JP2761709B2 - 移動体の追突防止装置 - Google Patents

移動体の追突防止装置

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JP2761709B2
JP2761709B2 JP6154921A JP15492194A JP2761709B2 JP 2761709 B2 JP2761709 B2 JP 2761709B2 JP 6154921 A JP6154921 A JP 6154921A JP 15492194 A JP15492194 A JP 15492194A JP 2761709 B2 JP2761709 B2 JP 2761709B2
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俊三 吉田
隆夫 大島
隆則 木村
眞 植平
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Kokusai Denki Engineering Co Ltd
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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)
  • Train Traffic Observation, Control, And Security (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電車,無人搬送車等の移
動体における先行移動体に対する後行移動体の追突を防
止する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来同じ走行路上を複数の無人搬送車を
相互の衝突、特に追突を招くことなく安全に運行させる
ための方式として、無人搬送車間に所定以上の距離を隔
てて走行させる閉塞運行方式が広く採用されている。閉
塞運行方式は走行路に沿って所定長毎の区間、即ち閉塞
区間を多数連続的に設定し、ーの閉塞区間内には1台の
無人搬送車のみ存在を許容させることを原則としてい
る。このような閉塞運行方式として、従来種々の方式が
提案されているが、いずれも信号伝送媒体としては電磁
波,光,超音波等が用いられている。
【0003】しかし、このような信号伝送媒体には一長
一短があり、電磁波の場合には相互の干渉を招き易い
上、場所によって電磁波が届かない場所が生じ、また集
中制御,分散制御のいずれの方式でも夫々に設備が必要
となり、設備は大型化、複雑化するという問題があり、
また光,超音波の場合は周辺環境からの外乱が入り易
く、通信範囲が狭い上、カーブ,交差点での対応が難し
く、更に後行する無人搬送車が先行する無人搬送車と走
行路付近に設置されている各種設備とを誤認し易い等の
問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる事情に
鑑みなされたものであって、その目的とするところは設
備が簡単で、工事費が安価であり、その上停電対策が不
要で、高い信頼性が得られる移動体の追突防止装置を提
供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】発明に係る移動体の追
突防止装置は、走行路を、移動体の長さよりも長い複数
の閉塞区間に区分し、各相隣する閉塞区間に跨がって漏
洩同軸ケーブル伝送回路を展張し、前記走行路を走行す
る複数の移動体における先行移動体に続く後行移動体を
前記先行移動体との間に少なくとも前記閉塞区間に相当
する距離を隔てて停止させることで先行移動体に対する
後行移動体の追突を防止するようにした装置において、
前記漏洩同軸ケーブル伝送回路は、隣接する前記閉塞区
間のうちの前記移動体の走行方向前方側に位置する閉塞
区間の略全長にわたって、走行路の幅方向の一側寄りに
漏洩同軸ケーブルを展張してなる送信系伝送線部と、移
動体の走行方向の後方側に位置する閉塞区間の略全長に
わたって、走行路の幅方向他側寄りに漏洩同軸ケーブル
を展張してなる受信系伝送線部と、前記両閉塞区間の境
界部に沿って走行路を横断する向きに配置され、前記送
信系伝送線部と受信系伝送線部とを結ぶ接続伝送線部と
を有し、一方前記各移動体には前記漏洩同軸ケーブル伝
送回路の送信系伝送線部に所定周波数の信号を送信する
送信アンテナ、前記漏洩同軸ケーブル伝送回路の受信系
伝送線部から先行移動体が発信した所定の信号を受信す
る受信アンテナ及び該受信アンテナが所定周波数の信号
を受信したとき前記移動体を停止させる手段とを設けた
ことを特徴とする。
【0006】
【0007】
【作用】発明にあってはこれによって、走行路に沿っ
て連続的に設定した複数の閉塞区間の一つに先行する
動体が存在する場合、先行する移動体の送信アンテナか
ら送信系伝送線部に所定周波数の信号が発信され、その
信号は接続伝送線部を経て前記閉塞区間の一つ手前側の
閉塞区間に延びる同じ漏洩同軸ケーブル伝送回路におけ
る受信系伝送線部に伝送され、一つ手前側の閉塞区間に
後行する移動体が進入したとき、その受信アンテナを通
じて所定の周波数の信号を受信することとなり、前方の
閉塞区間に先行する移動体が存在していることを認識し
得、追突防止のための必要な措置を採ることが可能とな
る。
【0008】
【0009】
【実施例】以下本発明を無人搬送車に適用した場合につ
いて図面に基づき具体的に説明する。図1は本発明を適
用した無人搬送車の追突防止装置を示す模式的平面図、
図2は図1のII─II線による模式的断面図、図3は走行
路に沿って平面視で略Z形をなすよう布設された漏洩同
軸ケーブル伝送回路L12〜Ln-1 n の配設態様を示す説
明図であり、図中1は走行路、2は無人搬送車を示して
いる。
【0010】走行路1にはその延在方向に沿って予め定
めた無人搬送車2の全長よりも大きい所定の距離L
0 (図4参照)で閉塞区間N1 〜Nn を設定してあり、
この各閉塞区間N1 〜Nn の距離L0 に合わせて相隣す
る閉塞区間Ni ,Nj の各2区間に亘るよう漏洩同軸ケ
ーブル伝送回路L12〜Ln-1 n が配設されている。各漏
洩同軸ケーブル伝送回路L12〜Ln-1 n の形状及び配設
態様はいずれも同じであり、無人搬送車2の走行方向に
相隣する閉塞区間Ni ,Nj に亘って配設した漏洩同軸
ケーブル伝送回路Lijについて説明する。
【0011】図4は閉塞区間Ni ,Nj に亘って配設し
た漏洩同軸ケーブル伝送回路Lijについての拡大平面図
であり、ケーブル直径d1 の漏洩同軸ケーブルを所定の
間隔d2 を隔ててその線路部分が互いに平行となるよう
展張し、その一端側に各閉塞区間N1 〜Nn の距離L0
の送信系伝送線部11,受信系伝送線部12を定めると
共に、両者の中間には線路部分間の間隔を狭めた接続伝
送線部13を定める。なお、終端器14は送信系伝送線
部11および受信系伝送線部12の端末にそれぞれ接続
される。
【0012】そして接続伝送線部13は閉塞区間Ni
j の境界部に沿うよう走行路1の幅方向に、また送信
系伝送線部11は閉塞区間Nj の走行路1内であって、
その左側寄りに沿って次の閉塞区間Nj+1 近傍にまで延
在配置し、更に受信系伝送線部12は閉塞区間Ni の走
行路1内であって、その右側寄りに沿って前記送信系伝
送線部11との間に平行間距離d2 を隔てた状態で一つ
手前の閉塞区間Ni-1近傍にまで延在配置し、夫々走行
路1の路面に布設してある。なお、相隣する漏洩同軸ケ
ーブル伝送回路LijとLi-1 i , Lj j+1 との間は夫々
の送信系伝送線部11,11間、受信系伝送線部12,
12間に距離d3 が隔てられている。距離d2 ,d3
相互の間に信号の干渉が生じないよう適正に定める。
【0013】一方無人搬送車2は図1,2に示す如く車
体20の左, 右両側に夫々操向を兼ねる駆動輪21l,
21rを備え、また前,後に遊動輪22,22を備え、
前記各駆動輪21l,21rは独立した駆動用モータM
1 ,M2 に連結され、両駆動用モータM1 ,M2 の正転
にて前進し、また逆転にて後進する外、両駆動モータM
1 ,M2 の回転数の差にて操向を行うようになってい
る。23は無人搬送車の走行駆動制御部である。
【0014】また車体20にはその前部寄りであって、
左側下面に送信アンテナ24が、また右側下面には受信
アンテナ25が夫々配設され、無人搬送車2が走行路1
の中央線上を走行している状態では、送信アンテナ24
は漏洩同軸ケーブル伝送回路L12〜Ln n+1 の送信系伝
送線部11上に、また受信アンテナ25は漏洩同軸ケー
ブル伝送回路L12〜Ln n+1 の受信系伝送線部12上
に、図2に示す如くこれと間隔d4 を隔てて対向するよ
うにしてある。この間隔d4 は送信アンテナ24と送信
系伝送線部11との間及び受信アンテナ25と受信系伝
送線部12との間で信号の送受が可能な間隔であればよ
く、送信アンテナ24と送信系転送線部11との間及び
受信アンテナ25と受信系伝送線部12との間も必ずし
も正対する必要はない。
【0015】更に車体20上には前記送信アンテナ24
に接続され、所定周波数fの信号を発信する送信器26
及び前記受信アンテナ25に接続された所定周波数fの
信号を受信する受信器27が搭載され、該受信器27に
はその受信出力レベルを検出するレベル検出器28が接
続されている。前記レベル検出器28の出力は走行駆動
制御部23へ出力されるようにしてある。
【0016】レベル検出器28は検出した受信出力レベ
ルを予め定めた基準値と比較する比較回路(図示せず)
を備え、受信出力レベルが基準値を越えない場合は信号
を出力せず、基準値を越えると走行駆動制御部23に対
し走行を停止させるべく信号を出力するようにしてあ
る。前記基準値は主として雑音等を前記所定周波数fの
信号と誤認することのない値に設定すればよい。なお比
較回路に代えて所定周波数f付近の信号のみを残すバン
ドパスフィルタ等を用いてもよい。
【0017】次にこのような本発明装置の動作を説明す
る。図3に示す如く、いま3台の無人搬送車Fa
b ,Fc が夫々閉塞区間Nj,Ni ,N2 上に存在
し、夫々矢符方向に走行し、また走行しようとしている
ものとする。この状態では各無人搬送車Fa ,Fb ,F
c の各送信アンテナ24から漏洩同軸ケーブル伝送回路
ij,Li-1 i ,L12の送信系伝送線部11に対して夫
々周波数fの信号が送信されている。
【0018】一方各無人搬送車Fa ,Fb ,Fc の受信
アンテナ25は漏洩同軸ケーブル伝送回路Lj j+1 ,L
ij,L23の受信系伝送線部12と対向し、周波数fの信
号を受信可能な状態となっている。無人搬送車Fa から
漏洩同軸ケーブル伝送回路L ijの送信系伝送線部11に
発せられた周波数fの信号は接続伝送線部13を経て閉
塞区間Ni に位置する漏洩同軸ケーブル伝送回路Lij
受信系伝送線部12に伝送され、これと対向する無人搬
送車Fb の受信アンテナ25にて捉えられ、受信器27
に受信されると共に、レベル検出器28にて受信出力レ
ベルが検出される。受信器27の出力はレベル検出器2
8へ入力され、レベル検出器28は受信出力レベルが予
め定めた基準値を越える場合は無人搬送車Fb は閉塞区
間Nj に先行の無人搬送車Fa が存在していることを認
識する。
【0019】これによって、後行の無人搬送車Fb はそ
の走行駆動制御部23がモータM1,M2 を停止するべ
く制御を行い、無人搬送車Fb は閉塞区間Ni 上におい
て停止し、先行無人搬送車Fa に対する追突を防止し得
ることとなる。無人搬送車F a ,Fb との車間距離は無
人搬送車Fa の現在位置に応じて最短L0 ,最長2L 0
となる。
【0020】一方無人搬送車Fc の受信アンテナ25が
対向する漏洩同軸ケーブル伝送回路L23の受信系伝送線
部12上には他の無人搬送車は存在せず、従って周波数
fの信号を受信しないからそのまま走行を継続する。
【0021】なお、上述の実施例では各無人搬送車
a ,Fb ,Fc の各送信アンテナ24から発信される
信号の周波数をいずれもfとした場合を説明したが、,
何らこれに限るものではなく各無人搬送車毎に異なる周
波数の信号を送,受信するようにしてもよいことは勿論
である。また閉塞区間N1 〜Nn の距離をL0 に等しく
した場合を説明したが、異なる距離にしてもよい。な
お、上述の実施例では無人搬送車を対象とした場合につ
いて説明したが、これに限るものではなく、電車等にも
適用可能である。
【0022】
【発明の効果】以上の如く本発明装置にあっては、走行
路に設定した相隣する一方の閉塞区間に漏洩同軸ケーブ
ル伝送回路の送信系伝送線部が、また他方に同じ漏洩同
軸ケーブル伝送回路の受信系伝送線部が平行展張され
先行する移動体がーの閉塞区間で漏洩同軸ケーブル伝送
回路に対して発した信号を相隣する他の閉塞区間に位置
する後行する移動体が受信することで正確に先行する
動体の存在を他の閉塞区間の略全長にわたって、進行方
向のどの位置においても確認することが出来、設備とし
ては漏洩同軸ケーブル伝送回路の布設のみで済み、簡単
な構成で、停電が発生しても何ら影響を受けず、雑音に
煩わされることなく正確に追突防止が可能となり、安全
性が高い等、本発明は優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】走行路上を無人搬送車が走行している状態の模
式的平面図である。
【図2】図1のIIーII線による模式的断面図である。
【図3】本発明に係る無人搬送車の追突防止装置の走行
路における布設態様を示す模式図である。
【図4】配線態様の拡大図である。
【符号の説明】
1 走行路 2 無人搬送車 11 送信系伝送線部 12 受信系伝送線部 13 接続伝送線部 14 終端器 20 車体 21l,21r 駆動輪 22 遊動輪 23 走行駆動制御部 24 送信アンテナ 25 受信アンテナ 26 送信器 27 受信器 28 レベル検出器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大島 隆夫 東京都秋川市小川東1丁目25番地6 株 式会社国際電気エンジニアリング内 (72)発明者 木村 隆則 大阪府大阪市鶴見区鶴見4丁目17番96号 株式会社椿本チエイン内 (72)発明者 植平 眞 大阪府大阪市鶴見区鶴見4丁目17番96号 株式会社椿本チエイン内 (56)参考文献 特開 昭57−31007(JP,A) 特開 昭49−64463(JP,A) 特開 昭61−193965(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B61L 1/00 - 23/34 G05D 1/00 - 1/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行路を、移動体の長さよりも長い複数
    の閉塞区間に区分し、各相隣する閉塞区間に跨がって漏
    洩同軸ケーブル伝送回路を展張し、前記走行路を走行す
    る複数の移動体における先行移動体に続く後行移動体を
    前記先行移動体との間に少なくとも前記閉塞区間に相当
    する距離を隔てて停止させることで先行移動体に対する
    後行移動体の追突を防止するようにした装置において、
    前記漏洩同軸ケーブル伝送回路は、隣接する前記閉塞区
    間のうちの前記移動体の走行方向前方側に位置する閉塞
    区間の略全長にわたって、走行路の幅方向の一側寄りに
    漏洩同軸ケーブルを展張してなる送信系伝送線部と、移
    動体の走行方向の後方側に位置する閉塞区間の略全長に
    わたって、走行路の幅方向他側寄りに漏洩同軸ケーブル
    を展張してなる受信系伝送線部と、前記両閉塞区間の境
    界部に沿って走行路を横断する向きに配置され、前記送
    信系伝送線部と受信系伝送線部とを結ぶ接続伝送線部と
    を有し、一方前記各移動体には前記漏洩同軸ケーブル伝
    送回路の送信系伝送線部に所定周波数の信号を送信する
    送信アンテナ、前記漏洩同軸ケーブル伝送回路の受信系
    伝送線部から先行移動体が発信した所定の信号を受信す
    る受信アンテナ及び該受信アンテナが所定周波数の信号
    を受信したとき前記移動体を停止させる手段とを設けた
    ことを特徴とする移動体の追突防止装置。
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