JP5058092B2 - 局内終端装置、加入者側終端装置およびpon通信システム - Google Patents

局内終端装置、加入者側終端装置およびpon通信システム Download PDF

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Description

本発明は、冗長化したPON(Passive Optical Network)構成を有するPON通信システムに関する。
従来のPON通信システムとして、たとえば、IEEE802.3ah(下記非特許文献1)およびITU−T G.983.1(下記非特許文献2)で規定されている光受動型ネットワークがある。PON通信システムでは、局側に設置する局内終端装置(OLT:Optical Line Termination)に対して、複数の加入者側終端装置(ONU:Optical Network Unit,ONT:Optical Network Termination)を、光カプラと光ファイバとを用いて1対多で接続する。
また、下記非特許文献2では、PON通信システムにおける冗長化した通信形態として、通信経路の光ファイバのみを冗長化する方式、光ファイバとOLTを冗長化する方式、光ファイバとOLTとさらにONUも冗長化する方式が開示されている。また、通信経路の切り替え方法として、OAM(Operations,Administration and Maintenance)機能を利用する方法が非特許文献2に開示されている。
「IEEE802.3ah」 IEEE Computer Society 2004年 「ITU−T Recommendation G.983.1」 ITU 2005年
しかしながら、上記従来の技術において、OAM機能を利用した経路切り替えでは、切り替え時間が50ms以内という規定である。そのため、データの不通時間を考慮すると迅速な切り替えではない、という問題があった。また、各ONUはOLTから割り当てられた時間にデータの送信を行うが、OLTは運用系のデータのみ使用する。そのため、実際には使用されない待機系のデータの送信により無駄な帯域が消費される、という問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、冗長化されたPON通信システムにおいて、迅速に通信経路の切り替えを実現し、かつ、待機系による伝送帯域の消費を抑える局内終端装置、加入者側終端装置およびPON通信システムを得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、冗長化された構成を有するPON通信システムにおける局内終端装置であって、伝送帯域の割当量を含む制御フレームに、運用系または待機系のフレームであることを示す系情報、および宛先の加入者側終端装置固有の識別子を含ませて送信し、加入者側終端装置から、蓄積データ量を含む制御フレームとユーザデータが多重化された多重化信号を受信した場合に、制御フレームから、運用系または待機系のフレームであることを示す系情報および送信元の加入者側終端装置固有の識別子を抽出するPONインタフェース部を2系統備え、一方の送受信経路を運用系とし、他方の送受信経路を待機系とし、抽出された系情報に基づいて、抽出された識別子に対応付けられている系を切替えるかどうかを判断する系選択部を備え、系選択部は、さらに送信元の加入者側終端装置の待機系に対して伝送帯域が割当てられないように、制御フレームに含まれた蓄積データ量の情報部分をマスクする指示を行い、各PONインタフェース部は、それぞれ、系選択部からの指示に従いマスク処理を行い、マスク処理の対象となっていない他の蓄積データ量を送信した各加入者側終端装置に対して、蓄積データ量に応じた伝送帯域の割当量を算出することを特徴とする。
この発明によれば、迅速な経路の切り替えができ、かつ待機系による伝送帯域の消費を抑えることができる、という効果を奏する。
以下に、本発明にかかる局内終端装置、加入者側終端装置およびPON通信システムの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明にかかるPON通信システムの実施の形態1の構成例を示す図である。図1のPON通信システムは、OLT(局内終端装置)1と、ONU(加入者側終端装置)2と、ONU(加入者側終端装置)3と、光カプラ4−1,4−2と、光ファイバ5−1,5−2,5−3,5−4,5−5,5−6と、インタフェース部6,7,8と、から構成される。
OLT1は、PONインタフェース部10−1,10−2と、主信号データコピー多重部11と、系選択部12と、を備える。PONインタフェース部10−1は、ONU2,ONU3とのインタフェースであり、冗長系の1系統(「0系」とする)である。PONインタフェース部10−2は、ONU2,ONU3とのインタフェースであり、冗長系のもう1系統(「1系」とする)である。主信号データコピー多重部11は、ネットワーク側からのデータをコピーしてPONインタフェース部10−1,10−2のそれぞれに転送する。また、受信したデータをネットワーク側へ転送する。系選択部12は、運用系として使用する通信経路を選択する。
ONU2は、0系ユニット部20−1と、1系ユニット部20−2と、異常検出部21と、系選択部22と、共通データバッファ部23と、を備える。0系ユニット部20−1は、OLT1とのインタフェースであり、冗長系の1系統(「0系」とする)である。1系ユニット部20−2は、OLT1とのインタフェースであり、冗長形のもう1系統(「1系」とする)である。異常検出部21は、装置や通信経路の異常を検出する。系選択部22は、運用系として使用する通信経路を選択する。共通データバッファ部23は、ユーザネットワークからのデータを蓄積する。
同様に、ONU3は、0系ユニット部30−1と、1系ユニット部30−2と、異常検出部31と、系選択部32と、共通データバッファ部33と、を備える。0系ユニット部30−1は、OLT1とのインタフェースであり、冗長系の1系統(「0系」とする)である。1系ユニット部30−2は、OLT1とのインタフェースであり、冗長形のもう1系統(「1系」とする)である。異常検出部31は、装置や通信経路の異常等の検出を行う。系選択部32は、運用系として使用する通信経路を選択する。共通データバッファ部33は、ユーザネットワークからのデータを蓄積する。
光カプラ4−1,4−2は、OLT1からの通信経路(光ファイバ)をONU2,ONU3へ分岐するカプラである。光ファイバ5−1,5−2,5−3,5−4,5−5,5−6は、本システムにおける通信経路である。インタフェース部6は、ネットワーク側とのインタフェースである。インタフェース部7,8は、ユーザ側とのインタフェースである。
OLT1のPONインタフェース部10−1は、光ファイバ5−1,光カプラ4−1,光ファイバ5−2を介してONU2と接続し、ONU2の0系ユニット部20−1と通信を行う。また、OLT1のPONインタフェース部10−1は、光ファイバ5−1,光カプラ4−1,光ファイバ5−3を介してONU3と接続し、ONU3の0系ユニット部30−1と通信を行う。同様に、OLT1のPONインタフェース部10−2は、光ファイバ5−4,光カプラ4−2,光ファイバ5−5を介してONU2と接続し、ONU2の1系ユニット部20−2と通信を行う。また、OLT1のPONインタフェース部10−2は、光ファイバ5−4,光カプラ4−2,光ファイバ5−6を介してONU3と接続し、ONU3の1系ユニット部30−2と通信を行う。
OLT1のPONインタフェース部10−1と10−2は同一の機能を備える。また、ONU2の0系ユニット部20−1と1系ユニット部20−2は同一の機能を備える。同様に、ONU3の0系ユニット部30−1と1系ユニット部30−2は同一の機能を備える。ここでは、OLT1のPONインタフェース部10−1とONU2の0系ユニット部20−1とONU3の0系ユニット部30−1が通信を行う経路を、主データの送受信に使用する「運用系」とする。OLT1のPONインタフェース部10−2とONU2の1系ユニット部20−2とONU3の1系ユニット部30−2が通信を行う経路を、運用系で障害が発生したとき等に使用する「待機系」とする。
PON通信システムでは、OLT1と、ONU2およびONU3は、IEEE802.3ahに規定されている制御用のMPCP(Multi-Point Control Protocol)フレームを送受信することにより、接続の維持と伝送帯域の制御を行う。図2は、MPCPフレームの構成例を示す図である。ModebitはIEEE802.3ahに規定されているBITである。LLIDは、宛先のONUを示す論理リンク識別子(LLID:Logical Link ID)である。
本実施の形態では、MPCPフレームに付与されるLLID領域に、系の情報を表す「P_BIT」を追加する。P_BITが「0」の場合は待機系を示し、P_BITが「1」の場合は運用系を示す。なお、MPCPフレームには、ONUが蓄積データ量をOLTに通知するReportフレーム、OLTがONUに対して伝送帯域の割当量を通知するGATEフレーム、OLTまたはONUがメンテナンス等の情報の通信に使用するOAMフレームがある。
図3は、OLT1の構成例を示す図である。PONインタフェース部10−1は、データバッファ部13−1と、MPCP処理部14−1と、P_BIT処理部15−1と、Report情報調整部16−1と、割当帯域算出部17−1と、を備える。データバッファ部13−1は、送信データまたは受信データを蓄積する。MPCP処理部14−1は、アクセス制御に関するフレームの抽出および挿入を行う。P_BIT処理部15−1は、P_BITの検出および付与を行う。Report情報調整部16−1は、系選択部12の系選択結果に基づいてReport情報の調整を行う。割当帯域算出部17−1は、調整後のReport情報に基づいて、各ONUへの伝送帯域の割当量を算出する。
同様に、PONインタフェース部10−2は、データバッファ部13−2と、MPCP処理部14−2と、P_BIT処理部15−2と、Report情報調整部16−2と、割当帯域算出部17−2と、を備える。PONインタフェース部10−1と同様の構成であり、各構成の機能も、対応するPONインタフェース部10−1の各構成の機能と同様である。
図4は、OLT1の系選択部12の構成例を示す図である。系選択部12は、P_BIT判定部40と、受信P_BIT検出部41と、送信P_BIT選択部42と、P_BITテーブル部43と、ONUリンク状態監視部44と、を備える。P_BIT判定部40は、系を切り替えるかどうかの判定を行う。また、受信したReportフレームのP_BITに基づいてReport情報の処理を決定する。受信P_BIT検出部41は、受信したフレーム(Reportフレーム,OAMフレーム)のP_BITの情報をP_BIT判定部40とP_BITテーブル部43へ転送する。送信P_BIT選択部42は、送信するフレーム(GATEフレーム,OAMフレーム)に付与するP_BITを選択し、P_BIT処理部15−1,15−2に指示する。P_BITテーブル部43は、受信したフレームのP_BIT等を登録するテーブルである。ONUリンク状態監視部44は、接続しているONUや通信経路の状態を監視する。
図5は、P_BITテーブル部43の構成例を示す図である。P_BITテーブル部43は、LLIDと、運用系と、0系受信P_BITと、1系受信P_BITと、0系送信P_BITと、1系送信P_BITと、から構成される。LLIDは、接続しているONUを示す。ここでは、LLID「1」をONU2とし、LLID「2」をONU3とする。運用系は、接続している各ONUと通信をするときに運用している系を示す。0系受信P_BITは、0系で受信したフレームに付与されていたP_BITをONUごとに示す。1系受信P_BITは、1系で受信したフレームに付与されていたP_BITをONUごとに示す。0系送信P_BITは、0系で送信するフレームに付与するP_BITをONUごとに示す。1系送信P_BITは、1系で送信するフレームに付与するP_BITをONUごとに示す。
ここでは、2台のONUが接続されていることを表している。たとえば、LLIDが「1」のONU2にフレームを送信するとき、OLT1は、このP_BITテーブル部43に基づいて0系のフレームにはP_BIT「1」を付与し、1系のフレームにはP_BIT「0」を付与する。
図6は、ONU2の構成例を示す図である。0系ユニット部20−1は、P_BIT処理部24−1と、MPCP処理部25−1と、Report情報生成部26−1と、を備える。P_BIT処理部24−1は、P_BITの検出および付与を行う。MPCP処理部25−1は、アクセス制御に関するフレームの抽出および挿入を行う。Report情報生成部26−1は、Report情報の生成を行う。
同様に、1系ユニット部20−2は、P_BIT処理部24−2と、MPCP処理部25−2と、Report情報生成部26−2と、を備える。0系ユニット部20−1と同様の構成であり、各構成の機能も、対応する0系ユニット部20−1の各構成の機能と同様である。また、ONU3も、ONU2と同様の構成を備える。以降、ONU2を用いて動作を説明する。
つづいて、本実施の形態のPON通信システムにおけるデータの送受信について説明する。ここでは、0系を運用系として正常に通信を行っている状態を想定する。OLT1からONU2へのデータ送信(下り送信)では、最初に、主信号データコピー多重部11が、0系のPONインタフェース部10−1および1系のPONインタフェース部10−2の両系に、ネットワーク側からのユーザデータをコピーして転送する。データバッファ部13−1,13−2は、受信したデータをそれぞれ対応するMPCP処理部に転送する。
MPCP処理部14−1,14−2は、ユーザデータにGATEフレームやOAMフレームなどの制御フレームを多重化する。このとき、MPCP処理部14−1,14−2は、P_BIT情報以外のLLID領域に、宛先をONU2として同一のLLIDを割り当てて付与する。そして、MPCP処理部14−1,14−2は、制御フレームをユーザデータに多重化した多重化信号をそれぞれ対応するP_BIT処理部へ転送する。
P_BIT処理部15−1は、MPCP処理部14−1から転送された多重化信号に、P_BIT「1」を付与してONU2へ送信する。P_BIT処理部15−2は、MPCP処理部14−2から転送された多重化信号に、P_BIT「0」を付与してONU2へ送信する。
ONU2では、P_BIT処理部24−1が、受信した多重化信号のLLIDおよびP_BITの確認を行う。ここでは、受信した多重化信号には、自装置を宛先としたLLID、およびP_BIT「1」が付与されている。P_BIT処理部24−1は、受信した多重化信号を、MPCP処理部25-1へ転送する。MPCP処理部25−1は、受信した多重化信号から制御フレームを抽出し、ユーザデータを共通データバッファ部23へ転送する。制御フレームについては通常の処理を行う。共通データバッファ部23は、受信したユーザデータをユーザ側のインタフェース部7へ転送する。
一方、P_BIT処理部24−2は、自装置宛ではないLLIDの多重化信号、または待機系のP_BIT「0」が付与された多重化信号に対して、廃棄を示すフラグを生成する。ここでは、1系の通信は待機系のためP_BIT「0」が付与されている。そのため、P_BIT処理部24−2は、廃棄を示すフラグを、受信した多重化信号に付与してMPCP処理部25−2へ転送する。MPCP処理部25−2は、受信した多重化信号から制御フレームを抽出し、P_BIT処理部24−2が廃棄と判断したユーザデータを廃棄する。このとき、MPCP処理部25−2は、自装置宛の制御フレームについては通常の処理を行う。
つぎに、ONU2からOLT1へのデータ送信(上り送信)では、MPCP処理部25−1が、OLT1からのGATEフレームで通知された割当量に従い、共通データバッファ部23から割当量に応じたユーザデータを読み出す。また、MPCP処理部25−1は、ユーザデータにReportフレームやOAMフレームなどの制御フレームを多重化する。このとき、MPCP処理部25−1は、宛先をOLT1としてLLIDを付与する。そして、MPCP処理部25−1は、制御フレームをユーザデータに多重化した多重化信号をP_BIT処理部24−1に転送する。P_BIT処理部24−1は、0系を運用系として使用しているため、MPCP処理部25−1から転送された多重化信号にP_BIT「1」を付与して、OLT1へ送信する。
一方、待機系である1系では、OLT1から、データを送信する帯域を割り当てられていないため、データを送信せず制御フレームのみ送信する。MPCP処理部25−2は、ReportフレームやOAMフレームなどの制御フレームを生成する。このとき、MPCP処理部25−2は、制御フレームに対して、MPCP処理部25−1と同じLLIDを付与する。そして、MPCP処理部25−2は、制御フレームをP_BIT処理部24−2に転送する。P_BIT処理部24−2は、1系を待機系として使用しているため、MPCP処理部25−2から転送された制御フレームにP_BIT「0」を付与して、OLT1へ送信する。OLT1が帯域を割り当てる処理については後述する。
OLT1では、P_BIT処理部15−1が、受信した多重化信号のLLIDとP_BITの確認を行う。受信したユーザデータのLLIDは自装置宛であり、また、P_BITは「1」であるため、P_BIT処理部15−1は、受信したユーザデータを、MPCP処理部14−1へ転送する。MPCP処理部14−1では、受信した多重化信号から制御フレームを抽出し、ユーザデータをデータバッファ部13−1へ転送する。また、制御フレームについては通常の処理を行う。データバッファ部13−1は、ユーザデータを主信号データコピー多重部11へ転送する。最後に、主信号データコピー多重部11が、ユーザデータをネットワーク側のインタフェース部6へ転送する。
OLT1のP_BIT処理部15−2では、受信した制御フレームのLLIDとP_BITの確認を行う。受信した制御フレームのP_BITは「0」であるが、LLIDは自装置宛であるため、P_BIT処理部15−2は、受信した制御フレームを、MPCP処理部14−2へ転送する。MPCP処理部14−2は、制御フレームについて通常の処理を行う。
つづいて、MPCPフレームの処理について説明する。IEEE802.3ahのPON通信システムでは、ONUが、蓄積しているデータ量(Report情報)をReportフレームによってOLTへ通知する旨、が規定されている。また、OLTが、各ONUへの伝送帯域の割当量を算出し、GATEフレームによって各ONUへその割当量を通知する旨、が規定されている。
本実施の形態のONU2は、Report情報生成部26−1,26−2が、共通データバッファ部23を参照してReport情報を生成する。そして、P_BIT処理部24−1,24−2が、Report情報を含むReportフレームをOLT1へ送信する。OLT1では、割当帯域算出部17−1,17−2が、各ONUのReport情報から、各ONUへの伝送帯域の割当量を算出する。そして、P_BIT処理部15−1,15−2が、割当量の情報を含むGATEフレームを各ONUへ送信する。
図7は、ONU2がReportフレームを送信するときの処理を示すフローチャートである。ONU2では、運用系のユニット部からReportフレームを送信する場合(ステップS1:Yes)、Report情報生成部26−1が、共通データバッファ部23を参照して蓄積データ量を表すReport情報を生成し、MPCP処理部25−1に転送する。MPCP処理部25−1は、Report情報を含むReportフレームを生成し、P_BIT処理部24−1に転送する。ここで、運用系の変更指示があるか確認する(ステップS2)。運用系を変更する場合としては、たとえば、異常検出部21が自装置や通信経路の異常を検出した場合等がある。運用系の変更指示がない場合(ステップS2:No)、系選択部22は、P_BIT処理部24−1に対して、そのまま「運用系」のP_BIT「1」を付与するよう指示する。P_BIT処理部24−1は、系選択部22の指示に基づき、ReportフレームにP_BIT「1」を付与して(ステップS3)、OLT1に送信する(ステップS4)。
一方、ステップS2の処理で運用系の変更指示がある場合(ステップS2:Yes)、系選択部22は、系を切り替える(ステップS5)。すなわち、系選択部22は、0系を待機系とし、1系を運用系とする。系選択部22は、P_BIT処理部24−1に対して、「待機系」のP_BIT「0」を付与するよう指示する。P_BIT処理部24−1は、系選択部22の指示に基づき、ReportフレームにP_BIT「0」を付与して(ステップS6)、OLT1に送信する(ステップS7)。
つぎに、待機系のユニット部からReportフレームを送信する場合(ステップS1:No)、Report情報生成部26−2は、共通データバッファ部23を参照してReport情報を生成し、MPCP処理部25−2に転送する。MPCP処理部25−2は、Report情報を含むReportフレームを生成し、P_BIT処理部24−2に転送する。ここで、運用系の変更指示があるか確認する(ステップS8)。運用系の変更指示がない場合(ステップS8:No)、さらに、送信するReportフレームがメンテナンスまたは設定に使用するものかどうかを確認する(ステップS9)。メンテナンス等に使用しないReportフレームの場合(ステップS9:No)、系選択部22は、P_BIT処理部24−2に対して、そのまま「待機系」のP_BIT「0」を付与するよう指示する。P_BIT処理部24−2は、系選択部22の指示に基づき、ReportフレームにP_BIT「0」を付与して(ステップS10)、OLT1に送信する(ステップS11)。
また、ステップS9の処理でメンテナンス等に使用するReportフレームの場合(ステップS9:Yes)、系選択部22は、P_BIT処理部24−2に対して、「運用系」のP_BIT「1」を付与するよう指示する。P_BIT処理部24−2は、系選択部22の指示に基づき、ReportフレームにP_BIT「1」を付与して(ステップS12)、OLT1に送信する(ステップS13)。
一方、ステップS8の処理で運用系の変更指示がある場合(ステップS8:Yes)、系選択部22は、系を切り替える(ステップS14)。すなわち、系選択部22は、0系を待機系とし、1系を運用系とする。系選択部22は、P_BIT処理部24−2に対して、「運用系」のP_BIT「1」を付与するよう指示する。P_BIT処理部24−2は、系選択部22の指示に基づき、ReportフレームにP_BIT「1」を付与して(ステップS15)、OLT1に送信する(ステップS16)。
つぎに、OLT1がReportフレームを受信したときの処理を説明する。図8は、OLT1がReportフレームを受信したときの処理を示すフローチャートである。
OLT1では、運用系のPONインタフェース部10−1がReportフレームを受信した場合(ステップS21:Yes)、P_BIT処理部15−1が、P_BITを確認する(ステップS22)。P_BIT処理部15−1は、P_BITの情報を系選択部12の受信P_BIT検出部41へ転送する。受信P_BIT検出部41は、P_BIT判定部40とP_BITテーブル部43へP_BITの情報を転送する。P_BITテーブル部43は、受信したP_BIT情報「1」をLLIDが1(ONU2)の0系受信P_BITの欄に登録する。また、P_BIT処理部15−1は、ReportフレームをMPCP処理部14−1へ転送する。MPCP処理部14−1は、ReportフレームからReport情報を抽出し、Report情報調整部16−1へ転送する。
ここで、受信したReportフレームのP_BITが「1」の場合(ステップS22:Yes)、P_BIT判定部40は、Report情報をそのまま割当帯域算出部17−1へ転送するように、Report情報調整部16−1に対して指示する。Report情報調整部16−1は、P_BIT判定部40の指示を受け、Report情報をそのまま割当帯域算出部17−1へ転送する(ステップS23)。
割当帯域算出部17−1は、ONU2からのReport情報および他のONUからのReport情報に基づいて、ONU2への帯域の割当量を算出し(ステップS24)、その割当量をMPCP処理部14−1へ出力する。MPCP処理部14−1は、割当量の情報をONU2へ送信するためGATEフレームを生成し(ステップS25)、P_BIT処理部15−1へ転送する。また、送信P_BIT選択部42は、P_BITテーブル部43の内容に基づき、送信するGATEフレームにP_BIT「1」を付与するようにP_BIT処理部15−1へ指示する。P_BIT処理部15−1は、GATEフレームにP_BIT「1」を付与して、ONU2へ送信する(ステップS26)。
つぎに、受信したReportフレームのP_BITが「0」の場合(ステップS22:No)、P_BIT判定部40は、ONU2が異常を検出したと判定して系を切り替える(ステップS27)。すなわち、P_BIT判定部40は、0系を待機系とし、1系を運用系とする。また、P_BIT判定部40は、P_BITテーブル部43の内容を書き換える。具体的には、ONU2を示すLLIDが1の列において、運用系を「1」とし、0系送信P_BITを「0」とし、1系送信P_BITを「1」とする。
また、待機系で受信したReportフレームのReport情報を、帯域の割当量を算出する際の情報として使用しないため、P_BIT判定部40は、Report情報調整部16−1に対して、Report情報の全部をマスクして割当帯域算出部17−1へ転送するように指示する。Report情報調整部16−1は、P_BIT判定部40の指示を受け、Report情報の全部をマスクして割当帯域算出部17−1へ転送する(ステップS28)。
なお、上記マスクするとは、Report情報の値を「0」とする処理をいう。割当帯域算出部17−1は、帯域の割当量を算出するとき、マスクされたReport情報についてはデータの蓄積量として扱わず、その他のONUのReport情報に基づいて割当量を算出する。
割当帯域算出部17−1は、マスクされたReport情報以外の他のONUのReport情報により帯域の割当量を算出し(ステップS24)、MPCP処理部14−1へ出力する。このときのONU2への割当量は「0」である。MPCP処理部14−1は、割当量の情報をONU2へ送信するためGATEフレームを生成し(ステップS25)。P_BIT処理部15−1へ送る。送信P_BIT選択部42は、P_BITテーブル部43の内容に基づき、送信するGATEフレームにP_BIT「0」を付与するようにP_BIT処理部15−1へ指示する。送信P_BIT選択部42が、書き換えられたP_BITテーブル部43の内容に基づき、P_BIT「0」を付与する指示をするためである。P_BIT処理部15−1は、GATEフレームにP_BIT「0」を付与して、ONU2へ送信する(ステップS26)。なお、ステップS27において、P_BIT判定部40が系を切り替える場合としては、ONUリンク状態監視部44が、通信経路等に異常を検出した場合も含む。
つぎに、待機系のPONインタフェース部10−2がReportフレームを受信した場合(ステップS21:No)、P_BIT処理部15−2が、P_BITを確認する(ステップS29)。P_BIT処理部15−2は、P_BITの情報を系選択部12の受信P_BIT検出部41へ転送する。受信P_BIT検出部41は、P_BIT判定部40とP_BITテーブル部43へP_BITの情報を転送する。P_BITテーブル部43は、受信したP_BITの情報をLLIDが1(ONU2)の1系受信P_BITの欄に登録する。また、P_BIT処理部15−2は、ReportフレームをMPCP処理部14−2へ転送する。MPCP処理部14−2は、ReportフレームからReport情報を抽出し、Report情報をReport情報調整部16−2へ転送する。
ここで、受信したReportフレームのP_BITが「1」の場合(ステップS29:Yes)、P_BIT判定部40は、P_BITテーブル部43の1系送信P_BITの欄を「1」に書き換え、さらに、運用系で系の切り替えを行ったかどうかを確認する(ステップS30)。運用系において系を切り替えていた場合(ステップS30:Yes)、P_BIT判定部40は、Report情報をそのまま割当帯域算出部17−2へ転送するように、Report情報調整部16−2に対して指示する。Report情報調整部16−2は、P_BIT判定部40の指示を受け、Report情報をそのまま割当帯域算出部17−2へ転送する(ステップS31)。
割当帯域算出部17−2は、ONU2からのReport情報および他のONUからのReport情報に基づいて、ONU2への帯域の割当量を算出し(ステップS24)、割当量をMPCP処理部14−2へ出力する。MPCP処理部14−2は、割当量の情報をONU2へ送信するためGATEフレームを生成し(ステップS25)、P_BIT処理部15−2へ転送する。送信P_BIT選択部42は、P_BITテーブル部43の内容に基づき、送信するGATEフレームにP_BIT「1」を付与するようにP_BIT処理部15−2へ指示する。P_BIT処理部15−2は、GATEフレームにP_BIT「1」を付与して、ONU2へ送信する(ステップS26)。
つぎに、運用系において系を切り替えていない場合(ステップS30:No)、P_BIT判定部40は、さらに、運用系でReportフレームを受信しているかどうかを確認する(ステップS32)。運用系でReportフレームを受信していた場合(ステップS32:Yes)、P_BIT判定部40は、Report情報の一部をマスクして割当帯域算出部17−2へ転送するように、Report情報調整部16−2に対して指示する。このような場合としては、たとえば、待機系においてメンテナンス等のため必要なデータを送信する場合がある。Report情報調整部16−2は、メンテナンス等に必要な情報以外の部分をマスクして割当帯域算出部17−2へ転送する(ステップS33)。
割当帯域算出部17−2は、ONU2からのReport情報および他のONUからのReport情報に基づいて、メンテナンス等に必要な情報に対してONU2への帯域の割当量を算出し(ステップS24)、割当量をMPCP処理部14−2へ出力する。MPCP処理部14−2は、割当量の情報をONU2へ送信するためGATEフレームを生成し(ステップS25)。P_BIT処理部15−2へ転送する。送信P_BIT選択部42は、P_BITテーブル部43の内容に基づき、送信するGATEフレームにP_BIT「1」を付与するようにP_BIT処理部15−2へ指示する。P_BIT処理部15−2は、GATEフレームにP_BIT「1」を付与して、ONU2へ送信する(ステップS26)。
つぎに、運用系でReportフレームを受信していない場合(ステップS32:No)、P_BIT判定部40は、ONU2で異常があったと判定して系を切り替える(ステップS34)。すなわち、P_BIT判定部40は、0系を待機系とし、1系を運用系とする。また、P_BIT判定部40は、P_BITテーブル部43の内容を書き換える。書き換える内容は、ステップS27のときと同様である。この場合、P_BIT判定部40は、Report情報をそのまま割当帯域算出部17−2へ転送するように、Report情報調整部16−2に対して指示する。Report情報調整部16−2は、P_BIT判定部40の指示を受け、Report情報をそのまま割当帯域算出部17−2へ転送する(ステップS35)。
割当帯域算出部17−2は、ONU2からのReport情報および他のONUからのReport情報に基づいて、ONU2への帯域の割当量を算出し(ステップS24)、割当量をMPCP処理部14−2へ出力する。MPCP処理部14−2は、割当量の情報をONU2へ送信するためGATEフレームを生成し(ステップS25)、P_BIT処理部15−2へ転送する。送信P_BIT選択部42は、P_BITテーブル部43の内容に基づき、送信するGATEフレームにP_BIT「1」を付与するようにP_BIT処理部15−2へ指示する。P_BIT処理部15−2は、GATEフレームにP_BIT「1」を付与して、ONU2へ送信する(ステップS26)。
つぎに、受信したReportフレームのP_BITが「0」の場合(ステップS29:No)、P_BIT判定部40は、Report情報の全部をマスクして割当帯域算出部17−2へ転送するように、Report情報調整部16−2に対して指示する。Report情報調整部16−2は、P_BIT判定部40の指示を受け、Report情報の全部をマスクして割当帯域算出部17−2へ転送する(ステップS36)。
割当帯域算出部17−2は、他のONUのReport情報により帯域の割当量を算出し(ステップS24)、MPCP処理部14−2へ出力する。このときのONU2への割当量は「0」である。MPCP処理部14−2は、割当量の情報をONU2へ送信するためGATEフレームを生成し(ステップS25)。P_BIT処理部15−2へ送る。送信P_BIT選択部42は、P_BITテーブル部43の内容に基づき、送信するGATEフレームにP_BIT「0」を付与するようにP_BIT処理部15−2へ指示する。P_BIT処理部15−2は、GATEフレームにP_BIT「0」を付与して、ONU2へ送信する(ステップS26)。
図9は、運用系および待機系が受信したReportフレームのP_BITの値に対するP_BIT判定部40の対応を示す図である。ここでは、受信したReportフレームに付与されたP_BITによって、運用系および待機系が、Report情報をどのように扱うかを示している。たとえば、運用系でP_BIT「0」のReportフレームを受信した場合、P_BIT判定部40は、Report情報調整部16−1(または16−2)に対してReport情報の全部をマスクするように指示する。すなわち、伝送帯域の割当量を算出する場合に、Report情報をONU2の残データ量として扱わない。また、運用系でP_BIT「1」のReportフレームを受信した場合、P_BIT判定部40は、Report情報調整部16−1(または16−2)に対してReport情報をそのまま使用するように指示する。また、待機系でP_BIT「0」のReportフレームを受信した場合、P_BIT判定部40は、Report情報調整部16−2(または16−1)に対してReport情報を全部マスクするように指示する。また、待機系でP_BIT「1」のReportフレームを受信した場合、P_BIT判定部40は、Report情報調整部16−2(または16−1)に対してReport情報をそのまま使用するように指示するか、または、Report情報の一部をマスクするように指示する。
図10は、障害発生による系切り替え時の処理を示すシーケンス図であり、OLT1とONU2の装置間のやりとりが示されている。ここでも、0系を運用系として正常に通信を行っている状態を想定する。ONU2は、共通データバッファ部23の残データを確認し、0系および1系からOLT1へReportフレームを送信する。このとき、0系にはP_BIT「1」を付与し、1系にはP_BIT「0」を付与する(ステップS41)。
OLT1は、ONU2からのReportフレームを受信し、割当帯域算出部17−1,17−2が、ONU2への伝送帯域の割当量を算出する。ここでは、0系を運用中のため、0系のみに帯域を割り当て、1系には帯域を割り当てない。割当量の情報はGATEフレームで送信する(ステップS42)。ONU2は、OLT1から通知された割当量に応じて、0系を使用してOLT1へデータを送信する。このとき、0系および1系ともに共通データバッファ部23の残データを確認し、OLT1へReportフレームを多重化して送信する(ステップS43)。
OLT1は、ONU2のデータを受信する。また、ステップS42同様、割当帯域算出部17−1,17−2が、ONU2への伝送帯域の割当量を算出する。0系を運用中のため、0系のみに帯域を割り当て、1系には帯域を割り当てない。割当量はGATEフレームで送信する(ステップS44)。このとき、0系の通信経路に障害が発生すると、ONU2では、1系のGATEフレームを受信することはできるが0系のGATEフレームについては受信することができないため、ONU2の異常検出部21が、0系で光信号の入力が無いことを検出し、系選択部22に異常を伝える。そして、系選択部22が、図7のフローチャートに従い、送信するReportフレームのP_BITの変更を行い、ONU2は、待機系であった1系のP_BITを「1」にしてOLT1へReportフレームを送信する(ステップS45)。
OLT1では、1系でP_BIT「1」のReportフレームを受信すると、P_BIT処理部15−2が、P_BIT情報を検出して系選択部12へ通知する。ここで、図8のフローチャートに従いReport情報の調整を行う。OLT1は、1系を運用系として帯域を割り当てる。1系のP_BIT処理部15−2が、運用系を示すP_BIT「1」をGATEフレームに付与し、ONU2へ送信する(ステップS46)。ONU2は、1系でP_BIT「1」のGATEフレームを受信する。これにより、OLT1から通知された割当量に応じて、1系を運用系としてデータの送信を再開する。このとき、0系および1系ともに共通データバッファ部23の残データを確認し、Reportフレームを多重化して送信する(ステップS47)。
以上説明したように、本実施の形態では、ONUが障害を検知すると、ReportフレームのLLIDに付与する系の状態情報(P_BIT)を更新して、OLTに通知することとした。これにより、OLTはすぐに系の状態を把握することができ、迅速な経路の切り替え、および伝送帯域の割り当てが可能となる。
また、OLTは、各ONUに対して、運用系として使用している系のみにデータを送信するための伝送帯域を割り当てることとした。これにより、システムの伝送帯域を有効に利用することが可能となる。
実施の形態2.
図11は、OLT1がReportフレームを受信したときの処理を示すフローチャートである。本実施の形態は、OLT1でReportフレームを受信したときの処理が実施の形態1と異なる。なお、実施の形態2におけるシステムの構成例は、実施の形態1と同様である。本実施の形態では、前述した実施の形態1と異なる処理について説明する。
以下、実施の形態2の特徴的な処理について説明する。実施の形態2では、OLT1が運用系でReportフレームを受信した場合に(ステップS21:Yes)、系の切り替え指示があるかどうかを確認する(ステップS50)。系の切り替え指示が無かった場合(ステップS50:No)、ステップS22へ進み、以降、実施の形態1と同様の処理を行う。一方、系の切り替え指示があった場合は(ステップS50:Yes)、ステップS27へ進み、以降、実施の形態1と同様の処理を行う。
本実施の形態の処理は、OLT1主導で経路を切り替える場合に有用である。たとえば、メンテナンスなどのため、接続しているONUを一括して、または個別に待機系へ切り替える際に、有効である。
一方、ONUでは、運用系としているユニット部で受信した制御フレームに待機系のP_BIT「0」が付与されていた場合、待機系としているユニット部で受信した制御フレームに運用系のP_BIT「1」が付与されていた場合、または、その両方の場合、強制的に系を切り替える。
以上説明したように、本実施の形態では、OLT主導で経路を切り替えることとした。これにより、OLTは、メンテナンスなどの際、容易にONUを待機系へ切り替えることができる。
以上のように、本発明にかかるPON通信システムは、冗長化されたPON構成を有する通信システムに有用であり、特に、障害等により運用系と待機系を切り替えながら動作するPON通信システムに適している。
PON通信システムの構成例を示す図である。 MPCPフレームの構成例を示す図である。 OLTの構成例を示す図である。 系選択部の構成例を示す図である。 P_BITテーブル部の構成例を示す図である。 ONUの構成例を示す図である。 ONUのReportフレーム送信時の処理を示すフローチャートである。 実施の形態1におけるOLTのReportフレーム受信時の処理を示すフローチャートである。 受信したP_BIT値に対するReport情報の対応を示す図である。 系切り替え時の各装置の処理を示すシーケンス図である。 実施の形態2におけるOLTのReportフレーム受信時の処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1 OLT(局内終端装置)
2 ONU(加入者側終端装置)
3 ONU(加入者側終端装置)
4−1,4−2 光カプラ
5−1,5−2,5−3,5−4,5−5,5−6 光ファイバ
6,7,8 インタフェース部
10−1,10−2 PONインタフェース部
11 主信号データコピー多重部
12 系選択部
13−1,13−2 データバッファ部
14−1,14−2 MPCP処理部
15−1,15−2 P_BIT処理部
16−1,16−2 Report情報調整部
17−1,17−2 割当帯域算出部
20−1 0系ユニット部
20−2 1系ユニット部
21 異常検出部
22 系選択部
23 共通データバッファ部
24−1,24−2 P_BIT処理部
25−1,25−2 MPCP処理部
26−1,26−2 Report情報生成部
30−1 0系ユニット部
30−2 1系ユニット部
31 異常検出部
32 系選択部
33 共通データバッファ部
40 P_BIT判定部
41 受信P_BIT検出部
42 送信P_BIT選択部
43 P_BITテーブル部
44 ONUリンク状態監視部

Claims (12)

  1. 冗長化された構成を有するPON通信システムにおける局内終端装置であって、
    伝送帯域の割当量を含む制御フレームに、運用系または待機系のフレームであることを示す系情報、および宛先の加入者側終端装置固有の識別子を含ませて送信し、一方、加入者側終端装置から、蓄積データ量を含む制御フレームとユーザデータが多重化された多重化信号を受信した場合に、当該制御フレームから、運用系または待機系のフレームであることを示す系情報および送信元の加入者側終端装置固有の識別子を抽出するPONインタフェース部、
    を2系統備え、
    一方の送受信経路を運用系とし、他方の送受信経路を待機系とし、
    さらに、前記抽出された系情報に基づいて、前記抽出された識別子に対応付けられている系を切替えるかどうかを判断する系選択部、
    を備え、
    前記系選択部は、さらに、前記送信元の加入者側終端装置の待機系に対して伝送帯域が割当てられないように、前記制御フレームに含まれた蓄積データ量の情報部分をマスクする指示を行い、
    前記各PONインタフェース部は、それぞれ、前記系選択部からの指示に従いマスク処理を行い、マスク処理の対象となっていない他の蓄積データ量を送信した各加入者側終端装置に対して、当該蓄積データ量に応じた伝送帯域の割当量を算出することを特徴とする局内終端装置。
  2. 運用系のPONインタフェース部が蓄積データ量を含む制御フレームを受信し、当該制御フレームに運用系のフレームであることを示す系情報が含まれている場合、当該制御フレームを送信した加入者側終端装置に対する前記割当量の算出処理を実行することを特徴とする請求項1に記載の局内終端装置。
  3. 運用系のPONインタフェース部が蓄積データ量を含む制御フレームを受信し、当該制御フレームに待機系のフレームであることを示す系情報が含まれている場合、当該制御フレームに含まれる識別子に対応付けて登録されている系を切り替え、前記系選択部からの指示に従い前記マスク処理を行い、当該制御フレームを送信した加入者側終端装置の待機系に対して伝送帯域を割当てないことを特徴とする請求項1または2に記載の局内終端装置。
  4. 待機系のPONインタフェース部が蓄積データ量を含む制御フレームを受信し、当該制御フレームに運用系のフレームであることを示す系情報が含まれ、当該制御フレームに含まれる識別子に対応する加入者側終端装置において系を切り替えていた場合、当該加入者側終端装置に対する前記割当量の算出処理を実行することを特徴とする請求項1、2または3に記載の局内終端装置。
  5. 待機系のPONインタフェース部が蓄積データ量を含む制御フレームを受信し、当該制御フレームに運用系のフレームであることを示す系情報が含まれ、当該制御フレームに含まれる識別子に対応する加入者側終端装置において系を切り替えておらず、運用系のPONインタフェース部で蓄積データ量を含む制御フレームを受信していた場合、さらに、当該加入者側終端装置に、必要なデータ量を送信可能な伝送帯域の割当量を含めた制御フレームを送信することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の局内終端装置。
  6. 待機系のPONインタフェース部が蓄積データ量を含む制御フレームを受信し、当該制御フレームに運用系のフレームであることを示す系情報が含まれ、当該制御フレームに含まれる識別子に対応する加入者側終端装置において系を切り替えておらず、運用系のPONインタフェース部で蓄積データ量を含む制御フレームを受信していない場合、当該識別子に対応付けて登録されている系を切り替え、当該加入者側終端装置に対する前記割当量の算出処理を実行することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の局内終端装置。
  7. 待機系のPONインタフェース部が蓄積データ量を含む制御フレームを受信し、当該制御フレームに待機系のフレームであることを示す系情報が含まれている場合、前記系選択部からの指示に従い前記マスク処理を行い、当該制御フレームを送信した加入者側終端装置の待機系に対して伝送帯域を割当てないことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の局内終端装置。
  8. 運用系のPONインタフェース部が蓄積データ量を含む制御フレームを受信し、前記系選択部から系の切り替え指示がある場合、当該制御フレームに含まれる識別子に対応付けて登録されている系を切り替え、前記系選択部からの指示に従い前記マスク処理を行い、当該制御フレームを送信した加入者側終端装置の待機系に対して伝送帯域を割当てないことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載の局内終端装置。
  9. 冗長化された構成を有するPON通信システムにおける加入者側終端装置であって、
    自身の蓄積データ量を含む制御フレームに、さらに、運用系または待機系のフレームであることを示す系情報、および自装置固有の識別子を含ませて、当該制御フレームとユーザデータを多重化した多重化信号を送信可能とし、一方、局内終端装置から、伝送帯域の割当量を含む自装置宛の制御フレームを受信可能とするユニット部、
    を2系統備え、
    一方の送受信経路を運用系とし、他方の送受信経路を待機系とし、
    さらに、運用系の異常を検出した場合に系の切り替えを行う系選択部、
    を備え、
    前記2系統のユニット部が、局内終端装置から受信した制御フレームに含まれ、前記2系統のユニット部から送信された制御フレームに含まれる前記蓄積データ量および前記系情報に基づいて算出された伝送帯域の割当量に応じたデータを多重化して送信することを特徴とする加入者側終端装置。
  10. 運用系のユニット部で受信した制御フレームに待機系のフレームであることを示す系情報が含まれている場合、待機系のユニット部で受信した制御フレームに運用系のフレームであることを示す系情報が含まれている場合、またはその両方の場合に、系を切り替えることを特徴とする請求項9に記載の加入者側終端装置。
  11. 請求項1〜7のいずれか一つに記載の局内終端装置と、
    請求項9に記載の複数の加入者側終端装置と、
    を備えることを特徴とするPON通信システム。
  12. 請求項8に記載の局内終端装置と、
    請求項10に記載の複数の加入者側終端装置と、
    を備えることを特徴とするPON通信システム。
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