JP5058137B2 - 乗客コンベアの踏板補修方法、及び乗客コンベアの踏板補修方法に用いる補修用ピース - Google Patents

乗客コンベアの踏板補修方法、及び乗客コンベアの踏板補修方法に用いる補修用ピース Download PDF

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本発明は、乗客コンベアの踏面に生じる切損部を補修する乗客コンベアの踏板補修方法、及び乗客コンベアの踏板補修方法に用いる補修用ピースに関するものである。
エスカレータ等の乗客コンベアは、無端状に連結されて循環移動する複数台の踏段と、この各踏段表面に凹凸部を有する踏面とを備えており、この各踏面にかかる乗客の体重は各凸部に分散するため、踏面の各凸部はこのような垂直方向に対する通常の荷重に対して十分な強度を有する。しかしながら、踏面の凸部に局部的な力あるいは水平方向の力が加わった場合、例えば傘等の先端が隣接する凸部間に挟まった場合等において、踏面の凸部が破損あるいは切損することがある。
そこで、このような踏面の凸部の破損あるいは切損を補修する方法として、踏面の破損部あるいは切損部、すなわち切損部を所定形状に加工して加工部を形成した後、この加工部の両側の凹部にそれぞれ型板を配設して加工部を挟み、これら型板間の加工部に接着剤を流入すると共に、所定形状に整形されたアルミ片を加工部の接着剤中に差し込んで接着固定し、切損部に踏面の凸部を形成する乗客コンベアの踏板補修方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−362873号公報
特許文献1に開示された従来の乗客コンベアの踏板補修方法では、上述したように、接着剤が硬化する間、アルミ片が倒れないようにアルミ片を型板で両側から支えているので、接着剤が初期硬化した段階で型板を取り外さなければならない。このとき、接着剤の硬化が十分でないと、型板を取り外す際にアルミ片が傾いたり、あるいは型板と共にアルミ片も加工部の底面及び立上り面から取り外れる虞がある。そのため、再度の補修作業を要し、作業が煩雑となるという問題があった。また、型板の着脱作業を要するものであり、この点で基本的に作業が煩雑になっていた。
また、アルミ片を加工部の底面及び立上り面に接着剤で固着しているのみであり、アルミ片の接着面積も小さいので、型板を取り外した後、アルミ片に水平方向からの力が加わった場合に簡単に取り外れる虞がある。この点で十分な信頼性を有するものとは言い難い。
なお、前述した従来技術では、接着剤だけでアルミ片を固定するようにしているので、接着強度の強い接着剤を必要としている。このために接着剤が固化するまでに時間がかかり、この点で補修作業の能率の向上を見込めない問題もあった。
本発明は、このような従来技術の実情からなされたもので、その目的は、型板を要することなく切損部の補修を行うことができ、補修後の踏面の水平方向に対する強度を向上させることができ、しかも使用する接着剤の接着強度をそれほど強くしないで済む乗客コンベアの踏板補修方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の乗客コンベアの踏板補修方法は、無端状に連結されて循環移動する複数台の踏段と、この各踏段表面に凹凸部を有する踏面とを備えた乗客コンベアの前記踏面に生じる切損部を補修する乗客コンベアの踏板補修方法において、下面に足を有し、前記切損部を補修する補修用ピースを用意し、前記補修用ピースの形状に合わせて前記切損部を切削して、平坦な下面と、この下面の両端から垂直に立設する立上り面とを有する加工部を、前記切損部に隣接する凸部を保護する一対の正常部保護板と、前記立上り面の形成をサポートする一対の切損部保護板と、前記切損部を有する凸部の上面を保護する平板状部材とから構成される保護板を用いて形成し、その後に前記加工部の下面に前記補修用ピースの前記足が挿入される穴を設け、次に接着剤を前記補修用ピース及び前記加工部の加工面の少なくとも一方に塗布し、前記穴に前記補修用ピースの前記足を入れて前記補修用ピースを前記加工部に固着したことを特徴としている。
このようにして切損部の補修を行う乗客コンベアの踏板補修方法では、加工部の下面に設けられた穴に補修用ピースの足を挿入することによって、補修用ピースが加工部の下面に固定されるので、接着剤が硬化する間、補修用ピースが倒れないようにするために用いられた型板を必要としない。そのため、乗客コンベアの踏面に生じる切損部の補修中に補修用ピースが傾いたり、あるいは取り外れることがなく、補修作業を簡便に行うことができる。また、加工部の下面に設けられた穴に挿入された補修用ピースの足が接着面に係る水平方向の力を受けるので、補修用ピースに水平方向からの力が加わった場合でも簡単に取り外れることなく、水平方向に対する強度を向上させることができ、十分な信頼性が得られる。また、補修用ピースは、補修用ピースの足で加工部の下面に固定され、接着強度の強い接着剤を必要としないので、早く硬化させることのできる接着剤を用いることができ、補修作業の能率を向上させることができる。
また、本発明に係る乗客コンベアの踏板補修方法では、前記発明において、前記踏面の隣接する複数の凸部に生じている前記複数切損部に対応させて、複数の凸部を有する補修用ピースを用いることを特徴としている。このようにしたものでは、一回の補修作業で隣接する複数の凸部を補修することができるので、補修作業をより簡便に行うことができる。また、1つの補修用ピースに対して接着面に係る水平方向の力を緩和する足が増えるので、水平方向からの強度をより向上させることができる。
また、乗客コンベアの踏板補修方法に用いられる補修用ピースは、下面に配置され、前記穴に挿入される足と、前記切損部を切削した前記加工部の形状に適合する凸部とを有することを特徴としている。このようにした補修用ピースを用いて前述の踏板補修方法を実施することにより、前述と同様の作用効果が得られる。また特に、加工部の形状に適合する凸部と、穴に挿入される足を有する簡単な構造であって製作が容易であると共に、接着剤が硬化する間、加工部の下面に設けられた穴に補修用のピースの足を挿入するだけでよいので、取り付け作業が簡単であり、補修作業を簡便に行うことができる。
本発明の乗客コンベアの踏板補修方法は、下面に足を有し、切損部を補修する補修用ピースを用意し、補修用ピースの形状に合わせて切損部を切削して、平坦な下面と、この下面の両端から垂直に立設する立上り面とを有する加工部を、切損部に隣接する凸部を保護する一対の正常部保護板と、立上り面の形成をサポートする一対の切損部保護板と、切損部を有する凸部の上面を保護する平板状部材とから構成される保護板を用いて形成し、その後に加工部の下面に補修用ピースの足が挿入される穴を設け、次に接着剤を補修用ピース及び加工部の加工面の少なくとも一方に塗布し、前述の穴に補修用ピースの足を入れて補修用ピースを加工部に固着している。そのため、補修用ピースが加工部の下面に固定されるので、接着剤が硬化する間、補修用ピースを支える型板等を必要としない。これにより、乗客コンベアの踏面に生じる切損部の補修中に補修用ピースが傾いたり、あるいは取り外れることがなく、簡便かつ確実に踏面に生じる切損部を補修することができる。また、基本的に型板の着脱作業を要することもなく、従来に比べて切損部の補修作業の能率を向上させることができる。また、加工部の下面に設けられた穴に挿入された補修用ピースの足が接着面に係る水平方向の力を受けるので、補修用ピースに水平方向からの力が加わった場合でも簡単に取り外れることなく、水平方向に対する強度を向上させることができる。これにより、切損部を接着剤を用いて補修しても踏面の耐久性を確保できる。また、補修用ピースは、補修用ピースの足によって加工部の下面に固定され、接着強度の強い接着剤を必要とせず、早く硬化させることのできる接着剤を用いることができるので、接着剤が硬化する時間を短縮することができ、これによっても従来に比べて切損部の補修作業の能率を向上させることができる。
以下、本発明に係る乗客コンベアの踏板補修方法を実施するための最良の形態を図に基づいて説明する。
図1は本発明の第1実施形態に係る乗客コンベアの踏板補修方法が適用される乗客コンベアの踏段の側面図、図2は図1に示す踏段の正面図、図3は図1に示す踏板に生じた切損部周辺を拡大した斜視図、図4は本発明の第1実施形態に係る乗客コンベアの踏板補修方法に用いられる補修用ピースの斜視図、図5は踏板に生じた切損部及び切損部の補修後の状態を示す図で、(a)図は図3の切損部を拡大した側面図、(b)図は図3の切損部を拡大した正面図、(c)図は切損部を補修した後の状態を示す側面図、図6は切損部の補修に際して図3の踏面に保護板を配置した状態を示す図で、(a)図は斜視図、(b)図は正面図、図7は本発明の第1実施形態に係る乗客コンベアの踏板補修方法に用いられる位置決め板を踏板に配置した状態を示す平面図である。
本発明の第1実施形態に係る乗客コンベアの踏板補修方法は乗客コンベア、例えばエスカレータに適用され、図1及び図2に示すように、エスカレータは無端状に連結されて循環移動する複数台の踏段1を備えている。踏段1は、上面に踏板2と、この踏板2の表面に凹凸部を有する踏面3と、踏板2の端面から下方に向けて延設されるライザ1aと、このライザ1aの下方に取り付けられて図示しない案内レール上を走行する一対の後輪ローラ1cと、両側方に前輪軸を介して設けられて図示しない案内レール上を走行する一対の前輪ローラ1bとを備えている。エスカレータの乗客は循環する踏段1の踏面3上に乗ることによって各階を移動する。
ここで、エスカレータの乗客の傘やヒールが踏面3の凸部間に挟まる等により、踏面3の凸部が過度の力を受けた場合、図1〜3に示すように、力を受けた凸部が破損して切損部8が生じる。この切損部8を発見した場合、この第1実施形態に係る踏板補修方法を実施し易くするために、最初に、この切損部8を有する踏段1をエスカレータの往路側に移動させ、エスカレータの電源を遮断し、踏段1を取り外さずに切損部8の長さを測定する。
次に、図4(a)に示すように、下面に足4aを有し、切損部8を補修する補修用ピース4を用意する。ここで、補修用ピース4は踏板3の凸部と同じ断面形状を有し、全長が例えば30〜100mm程度の範囲のものが予め複数用意されている。これらの補修用ピース4の中から切損部8の長さよりも長く、かつ最も切損部8の長さに近いものを用意する。また、補修用ピース4の足4aは、後述する穴6aに挿入したときに、足4aの先端がライザ1aから飛び出さない位置に配置されると共に、踏段1本体の図示しない固定ボルトに当たらない位置に配置されている。例えば、この第1実施形態では、補修用ピース4は2本の足4aを有し、補修用ピース4の全長は40mmであり、足4aは補修用ピース4の一端から20mmの位置及び30mmの位置に配置されている。
一方、図5(a)、(b)に示すように、切損部8は表面が均一となっていないので、図示しない切削工具で表面を削り、図5(c)に示すように、補修用ピース4が切損部8に入るように加工部10を形成する。この加工部10は、平坦な下面10aと、この下面10aの両端から垂直に立設する立上り面10bとを有するように形成され、用意した補修用ピース4が適合する大きさまで加工する必要がある。
そこで、図6に示すように、加工部10を形成し易く、かつ不必要な部分まで削らないようにする保護板7を例えば、踏板2に設置する。保護板7は、切損部8に隣接する凸部を保護する一対の正常部保護板7Aと、立上り面10bの形成をサポートする一対の切損部保護板7Bと、切損部8を有する凸部の上面を保護する平板状部材7Cとから構成される。この保護板7を設置した後、切削工具で加工部10を形成する際に保護板7が動かないように、保護板7を足で踏み固め、その後、切損部8の表面を削って加工部10を形成する。このとき、加工時の切削粉については、図示しない掃除機で適宜清掃し、踏板の凹部に堆積した掃除機で取れない切削粉については、図示しないブラシや小さい箒で清掃する。
なお、切削工具は電動ドリルに取り付けたロータリーバーを用い、ロータリーバーの大きさは直径7mm〜10mm程度とする。これは、直径が大きすぎると切損部8の左右に位置する踏板2まで削る危険性があり、直径が小さすぎると加工部10を形成するのに時間がかかるからである。また、踏板2の材質は主にアルミ材であり、通常の切削工具で加工することができる。一方、保護板7はアルミ材よりも硬い材料、例えば鋼板を使用しており、切削工具で容易に削られないので、複数回使用可能である。
加工部10を形成した後、補修用ピース4の足4aを上向きにした状態で補修用ピース4が加工部10に入ることを確認する。補修用ピース4が加工部10に入らない場合、補修用ピース4が加工部10に入るまで再び切削工具で切損部8の表面を削る。
次に、加工部10の下面10aに補修用ピース4の2本の足4aが挿入される穴6aを図示しない電動ドリルで2つあける。このとき、図7に示すように例えば、穴6aの位置を決めるために、予め補修用ピース4の足4aの位置に合わせて2つの穴6aをあけた位置決め板6を加工部10の下面10aに配置する。位置決め板6の2つの穴に合わせて加工部10の下面10aに穴6aを2つあける。なお、位置決め板6は、横幅が加工部10に隣接する凸部間に収まる大きさであり、縦幅が補修用ピース4の全長と同じ大きさである。
そして、加工部10の形成が完了したことを確認するために、踏板2から保護板7を取り外した後、補修用ピース4の2本の足4aを2つの穴6aにそれぞれ挿入して補修用ピース4を加工部10に配置し、補修用ピース4が踏面3に対して傾いていないことを確認する。補修用ピース4が踏面3に対して傾いていないことを確認した後、加工部10の接着性を上げるために、加工部10の下面10a及び立上り面10bをサンドペーパで荒くし、綺麗なウエス等で拭いた後、揮発溶剤で脱脂する。
次に、接着剤5を補修用ピース4及び加工部10の加工面の少なくとも一方、例えば補修用ピース4及び加工部10の下面10aと立上り面10bに刷毛等で塗布し、図5(c)図に示すように、2つの穴6aに補修用ピース4の2本の足4aをそれぞれ挿入して補修用ピース4を加工部10に固着する。このとき、接着剤5が硬化剤との二液混合タイプの場合は、ビニール等の上で適切な混合比で混ぜ合わせ、補修用ピース4及び加工部10の下面10aと立上り面10bにヘラ等で塗布する。
接着剤5が硬化した後、余分な接着剤5を除去し、補修用ピース4と踏面3の継ぎ目に生じたバリや段差をヤスリ等で磨いて除去する。さらに、塗装が必要であれば、指定された色を塗装する。
このようにした本発明の第1実施形態によれば、接着剤5を補修用ピース4及び加工部10の下面10aと立上り面10bに刷毛等で塗布し、加工部10の下面10aにあけた2つの穴6aに補修用ピース4の2本の足4aをそれぞれ挿入することによって、補修用ピース4が加工部10の下面10aに固定されるので、接着剤5が硬化する間、補修用ピース4が倒れないようにするために用いられた型板を必要としない。そのため、踏面3に生じる切損部8の補修中に補修用ピース4が傾いたり、あるいは取り外れることがなく、補修作業を簡便に行うことができる。また、接着剤5が硬化する間、補修用ピース4の足4aだけで補修用ピース4を加工部10の下面10aに固定することができるので、基本的に型板の着脱作業を要することもなく、従来に比べて切損部8の補修作業の能率を向上させることができる。
また、加工部10の下面10aにあけた穴6aに挿入された補修用ピース4の足4aが接着面に係る水平方向の力を受けるので、補修用ピース4に水平方向からの力が加わった場合でも補修用ピース4が簡単に取り外れることなく、水平方向に対する強度を向上させることができ、十分な信頼性が得られる。
また、補修用ピース4は、補修用ピース4の足4aで加工部10の下面10aに固定され、接着強度の強い接着剤5を必要としないので、早く硬化させることのできる接着剤5を用いることができ、補修作業の能率を向上させることができる。
また、補修用ピース4は、加工部10の形状に適合する凸部と、2つの穴6aに挿入される2本の足4aを有する簡単な構造であって製作が容易であると共に、接着剤5が硬化する間、加工部10の下面10aにあけた2つの穴6aに補修用ピース4の2本の足4aをそれぞれ挿入するだけでよいので、前述と同様の作用効果だけでなく、取り付け作業が簡単であり、補修作業を簡便に行うことができる。
なお、本発明の第1実施形態では、補修用ピース4の足4aが2本である場合について説明したが、図4(b)に示す3本のように、2本以上あればよく、補修用ピース4の足を多く設けるほど水平方向に対する強度を向上させることができる。
図8は本発明の第2実施形態に係る乗客コンベアの踏板補修方法を説明する図で、(a)図は踏板の斜視図、(b)図は切損部の補修に際して用いられる補修用ピースを示す図であり、図3及び図4と対応する部分には同一符号を付してある。
図8に示す本発明の第2実施形態が第1実施形態と異なるのは、図8(a)図に示すように、複数の切損部8、例えば2つの切損部8が踏面3の隣接する2つの凸部にそれぞれ生じた場合に、図8(b)図に示すように、1つの凸部を有する補修用ピース4の代わりに2つの凸部を有する補修用ピース11を用いることであり、その他の構成は基本的に第1実施形態と同じである。
ここで、便宜的に右側の切損部8を第1切損部8a、左側の切損部8を第2切損部8bと呼ぶことにする。また、補修用ピース11は、第1凸部11aと、第1凸部11aに対向して配置される第2凸部11bと、第1凸部11aの下端及び第2凸部11bの下端を連結する連結板11cと、第1凸部11aの下面に取り付けられる一対の第1足部11dと、第2凸部11bの下面に取り付けられる一対の第2足部11eとから成る。さらに、第1実施形態と同様に、第1切損部8a及び第2切損部8bをそれぞれ加工して形成した加工部10c,10dの下面10e,10fには、第1足部11d及び第2足部11eに対応する穴6a,6bがそれぞれ設けられる。
このように構成した本発明の第2実施形態によれば、前述した第1実施形態と同様の作用効果が得られる他、一回の補修作業で踏面3の隣接する2つの凸部を補修することができるので、補修作業をより簡便に行うことができる。また、1つの補修用ピース11に対して接着面に係る水平方向の力を緩和する足、すなわち2本の第1足部11dと2本の第2足部11eの4本に増えることと、連結板11cにも接着剤5を塗布することができ、接着面が増えるので、水平方向からの強度をより向上させることができる。
なお、本発明の第2実施形態では、2つの切損部8が踏面3の隣接する2つの凸部にそれぞれ生じた場合について説明したが、各切損部8が隣接していれば、踏面3の隣接する3つ以上の凸部にそれぞれ切損部8があってもよい。その際、2つの凸部を有する補修用ピース11の代わりに3つ以上の凸部を有する補修用ピースを用い、この補修用ピースの足に対応する各切損部8を加工して形成した加工部の下面にそれぞれ穴を設ける。
なお、本発明の第1及び第2実施形態に係る乗客コンベアの踏板補修方法では、乗客コンベアの踏板補修方法をエスカレータに適用した場合について説明したが、動く歩道等にも適用できる。
本発明の第1実施形態に係る乗客コンベアの踏板補修方法が適用される乗客コンベアの踏段の側面図である。 図1に示す踏段の正面図である。 図1に示す踏板に生じた切損部周辺を拡大した斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る乗客コンベアの踏板補修方法に用いられる補修用ピースの斜視図である。 踏板に生じた切損部及び切損部の補修後の状態を示す図で、(a)図は図3の切損部を拡大した側面図、(b)図は図3の切損部を拡大した正面図、(c)図は切損部を補修した後の状態を示す側面図である。 切損部の補修に際して図3の踏面に保護板を配置した状態を示す図で、(a)図は斜視図、(b)図は正面図である。 本発明の第1実施形態に係る乗客コンベアの踏板補修方法に用いられる位置決め板を踏板に配置した状態を示す平面図である。 本発明の第2実施形態に係る乗客コンベアの踏板補修方法を説明する図で、(a)図は踏板の斜視図、(b)図は切損部の補修に際して用いられる補修用ピースを示す斜視図である。
符号の説明
1 踏段
2 踏板
3 踏面
4 補修用ピース
4a,4b 足
5 接着剤
6 位置決め板
6a,6b 穴
7 保護板
7A 正常部保護板
7B 切損部保護板
7C 平板状部材
8 切損部
8a 第1切損部
8b 第2切損部
10 加工部
10a 下面
10b 立上り面
11 補修用ピース
11a 第1凸部
11b 第2凸部
11c 連結板
11d 第1足部
11e 第2足部

Claims (3)

  1. 無端状に連結されて循環移動する複数台の踏段と、この各踏段表面に凹凸部を有する踏面とを備えた乗客コンベアの前記踏面に生じる切損部を補修する乗客コンベアの踏板補修方法において、
    下面に足を有し、前記切損部を補修する補修用ピースを用意し、前記補修用ピースの形状に合わせて前記切損部を切削して、平坦な下面と、この下面の両端から垂直に立設する立上り面とを有する加工部を、前記切損部に隣接する凸部を保護する一対の正常部保護板と、前記立上り面の形成をサポートする一対の切損部保護板と、前記切損部を有する凸部の上面を保護する平板状部材とから構成される保護板を用いて形成し、その後に前記加工部の下面に前記補修用ピースの前記足が挿入される穴を設け、次に接着剤を前記補修用ピース及び前記加工部の加工面の少なくとも一方に塗布し、前記穴に前記補修用ピースの前記足を入れて前記補修用ピースを前記加工部に固着したことを特徴とする乗客コンベアの踏板補修方法。
  2. 請求項1に記載の乗客コンベアの踏板補修方法において、前記踏面の隣接する複数の凸部に生じている前記複数切損部に対応させて、複数の凸部を有する補修用ピースを用いることを特徴とする乗客コンベアの踏板補修方法。
  3. 請求項1又は2に記載の乗客コンベアの踏板補修方法に用いられ、下面に配置され、前記穴に挿入される足と、前記切損部を切削した前記加工部の形状に適合する凸部とを有することを特徴とする補修用ピース。
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