は、この発明の基礎となる発明で、この発明に至る過程で生まれた発明である。以下、この発明の参考例2を、図10によって説明する。図10は漏洩伝送路の他の敷設事例を示す図である。なお、図10において、前述の図1〜図9と同一または相当部分には同一符号を付してあり、以下の図10についての説明は、前述の図1〜図9と異なる点を主体に説明し、他の説明は割愛する。
前述のこの発明の参考例1においては、漏洩伝送路5,6を前記通路19の路面上に配設した一事例を例示したが、この発明の参考例2では、図10に例示してあるように、漏洩伝送路5,6を前記通路19内の両端部に個別に埋設した場合を例示してあり、前述のこの発明の参考例1の機能と同等の機能を有している。
なお、本参考例2の場合は、漏洩伝送路5,6が外部から見えないので侵入者に対する秘匿性が高く侵入検知の観点から好都合である他、雨天時に雨水が前記電波漏洩孔5TH・・・,6TH・・・から前記外部導体56o内に入るようなことはない。
参考例3.
参考例3は、この発明の基礎となる発明で、この発明に至る過程で生まれた発明である。以下、この発明の参考例3を、図11によって説明する。図11は漏洩伝送路の他の敷設事例を示す図である。なお、図11において、前述の図1〜図10と同一または相当部分には同一符号を付してあり、以下の図11についての説明は、前述の図1〜図10と異なる点を主体に説明し、他の説明は割愛する。
前述のこの発明の参考例1においては、漏洩伝送路5,6を前記通路19の路面上に配設した一事例を例示したが、この発明の参考例3では、図11に例示してあるように、漏洩伝送路5,6を、前記通路19内の両端部に埋設した対を成す配管191,191内に個別に敷設した場合を例示してあり、前述のこの発明の参考例1(図1〜図9)の機能と同等の機能を有している。
なお、本参考例3の場合は、漏洩伝送路5,6が外部から見えないので侵入者に対する秘匿性が高く侵入検知の観点から好都合である他、雨天時に雨水が前記電波漏洩孔5TH・・・,6TH・・・から前記外部導体56o内に入るようなことはない。また、漏洩伝送路5,6は配管191,191から引き出せるので、前述の参考例2に比べ、漏洩伝送路5,6のメンテナンスが容易となる。
参考例4.
参考例4は、この発明の基礎となる発明で、この発明に至る過程で生まれた発明である。以下、この発明の参考例4を、図12によって説明する。図12は漏洩伝送路の他の敷設事例を示す図である。なお、図12において、前述の図1〜図11と同一または相当部分には同一符号を付してあり、以下の図12についての説明は、前述の図1〜図11と異なる点を主体に説明し、他の説明は割愛する。
前述のこの発明の参考例1においては、漏洩伝送路5,6を前記通路19の路面上に配設した一事例を例示したが、この発明の参考例4では、図12に例示してあるように、漏洩伝送路5,6を、前記通路19上の両端部に設けられた対を成す溝192,192内に個別に敷設した場合を例示してあり、前述のこの発明の参考例1(図1〜図9)の機能と同等の機能を有している。
なお、本参考例4の場合は、前述の図9に比べ、漏洩伝送路5,6が前記通路19の中央部から見えにくいので侵入者に対する秘匿性が比較的高く侵入検知の観点から好都合であり、前述の実施の形態2および3に比べ、漏洩伝送路5,6のメンテナンスが容易であり、しかも、漏洩電波も強い。
参考例5.
参考例5は、この発明の基礎となる発明で、この発明に至る過程で生まれた発明である。以下、この発明の参考例5を、図13によって説明する。図13は漏洩伝送路の他の敷設事例を示す図である。なお、図13において、前述の図1〜図12と同一または相当部分には同一符号を付してあり、以下の図13についての説明は、前述の図1〜図12と異なる点を主体に説明し、他の説明は割愛する。
前述のこの発明の参考例1(図1〜図9)においては、漏洩伝送路5,6を前記通路19の路面上に配設した一事例を例示したが、この発明の実施の形態5では、図13に例示してあるように、漏洩伝送路5,6を、前記通路19の上方にある天井部22の前記通路19の両端部に対応した部分に敷設した場合を例示してあり、前述のこの発明の参考例1(図1〜図9)の機能と同等の機能を有している。
本参考例5では、漏洩伝送路5,6は、前述のワイヤロープ状のテンションメンバー56tを介して前記天井部22に取り付けられる。
なお、本参考例5の場合は、漏洩伝送路5,6は、前記通路19上の侵入者21の頭部より可成り上方に位置しており、地上に敷設されている前述の図9に比べ、見えにくいので侵入者に対する秘匿性が比較的高く侵入検知の観点から好都合であり、また、地上に敷設した場合に比べ、何らかの理由でその位置をずらされることもすくなり、更に、漏洩電波も強くしかも漏洩伝送路5,6内への雨水の浸入が殆ど無い。
実施の形態1.
以下、この発明の形態1を、図14によって説明する。図14は漏洩伝送路の他の敷設事例を示す図である。なお、図14において、前述の図1〜図13と同一または相当部分には同一符号を付してあり、以下の図14についての説明は、前述の図1〜図13と異なる点を主体に説明し、他の説明は割愛する。
前述のこの発明の参考例1(図1〜図9)においては、漏洩伝送路5,6を前記通路19の路面上に配設した一事例を例示したが、この発明の実施の形態1では、図14に例示してあるように、漏洩伝送路5,6を、例えば前述の図8における立ち入り禁止区域184内の前記塀185の内側に、図示のように上下に配設した場合を例示してあり、前述のこの発明の参考例1(図1〜図9)の機能と同等の機能を有している。
なお、上側の漏洩伝送路5は、前記塀185の上部ひさし1851の下側に前述のワイヤロープ状のテンションメンバー56tを介して取り付けられており、下側の漏洩伝送路6は、
前記通路19上に固定部材20によって固定されている。
なお、本実施の形態1の場合は、漏洩伝送路5,6は、前記塀185の外側からは全く見えないので、侵入検知の観点から好都合である。
また、本実施の形態1の場合は、漏洩伝送路5,6が上下関係に配設されていることから、前述のこの発明の参考例1〜5(図1〜13)に比べ、漏洩電波内への侵入者21の侵入容量が大きくなることもあり、侵入者侵入による漏洩電波の変化量が大きく、より的確に、侵入者の侵入有無、侵入位置、侵入時間などを検知できる。
実施の形態2.
以下、この発明の形態2を、図15によって説明する。図15は漏洩伝送路の他の敷設事例を示す図である。なお、図15において、前述の図1〜図14と同一または相当部分には同一符号を付してあり、以下の図15についての説明は、前述の図1〜図14と異なる点を主体に説明し、他の説明は割愛する。
前述のこの発明の参考例1(図1〜図9)においては、漏洩伝送路5,6を前記通路19の路面上に配設した一事例を例示したが、この発明の実施の形態2では、図15に例示してあるように、漏洩伝送路5,6を、例えば前述の図8における立ち入り禁止区域184内の前記塀185の内側に、図示のように上下に配設した場合を例示してあり、前述のこの発明の参考例1(図1〜図9)の機能と同等の機能を有している。
なお、本実施の形態2の場合は、前述の実施の形態1の場合と異なり、下側の漏洩伝送路6は、何らかの理由で通路19上に敷設できず、前記塀185の内側の下部ひさし1852の下側に前述のワイヤロープ状のテンションメンバー56tを介して取り付けてある。
また、前記下側の漏洩伝送路6は、その前記A点が図示のように内側でなく外側に位置していることから前述の漏洩電波の指向性の観点から若干の感度低下を招くが、前述のように、漏洩伝送路5,6が上下関係に配設されていることから、前述の図1〜13に比べ、漏洩電波内への侵入者21の侵入容量が大きくなることもあり、侵入者侵入による漏洩電波の変化量が大きく、より的確に、侵入者の侵入有無、侵入位置、侵入時間などを検知できる。
参考例6.
以下、この発明の参考例6を、図16によって説明する。図16(a)は漏洩伝送路の他の敷設事例を示す図、図16(b)は漏洩伝送路の延在方向の距離と侵入者検知装置における検知感度との関係を示す線図である。なお、図16において、前述の図1〜図15と同一または相当部分には同一符号を付してあり、以下の図16についての説明は、前述の図1〜図15と異なる点を主体に説明し、他の説明は割愛する。
前述のこの発明の参考例1(図1〜図9)においては、漏洩伝送路5,6を、各々延在方向に1本敷設した場合を例示したが、この発明の参考例6では、図16(a)に例示してあるように、延在方向の検知可能距離を長くするため、送信側の第1の漏洩伝送路5aの後段に送信側の第2の漏洩伝送路5bを連結し、受信側の第1の漏洩伝送路6aの後段に受信側の第2の漏洩伝送路6bを連結した場合を例示してある。
また、図16(a)に例示してあるように、前記送信側の第2の漏洩伝送路5bは前記送信側の第1の漏洩伝送路5aに比べ、その径が大きく、また、その電波漏洩孔5TH・・・も大きく、従って、漏洩電波量も多くなるようにしてある。同様に、前記受信側の第2の漏洩伝送路6bは前記受信側の第1の漏洩伝送路6aに比べ、その径が大きく、また、その電波漏洩孔6TH・・・も大きく、従って、漏洩電波の受信量も多くなるようにしてある。このことは、漏洩伝送路の延在方向の距離と侵入者検知装置における検知感度との関係を示す図16(b)に示されている。つまり、前記送信回路および前記受信回路を有する侵入者検知装置16に最も近い電波漏洩孔5TH,6THでの漏洩電波による検知感度は−73dBmと最も良く、電波漏洩孔5TH,6THが前記侵入者検知装置16から離れた位置にある程、当該電波漏洩孔5TH,6THでの漏洩電波による検知感度は低下していくが、前述のように、その電波漏洩孔5TH・・・,6TH・・・が大きい第2の漏洩伝送路5b,6bを、第1の漏洩伝送路5a,6aの後段に連結することにより、第2の漏洩伝送路5b,6bの前記侵入者検知装置16に最も近い電波漏洩孔5TH,6THでの漏洩電波による検知感度は、当該部分での漏洩電波量が多いことから、良くなり、以下、前述と同様に、前記侵入者検知装置16から離れた位置にある程、当該電波漏洩孔5TH,6THでの漏洩電波による検知感度は低下していく。
図16(a)に例示してあるように前記送信側の漏洩伝送路5を複数個連結し、後段側の送信側漏洩伝送路5bの方が漏洩電波量が多くなるようにし、前記受信側の漏洩伝送路6を複数個連結し、後段側の受信側漏洩伝送路6bの方が受信電波量が多くなるようにすれば、図16(b)から明らかなように、漏洩伝送路5,6の延在方向の検知可能距離を長くすることができる。
なお、第2の漏洩伝送路5b,6bの径は、第1の漏洩伝送路5a,6aより必ずしも大きくする必要は無い。
参考例7.
以下、この発明の参考例7を、図17によって説明する。図17は、前述のこの発明の参考例1における図9に対応する図であり、その(a)は図16(a)における第1の漏洩伝送路5a,6aの敷設事例を、その(b)は図16(a)における第2の漏洩伝送路5b,6bの敷設事例を示す図である。なお、図17において、前述の図1〜図16と同一または相当部分には同一符号を付すことで、図17についての説明は割愛する。
なお、本参考例7によれば、侵入検知の性能向上、検知性能の安定化に寄与でき、しかも、漏洩伝送路5,6の延在方向の検知可能距離を長くすることができる。
参考例8.
以下、この発明の参考例8を、図18によって説明する。図18は、前述のこの発明の参考例2における図10に対応する図であり、その(a)は図16(a)における第1の漏洩伝送路5a,6aの敷設事例を、その(b)は図16(a)における第2の漏洩伝送路5b,6bの敷設事例を示す図である。なお、図18において、前述の図1〜図17と同一または相当部分には同一符号を付すことで、図18についての説明は割愛する。
なお、本参考例8によれば、漏洩伝送路5,6が外部から見えないので侵入者に対する秘匿性が高く侵入検知の観点から好都合である他、雨天時に雨水が前記電波漏洩孔5TH・・・,6TH・・・から前記外部導体56o内に入るようなことはなく、しかも、漏洩伝送路5,6の延在方向の検知可能距離を長くすることができる。
参考例9.
以下、この発明の参考例9を、図19によって説明する。図19は、前述のこの発明の参考例3における図11に対応する図であり、その(a)は図16(a)における第1の漏洩伝送路5a,6aの敷設事例を、その(b)は図16(a)における第2の漏洩伝送路5b,6bの敷設事例を示す図である。なお、図19において、前述の図1〜図18と同一または相当部分には同一符号を付すことで、図19についての説明は割愛する。
なお、本実施形態によれば、漏洩伝送路5,6が外部から見えないので侵入者に対する秘匿性が高く侵入検知の観点から好都合である他、雨天時に雨水が前記電波漏洩孔5TH・・・,6TH・・・から前記外部導体56o内に入るようなことはなく、また、漏洩伝送路5,6は配管191,191から引き出せるので、前述の実施の形態2に比べ、漏洩伝送路5,6のメンテナンスが容易となり、しかも、漏洩伝送路5,6の延在方向の検知可能距離を長くすることができる。
参考例10.
以下、この発明の参考例10を、図20によって説明する。図20は、前述のこの発明の参考例4における図12に対応する図であり、その(a)は図16(a)における第1の漏洩伝送路5a,6aの敷設事例を、その(b)は図16(a)における第2の漏洩伝送路5b,6bの敷設事例を示す図である。なお、図20において、前述の図1〜図19と同一または相当部分には同一符号を付すことで、図20についての説明は割愛する。
なお、本参考例10によれば、前述の図9に比べ、漏洩伝送路5,6が前記通路19の中央部から見えにくいので侵入者に対する秘匿性が比較的高く侵入検知の観点から好都合であり、前述の参考例2(図10)および参考例3(図11)に比べ、漏洩伝送路5,6のメンテナンスが容易であり、且つ、漏洩電波も強く、しかも、漏洩伝送路5,6の延在方向の検知可能距離を長くすることができる。
参考例11.
以下、この発明の参考例11を、図21によって説明する。図21は、前述のこの発明の参考例5における図13に対応する図であり、その(a)は図16(a)における第1の漏洩伝送路5a,6aの敷設事例を、その(b)は図16(a)における第2の漏洩伝送路5b,6bの敷設事例を示す図である。なお、図21において、前述の図1〜図20と同一または相当部分には同一符号を付すことで、図21についての説明は割愛する。
なお、本実施形態によれば、漏洩伝送路5,6は、前記通路19上の侵入者21の頭部より可成り上方に位置しており、地上に敷設されている前述の図9に比べ、見えにくいので侵入者に対する秘匿性が比較的高く侵入検知の観点から好都合であり、また、地上に敷設した場合に比べ、何らかの理由でその位置をずらされることもすくなり、更に、漏洩電波も強くしかも漏洩伝送路5,6内への雨水の浸入が殆ど無く、しかも、漏洩伝送路5,6の延在方向の検知可能距離を長くすることができる。
実施の形態3.
以下、この発明の実施の形態3を、図22によって説明する。図22は、前述のこの発明の実施の形態1における図14に対応する図であり、その(a)は図16(a)における第1の漏洩伝送路5a,6aの敷設事例を、その(b)は図16(a)における第2の漏洩伝送路5b,6bの敷設事例を示す図である。なお、図22において、前述の図1〜図21と同一または相当部分には同一符号を付すことで、図22についての説明は割愛する。
なお、本実施の形態3によれば、漏洩伝送路5,6は、前記塀185の外側からは全く見えないので、侵入検知の観点から好都合であり、しかも、漏洩伝送路5,6の延在方向の検知可能距離を長くすることができる。
実施の形態4.
以下、この発明の実施の形態4を、図23によって説明する。図23は、前述のこの発明の実施の形態2における図15に対応する図であり、その(a)は図16(a)における第1の漏洩伝送路5a,6aの敷設事例を、その(b)は図16(a)における第2の漏洩伝送路5b,6bの敷設事例を示す図である。なお、図23において、前述の図1〜図22と同一または相当部分には同一符号を付すことで、図23についての説明は割愛する。
なお、本実施の形態4によれば、前述のこの発明の参考例1〜5(図1〜図13)に比べ、漏洩電波内への侵入者21の侵入容量が大きくなることもあり、侵入者侵入による漏洩電波の変化量が大きく、より的確に、侵入者の侵入有無、侵入位置、侵入時間などを検知でき、しかも、漏洩伝送路5,6の延在方向の検知可能距離を長くすることができる。
なお、前述の図1〜図23を、前述の各参考例及び実施の形態についての説明に基づいて概念的に見た場合、以下の特徴がある。
送信側の漏洩伝送路5および前記送信側の漏洩伝送路5と並設され前記送信側の漏洩伝送路5からの漏洩電波を受信する受信側の漏洩伝送路6を備え前記受信側の漏洩伝送路6で受信した電波が変化すれば検知対象の侵入があったものと判定する侵入検知システムにおいて、前記送信側の漏洩伝送路5および前記受信側の漏洩伝送路6の少なくとも一方を、検知に寄与する電波漏洩孔5TH,6THの当該漏洩伝送路の横断面中央からの開口方向が他方側の漏洩伝送路の側に向くように敷設されていることを特徴とする侵入検知システムである。
送信側の漏洩伝送路5および前記送信側の漏洩伝送路5と並設され前記送信側の漏洩伝送路5からの漏洩電波を受信する受信側の漏洩伝送路6を備え前記受信側の漏洩伝送路6で受信した電波が変化すれば検知対象の侵入があったものと判定する侵入検知システムにおいて、前記送信側の漏洩伝送路5および前記受信側の漏洩伝送路6の何れも複数の漏洩伝送路を連結して構成され、前記送信側の漏洩伝送路5および前記受信側の漏洩伝送路6の少なくとも一方の前記複数の漏洩伝送路を、検知に寄与する電波漏洩孔の当該漏洩伝送路の横断面中央からの開口方向が他方側の漏洩伝送路の側に向くように敷設されていることを特徴とする侵入検知システムである。
前述の侵入検知システムにおいて、前記送信側の漏洩伝送路および前記受信側の漏洩伝送路の少なくとも一方の漏洩伝送路を、その全長に亘って、検知に寄与する電波漏洩孔5TH,6THの当該漏洩伝送路の横断面中央からの開口方向が他方側の漏洩伝送路の側に向くように敷設されている侵入検知システムである。
前述の侵入検知システムにおいて、前記送信側の漏洩伝送路5および前記受信側の漏洩伝送路6の何れも平面に固定部材20により個別に固定されている侵入検知システムである。
前述の侵入検知システムにおいて、前記送信側の漏洩伝送路5および前記受信側の漏洩伝送路6の何れも地中に個別に埋設されている侵入検知システムである。
前述の侵入検知システムにおいて、前記送信側の漏洩伝送路5および前記受信側の漏洩伝送路6の何れも配管191内に固定部材20により個別に固定されている侵入検知システムである。
前述の侵入検知システムにおいて、前記送信側の漏洩伝送路5および前記受信側の漏洩伝送路6の何れも溝192内に固定部材20により個別に固定されている侵入検知システムである。
前述の侵入検知システムにおいて、前記送信側の漏洩伝送路5および前記受信側の漏洩伝送路6の何れも天井部22に取り付けられている侵入検知システムである。
前述の侵入検知システムにおいて、前記送信側の漏洩伝送路5および前記受信側の漏洩伝送路6の一方が塀185の上部に取り付けられ他方が前記塀185に沿って平面に固定部材20により固定されている侵入検知システムである。
前述の侵入検知システムにおいて、前記送信側の漏洩伝送路5および前記受信側の漏洩伝送路6の何れも塀あるいは壁185に取り付けられている侵入検知システムである。
なお、前述の各実施の形態において、主として人が侵入する場合を例に説明してあるが、例えば、車、その他、例えば猪等の動物なども、本発明の検知対象である。
また、前述の各実施の形態において、前述の漏洩伝送路5,6は、何れもその横断面形状が円の場合について例示してあるが、矩形その他の形状であっても前述と同等の効果を奏する。
1 基準クロック発生手段、
2 スイッチ手段、
3 制御手段、
4 送信スペクトル拡散信号発生手段、
5 送信側の漏洩伝送路、
5a 送信側の第1の漏洩伝送路、
5b 送信側の第2の漏洩伝送路、
5TH 漏洩箇所(貫通斜孔)、
56e 包囲体、
56i 内部導体、
56o 外部導体、
56s 所定空間、
56sp スペーサ、
56t ワイヤロープ状テンションメンバー、
56TH1 通斜孔5TH,6THの周方向の一端、
56TH2 通斜孔5TH,6THの周方向の他端、
6 受信側の漏洩伝送路、
6a 受信側の第1の漏洩伝送路、
6b 受信側の第2の漏洩伝送路、
6TH 漏洩箇所(貫通斜孔)、
7 送信側ターミネータ、
8 受信側ターミネータ、
9-1〜9-150 参照スペクトル拡散信号発生手段、
10-1〜10-150 相関手段、
11 検知手段、
12 送信回路、
13 侵入検知部(受信回路)、
16 侵入者検知装置、
17 設定手段、
18 工場、
181 門、
182 受付守衛、
183 第1建物、
184 立ち入り禁止区域、
185 塀、
185a 塀、
185b 塀、
1851 上部ひさし、
1851a 上部ひさし、
1851b 上部ひさし、
1852 下部ひさし、
1852a 下部ひさし、
1852b 下部ひさし、
186 第2建物、
19 通路、
19a 通路、 19b 通路、
191 配管、
192 溝、
20 固定部材、
21 人等の検知対象、
22 天井部、
22a 天井部、
22b 天井部、
A 貫通斜孔5TH,・・・,6TH,・・・の周方向中央部の点、
B 周方向中央部の点Aと内部導体56iの中心点Oに対して反対側の点、
O 内部導体56iの中心点(漏洩伝送路5,6の横断面中央)。

Claims (10)

  1. 送信側の漏洩伝送路および前記送信側の漏洩伝送路と並設され前記送信側の漏洩伝送路からの漏洩電波を受信する受信側の漏洩伝送路を備え前記受信側の漏洩伝送路で受信した電波が変化すれば検知対象の侵入があったものと判定する侵入検知システムにおいて、
    侵入監視区域を囲む塀の前記侵入監視区域側壁面の上部側に前記送信側の漏洩伝送路および前記受信側の漏洩伝送路の一方が配設され、
    前記侵入監視区域を囲む前記塀の前記侵入監視区域側壁面の下部側に前記送信側の漏洩伝送路および前記受信側の漏洩伝送路の他方が配設され、
    前記送信側の漏洩伝送路および前記受信側の漏洩伝送路の少なくとも一方が、検知に寄与する電波漏洩孔の当該漏洩伝送路の横断面中央からの開口方向が他方側の漏洩伝送路の側に向くように敷設されている
    ことを特徴とする侵入検知システム。
  2. 送信側の漏洩伝送路および前記送信側の漏洩伝送路と並設され前記送信側の漏洩伝送路からの漏洩電波を受信する受信側の漏洩伝送路を備え前記受信側の漏洩伝送路で受信した電波が変化すれば検知対象の侵入があったものと判定する侵入検知システムにおいて、
    前記送信側の漏洩伝送路および前記受信側の漏洩伝送路の何れも複数の漏洩伝送路を連結して構成され、
    侵入監視区域を囲む塀の前記侵入監視区域側壁面の上部側に前記連結された送信側の漏洩伝送路および前記連結された受信側の漏洩伝送路の一方が配設され、
    前記侵入監視区域を囲む前記塀の前記侵入監視区域側壁面の下部側に前記連結された送信側の漏洩伝送路および前記連結された受信側の漏洩伝送路の他方が配設され、
    前記連結された送信側の漏洩伝送路および前記連結された受信側の漏洩伝送路の少なくとも一方が、検知に寄与する電波漏洩孔の当該漏洩伝送路の横断面中央からの開口方向が他方側の漏洩伝送路の側に向くように敷設されている
    ことを特徴とする侵入検知システム。
  3. 請求項1または請求項2に記載の侵入検知システムにおいて、
    前記侵入監視区域を囲む前記塀の上部の前記侵入監視区域側に上部ひさしが設けられ、
    前記上部ひさしの下側に、前記送信側の漏洩伝送路および前記受信側の漏洩伝送路の一方が取り付けられている
    ことを特徴とする侵入検知システム。
  4. 請求項1または請求項2に記載の侵入検知システムにおいて、
    前記侵入監視区域を囲む前記塀の前記侵入監視区域側壁面の下部側に配設された前記送信側の漏洩伝送路および前記受信側の漏洩伝送路の他方が、路面上に固定部材を介して固定されている
    ことを特徴とする侵入検知システム。
  5. 請求項1または請求項2に記載の侵入検知システムにおいて、
    前記侵入監視区域を囲む前記塀の上部の前記侵入監視区域側に上部ひさしが設けられ、
    前記上部ひさしの下側に、前記送信側の漏洩伝送路および前記受信側の漏洩伝送路の一方が取り付けられ、
    前記侵入監視区域を囲む前記塀の前記侵入監視区域側壁面の下部側に配設された前記送信側の漏洩伝送路および前記受信側の漏洩伝送路の他方が、路面上に固定部材を介して固定され、
    前記送信側の漏洩伝送路および前記受信側の漏洩伝送路の双方が、検知に寄与する電波漏洩孔の当該漏洩伝送路の横断面中央からの開口方向が他方側の漏洩伝送路の側に向くように敷設されていることを特徴とする侵入検知システム。
  6. 請求項1または請求項2に記載の侵入検知システムにおいて、
    前記侵入監視区域を囲む前記塀の下部の前記侵入監視区域側に下部ひさしが設けられ、
    前記下部ひさしの下側に、前記送信側の漏洩伝送路および前記受信側の漏洩伝送路の他方が取り付けられている
    ことを特徴とする侵入検知システム。
  7. 請求項1または請求項2に記載の侵入検知システムにおいて、
    前記侵入監視区域を囲む前記塀の上部の前記侵入監視区域側に上部ひさしが設けられ、
    前記上部ひさしの下側に、前記送信側の漏洩伝送路および前記受信側の漏洩伝送路の一方が取り付けられ、
    前記侵入監視区域を囲む前記塀の下部の前記侵入監視区域側に下部ひさしが設けられ、
    前記下部ひさしの下側に、前記送信側の漏洩伝送路および前記受信側の漏洩伝送路の他方が取り付けられている
    ことを特徴とする侵入検知システム。
  8. 請求項7に記載の侵入検知システムにおいて、
    前記上部ひさしの下側に取り付けられた前記漏洩伝送路が、検知に寄与する電波漏洩孔の当該漏洩伝送路の横断面中央からの開口方向が前記下部ひさしの下側に取り付けられた前記漏洩伝送路の側に向くように敷設されている
    ことを特徴とする侵入検知システム。
  9. 請求項7に記載の侵入検知システムにおいて、
    前記下部ひさしの下側に取り付けられた前記漏洩伝送路が、検知に寄与する電波漏洩孔の当該漏洩伝送路の横断面中央からの開口方向が下方を向くように敷設されている
    ことを特徴とする侵入検知システム。
  10. 請求項7に記載の侵入検知システムにおいて、
    前記上部ひさしの下側に取り付けられた前記漏洩伝送路が、検知に寄与する電波漏洩孔の当該漏洩伝送路の横断面中央からの開口方向が下方を向くように敷設され、
    前記下部ひさしの下側に取り付けられた前記漏洩伝送路が、検知に寄与する電波漏洩孔の当該漏洩伝送路の横断面中央からの開口方向が下方を向くように敷設されている
    ことを特徴とする侵入検知システム。
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