JP5056964B2 - 気密性カ−ド状振り出し容器 - Google Patents

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Description

本発明は清涼用粒状物等を入れて小出し使用する密封性を向上させたカード状振り出し容器に関するものである。
清涼用粒状物等を入れて小出し使用するための振り出し容器としては、例えば、特開平9−315468号公報に開示されているように、底部材と蓋部材とを内周側に突設させた複数のボスの凹凸嵌合によって組み立ててなるカードケースにおいて、底部材のコーナー部を除く側壁部の一部を該底部材と一体のヒンジキャップとし、該ヒンジキャップの両側面に設けた突起を底部材に設けた嵌合部に開閉自在に嵌合させたヒンジキャップ付きカードケースが従来から知られている。
特開平9−315468号公報
しかしながら、底部材と一体のヒンジキャップを該ヒンジキャップの両側面に設けた突起を底部材に設けた嵌合部に開閉自在に嵌合させる構成では、金型構造に起因して嵌合部等に隙間が生じ、内容物が湿気やすいもの、例えば柑橘系の清涼錠菓等の内容物の振り出し容器として密閉性に劣っている。本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであって、内容物を取り出す開口部及び上容器と下容器の嵌合構成を改良して密封性を高めるカード状振り出し容器を得ることを目的とするものである。
本発明は、以上のような課題を解決するため、次のような気密性カード状振り出し容器を提供するものである。すなわち、薄いトレイ状の上容器部材と下容器部材とを、これら上容器部材及び下容器部材の外周縁に連続状に突設された係合用突条の係合によって組み立ててなる気密性カード状振り出し容器であって、
前記上容器部材のコーナー部を除く両側壁部及び略門型形状の摺り合わせ用壁部材により上容器部材の切欠部を設け、前記下容器部材の側壁部に上容器部材の切欠部に対応するように、係合用突条を有する平面視L字状にして左右対称に設けた下容器摺り合わせ部材により下容器部材の切欠部を設け、
下容器摺り合わせ部材の下端部に略門型形状の摺り合わせ用壁部材の脚片の外側面を摺り合わせて、略門型形状の摺り合わせ用壁部材の内側に開口部を設け、
前記下容器部材の切欠部にはヒンジ部を介してヒンジキャップを設け、
前記略門型形状の摺り合わせ用壁部材の外側面と前記ヒンジキャップの内面が摺り合わされるようにしたものである(第1実施例参照)
また、上容器部材のコーナー部を除く両側壁部及び略門型形状の上部摺り合わせ用壁部材により上容器部材の切欠部を設け、前記下容器部材の側壁部に上容器部材の切欠部に対応するように、係合用突条を有する平面視コ字状にして左右対称に設けた下容器摺り合わせ部材とし、平面視コ字状の相対向する内側部材である下脚片を略門型形状の下部摺り合わせ用壁部材として下容器部材の切欠部を設け、
下容器摺り合わせ部材の下脚片の上端に略門型形状の上部摺り合わせ用壁部材の上脚片を連結して略門型形状の摺り合わせ用壁部材とし、略門型形状の摺り合わせ用壁部材の内側に開口部を設け、
下容器部材の切欠部にはヒンジ部を介してヒンジキャップを設け、略門型形状の摺り合わせ用壁部材の外側面と前記ヒンジキャップの内面が摺り合わされるようにしたものである(第2実施例参照)。
更に、下容器摺り合わせ部材の下端部に段部を設けて、ヒンジキャップ下部の内面を摺り合わさせたものでも良い(第3実施例参照)。
以上のように、本発明の請求項1のものによれば、薄いトレイ状の上容器部材と下容器部材とを、これら上容器部材及び下容器部材の外周縁に連続状に突設された係合用突条の係合によって組み立ててなるので、上容器部材と下容器部材の両者の端縁係合部には隙間がなくなり、容器本体の密閉性を高めることが可能になった。また、上容器部材のコーナー部を除く両側壁部及び略門型形状の上部摺り合わせ用壁部材により上容器部材の切欠部を設け、前記下容器部材の側壁部に上容器部材の切欠部に対応するように、係合用突条を有する平面視L字状にして左右対称に設けた下容器摺り合わせ部材により下容器部材の切欠部を設け、下容器摺り合わせ部材の下端部に略門型形状の摺り合わせ用壁部材の脚片の外側面を摺り合わせて、略門型形状の摺り合わせ用壁部材の内側に開口部を設け、略門型形状の摺り合わせ用壁部材の外側面とヒンジ部を介して形成されているヒンジキャップとが摺り合わせるようにしたので、簡単な構成で開口部の密閉性が得られる。
更に下容器部材の側壁部に上容器部材の切欠部に対応するように、係合用突条を有する平面視L字状にして左右対称に延設して下容器摺り合わせ部材としたので、開口部付近の密封性をより高めることが出来る。
本発明の請求項2のものによれば、上容器部材のコーナー部を除く両側壁部及び略門型形状の上部摺り合わせ用壁部材により上容器部材の切欠部を設け、下容器部材の側壁部に上容器部材の切欠部に対応するように、係合用突条を有する平面視コ字状にして左右対称に設けた下容器摺り合わせ部材とし、平面視コ字状の相対向する内側部材である下脚片を略門型形状の下部摺り合わせ用壁部材として下容器部材の切欠部を設け、下容器摺り合わせ部材の下脚片の上端に略門型形状の上部摺り合わせ用壁部材の上脚片を連結して略門型形状の摺り合わせ用壁部材とし、該略門型形状の摺り合わせ用壁部材の内側に開口部を設けたので、上容器部材の上部摺り合わせ用壁部材が、上容器部材から突出することなく成形できるので、成形工程でのロスが少ない。
本発明の第1実施例を示す全体斜視図 同じくX−X断面図 同じくY−Y断面図 同じくX−X断面図の右側拡大図 同じくY−Y断面図の左側拡大図 同じくヒンジキャップを開いた左側拡大図 同じくZ−Z拡大断面図 同じく(イ)上容器部材、(ロ)下容器部材及びヒンジキャップの各分解拡 大斜視図 第2実施例の左側拡大断面図 同じくヒンジキャップを開いた左側拡大断面図 同じく(イ)上容器部材、(ロ)下容器部材及びヒンジキャップの各分解 拡大斜視図 第3実施例の左側拡大断面図 同じくヒンジキャップを開いた左側拡大断面図 同じく(イ)上容器部材、(ロ)下容器部材及びヒンジキャップの各分解 拡大斜視図 変形ヒンジ部の左側拡大断面図 同じくヒンジキャップを開いた左側拡大断面図
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明の第1実施例を示す全体斜視図、図2は同じくX−X断面図、図3は同じくY−Y断面図、図4はX−X断面図の右側拡大図、図5は同じくY−Y断面図の左側拡大図、図6は同じくヒンジキャップを開いた拡大断面図、図7は同じくZ−Z断面図の拡大図、図8は(イ)上容器部材、(ロ)下容器部材及びヒンジキャップの各分解拡大斜視図である。
まず、最初に、図1乃至図3を基に本発明の第1実施例を説明する。この図1乃至図3で示すように、本発明の気密性カード状振り出し容器(A)は矩形の薄いトレイ状の上容器部材(10)と、略同形の下容器部材(30)とを組み立ててなるものであって、その下容器部材(30)のコーナー部を除く側壁部(31)の一部には、下容器部材(30)と一体なヒンジキャップ(50)が、薄肉の折り曲げ自在なヒンジ部(51)を介して形成されている。これら上容器部材(10)、下容器部材(30)及びヒンジキャップ(50)は、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン等の熱可塑性樹脂を用いて所定形状に成形することにより得ることができる。可動蓋の一例として図示するヒンジキャップ(50)は、図1において振り出し容器の長辺側の側壁部に設けられている。
上容器部材(10)と下容器部材(30)には、図4乃至図7に示すように、前記各部
材(10)及び(30)のほぼ外周縁にわたってそれぞれ係合用突条(11)(32)が連続して設けられており、これらの各々の係合用突条(11)(32)の係合によってカード状振り出し容器(A)が組み立てられる。図に示した係合用突条(11)は凸状部を、(32)は凹状部を各々備えた例であるが、この形状に限定されるものではない。なお、必要に応じて前記係合用突条(11)及び(32)と併用してボスとピンを設けることにより、さらに容器の内容物充填時の組立性及び係合性が向上する。
このような係合構成により、従来のボスとピンとの嵌合とは異なり、容器が組み立てられた状態で上容器部材(10)と下容器部材(30)の両者の端縁係合部に隙間を無くし、密閉性を高めることが可能になった。なお、上容器部材(10)及び下容器部材(30)に連続して設けられた係合用突条(11)及び(32)に直交して補強用リブ(図示せず)を適宜間隔で複数設けることにより、振り出し容器の変形が確実に防止され、密閉性がより高まるものである。
図8に示すように、カード状振り出し容器(A)の開口部(40)は、上容器部材(10)に設けられ、切欠部(12)に突設された略門型形状の摺り合わせ用壁部材(14)とヒンジキャップ(50)とが摺り合わせるように構成されている。このように、従来、密閉性の殆どなかったこの種カ−ド状振り出し容器の開口部を摺り合わせ構造に構成することで、密閉性を高めることが可能になった。
次に、開口部(40)に構成された摺り合わせ用壁部材(14)とヒンジキャップ(50)の詳細を以下に説明する。上容器部材(10)の側壁部(13)は、ヒンジキャップ部分を除いて、内面、外面共に断面略四半円をなす円弧状とされている。上容器部材(10)におけるヒンジキャップ部分は平面視で凹型に切り欠けられた切欠部(12)であって、この切欠部(12)の左右側壁部(13a)(13a)の側面略中央に係止用突起(15)(15)が垂直状に立設されている。また、正面視で切欠部(12)の略中央で、左右側壁部(13a)(13a)の左右内側に等間隔の間隙を隔てて、しかも上容器部材(10)の上面より一段低い位置に略門型形状の摺り合わせ用壁部材(14)が上容器部材(10)に一体に突設されている。そして、前記略門型形状の摺り合わせ用壁部材(14)の両脚片(14a)(14a)の先端外面はテーパー状に形成されている(図8(イ)参照)。
下容器部材(30)に薄肉の折り曲げ自在なヒンジ部(51)を介して形成されているヒンジキャップ(50)は、内周、外周共に断面略半円をなす円弧状とされ、上容器部材(10)と下容器部材(30)とが組み立てられてできたカード状振り出し容器(A)の側壁部と略同じ外観となるようになっている。ヒンジキャップ(50)の左右側壁部(52)(52)外面には係止用突起(53)(53)が立設され、ヒンジキャップ(50)が閉時に前記上容器部材(10)の左右側壁部(13a)(13a)に立設された係止用突起(15)(15)に係合してヒンジキャップ(50)の係合動作を図るように構成されている。(54)は振り出し容器(A)の指掛け部である。また、下容器部材(30)の側壁部(31)の一部切欠部に、平面視で左右対称にL字型の下容器摺り合わせ部材(33)(33)が一体に設けられている。そして、前記下容器摺り合わせ部材(33)(33)の下端部(33a)(33a)は上記摺り合わせ用壁部材(14)のテーパー状脚片(14a)(14a)先端と摺り合うように同じくテーパー状に構成されている(図8(ロ)参照)。
このような構成により、上容器部材(10)の切欠部(12)に突設された略門型形状の摺り合わせ用壁部材(14)のテーパー状脚片(14a)(14a)の外側面が下容器摺り合わせ部材(33)の下端部(33a)(33a)と摺り合わされ、両者が面接触されるので、開口部(40)が密閉され、さらに、断面略半円弧状のヒンジキャップ(50)のヒンジ部(51)を除く三側辺(50a)(50a)(50b)内面が前記摺り合わせ用壁部材(14)の外側面に摺り合わされるので、上容器部材(10)及び下容器部材(30)の略外周縁に設けられた係合用突条(11)及び(32)の係合と相まってカード状振り出し容器の気密性が得られた。
次に、上記第1実施例で説明した下容器摺り合わせ部材をコ字状として、下容器摺り合わせ部材の一部に上容器部材の摺り合わせ用壁部材の下脚片(133a)を設けた実施例を図9乃至図11に基づいて説明する。図9は容器の左側拡大断面図、図10は同じくヒンジキャップを開いた拡大断面図、図11は(イ)上容器部材、(ロ)下容器部材及びヒンジキャップ部材の各分解拡大斜視図である(以下この実施例を第2実施例という。)。
上容器部材(110)の傾斜状切欠部(112)に突設された上部摺り合わせ用壁部材(114)は略門型形状に形成され、上容器部材(110)の上面より一段低い位置に上容器部材(110)と一体に形成されている。(114a)(114a)は上部摺り合わせ用壁部材(114)に一体に設けられた上脚片である。なお、(115)(115)は係止用突起である。
下容器部材(130)の側壁部(131)の一部切欠部には、平面視で左右対称にコ字状の下容器摺り合わせ部材(133)(133)が設けられ、各下容器摺り合わせ部材(133)(133)の内側には、下部摺り合わせ用壁部材として機能する下脚片(133a)が、相向かい合って設けられている。
このように、上部摺り合わせ用壁部材(114)の上脚片(114a)と下容器摺り合わせ部材(133)(133)の下脚片(133a)(下部摺り合わせ用壁部材)は上下で連結するように設けられ、全体で略門型形状の摺り合わせ用壁部材の左右の壁部材を構成している。そして、上記第1実施例で説明した略門型形状の摺り合わせ用壁部材は、ここでは、上部摺り合わせ用壁部材(114)と下脚片(133a)(下部摺り合わせ用壁部材)とから成り立っている。
このように、略門型形状の摺り合わせ用壁部材により構成された開口部(140)は上容器部材(110)及び下容器部材(130)に設けられ、切欠部(112)に突設された略門型形状の上部摺り合わせ用壁部材(114)と下脚片(133a)に対してヒンジキャップ(150)とが摺り合わされるように構成されている(図11(イ)参照
)。
下容器部材(130)に薄肉の折り曲げ自在なヒンジ部(151)を介して形成されているヒンジキャップ(150)は、内周、外周共に断面略半円をなす円弧状とされ、上容器部材(110)と下容器部材(130)とが組み立てられてできたカ−ド状振り出し容器の側壁部と略同じ外観となるようになっている。前記断面略半円弧状のヒンジキャップ(150)のヒンジ部(151)を除く三側辺(150a)(150a)(150b)内面は前記上部摺り合わせ用壁部材(114)の外側面及び下容器摺り合わせ部材(133)(133)の下脚片(133a)(133a)(下部摺り合わせ用壁部材)の外側面に摺り合わされる部材である。また、前述したように、下容器部材(130)の側壁部(131)の一部切欠部には、平面視で左右対称にコ字状の下容器摺り合わせ部材(133)(133)が設けられ、コ字状の下容器摺り合わせ部材(133)(133)の左右二側片によって形成される溝部(133c)(133c)は上部から下部に向けて傾斜状に形成されている(図11(ロ)参照)。
このような構成により、上容器部材(110)の傾斜状切欠部(112)に突設された略門型形状の上部摺り合わせ用壁部材(114)の上脚片(114a)(114a)と下容器部材(130)のコ字状の下容器摺り合わせ部材(133)(133)の下脚片(133a)(133a)(下部摺り合わせ用壁部材)に対して、下容器摺り合わせ部材(133)(133)の左右二片によって形成される溝部(133c)を介して、ヒンジキャップ(150)の三側片(150a)(150a)(150b)が摺り合わされる。
そして、断面略半円弧状のヒンジキャップ(150)のヒンジ部(151)を除く三側辺(150a)(150a)(150b)内面が前記上部摺り合わせ用壁部材(114)の外側面及び下容器摺り合わせ部材(133)(133)の下脚片(133a)(133a)(下部摺り合わせ用壁部材)の外側面に摺り合わされるので、開口部(140)が密閉され、上容器部材(110)及び下容器部材(130)のほぼ全周に設けられた係合用突条(111)及び(132)の係合と相まってカード状振り出し容器の気密性が得られた。
さらに、上記第2実施例で説明した上容器部材の開口部に構成された上部摺り合わせ用壁部材と下部摺り合わせ用壁部材の別の実施例を図12乃至図16に基づいて説明する(以下この実施例を第3実施例という。)。図12は容器の左側拡大断面図、図13は同じくヒンジキャップを開いた拡大断面図、図14は(イ)上容器部材、(ロ)下容器部材及びヒンジキャップ部材の各分解拡大斜視図、図15は変形ヒンジ部の左側拡大断面図、図16は同じくヒンジキャップを開いた拡大断面図である。上容器部材(210)の切欠部(212)に突設された上部摺り合わせ用壁部材(214)は略門型形状に形成され、上容器部材(210)の上面より一段低い位置に一体に形成されている。なお、(215)(215)は係止用突起である。
下容器部材(230)の側壁部(231)の一部切欠部には、平面視で左右対称にコ字状の下容器摺り合わせ部材(233)(233)が設けられ、各下容器摺り合わせ部材(233)(233)の内側には、下部摺り合わせ用壁部材として機能する下脚片(233a)が、相向かい合って設けられている。
このように、上部摺り合わせ用壁部材(214)の上脚片(214a)と下容器摺り合わせ部材(233)(233)の下脚片(233a)(下部摺り合わせ用壁部材)は上下で連結するように設けられ、略門型形状の摺り合わせ用壁部材の左右の壁部材を構成している。そして、上記第1実施例で説明した略門型形状の摺り合わせ用壁部材は、ここでは、上部摺り合わせ用壁部材(214)と下脚片(233a)(下部摺り合わせ用壁部材)とから成り立っている。
このように、略門型形状の摺り合わせ用壁部材により構成された開口部(240)は上容器部材(210)及び下容器部材(230)に設けられ、切欠部(212)に突設された略門型形状の摺り合わせ用部材とヒンジキャップ(250)とが摺り合わされるように構成されている(図14(イ)参照)。
下容器部材(230)の側壁部(231)の一部切欠部には、平面視で左右対称にコ字状の下容器摺り合わせ部材(233)(233)が設けられている。そして、コ字状の下容器摺り合わせ部材(233)(233)の下脚片(233a)(233a)下端部には階段状の段部(233b)が設けられている。前記コ字状の下容器摺り合わせ部材(233)(233)の左右二片によって形成された溝部(233c)(233c)の下端部には、所定幅を有するサイドヒンジ(234)(234)を介してヒンジキャップ(250)が一体成型されている。そして、このヒンジキャップ(250)は内周、外周共に断面略半円をなす円弧状とされ、左右側壁部(252)(252)の内側に所定間隔を隔てて平行に摺り合わせ部材(253)(253)が一体成形されている。なお、(254)(254)は係止用突起、(255)は指掛け部である(図14(ロ)参照)。図15及び図16に示すヒンジは、上記サイドヒンジ(234)(234)に示した形態の実施例であり、そのサイドヒンジ(234a)(234a)のヒンジ部(251a)(251a)はヒンジキャップ(250)寄りに設けられた構成にある。
このような構成により、上容器部材(210)の切欠部(212)に突設された略門型形状の上部摺り合わせ用壁部材(214)の外側面及び下部摺り合わせ用壁部材(下脚片(233a)(233a))の外側面はヒンジキャップ(250)の摺り合わせ部材(253)(253)の内面及びヒンジキャップ上部の内面(253a)に摺り合わされ、同じく下容器摺り合わせ部材(233)(233)の下脚片(233a)(233a)下端部に設けられた階段状の段部(233b)先端には、ヒンジキャップ(250)下部の内面(253b)が摺り合わされるので、両者の摺り合わせによって開口部(240)が密閉され、上容器部材(210)及び下容器部材(230)の略全周縁に設けられた係合用突条(211)と(232)の係合と相まって、カード状振り出し容器の気密性が得られた。
上記実施例の説明において、カード状振り出し容器の形状を矩形状の例で説明したが、この形状に限定されるものではなく、多角形状にも適用でき、さらに可動蓋は側壁の長辺、短辺の何れに設けてもよく、適宜設計変更可能なものである。
以上に述べたように、本発明は、カード状振り出し容器であって、上容器部材と下容器部材の各部材のほぼ外周縁に係合用突条を設けて両者を係合させるように構成したので、従来のようにボスとピンとの嵌合とは異なり、両者の端縁係合部に隙間を無くし、容器全体の密閉性を高めることができ、外気の影響を受けることが非常に少ない振り出し容器を得られた。摺り合わせ用壁部材は開口部、可動蓋の周縁に摺り合わされ、面接触するので確実に密閉され、開口部の気密性が高く保持され、しかも上容器と下容器の隙間のない嵌合構成と相まって気密性のカード状振り出し容器が得られた。さらに、容器の形状、或いは容器の部位を問わず開口部、可動蓋、摺り合わせ用壁部材等を適宜設けることができるので、内容物や求められる使用形態に合わせて随時設計可能である。このようにして得られた気密性のカード状振り出し容器は、水蒸気バリア性を向上させ、湿気やすい内容物にも対応可能となり、特に柑橘系の清涼錠菓等を収納することで、内容物の長期間の保存にも耐え、商品価値の高いカード状振り出し容器として市場に供給されるものである。
A カードケース
10 上容器部材
11 係合用突条
12 切欠部
13 側壁部
14 摺り合わせ用壁部材
30 下容器部材
31 側壁部
32 係合用突条
33 下容器摺り合わせ部材
40 開口部
50 可動蓋(ヒンジキャップ)
51 ヒンジ部
52 左右側壁部
110 上容器部材
112 傾斜状切欠部
114 上部摺り合わせ用壁部材
114a 上脚片
115 係止用突起
130 下容器部材
133 下容器摺り合わせ部材
133a 下脚片(下部摺り合わせ用壁部材)
133c 溝部
150 ヒンジキャップ
151 ヒンジ部
210 上容器部材
212 切欠部
214 上部摺り合わせ用壁部材
214a 上脚片
215 係止用突起
230 下容器部材
233 下容器摺り合わせ部材
233a 下脚片(下部摺り合わせ用壁部材)
233b 階段状の段部
234 サイドヒンジ
240 開口部
250 ヒンジキャップ
251a ヒンジ部
253 摺り合わせ部材
254 係止用突起

Claims (3)

  1. 薄いトレイ状の上容器部材と下容器部材とを、これら上容器部材及び下容器部材の外周縁に連続状に突設された係合用突条の係合によって組み立ててなる気密性カード状振り出し容器であって、
    前記上容器部材のコーナー部を除く両側壁部及び略門型形状の摺り合わせ用壁部材により上容器部材の切欠部を設け、前記下容器部材の側壁部に上容器部材の切欠部に対応するように、係合用突条を有する平面視L字状にして左右対称に設けた下容器摺り合わせ部材により下容器部材の切欠部を設け、
    下容器摺り合わせ部材の下端部に略門型形状の摺り合わせ用壁部材の脚片の外側面を摺り合わせて、略門型形状の摺り合わせ用壁部材の内側に開口部を設け、
    前記下容器部材の切欠部にはヒンジ部を介してヒンジキャップを設け、
    前記略門型形状の摺り合わせ用壁部材の外側面と前記ヒンジキャップの内面が摺り合わされるようにしたことを特徴とする気密性カ−ド状振り出し容器。
  2. 薄いトレイ状の上容器部材と下容器部材とを、これら上容器部材及び下容器部材の外周縁に連続状に突設された係合用突条の係合によって組み立ててなる気密性カード状振り出し容器であって、
    前記上容器部材のコーナー部を除く両側壁部及び略門型形状の上部摺り合わせ用壁部材により上容器部材の切欠部を設け、前記下容器部材の側壁部に上容器部材の切欠部に対応するように、係合用突条を有する平面視コ字状にして左右対称に設けた下容器摺り合わせ部材とし、平面視コ字状の相対向する内側部材である下脚片を略門型形状の下部摺り合わせ用壁部材として下容器部材の切欠部を設け、
    下容器摺り合わせ部材の下脚片の上端に略門型形状の上部摺り合わせ用壁部材の上脚片を連結して略門型形状の摺り合わせ用壁部材とし、該略門型形状の摺り合わせ用壁部材の内側に開口部を設け、
    前記下容器部材の切欠部にはヒンジ部を介してヒンジキャップを設け、
    前記略門型形状の摺り合わせ用壁部材の外側面と前記ヒンジキャップの内面が摺り合わされるようにしたことを特徴とする気密性カ−ド状振り出し容器。
  3. 下容器摺り合わせ部材の下端部に段部を設けて、ヒンジキャップ下部の内面を摺り合わさせた請求項2記載の気密性カ−ド状振り出し容器。
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