JP4014096B2 - 支障物検知装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、漏洩同軸ケーブル、漏洩導波管等の漏洩伝送路を利用した支障物検知装置に関し、特に、擬レーダ式支障物検知装置における漏洩伝送路の設置条件に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、鉄道においては、正常な列車運行、事故防止のために、線路上の支障物をいち早く検知し、その除去作業を早急に行う必要がある。また、高速道路においても追突事故や二重事故を防止するためには、トラック等からの落下物や緊急停止車両を検知し、後続車両に知らせる必要がある。
【0003】
このような必要から、道路上や線路上の支障物を検知する装置として、漏洩同軸ケーブル、漏洩導波管等の漏洩伝送路を利用したものがある。これら漏洩伝送路は電波を漏洩して放射するためのスロットを導体の長手方向に適宜な間隔で並べたものであり、漏洩同軸ケーブルも漏洩導波管も原理的には同じであるから、以降は漏洩同軸ケーブル(以下、LCXという)を用いた装置について説明する。
【0004】
図4は、例えば特開平10−95338号公報に示されている従来の支障物検知装置を示す構成図である。
図において、31は道路沿いに布設された送信LCX、32はその道路の反対側に布設された受信LCX、33は送信LCX31の一端に接続されてパルス変調された信号を発生する送信器、34は送信LCX31に接続された送信器33と同じ側で受信LCX32に接続された受信器である。受信器34内には、受信LCX32に接続され、受信器34に受信した信号波形から包絡線を取り出す低域通過フィルタ(以下、LPFという)35と、LPF35に接続され、予め支障物が無い時の信号波形の包絡線を記憶する記憶装置36と、この記憶装置36からの支障物が無い時の包絡線とLPF35から取り出した包絡線との差分波形から支障物の位置を検知する演算器37とが設けられている。
【0005】
次に、動作について、説明する。
送信器33から出力された信号は、送信LCX31に入力され、順次電波として放射される。この電波は、送信LCX31に対向する受信LCX32の各スロットから入射し、受信LCX32に入射した信号は受信器34で受信される。記憶装置36には予め支障物がないときの信号波形の包絡線を記憶しておく。この包絡線を基準波形とする。演算器37では、信号波形の包絡線が得られるたびに、その信号波形の包絡線と基準波形の差分波形を求める。支障物がある場合にはその位置で電波が遮蔽されるので、これにより支障物が検知される。
図5は、図4の送信LCX31内、自由空間内、受信LCX32内における給電点からの距離に対する信号強度を示す概念図である。なお、ここでは、送信LCX31と、受信LCX32はそれぞれ4本接続したものを示している(特許文献1参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開平10−95338号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述の従来の支障物検知装置は、以下のような問題点があった。
即ち、従来のLCX、漏洩導波管等の漏洩伝送路を用いた装置では、漏洩伝送路間の結合損失が長手方向に一定のため漏洩伝送路間の自由空間内における信号レベルが個々の漏洩伝送路の入力端側で大きく、出力端側で小さくなり、結果としてこのようなレベルの信号を受信する受信側の受信信号の強度も、図5に示すように一様とはならない。また、自由空間内の妨害波や電波雑音により、受信信号の強度が小さい地点では、障害物が有るときと無いときの信号の差分波形が、電波雑音より小さくなった場合、障害物を検出できない問題点があった。更に、障害物が有るときと無いときの信号の強度や差分が、監視対象の自由空間内で大きいため、演算器の信号処理が複雑になるという問題点があった。
【0008】
この発明は、上述の従来の問題点を解決するためになされたものであり、受信信号の強度をほぼ一定にでき、受信信号が極端に大きくなる箇所や、逆に極端に小さくなる箇所を無くして障害物の検知精度を向上でき、また、信号処理の簡素化を図ることができる支障物検知装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明に係る支障物検知装置は、自由空間内に対向するように複数の漏洩伝送路からなる一対の漏洩伝送路群を布設し、一方の漏洩伝送路群から他方の漏洩伝送路群に電波を放射して支障物を検知する支障物検知装置において、上記一方の漏洩伝送路群の漏洩伝送路の接続点と上記他方の漏洩電線路群の漏洩伝送路の接続点の位置をずらして布設したものである。
【0010】
請求項2の発明に係る支障物検知装置は、請求項1の発明において、上記漏洩伝送路の結合損失は固定であるものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を、図を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1を示す構成図である。図1において、図4と対応する部分には同一符号を付し、その詳細説明を省略する。
図において、11は道路沿いに布設された漏洩伝送路としての送信LCX、12はその道路の反対側に布設された漏洩伝送路としての受信LCXである。ここで、送信LCX11と受信LCX12は、図2に示すように、受信信号のレベルを一定にすることを可能とするために、そのスロットを調整して、給電点側の結合損失を大きく、給電点から遠くなるほど結合損失が小さくなるようになされている。
【0012】
34Aは送信LCX11に接続された送信器33と同じ側で受信LCX12に接続される受信器である。受信器34A内には、LPF35と記憶装置36の他に、記憶装置36からの支障物が無い時の包絡線とLPF35から取り出した包絡線との差分波形から支障物の位置を検知する演算器37Aとが設けられている。
【0013】
次に、動作について説明する。
送信器33から出力された信号は、送信LCX11に入力され、順次電波として放射される。この電波は、送信LCX11に対向する受信LCX12の各スロットから入射し、受信LCX12に入射した信号は受信器34Aで受信される。記憶装置36には予め支障物がないときの信号波形の包絡線を記憶しておく。この包絡線を基準波形とする。演算器37Aでは、信号波形の包絡線が得られるたびに、その信号波形の包絡線と基準波形の差分波形を求める。支障物がある場合にはその位置で電波が遮蔽されるので、これにより支障物が検知される。
【0014】
ここで、送信LCX11と受信LCX12は、上述の如く、そのスロットを調整して、給電点側の結合損失を大きく、給電点から遠くなるほど結合損失が小さくなるようになされているので、図2に示すように、送信LCX11および受信LCX12間の自由空間内に漏洩する信号は上記結合損失の特性とは丁度正反対に給電点側の漏洩信号量が小さく、給電点から遠くなるほど漏洩信号量が大きくなり、この結果、自由空間内における信号レベルは一定となり、この一定レベルの信号を受信する受信LCX12および受信器24Aの受信信号レベルも一定となる。
【0015】
このように、本実施の形態では、LCXのスロットを調整して、給電点側の結合損失を大きく、給電点から遠くなるほど結合損失が小さくなるようなLCXを用いることにより、受信信号のレベルを一定にすることが可能となり、受信信号が極端に大きくなる箇所や、逆に極端に小さくなる箇所を無くして障害物の検知精度を向上でき、また、信号処理の簡素化を図ることができる。
【0016】
実施の形態2.
図3は、この発明の実施の形態2を示す説明図である。
図において、21は道路沿いに布設された漏洩伝送路としての送信LCX、22はその道路の反対側に布設された漏洩伝送路としての受信LCXである。送信器、受信器に付いては、図1と同様の送信器33および受信器34Aを用いてよい。
本実施の形態では、送信信号レベルが給電点側と終点側で差が小さくなるようにするために、結合損失の異なる漏洩伝送路群としての4本の送信LCX21および受信LCX22をそれぞれ接続して、給電点に近い方に結合損失が大きなものを使用し、遠くなるほど結合損失が小さなものを布設する。
【0017】
それに加えて、送信LCX21の結合損失が大きい地点に受信LCX22の結合損失が小さい地点が来るように、送信LCX21と受信LCX22の接続点をずらして布設する。従って、図4では受信LCX22は5本と成っているが、長さの点から見ると、実質的には4本に等しい。
【0018】
斯くして、送信LCX21内の信号伝送レベルは、図3中のグラフに示すとおり、給電点より遠い箇所ほど小さくなるが、送信信号レベルが給電点側と終点側で差が小さくなるようにするために、結合損失の異なる4本のLCXを接続して、給電点に近い方に結合損失が大きなものを使用し、遠くなるほど結合損失が小さなものを布設し、しかも、送信LCX21の結合損失が大きい地点に受信LCX22の結合損失が小さい地点が来るように、送信LCX21と受信LCX22の接続点をずらして布設しているので、検知対象空間内即ち自由空間内における信号レベルは図5の場合と変わりは無くとも、受信LCX22側で受信する信号レベルは結合損失が小さい分だけ実質的に大きくなり、図3に示すように、ほぼ一定に近いものとなる。
【0019】
このように、本実施の形態では、送信LCXの結合損失が大きい地点に受信LCXの結合損失が小さい地点が来るように、送信LCXと受信LCXの接続点をずらして布設することにより、受信信号のレベルをほぼ一定にすることが可能となり、受信信号が極端に大きくなる箇所や、逆に極端に小さくなる箇所を無くして障害物の検知精度を向上でき、また、信号処理の簡素化を図ることができる。また、本実施の形態では、既存のLCXを用いることができるので、それだけコスト的に有利である。
【0020】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明によれば自由空間内に対向するように複数の漏洩伝送路からなる一対の漏洩伝送路群を布設し、一方の漏洩伝送路群から他方の漏洩伝送路群に電波を放射して支障物を検知する支障物検知装置において、上記一方の漏洩伝送路群の漏洩伝送路の接続点と上記他方の漏洩電線路群の漏洩伝送路の接続点の位置をずらして布設したので、受信信号のレベルをほぼ一定にすることができ、受信信号が極端に大きくなる箇所や、逆に極端に小さくなる箇所を無くして障害物の検知精度を向上でき、また、信号処理の簡素化を図ることができ、さらに、漏洩伝送路として既存のものを用いることができるので、コストの低廉化が図れるという効果がある。
【0021】
また、請求項2の発明によれば、上記漏洩伝送路の結合損失は固定であるので、コストの低廉化に寄与できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施形態1を示す構成図である。
【図2】 この発明の実施形態1における送信LCX内、自由空間内、受信LCX内の信号強度の概念図である。
【図3】 この発明の実施形態2における送信LCX内、自由空間内、受信LCX内の信号強度の概念図である。
【図4】 従来の支障物検知装置を示す構成図である。
【図5】 従来の支障物検知装置における送信LCX内、自由空間内、受信LCX内の信号強度の概念図である。
【符号の説明】
11,21 送信LCX、12,22 受信LCX、33 送信器、34A 受信器、35 低域通過フィルタ、36 記憶装置、37A 演算器。
Claims (2)
- 自由空間内に対向するように複数の漏洩伝送路からなる一対の漏洩伝送路群を布設し、一方の漏洩伝送路群から他方の漏洩伝送路群に電波を放射して支障物を検知する支障物検知装置において、
上記一方の漏洩伝送路群の漏洩伝送路の接続点と上記他方の漏洩電線路群の漏洩伝送路の接続点の位置をずらして布設したことを特徴とする支障物検知装置。 - 上記漏洩伝送路の結合損失は固定であることを特徴とする請求項1記載の支障物検知装置。
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JP2003170843A JP4014096B2 (ja) | 2003-06-16 | 2003-06-16 | 支障物検知装置 |
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- 2003-06-16 JP JP2003170843A patent/JP4014096B2/ja not_active Expired - Lifetime
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