JP5058223B2 - 駆動型対地作業機 - Google Patents
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Description
本発明は上記問題点に鑑みて、ロータリ耕耘装置等の駆動型対地作業装置からトラクタ車体に伝達される振動を効果的に緩和吸収することができて、オペレータの居住性を良好になし得るようにしたものである。
駆動型対地作業装置の対地反力による振動がトラクタ車体に前記連結装置を介して伝達されるのを緩和するように、前記連結装置に、下端部が接地される振動吸収部材が設けられ、該振動吸収部材はその接地部側にバネ鋼で構成されかつ前端から後端にかけて下向き凸条に湾曲形成された弾性板を有している点にある。
左右一対のロワーリンクの少なくとも一方に前記振動吸収部材が接地するように上下調整可能に取り付けられている点にある。
また、本発明の他の技術的手段は、前記連結装置は、上部のトップリンクと、下部の左右一対のロワーリンクと、これらトップリンクと左右ロワーリンクとの後端側に連結されたヒッチフレームとを有し、ヒッチフレームに、前記振動吸収部材が接地するように上下調整可能に取り付けられている点にある。
また、本発明の他の技術的手段は、前記弾性板の下部に、前部側が前方に向けて上方に傾斜したそり部材が設けられている点にある。
図1,図2、図6に示すように、このロータリ耕耘装置1は、本実施の形態ではサイドドライブ式ロータリが採用されており、該ロータリ耕耘装置1は、ロータリ機枠4と、このロータリ機枠4の下部に設けられたロータリ耕耘部5と、このロータリ耕耘部5を覆うロータリカバー6とを備えている。
前記ロータリ耕耘部5は、伝動ケース9とサイドフレームとの下部間に左右方向の軸心回りに回転自在に支持された爪軸11と、この爪軸11上に取付固定された多数の耕耘爪12とを有し、爪軸11を、左右方向の軸心回りに、図6において符号Aで示す方向に回転駆動することにより、耕耘爪12が爪軸11回りに回転しながら土中に突入して、土が耕起されると共に砕土されて後方に放てきされるように構成されている。
前記ギヤケース7にはトップマスト18が上方突出状に設けられていると共に、このトップマスト18の前側上部に、左右方向に配置されたピンによって構成された上連結部20が固定されている。
図1、図2、図3、図5において、前記連結装置3は、上部のトップリンク23と、下部の左右一対のロワーリンク24と、これらトップリンク23と左右ロワーリンク24との後端側(ロータリ耕耘装置1側)に連結されていてこれらトップリンク23及び左右ロワーリンク24に定形を与えるヒッチフレーム25とを有する。
ヒッチフレーム25は、角パイプ材を正面視山形状に折曲して形成されたメインフレーム27と、このメインフレーム27の頂部に設けられた上部材28と、メインフレーム27の左右両側下部に設けられた下部材29と、メインフレーム27の左右両端部間を連結する連結フレーム27Aとを備えてなる。
図2、図3及び図5に示すように、左右各下部材29の前部側には、ロワーリンクピン17が外方突設されており、左右方向で同じ側にあるロワーリンク24の後端側(ロータリ耕耘装置1側)取付部24bがロワーリンクピン17により枢支連結されていると共に、該下部材29の後部側には左右方向で同じ側にある前記下連結部22が後方から係合(嵌合)可能な後方開放状の凹部からなる下係合部31が形成されている。
図5に示すように、左右の係止部材32は、前後方向中途部が支軸33によって下係合部31に左右方向の軸心回りに回動自在に枢支され、後部側に下連結部22に下側から係合可能なフック部34が形成されていると共に、該係止部材32は下連結部22に係合する方向(図5の反時計回り)に図示省略の捩りコイルバネ等のバネによって付勢されており、下連結部22が後方から近接してフック部34に接当してこれを押圧すると係止部材32が前記バネの付勢力に抗して下側に逃げて下連結部22の下係合部31への係合を許容し、下連結部22が下係合部31に係合するとバネの付勢力によって復帰して、下連結部22の下係合部31からの離反を阻止するように構成されている。
図1、図4に示すように、トラクタ車体2の後端側上方には左右一対のリフトアーム40が配置され、リフトロッド41を介して左右方向で同じ側にあるロワーリンク24の前後方向中途部に連結され、リフトアーム40でロワーリンク24を昇降するように構成されている。
また、連結装置3からロータリ耕耘装置1を取り外す場合は、連結装置3の解除レバー38を引き下げて、係止部材32をそのフック部34が下連結部22から下側に外れた状態に保持しておき、この状態でロワーリンク24及びヒッチフレーム25を下降させることによりロータリ耕耘装置1が連結装置3から取り外される。
図7及び図8は他の実施形態を示し、前記弾性板54の下部に、前部側が前方に向けて上方に傾斜したそり部材65をボルトナット等の固定具66で着脱自在に取り付けるようにしたものである。その他の点は前記実施形態の場合と同様の構成である。
その他の点は前記実施の形態の場合と同様の構成であり、前記実施の形態の場合と同様の作用効果を奏する。
この場合、下部側のみを弾性板54とし上部側を弾性を有しない取付杆としてもよいし、また、上下方向全長をバネ鋼材により構成して弾性板54としてもよい。その他の点は前記実施の形態の場合と同様の構成であり、前記実施の形態の場合と同様の作用効果を奏する。
2 トラクタ車体
3 連結装置
23 トップリンク
24 ロワーリンク
25 ヒッチフレーム
51 振動吸収部材
54 弾性板
65 そり部材
Claims (5)
- トラクタ車体(2)の後部に連結装置(3)を介して駆動型対地作業装置を装着しており、
駆動型対地作業装置の対地反力による振動がトラクタ車体(2)に前記連結装置(3)を介して伝達されるのを緩和するように、前記連結装置(3)に、下端部が接地される振動吸収部材(51)が設けられ、該振動吸収部材(51)はその接地部側にバネ鋼で構成されかつ前端から後端にかけて下向き凸条に湾曲形成された弾性板(54)を有していることを特徴とする駆動型対地作業機。 - 前記連結装置(3)は上部のトップリンク(23)と下部の左右一対のロワーリンク(24)とを有し、
左右一対のロワーリンク(24)の少なくとも一方に前記振動吸収部材(51)が接地するように上下調整可能に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の駆動型対地作業機。 - 前記連結装置(3)は、上部のトップリンク(23)と、下部の左右一対のロワーリンク(24)と、これらトップリンク(23)と左右ロワーリンク(24)との後端側に連結されたヒッチフレーム(25)とを有し、ヒッチフレーム(25)に、前記振動吸収部材(51)が接地するように上下調整可能に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の駆動型対地作業機。
- 前記弾性板(54)は後方が開口したC字状又はU字状に形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の駆動型対地作業機。
- 前記弾性板(54)の下部に、前部側が前方に向けて上方に傾斜したそり部材(65)が設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の駆動型対地作業機。
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