JP5057750B2 - 料金収受システム - Google Patents

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Description

本発明は、光学式センサーや踏み板式車両検知装置により車両の進入を検出し、車両に設置された無線通信器との通信により通行料金を収受する料金収受システムの改良に関する。
高速道路料金所等に適用される自動料金収受システムは、光学式センサーや踏み板式車両検知装置により車両の進入及び進出を検知し、車両が料金所レーンに進入してから抜け出すまでを管理する。この車両の進入から抜け出すまでの管理により、所定の車両に対する無線通信開始のタイミングや発券動作が制御され、同一車両に対して同一の処理が行なわれないようにしている。
現在は、車両管理のために光学式センサーや踏み板式車両検知装置をレーン入口、レーンの途中、レーン出口など複数の場所に設置し、車両がどのセンサーで検知されたかにより、システムは車両位置を把握している(特許文献1参照)。
特開平10−63900
上記車両検出は、光学式センサーであっても、踏み板式車両検知装置であっても、離散的な検出である。これは四輪車等の車両がその物理的な大きさからレーン内で追い越されることがなく、車両の順序が変わることがないことを前提としている。しかし二輪車等の車両は、レーン内で並走、追い越しが起こる。このために、車両が並走してしまうと、レーン内に存在するはずの車両(二輪車等)を見失うことがある。また、光学式センサーなどの場合、人などがセンサーを遮ってしまうと、そこにいるはずのない車両を検知してしまい、車両がレーン内に1台もいないにもかかわらず、存在するという車両管理ずれを起こしてしまうことがある。車両の管理ずれが起きてしまうと、結果として無線通信ができないなどして、阻止棒を下げることによる阻止棒衝突など、事故を招く恐れがある。
現在は、車両管理ずれにより、存在しない車両がある場合、人間が目視により、車両がいないことを確認してリセットしている。この点も本来自動である自動料金収受システムにおける問題点となっている。
本発明の目的は、上記課題を解決するためになされたものであり、走行レーンへの進入から抜け出しまでの車両検出に優れた自動料金収受システムを提供することにある。
この発明の料金収受システムは、以下のように構成されている。
この発明の料金収受システムは、車両に設置された無線通信器と通信し通行料を収受する料金収受システムであって、走行レーンを走行する車両の立体視を可能にするための複数のカメラと、前記複数のカメラにより撮影された画像に基づき車両の位置を検出する検出手段と、前記検出手段による車両位置検出結果に基づき車両に設置された無線通信器との通信タイミングを制御する通信制御手段と、前記検出手段による車両位置検出結果に基づきゲートの開閉タイミングを制御するゲート制御手段とを備えている。
本発明によれば、走行レーンへの進入から抜け出しまでの車両検出に優れた自動料金収受システムを提供できる。
以下、図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る自動料金収受システム(ETCシステム)の概略構成を示す図である。図2は、図1に示す第1の実施形態に係る自動料金収受システムによる車両検出及び各制御を説明するためのブロック図である。
図1に示す第1の実施形態に係る自動料金収受システムは、ステレオカメラにより車両の動向を管理するシステムである。図1に示すように、自動料金収受システムは、複数のカメラを備える。本実施形態では、例えば、自動料金収受システムは、第1のカメラ11及び第2のカメラ12を備える。第1のカメラ11及び第2のカメラ12は、走行レーンを走行する車両51、52の立体視を可能にするためのカメラであり、これら第1のカメラ11及び第2のカメラ12は、夫々が異なる角度から走行レーンを走行する車両51、52を撮影する。また、自動料金収受システムは、複数のETCアンテナ及びゲート3を備える。本実施形態では、例えば、第1のETCアンテナ1及び第2のETCアンテナ2を備える。
さらに、図2に示すように、自動料金システムは、ゲート開閉タイミング制御手段として機能するゲート開閉制御部4、車両検出手段として機能する画像処理部5、通信タイミング制御手段として機能する通信制御部6、及び上位システム7を備える。第1のカメラ11及び第2のカメラ12の撮影により取得された画像データは、画像処理部5へ送信される。画像処理部5は、第1のカメラ11及び第2のカメラ12の撮影により取得された画像データを画像処理する(例えば三角測量)。画像処理部5は、画像処理結果(三角測量の結果)に基づき、第1のカメラ11及び第2のカメラ12と車両との距離を割り出し、走行レーン内の車両51、52の位置を特定し、走行レーン内の車両51、52を追尾する。即ち、画像処理部5により、走行レーン内の二輪車や四輪車1台1台が区別して検出され、各車両が追尾される。これにより、走行レーン内での車両の追い越し、車両の並走による車両ずれ(車両誤検知)を防ぐことが可能となる。つまり、従来の車両検出方法である光学式センサーや踏み板式車両検知装置による車両検知で発生していた車両誤検知を防止することができる。
画像処理部5での車両検出結果は、上位システム7へ送信される。上位システム7は、車両検出結果に基づき無線通信タイミングを通信制御部6へ指示し、ゲート開閉タイミングをゲート開閉制御部4へ指示する。通信制御部6は、上位システム7からの無線通信タイミングの指示に基づき、通信を開始したり(第1のETCアンテナ1及び第2のETCアンテナ2による電波送信開始)、通信を停止したりする(第1のETCアンテナ1及び第2のETCアンテナ2による電波送信停止)。ゲート開閉制御部4は、上位システム7からのゲート開閉タイミングの指示に基づき、ゲート4を上げ下げする。
車両51は、無線通信器51aを搭載している。同様に、車両52は、無線通信器52aを搭載している。無線通信器51a、52aは、第1のETCアンテナ1及び第2のETCアンテナ2からの電波を受信し必要な情報を送信する。これら、第1のETCアンテナ1及び第2のETCアンテナ2と無線通信器51a、52aとの間の通信により、通行料の収受が実行される。
なお、カメラの数を必要に応じてさらに増やし、これら複数のカメラで得られた画像データを画像処理することにより、それぞれのカメラで撮影された車両を跨って追尾するようにしてもよい。
図3は、本発明の第2の実施形態に係る自動料金収受システム(ETCシステム)の概略構成を示す図である。既に説明した図2に示すブロック図は、第2の実施形態に係る自動料金収受システムによる車両検出及び各制御を説明するためのブロック図でもある。第1の実施形態と共通部分については説明を省略する。
図3に示す第2の実施形態に係る自動料金収受システムは、全方位カメラにより車両の動向を管理するシステムである。図3に示すように、自動料金収受システムは、複数のカメラを備える。本実施形態では、例えば、自動料金収受システムは、第1のカメラ21及び第2のカメラ22を備える。第1のカメラ21及び第2のカメラ22は、180度以上の画角があるカメラであり、広角レンズ(超魚眼レンズ)または凸面鏡反射を利用したカメラである。これら第1のカメラ11及び第2のカメラ12が、走行レーンを走行する車両51、52を撮影する。
第1のカメラ21及び第2のカメラ22の撮影により取得された画像データは、画像処理部5へ送信される。画像処理部5は、第1のカメラ21及び第2のカメラ22の撮影により取得された画像データを画像処理する(例えば三角測量)。画像処理部5は、画像処理結果(三角測量の結果)に基づき、走行レーン内の車両51、52の位置を特定し、走行レーン内の車両51、52を追尾する。即ち、画像処理部5により、走行レーン内の二輪車や四輪車1台1台が区別して検出され、各車両が追尾される。これにより、走行レーン内での車両の追い越し、車両の並走による車両ずれ(車両誤検知)を防ぐことが可能となる。つまり、従来の車両検出方法である光学式センサーや踏み板式車両検知装置による車両検知で発生していた車両誤検知を防止することができる。
なお、第1の実施形態に係る自動料金収受システムと異なり、この第2の実施形態に係る自動料金収受システムでは、車両の前面から背面までを連続して認識して追尾することができる。さらに、この第2の実施形態に係る自動料金収受システムでは、車両がカメラの真横に位置するタイミングが生じる(図4参照)。第1の実施形態に係る自動料金収受システムでは、車両の陰により後方の車両が隠れてしまう可能性があり(例えばトラックの後ろの軽自動車)、陰に隠れた車両を見落としてしまう可能性がある。これに対して、この第2の実施形態に係る自動料金収受システムでは、車両がカメラの真横に位置するタイミングが生じる、つまり車両がカメラの横を通過することで、必ず前後車両を分離して認識することができる。
図5は、本発明の第3の実施形態に係る自動料金収受システム(ETCシステム)の概略構成を示す図である。既に説明した図2に示すブロック図は、第3の実施形態に係る自動料金収受システムによる車両検出及び各制御を説明するためのブロック図でもある。第1、第2の実施形態と共通部分については説明を省略する。
図5に示す第3の実施形態に係る自動料金収受システムは、複数の全方位カメラにより車両の動向を管理するシステムである。図5に示すように、自動料金収受システムは、複数のカメラを備える。本実施形態では、例えば、自動料金収受システムは、第1のカメラ21、第2のカメラ22、第3のカメラ23、第4のカメラ24、第5のカメラ25、第6のカメラ26、第7のカメラ27を備える。これら第1のカメラ21、第2のカメラ22、第3のカメラ23、第4のカメラ24、第5のカメラ25、第6のカメラ26、第7のカメラ27は、広角レンズ(超魚眼レンズ)または凸面鏡反射を利用した180度以上の画角があるカメラである。これら第1のカメラ21、第2のカメラ22、第3のカメラ23、第4のカメラ24、第5のカメラ25、第6のカメラ26、第7のカメラ27は、走行レーンを走行する車両51、52を撮影する。
また、第1のカメラ21と第2のカメラ22は、走行レーンを挟んで対向する位置に配置される。同様に、第3のカメラ23と第4のカメラ24は、走行レーンを挟んで対向する位置に配置される。同様に、第5のカメラ25と第6のカメラ26は、走行レーンを挟んで対向する位置に配置される。つまり、車両が走行していない状態では、第1のカメラ21は第2のカメラ22を映像として捕らえ、逆に、第2のカメラ22は第1のカメラ21を映像として捕らえる。同様に、車両が走行していない状態では、第3のカメラ23は第4のカメラ24を映像として捕らえ、逆に、第4のカメラ24は第3のカメラ23を映像として捕らえる。同様に、車両が走行していない状態では、第5のカメラ25は第6のカメラ26を映像として捕らえ、逆に、第6のカメラ26は第5のカメラ25を映像として捕らえる。
このような構成から、画像処理部5での画像処理結果に基づき、第1のカメラ21により撮影された画像データに第2のカメラ22が含まれているか否か、或いは第2のカメラ22により撮影された画像データに第1のカメラ21が含まれているか否かを検出することが可能となる。その結果、第1のカメラ21及び第2のカメラ22により光学式検知器と同じ車両検知機能を持たせることができ(光学式検知器は不要)、また画像処理による車両追尾機能を持たせることもでき、さらには撮影した画像データを所定期間保存することにより防犯機能を持たせることもできる。
同様に、画像処理部5での画像処理結果に基づき、第3のカメラ23により撮影された画像データに第4のカメラ24が含まれているか否か、或いは第4のカメラ24により撮影された画像データに第3のカメラ23が含まれているか否かを検出することが可能となる。その結果、第3のカメラ23及び第4のカメラ24により光学式検知器と同じ車両検知機能を持たせることができ(光学式検知器は不要)、また画像処理による車両追尾機能を持たせることもでき、さらには撮影した画像データを所定期間保存することにより防犯機能を持たせることもできる。
同様に、画像処理部5での画像処理結果に基づき、第5のカメラ25により撮影された画像データに第6のカメラ26が含まれているか否か、或いは第6のカメラ26により撮影された画像データに第5のカメラ25が含まれているか否かを検出することが可能となる。その結果、第5のカメラ25及び第6のカメラ26により光学式検知器と同じ車両検知機能を持たせることができ(光学式検知器は不要)、また画像処理による車両追尾機能を持たせることもでき、さらには撮影した画像データを所定期間保存することにより防犯機能を持たせることもできる。
また、検出精度を高めるために、例えば、第1のカメラ21にLEDを設け、第3のカメラ23にLEDを設け、第5のカメラ25にLEDを設ける。車両が走行していない状態では、第2のカメラ22により撮影された画像データには第1のカメラ21に設けられたLEDが含まれ、第4のカメラ24により撮影された画像データには第3のカメラ23に設けられたLEDが含まれ、第6のカメラ26により撮影された画像データには第5のカメラ25に設けられたLEDが含まれる。つまり、第2のカメラ22により撮影された画像データに基づき第1のカメラ21に設けられたLEDの発光が検出可能となり、同様に、第4のカメラ24により撮影された画像データに基づき第3のカメラ23に設けられたLEDの発光が検出可能となり、第6のカメラ26により撮影された画像データに基づき第5のカメラ25に設けられたLEDの発光が検出可能となる。以上の構成により、目印としてのLEDの検出結果を利用することで、光学式検知器と同じ車両検知機能を持たせることができ(上記と同様に光学式検知器は不要)、また画像処理のための基準点が明確になることからより信頼性の高い位置検出が可能となる。
図6は、本発明の第4の実施形態に係る自動料金収受システム(ETCシステム)の概略構成を示す図である。既に説明した図2に示すブロック図は、第4の実施形態に係る自動料金収受システムによる車両検出及び各制御を説明するためのブロック図でもある。第1、第2、第3の実施形態と共通部分については説明を省略する。
図6に示す第3の実施形態に係る自動料金収受システムは、大屋根やガントリ等の走行レーンの真上に設置された複数の全方位カメラにより車両の動向を管理するシステムである。図6に示すように、自動料金収受システムは、複数のカメラを備える。本実施形態では、例えば、自動料金収受システムは、第1のカメラ31及び第2のカメラ32を備える。これら第1のカメラ31及び第2のカメラ32は、広角レンズ(超魚眼レンズ)または凸面鏡反射を利用した180度以上の画角があるカメラである。これら第1のカメラ31及び第2のカメラ32は、走行レーンを走行する車両51、52を撮影する。
第1のカメラ31及び第2のカメラ32の撮影により取得された画像データは、画像処理部5へ送信される。画像処理部5は、第1のカメラ31及び第2のカメラ32の撮影により取得された画像データを画像処理する(例えば三角測量)。画像処理部5は、画像処理結果(三角測量の結果)に基づき、走行レーン内の車両51、52の位置を特定し、走行レーン内の車両51、52を追尾する。即ち、画像処理部5により、走行レーン内の二輪車や四輪車1台1台が区別して検出され、各車両が追尾される。これにより、走行レーン内での車両の追い越し、車両の並走による車両ずれ(車両誤検知)を防ぐことが可能となる。つまり、従来の車両検出方法である光学式センサーや踏み板式車両検知装置による車両検知で発生していた車両誤検知を防止することができる。
この第4の実施形態に係る自動料金収受システムでは、車両がカメラの真下に位置するタイミングが生じる。第1の実施形態に係る自動料金収受システムでは、車両の陰により後方の車両が隠れてしまう可能性があり(例えばトラックの後ろの軽自動車)、陰に隠れた車両を見落としてしまう可能性がある。これに対して、この第4の実施形態に係る自動料金収受システムでは、車両がカメラの真下に位置するタイミングが生じる、つまり車両がカメラの下を通過することで、必ず前後車両を分離して認識することができる。即ち、車両の牽引状態を正確に把握することが可能となる。また、第2、第3の実施形態に係る自動料金収受システムと異なり、車両の上部にカメラが設置されているため、車両のヘッドライトによる影響を受けない。
ここで、図7を参照して、光学式検知器と踏み板式検知器を備えた自動料金収受システムについて簡単に説明する。図7に示すように、自動料金収受システムは、第1の光学式検知器41a、41b、第2の光学式検知器42a、42b、第3の光学式検知器43a、43b、第4の光学式検知器44a、44b、第5の光学式検知器45a、45b、第1の踏み板式検知器46、第2の踏み板式検知器47を備える。さらに、自動料金収受システムは、第1のカメラ1及び第2のカメラ2を備える。
車両51、52は、第1の光学式検知器41a、41b、第2の光学式検知器42a、42b、第3の光学式検知器43a、43b、第4の光学式検知器44a、44b、第5の光学式検知器45a、45bにより順に検知され、また第1の踏み板式検知器46、第2の踏み板式検知器47により順に検知される。これら第1の光学式検知器41a、41b、第2の光学式検知器42a、42b、第3の光学式検知器43a、43b、第4の光学式検知器44a、44b、第5の光学式検知器45a、45b、第1の踏み板式検知器46、第2の踏み板式検知器47の検知結果に基づき、車両51、52がどこまで進んだかが管理され、適切な場所で適切な処理が行なわれる。
各検知器間では車両の存在そのものは検知されず、検知器間に車両が存在すると予想され管理されている。そのため、例えば、二輪車の場合、はじめ2台が縦列して進入後(つまり検知器からすると2台に見える)、並走(つまり検知器からすると1台に見えてしまう)して退出した場合は、走行レーン内に1台残っていると誤判定されてしまう。四輪車の場合でも、例えば、車両が第3の光学式検知器43a、43bを通過した後(つまり車両が第4の光学式検知器44a、44bと第5の光学式検知器45a、45bの間に存在するとき)、人間が第4の光学式検知器44a、44bを遮ってしまうと、車両が第4の光学式検知器44a、44bと第5の光学式検知器45a、45bの間に存在するにもかかわらず、車両が退出したと誤検知されてしまう可能性がある。
上記した第1〜4の実施形態に係る自動料金収受システムでは、画像処理を利用することにより、上記した誤検知を防止し、高精度に車両を検出することができる。
以下に、本実施形態の作用効果についてまとめる。
(1)従来の車両検知器(光学式センサーや踏み板式車両検知装置)では検出が不能であった二輪車の並走を検出することが可能となる。
(2)従来の車両検知器(光学式センサーや踏み板式車両検知装置)で発生していた誤検知(人やゴミ等、車両以外のものを検出し、実際には存在しない車両の進入処理や退出処理を行うこと)を防止することができる。
(3)従来の走行レーンには、車両検知器(光学式センサーや踏み板式車両検知装置)だけでも4、5対以上設置する必要があり、走行レーンの路側に多くの機器が並んでいたが、これら車両検知器(光学式センサーや踏み板式車両検知装置)を減らしたり、不要にしたりできる。
なお、本願発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施形態は可能な限り適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組み合わせた効果が得られる。更に、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適当な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
以下、本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
(1)
車両に設置された無線通信器と通信し通行料を収受する料金収受システムであって、
走行レーンを走行する車両の立体視を可能にするための複数のカメラと、
前記複数のカメラにより撮影された画像に基づき車両の位置を検出する検出手段と、
前記検出手段による車両位置検出結果に基づき車両に設置された無線通信器との通信タイミングを制御する通信制御手段と、
前記検出手段による車両位置検出結果に基づきゲートの開閉タイミングを制御するゲート制御手段と、
を備えたことを特徴とする料金収受システム。
(2)
車両に設置された無線通信器と通信し通行料を収受する料金収受システムであって、
走行レーンを走行する車両の一方の側面を撮影可能な第1のエリアに設置される第1のカメラと、
走行レーンを走行する車両の他方の側面を撮影可能な第2のエリアに設置される第2のカメラと、
前記第1及び第2のカメラにより撮影された画像に基づき車両の位置を検出する検出手段と、
前記検出手段による車両位置検出結果に基づき車両に設置された無線通信器との通信タイミングを制御する通信制御手段と、
前記検出手段による車両位置検出結果に基づきゲートの開閉タイミングを制御するゲート制御手段と、
を備えたことを特徴とする料金収受システム。
(3)
車両に設置された無線通信器と通信し通行料を収受する料金収受システムであって、
走行レーンを走行する車両の上面を撮影可能な第1及び第2の位置に設置される第1及び第2のカメラと、
前記第1及び第2のカメラにより撮影された画像に基づき車両の位置を検出する検出手段と、
前記検出手段による車両位置検出結果に基づき車両に設置された無線通信器との通信タイミングを制御する通信制御手段と、
前記検出手段による車両位置検出結果に基づきゲートの開閉タイミングを制御するゲート制御手段と、
を備えたことを特徴とする料金収受システム。
(4)
前記第1及び第2のカメラは広角レンズを有することを特徴とする(2)又は(3)に記載の料金収受システム。
(5)
前記検出手段は、前記第1及び第2のカメラにより撮影された画像に基づき牽引車両の有無を検出することを特徴とする(2)又は(3)に記載の料金収受システム。
本発明の第1の実施形態に係る自動料金収受システム(ETCシステム)の概略構成を示す図である。 図1に示す第1の実施形態に係る自動料金収受システムによる車両検出及び各制御を説明するためのブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係る自動料金収受システム(ETCシステム)の概略構成を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る自動料金収受システムにおける車両がカメラの真横に位置するタイミングの一例を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係る自動料金収受システム(ETCシステム)の概略構成を示す図である。 本発明の第4の実施形態に係る自動料金収受システム(ETCシステム)の概略構成を示す図である。 光学式検知器と踏み板式検知器を備えた自動料金収受システムの概略構成を示す図である。
符号の説明
1…第1のETCアンテナ、2…第2のETCアンテナ、3…ゲート、4…ゲート開閉制御部、5…画像処理部、6…通信制御部、7…上位システム、11…第1のカメラ、12…第2のカメラ、21…第1のカメラ、22…第2のカメラ、23…第3のカメラ、24…第4のカメラ、25…第5のカメラ、26…第6のカメラ、27…第7のカメラ、31…第1のカメラ、32…第2のカメラ、41a、41b…第1の光学式検知器、42a、42b…第2の光学式検知器、43a、43b…第3の光学式検知器、44a、44b…第4の光学式検知器、45a、45b…第5の光学式検知器、46…第1の踏み板式検知器46、47…第2の踏み板式検知器、51、52…車両

Claims (3)

  1. 車両に設置された無線通信器と通信し通行料を収受する料金収受システムであって、
    走行レーンを走行する車両の一方の側面を撮影可能な第1のエリアに設置される第1のカメラと、
    走行レーンを走行する車両の他方の側面を撮影可能な第2のエリアに設置される第2のカメラと、
    前記第1及び第2のカメラにより撮影された画像に基づき車両の位置を検出する検出手段と、
    前記検出手段による車両位置検出結果に基づき車両に設置された無線通信器との通信タイミングを制御する通信制御手段と、
    前記検出手段による車両位置検出結果に基づきゲートの開閉タイミングを制御するゲート制御手段と、
    を備えたことを特徴とする料金収受システム。
  2. 前記第1及び第2のカメラは広角レンズを有することを特徴とする請求項1に記載の料金収受システム。
  3. 前記検出手段は、前記第1及び第2のカメラにより撮影された画像に基づき牽引車両の有無を検出することを特徴とする請求項1に記載の料金収受システム。
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