JP5056616B2 - 熱交換器 - Google Patents

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本発明は、水と冷媒とを熱交換する熱交換器に関し、水と二酸化炭素よりなる冷媒とを熱交換して水を加熱するヒートポンプ式給湯機に搭載される水冷媒熱交換器に用いて好適である。
従来、ヒートポンプ式給湯機に搭載される水冷媒熱交換器は、ヒートポンプユニットの下面に、水の流れ方向が略水平になるように配置(いわゆる横置き)されている(例えば、特許文献1、2参照)。
特開2001−324283号公報 特開2006−336894号公報
ところで、冬季の寒冷地等では、ヒートポンプ式給湯機の主電源をオフにした時には、水冷媒熱交換器のコア部内に残った水が凍結することによる破損を防止するために、水冷媒熱交換器に設けられた水抜き栓からコア部内の水を抜く水抜き作業を実施する。
しかしながら、図11に示すように、水抜き栓J181bが上方に位置するように傾斜した状態でコア部J150を設置した場合、重力による排水後に、コア部J150内の上面と下面がともに水に接している領域(以下、満水領域という)が存在してしまう。この満水領域では、水が凍結すると体積膨張によりコア部(ケース)が応力により膨らみ、割れが発生するという問題がある。
本発明は、上記点に鑑み、コア部内の水が凍結することによりコア部に割れが発生することを抑制できる熱交換器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、箱状のケース(100)内に配置され、水と冷媒との間で熱交換を行う熱交換器であって、水が流れる水通路(250a)を形成するコア部(150)を備え、コア部(150)は、外形が略薄型矩形状になっているとともに、高さ方向が縦方向および横方向より短くなっており、水通路(250a)内の水の流れ方向が、コア部(150)の高さ方向に対して略直交しており、コア部(150)の下方側には、外部に水を排出する排水部(160a)が設けられており、
ケース(100)が水平面に対して想定される最大の傾斜角度(θm)で傾斜して排水部(160a)が上側へ変位するようにコア部(150)が設置された際に、排水部(160a)からコア部(150)内の水を排出させる水抜き作業を実施した後に、水通路(250a)をコア部(150)内面の上面を含む任意の断面でみたとき、コア部(150)内面の上面とコア部(150)内の水面との間に隙間が存在するように、コア部(150)がケース(100)の底面(100a)に対して予め定めた初期傾斜角度(θ0)にて傾斜配置されていることを特徴としている。
これによれば、水冷媒熱交換器(15)、すなわち、ケース(100)が水平面に対して想定される最大の傾斜角度(θm)で傾斜して設置された場合でも重力によりコア部(150)内の水が排水部(160a)より外部に排水された後に、コア部(150)内面の上面とコア部(150)内に残っている水の水面との間に隙間が存在するようにできる。したがって、コア部(150)内に満水領域が発生していないので、コア部(150)内の水が凍結しても、コア部(150)が応力により膨らむことを抑制できる。これにより、コア部(150)に割れが発生することを抑制できる。
また、請求項2に記載の発明のように、コア部(150)は、排水部(160a)の下端部が、コア部(150)内面のうち排水部(160a)が設けられている面に対向する面の上端部より下方側となるように、傾斜配置されていてもよい。
また、請求項に記載の発明のように、コア部(150)が水平面に対して傾斜した状態で設置された際に、排水部(160a)からコア部(150)内の水を排出させる水抜き作業を実施した後に、水通路(250a)をコア部(150)内面の上面を含む任意の断面でみたとき、コア部(150)内面の上面と水面との間に隙間が存在し得る傾斜角度を許容傾斜角度(θp)としたとき、初期傾斜角度(θ0)は、θ0≦θm−θpの関係を満たすように設定されていてもよい。
また、請求項に記載の発明のように、コア部(150)の高さ方向の内寸法をX、縦方向の内寸法をZとしたとき、許容傾斜角度(θp)は、θp≦tan−1(X/Z)の関係を満たしていてもよい。
また、請求項に記載の発明のように、コア部(150)の高さ方向の内寸法をX、横方向の内寸法をYとしたとき、許容角度(θp)は、θp≦tan−1(X/Y)の関係を満たしていてもよい。
また、請求項に記載の発明では、コア部(150)の高さ方向の内寸法をX、縦方向の内寸法をZとしたとき、コア部(150)は、Z≦X/tanθmの関係を満たすように形成されていることを特徴としている。
このように、コア部(150)の縦方向の内寸法Zを、Z≦X/tanθの関係を満たすように予め設定することで、コア部(150)が水平面に対して縦方向に最大傾斜角度θ傾斜した状態で設置された場合でも、コア部(150)内に満水領域が発生しないようにできる。これにより、コア部(150)の横方向のみをケース(100)の底面(100a)に対して傾斜させればよいため、水冷媒熱交換器(15)の構成を簡素化できる。
また、請求項に記載の発明では、コア部(150)の高さ方向の内寸法をX、横方向の内寸法をYとしたとき、コア部(150)は、Y≦X/tanθmの関係を満たすように形成されていることを特徴としている。
このように、コア部(150)の横方向の内寸法Yを、Y≦X/tanθの関係を満たすように予め設定することで、コア部(150)が水平面に対して横方向に最大傾斜角度θ傾斜した状態で設置された場合でも、コア部(150)内に満水領域が発生しないようにできる。これにより、コア部(150)の縦方向のみをケース(100)の底面(100a)に対して傾斜させればよいため、水冷媒熱交換器(15)の構成を簡素化できる。
また、請求項に記載の発明のように、ケース(100)の底面(100a)を形成する底板(100b)の板厚を、排水部(160a)に近づく程薄くすることにより、コア部(150)を底面(100a)に対して傾斜させてもよい。
請求項9に記載の発明では、箱状のケース(100)内に配置され、水と冷媒との間で熱交換を行う熱交換器であって、水が流れる水通路(250a)を形成するコア部(150)を備え、コア部(150)は、外形が略薄型矩形状になっているとともに、高さ方向が縦方向および横方向より短くなっており、水通路(250a)内の水の流れ方向が、コア部(150)の高さ方向に対して略直交しており、コア部(150)は、重力方向に複数積層されており、複数のコア部(150)は、下側に配置される第1コア部(150A)と、第1コア部(150A)の上側に配置される第2コア部(150B)とを包含しており、第1コア部(150A)と第2コア部(150B)の水通路(250a)は、直列に接続されており、
第1、第2コア部(150A、150B)の一端側を接近し、かつ、第1、第2コア部(150A、150B)の他端側を上下に離すように配置することにより第1、第2コア部(150A、150B)がV状に配置されており、
ケース(100)が水平に配置された際には、第1、第2コア部(150A、150B)のうち、第1コア部(150A)の他端側が最も下方側に位置するようになっており、
第1コア部(150A)の他端側に、外部に水を排出する排水部(160a)が設けられており、
ケース(100)が水平面に対して想定される最大の傾斜角度(θm)で傾斜して、排水部(160a)が上側へ変位するように第1、第2コア部(150A、150B)が設置された際に、排水部(160a)から第1、第2コア部(150A、150B)内の水を排出させる水抜き作業を実施した後に、水通路(250a)を第1、第2コア部(150A、150B)内面の上面を含む任意の断面でみたとき、第1コア部(150A)の一端側の内面の上面と第1コア部(150A)の一端側内の水面との間に隙間が存在するように、第1コア部(150A)がケース(100)の底面(100a)に対して予め定めた初期傾斜角度(θ0)にて傾斜配置されており、
また、ケース(100)が水平面に対して想定される最大の傾斜角度(θm)で傾斜して、第2コア部(150B)の他端側が下側へ変位するように第1、第2コア部(150A、150B)が設置された際に、排水部(160a)から第1、第2コア部(150A、150B)内の水を排出させる水抜き作業を実施した後に、水通路(250a)を第1、第2コア部(150A、150B)内面の上面を含む任意の断面でみたとき、第2コア部(150B)の他端側の内面の上面と第2コア部(150B)の他端側内の水面との間に隙間が存在するように、第2コア部(150B)がケース(100)の底面(100a)に対して予め定めた初期傾斜角度(θ0)にて傾斜配置されていることを特徴とする。
これによれば、第1、第2コア部(150A、150B)の各々が、ケース(100)の底面(100a)に平行な面に対して初期傾斜角度(θ0)以上傾斜して配置される。このため、水冷媒熱交換器(15)、すなわち、ケース(100)が水平面に対して想定される最大の傾斜角度(θm)で傾斜して設置された場合でも、第1、第2コア部(150A、150B)の各々において、重力によりコア部内の水が排水部(160a)より外部に排水された後に、コア部内面の上面とコア部内に残っている水の水面との間に隙間が存在するようにできる。したがって、第1、第2コア部(150A、150B)の各々に割れが発生することを抑制できる。
請求項10に記載の発明のように、請求項9に記載の熱交換器において、第1コア部(150A)と第2コア部(150B)同士がなす角度を、具体的には、初期傾斜角度(θ0)の2倍以上にすればよい。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について図1〜図7に基づいて説明する。本実施形態は、本発明に係る熱交換器をヒートポンプ式給湯機の水冷媒熱交換器に適用したものである。図1は、本第1実施形態に係る水冷媒熱交換器15が適用されたヒートポンプ式給湯機を示す全体構成図である。
図1に示すように、ヒートポンプ式給湯機は、給湯水を貯留する貯湯タンク10、貯湯タンク10内の給湯水を循環する水循環通路11、および、給湯水を加熱するためのヒートポンプサイクル装置12を備えている。貯湯タンク10は、高温の給湯水を長時間保温することができる温水タンクである。貯湯タンク10に貯留された給湯水は、貯湯タンク10の上部に設けられた出湯口10aから出湯され、台所や風呂等に給湯される。貯湯タンク10内の下部に設けられた給水口10bから水道水が補給されるようになっている。
水循環通路11には、給湯水を循環させる電動水ポンプ13が配置されており、給湯水は、貯湯タンク10下部の給湯水出口10c→電動水ポンプ13→水冷媒熱交換器15→貯湯タンク10上部の給湯水入口10dの順に流れる。
ヒートポンプサイクル装置12は、電動圧縮機14、水冷媒熱交換器15、膨張弁16、蒸発器17等を順次配管接続した周知の冷凍サイクルである。
電動圧縮機14は冷媒を吸入、圧縮、吐出する。電動圧縮機14の冷媒吐出口側は、水冷媒熱交換器15の冷媒入口側に接続されている。水冷媒熱交換器15は、給湯水が通過する水通路250aと、電動圧縮機14吐出冷媒(高温高圧冷媒)が通過する冷媒通路250bとを有し、給湯水と電動圧縮機14の吐出冷媒との間で熱交換させて、給湯水を加熱する加熱用熱交換器である。水冷媒熱交換器15の詳細については後述する。
水冷媒熱交換器15の冷媒通路250b出口側は、膨張弁16の入口側に接続されている。膨張弁16は冷媒通路250bから流出した高圧冷媒を減圧する減圧装置である。
膨張弁16の出口側は、蒸発器17に接続されている。蒸発器17は、膨張弁16で減圧された低圧冷媒と外気(室外空気)とを熱交換させることで、低圧冷媒を蒸発させて吸熱作用を発揮させる室外熱交換器である。蒸発器17の冷媒出口側は、電動圧縮機14の吸入口側に接続されている。
次に、本実施形態の水冷媒熱交換器15の具体的構造について図2〜図7を参照して説明する。図2は本第1実施形態における水冷媒熱交換器15の全体構造を模式的に示しており、(a)が一部透過平面図で、(b)が正面図である。なお、図2(a)は、後述する第1コア部150Aを示している。
図2(a)、(b)に示すように、水冷媒熱交換器15は、断熱ケース100内に配置されている。水冷媒熱交換器15は、水通路250aを形成するコア部150と、冷媒通路250bを形成するチューブ160を備えている。本実施形態の水冷媒熱交換器15は、コア部150を2つ有している。2つのコア部150は、重力方向に並んで配置されている。
コア部150は、薄型矩形の箱状に形成されている。したがって、コア部150の外形は、薄型矩形状になっている。また、コア部150は、縦方向、横方向および高さ方向のうち、高さ方向の長さが最も短くなっており、横方向の長さが最も長くなっている。また、コア部150の水通路250a内の水流れ方向は、高さ方向に対して略直交している。
チューブ160は、3本の細管161a、161b、161cから構成されている金属製チューブである。3本の細管161a、161b、161cは1組となって、コア部150の外周を螺旋状に巻くように形成されている。なお、チューブ160は、3本の細管161a、161b、161cを1組としてコア部150の外周を螺旋状に巻く場合に限らず、チューブ160は、1本または複数本(2本もしくは4本以上)の細管を1組としてコア部150の外周を螺旋状に巻くようにしてもよい。
3本の細管161a、161b、161cの上流側端部には、分岐管162aが接続されている。分岐管162aは、電動圧縮機14から吐出された冷媒を細管161a、161b、161cに分流する。また、3本の細管161a、161b、161cの下流側端部には、分岐管162bが接続されている。分岐管162bは、細管161a、161b、161cから流出する冷媒を集合して膨張弁16の入口側に流す。
図3は本第1実施形態におけるコア部150を示す分解斜視図で、図4は図2(a)のA−A断面図、図5は図2(a)のB−B断面図である。図3〜図5に示すように、コア部150は、空間を挟んで対向する2枚のプレート151a、151bから構成されている。また、2枚のプレート151a、151bの間には、矩形波状に形成されたインナーフィン170が配置されている。
インナーフィン170は、後述するように蛇行状の水通路250aを構成し、水(水道水)と冷媒との間の熱交換を促進する金属製インナーフィンである。インナーフィン170は、複数の山部171、複数の谷部172、および複数の平面部173から構成されている。インナーフィン170の外形(縦×横×高さ)は、コア部150の内寸に適合している。
山部171および谷部172は、平坦状に形成されており、それぞれプレート151a、プレート151bに接合されている。複数の山部171と複数の谷部172とは、山部171と谷部172とが交互になるよう、コア部150の横方向に並べられている。隣り合う山部171と谷部172とは、平面部173により繋がれている。複数の平面部173は、それぞれ、コア部150の縦方向に延びる長方形状に形成されている。複数の平面部173のうち隣り合う2つの平面部173は、水通路250aを構成する。
複数の平面部173には、第1、第2切り欠き開口部174a、174bのうちいずれか一方の切り欠き開口部が形成されている。第1、第2切り欠き開口部174a、174bは、水通路250aの一部を構成する。
第1切り欠き開口部174aは、平面部173のうち稜線方向、すなわちコア部150の縦方向の一端側(図2(a)中の上側)に形成されている。第2切り欠き開口部174bは、平面部173のうち稜線方向の他端側(図2(a)中の下側)に形成されている。複数の平面部173は、第1切り欠き開口部174aと第2切り欠き開口部174bとがコア部150の横方向(図2(a)中の左右方向)に向かって交互に並ぶように形成されている。
以上により、インナーフィン170により図2(a)中太字の矢印の如く蛇行状の水通路250aを構成することができる。
図2に示すように、2つのコア部150のうち下方側に配置されるコア部(以下、第1コア部150Aという)の横方向における一端側には水入口160aが設けられており、他端側には水出口160bが設けられている。水入口160aには、入口側水配管181が接続されている。入口側水配管181には、電動水ポンプ13(図1参照)からの水をコア部150内に流入させる流入部181a、およびコア部150内の水を抜く、すなわち外部に排出するための水抜き栓181bが設けられている。
第1コア部150Aの水出口160bには、接続水配管182が接続されている。接続水配管182は、第1コア部150Aの水出口160bと、2つのコア部150のうち上方側に配置されるコア部(以下、第2コア部150Bという)の横方向における一端側に設けられている水入口160cとを接続するものである。
第2コア部150Bの他端側には、水出口160dが設けられている。水出口160dには、出口側配管183が接続されている。出口側配管183には、コア部150内の水を貯湯タンク10(図1参照)へ流出させる流出部183a、およびコア部150内のエア抜きを行うためのエア抜き栓183bが設けられている。
したがって、第1コア部150Aおよび第2コア部150B内の水通路250aは、直列に接続されている。
ここで、第1コア部150Aの水入口160aには水抜き栓181bが接続されているため、コア部150内から水を抜く水抜き作業時には、水入口160aから第1コア部150A内の水が外部に排水される。したがって、水入口160aは、本発明の排水部に相当している。また、水抜き作業時には、第2コア部150Bの水入口160cから第2コア部150B内の水が第1コア部150Aを介して外部に排出される。したがって、水入口160cも、本発明の排水部に相当している。
図6は本第1実施形態に係る水冷媒熱交換器15を縦方向から見た模式的な断面図で、(a)は水平面に施工したとき、(b)、(c)は水平面に対して最大傾斜角度θ傾斜した傾斜面に施工したときを示している。なお、図6(a)〜(c)中の破線は水平線であり、一点鎖線は断熱ケース100の底面100aに平行な仮想線である。
水冷媒熱交換器15のコア部150は、断熱ケース100内に収納された状態で施工、すなわち設置面に設置される。このとき、断熱ケース100の底面100aは、設置面に対して平行になっている。また、設置面は水平面に対して傾斜している場合がある。ここで、設置面の水平面に対する傾斜角度のうち、想定される最大の傾斜角度を最大傾斜角度θという。本実施形態では、最大傾斜角度θを2°としている。
ところで、コア部150内の水を外部に排出する水抜き作業において、水抜き栓181dおよびエア抜き栓183bを開放すると、コア部150内の水は重力により排水される。ここで、水抜き作業後にコア部150内に残っている水の水面を残水面という。
コア部150が水平面に対して傾斜した状態で設置されても、傾斜角度によっては、水抜き作業後に、水通路250aをコア部150内面の上面を含む任意の断面でみたとき、コア部150内面の上面と残水面との間に隙間が存在する場合(以下、許容傾斜状態という)がある。ここで、許容傾斜状態におけるコア部150の水平面に対する傾斜角度を許容傾斜角度θという。
許容傾斜状態では、水通路250aをコア部150内面の上面を含む任意の断面でみたとき、残水面が、水入口160a、160cの下端と水出口160b、160dが設けられている面の上端とを結ぶ対角線(以下、断面対角線Dという)より下方側に存在している。そして、残水面が断面対角線Dより上方側になると、水通路250aの少なくとも一部の断面において、水抜き作業後に、コア部150内面の上面と残水面との間に隙間が存在しない領域、すなわち満水領域が発生してしまう。なお、コア部150が、水平面に対して許容傾斜角度θのうち最大の傾斜角度で傾斜配置された場合には、水抜き作業後の残水面と断面対角線Dとが一致する。
図6に示すように、第1コア部150Aは、水平面に対して最大傾斜角度θ傾斜するように設置された際に、水抜き作業後に第1コア部150Aの水通路250aを第1コア部150A内面の上面を含む任意の断面でみたとき、第1コア部150A内の上面と残水面との間に隙間が存在する、すなわち満水領域が発生しないように、断熱ケース100の底面100aに対して予め定めた初期傾斜角度θにて傾斜配置されている。
より詳細には、第1コア部150Aは、水入口160aの下端部が、第1コア部150Aの内面のうち水入口160aが設けられている面に対向する面、すなわち水出口160bが設けられている面の上端部より下方側となるように傾斜している。すなわち、第1コア部150Aは、断熱ケース100の底面100aから水入口160aの下端部までの距離が、断熱ケース100の底面100aから第1コア部150Aの内面のうち水入口160aが設けられている面に対向する面の上端部までの距離より短くなるように傾斜している。
具体的には、初期傾斜角度θを、下記の数式1を満たすように設定すれば、水抜き作業後にコア部150内に満水領域が発生しないようにできる。
θ≦θ−θ…(数式1)
図7は、本第1実施形態における第1コア部150Aを示す断面図で、(a)は縦方向から見た状態、(b)は横方向から見た状態を示している。
上述したように、第1コア部150Aが水平面に対して許容傾斜角度θにて傾斜配置されている場合、水通路250aの少なくとも一部の断面において、水抜き作業後の残水面が断面対角線Dより下方側に位置している。したがって、第1コア部150Aの高さ方向の内寸法をX、横方向の内寸法をY、縦方向の内寸法をZとしたとき、許容傾斜角度θは、下記の数式2、3を満たしている。
θ≦tan−1(X/Y)…(数式2)
θ≦tan−1(X/Z)…(数式3)
ところで、本実施形態では、コア部150の横方向の傾斜のみを考慮すれば良いように、コア部150の縦方向の内寸法を予め設定している。具体的には、コア部150の縦方向の内寸法Zを、下記の数式4を満たすように設定すれば、コア部150が水平面に対して縦方向に最大傾斜角度θ傾斜した場合でも、水抜き作業後に水通路250aをコア部150内面の上面を含む任意の断面でみたとき、コア部150内の上面と残水面との間に隙間が存在する、すなわちコア部150内に満水状態が発生しないようにできる。
Z≦X/tanθ…(数式4)
図6に戻り、第1コア部150Aと第2コア部150Bとがなす角度は、初期傾斜角度θの2倍になっている。そして、第2コア部150Bは、水入口160cの下端部が、第2コア部150Bの内面のうち水入口160cが設けられている面に対向する面、すなわち水出口160dが設けられている面の上端部より下方側となるように傾斜している。すなわち、第2コア部150Bは、断熱ケース100の底面100aから水入口160cの下端部までの距離が、断熱ケース100の底面100aから第2コア部150Bの内面のうち水入口160cが設けられている面に対向する面の上端部までの距離以下になるように傾斜している。
また、本実施形態では、図2(b)に示すように、断熱ケース100の底面100aを形成する底板100bの板厚が、第1コア部150の水入口160aに近づく程薄くなっている。これにより、第1コア部150Aを断熱ケース100の底板100bの上に設置することで、第1コア部150Aを底面100aに対して傾斜させることができる。
また、第1コア部150Aと第2コア部150Bとの間には、ブラケット180が配設されている。これにより、第1、第2コア部150A、150Bは、2つのコア部150A、150Bのなす角度が初期傾斜角度θの2倍となるように固定された状態で、断熱ケース100内に配置することができる。
次に、本第1実施形態における水冷媒熱交換器15の作動について説明する。
図6(a)に示すように、水冷媒熱交換器15の設置面が水平面に対して平行になっている場合、第2コア部150Bの水入口160cが水出口160dより下方側に位置しているので、水抜き作業時において、第2コア部150B内の水は、重力により自然に第1コア部150A側に排水される。そして、第1コア部150Aの水入口160aが水出口160bより下方側に位置しているので、第1コア部150A内の水は重力により自然に外部に排水される。したがって、第1、第2コア部150A、150B内には満水領域が存在しない。
図6(b)に示すように、第1コア部150Aの水入口160aが水出口160bより上方側に位置するように、水冷媒熱交換器15の設置面が水平面に対して横方向に最大傾斜角度θ傾斜している場合、第2コア部150Bの水入口160cが水出口160dより下方側に位置しているので、水抜き作業時において、第2コア部150B内の水は、重力により自然に第1コア部150A側に排水される。
一方、第1コア部150Aの水入口160aは水出口160bより上方側に位置しているので、重力により第1コア部150A内の水が外部に排水された後に、第1コア部150A内に水が残る。このとき、第1コア部150Aは断熱ケース100の底面、すなわち設置面に対して初期傾斜角度θにて傾斜配置されているので、第1コア部150Aの水通路250aを第1コア部150A内面の上面を含む任意の断面でみたとき、第1コア部150A内の上面と残水面との間に隙間が存在している。したがって、第1、第2コア部150A、150B内には満水領域が存在しない。
図6(c)に示すように、第1コア部150Aの水入口160aが水出口160bより下方側に位置するように、水冷媒熱交換器15の設置面が水平面に対して横方向に最大傾斜角度θ傾斜している場合、第2コア部150Bの水入口160cが水出口160dより上方側に位置しているので、水抜き作業時において、第2コア部150B内の水が重力により第1コア部A側に排水された後に、第2コア部150B内に水が残る。このとき、第2コア部150Bは断熱ケース100の底面、すなわち設置面に対して初期傾斜角度θにて傾斜配置されているので、第2コア部150Bの水通路250aを第2コア部150B内面の上面を含む任意の断面でみたとき、第2コア部150B内の上面と残水面との間に隙間が存在している。
また、第1コア部150Aの水入口160aが水出口160bより下方側に位置しているので、水抜き作業時において、第1コア部150A内の水は、重力により自然に外部に排水される。したがって、第1、第2コア部150A、150B内には満水領域が存在しない。
以上説明したように、水冷媒熱交換器15が水平面に対して想定される最大の傾斜角度θで傾斜して設置された場合でも、第1コア部150A内面の上面と残水面との間に隙間が存在するようにできる。したがって、第1コア部150A内に満水領域が発生していないので、第1コア部150A内の水が凍結しても、第1コア部150Aが応力により膨らむことを抑制できる。これにより、第1コア部150Aに割れが発生することを抑制できる。
また、第1コア部150Aと第2コア部150Bとのなす角度を初期傾斜角度θの2倍とすることで、第2コア部150Bを断熱ケース100の底面100aに平行な面に対して初期傾斜角度θ以上傾斜した状態で配置することができる。このため、水冷媒熱交換器15が水平面に対して想定される最大の傾斜角度θで傾斜して設置された場合でも、第2コア部150B内面の上面と残水面との間に隙間が存在するようにできる。したがって、第2コア部150Bに割れが発生することを抑制できる。
また、コア部150の縦方向の内寸法Zを、Z≦X/tanθの関係を満たすように予め設定することで、コア部150が水平面に対して縦方向に最大傾斜角度θ傾斜した状態で設置された場合でも、コア部150内に満水領域が発生しないようにできる。これにより、コア部150の横方向のみを断熱ケース100の底面100aに対して傾斜させればよいため、水冷媒熱交換器15の構成を簡素化することが可能となる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について図8に基づいて説明する。図8は本第2実施形態に係る水冷媒熱交換器15を縦方向から見た模式的な断面図で、(a)は水平面に施工したとき、(b)は水平面に対して最大傾斜角度θ傾斜した傾斜面に施工したときを示している。なお、図8(a)、(b)中の破線は水平線であり、一点鎖線は断熱ケース100の底面100aに平行な仮想線である。
図8(a)に示すように、本実施形態の水冷媒熱交換器15は、コア部150を3つ有している。3つのコア部150は、重力方向に並んで配置されている。具体的には、断熱ケース100内には、下方側から順に第1コア部150A、第2コア部150B、第3コア部150Cが積層されている。
第1コア部150Aの横方向における一端側には水入口160aが設けられており、他端側には水出口160bが設けられている。第1コア部150Aの水出口160bには、第1接続水配管182aが接続されている。第1接続水配管182aは、第1コア部150Aの水出口160bと、第2コア部150Bの横方向における一端側に設けられている水入口160cとを接続するものである。
第2コア部150Bの他端側には、水出口160dが設けられている。水出口160dには、第2接続水配管182bが接続されている。第2接続水配管182bは、第2コア部150Bの水出口160dと、第3コア部150Cの横方向における一端側に設けられている水入口160eとを接続するものである。また、第3コア部150Cの他端側には、水出口160fが設けられている。水出口160fには、出口側配管183が接続されている。
したがって、第1コア部150A、第2コア部150Bおよび第3コア部150C内の水通路250aは、直列に接続されている。
ここで、水抜き作業時には、第3コア部150Cの水入口160eから第3コア部150C内の水が第2コア部150Bおよび第1コア部150Aを介して外部に排出される。したがって、水入口160eも、本発明の排水部に相当している。
第2コア部150Bと第3コア部150Aとがなす角度は、初期傾斜角度θの2倍になっている。そして、第3コア部150Cは、水入口160eの下端部が、第3コア部150Cの内面のうち水入口160eが設けられている面に対向する面、すなわち水出口160fが設けられている面の上端部より下方側となるように傾斜している。すなわち、第3コア部150Cは、断熱ケース100の底面100aから水入口160eの下端部までの距離が、断熱ケース100の底面100aから第3コア部150Cの内面のうち水入口160fが設けられている面に対向する面の上端部までの距離より短くなるように傾斜している。
次に、本第2実施形態における水冷媒熱交換器15の作動について説明する。
図8(b)に示すように、第1コア部150Aの水入口160aが水出口160bより上方側に位置するように、水冷媒熱交換器15の設置面が水平面に対して横方向に最大傾斜角度θ傾斜している場合、第3コア部150Cの水入口160eが水出口160fより上方側に位置しているので、重力により第3コア部150C内の水が第2コア部150B側に排水された後に、第3コア部150C内に水が残る。このとき、第3コア部150Cは断熱ケース100の底面、すなわち設置面に対して初期傾斜角度θにて傾斜配置されているので、第3コア部150Cの水通路250aを第3コア部150C内面の上面を含む任意の断面でみたとき、第3コア部150C内の上面と残水面との間に隙間が存在している。
また、第2コア部150Bの水入口160cが水出口160dより下方側に位置しているので、水抜き作業時において、第2コア部150B内の水は、重力により自然に第1コア部150A側に排水される。
また、第1コア部150Aの水入口160aが水出口160bより上方側に位置しているので、重力により第1コア部150A内の水が外部に排水された後に、第1コア部150A内に水が残る。このとき、第1コア部150Aは断熱ケース100の底面、すなわち設置面に対して初期傾斜角度θにて傾斜配置されているので、第1コア部150Aの水通路250aを第1コア部150A内面の上面を含む任意の断面でみたとき、第1コア部150A内の上面と残水面との間に隙間が存在している。したがって、第1コア部150A、第2コア部150Bおよび第3コア部150C内には満水領域が存在しない。
以上説明したように、第1コア部150Aと第2コア部150Bとのなす角度、および第2コア部150Bと第3コア部150Cとのなす角度を、ともに初期傾斜角度θの2倍とすることで、3つのコア部150A、150B、150Cの各々を、断熱ケース100の底面100aに平行な面に対して初期傾斜角度θ以上傾斜した状態で配置することができる。このため、水冷媒熱交換器15が水平面に対して想定される最大の傾斜角度θで傾斜して設置された場合でも、3つのコア部150A、150B、150Cの各々において、コア部150A、150B、150C内面の上面と残水面との間に隙間が存在するようにできる。したがって、3つのコア部150A、150B、150Cに割れが発生することを抑制できる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について図9に基づいて説明する。図9は、本第3実施形態におけるコア部150を示す分解斜視図である。
図9に示すように、本実施形態のインナーフィン170は、波状(コルゲート状)に形成されており、その稜線方向がコア部150の横方向と一致するように配設されている。このため、コア部150内には、コア部150の横方向と平行に延びる複数の水通路250aが形成される。本実施形態においても、上記第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
(他の実施形態)
なお、上記第1〜第3実施形態では、コア部150を薄型矩形の箱状に形成した例について説明したが、これに限らず、図10に示すように、コア部150は、水通路250aを形成する円管状の水配管151を長円渦巻状に曲げ加工することにより形成してもよい。このとき、コア部150の外形は、略薄型矩形状になっている。また、この場合、水配管151の外周に、冷媒通路250bを形成するチューブ160が巻き付けられている。
また、上記第1〜第3実施形態では、コア部150の縦方向の内寸法Zを、Z≦X/tanθの関係を満たすように予め設定した例について説明したが、これに限らず、コア部150の横方向寸法Yを、Y≦X/tanθの関係を満たすように予め設定し、コア部150の縦方向のみを断熱ケース100の底面100aに対して傾斜配置してもよい。
また、上記第1〜第3実施形態では、コア部150を2つもしくは3つ積層した例について説明したが、これに限らず、コア部150を4つ以上積層してもよいし、コア部150を1つにしてもよい。
第1実施形態に係る水冷媒熱交換器15が適用されたヒートポンプ式給湯機を示す全体構成図である。 第1実施形態における水冷媒熱交換器15の全体構造を模式的に示しており、(a)が一部透過平面図で、(b)が正面図である。 第1実施形態におけるコア部150を示す分解斜視図である。 図2(a)のA−A断面図である。 図2(a)のB−B断面図である。 第1実施形態に係る水冷媒熱交換器15を縦方向から見た模式的な断面図で、(a)は水平面に施工したとき、(b)、(c)は水平面に対して最大傾斜角度θ傾斜した傾斜面に施工したときを示している。 第1実施形態における第1コア部150Aを示す断面図で、(a)は縦方向から見た状態、(b)は横方向から見た状態を示している。 第2実施形態に係る水冷媒熱交換器15を縦方向から見た模式的な断面図で、(a)は水平面に施工したとき、(b)は水平面に対して最大傾斜角度θ傾斜した傾斜面に施工したときを示している。 第3実施形態におけるコア部150を示す分解斜視図である。 他の実施形態に係る水冷媒熱交換器15を示す斜視図である。 従来の水冷媒熱交換器のコア部J150を示す模式的な断面図である。
符号の説明
100 ケース
100a 底面
100b 底板
150 コア部
160a 水入口(排水部)
250a 水通路

Claims (10)

  1. 箱状のケース(100)内に配置され、水と冷媒との間で熱交換を行う熱交換器であって、
    水が流れる水通路(250a)を形成するコア部(150)を備え、
    前記コア部(150)は、外形が略薄型矩形状になっているとともに、高さ方向が縦方向および横方向より短くなっており、
    前記水通路(250a)内の水の流れ方向が、前記コア部(150)の高さ方向に対して略直交しており、
    前記コア部(150)の下方側には、外部に水を排出する排水部(160a)が設けられており、
    前記ケース(100)が水平面に対して想定される最大の傾斜角度(θm)で傾斜して前記排水部(160a)が上側へ変位するように前記コア部(150)が設置された際に、前記排水部(160a)から前記コア部(150)内の水を排出させる水抜き作業を実施した後に、前記水通路(250a)を前記コア部(150)内面の上面を含む任意の断面でみたとき、前記コア部(150)内面の前記上面と前記コア部(150)内の水面との間に隙間が存在するように、前記コア部(150)が前記ケース(100)の底面(100a)に対して予め定めた初期傾斜角度(θ0)にて傾斜配置されていることを特徴とする熱交換器。
  2. 前記コア部(150)は、前記排水部(160a)の下端部が、前記コア部(150)内面のうち前記排水部(160a)が設けられている面に対向する面の上端部より下方側となるように、傾斜配置されていることを特徴とする請求項1に記載の熱交換器。
  3. 前記コア部(150)が水平面に対して傾斜した状態で設置された際に、前記排水部(160a)から前記コア部(150)内の水を排出させる水抜き作業を実施した後に、前記水通路(250a)を前記コア部(150)内面の上面を含む任意の断面でみたとき、前記コア部(150)内面の前記上面と水面との間に隙間が存在し得る傾斜角度を許容傾斜角度(θp)としたとき、
    前記初期傾斜角度(θ0)は、θ0≦θm−θpの関係を満たすように設定されていることを特徴とする請求項1または2に記載の熱交換器。
  4. 前記コア部(150)の高さ方向の内寸法をX、縦方向の内寸法をZとしたとき、
    前記許容傾斜角度(θp)は、θp≦tan−1(X/Z)の関係を満たしていることを特徴とする請求項に記載の熱交換器。
  5. 前記コア部(150)の高さ方向の内寸法をX、横方向の内寸法をYとしたとき、
    前記許容角度(θp)は、θp≦tan−1(X/Y)の関係を満たしていることを特徴とする請求項またはに記載の熱交換器。
  6. 前記コア部(150)の高さ方向の内寸法をX、縦方向の内寸法をZとしたとき、
    前記コア部(150)は、Z≦X/tanθmの関係を満たすように形成されていることを特徴とする請求項1ないしのいずれか1つに記載の熱交換器。
  7. 前記コア部(150)の高さ方向の内寸法をX、横方向の内寸法をYとしたとき、
    前記コア部(150)は、Y≦X/tanθmの関係を満たすように形成されていることを特徴とする請求項1ないしのいずれか1つに記載の熱交換器。
  8. 前記ケース(100)の前記底面(100a)を形成する底板(100b)の板厚を、前記排水部(160a)に近づく程薄くすることにより、前記コア部(150)を前記底面(100a)に対して傾斜させることを特徴とする請求項1ないしのいずれか1つに記載の熱交換器。
  9. 箱状のケース(100)内に配置され、水と冷媒との間で熱交換を行う熱交換器であって、
    水が流れる水通路(250a)を形成するコア部(150)を備え、
    前記コア部(150)は、外形が略薄型矩形状になっているとともに、高さ方向が縦方向および横方向より短くなっており、
    前記水通路(250a)内の水の流れ方向が、前記コア部(150)の高さ方向に対して略直交しており、
    前記コア部(150)は、重力方向に複数積層されており、
    前記複数のコア部(150)は、下側に配置される第1コア部(150A)と、前記第1コア部(150A)の上側に配置される第2コア部(150B)とを包含しており、
    前記第1コア部(150A)と前記第2コア部(150B)の前記水通路(250a)は、直列に接続されており、
    前記第1、第2コア部(150A、150B)の一端側を接近し、かつ、前記第1、第2コア部(150A、150B)の他端側を上下に離すように配置することにより前記第1、第2コア部(150A、150B)がV状に配置されており、
    前記ケース(100)が水平に配置された際には、前記第1、第2コア部(150A、150B)のうち、前記第1コア部(150A)の他端側が最も下方側に位置するようになっており、
    前記第1コア部(150A)の他端側に、外部に水を排出する排水部(160a)が設けられており、
    前記ケース(100)が水平面に対して想定される最大の傾斜角度(θm)で傾斜して、前記排水部(160a)が上側へ変位するように前記第1、第2コア部(150A、150B)が設置された際に、前記排水部(160a)から前記第1、第2コア部(150A、150B)内の水を排出させる水抜き作業を実施した後に、前記水通路(250a)を前記第1、第2コア部(150A、150B)内面の上面を含む任意の断面でみたとき、前記第1コア部(150A)の一端側の内面の前記上面と前記第1コア部(150A)の一端側内の水面との間に隙間が存在するように、前記第1コア部(150A)が前記ケース(100)の底面(100a)に対して予め定めた初期傾斜角度(θ0)にて傾斜配置されており、
    また、前記ケース(100)が水平面に対して想定される最大の傾斜角度(θm)で傾斜して、前記第2コア部(150B)の他端側が下側へ変位するように前記第1、第2コア部(150A、150B)が設置された際に、前記排水部(160a)から前記第1、第2コア部(150A、150B)内の水を排出させる水抜き作業を実施した後に、前記水通路(250a)を前記第1、第2コア部(150A、150B)内面の上面を含む任意の断面でみたとき、前記第2コア部(150B)の他端側の内面の前記上面と前記第2コア部(150B)の他端側内の水面との間に隙間が存在するように、前記第2コア部(150B)が前記ケース(100)の底面(100a)に対して予め定めた初期傾斜角度(θ0)にて傾斜配置されていることを特徴とする熱交換器。
  10. 前記第1コア部(150A)と前記第2コア部(150B)同士がなす角度は、前記初期傾斜角度(θ0)の2倍以上になっていることを特徴とする請求項に記載の熱交換器。
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