JP2001094573A - トラヒックの品質の測定装置 - Google Patents

トラヒックの品質の測定装置

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JP2001094573A
JP2001094573A JP27024299A JP27024299A JP2001094573A JP 2001094573 A JP2001094573 A JP 2001094573A JP 27024299 A JP27024299 A JP 27024299A JP 27024299 A JP27024299 A JP 27024299A JP 2001094573 A JP2001094573 A JP 2001094573A
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packet
time
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tcp
connection
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Hisaki Ohara
久樹 大原
Hiroshi Saito
洋 斎藤
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被測定ネットワークおよびトラヒックに影響
を与えることなくプロトコルの品質を評価し、「パケッ
ト損」、「応答時間」、「コネクション継続時間」、
「セッション継続時間」の4つのサービス品質項目を継
続的に、かつ同時に計測を行うことが可能なトラヒック
の品質の測定装置を提供すること。 【解決手段】 ATM交換機101と108間の回線1
05,107を光分岐装置104,106を介してトラ
ヒック自体に変化を与えないまま計測装置111に取り
込み、「パケット損」、「応答時間」、「コネクション
継続時間」、「セッション継続時間」の品質測定を同時
に、かつ継続的に行う。計測装置111は、トラヒック
収集部112,フィルタリング処理部113,品質測定
部114,CPU115,メモリ116,およびモニタ
(表示装置)118およびキーボード119を接続する
I/O制御部117から構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被測定ネットワー
クおよびトラヒックに影響を与えることなく、各種サー
ビス品質項目を継続的に、かつ同時に計測を行うことが
可能なトラヒックの品質の測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ネットワークを介して行われる各
種通信サービスが広く普及してきている。このような状
況において、ネットワークのユーザに、帯域保証や品質
保証等、質の高いサービスを提供するためには、ユーザ
のネットワーク利用状況やネットワークの混み具合を把
握し、回線の監視をするためのトラヒック測定が必要不
可欠である。
【0003】このために、従来、主に次の三つの方法が
用いられている。第一の方法は、測定用のパケットをネ
ットワークに放出してから着信側のホストで処理されて
再び発信側に戻ってくるまでの時間を測定することによ
って、ネットワークの遅延時間を測定する方法である。
第一の方法を実現する代表的なツールには、PING
(Packet InterNet Groper)がある。
【0004】第二の方法は、交換機内部におけるトラヒ
ック測定である。これは交換機内でルーテイング処理部
とは別に測定処理部を設けて、ユーザの利用状況、交換
機に接続されている回線の混み具合を測定する方法であ
る。第三の方法は、回線上の測定したいトラヒックの情
報を計測装置のディスク装置にリアルタイムに書き出
し、測定した後にデータを取り出して処理し、必要とす
る品質項目を求める方法である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の方法は次の
ような問題点を有している。上記第一の方法は、特定の
ホスト間の往復遅延時間を測定することが可能である
が、測定用のパケット自身がネットワークに影響を与え
てしまう点、ネットワークにセキュリテイ対策で設置さ
れているファイアウォールに測定用パケットが阻まれて
測定することができない場合がある点、測定を行う特定
のホストを事前に定めるため、ネットワーク全体の混み
具合の評価をするのが困難な点、測定できるのはホスト
間の往復遅延時間だけであり、TCP等、ユーザにより
近いレイヤにある上位のプロトコルが与える品質を評価
できない点、などの問題点がある。
【0006】また、上記第二の方法では、測定するホス
トが多い場合や高トラヒック時には測定処理部が交換機
の負荷を圧迫させてしまうという問題点がある。さら
に、第三の方法では、連続的なサービス品質を測定し続
けることはできない点、高トラヒック時にはディスク装
置への書込みが間に合わずデータが失われる可能性があ
る点、などの問題点がある。
【0007】本発明の目的は、前述の各問題点を解消
し、被測定ネットワークおよびトラヒックに影響を与え
ることなく、IP層、TCP/UPD層のへッダ情報を
得ることによりユーザが利用するプロトコルの品質を評
価し、「パケット損」、「応答時間」、「コネクション
継続時間」、「セッション継続時間」の4つのサービス
品質項目を継続的に、かつ同時に計測を行うことを可能
とするトラヒックの品質測定装置を提供することであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、次のような構成を有している。 本発明は、交換機間の回線に分岐装置を挿入し、回線
を通過するパケットを分岐装置を介して測定装置に取り
込み、取り込んだパケット(のヘッダ)に基づいてトラ
ヒックに対応する品質を評価するようにしている。本構
成によれば、ネットワークに対して計測装置の影響を与
えることなく、トラヒックの品質を評価することができ
る。 本発明は、従来のようにホスト間でのみ測定を行うの
ではなく、バックボーン等の回線上で測定を行うことに
よって、この回線上を通過する全てのユーザのトラヒッ
クの品質を測定することを可能にしている。 本発明は、パケットのへッダからTCP/IP(Tra
nsmission ControlProtocol/Internet Protoco
l)プロトコル群のトランスポート層、ネットワーク層
の情報を得ることによって、ユーザが実際に利用するプ
ロトコルの品質を評価するようにしている。 本発明は、従来のような往復遅延時間(以下、「応答
時間」と呼ぶ)だけではなく、「パケット損」、「コネ
クション継続時間」、「セッション継続時間」などのサ
ービス品質を同時に、かつ継続的に計測する。 以上の構成を設けることにより、上記各問題点を解消
し、本発明の所期の目的を達成している。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施の形態を説
明する前に、まず、本明細書で用いられる「コネクショ
ン」、「パケット損」、「応答時間」、「コネクション
継続時間」、「セッション継続時間」などの用語の定義
を行っておく。
【0010】「コネクション」とは、発信側IPアドレ
ス、着信側IPアドレス、発信側ポート番号、着信側ポ
ート番号、プロトコル番号の5つの項目によって定まる
発信側ホストと着信側ホストとの間の通信を表す。測定
するパケットがTCP/IPのネットワーク層のプロト
コルであれば、このコネクションは発信側IPアドレ
ス、着信側IPアドレス、プロトコル番号によって定ま
る。
【0011】「パケット損」とは、TCPプロトコルに
おいて、TCPへッダ内のシーケンスナンバ(以下、S
Nと記す)を保持することによって、通信路もしくはホ
スト内でパケットが失われた時に送られる再送信パケッ
トを検出した時のパケットサイズをパケット損とする。
【0012】「応答時間」とは、TCPプロトコルにお
いて、データを送ってからそのデータのLバイト後のデ
ータパケットに対するACKパケットを検出するまでの
時間のことをいう。ここで、ACKパケットとは、TC
Pへッダ内のフラグビットの中でACKビットが立って
いるパケットのことである。また、Lは、応答時間設定
時に計測装置のユーザによって予め与えられる値であ
る。
【0013】「コネクション継続時間」は、TCPプロ
トコルと非TCPプロトコルとで定義が異なる。 (イ)TCPパケットの場合、SYNパケットでホスト
間でコネクションが確立されてからFINパケットでコ
ネクションが終了するまでの時間をコネクション継続時
間と呼ぶ。ここで、FINパケットとは、TCPへッダ
内のフラグビットの中でFINビットが立っているパケ
ットのことである。
【0014】(ロ)TCP以外のパケットの場合は、あ
るコネクションに対するパケットを検出してから、ある
一定時間の間該当コネクションへのパケットが検出され
なかった時にそのコネクションは終了したとみなし、そ
の終了時点までの時間をコネクション継続時間と呼ぶ。
【0015】「セッション継続時間」とは、TCPプロ
トコルにおいて、ホスト間において通信が始まってか
ら、全てのコネクションが終了し、ある一定期間の間こ
のホスト間へのパケットが検出されなかった時にこのセ
ッションは終了したとみなした時、その終了時点までの
時間のことをいう。ここで、“ある一定期間の間ホスト
間へのパケットが検出されない”とは、発信側IPアド
レスと着信側IPアドレスとの間のパケットが検出され
ないということであり、特定のポート番号に関係するも
のではない。
【0016】本発明は、着目している回線を通過するパ
ケットを分岐し取り込む手段を備え、分岐したパケット
を観測して品質を評価する計測装置とその計測する手段
を提供するものである。
【0017】ここで、本発明の特徴とするところは、前
記の取り込む手段から観測されるパケットで、TCPパ
ケットのSNの推移のみを見ることによって「パケット
損」を検出する手段と、ある方向の回線上を通過するT
CPパケットのSYNパケットとSYNパケットが通過
する回線とは逆方向を通過するACKパケットのSNと
ACK値を比較することによって「応答時間」を測定す
る手段と、TCPプロトコルのSYNパケットもしくは
SYN+ACKパケットとFINパケットを検出するこ
とによってTCPプロトコルの「コネクション継続時
間」を測定する手段と、TCP以外のプロトコルのコネ
クションにおいて最終修正時刻から一定の時間が経過し
た場合にそのコネクションは終了とみなすことによって
TCP以外のパケットの「コネクション継続時間」を計
測する手段と、TCPパケットにおいて最終修正時刻か
ら一定の時間が経過した場合にそのセッションは終了と
みなすことによって「セッション継続時間」を計測する
手段を備えたところにある。
【0018】前記の計測装置は、汎用的で安価な計算機
上に処理が軽くサイズの小さなオぺレーティングシステ
ムを搭載したもので構成されるので、回線上のトラヒッ
クの「パケット損」、「応答時間」、「コネクション継
続時間」、「セッション継続時間」を連続的に測定する
ことができるようになる。
【0019】前記の計測装置は、トラヒック収集部を有
し、トラヒック収集部は取得したトラヒックからパケッ
トの情報すなわちTCP/IPプロトコル群のへッダ情
報を得ることができるので、ユーザが実際に利用してい
るプロトコルの品質を評価することができるようにな
る。
【0020】前記の計測装置は、コネクション毎に計測
データを管理する測定処理データべース部を有し、本デ
ータべース上のデータに基づくことによって、「パケッ
ト損」、「応答時間」、「コネクション継続時間」、
「セッション継続時間」の各測定項目を同時に測定する
ことができるようになる。
【0021】前記の測定処理データべース部においてデ
ータべースにパケットの情報を格納する手段は、計測装
置に回線が2本接続されている時にある回線上でTCP
のコネクションの確立の為に送信されるSYNパケット
を検出した後、SYNパケットを検出した回線でない方
の回線上でSYN+ACKパケットを検出した場合、こ
のSYN+ACKパケットのコネクションは、発信側、
着信側のそれぞれの情報を入れ替えることによって、デ
ータべースを検索する。検索に成功した場合、同一エン
トリ上に本パケットの情報を格納する。以上のようにす
ることにより、データべースへの登録エントリ数が膨大
になることを防ぐことが可能になり、管理にかかる時間
を減らすことができるようになる。
【0022】TCPのコネクションが張ってある回線
は、コネクション毎に「upstream」もしくは「downstre
am」に分類される。測定処理データべース部のエントリ
が、ある回線上のSYNパケットによって生成した場
合、その回線を「upstream」と呼ぶ。またSYN+AC
Kパケットによって生成した場合、その回線を「downst
ream」と呼ぶ。通常、1本の回線上では、TCPのサー
バへのリクエストのパケットやサーバからのデータパケ
ットが混在しているので、「upstream」と「downstrea
m」との分類により、リクエストパケットとデータパケ
ット、応答パケットを切り分けて測定することが可能に
なる。
【0023】「パケット損」を測定する手段は、TCP
のコネクションにおいて、パケットが計測装置に到着す
る毎にTCPへッダ内のSNを取得して今まで検出した
パケットのSNの最大値と比較し、最大値以下であれ
ば、本パケットを再送信パケットとみなし、パケット損
の累積バイト数とパケット損の累積回数を表す統計値を
更新する。また、到着したパケットのSNが最大値より
も大きければ、最大値を更新する。
【0024】「応答時間」を測定する手段は、2本の回
線が計測装置に分岐装置を介して接続されていることが
必要である。TCPのコネクションにおいて、シーケン
スナンバがx番のパケットをあるATM回線上で検出し
てから、x+L番以上の値を持つTCPのACKパケッ
トを逆方向のATM回線上で検出するまでの時間を応答
時間とし、累積応答時間と累積応答時間計測回数、なら
びに予めユーザによって定められた測定周期内における
応答時間の最大値と最小値を表す統計値を更新する。前
述のLはユーザによって適当に与えられる応答サイズで
ある。
【0025】「コネクション継続時間」を測定する手段
は、上記の測定対象となったパケットの中で、テーブル
内に新規にエントリが作成された時間から、コネクショ
ンの終了を表す印のついたパケットを受け取るまでの時
間、もしくは一定の期間の間、該当するコネクション内
においてパケットが検出されなかった時にコネクション
が終了したとみなすまでの時間をコネクション継続時間
とし、累積コネクション継続時間と累積コネクション継
続時間計測回数、ならびに予めユーザによって定められ
た測定周期内におけるコネクション継続時間の最大値と
最小値を表す統計値を更新する。
【0026】「セッション継続時間」を測定する手段
は、上記の測定対象となったパケットの中で、IPアド
レスの組合せがテーブル内で新規となるエントリ作成の
時間から、そのIPアドレスの組合せについて一定の期
間の間、該当するIPアドレス間においてトラヒックが
検出されなかった時にセッションが終了したとみなすま
での時間をセッション継続時間とし、累積セッション継
続時間と累積セッション継続時間計測回数、ならびに予
めユーザによって定められた測定周期内におけるセッシ
ョン継続時間の最大値と最小値を表す統計値を更新す
る。
【0027】以下、本発明の一実施例を、図面を用いて
詳細に説明する。図1は、本発明の実施例を説明するた
めのシステム構成図である。同図において、101およ
び108はATM交換機、104および106は光分岐
装置、111は計測装置である。ATM交換機101と
108間の1回線(105または107)、もしくは2
回線(105と107)を計測装置111でモニタリン
グし、「パケット損」、「応答時間」、「コネクション
継続時間」、「セッション継続時間」の品質測定を同時
に、かつ継続的に行う構成を示している。IPパケット
はATMの固定長のセルに分割されて送信される。また
IPパケットはTCPへッダ(ポート番号)を含む。
【0028】本発明に係る計測装置111を回線(AT
M回線)105、107上に適用する。図1に示すよう
に、光分岐装置104、106が回線105、107上
に挿入され、回線105、107を流れるトラヒック
(ATMセル)を光学的に分岐する。これにより回線1
05、107を流れているトラヒック自体に変化を与え
ないまま、同じトラヒックを計測装置111に取り込
む。
【0029】計測装置111は、トラヒック収集部11
2,フィルタリング処理部113,品質測定部114,
CPU115,メモリ116,およびモニタ(表示装
置)118およびキーボード119を接続するI/O制
御部117から構成される。
【0030】回線105,107から光分岐装置10
4,106を介して計測装置111に取り込まれたセル
は、トラヒック収集部112において物理レイヤの終端
などの処理が施されて、フィルタリング処理部113に
送られる。
【0031】フィルタリング処理部113では、VP
I、VCI、プロトコル番号、発信側IPアドレス、発
信側ポート番号、着信側IPアドレス、着信側ポート番
号の項目について、予めユーザが定義したフイルタに合
致しているかどうか調べられる。ここでポート番号と
は、TCPとUDPのへッダに設定されているポート番
号を指す。フイルタに合致していれば、品質測定部11
4に送られ、合致していない場合は本セルの情報は破棄
される。
【0032】図2は、品質測定部114の初期化手順を
説明するためのフローチャートである。まず、コネクシ
ョンの管理を行う測定処理データべース部と統計量を保
持する統計データべース部の為のデータ格納領域をメモ
リ116上に確保する(ステップ201)。次に、計測
装置111に接続されているATM回線に番号をつける
(ステップ202)。この番号は計測装置111にある
ATMのネットワークインタフェースカードの番号と対
応する。次に、「パケット損」、「応答時間」、「コネ
クション継続時間」、「セッション継続時間」の中から
どの品質項目の測定を行うか、ユーザはキーボード11
9より入力し、CPU115がI/O制御部117を介
して読み込み、メモリ116に記憶する(ステップ20
3)。
【0033】「パケット損」を測定する場合には(ステ
ップ204:Y)、統計データベース部のパケット損検
出回数、到着したパケットの累積サイズ、損失したパケ
ットの累積サイズ、の変数を回線毎、「upstream」、
「downstream」毎に初期化する(ステップ205)。
【0034】「応答時間」を測定する場合には(ステッ
プ206:Y)、計測装置111がATM回線2本10
5、107に光分岐装置104、106を通じて接続さ
れているかどうか(すなわち両方向の測定かどうか)を
確認し(ステップ207)、接続されていない場合には
(ステップ207:N)、ユーザに測定ができない旨の
エラーメッセージを伝える(ステップ208)。接続さ
れている場合には(ステップ207:Y)、ユーザによ
ってキーボード119より入力された応答サイズ(以下
Lと表記)を、CPU115がI/O制御部117を介
して読み込み、メモリ116に記憶する(ステップ20
9)。さらに、統計データべース部の応答時間測定回
数、応答時間の累積値、応答時間の最小値、最大値の変
数を、回線毎、「upstream」、「downstream」毎に初期
化する(ステップ210)。
【0035】「コネクション継続時間」を測定する場合
には(ステップ211:Y)、統計データべース部のコ
ネクション測定回数、コネクション継続時間の累積値、
コネクション継続時間の最小値、最大値の変数を回線
毎、「upstream」、「downstream」毎に初期化する(ス
テップ212)。
【0036】「セッション継続時間」を測定する場合に
は(ステップ213:Y)、統計データベース部のセッ
ション測定回数、セッション継続時間の累積値、セッシ
ョン継続時間の最小値、最大値の変数を回線毎、「upst
ream」、「downstream」毎に初期化する(ステップ21
4)。
【0037】次に、「upstream」と「downstream」につ
いて説明する。図3は、「upstream」と「downstream」
を説明するための図である。図3(a)のように、SY
Nパケットが流れたコネクションに対して、回線0番を
「upstream」と呼ぶ。また、図3(b)のように、SY
N+ACKパケットが流れたコネクションに対して、回
線0番を「downstream」と呼ぶ。ATM回線2本が光分
岐装置を通じて計測装置に接続されている場合は、図3
(c)のようにSYNパケットが流れた回線0番を「up
stream」と呼び、SYN+ACKパケットの流れた回線
1番を「downstream」と呼ぶ。図3(d)の場合は、S
YN+ACKパケットの流れた回線0番を「downstrea
m」、SYNパケットの流れた回線1番を「upstream」
と呼ぶ。
【0038】以上の如き「upstream」と「downstream」
を導入することにより、計測装置にATM回線が1本の
み接続されている時でも、検出したコネクション上のデ
ータが、サーバ側から来るものなのか、クライアント側
から来るものなのかを判別し、切り分けて計測すること
ができる。また、1回線単位で測定できることにより、
パケットの行きと帰りのルーティングが異なっている場
合でも、応答時間を除く測定項目を観測できる。
【0039】図4は、測定処理データベース部のエント
リ内に格納されるデータの一覧である。同図において、
「初期回線番号」はコネクションのエントリが作成され
たときのパケットが通った回線の番号を表している。
「フラグ」はそのエントリが「upstream」か「downstre
am」かを表している。両方向で検出された同一コネクシ
ョンであれば、両方にフラグビットが立つ。
【0040】「down側IPアドレス」、「down側ポート
番号」は、このコネクションが「upstream」であるなら
ば、発信側のIPアドレスとポート番号を表し、このコ
ネクションが「downstream」ならば、着信側のIPアド
レスとポート番号を表す。「タイムスタンプ」は「upst
ream」、「downstream」それぞれで最も最近に検出され
たパケットの到着した時刻を示している。「SNの最高
値」はパケット損の測定で用いられる項目である。「リ
セットフラグ」と「応答時間測定開始時刻」と「ACK
閾値」は応答時間の測定で用いられる項目である。
【0041】また、「コネクション継続時間測定開始時
刻」はコネクション継続時間の測定で用いられる項目で
ある。「セッション継続時間測定開始時刻」はセッショ
ン継続時間の測定で用いられる項目である。また、「コ
ネクション継続時間最終修正時刻」は、コネクション継
続時間の測定で用いられ、該当エントリのパケットを検
出した最後の時刻である。「セッション継続時間最終修
正時刻」は、セッション継続時間の測定で用いられ、該
当エントリのパケットを検出した最後の時刻である。
【0042】図5は、統計データベース部のエントリ内
に格納されるデータの一覧である。同図において、「累
積パケット損量」は、パケット損の測定で検出されたパ
ケット長の累積値である。回線番号ごとに、「upstrea
m」と「downstream」の2つの値を持つ。これは、以下
に説明する各統計値についても同様である。
【0043】「パケット損検出回数」は、パケット損を
検出した回数を記録するものである。「最大パケット損
量」と「最小パケット損量」は、パケット損を検出した
ときの該当パケットの長さの最大値と最小値を記録する
ものである。「累積応答時間」は、応答時間の累積値で
あり、「応答時間計測回数」は、応答時間を測定した回
数、「最大応答時間」と「最小応答時間」は、これら応
答時間の最大値と最小値である。
【0044】「累積コネクション継続時間」は、コネク
ション継続時間の累積値であり、「コネクション継続時
間計測回数」は、コネクション継続時間を測定した回
数、「最大コネクション継続時間」と「最小コネクショ
ン継続時間」は、これらコネクション継続時間の最大値
と最小値である。「累積セッション継続時間」は、セッ
ション継続時間の累積値であり、「セッション継続時間
計測回数」は、セッション継続時間を測定した回数、
「最大セッション継続時間」と「最小セッション継続時
間」は、これらセッション継続時間の最大値と最小値で
ある。
【0045】図6は、品質測定部の初期化手順が終了し
た後の処理を説明するためのフローチャートである。ま
ず、品質の測定が開始されると(ステップ601)、出
力用タイマが初期化される(ステップ602)。そし
て、統計データの出力時刻になったら、すなわち、前回
の統計データ出力時から現在までの時間が、予めユーザ
によって設定される統計データべース部からのデータ収
集間隔よりも大きくなれば(ステップ603:Y)、統
計データがユーザに出力され(ステップ604)、出力
用タイマは初期化される(ステップ602)。
【0046】統計データの出力時刻でなかった場合は
(ステップ603:N)、コネクションタイムアウト用
のタイマを初期化し(ステップ605)、タイマを起動
する。
【0047】さらに、コネクションタイムアウト監視用
のタイマがある一定の期間経過してタイムアウトとなっ
た場合(ステップ606:Y)、測定処理データベース
部の各エントリについて現在時刻とパケット検出最終時
刻との差分がタイムアウト用の閾値よりも大きい時(ス
テップ607:Y)、そのエントリは削除する(ステッ
プ608)。これにより故障などによってコネクション
が切れたことを検出し、エントリを削除することが可能
となる。各エントリの検索が終了すると、コネクション
タイムアウト監視用のタイマが初期化される(ステップ
605)。
【0048】次に、品質測定部114にパケットが到着
する毎に(ステップ609)、本パケットのup側のIP
アドレスとポート番号、down側のIPアドレスのポート
番号、プロトコル番号を検出し、メモリ116に書き出
す(ステップ610)。
【0049】次に、本セルで構成されているパケットが
TCPパケットかどうか、本セル内の所定領域に記載さ
れているプロトコル番号を用いて判断する(ステップ6
11)。
【0050】TCPパケットである場合(ステップ61
1:Y)、次にセルのぺイロードの中のTCPへッダに
含まれているフラグビットを検出する(ステップ61
2)。そのフラグビットがSYNならば(ステップ61
3:Y)、測定処理データべース部にこのコネクション
の情報と本パケットの到着時点のタイムスタンプを付与
して、新規にエントリを作成し格納する(ステップ61
4)。さらに、このパケットを検出したATM回線を
「upstream」と設定する(ステップ615)。
【0051】フラグビットがSYNとACKの両方なら
ば(以下、SYN+ACKパケットと表記)(ステップ
616:Y)、まずこのSYN+ACKパケットを生成
させる元となったSYNパケットが測定処理データべー
ス部に既に格納されているかどうかを調べる(ステップ
617)。
【0052】格納されている場合には(ステップ61
8:Y)、本コネクションの情報と本パケットの到着時
点のタイムスタンプを付与して、同じエントリを更新す
る(ステップ620)。さらに、このパケットを検出し
たATM回線を「downstream」と設定する(ステップ6
20)。
【0053】測定処理データべース部にエントリが作成
されていない場合は(ステップ618:N)、本コネク
ションの情報に本セルの到着時点のタイムスタンプを付
与して新規にエントリを作成し格納する(ステップ61
9)。
【0054】次に、この到着パケットがTCPパケット
であるがSYNパケットでもSYN+ACKパケットで
もない場合(ステップ611:Y,ステップ613:
N、ステップ616:N)、このトラヒックを「upstre
am」もしくはdownstremに分類する必要がある。
【0055】そのためにまず、本パケットのコネクショ
ンが既にエントリとして登録されているか検索して調べ
る(ステップ621)。検索できなかった場合(ステッ
プ621:N)、本パケットの情報は破棄される(ステ
ップ628)。検索できた場合は(ステップ621:
Y)、エントリ内の「upstream」と「downstream」のフ
ラグを調べる(ステップ622)。
【0056】どちらか一方のみにフラグが立っている場
合(ステップ622:“1”)、エントリ内の初期回線
番号と本パケットが流れていた回線番号を比較し(ステ
ップ623)、同じならば(ステップ623:Y)、そ
の立っている方をstreamの方向として(ステップ62
4)、異なっている場合には(ステップ623:N)、
そのパケットの情報を破棄する(ステップ628)。こ
のようにSYN+ACKパケットを検出しなかったもの
の、SYNパケットとは逆の方向の回線にデータパケッ
ト等を検出した時、これらのパケットは計測しないもの
とする。
【0057】両方のフラグが立っている場合には(ステ
ップ622:“2”)、エントリ内の初期回線番号と本
パケットが流れていた回線番号を比較し(ステップ62
5)、同じならば(ステップ625:Y)、「upstrea
m」(ステップ626)とし、異なるならば(ステップ
625:N)、「downstream」(ステップ627)とす
る。
【0058】次に、到着したセルがTCP以外の場合
(ステップ611:N)、本パケットのコネクションが
既にエントリとして測定処理データベース部に登録され
ているかどうか調べる(ステップ637)。登録されて
いない場合は(ステップ637:N)、本コネクション
の情報に本セルの到着時点のタイムスタンプを付与して
新規にエントリを作成し格納する(ステップ638)。
TCP以外のパケットに対する測定項目はコネクション
継続時間のみである。本項目を測定する場合には(ステ
ップ639:Y)、モジュールC’へ移動する(ステッ
プ640)。
【0059】以上のように、測定処理データべース部の
更新を行った後、ユーザによる測定項目をメモリ116
から読み出し、測定項目毎に、パケット損を測定する場
合には(ステップ629:Y)、モジュールAに(ステ
ップ630)、応答時間測定ならば(ステップ631:
Y)、モジュールBに(ステップ632)、コネクショ
ン継続時間測定ならば(ステップ633:Y)、モジュ
ールCに(ステップ634)、セッション計測時間測定
ならば(ステップ635:Y)、モジュールDに(ステ
ップ636)、それぞれ移動する。次に、それぞれのモ
ジュールA〜Dについて説明する。
【0060】図7は、パケット損を測定するモジュール
Aのフローチャートである。図6の品質測定のフローチ
ャートより、本パケットが「upstream」上のトラヒック
であると仮定する(ステップ701)。まず、到着した
パケットのバイト数(IPへッダを含む)を累積パケッ
トサイズに加える(ステップ702)。次に、本パケッ
トのTCPへッダからSNを読み出し(xと仮定する)
(ステップ703)、エントリ内の「upstream」のSN
の最高値(yと仮定する)と比較する(ステップ70
4)。
【0061】ここで、xがy以下であれば(ステップ7
04:Y)、本パケットは再送信のパケットであると認
識して、統計データベース部のパケット損検出回数を1
つカウントアップし、累積パケット損量に本パケットの
バイト数(IPへッダを含む)を加える(ステップ70
5)。xがyよりも大きければ(ステップ704:
N)、yの値をxとする(ステップ706)。パケット
損のみの測定でかつ、FINもしくはRSTパケットの
場合には(ステップ707:Y)、測定処理データベー
ス部からエントリを削除する(ステップ708)。
【0062】本パケットが「downstream」上のトラヒッ
クである場合には、上記の「upstream」と「downstrea
m」を入れ替えれば同じ議論ができる。
【0063】図8は、応答時間を測定するモジュールB
のフローチャートである。図6の品質測定のフローチャ
ートより、本パケットが「upstream」上のトラヒックで
あると仮定する(ステップ801)。次に、本セルのぺ
イロード部分のTCPヘッダからフラグビットを検出す
る。
【0064】応答時間のみの測定でかつ、FINもしく
はRSTパケットの場合には(ステップ802:Y)、
測定処理データベース部から該当エントリを削除する
(ステップ815)。
【0065】SYNもしくはSYN+ACKパケットの
場合には(ステップ803:Y)、リセットフラグを1
とする(ステップ804)。リセットフラグが立ってい
ると、本トラヒックを検出してから「downstream」に流
れる次のパケットを検出した時に、応答時間測定開始時
刻をそのパケットの到着時のタイムスタンプとすること
ができる。
【0066】ACKパケットの場合には(ステップ80
5:Y)、TCPへッダ内からACK値yを読み取る
(ステップ806)。後述のステップ814で更新され
るエントリ内の「upstream」のACK閾値よりも、この
ACK値yが小さくなければ(ステップ807:Y)、
本パケットのタイムスタンプと応答時間測定開始時刻と
の差分を、大きさLバイトの応答時間とし、「downstre
am」の累積応答時間に加える。さらに「downstream」の
応答時間計測回数を1つカウントアップし、現時点での
応答時間の最大値、最小値と比較し、必要であれば更新
する(ステップ808)。さらにリセットフラグを1と
して立てる(ステップ809)。
【0067】その他のパケットである場合(ステップ8
05:N)、もしくはACKパケットでTCPのぺイロ
ードの大きさが0でない場合(piggy-backパケットと一
般に呼ばれる)(ステップ811:Y)、本パケットの
TCPヘッダからSNxを読み出す(ステップ81
2)。
【0068】リセットフラグが1として立っていれば
(ステップ813:Y)、「upstream」のACK閾値を
本セルのSNにLを足したものとする。さらにリセット
フラグを0として、応答時間測定開始時刻を本パケット
のタイムスタンプ(到着時刻)とする(ステップ81
4)。本パケットが「downstream」上のトラヒックであ
る場合には、上記の「upstream」と「downstream」を入
れ替えれば同じ議論ができる。
【0069】図9は、TCPパケットのコネクション継
続時間を測定するモジュールCのフローチャートであ
る。図6の品質測定のフローチャートより、本パケット
が「upstream」上のトラヒックであると仮定する(ステ
ップ901)。次に本セルのぺイロード部分のTCPへ
ッダからフラグビットを検出する。
【0070】SYNもしくはSYN+ACKパケットの
場合には(ステップ902)、このパケットの到着時の
タイムスタンプでコネクション時間計測開始時刻を初期
化する(ステップ903)。(「downstream」である場
合には、SYN+ACKビットが立っている時に初期化
する。)
【0071】FINもしくはRSTパケットの場合には
(ステップ904)、このパケットの到着時のタイムス
タンプとコネクション時間計測開始時刻との差分値をコ
ネクション継続時間とし、「upstream」のコネクション
計測回数を1つカウントアップし、累積コネクション継
続時間にコネクション継続時間を加える。また現時点で
のコネクション継続時間の最大値、最小値と比較し、必
要であれば更新する(ステップ905)。
【0072】さらに、コネクション時間のみの測定の場
合(ステップ906)、測定処理データべース部から該
当エントリを削除する(ステップ907)。本パケット
が「downstream」上のトラヒックである場合には、上記
の「upstream」と「downstream」を入れ替えれば同じ議
論ができる。
【0073】図10は、TCP以外のパケットのコネク
ション時間を測定するモジュールCのフローチャートで
ある。TCPパケット以外である場合、アプリケーショ
ン層より低位の層において、コネクションの終わりがパ
ケットの中身から明示的に分からないので、以下のよう
にしてコネクションの終了を判断する。
【0074】まず、パケットが到着した場合には(ステ
ップ1001)、このパケットが該当エントリへの最初
のパケットであれば(ステップ1002)、このパケッ
トの到着時刻をコネクション時間測定開始時刻とする
(ステップ1003)。既にエントリがあるパケットの
場合は、エントリ内の最終修正時刻を現在の時刻とす
る。
【0075】また、パケットが到着した場合のフローチ
ャートとは別に、コネクション継続時間を設定すると以
下のプロセスが起動する(ステップ1005)。まず、
測定用のタイマが初期化される(ステップ1006)。
ある一定の時間が経過してタイムアウトとなると(ステ
ップ1007:Y)、まず各エントリの最終修正時刻を
取得する(ステップ1008)。そして現在の時刻(タ
イムアウトした時間)と最終修正時刻との差分が、コネ
クション終了閾値T以上であれば(ステップ1009:
Y)、このエントリのコネクションは終了したとみな
す。ここで、コネクション終了閾値Tはユーザによって
事前に与えられる。
【0076】そして、統計データべース部のコネクショ
ン計測回数を1つカウントアップし、現在の時刻(タイ
ムアウトした時間)と最終修正時刻との差分をコネクシ
ョン継続時間として累積コネクション継続時間に加え
る。また、現時点でのコネクション継続時間の最大値、
最小値と比較し、必要であれば更新する(ステップ10
10)。そして、このエントリを測定処理データべース
部から削除する(ステップ1011)。エントリの最終
修正時刻の比較は、TCP以外のパケットの全エントリ
に対して行われる。
【0077】図11は、TCPパケットのセッション時
間を測定するモジュールDのフローチャートである。セ
ッションは特定のホスト間の複数のコネクションから構
成されているが、別々に作成されている測定処理データ
べース部のエントリ内のコネクション情報を保持するこ
とは、処理が煩雑になるだけでなく計測装置の処理能力
の低下をもたらす。まず、パケットが到着した場合には
(ステップ1101)、このパケットの発信側と着信側
のポート番号を「65535」(ポート番号の上限値)
とした時に、測定処理データべース部にエントリがある
かどうか検索する(ステップ1102)。
【0078】発見できなかった場合には(ステップ11
02:N)、ポート番号を「65535」としてエント
リを新規に作成し(ステップ1103)、このパケット
の到着時刻をエントリ内のセッション時間測定開始時刻
とする(ステップ1104)。検索に成功した場合には
(ステップ1102:Y)、現在の時刻を最終修正時刻
とする(ステップ1105)。このようにセッション継
続時間測定用のエントリを作成することによって、処理
の煩雑さを防ぐことができる。
【0079】また、パケットが到着した場合のフローチ
ャートとは別に、セッション継続時間を設定すると以下
のプロセスが起動する(ステップ1106)。まず、測
定用のタイマが初期化される(ステップ1107)。こ
の測定用のタイマは、TCP以外のコネクション継続時
間の測定の時に使われるタイマ(ステップ1006参
照)と同じものを用いて良い。
【0080】ある一定の時間が経過してタイムアウトと
なると(ステップ1108:Y)、まず各エントリの最
終修正時刻を取得する(ステップ1109)。そして現
在の時刻(タイムアウトした時間)と最終修正時刻との
差分が、セッション終了閾値S以上であれば(ステップ
1110:Y)、このエントリのセッションは終了した
とみなす。ここでセッション終了閾値Sはユーザによっ
て事前に与えられる。
【0081】そして、統計データベース部のセッション
計測回数を1つカウントアップし、現在の時刻(タイム
アウトした時間)と最終修正時刻との差分をセッション
継続時間として累積セッション継続時間に加える。ま
た、現時点でのセッション継続時間の最大値、最小値と
比較し、必要であれば更新する(ステップ1111)。
そして、このエントリを測定処理データベース部から削
除する(ステップ1112)。エントリの最終修正時刻
の比較は、発着のポート番号が「65535」である全
エントリに対して行われる。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
被測定ネットワークおよびトラヒックに影響を与えるこ
となく、IP層、TCP/UPD層のへッダ情報を得る
ことによりユーザが利用するプロトコルの品質を評価
し、「パケット損」、「応答時間」、「コネクション継
続時間」、「セッション継続時間」の4つのサービス品
質項目を継続的に、かつ同時に計測を行うことが可能に
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のトラヒックのサービス品質
計測装置の要部ブロック構成図である。
【図2】品質測定部の初期化手順のフローチャートであ
る。
【図3】「upstream」と「downstream」を説明するため
の図である。
【図4】測定処理データベース部の具体例を示す図であ
る。
【図5】統計データベース部の具体例を示す図である。
【図6】品質測定のフローチャートである。
【図7】パケット損測定のフローチャートである。
【図8】応答時間測定のフローチャートである。
【図9】TCPのコネクション継続時間測定のフローチ
ャートである。
【図10】TCP以外のコネクション継続時間測定のフ
ローチャートである。
【図11】セッション継続時間測定のフローチャートで
ある。
【符号の説明】
101,108:ATM交換機、 102,110:セル出力部、 103,109:セル入力部、 104,106:光分岐装置、 105,107:回線、 111:計測装置、 112:トラヒック収集部、 113:フィルタリング処理部、 114:品質測定部、 115:CPU、 116:メモリ、 117:I/O制御部、 118:モニタ、 119:キーボード。
【手続補正書】
【提出日】平成12年11月6日(2000.11.
6)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04M 3/36 H04L 11/20 102A Fターム(参考) 5K019 AB06 BB21 CB04 CC09 DB08 5K030 GA11 HA08 JA10 JL03 MB01 MB13 5K051 AA03 BB02 CC02 DD14 FF03 HH27

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交換機間を接続する回線のトラヒックの
    品質の測定装置であって、前記交換機間の回線を通過す
    るパケットを分岐して取り込み、該取り込んだパケット
    に基づいて該回線のトラヒックに対応する品質を測定す
    るようにしたことを特徴とするトラヒックの品質の測定
    装置。
  2. 【請求項2】 前記交換機はATM交換機であり、前記
    パケットはTCP/IPプロトコル群のトランスポート
    層とネットワーク層に属するプロトコルのパケットであ
    ることを特徴とする請求項1記載のトラヒックの品質の
    測定装置。
  3. 【請求項3】 前記品質の測定項目は、パケット損、応
    答時間、コネクション継続時間、セッション継続時間か
    ら構成されることを特徴とする請求項2記載のトラヒッ
    クの品質の測定装置。
  4. 【請求項4】 前記品質を測定する手段は、前記パケッ
    トに含まれている情報を元に定まる通信単位毎にデータ
    を管理することによって、パケット損、応答時間、コネ
    クション継続時間、セッション継続時間のうちのいくつ
    かあるいは全てを同時に、かつ連続的に観測を行うこと
    を可能としたことを特徴とする請求項3記載のトラヒッ
    クの品質の測定装置。
  5. 【請求項5】 前記パケット損は、TCPパケットのへ
    ッダ情報にあるシーケンス番号を同じ通信単位内で検出
    されたシーケンス番号の最大値と比較して大きくない時
    に、パケットの損失が起きたと判断することを特徴とす
    る請求項3または4に記載のトラヒックの品質の測定装
    置。
  6. 【請求項6】 前記応答時間は、TCPプロトコルにお
    いて、データを送ってからそのデータのLバイト後(L
    はユーザによって設定される)のデータパケットに対す
    る着信側からのTCPパケット内ヘッダのフラグでAC
    Kにビットが立ったパケットを検出するまでの時間であ
    ることを特徴とする請求項3または4記載のトラヒック
    の品質の測定装置。
  7. 【請求項7】 前記コネクション継続時間は、TCPの
    場合、TCPパケット内へッダのフラグでSYNにビッ
    トが立ったパケットでホスト間でコネクションが確立さ
    れてから、TCPパケット内ヘッダのフラグでFINに
    ビットが立ったパケットでTCPの通信単位が終了する
    までの時間であり、TCP以外の場合は、ある通信単位
    上のパケットを検出してから、ある一定時間の間通信単
    位のパケットが検出されなかった時までの時間であるこ
    とを特徴とする請求項3または4記載のトラヒックの品
    質の測定装置。
  8. 【請求項8】 前記セッション継続時間は、TCPプロ
    トコルにおいて、ホスト間において通信が始まってか
    ら、全ての通信単位が終了し、ある一定期間の間このホ
    スト間へのパケットが検出されなかった時までの時間で
    あることを特徴とする請求項3または4記載のトラヒッ
    クの品質の測定装置。
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