JP5056438B2 - パケット解析方法 - Google Patents

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    • H04L43/0829Packet loss

Description

本発明は、IT(Information Technology)システムの運用保守の技術に関し、より詳しくは、ネットワークを通過するパケットをモニタあるいはキャプチャした結果得られる通信内容を解析するパケット解析方法に関する。
トランスポート層に属するTCP(Transmission Control Protocol)等の、ネットワーク層に属するIP(Internet Protocol)よりも上位のレイヤで再送手順を持つプロトコルでは、一般にはパケットが何らかの要因でロスした後に、ロスを回復するためにパケットを再送する。すなわち、パケットに含まれる単調増加するシーケンス番号によりパケットロスを識別し、再送すべきパケットを指定して再送する。これにより、シーケンス番号によって一連のデータがそろったことを識別することができる。
再送されるパケットはロスしたパケットと同じシーケンス番号であるため、再送の直前に他のパケットがロスなく送信された場合、本来であれば単調増加するシーケンス番号が減少に転ずる部分が発生する。
一方、通信経路上では何らかの要因によりパケットが反転することが起こり得る。この場合も、本来であれば単調増加するシーケンス番号が減少に転ずる部分が発生する。
図1は従来のパケット監視の概要を示す図であり、送信ホスト1から受信ホスト2への通信経路にタップやスイッチ等の分岐部3を介してパケットモニタ装置4を接続し、送信ホスト1から受信ホスト2へ流れるパケットを監視するようになっている。
図1では、シーケンス番号(Seq)「1」のパケットP1が検出された後、パケットの抜けがあり、続いてシーケンス番号「3」のパケットP2、シーケンス番号「2」のパケットP3が続いた場合を示している。なお、実際のシーケンス番号はデータフィールドの最初のバイト番号(ランダムな値から開始)であるため、「1」「2」「3」・・と連続するものではないが、説明の便宜上から簡略化している。
この場合、パケットモニタ装置4は、シーケンス番号が「1」から「3」に増加し、その後に「2」に減少したことを検出するが、その挙動はロスしたパケットが再送された場合と、パケットが順序反転した場合とで全く同じであるため、何らかの障害の可能性があることは検出できるものの、ロスしたパケットが再送されたのか、パケットが順序反転したのかを正確に識別することはできない。そのため、このようなシーケンスを解析した結果としては、全てロスによる再送と判断するか、全て順序反転と判断するかのどちらかの判断結果としていた。
特開2004−80139号公報 特開平5−252179号公報
しかしながら、パケットロスと順序反転は発生するメカニズムが全く異なるため、誤って判断すると障害を復旧させることができず、障害復旧までに多くの時間を浪費してしまうという問題があった。
一方、特許文献1には、現時点で到着したパケットのシーケンス番号と次に到着することが期待されているパケットのシーケンス番号等をもとに、未到着のパケットと消失したパケットとを区別する技術が開示されている。しかし、上述したようなパケットロスと順序反転を識別する点には言及されておらず、上記の問題点を解決できるものではない。
また、特許文献2には、受信側通信ノードがセル送出順序情報に基づいて2本の伝送路から自ノードに到着するセルのうち必要なセルを選択する際、到着したセルがセル抜けの場合、そのセル抜けを記憶し、次到着セル到着順序情報により処理を変更する技術が開示されている。しかし、上述したようなパケットロスと順序反転を識別する点には言及されておらず、上記の問題点を解決できるものではない。
本発明は上記の従来の問題点に鑑み提案されたものであり、その目的とするところは、TCP等のIPレイヤよりも上位レイヤで再送手順を持つプロトコルのシーケンスを解析するにあたり、パケットロスの後に再送されたパケットか、ネットワーク内で順序反転が発生して到着順序が入れ替わったかを正確に識別することのできるパケット解析方法を提供することにある。すなわち、ネットワークで起きる順序反転という障害現象とパケットロスという障害現象を切り分けることを目的とする。
本発明の一実施形態では、ネットワークを通過するパケットをモニタあるいはキャプチャした結果得られる通信内容を解析するパケット解析方法であって、ネットワーク層のパケットヘッダから送信元あるいは宛先のアドレス情報を取得する工程と、ネットワーク層のパケットヘッダから送信元あるいは宛先のアドレス情報毎に送信の度に単調増加する値が設定される識別子を取得する工程と、送信元あるいは宛先のアドレス情報に対応させて前回のパケットの識別子と通信時刻を保持した記憶部から、今回のパケットのアドレス情報に対応する識別子と通信時刻を検索して取得する工程と、取得した前記通信時刻から一定以上経過したパケットについては、当該パケットの識別子を最新の値として前記記憶部に保持し、一定以上経過していないパケットについては、前記記憶部から取得した前回のパケットの識別子と今回のパケットの識別子とを比較し、今回のパケットの識別子が小さい場合に順序反転が発生していると判断する工程とを備える。
他の実施形態では、ネットワークを通過するパケットをモニタあるいはキャプチャした結果得られる通信内容を解析するパケット解析方法であって、ネットワーク層およびトランスポート層のパケットヘッダからセッション情報を取得する工程と、ネットワーク層のパケットヘッダから送信元あるいは宛先のアドレス情報毎に送信の度に単調増加する値が設定される識別子を取得する工程と、トランスポート層のパケットヘッダからシーケンス情報を取得する工程と、セッション情報に対応させて前回のパケットの識別子と通信時刻を保持した記憶部から、今回のパケットのセッション情報に対応する識別子と通信時刻を検索して取得する工程と、セッション情報に対応させて、予期されるシーケンス情報のパケットよりも後に受信されるべきシーケンス情報のパケットが先に受信されたことによりロスしたと判断されたパケットのシーケンス情報を保持した前記記憶部に、今回のパケットのシーケンス情報が含まれるか判断する工程と、前記記憶部のロスしたと判断されたパケットに今回のパケットのシーケンス情報が含まれる場合に、取得した前記通信時刻から一定以上経過したパケットについては、当該パケットの識別子を最新の値として前記記憶部に保持し、一定以上経過していないパケットについては、前記記憶部から取得した前回のパケットの識別子と今回のパケットの識別子とを比較し、今回のパケットの識別子が小さい場合に順序反転が発生していると判断する工程と、前回のパケットの識別子よりも今回のパケットの識別子が大きい場合に、パケットのロスが発生していると判断する工程とを備える。

本発明のパケット解析方法にあっては、TCP等のIPレイヤよりも上位レイヤで再送手順を持つプロトコルのシーケンスを解析するにあたり、パケットロスの後に再送されたパケットか、ネットワーク内で順序反転が発生して到着順序が入れ替わったかを正確に識別することができる。
以下、本発明の好適な実施形態につき説明する。
<IPパケットのデータ構造>
図2は処理の対象となるIPパケットのデータ構造を示す図である。
図2において、IPパケットはIPヘッダとTCPヘッダとペイロードから構成される。IPヘッダには送信元アドレス(Source Address)SAと宛先アドレス(Destination Address)DAと識別子(Identification)IDとIPパケット全長IPLenとIPヘッダ長IPHLenが含まれている。識別子IDは、16bit値であり、IP端末がIPパケットを送信する毎にインクリメントされる性質を持つ。従って、IP端末からパケットをモニタする地点間のネットワーク内で順序反転が発生しなければ、同一IP端末からの通信をモニタした場合は単調増加する。
TCPヘッダには送信元ポート(Source Port)SPと宛先ポート(Destination Port)DPとシーケンス番号(Sequence Number)SeqとTCPヘッダ長(Length)TCPHLenが含まれている。TCPヘッダのシーケンス番号Seqに関しては、送信元アドレスSAから送信された送信バイト数を意味する番号と、宛先アドレスDAから送信された送信バイトを意味する番号の2つが存在するが、以下では説明を簡単にするために、送信元アドレスSAから送信された送信バイト数を意味するものとする。
以下の第1の実施形態では主にIPヘッダの送信元アドレスSAと識別子IDを使用し、第2の実施形態では更に、IPヘッダの送信元アドレスSA、宛先アドレスDAとTCPヘッダの送信元ポートSP、宛先ポートDPを組み合わせたTCPセッションIDと、TCPヘッダのシーケンス番号SeqとTCPデータ長Lenを使用している。TCPデータ長Lenは、
Len=IPLen−IPHLen−TCPHLen
により求められる。
<第1の実施形態>
この第1の実施形態ではパケットの順序反転を識別するようにしている。パケットの順序反転が識別できることで、図1において説明したシーケンス番号に着目した従来の技術を併用することにより、パケットロスの後に再送されたパケットか、ネットワーク内で順序反転が発生して到着順序が入れ替わったかを正確に識別することができる。
図3は本発明の第1の実施形態にかかるパケット監視の概要を示す図である。
図3において、パケットモニタ装置4は送信ホスト1と受信ホスト2を接続する通信経路上のタップあるいはスイッチのモニタポート等の分岐部3を経由してネットワークに接続されており、送信ホスト1から受信ホスト2に送信されるパケットをモニタすることができるようになっている。
今、送信ホスト1から受信ホスト2に向かって、時系列で識別子(ID)が「333」、「334」、「335」という値を持つパケットP11、P12、P13が送信されたとする。この場合、パケットモニタ装置4ではパケット毎の識別子をモニタすることで、識別子が単調増加しているため、順序反転がないことがわかる。すなわち、送信ホスト1からパケットモニタ装置4が接続された分岐部3までの間のネットワーク上を順序反転がなく正しくパケットが転送されていることが計測できる。
一方、識別子が「333」、「335」、「334」のパケットP21、P22、P23がこの順序でパケットモニタ装置4に到着した場合は、識別子が「333」から「335」にいったん増加してから、「335」から「334」に減少するので、単調増加していないと判断できる。すなわち、識別子が減少した「334」のパケットP23と「335」のパケットP22は送信ホスト1から分岐部3までの間のネットワーク上で到着順序が入れ替わったものと判断できる。この例では送信パケット数は3つ、順序反転パケットは1つであるので、順序反転率は33.3%となる。
図4はパケットモニタ装置4の構成例を示す図である。
図4において、パケットモニタ装置4は、パケットの情報を入力するとともにモニタ結果を出力する入出力部41と、パケット識別等の処理を行う処理部42と、処理過程のデータを保持する記憶部43とを備えている。
入出力部41は入力部411と出力条件設定部412と出力部413とを備えており、処理部42はパケット情報取得部421と順序反転検出部422とモニタ結果出力部423とを備えており、記憶部43は通信状態保持テーブル431とモニタ結果保持テーブル432とを備えている。
入出力部41の入力部411は、ネットワークインタフェースにおいて送受信されているパケットをモニタするか、キャプチャ済みのパケットをパケット毎の受信時刻情報とともに保存したファイル情報を入力する機能を有している。パケットをモニタする場合は、例えば順序反転するパケットを常時監視するなど、リアルタイム性もしくは監視の継続性に優れている。また、パケットキャプチャしたファイルを入力する場合は、あらかじめパケットキャプチャデータを採取し、ファイルとして保存しておく必要があるが、パケットモニタ装置4を現場に設置することなく、順序反転の有無を検査することが可能である。
出力条件設定部412は、特定のIPアドレスについてのモニタ結果を出力する等の出力条件(フィルタ条件等)を設定する機能を有している。
出力部413は、モニタ結果出力部423より、出力条件設定部412により設定されたフィルタ条件等に基づき、モニタ結果を出力する機能を有している。出力部413はモニタ結果を出力するインタフェースであり、ネットワーク管理者に統計情報を表示するための画面であってもよく、ネットワーク管理装置(NMS:Network Management System)に送信するための通信プロトコルをサポートするネットワークインタフェースであってもよい。
処理部42のパケット情報取得部421は、入力部411からパケット情報を取得し、IPヘッダに記述されている送信元アドレスSAおよび識別子IDを取得し、その組を後段の順序反転検出部422へ引き渡す機能を有している。
順序反転検出部422は、パケット情報取得部421から送信元アドレスSAと識別子IDの組を取得した後、送信元アドレスSAをキーに通信状態保持テーブル431に記憶されている送信元アドレスSAを検索して直前の識別子IDを取得する機能を有している。この際、該当する識別子IDが存在しない場合は送信元アドレスSAと識別子IDを通信状態保持テーブル431に新規に保存し、該当する識別子IDが存在した場合は新たな識別子IDで上書き更新する。また、順序反転検出部422は、パケット情報取得部421より取得した識別子IDと、通信状態保持テーブル431から取得した識別子IDの大小を比較して、識別子IDが増加していれば順序反転がないと判定し、減少していれば順序反転であると判定し、判定結果をモニタ結果保持テーブル432に格納する機能を有している。判定結果はネットワーク管理者や上位の監視装置(図示せず)に通知するためのものであり、例えば送信元アドレスSA毎の総パケット数、順序反転数、順序反転率(順序反転数を総パケット数で割った値)等の統計情報が含まれる。順序反転検出部422の詳しい処理内容については後述する。
モニタ結果出力部423は、出力条件設定部412により設定された出力条件に従い、モニタ結果保持テーブル432で保存されている情報の一部もしくは全てを取得して、出力部413に引き渡す機能を有している。例えば、特定の送信元アドレスSAもしくは送信元アドレスSAのグループ等のフィルタ条件に基づき、モニタ結果保持テーブル432に記憶されている統計情報を抽出することができる。
図5は通信状態保持テーブル431のデータ構造例を示す図であり、送信元アドレスSAを保持する「IPアドレス」フィールドと、前回の識別子IDを保持する「前回ID」フィールドとを有している。なお、本実施形態では「IPアドレス」フィールドに送信元アドレスSAを保持しているが、宛先アドレスDAを保持するようにしてもよい。
図6はモニタ結果保持テーブル432のデータ構造例を示す図であり、送信元アドレスSAを保持する「IPアドレス」フィールドと、対応する送信元アドレスSAからの送信が検出されたパケット数を保持する「パケット数」フィールドと、対応する送信元アドレスSAからのパケットのうちの順序反転が検出された数を保持する「順序反転数」フィールドと、パケット数に対する順序反転数の割合である順序反転率を保持する「順序反転率」フィールドとを有している。なお、本実施形態では「IPアドレス」フィールドに送信元アドレスSAを保持しているが、宛先アドレスDAを保持するようにしてもよい。
図7は第1の実施形態の処理例を示すフローチャートである。
図7において、今、通信状態保持テーブル431に図5のようなデータが保持されている場合に、新たに送信元アドレスSA=「10.20.30.45」、識別子ID=「334」を持つパケットが到着した場合(ステップS101)、IPヘッダから送信元アドレスSA=「10.20.30.45」を取得する(ステップS102)。
次いで、通信状態保持テーブル431をその「10.20.30.45」というIPアドレスをキーに検索すると(ステップS103)、該当するエントリが存在し、前回IDとして「335」を取得する。この「335」を仮にPRVとし(ステップS104)、IPヘッダから取得した「334」をCURとする(ステップS105)。
次いで、CURとPRVを比較することで(ステップS106)、PRV「335」は現在のIDであるCUR「334」よりも大きいため、順序反転であると判断でき、モニタ結果保持テーブル432の順序反転数に1加算した値として「24」を書き込む(ステップS107)。また、モニタ結果保持テーブル432のパケット数も1加算した値として「1001」を書き込み、併せて順序反転率も更新する(ステップS110)。その後、次のパケットの受信処理(ステップS101)に戻る。
一方、仮に、送信元アドレスSA=「10.20.30.45」、識別子ID=「336」を持つパケットが到着した場合には(ステップS101)、PRV「335」はCUR「336」よりも小さいために(ステップS106のNO)、順序反転ではないと判断され、通信状態保持テーブル431の前回IDを「336」に更新し(ステップS109)、モニタ結果保持テーブル432のパケット数を1加算して「1001」とし、併せて順序反転率も更新し(ステップS110)、次のパケットの受信処理(ステップS101)に戻る。
一方、仮に、送信元アドレスSA=「10.40.50.67」、識別子ID=「200」というパケットを受信した場合には(ステップS101)、通信状態保持テーブル431に送信元アドレスSAが同一のエントリがないため(ステップS103のNO)、新しくその送信元アドレスSAを持つエントリを作成し(ステップS108)、前回IDに今回受信した識別子IDを代入し(ステップS109)、順序反転率を更新し(ステップS110)、パケット数を1加算して「1001」とし、併せて順序反転率も更新し(ステップS110)、次のパケット受信処理(ステップS101)に戻る。
なお、この例では説明の便宜上、単純に前回IDと今回の識別子IDとの大小を比較したが、実際には識別子IDは16bitで周回する値であるため、周回を考慮した大小を比較してもよい。これは、今回の識別子IDに16進数の「FFFF」を加算して桁上げした値についても同時に考慮することで実現することができる。また、識別子IDは16bitの値だが、ホストの実装によっては、8bitの上位下位の並びであるエンディアンがネットワークオーダではなく、ホストオーダになっている可能性もある。その場合は、上位下位を逆転させた大小で比較すればよい。これは、識別子IDが「1」ずつ加算されているか、「256」ずつ加算されているかにより、通信状態保持テーブル431にエンディアンのフラグを立て、そのフラグに基づいて上位下位を逆転することで実現することができる。
また、あるIPアドレスが送信元アドレスSAであり、パケットモニタ装置4を通過する通信は間欠的で、時間帯によってはパケットモニタ装置4を通らない通信を実行しているかもしれない。この場合は、パケットモニタ装置4で受信する送信元アドレスSAに関する識別子IDは連続にならず、間欠的になる可能性がある。これは識別子IDによる大小の判定を間違えさせる要因となるので、例えば、通信状態保持テーブル431に前回の通信時刻のフィールドを持たせ、通信時間が一定以上経過した場合は、大小比較をせず、新しいID値として単に代入する。このようにして、時間の経過による大小比較が不正確になる可能性を排除してもよい。
<第2の実施形態>
この第2の実施形態ではロスによるパケットの再送と順序反転を識別するようにしている。
図8は本発明の第2の実施形態にかかるパケット監視の概要を示す図である。
図8において、パケットモニタ装置4は送信ホスト1と受信ホスト2を接続する通信経路上のタップあるいはスイッチのモニタポート等の分岐部3を経由してネットワークに接続されており、送信ホスト1から受信ホスト2に送信されるパケットをモニタすることができるようになっている。
今、送信ホスト1から受信ホスト2に向かって、時系列でTCPのシーケンス番号Seqと識別子IDの組〔Seq,ID〕がそれぞれ、〔1,333〕、〔2,334〕、〔3,335〕という値を持つパケットP31、P32、P33が送信されたとする。この場合、パケットモニタ装置4ではパケット毎のシーケンス番号Seqおよび識別子IDをモニタすることで、シーケンス番号Seqおよび識別子IDが単調増加しているため、パケットロスおよび順序反転がないことがわかる。すなわち、送信ホスト1からパケットモニタ装置4が接続された分岐部3までの間のネットワーク上をパケットロスおよび順序反転がなく正しくパケットが転送されていることが計測できる。
ここで、TCPのシーケンス番号Seqと識別子IDがそれぞれ〔1,333〕、〔3,335〕、〔2,336〕という値を持つパケットP41、P42、P43が送信されたとする。シーケンス番号SeqはパケットP41からパケットP42で「1」から「3」に変化するため一つ抜けが生じて、その後に「2」を持つパケットP43が到着している。また、識別子IDは「333」、「335」、「336」という単調増加しているため、順序反転が生じていないと判断できる。
以上により、送信ホスト1から分岐部3までの間のネットワーク上で、シーケンス番号Seqが「2」のパケットP43が一度ロスにより消失し、そのロスを回復するために、新たにシーケンス番号Seqが「2」で識別子IDが「336」のパケットP43が送信ホスト1から送信されたと判断できる。
また、異なる場合として、TCPのシーケンス番号Seqと識別子IDがそれぞれ〔1,333〕、〔3,335〕、〔2,334〕という値を持つパケットP51、P52、P53が送信されたとする。シーケンス番号SeqはパケットP51からパケットP52で「1」から「3」に変化するため一つ抜けが生じて、その後に「2」を持つパケットP53が到着している。ここで、識別子IDは「333」、「335」、「334」と単調増加していないため、「334」のパケットP53は「335」のパケットP52と順序反転が生じていたと判断できる。
図9はパケットモニタ装置4の構成例を示す図であり、図4に示した第1の実施形態と比較して、順序反転検出部422がパケットロス・順序反転検出部422’となり、通信状態保持テーブル431およびモニタ結果保持テーブル432が通信状態保持テーブル431’およびモニタ結果保持テーブル432’となってデータ構造が変更された以外は同様である。
パケットロス・順序反転検出部422’は、図4の順序反転検出部422が有していた順序反転を検出する機能に加え、TCPなどIPの上位のプロトコルによる再送シーケンスを判断し、パケットロスを検出する機能を有している。パケットロス・順序反転検出部422’の詳しい処理内容については後述する。
図10は通信状態保持テーブル431’のデータ構造例を示す図であり、IPヘッダの送信元アドレスSA、宛先アドレスDAとTCPヘッダの送信元ポートSP、宛先ポートDPを組み合わせたTCPセッションIDを保持する「TCPセッションID」フィールドと、送信元アドレスSAを保持する「送信元IPアドレス」フィールドと、次に来ると期待されるシーケンス番号Seqを保持する「次回Seq」フィールドと、ロスが確認されたパケットのシーケンス番号Seqを保持する「ロスした送信側Seq」フィールドと、前回の識別子IDを保持する「前回ID」フィールドとを有している。「ロスした送信側Seq」フィールドは複数値を保持する場合がある。
図11はモニタ結果保持テーブル432’のデータ構造例を示す図であり、TCPセッションIDを保持する「TCPセッションID」フィールドと、対応するTCPセッションIDでの送信が検出されたパケット数を保持する「パケット数」フィールドと、対応するTCPセッションIDでのパケットのうちのロスが検出された数を保持する「ロス数」フィールドと、パケット数に対するロス数の割合であるロス率を保持する「ロス率」フィールドと、対応するTCPセッションIDでのパケットのうちの順序反転が検出された数を保持する「順序反転数」フィールドと、パケット数に対する順序反転数の割合である順序反転率を保持する「順序反転率」フィールドとを有している。
図12は第2の実施形態の処理例を示すフローチャートである。
図12において、今、通信状態保持テーブル431’に図10のようなデータが保持されている場合に、TCPセッションID=「A」、送信元アドレスSAが「10.20.30.45」、シーケンス番号Seq=「676」、識別子ID=「334」を持つパケットが到着した場合を考える。なお、ここではTCPセッションIDは説明を簡単にするために「A」としたが、実際には送信元アドレスSA、宛先アドレスDA、送信元ポートSP、宛先ポートDPの組で表現される値となる。また、シーケンス番号Seqに関してはTCPの場合は実際には32bit値であり、識別子IDも16bit値であるため、この例よりは大きな値となる場合が多い。
上記のパケットが到着した場合(ステップS201)、TCP/IPヘッダからTCPセッションID=「A」を取得する(ステップS202)。
次いで、通信状態保持テーブル431’をTCPセッションID「A」をキーに検索すると(ステップS203)、該当するエントリが存在し、「前回ID」として「335」を取得する。この「335」を仮にPRV_IDとし、IPヘッダから取得した「334」をCUR_IDとし、TCPヘッダから取得した「676」をSeqとする(ステップS204)。
次いで、通信状態保持テーブル431’のロスした送信側SeqにSeqが存在するか判断すると(ステップS205)、「676」が存在するため、ロスか順序反転かを判別するために、続いてCUR_IDとPRV_IDを比較する(ステップS206)。PRV_ID「335」はCUR_ID「334」よりも大きいため、順序反転であると判断でき、モニタ結果保持テーブル432’の順序反転数に1加算した値として「3」を書き込み(ステップS207)、通信状態保持テーブル431’のロスした送信側Seqから「676」を削除する(ステップS209)。また、モニタ結果保持テーブル432’のパケット数も1加算した値として「31」を書き込み、併せてロス率、順序反転率も更新し(ステップS216)、次のパケットの受信処理(ステップS201)に戻る。
一方、仮に、送信元アドレスSA=「10.20.30.45」、シーケンス番号Seq=「676」、識別子ID=「339」を持つパケットが到着した場合には(ステップS201)、PRV_ID「335」はCUR_ID「339」よりも小さいために(ステップS206のNO)、ロスであると判断され、モニタ結果保持テーブル432’のロス数を1加算して「1」とし(ステップS208)、通信状態保持テーブル431’のロスした送信側Seqから「676」を削除し(ステップS209)、通信状態保持テーブル431’の前回IDを「339」に上書きする(ステップS215)。また、モニタ結果保持テーブル432’のパケット数も1加算した値として「31」を書き込み、併せてロス率、順序反転率も更新し(ステップS216)、次のパケットの受信処理(ステップS201)に戻る。
一方、TCPセッションIDが通信状態保持テーブル431’に存在しない場合(ステップS203のNO)、通信状態保持テーブル431’にそのTCPセッションIDのエントリを新規に作成し(ステップS210)、モニタ結果保持テーブル432’のパケット数を1加算し、併せてロス率、順序反転率も更新し(ステップS216)、次のパケットの受信処理(ステップS201)に戻る。
一方、通信状態保持テーブル431’のロスした送信側SeqにSeqが存在しない場合(ステップS205のNO)、ロスも順序反転もないため、通信状態保持テーブル431’を次のように更新する。すなわち、通信状態保持テーブル431’の次回SeqとSeqが等しいか比較し(ステップS211)、等しくない場合には、更に次回SeqよりSeqが大きいか比較して(ステップS212)、大きい場合(ステップS212のYES)はTCPシーケンスの抜けであるとし、通信状態保持テーブル431’のロスした送信側SeqにSeqを追加する(ステップS213)。小さい場合(ステップS212のNO)は、パケットロスでも順序反転でもないため、通信状態保持テーブル431’の更新(ステップS215)に進む。次回SeqとSeqが等しい場合(ステップS211のYES)は、正常に連続データを受信しているとみなす。
その後、次回SeqとSeqが等しい場合(ステップS211のYES)とともに、SeqにTCPデータ長Lenを加えたものを次回Seqとする(ステップS214)。そして、通信状態保持テーブル431’の前回IDをCUR_IDで更新し(ステップS215)、モニタ結果保持テーブル432’のパケット数を1加算するとともにロス率、順序反転率を更新し(ステップS216)、次のパケットの受信処理(ステップS201)に戻る。
<総括>
本発明の実施形態によれば、パケットロスと順序反転を正確に識別することが可能になる。パケットロスと順序反転は発生するメカニズムが全く異なるため、誤って判断すると障害を復旧させることができず、障害復旧までに多くの時間を浪費してしまうが、パケットロスと順序反転を正確に識別できることで、障害原因を正確に切り分けることができ、障害復旧の時間を短縮することができる。
以上、本発明の好適な実施の形態により本発明を説明した。ここでは特定の具体例を示して本発明を説明したが、特許請求の範囲に定義された本発明の広範な趣旨および範囲から逸脱することなく、これら具体例に様々な修正および変更を加えることができることは明らかである。すなわち、具体例の詳細および添付の図面により本発明が限定されるものと解釈してはならない。
(付記1)
ネットワークを通過するパケットをモニタあるいはキャプチャした結果得られる通信内容を解析するパケット解析方法であって、
ネットワーク層のパケットヘッダから送信元あるいは宛先のアドレス情報を取得する工程と、
ネットワーク層のパケットヘッダから送信元あるいは宛先のアドレス情報毎に送信の度に単調増加する値が設定される識別子を取得する工程と、
送信元あるいは宛先のアドレス情報に対応させて前回のパケットの識別子を保持した記憶部から、今回のパケットのアドレス情報に対応する識別子を検索して取得する工程と、
取得した前回のパケットの識別子と今回のパケットの識別子とを比較し、今回のパケットの識別子が小さい場合に順序反転が発生していると判断する工程と
を備えたことを特徴とするパケット解析方法。
(付記2)
ネットワークを通過するパケットをモニタあるいはキャプチャした結果得られる通信内容を解析するパケット解析方法であって、
ネットワーク層およびトランスポート層のパケットヘッダからセッション情報を取得する工程と、
ネットワーク層のパケットヘッダから送信元あるいは宛先のアドレス情報毎に送信の度に単調増加する値が設定される識別子を取得する工程と、
トランスポート層のパケットヘッダからシーケンス情報を取得する工程と、
セッション情報に対応させて前回のパケットの識別子を保持した記憶部から、今回のパケットのセッション情報に対応する識別子を検索して取得する工程と、
セッション情報に対応させてロスしたパケットのシーケンス情報を保持した記憶部に、今回のパケットのシーケンス情報が含まれるか判断する工程と、
記憶部のロスしたパケットに今回のパケットのシーケンス情報が含まれる場合に、前回のパケットの識別子と今回のパケットの識別子とを比較し、今回のパケットの識別子が小さい場合に順序反転が発生していると判断する工程と、
今回のパケットの識別子が大きい場合に、パケットのロスが発生していると判断する工程と
を備えたことを特徴とするパケット解析方法。
(付記3)
付記1または2のいずれか一項に記載のパケット解析方法において、
識別子の比較は、有限ビット数による周回を考慮して行う
ことを特徴とするパケット解析方法。
(付記4)
付記1乃至3のいずれか一項に記載のパケット解析方法において、
識別子の比較は、上位ビットおよび下位ビットの並びに応じ、上位下位を逆転させて行う
ことを特徴とするパケット解析方法。
(付記5)
付記1乃至4のいずれか一項に記載のパケット解析方法において、
通信時間が一定以上経過したパケットにかかる識別子の比較を行わない
ことを特徴とするパケット解析方法。
(付記6)
ネットワークを通過するパケットをモニタあるいはキャプチャした結果得られる通信内容を解析するパケット解析装置であって、
ネットワーク層のパケットヘッダから送信元あるいは宛先のアドレス情報を取得する手段と、
ネットワーク層のパケットヘッダから送信元あるいは宛先のアドレス情報毎に送信の度に単調増加する値が設定される識別子を取得する手段と、
送信元あるいは宛先のアドレス情報に対応させて前回のパケットの識別子を保持した記憶部から、今回のパケットのアドレス情報に対応する識別子を検索して取得する手段と、
取得した前回のパケットの識別子と今回のパケットの識別子とを比較し、今回のパケットの識別子が小さい場合に順序反転が発生していると判断する手段と
を備えたことを特徴とするパケット解析装置。
(付記7)
ネットワークを通過するパケットをモニタあるいはキャプチャした結果得られる通信内容を解析するパケット解析装置であって、
ネットワーク層およびトランスポート層のパケットヘッダからセッション情報を取得する手段と、
ネットワーク層のパケットヘッダから送信元あるいは宛先のアドレス情報毎に送信の度に単調増加する値が設定される識別子を取得する手段と、
トランスポート層のパケットヘッダからシーケンス情報を取得する手段と、
セッション情報に対応させて前回のパケットの識別子を保持した記憶部から、今回のパケットのセッション情報に対応する識別子を検索して取得する手段と、
セッション情報に対応させてロスしたパケットのシーケンス情報を保持した記憶部に、今回のパケットのシーケンス情報が含まれるか判断する手段と、
記憶部のロスしたパケットに今回のパケットのシーケンス情報が含まれる場合に、前回のパケットの識別子と今回のパケットの識別子とを比較し、今回のパケットの識別子が小さい場合に順序反転が発生していると判断する手段と、
今回のパケットの識別子が大きい場合に、パケットのロスが発生していると判断する手段と
を備えたことを特徴とするパケット解析装置。
(付記8)
ネットワークを通過するパケットをモニタあるいはキャプチャした結果得られる通信内容を解析するパケット解析装置の制御プログラムであって、
パケット解析装置を構成するコンピュータを、
ネットワーク層のパケットヘッダから送信元あるいは宛先のアドレス情報を取得する手段、
ネットワーク層のパケットヘッダから送信元あるいは宛先のアドレス情報毎に送信の度に単調増加する値が設定される識別子を取得する手段、
送信元あるいは宛先のアドレス情報に対応させて前回のパケットの識別子を保持した記憶部から、今回のパケットのアドレス情報に対応する識別子を検索して取得する手段、
取得した前回のパケットの識別子と今回のパケットの識別子とを比較し、今回のパケットの識別子が小さい場合に順序反転が発生していると判断する手段
として機能させるパケット解析プログラム。
(付記9)
ネットワークを通過するパケットをモニタあるいはキャプチャした結果得られる通信内容を解析するパケット解析装置の制御プログラムであって、
パケット解析装置を構成するコンピュータを、
ネットワーク層およびトランスポート層のパケットヘッダからセッション情報を取得する手段、
ネットワーク層のパケットヘッダから送信元あるいは宛先のアドレス情報毎に送信の度に単調増加する値が設定される識別子を取得する手段、
トランスポート層のパケットヘッダからシーケンス情報を取得する手段、
セッション情報に対応させて前回のパケットの識別子を保持した記憶部から、今回のパケットのセッション情報に対応する識別子を検索して取得する手段、
セッション情報に対応させてロスしたパケットのシーケンス情報を保持した記憶部に、今回のパケットのシーケンス情報が含まれるか判断する手段、
記憶部のロスしたパケットに今回のパケットのシーケンス情報が含まれる場合に、前回のパケットの識別子と今回のパケットの識別子とを比較し、今回のパケットの識別子が小さい場合に順序反転が発生していると判断する手段、
今回のパケットの識別子が大きい場合に、パケットのロスが発生していると判断する手段
として機能させるパケット解析プログラム。
(付記10)
ネットワークを通過するパケットをモニタあるいはキャプチャした結果得られる通信内容を解析するパケット解析装置の制御プログラムを記録した記録媒体であって、
パケット解析装置を構成するコンピュータを、
ネットワーク層のパケットヘッダから送信元あるいは宛先のアドレス情報を取得する手段、
ネットワーク層のパケットヘッダから送信元あるいは宛先のアドレス情報毎に送信の度に単調増加する値が設定される識別子を取得する手段、
送信元あるいは宛先のアドレス情報に対応させて前回のパケットの識別子を保持した記憶部から、今回のパケットのアドレス情報に対応する識別子を検索して取得する手段、
取得した前回のパケットの識別子と今回のパケットの識別子とを比較し、今回のパケットの識別子が小さい場合に順序反転が発生していると判断する手段
として機能させるプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
(付記11)
ネットワークを通過するパケットをモニタあるいはキャプチャした結果得られる通信内容を解析するパケット解析装置の制御プログラムを記録した記録媒体であって、
パケット解析装置を構成するコンピュータを、
ネットワーク層およびトランスポート層のパケットヘッダからセッション情報を取得する手段、
ネットワーク層のパケットヘッダから送信元あるいは宛先のアドレス情報毎に送信の度に単調増加する値が設定される識別子を取得する手段、
トランスポート層のパケットヘッダからシーケンス情報を取得する手段、
セッション情報に対応させて前回のパケットの識別子を保持した記憶部から、今回のパケットのセッション情報に対応する識別子を検索して取得する手段、
セッション情報に対応させてロスしたパケットのシーケンス情報を保持した記憶部に、今回のパケットのシーケンス情報が含まれるか判断する手段、
記憶部のロスしたパケットに今回のパケットのシーケンス情報が含まれる場合に、前回のパケットの識別子と今回のパケットの識別子とを比較し、今回のパケットの識別子が小さい場合に順序反転が発生していると判断する手段、
今回のパケットの識別子が大きい場合に、パケットのロスが発生していると判断する手段
として機能させるプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
従来のパケット監視の概要を示す図である。 IPパケットのデータ構造を示す図である。 本発明の第1の実施形態にかかるパケット監視の概要を示す図である。 パケットモニタ装置の構成例を示す図である。 通信状態保持テーブルのデータ構造例を示す図である。 モニタ結果保持テーブルのデータ構造例を示す図である。 第1の実施形態の処理例を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態にかかるパケット監視の概要を示す図である。 パケットモニタ装置の構成例を示す図である。 通信状態保持テーブルのデータ構造例を示す図である。 モニタ結果保持テーブルのデータ構造例を示す図である。 第2の実施形態の処理例を示すフローチャートである。
符号の説明
1 送信ホスト
2 受信ホスト
3 分岐部
4 パケットモニタ装置
41 入出力部
411 入力部
412 出力条件設定部
413 出力部
42 処理部
421 パケット情報取得部
422 順序反転検出部
422’ パケットロス・順序反転検出部
423 モニタ結果出力部
43 記憶部
431、431’ 通信状態保持テーブル
432、432’ モニタ結果保持テーブル

Claims (8)

  1. ネットワークを通過するパケットをモニタあるいはキャプチャした結果得られる通信内容を解析するパケット解析方法であって、
    ネットワーク層のパケットヘッダから送信元あるいは宛先のアドレス情報を取得する工程と、
    ネットワーク層のパケットヘッダから送信元あるいは宛先のアドレス情報毎に送信の度に単調増加する値が設定される識別子を取得する工程と、
    送信元あるいは宛先のアドレス情報に対応させて前回のパケットの識別子と通信時刻を保持した記憶部から、今回のパケットのアドレス情報に対応する識別子と通信時刻を検索して取得する工程と、
    取得した前記通信時刻から一定以上経過したパケットについては、当該パケットの識別子を最新の値として前記記憶部に保持し、一定以上経過していないパケットについては、前記記憶部から取得した前回のパケットの識別子と今回のパケットの識別子とを比較し、今回のパケットの識別子が小さい場合に順序反転が発生していると判断する工程と
    を備えたことを特徴とするパケット解析方法。
  2. ネットワークを通過するパケットをモニタあるいはキャプチャした結果得られる通信内容を解析するパケット解析方法であって、
    ネットワーク層およびトランスポート層のパケットヘッダからセッション情報を取得する工程と、
    ネットワーク層のパケットヘッダから送信元あるいは宛先のアドレス情報毎に送信の度に単調増加する値が設定される識別子を取得する工程と、
    トランスポート層のパケットヘッダからシーケンス情報を取得する工程と、
    セッション情報に対応させて前回のパケットの識別子と通信時刻を保持した記憶部から、今回のパケットのセッション情報に対応する識別子と通信時刻を検索して取得する工程と、
    セッション情報に対応させて、予期されるシーケンス情報のパケットよりも後に受信されるべきシーケンス情報のパケットが先に受信されたことによりロスしたと判断されたパケットのシーケンス情報を保持した前記記憶部に、今回のパケットのシーケンス情報が含まれるか判断する工程と、
    前記記憶部のロスしたと判断されたパケットに今回のパケットのシーケンス情報が含まれる場合に、取得した前記通信時刻から一定以上経過したパケットについては、当該パケットの識別子を最新の値として前記記憶部に保持し、一定以上経過していないパケットについては、前記記憶部から取得した前回のパケットの識別子と今回のパケットの識別子とを比較し、今回のパケットの識別子が小さい場合に順序反転が発生していると判断する工程と、
    前回のパケットの識別子よりも今回のパケットの識別子が大きい場合に、パケットのロスが発生していると判断する工程と
    を備えたことを特徴とするパケット解析方法。
  3. 請求項1または2のいずれか一項に記載のパケット解析方法において、
    識別子の比較は、有限ビット数による周回を考慮して行う
    ことを特徴とするパケット解析方法。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載のパケット解析方法において、
    識別子の比較は、上位ビットおよび下位ビットの並びに応じ、上位下位を逆転させて行う
    ことを特徴とするパケット解析方法。
  5. ネットワークを通過するパケットをモニタあるいはキャプチャした結果得られる通信内容を解析するパケット解析装置であって、
    ネットワーク層のパケットヘッダから送信元あるいは宛先のアドレス情報を取得する手段と、
    ネットワーク層のパケットヘッダから送信元あるいは宛先のアドレス情報毎に送信の度に単調増加する値が設定される識別子を取得する手段と、
    送信元あるいは宛先のアドレス情報に対応させて前回のパケットの識別子と通信時刻を保持した記憶部から、今回のパケットのアドレス情報に対応する識別子と通信時刻を検索して取得する手段と、
    取得した前記通信時刻から一定以上経過したパケットについては、当該パケットの識別子を最新の値として前記記憶部に保持し、一定以上経過していないパケットについては、前記記憶部から取得した前回のパケットの識別子と今回のパケットの識別子とを比較し、今回のパケットの識別子が小さい場合に順序反転が発生していると判断する手段と
    を備えたことを特徴とするパケット解析装置。
  6. ネットワークを通過するパケットをモニタあるいはキャプチャした結果得られる通信内容を解析するパケット解析装置であって、
    ネットワーク層およびトランスポート層のパケットヘッダからセッション情報を取得する手段と、
    ネットワーク層のパケットヘッダから送信元あるいは宛先のアドレス情報毎に送信の度に単調増加する値が設定される識別子を取得する手段と、
    トランスポート層のパケットヘッダからシーケンス情報を取得する手段と、
    セッション情報に対応させて前回のパケットの識別子と通信時刻を保持した記憶部から、今回のパケットのセッション情報に対応する識別子と通信時刻を検索して取得する手段と、
    セッション情報に対応させて、予期されるシーケンス情報のパケットよりも後に受信されるべきシーケンス情報のパケットが先に受信されたことによりロスしたと判断されたパケットのシーケンス情報を保持した前記記憶部に、今回のパケットのシーケンス情報が含まれるか判断する手段と、
    前記記憶部のロスしたと判断されたパケットに今回のパケットのシーケンス情報が含まれる場合に、取得した前記通信時刻から一定以上経過したパケットについては、当該パケットの識別子を最新の値として前記記憶部に保持し、一定以上経過していないパケットについては、前記記憶部から取得した前回のパケットの識別子と今回のパケットの識別子とを比較し、今回のパケットの識別子が小さい場合に順序反転が発生していると判断する手段と、
    前回のパケットの識別子よりも今回のパケットの識別子が大きい場合に、パケットのロスが発生していると判断する手段と
    を備えたことを特徴とするパケット解析装置。
  7. ネットワークを通過するパケットをモニタあるいはキャプチャした結果得られる通信内容を解析するパケット解析装置の制御プログラムであって、
    パケット解析装置を構成するコンピュータを、
    ネットワーク層のパケットヘッダから送信元あるいは宛先のアドレス情報を取得する手段、
    ネットワーク層のパケットヘッダから送信元あるいは宛先のアドレス情報毎に送信の度に単調増加する値が設定される識別子を取得する手段、
    送信元あるいは宛先のアドレス情報に対応させて前回のパケットの識別子と通信時刻を保持した記憶部から、今回のパケットのアドレス情報に対応する識別子と通信時刻を検索して取得する手段、
    取得した前記通信時刻から一定以上経過したパケットについては、当該パケットの識別子を最新の値として前記記憶部に保持し、一定以上経過していないパケットについては、前記記憶部から取得した前回のパケットの識別子と今回のパケットの識別子とを比較し、今回のパケットの識別子が小さい場合に順序反転が発生していると判断する手段
    として機能させるパケット解析プログラム。
  8. ネットワークを通過するパケットをモニタあるいはキャプチャした結果得られる通信内容を解析するパケット解析装置の制御プログラムであって、
    パケット解析装置を構成するコンピュータを、
    ネットワーク層およびトランスポート層のパケットヘッダからセッション情報を取得する手段、
    ネットワーク層のパケットヘッダから送信元あるいは宛先のアドレス情報毎に送信の度に単調増加する値が設定される識別子を取得する手段、
    トランスポート層のパケットヘッダからシーケンス情報を取得する手段、
    セッション情報に対応させて前回のパケットの識別子と通信時刻を保持した記憶部から、今回のパケットのセッション情報に対応する識別子と通信時刻を検索して取得する手段、
    セッション情報に対応させて、予期されるシーケンス情報のパケットよりも後に受信されるべきシーケンス情報のパケットが先に受信されたことによりロスしたと判断されたパケットのシーケンス情報を保持した前記記憶部に、今回のパケットのシーケンス情報が含まれるか判断する手段、
    前記記憶部のロスしたと判断されたパケットに今回のパケットのシーケンス情報が含まれる場合に、取得した前記通信時刻から一定以上経過したパケットについては、当該パケットの識別子を最新の値として前記記憶部に保持し、一定以上経過していないパケットについては、前記記憶部から取得した前回のパケットの識別子と今回のパケットの識別子とを比較し、今回のパケットの識別子が小さい場合に順序反転が発生していると判断する手段、
    前回のパケットの識別子よりも今回のパケットの識別子が大きい場合に、パケットのロスが発生していると判断する手段
    として機能させるパケット解析プログラム。
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