JP4742309B2 - 監視装置 - Google Patents

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Description

この発明は、建造物や施設の侵入禁止区域の侵入者を検知し、警報を発報する安全支援装置に関するものであり、特に、漏洩伝送路を利用して侵入者を検知する監視装置に関するものである。
従来、建造物や施設等の侵入禁止区域への侵入者を検知する装置は、侵入者が境界線を越える時点で検知していた。例えば、侵入禁止区間の出入り口に赤外線センサを設けたり、侵入禁止区間を囲むように漏洩同軸ケーブルを埋設したりすれば、侵入者が境界線を通過した時に侵入者を検知することができる。しかし、侵入時に、センサの故障や侵入者の工夫により検知されることなく侵入者が侵入禁止区域に侵入できた場合は、その後侵入者が侵入禁止区間にいても検知されることがないという問題があった。
特許文献1には、平行に並べられた電磁界を発生するケーブルおよび電磁界を受信するケーブルのペアを用意し、縦方向および横方向に複数ペアを平行に配置する監視装置が開示されている。侵入を監視したい区間にケーブルが敷設されているため、侵入禁止区間内にいる侵入者を常に監視することができる。
また、特許文献2には、送信用漏洩同軸ケーブルおよび受信用漏洩同軸ケーブルを、ホームと線路の間および線路をはさんだホームの対向側に埋設したホーム転落装置が開示されている。2本の漏洩同軸ケーブルで挟まれたエリアの周辺の監視が可能であるため、線路上にいる侵入者または侵入物を監視することができる。
特開平7−160962(第3頁、図1) 特開2003−54406(第4頁、図1)
しかしながら、特許文献1では、縦方向に敷設された電磁界発生ケーブルの全てが1台の縦方向用の送信機に接続され、電磁界受信ケーブルの全てが1台の縦方向用の受信機に接続されている。同様に、横方向に敷設されたケーブルは、横方向用の1台の送信機または受信機に接続されている。このため、侵入禁止区域への侵入者の有無は監視できても、侵入者の位置を監視することができないという問題がある。
また、特許文献2のように2本の漏洩同軸ケーブルを並べる場合には、漏洩同軸ケーブルの間隔に限界がある。侵入者の検知が可能となる漏洩同軸ケーブルの間隔の上限は約7m程度である。この時、2本の漏洩同軸ケーブルの幅の方向に漏洩同軸ケーブルの間の間隔を含んだ約10mの幅のエリアを監視することが可能となる。しかし、7〜10mよりも幅の広いエリアを全面的に監視することができない。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、侵入禁止区域の広さに関わらず侵入禁止区域内の侵入者の有無を監視でき、さらに侵入者の位置を確認できる監視装置を得ることを目的とする。
この発明に係る監視装置は、一対の送信用漏洩伝送路および受信伝送路を有し、送信用漏洩伝送路は監視領域の所定方向において並設するよう監視領域内に曲げて配置され、受信用漏洩伝送路は送信用漏洩伝送路に対向するように監視領域内に曲げて配置され、送信用漏洩伝送路の一端には信号発生器が接続してスペクトラム拡散信号を発生して送信用漏洩伝送路に出力し、受信用漏洩伝送路の一端には信号受信器が接続してスペクトラム拡散信号を受信し、さらに信号発生器が発生したスペクトラム拡散信号および信号受信器が受信したスペクトラム拡散信号の信号強度に基づき監視領域内の侵入物を検知し、信号強度の変化率に基づき侵入物が移動物体か静物かを判別することを特徴とする。
また、この発明に係る監視装置は、一対の送信用漏洩伝送路および受信用漏洩伝送路、送信用漏洩伝送路の一端に接続すると共にスペクトラム拡散信号を発生して送信用漏洩伝送路に出力する信号発生器、受信用漏洩伝送路の一端に接続すると共にスペクトラム拡散信号を受信する信号受信器をそれぞれ複数備え、さらに信号発生器が発生したスペクトラム拡散信号および信号受信器が受信したスペクトラム拡散信号の信号強度に基づき監視領域内の侵入物を検知し、信号強度の変化率に基づき前記侵入物が移動物体か静物かを判別する検出部を備え、複数の送信用漏洩伝送路および受信用漏洩伝送路を所定の監視領域内に配置するとともに、複数の信号発生器が互いに異なる周波数の前記スペクトラム拡散信号を発生することを特徴とする。
この発明によれば、一対の送信用漏洩伝送路および受信用漏洩伝送路を所定の方向において並設するように監視領域内に曲げて配置したので、侵入禁止区域の広さに関わらず侵入禁止区域内の侵入者の有無を監視でき、侵入者の位置を確認できる監視装置を得ることができる。
また、複数の送信用漏洩伝送路および受信用漏洩伝送路を所定の監視領域内に配置し、複数の信号発生器が互いに異なる周波数のスペクトラム拡散信号を発生するので、侵入禁止区域の広さに関わらず侵入禁止区域内の侵入者の有無を監視でき、侵入者の位置を確認できる監視装置を得ることができる。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係る監視装置の基本構成を説明する図である。実施の形態1に係る監視装置は漏洩同軸ケーブル(以降、LCXと称する)を用いるものであり、一対の送信LCX1および受信LCX2、送信LCX1の一端に接続してスペクトラム拡散された信号を発生する信号発生器3、受信LCX2の一端に接続してスペクトラム拡散された信号を受信する信号受信器4、信号発生器3および信号受信器4に接続してシステム全体を管理する管理装置5、ならびに警報を発報する警報器6からなる。
なお、送信LCX1および受信LCX2は、送信用漏洩伝送路および受信用漏洩伝送路に相当し、管理装置5は検出部に相当する。
送信LCX1および受信LCX2は対向しており、侵入禁止区域に埋設される。また、信号発生器3および信号受信器4は、送信LCX1および受信LCX2の両端のうちのどちらか一端に接続する。ただし、送信LCX1および受信LCX2の対向し合う一端に信号発生器3および信号受信器4を接続すれば、信号発生器3および信号受信器4と管理装置5とを近接して設置できるので、接続経路を短くしたり、配置スペースを小さくしたりできる。また、信号発生器3と接続する送信LCX1の一端または信号受信器4と接続する受信LCX2の一端を基点として送信LCX1または受信LCX2のケーブル方向の位置を定める場合、基点が同じ側であるため、侵入物の位置検出の計算を単純化できる。
次に図1における監視装置の基本動作について説明する。
管理装置5が信号の送信を信号発生器3に指令すると、信号発生器3は送信用信号をスペクトラム拡散して送信LCX1に出力する。スペクトラム拡散された送信用信号であるスペクトラム拡散信号は送信LCX1のスリットから電波として放射される。この信号は受信LCX2のスリットに入射し、信号受信器4で受信される。
管理装置5は、信号発生器3から直接入力されたスペクトラム拡散信号の位相と信号受信器4が受信したスペクトラム拡散信号の位相とを照合する。
送信LCX1から放射されて受信LCX2に入射したスペクトラム拡散信号には、伝播した距離に比例して遅れが生じる。このスペクトラム拡散信号の遅れは、信号発生器3が発生したスペクトラム拡散信号の位相と信号受信器4が受信したスペクトラム拡散信号の位相との差に現われる。この位相差を用いれば、測定位置において一定間隔で信号を受信しているのと同等の監視を実現できる。ここで、測定位置とは送信LCX1または受信LCX2のケーブル方向の距離であり、例えば、信号発生器3が接続した送信LCX1の一端を原点として、他端に向かって位置が大きくなるものである。
図2および図3は、送信LCX1と受信LCX2との間に侵入物7が存在しない場合および存在する場合の監視装置の様子を模式的に示したものである。
図2(b)および図3(b)は、管理装置5が、信号受信器4が受信したスペクトラム拡散信号の電波強度から、測定位置での信号レベルを計算して求めたものである。横軸は測定位置を、縦軸は各位置における信号レベルを示す。
図2(a)では、送信LCX1から放射されたスペクトラム拡散信号は侵入物7に遮られることなく受信LCX2に入射しているため、図2(b)における信号レベルは、どの位置においても大きく異なることがない。
図3(a)では、送信LCX1から放射されたスペクトラム拡散信号は侵入物7の影響を受ける。スペクトラム拡散信号は侵入物7により遮られるだけでなく、様々な経路を辿って受信LCX2に入射する。したがって、侵入物7の信号レベルへの影響は一地点のみで生じるものではなく、ある特定の範囲を持った形で表れる。つまり、侵入物7が存在しない場合は、図3(b)における破線で示されるグラフのように信号レベルの低下が顕著でない一方、侵入物7が存在する場合には、実線で示されるグラフのように特定の範囲の位置において信号レベルが減少する。つまり、信号レベルが減少する範囲に侵入物7が存在するとみなし、送信LCX1または受信LCX2の敷設方向における侵入物7の位置を得ることができる。
この信号レベルの減少の変化によって、侵入物7の有無や種類を判別することが可能となる。具体的には、信号レベルの減少量から侵入物の大小を判別でき、信号レベルの変化率から侵入物が人間や動物などの生体か静物かを判別できる。一般に、侵入物が大きいと信号レベルの減少量が大きくなる。また、侵入物が静物であれば信号レベルの変化率は小さいが、侵入物が生体であれば、侵入物の動きの速さが変化率に表れる。
したがって、「侵入物が存在する」と判断する信号レベルの減少量や変化率を予め定めておけば、スペクトラム拡散信号を解析して得られた信号レベルの減少量や変化率を予め定めた値と比較することにより、監視対象とする侵入物7の有無を判別することができる。
このように、管理装置5は、信号受信器4が受信したスペクトラム拡散信号を解析することにより、目的とする侵入物7の検知をするとともに、侵入物7の位置を得ることができる。さらに管理装置5は侵入物7を検知した旨や侵入物の位置を警報機6に通知する。管理装置5からの通知を受けた警報器6は、警報を発したり、侵入物7の位置を表示したりする。
次に、図1の基本構成を持つ監視装置を監視が必要な侵入禁止区域に敷設する場合を説明する。この実施の形態1では、一対の送信LCX1および受信LCX2が非一直線状であり、侵入禁止区域の形状に合わせて曲げて敷設される。送信LCX1と受信LCX2との間の侵入物7の監視可能な領域が侵入禁止区域を覆うことにより、侵入禁止区域の平面的な監視が可能となる。送信LCX1および受信LCX2を曲げて敷設する具体的な一例は、図4に示すように侵入禁止区域8に送信LCX1および受信LCX2をS字状に敷設するものである。
図4は、実施の形態1に係る監視装置の装置構成を示す図である。図中において、図1と同一の構成には同一の符号を付し、その説明は省略する。図4における送信LCX1および受信LCX2の対は1つであるが、送信LCX1は折り曲げられて敷設された結果、紙面上下方向において3本が並設されて見える。送信LCX1に対向して配置された受信LCX2も、紙面上下方向において3本が並設されて見える。
また、送信LCX1および受信LCX2はスリットを有するが、実施の形態1における送信LCX1および受信LCX2には、対向するケーブルが存在する側にのみスリット9aおよび9bが施されている。送信LCX1には、対向する受信LCX2に向けてスリット9aが施され、受信LCX2には、対向する送信LCX1に向けてスリット9bが施されている。
さらに、送信LCX1および受信LCX2において、互いに対向する側と反対側にシールド10aおよび10bが設置されている。なお、シールド10aおよび10bは送信LCX1および受信LCX2に隣接して設置されている。図4においてS字を形成する送信LCX1は、長手方向、ここでは紙面横方向、において3本になっており、それぞれが平行に配置されている。この3本の内、信号発生器3に近い2本が隣り合っており、対向する受信LCX2と反対側、つまり隣接する送信LCX1に向かってシールド10aが設置されている。同様に、受信LCX2も長手方向において3本が平行に配置されている構成であり、信号受信器4から遠い2本が隣り合っており、対向する送信LCX1と反対側、つまり隣接する受信LCX2に向かってシールド10bが設置されている。したがって、隣接する送信LCX1同士の間および隣接する受信LCX2同士の間には、シールド10aおよび10bが設けられていることになる。なお、S字を形成する送信LCX1および受信LCX2には、長手方向だけでなく、短手方向、ここでは紙面縦方向、に位置する箇所においても、シールドが設けられている。
次に図4の装置構成による作用を説明する。
監視装置は、送信LCX1および受信LCX2の間に存在する物体の有無を検知する。送信LCX1および受信LCX2の間の領域を感知領域とすると、感知領域が侵入禁止区域8を覆うことにより、侵入禁止区域8を平面的に監視することができる。また、感知領域が侵入禁止区域8を覆う面積が大きい程、侵入禁止区域8における侵入物7をより確実に検出することができる。
また、図1に示す管理装置5は、侵入物7の検知とともに侵入物7の送信LCX1または受信LCX2の敷設方向における位置を検出することができる。図4における監視装置においても、例えば受信LCX2の敷設方向における位置と、長手方向および短手方向に敷設した受信LCX2の長さとから、侵入禁止区域8における侵入物7の位置を得ることができる。
ところで、送信LCX1または受信LCX2が隣接していると、スペクトラム拡散信号が混信する恐れがある。本来、長手方向に並ぶ3本の送信LCX1うち紙面縦方向の一番下の送信LCX1から放射されたスペクトラム拡散信号は、長手方向に並ぶ3本の受信LCX2のうち紙面縦方向の一番下の受信LCX2に入射する。これにより、信号受信器4が一番下の送信LCX1および一番下の受信LCX2の間の領域の状態を反映したスペクトラム拡散信号を受信することができる。しかし、一番下の送信LCX1から放射されたスペクトラム拡散信号が、下から2番目の送信LCX2を越えて、下から2番目の受信LCX2に入射する可能性もある。すると、下から2番目の受信LCX2には、対向する下から2番目の送信LCX1から放射されたスペクトラム拡散信号と一番下の送信LCX1から放射されたスペクトラム拡散信号とが入射することになり、スペクトラム拡散信号が混信して信号受信器4における受信動作が正しく行われない。
この実施の形態1では、送信LCX1および受信LCX2の対向し合う部分にスリット9aおよび9bを施している。スリット9aにより、送信LCX1は受信されるべき受信LCX2の方向にスペクトラム拡散信号を放射することができ、スリット9bにより、受信LCX2は受信すべき方向からのスペクトラム拡散信号のみを取り込むことができる。
また、送信LCX1および受信LCX2にはシールド10aおよび10bが設けられている。シールド10aおよび10bにより、送信LCX1から放射されたスペクトラム拡散信号は、受信されるべきでない受信LCX2への放射が遮断され、受信されるべき受信LCX2の方向にのみ放射される。また、受信LCX2に入射すべきでない方向からのスペクトラム拡散信号が遮断され、受信すべき方向からのスペクトラム拡散信号のみが受信LCX2に入射する。これにより、スペクトラム拡散信号の混信を回避することができる。
感知領域を広げるために、隣接する送信LCX1同士の距離、および隣接する受信LCX2同士の距離を短くした場合でも、スリット9aおよび9bやシールド10aおよび10bを用いれば、スペクトラム拡散信号を混信させずに侵入禁止区域8を平面的に監視することができる。
なお、スリット9aおよび9b、ならびにシールド10aおよび10bは、スペクトラム拡散信号の混信状況により、どちらか一方を設置しても良く、両方を設置しても良い。
以上のように、この実施の形態1によれば、一対の送信LCX1および受信LCX2を侵入禁止区域8内に直線状でなくS字状に敷設するので、侵入禁止区域8への侵入物の有無を常時監視することができる。また、侵入物7の送信LCX1または受信LCX2の敷設方向における位置から、侵入物7の位置を検出することができる。
また、スリット9aおよび9b、ならびにシールド10aおよび10bを備えたので、スペクトラム拡散信号が混信するのを回避することができる。
ところで、上記説明では、送信LCX1および受信LCX2を折り曲げてS字状に敷設、つまり長手方向に3重になるよう敷設したが、U字状である2重やW字状である4重、それよりさらに多く重ねて敷設しても良い。また、送信LCX1および受信LCX2は曲線状にして敷設しても良い。例えば、侵入禁止区域8が円形である場合に送信LCX1および受信LCX2を渦巻き状に敷設したり、侵入禁止区域8に曲線部分がある場合に曲線部分に合わせて送信LCX1および受信LCX2を曲げて敷設したりすれば、侵入禁止区域8の境界線付近も監視できるので、侵入物7の検知をさらに確実に行なえる。
実施の形態2.
実施の形態1では、スリット9aおよび9b、ならびにシールド10aおよび10bを備えることで、スペクトラム拡散信号の混信の発生を回避していた。実施の形態2では、スリット9aおよび9bやシールド10aおよび10bなどの補助部材を用いずに、送信LCX1同士または受信LCX2同士の隣接距離を広く取っている。
図5は、実施の形態2に係る監視装置の装置構成を示す図である。図中において、図4と同一の構成には同一の符号を付し、その説明は省略する。図5では、送信LCX1と受信LCX2の間隔を狭くし、隣接し合う送信LCX1同士および隣接し合う受信LCX2同士を離して敷設している。
実施の形態1では、送信LCX1同士および受信LCX2同士が近距離に隣接するためにスペクトラム拡散信号が混信する恐れがあったが、この実施の形態2では送信LCX1および受信LCX2同士の距離が長いため、送信LCX1が放射したスペクトラム拡散信号は受信されるべき受信LCX2に入射し、受信されるべきでない受信LCX2への入射が妨げられる。
この敷設方法では、送信LCX1同士や受信LCX2同士の隣接距離が長いため、監視装置が感知できない領域が実施の形態1よりも大きくなる。しかし、送信LCX1や受信LCX2における向きを特定してスリットを施すことやシールドを設置するような混信対策が不要になる為、監視装置の装置構成がより単純になり、侵入禁止区域8への設置を容易に行うことができる。
以上のように、この実施の形態2によれば、送信LCX1同士および受信LCX2同士の隣接距離を大きくするので、スペクトラム拡散信号の混信が発生しない監視装置を簡易に施工することができる。
実施の形態3.
実施の形態1および2では、一対の送信LCX1および受信LCX2を折り曲げて侵入禁止区域8内に敷設していたが、実施の形態3では、送信LCX1、受信LCX2、信号発生器3および信号受信器4を複数備える。
図6は、実施の形態3に係る監視装置の装置構成を示す図である。図中において、図1と同一の構成には同一の符号を付し、その説明は省略する。図6では、直線状の送信LCX1および受信LCX2の複数組が侵入禁止区域8内に平行に敷設されており、送信LCX1および受信LCX2のそれぞれの一端には、信号発生器3および信号受信器4が接続している。複数の信号発生器3および信号受信器4は、それぞれが対応する管理装置5に接続しており、全ての管理装置5はメイン管理装置11に接続する。メイン管理装置11には警報器6が接続している。
対をなす送信LCX1および受信LCX2に接続する信号発生器3および信号受信器4も対をなしている。複数の信号発生器3は、互いに異なる周波数のスペクトラム拡散信号を発生し、複数の信号受信器4のそれぞれは、対をなす信号発生器3が発生した信号と同じ周波数の信号を受信する。
信号発生器3が発生する信号の周波数、および信号受信器4が受信すべき信号の周波数は、監視装置の動作前に予め定めておいても良く、また監視中に変更しても良い。また、信号発生器3および信号受信器4を直接調整しても良く、信号発生器3および信号受信器4はメイン管理装置11や管理装置5などの上位装置からの指示により送受信する信号の周波数を変更しても良い。
上位装置からの指示で使用する周波数を変更する場合は、例えば次のような動作を行えば実施できる。メイン管理装置11がそれぞれの管理装置5に使用すべき周波数を通知し、その周波数は管理装置5を介して信号発生器3および信号受信器4に通知される。このとき信号発生器3は通知された周波数で信号を発生し、信号受信器4は通知された周波数の信号を受信すれば、送信LCX1および受信LCX2の対ごとに異なる周波数の信号を送受信させることができる。
複数の信号発生器3は、互いに周波数の異なる電波を発生させるので、信号が混信することがない。したがって、送信LCX1および受信LCX2からなる1組を、他の組の送信LCX1と受信LCX2と近距離で隣接させても混信しないので、侵入禁止区域8への侵入物7の存在の有無の監視を高精度に行うことができる。
なお、送信LCX1および受信LCX2が送受信する信号の周波数は、侵入禁止区域8に敷設された組ごとに全て異なっていても良く、信号が混信しない程度の距離が離れた組同士は同じ周波数を用いても良い。
管理装置5は、侵入物7の検知の旨と受信LCX2の敷設方向における位置とを示す侵入物検知情報をメイン管理装置11に出力する。メイン管理装置11は複数の管理装置5から入力された侵入物検知情報を区別する。メイン管理装置11は侵入物検知情報を発した管理装置5から侵入物7の侵入禁止区域8における縦方向の位置が分かる。具体的には、侵入物検知情報を発した管理装置5に接続された送信LCX1および受信LCX2が敷設された位置が侵入禁止区域8の縦方向の位置である。また、メイン管理装置11は、侵入物検知情報から、侵入物の受信LCX2の敷設方向における位置が分かるため、侵入物7の侵入禁止区域8における縦方向および横方向の位置を得ることができる。
メイン管理装置11は侵入物7を検知した旨や侵入物7の位置の情報を警報器6に通知し、警報器6は、警報を発したり、侵入物7の位置を表示したりする。
上記の説明では、管理装置5が送信LCX1および受信LCX2と同じ数だけ存在し、管理装置5をメイン管理装置11が統括していた。この管理装置5およびメイン管理装置11が、特許請求の範囲における検出部に相当する。
しかし、管理装置5を用いず、信号発生器3および信号受信器4の全てをメイン管理装置11に接続させても良い。この場合、メイン管理装置11は、複数の信号発生器3および複数の信号受信器4を個別に認識し、使用する周波数の指定や信号の送受信を信号発生器3および信号受信器4ごとに行なうことが必要である。さらに信号発生器3および信号受信器4を対ごとに管理し、侵入物7の有無を対ごとに検知する必要がある。
また、図6では、送信LCX1および受信LCX2の長さが全て同じであったが、送信LCX1および受信LCX2の対ごとに長さが異なっても良い。侵入禁止区域8が矩形でない場合、侵入禁止区域8の形に合わせて送信LCX1および受信LCX2の長さを変えれば、侵入禁止区域8のうち、検知できる面積を増やすことができる。
以上のように、この実施の形態3によれば、送信LCX1および受信LCX2からなる対を侵入禁止区域8に複数設置するので、侵入禁止区域8を平面的に監視することができる。また、敷設する送信LCX1および受信LCX2が直線状であるため、製造および設置が簡単であり、侵入禁止区域8の広さに合わせて送信LCX1および受信LCX2の対の数を可変にできるので、侵入禁止区域8の広さに関わらず、平面的な監視を行なうことができる。さらに、送信LCX1および受信LCX2の対ごとに使用する周波数を変えるので、特別な補助部材を付加しなくても信号の混信を防ぐことができる。
なお、上記説明では直線状の複数の送信LCX1および受信LCX2を侵入禁止区域8に敷設したが、直線状の送信LCX1および受信LCX2の替わりに、実施の形態1や2のように折り曲げた送信LCX1および受信LCX2の対を複数敷設しても良い。侵入禁止区域8が複雑な形状の場合でも、複数の送信LCX1および受信LCX2を折り曲げて敷設することにより、精度の良い監視が可能となる。
この発明の実施の形態1に係る監視装置の基本構成を説明する図である。 この発明の実施の形態1に係る監視装置の侵入物を検知する原理を説明する図である。 この発明の実施の形態1に係る監視装置の侵入物を検知する原理を説明する図である。 この発明の実施の形態1に係る監視装置の装置構成を示す図である。 この発明の実施の形態2に係る監視装置の装置構成を示す図である。 この発明の実施の形態3に係る監視装置の装置構成を示す図である。
符号の説明
1 送信LCX、2 受信LCX、3 信号発生器、4 信号受信器、5 管理装置、7 侵入物、8 侵入禁止区域

Claims (5)

  1. 監視領域の所定方向において並設するよう前記監視領域内に曲げて配置された一本の送信用漏洩伝送路、
    この送信用漏洩伝送路と一対になるとともに前記送信用漏洩伝送路に対向するように前記監視領域内に曲げて配置された一本の受信用漏洩伝送路、
    前記送信用漏洩伝送路の一端に接続すると共にスペクトラム拡散信号を発生して前記送信用漏洩伝送路に出力する信号発生器、
    前記受信用漏洩伝送路の一端に接続すると共にスペクトラム拡散信号を受信する信号受信器、
    前記信号発生器が発生した前記スペクトラム拡散信号および前記信号受信器が受信した前記スペクトラム拡散信号の信号強度に基づき前記監視領域内の侵入物を検知し、信号強度の変化率に基づき前記侵入物が移動物体か静物かを判別する検出部
    を備えたことを特徴とする監視装置。
  2. 送信用漏洩伝送路および受信用漏洩伝送路において対向し合う部分にのみスリットを施したことを特徴とする請求項1に記載の監視装置。
  3. 送信用漏洩伝送路において前記送信用漏洩伝送路と隣接する側にシールドを設け、
    受信用漏洩伝送路において前記受信用漏洩伝送路と隣接する側にシールドを設けたことを特徴とする請求項1に記載の監視装置。
  4. 隣接し合う送信用漏洩伝送路の間の距離または隣接し合う受信用漏洩伝送路の間の距離が、対向し合う前記送信用漏洩伝送路と前記受信用漏洩伝送路との間の距離よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の監視装置。
  5. 一対の送信用漏洩伝送路および受信用漏洩伝送路、
    前記送信用漏洩伝送路の一端に接続すると共にスペクトラム拡散信号を発生して前記送信用漏洩伝送路に出力する信号発生器、
    前記受信用漏洩伝送路の一端に接続すると共に前記スペクトラム拡散信号を受信する信号受信器をそれぞれ複数備えるとともに、
    前記信号発生器が発生した前記スペクトラム拡散信号および前記信号受信器が受信した前記スペクトラム拡散信号の信号強度に基づき監視領域内の侵入物を検知し、信号強度の変化率に基づき前記侵入物が移動物体か静物かを判別する検出部を備え、
    前記送信用漏洩伝送路および前記受信用漏洩伝送路からなる組の複数を前記監視領域内に配置し、複数の前記信号発生器は互いに異なる周波数の前記スペクトラム拡散信号を発生することを特徴とする監視装置。
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