JP3221838B2 - 面移動体探知装置 - Google Patents

面移動体探知装置

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JP3221838B2
JP3221838B2 JP19477296A JP19477296A JP3221838B2 JP 3221838 B2 JP3221838 B2 JP 3221838B2 JP 19477296 A JP19477296 A JP 19477296A JP 19477296 A JP19477296 A JP 19477296A JP 3221838 B2 JP3221838 B2 JP 3221838B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、空港面内の航空
機、車両等移動体を監視する面移動体探知装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、三菱電機技報・Vol.68.
No10・1994P12〜P15には、空港面探知レ
ーダ装置(Airport Surface Dete
ction Equipment.以下「ASDE」と
いう)のレーダビデオ信号を用いて、航空機等の目標検
出、追尾、目標の位置表示を行う装置が示されている。
図12は、上記文献に示されたASDEを示す機能ブロ
ック図である。図において、1は空港面内を探知するレ
ーダアンテナ、2aは大電力の電波を発射するための送
信機、3は2aによって発射された電波の反射波を受信
する受信機、4は極座標の受信信号をラスタスキャンに
変換し、TV信号として出力する走査変換装置、5はT
V信号を高輝度で表示することが可能な高輝度表示装置
である。また、6はレーダアンテナからの送受信信号、
8はアンテナから受信する受信信号、9はアンテナへ送
信する送信信号、7は送信機2aから送信された送信信
号9が受信機3への漏込み防止を行うサーキュレータ、
10は受信機によって受信された極座標の受信信号であ
る。11は走査変換装置4によりラスタスキャンに変換
されたTV信号である。
【0003】次に上記構成の装置の動作について説明す
る。レーダアンテナ1は送信機2aによって送信された
電波を空港面内に発射する。受信機3は空港面内の航空
機等のレーダエコーを受信する。受信機3によって受信
された極座標の受信信号10は、走査変換装置4によっ
て極座標からラスタスキャンに変換されTV信号11と
してTV表示を行う高輝度表示装置5へ出力され、高輝
度表示装置5は空港機等のレーダエコーをアナログの高
輝度表示を行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のASDEは、以
上のように構成されていたので、高出力電力のレーダ波
を送信して航空機等の移動体のレーダエコー表示は可能
であったが、大出力のために同時に、地面、建物等のレ
ーダエコーであるクラックも多数発生し、複雑なクラッ
ク抑圧処理が必要であるという課題があった。また、移
動体からのレーダエコーレベルが小さいため、大電力を
送信する送信機及びアンテナが必要で装置が大規模であ
るという課題もあった。
【0005】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、クラック処理が必要ない規模の小
さな面移動体探知装置を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係る面移動体
検知装置は、移動体の移動路ごとに敷設された複数の漏
洩同軸ケーブル、これらの漏洩同軸ケーブルに送信信号
を送信する送信機、上記複数の漏洩同軸ケーブルから上
記送信信号が順次に送出されるよう漏洩同軸ケーブルを
選択する切換器、この切換器により選択された漏洩同軸
ケーブルからの放射波によって移動体からの反射波をそ
の漏洩同軸ケーブルと上記切換器を介して受信する受信
機、及びこの受信機によるその漏洩同軸ケーブルからの
受信信号により上記移動体の位置を探知する信号処理手
段とを備えたものである。
【0007】この発明に係る面移動体検知装置は、移動
体の複数の移動路の両側に敷設された一対の漏洩同軸ケ
ーブル、この一対の漏洩同軸ケーブルの一方に送信信号
を送信する送信機、及び上記一方の漏洩同軸ケーブルか
ら放射された放射波を他方の漏洩同軸ケーブルを介して
受信する受信機を具備し、上記一対の漏洩同軸ケーブル
を複数対敷設した複数対の漏洩同軸ケーブルから上記送
信信号が順次に送出されるよう漏洩同軸ケーブルを選択
する切換器、及びこの切換器により選択され、上記送信
信号を送出している一方の漏洩同軸ケーブルからの放射
波が移動体によって他方の漏洩同軸ケーブルからの受信
信号を減衰させているか否かにより、その移動体の位置
を探知する信号処理手段とを設けたものである。
【0008】この発明に係る面移動体検知装置は、移動
体の移動路に敷設された複数の漏洩同軸ケーブルと、上
記漏洩同軸ケーブルに送信信号を送信する送信機と、上
記複数の漏洩同軸ケーブルから上記送信信号が順次に送
出されるよう漏洩同軸ケーブルを選択する切換器と、上
記切換器により選択された漏洩同軸ケーブルからの放射
波によって移動体からの反射波をその漏洩同軸ケーブル
と上記切換器を介して受信する受信機と、上記漏洩同軸
ケーブルの選択の情報と上記送信信号の送信から上記受
信信号の受信までの時間により上記移動体の位置を探知
する信号処理手段を備えた。
【0009】この発明に係る面移動体検知装置は、移動
体の移動路の両側に敷設された一対の漏洩同軸ケーブル
と、上記一対の漏洩同軸ケーブルの一方に送信信号を送
信する送信機と、上記一方の漏洩同軸ケーブルから放射
された放射波を他方の漏洩同軸ケーブルを介して受信す
る受信機を備えて、 上記一対の漏洩同軸ケーブルを複数
対敷設した複数対の漏洩同軸ケーブルから上記送信信号
が順次に送出されるよう漏洩同軸ケーブルを選択する切
換器を用いて切換送信し、上記漏洩同軸ケーブルの選択
の情報と上記一方の漏洩同軸ケーブルからの上記送信信
号の送信後に他方の漏洩同軸ケーブルからの上記移動体
による減衰された受信信号の受信までの時間により、そ
の移動体の位置を探知する信号処理手段を設けた。
【0010】この発明に係る面移動体検知装置は、移動
体の複数の移動路の両側に敷設され、一方の漏洩同軸ケ
ーブルからの放射波が移動体により反射され他方の漏洩
同軸ケーブルを介して受信されるよう漏洩同軸ケーブル
のスロット開口面を斜め上方に向けて配置した一対の漏
洩同軸ケーブルと、上記一対の漏洩同軸ケーブルを複数
対敷設した複数対の漏洩同軸ケーブルの一方の漏洩同軸
ケーブルに送信信号を送信する送信機と、上記一方の漏
洩同軸ケーブル群から上記送信信号が順次に送出される
よう漏洩同軸ケーブルを選択する切換器と、上記切換器
により選択された漏洩同軸ケーブルからの放射波によっ
て移動体からの反射波をその対となる他方の漏洩同軸ケ
ーブルを介して受信する受信機と、上記受信機によるそ
の漏洩同軸ケーブルからの受信信号により上記移動体の
位置を探知する信号処理手段を備えた。
【0011】また更に、上記受信機は上記漏洩同軸ケー
ブル又は上記他方の漏洩同軸ケーブルを介して受信した
移動体からの反射波又は放射波の受信レベルを検出し、
この受信レベルと予め記録したデータベースの情報とか
ら上記信号処理手段で探知した移動体の識別を行うよう
にした。 また更に、上記放射波、上記反射波及び通信周
波数を干渉なく上記漏洩同軸ケーブルに接続できる周波
数多重化装置と、この周波数多重化装置に接続して通信
又は放送を行う通信装置又は放送装置とを付加した。
た更に、上記漏洩同軸ケーブル又は他方の漏洩同軸ケー
ブルを介して移動体からの応答信号を受信し、この応答
信号から上記移動体の識別コードを解読するコード識別
装置を付加した。 また更に、上記信号処理手段は位置を
探知した目標物をシンボル化した。
【0012】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.この発明の実施の形態1の面移動体検地
装置を図について説明する。図1は、この発明の実施の
形態1における面移動体探知装置の構成ブロック図であ
る。図1において12a、12b、...12n所要の
周波数の電波を伝搬し放射する漏洩同軸ケーブルで図示
のように複数ある。13は受信したレーダビデオ10を
ターゲットシンボルに変換する信号処理装置、14はタ
ーゲットシンボル及び地図情報をビデオ化した表示ビデ
オ、15は表示装置である。また、16は送信機2にて
単独で送信したタイミングを知るために必要な送信トリ
ガ信号である。32は各誘導路等に敷設した漏洩同軸ケ
ーブル12を切換走査する切換器(切換走査器)、33
は32を切換える切換信号である。図2は漏洩同軸ケー
ブル12aないし12nを移動体(例えば、航空機)の
移動路(例えば、滑走路又は誘導路等)に沿って具体的
に敷設した例を示す図である。図において、28は送信
時放射される放射波、29は目標物より反射された反射
波である。上記以外の番号の要素は、従来例を示す図1
2の同番号と同じものである。漏洩同軸ケーブル12
a、12b、12nは、例えば電子情報通信ハンドブッ
ク、電子情報通信学会編、オーム社発行1988年、第
2249頁に記載されている「漏れ同軸線路」である。
敷設にあたっては、そのスロットが検出対象である航空
機等が移動する面に開口するように設置する。また、図
3は送信電波と切換信号と漏洩ケーブル中の信号との対
応を示す図である。
【0013】上記構成の装置の動作を図1、図2に基づ
いて説明する。送信機2からある一定周期で所要のパル
ス幅の送信電波9が送信され、サーキュレータを経て切
換器32に入る。切換器32は切換信号33にて漏洩同
軸ケーブル12a、12b...12nの一つの同軸ケ
ーブル12aを選択する。こうして送信電波9は選択さ
れた同軸ケーブル12aを伝搬し、放射波28として空
間に放出される。例えば、航空機が滑走路上に位置して
おれば、その位置にて反射波29が発生し、漏洩同軸ケ
ーブル12aに取込まれる。この取込まれた反射波は、
伝搬してきて切換器32、サーキュレータ7を通り、受
信電波8として受信機3にて受信される。次に送信機2
から送信電波9が送信される前に、切換信号33を出
し、切換器32は漏洩同軸ケーブル12bを選択し、以
後、装置は送受信に関して前述の動作を行う。この選択
信号33の切換周期は、図3に示すように、送信電波9
が送信された後、漏洩同軸ケーブル12の往復の電波伝
搬時間及び目標物と漏洩同軸ケーブル12の開口面との
距離による電波伝搬時間を十分に考慮に入れた時間Tと
する。
【0014】反射波29は、受信機3にて受信後、復調
され、レーダビデオ10として信号処理装置13に入力
される。信号処理装置13では、切換信号33の値か
ら、また送信トリガ信号16が入力してからレーダビデ
オ10が入力されるまでの時間を計測し、送信機から目
標物までの距離の計算値から、どの同軸ケーブルのどの
位置に対象体があるかを確認し、目標物としてシンボル
化する。又、信号処理装置13にて滑走路の地図情報が
記録されており、地図情報上にシンボル表示する表示ビ
デオ信号14を表示装置15に入力し、滑走路地図及び
目標物をシンボルとして表示する。これにより、目標物
である移動体を監視する。
【0015】上記構成によれば、反射波にはクラッタ情
報が含まれることがなく、従ってクラッタ処理回路は必
要なく、装置を小構成にできる。上記構成では複数の漏
洩同軸ケーブルを用いたが、検出対象路が1つのみの単
純な場合には、漏洩同軸ケーブルは1つとしてよい。
【0016】実施の形態2.上記実施の形態1では漏洩
同軸ケーブル12を送受信兼用としたが、送受別々に漏
洩同軸ケーブル12の開口面を対向するように敷設して
もよい。以下、本実施の形態の面移動体探知装置を図に
ついて説明する。図4は本実施の形態における移動体探
知装置の構成ブロック図である。また、図5は本実施の
形態の装置の漏洩同軸ケーブルの垂直配置の例を説明す
る図である。漏洩同軸ケーブル12cを追加し、更にそ
の漏洩開口面が図5に示すように対向するように敷設す
る。図において、30は放射波28を受信する受信波で
ある。上記以外の同番号のものは図1ないし図3に示す
それらと同じものである。
【0017】次に、上記構成の装置の動作を図4及び図
5について説明する。図4において漏洩・同軸ケーブル
12aと12cは、各々受信機3及び送信機2と各々直
接接続する。そして図5に示すように送信用と受信用の
漏洩同軸ケーブルの開口面を対向する位置に置けば、そ
の間に目標物が入るとその区間の受信波30は大きく減
衰する。この減衰した受信波30を、送信トリガ信号1
6を基準として時間計測すれば、目標物の位置が特定で
き、地図情報との併用により移動体を監視できる。
【0018】また、上記実施の形態2の漏洩同軸ケーブ
ル12を、地上近くに設置して目標物により電波が反射
するような位置とすることもできる。図6は、上述の配
置を示す説明図である。上記の配置においては、送信電
波28は、探知対象の航空機がなければ受信電波29は
受信されない。逆に、航空機が探知された場合のみ受信
電波29が漏洩同軸ケーブル12aへ受信される。この
受信電波8は漏洩同軸ケーブル12aから受信機3に送
られる。受信電波8は復調後、レーダビデオ10とな
り、上記各実施の形態の装置と同様の動作をする。
【0019】実施の形態3.上記実施の形態では、送信
タイミングの生成は送信機2が行っていたが、信号処理
装置13に発生させてもよい。図7は本実施の形態の面
移動体探知装置の構成ブロック図である。図において、
16は信号処理装置生成されるトリガ信号である。
【0020】次に動作を図7について説明する。図にお
いて、送信電波9を送出する送信トリガ信号16は、信
号処理装置13にて発生させ、同時にレーダビデオ10
が入力されるまでの時間計測にも使用される。
【0021】実施の形態4.上記各実施の形態で説明し
た装置に、更に付加機構を設けて操作性を向上できる。
例えば、目標物の識別を行うためのデータベースを付加
させた装置を図8の構成ブロック図に示す。図におい
て、17は目標物の識別情報の入ったデータベースであ
り、18はデータベース情報、31は受信レベルを示
す。その他の番号のものは、既に説明した実施の形態に
おける対応番号の要素又は信号と同じものである。
【0022】次に上記構成の装置の動作を図8について
説明する。図において、信号処理装置13で発生した送
信トリガ信号送信機2から送信電波9がサーキュレータ
7経由で、漏洩同軸ケーブル12へ送出される。目標物
に反射し漏洩同軸ケーブル12にて取り込まれた反射波
は、サーキュレータ7を通り、受信電波8として受信機
3に入力される。この時の受信機3への入力レベルは、
受信レベル31として検出されて、復調されたレーダビ
デオ10と共に信号処理装置13に入る。今、受信レベ
ル31がある一定レベルある場合に、送信トリガ信号の
パルス幅を変化させると、目標物の長さ方向の大きさに
対し、受信レベル31が変化する。従って、パルス幅、
航空機の大小、車両の区別という目標物の大きさと、受
信レベルとの関係を事前に記録したデータベース17を
検索すれば、目標物の種別までも識別ができ、表示装置
15上に識別結果を表示できる。
【0023】実施の形態5.上記各実施の形態の装置に
周波数共用器を付加すると、小規模回路による移動体探
知機構だけでなく、通信機構が付加できる。以下、本実
施の形態の装置を図9の構成ブロック図に基づいて説明
する。図において、19は送信電波/受信電波及び通信
周波数を干渉なく漏洩同軸ケーブル12に接続できる周
波数共用器、20は例えばVHF帯の通信用送受信信
号、21は例えばVHF帯のAM変調方式の通信装置で
ある。なお、上記以外の番号のものは、既に述べた他の
実施の形態の装置の同番号の要素、信号と同じである。
【0024】図において、周波数共用器19はサーキュ
レータ7の接続端側にVHF帯の電波を除去できるフィ
ルタが、また、通信装置の接続端側には、レーダ波を除
去できるフィルタが入っており、送信電波/受信電波6
と通信用送受信信号20とは干渉なく、漏洩同軸ケーブ
ル近傍の目標物との間で通信が可能となり、面移動体探
知の能力が向上する。
【0025】また、上記実施の形態の通信装置21にか
わり、目標物に対し例えば、VHF帯のAM波を用いた
放送装置を追加することで放送機構が付加できる。図1
0は本実施の形態における装置の構成ブロック図であ
る。図において23は放送波、24は放送装置である。
上記構成の装置の動作は既に述べた実施の形態から明ら
かなので、詳細な記述は省略する。
【0026】実施の形態6.上記一実施の形態の装置に
おいて、電波法無線設備規則(以下、「設備規則」とい
う)第45条の12の6別図8号の2に示されるATC
RBSの応答信号の識別コードが解読できるコード識別
装置と質問信号が送出できる送信機とすることで目標物
の位置及び更に精密に機体識別までが可能となる。以
下、本実施の形態の装置を図11に示される構成ブロッ
ク図に基づいて説明する。図において、25はレーダビ
デオ10をデジタル化したデジタルビデオ信号、26は
設備規則第45条の12の6別図8号の2に示されるA
TCRBSの応答信号のコード識別が可能なコード識別
装置である。27はコード識別装置26にて識別した識
別情報である。なお、送信機2bは質問信号付の送信電
波9を送出する送信機である。その他の番号のものは既
に述べた実施の形態における同番号の要素、信号と同じ
である。
【0027】次に上記構成の装置の動作を図11の構成
ブロック図に基づいて説明する。信号処理装置13で発
生した送信トリガ信号を基準にして送信機2は設備規則
第45条の12の6別図7号に示されたATCRBSの
質問信号を送出する。この信号は漏洩同軸ケーブル12
から電波放射され、目標物である航空機に到達する。航
空機は、一般的に「SSRトラポン」と称されるATC
RBSの航空機用装置を装備しており、上記の質問信号
を受信すると、自機識別コードを応答信号として送出す
る。この信号を漏洩同軸ケーブル12にて取り込み、サ
ーキュレータ7を経由し、受信機3で復調する。信号処
理装置では質問信号送出から応答信号到着までの時間計
測をすると共に、レーダビデオ信号10をデジタル化
し、デジタルビデオ信号25としてコード識別装置26
に入力する。コード識別装置26はデジタルビデオ信号
25のコードを解読し、識別情報27を取り出して表示
装置15に入力する。表示装置15は他の実施の形態と
同様に、地図情報、ターゲットシンボルとともにこの場
合はターゲットシンボルの識別コードも表示する。
【0028】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、移動
体の移動路に複数の漏洩同軸ケーブルを敷設し、これら
複数の漏洩同軸ケーブルから電波を送受信させて移動体
の探知を行うようにしたので、大電力を送信する送信機
及びアンテナを用いなくても移動体の探知を行うことが
できる。また、クラッタの発生を少なくすることができ
るのでクラッタ処理装置が不要なシステム規模が小さい
面移動体探知装置を得ることができる。また、複数の移
動路に漏洩同軸ケーブルをそれぞれ設け漏洩同軸ケーブ
ルを選択するようにし、この選択された漏洩同軸ケーブ
ルでの信号の送信から受信までの時間を計測するように
したので、移動体の位置を特定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1における面移動体探
知装置の構成ブロック図である。
【図2】 この発明の実施の形態1における漏洩同軸ケ
ーブルの平面配置の例を示す図である。
【図3】 実施の形態1における装置各部の信号の対応
を説明する図である。
【図4】 この発明の実施の形態2における面移動体探
知装置の構成ブロック図である。
【図5】 この発明の実施の形態2における漏洩同軸ケ
ーブルの垂直配置の例を示す図である。
【図6】 この発明の実施の形態2における漏洩同軸ケ
ーブルの垂直配置の例を示す図である。
【図7】 この発明の実施の形態3における面移動体探
知装置の構成ブロック図である。
【図8】 この発明の実施の形態4における面移動体探
知装置の構成ブロック図である。
【図9】 この発明の実施の形態5における面移動体探
知装置の構成ブロック図である。
【図10】 この発明の実施の形態5における他の面移
動体探知装置の構成ブロック図である。
【図11】 この発明の実施の形態6における面移動体
探知装置の構成ブロック図である。
【図12】 従来の空港面探知レーダ装置の構成ブロッ
ク図である。
【符号の説明】
1 レーダアンテナ、2,2b 送信機、3 受信機、
4 走査変換装置、5高輝度表示装置、6 送信電波/
受信電波、7 サーキュレータ、8 受信電波、9 送
信電波、10 レーダビデオ信号、12,12a,12
b,12c,12n 漏洩同軸ケーブル、13 信号処
理装置、14 表示ビデオ信号、15表示装置、16
送信トリガ信号、17 識別情報データベース、18
データベース情報、19 周波数共用器、20 通信用
送受信信号、21 通信装置、22 送信電波/受信電
波+通信用送受信信号、23 放送波、24 放送装
置、25 デジタルビデオ信号、26 コード識別装
置、27 識別情報、28放射波、29 反射波、30
受信波、31 受信レベル信号、32 切換器、33
切換信号。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−141573(JP,A) 特開 平6−203291(JP,A) 特開 平5−2690(JP,A) 特開 平6−230113(JP,A) 特開 平2−226402(JP,A) 特開 平1−151833(JP,A) 特開 平1−130637(JP,A) 特開 平1−97024(JP,A) 実開 平6−38348(JP,U) 実開 平2−68535(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01S 7/00 - 7/42 G01S 13/00 - 13/95 H01Q 13/20

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動体の移動路ごとに敷設された複数の
    漏洩同軸ケーブルと、 上記漏洩同軸ケーブルに送信信号を送信する送信機と、 上記複数の漏洩同軸ケーブルから上記送信信号が順次に
    送出されるよう漏洩同軸ケーブルを選択する切換器と、 上記切換器により選択された漏洩同軸ケーブルからの放
    射波によって移動体からの反射波をその漏洩同軸ケーブ
    と上記切換器を介して受信する受信機と、 上記受信機による上記漏洩同軸ケーブルからの受信信号
    により上記移動体の位置を探知する信号処理手段とを備
    えたことを特徴とする面移動体探知装置。
  2. 【請求項2】 移動体の複数の移動路の両側に敷設され
    た一対の漏洩同軸ケーブルと、 上記一対の漏洩同軸ケーブルの一方に送信信号を送信す
    る送信機と、 上記一方の漏洩同軸ケーブルから放射された放射波を他
    方の漏洩同軸ケーブルを介して受信する受信機を備え
    て、 上記一対の漏洩同軸ケーブルを複数対敷設した複数対の
    漏洩同軸ケーブルから上記送信信号が順次に送出される
    よう漏洩同軸ケーブルを選択する切換器と、 上記切換器により選択され、上記送信信号を送出してい
    る一方の漏洩同軸ケーブルからの放射波が移動体によっ
    て他方の漏洩同軸ケーブルからの受信信号を減衰させて
    いるか否かにより、その移動体の位置を探知する信号処
    理手段とを設けたことを特徴とする面移動体探知装置。
  3. 【請求項3】 移動体の移動路に敷設された複数の漏洩
    同軸ケーブルと、 上記漏洩同軸ケーブルに送信信号を送信する送信機と、 上記複数の漏洩同軸ケーブルから上記送信信号が順次に
    送出されるよう漏洩同軸ケーブルを選択する切換器と、 上記切換器により選択された漏洩同軸ケーブルからの放
    射波によって移動体からの反射波をその漏洩同軸ケーブ
    ルと上記切換器を介して受信する受信機と、 上記漏洩同軸ケーブルの選択の情報と上記送信信号の送
    信から上記受信信号の受信までの時間により上記移動体
    の位置を探知する信号処理手段を備えたことを 特徴とす
    面移動体探知装置。
  4. 【請求項4】 移動体の移動路の両側に敷設された一対
    の漏洩同軸ケーブルと、 上記一対の漏洩同軸ケーブルの一方に送信信号を送信す
    る送信機と、 上記一方の漏洩同軸ケーブルから放射された放射波を他
    方の漏洩同軸ケーブルを介して受信する受信機を備え
    て、 上記一対の漏洩同軸ケーブルを複数対敷設した複数対の
    漏洩同軸ケーブルから上記送信信号が順次に送出される
    よう漏洩同軸ケーブルを選択する切換器を用いて切換送
    信し、上記漏洩同軸ケーブルの選択の情報と上記一方の
    漏洩同軸ケーブルからの上記送信信号の送信後に他方の
    漏洩同軸ケーブルからの上記移動体による減衰された受
    信信号の受信までの時間により、その移動体の位置を探
    知する信号処理手段を設けたことを特徴とする 面移動体
    探知装置。
  5. 【請求項5】 移動体の複数の移動路の両側に敷設さ
    れ、一方の漏洩同軸ケーブルからの放射波が移動体によ
    り反射され他方の漏洩同軸ケーブルを介して受信される
    よう漏洩同軸ケーブルのスロット開口面を斜め上方に向
    けて配置した一対の漏洩同軸ケーブルと、 上記一対の漏洩同軸ケーブルを複数対敷設した複数対の
    漏洩同軸ケーブルの一方の漏洩同軸ケーブルに送信信号
    を送信する送信機と、 上記一方の漏洩同軸ケーブル群から上記送信信号が順次
    に送出されるよう漏洩同軸ケーブルを選択する切換器
    と、 上記切換器により選択された漏洩同軸ケーブルからの放
    射波によって移動体からの反射波をその対となる他方の
    漏洩同軸ケーブルを介して受信する受信機と、 上記受信機によるその漏洩同軸ケーブルからの受信信号
    により上記移動体の位置を探知する信号処理手段を備え
    たことを特徴とする 面移動体探知装置。
  6. 【請求項6】 上記受信機は上記漏洩同軸ケーブル又は
    上記他方の漏洩同軸ケーブルを介して受信した移動体か
    らの反射波又は放射波の受信レベルを検出し、この受信
    レベルと予め記録したデータベースの情報とから上記信
    号処理手段で探知した移動体の識別を行うことを特徴と
    する請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の面移
    動体探知装置。
  7. 【請求項7】 上記放射波、上記反射波及び通信周波数
    を干渉なく上記漏洩同軸ケーブルに接続できる周波数多
    重化装置と、この周波数多重化装置に接続して通信又は
    放送を行う通信装置又は放送装置とを付加したことを特
    徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の
    面移動体探知装置。
  8. 【請求項8】 上記漏洩同軸ケーブル又は他方の漏洩同
    軸ケーブルを介して移動体からの応答信号を受信し、こ
    の応答信号から上記移動体の識別コードを解読するコー
    ド識別装置を付加したことを特徴とする請求項1乃至請
    求項5のいずれか一項に記載の面移動体探知装置。
  9. 【請求項9】 上記信号処理手段は位置を探知した目標
    物をシンボル化することを特徴とする請求項1乃至請求
    項5のいずれか一項に記載の面移動体探知装置。
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