JP5056414B2 - タンタル酸ストロンチウムビスマス微粒子の製造方法 - Google Patents

タンタル酸ストロンチウムビスマス微粒子の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、タンタル酸ストロンチウムビスマス微粒子の製造方法に関し、製造が容易で組成及び粒子径の均一性に優れ、特に好ましくは高い結晶性を有するタンタル酸ストロンチウムビスマス微粒子の製造方法に関する。
近年、高速、低消費電力の不揮発性メモリとして、通常のDRAMの高誘電体層を強誘電体薄膜に置き換え、強誘電体薄膜が上部電極及び下部電極により挟持されてなるMIM(Metal−Insulator−Metal)キャパシタを備えた1T1C(1−Transistor−1−Capacitor)型強誘電体メモリが開発の主力となってきている。これは、ビット線−プレート線間にトランジスタのソース、ドレイン及びMIMキャパシタが直列に接続され、トランジスタをオンすることで強誘電体の分極の向きを感知するメモリであり、フラッシュメモリ、SRAMといった従来の不揮発性メモリと比較して消費電力が低いという特徴を有する。近年では、携帯機器向けの不揮発性メモリとして、強誘電体メモリの適用が検討されていることにともない、消費電力のさらなる低減が必要不可欠となっている。そのため、特にMIMキャパシタ中の強誘電体層の薄膜化による抗電界の低電圧化が急務とされている。
従来、このような強誘電体薄膜の形成方法としては、スパッタリング法等の物理的気相成膜法(PVD)やMOCVD法等の化学的気相成長法(特許文献1〜3)及び化学的溶液成膜法(溶液法)が提案されている。このうち、溶液法は、特殊で高価な装置を必要とせず、最も安価かつ簡便に強誘電体薄膜を形成できることが知られている。また溶液法は精密な組成制御が容易であり、多くの強誘電体材料に見られる、組成の違いによる特性変動を抑制できるというメリットがある。そのため、溶液法は、非常に有効な強誘電体薄膜作製方法の一つとして検討が進められ、実用化されつつある。しかしながら、溶液法は、高温での焼成が必要とされるため、配線基板上に電子部品が装着された状態で強誘電体層を設ける場合には適用できず、高集積化の際の問題になっている。
これに対応するため、溶液法による強誘電体薄膜の作製において、焼成温度の低減に関して様々な手法が提案されてきている。例えば、前駆体の構造を適切に制御する方法(特許文献4)や、常誘電体であるケイ酸ビスマスをあらかじめコート液に添加しておく方法(非特許文献1)が挙げられる。しかし、これらの方法を用いて薄膜状の強誘電体層を形成する場合における焼成温度は、いずれも550℃程度までの低減が限界であった。例えば、アルミニウム製配線が形成された基板上に強誘電体層を形成する場合、アルミニウムの耐熱温度(450℃程度)を超えてしまい、種々の半導体基板の製造プロセスに汎用的に適用できないという問題があった。このようなことから、強誘電体層形成時の焼成温度を500℃まで、好ましくは450℃にまで低下させることが求められている。
この問題を解決するため、我々は特許文献5において、ガラスマトリックス中で強誘電体酸化物を結晶化させた後にガラスマトリックス成分を除去することによって得られる、平均一次粒子径が100nm以下でかつアスペクト比が2以上の、一般式(Bi2+(Am−1Ti3.5m−0.52−[AはBi又はBiとLaであってLa/Biの原子比が0〜0.5であり、mは1〜5の整数である。]で表されるチタン酸ビスマス系結晶粒子をあらかじめコート液中に添加しておく方法を提案している。該結晶粒子は層状ペロブスカイト型構造を有し、擬ペロブスカイト構造の層(Am−1Ti3.5m−0.5)と他の結晶構造の挿入層(Bi)とが、一方向に一定周期で交互に積層した結晶構造を有する。そのため、分極反転(電圧印加)サイクルにともなう自発分極特性の劣化に対する耐性、いわゆる疲労耐性に非常に優れる。それに加え、この方法を用いれば、該結晶粒子が結晶核として働くため、焼成温度を500℃程度まで低減できるという特徴を有する。
強誘電性酸化物の1つであるタンタル酸ストロンチウムビスマスは、鉛を含まず環境に優しい物質であり、高い残留分極を示す等の優れた特性を有する。さらに、上記のチタン酸ビスマス系結晶粒子と同様に層状ペロブスカイト型構造を取りうることから、疲労耐性に優れかつ薄膜化しても劣化しにくい次世代の強誘電体メモリ用材料として期待されている。そのため最近では、より結晶性が高く、小粒子径でかつ粒子径の均一性に優れた、溶液法への適用に適したタンタル酸ストロンチウムビスマス微粒子の製造方法を提供することが求められている。
米国特許第5468679号明細書 米国特許第5519234号明細書 特開2003−192431号公報 米国特許第5925183号明細書 国際公開第04/097854号パンフレット Ferroelectrics,271巻,289頁(2002年)
本発明は、タンタル酸ストロンチウムビスマス微粒子の製造方法に関し、製造が容易で組成及び粒子径の均一性に優れ、特に好ましくは高い結晶性を有するタンタル酸ストロンチウムビスマス微粒子を製造する方法を提供することを目的とする。
本発明は、酸化物基準のモル%表示で、SrOを25〜60%、Biを3〜25%、Taを3〜25%、Bを15〜60%含む溶融物を得る工程と、前記溶融物を急速冷却して非晶質物質とする工程と、前記非晶質物質からタンタル酸ストロンチウムビスマス結晶を析出させる工程と、得られた結晶化物から前記タンタル酸ストロンチウムビスマス結晶を分離する工程と、をこの順に含むことを特徴とするタンタル酸ストロンチウムビスマス微粒子の製造方法を提供する。
本発明によれば、平均一次粒子径が小さく、結晶性が高く、かつ組成及び粒子径の均一性に優れたタンタル酸ストロンチウムビスマスを容易に得ることができる。
例23で得られたタンタル酸ストロンチウムビスマス微粒子のX線回折パターン図
本発明のタンタル酸ストロンチウムビスマス微粒子の製造方法において、溶融物は、Sr源、Bi源、Ta源及びB源を含む混合物を溶融して得ることが好ましい。
まず、Sr源としては、酸化ストロンチウム(SrO)及び炭酸ストロンチウム(SrCO)からなる群より選ばれる1種以上を用いることが好ましい。また、硝酸ストロンチウム(Sr(NO)、塩化ストロンチウム(SrCl・nHO)、硫酸ストロンチウム(SrSO)及びフッ化ストロンチウム(SrF)からなる群より選ばれる1種以上を用いてもよい。
次に、Bi源としては、酸化ビスマス(Bi)、炭酸ビスマス(Bi(CO)及び水酸化ビスマス(Bi(OH))からなる群より選ばれる1種以上を用いることが好ましい。また、硝酸ビスマス(Bi(NO・nHO)、塩化ビスマス(BiCl)、硫酸ビスマス(Bi(SO)及び三フッ化ビスマス(BiF)からなる群より選ばれる1種以上を用いてもよい(以上のビスマス化合物はそれぞれのオキシ塩、例えば(BiO)CO)をも含む。また、上記式において、nは水和数を示し、n=0の無水物の場合も含む)。
また、Ta源としては、酸化タンタル(Ta又はTa)を用いることが好ましいが、塩化タンタル(TaCl)又はフッ化タンタル(TaF)を用いてもよい。これらSr源、Bi源及びTa源は、タンタル酸ストロンチウムビスマス結晶の構成成分となるとともに、溶融により、後述のB源と協働してガラス形成成分の一部としても働く。
さらに、B源としては酸化ホウ素(B)又はホウ酸(HBO)を用いることが好ましいが、ホウ酸ストロンチウム、ホウ酸ビスマス、ホウ酸タンタルを用いてもよい。
所望の特性を低下させない範囲であれば、混合物中の構成材料の純度は特に限定されないが、水和水を除いた純度が99%以上であると好ましく、より好ましくは純度99.9%以上のものを用いるとよい。また、溶融して均一な溶融物が得られる範囲であれば、上記構成材料の粒度も特に限定されない。また、上記構成材料は、ボールミル、遊星ミル等の混合・粉砕手段を用いて、乾式又は湿式で混合してから溶融すると好ましい。
溶融物の組成は、酸化物基準のモル%表示で、SrOを25〜60%、Biを3〜25%、Taを3〜25%、Bを15〜60%含むものとする。上記の組成域の溶融物は適度な粘性を有するうえ、続く急速冷却操作により溶融物が結晶化することなく非晶質物質を得ることができるため好ましい。なお、この組成は溶融前の構成材料の化学組成とも対応している。溶融操作中に構成材料、特にBiの揮発等が生じて、所望の組成の溶融物が得られない場合には、構成材料の添加割合を調整すればよい。
Taが25%を超えるか又はSrOが25%未満で、かつBが15%未満の場合には、溶融物は急速冷却により結晶化しやすく、ガラス化して非晶質物質とすることが困難になる。そのため、目的の特性を有するタンタル酸ストロンチウムビスマス微粒子を得がたくなり好ましくない。一方、Ta又はBiが3%未満で、かつ、SrOが60%を超えるか又はBが60%を超える場合には、後に続く結晶化において、タンタル酸ストロンチウムビスマス結晶が充分に析出しないおそれがあるため好ましくない。なかでも、SrOを30〜50%、Biを5〜15%、Taを5〜15%、Bを30〜50%含む場合、タンタル酸ストロンチウムビスマス微粒子が得られやすくなり、かつ、その収率を高くできるため好ましい。特に、溶融物中のSrO、Bi、Ta及びBそれぞれの含有割合が30〜50%、5〜15%、5〜15%及び25〜50%であると、相対的に溶融温度を低くでき、適度な粘性を有する溶融物が得られやすいほか、所望の組成を有するタンタル酸ストロンチウムビスマス微粒子を得やすく、かつ、溶融原料に対し得られるタンタル酸ストロンチウムビスマス微粒子の収率を高くできる等の点で好ましい。
前記溶融物を急速冷却することで非晶質物質を形成し、さらに後述する結晶化工程によりタンタル酸ストロンチウムビスマス結晶(以下、目的結晶成分ともいう。)を析出させることができるが、結晶析出工程による結晶化物中には目的結晶成分以外の結晶化物(非晶質物質を一部含む場合もある。以下、マトリックス成分ともいう。)も含む。本発明者らは鋭意検討を重ねた結果、溶融前の構成材料中のBi源及びTa源のほぼ全部が目的結晶成分となり、B源のほぼ全部がマトリックス成分となり、Sr源は目的結晶成分にもマトリックス成分にもなりうることを見出し、溶融物中の化学組成を上記の範囲とする構成に至った。
ここで、前記溶融物中の化学組成が、酸化物基準のモル%表示で、(Bi+2Ta)/3:(SrO−Ta)=1:0.9〜1:10であると、溶融物が適度な粘性を有するうえ、続く急速冷却操作により溶融物が結晶化することなく非晶質物質を得ることができる。かつ、目的の組成を有するタンタル酸ストロンチウムビスマス微粒子が得られやすくなるため好ましい。本発明において、目的の組成とは一般式SrBi2+yTa9+z(0.6<x≦1.0、0≦y<0.5、zは組成、製造条件に依存する変数とする)を示す。また、(Bi+2Ta)/3とは、得られるタンタル酸ストロンチウムビスマス微粒子のモル数(基本組成をSrBiTaとして換算したときの、上記目的結晶成分のモル数)を示す。さらに、(SrO−Ta)とは、溶融物中の全構成材料の合計のモル数のうち、SrBiTaを形成しない材料(上記マトリックス成分に相当、基本組成はSrO・kBで示される。ここで、kはマトリックス成分中のSrOに対するBの比を示し、任意の整数である。)のモル数を示す。すなわち、(Bi+2Ta)/3:(SrO−Ta)とは上記目的結晶成分:上記マトリックス成分のモル比に相当する。(Bi+2Ta)/3:(SrO−Ta)=1:0.9よりも(SrO−Ta)の含有割合が少ない場合、溶融温度が高くなり、続く急速冷却操作により溶融物が結晶化しやすくなるおそれがある。一方、(Bi+2Ta)/3:(SrO−Ta)=1:10よりも多く(SrO−Ta)を含む場合、溶融温度は低くなるが、目的の特性を有するタンタル酸ストロンチウムビスマス微粒子の収率が低くなるおそれがある。なかでも、(Bi+2Ta)/3:(SrO−Ta)=1:4〜1:8であると、溶融温度を相対的に低くできるので、原料の蒸発を抑制でき好ましい。
さらに、前記溶融物中の化学組成が、酸化物基準のモル%表示で、(SrO−Ta):B=1:0.8〜1:3であると、目的の組成を有するタンタル酸ストロンチウムビスマス微粒子が得られやすくなるため好ましく、特に好ましくは、1:0.9〜1:2.5である。ここで、(SrO−Ta)は上記のとおり、溶融物中の全構成材料の合計のモル数のうち、SrBiTaを形成しない材料(上記マトリックス成分に相当、基本組成はSrO・kBで示される)のモル数を示す。したがって、(SrO−Ta):Bとは上記マトリックス成分中のSrO:上記マトリックス成分中のBのモル比に相当する。(SrO−Ta):B=1:0.8よりもBの含有割合が少ない場合、溶融温度が高くなり、続く急速冷却操作により溶融物が結晶化しやすくなるおそれがある。一方、1:3よりもBの含有割合が多い場合、SrBiTaからなる微粒子を得がたくなるおそれがある。
加えて、溶融物中に、Bi及びTaをBi≧Taのモル比で含むと、目的の組成を有するタンタル酸ストロンチウムビスマス微粒子が得られやすくなるため好ましい。なかでも、溶融物中の化学組成が、酸化物基準のモル%表示でBi:Ta=1:1〜1:0.5のモル比であると、比誘電率に優れた層状ペロブスカイト型構造のタンタル酸ストロンチウムビスマス微粒子が得られやすくなるため好ましく、特に好ましくは、1:1〜1:0.7である。
溶融は、大気雰囲気で行ってもよいが、酸素分圧や酸素流量を制御しながら行うことが好ましい。また、溶融に用いるるつぼはアルミナ製、白金製、又はロジウムを含む白金製であると好ましいが、耐火物を用いることもできる。ここで、蓋付きのるつぼを用いてもよい。また、溶融は抵抗加熱炉、高周波誘導炉又はプラズマアーク炉を用いて行うと好ましい。抵抗加熱炉は、ニクロム合金等の金属製、炭化ケイ素質又はケイ化モリブデン製の発熱体を備えた電気炉であると好ましい。高周波誘導炉は、誘導コイルを備えており、出力を制御できるものであればよい。また、プラズマアーク炉は、カーボン等を電極とし、これによって発生するプラズマアークを利用できるものであればよい。さらに、赤外線又はレーザー直接加熱によって溶融してもよい。
ここで、溶融は900〜1500℃で行うことが好ましい。900℃未満では均一な溶融物を得がたく、一方、1500℃を超えると原料の蒸発が激しくなり好ましくない。なかでも、1100〜1450℃で溶融を行うことが好ましく、特に好ましいのは、1200〜1450℃である。また、得られた溶融物は、均一性を高めるために撹拌してもよい。
なお、構成材料の混合物は粉体状態で溶融してもよいし、あらかじめ成形した混合物を溶融してもよい。プラズマアーク炉を利用する場合には、あらかじめ成形した混合物をそのまま溶融し、さらに急速冷却することもできる。
上記のようにして得られた溶融物を急速冷却して非晶質物質とする工程には、高速で回転する双ローラーの間に溶融物を滴下してフレーク状の非晶質物質を得る方法や、高速で回転するドラムにより、溶融物から連続的にファイバー状の非晶質物質(長繊維)を巻き取る方法が好適に用いられる。急速冷却する際の温度の降下は例えば100℃/秒以上、好ましくは1×10℃/秒以上、特に好ましくは1×105℃/秒以上である。ここで、双ローラー及びドラムとしては金属製又はセラミックス製のものを用いる。また、高速で回転し、側壁に細孔を設けたスピナーを用いてファイバー状の非晶質物質(短繊維)を得てもよい。これらの装置を用いれば、溶融物を効果的に急速冷却して高純度の非晶質物質にできる。
非晶質物質がフレーク状の場合には、その厚さが200μm以下、より好ましくは100μm以下となるように、また、繊維状の場合には、その直径が50μm以下、より好ましくは30μm以下となるように急速冷却することが好ましい。これ以上の厚さ又は直径の非晶質物質が形成するように急速冷却すると、続く結晶化工程における結晶化効率を高くできるため好ましく、上記以上の厚さ又は直径を有する非晶質物質が得られた場合には、粉砕を行ったうえで、続く結晶化工程に供することが好ましい。
次に、非晶質物質からタンタル酸ストロンチウムビスマス結晶を析出させる。非晶質物質からタンタル酸ストロンチウムビスマス結晶を析出させる工程は大気中、600〜900℃で行うことが好ましく、さらに、650〜800℃で行うのが好ましい。
また、得られるタンタル酸ストロンチウムビスマス微粒子の化学組成SrBi2+yTa9+zにおけるz値を制御する場合には、酸素濃度を変化させてもよい。加熱温度が600℃未満で24時間程度、連続して加熱を行っても結晶が析出しにくく、また、900℃を超えると、非晶質物質を含む結晶化物が融解するおそれがあるためいずれも好ましくない。
この結晶析出工程は、核生成、それに続く結晶成長の2段階からなるため、この2段階をそれぞれ異なる温度で行ってもよい。なお、600〜900℃の範囲内においては結晶化温度を高くするほど、析出する結晶の生成量及び析出する結晶の粒子径が大きくなる傾向があるので、所望の粒子径に応じて結晶化温度を設定すればよい。また、600〜900℃の範囲内において結晶化温度を変化させることで、最終的に得られるタンタル酸ストロンチウムビスマス微粒子の結晶構造も影響を受け、結晶化温度が高いほど比誘電率に優れた層状ペロブスカイト型構造を取りやすい傾向にあるため、結晶化温度を700〜900℃とすると特に好ましい。
なお、本発明においては、非晶質物質の結晶化により、結晶として主にタンタル酸ストロンチウムビスマス微粒子及びホウ酸ストロンチウムが析出する。混合物の組成により微量のBiのホウ酸塩や、微量のTaを含むホウ酸が析出することもあるが、その場合にはホウ酸ストロンチウムと同時に続く溶脱処理によって除去できる。
また、結晶化にあたっては、上記の温度範囲に4〜96時間保つと、タンタル酸ストロンチウムビスマスを充分に結晶化できるため好ましい。その際、保持時間が長くなるほど、析出する結晶の生成量が多くなり、また析出する結晶の粒子径が大きくなる傾向があるので、所望の結晶析出量及び粒子径に応じて保持時間を設定すればよい。
次に、上記によって得られたタンタル酸ストロンチウムビスマス結晶を含む結晶化物から、タンタル酸ストロンチウムビスマス結晶を分離する。酸を用いれば、結晶化物からタンタル酸ストロンチウムビスマス結晶以外の物質を容易に溶脱除去できる。酸としては酢酸、塩酸、硝酸等の無機酸、又はシュウ酸、クエン酸等の有機酸を用いることができる。特に3mol/L以上の酢酸水溶液を用いると、溶脱処理にともなう化学反応によって水酸化ビスマス塩やオキシ水酸化ビスマス塩が生成した場合であっても、これらを再溶解して同時に除去できるため好ましい。反応を促進するために、酸を温めて用いてもよく、また、超音波照射を併用してもよい。この溶脱処理により、タンタル酸ストロンチウムビスマス結晶の一部が溶解する場合もあるが、粒子径を均一化できる点ではむしろ好ましい。さらに、この溶脱処理を数回、繰り返して行ってもよい。
溶脱処理後、必要に応じて純水による洗浄を行い、タンタル酸ストロンチウムビスマス微粒子を得る。得られる微粒子の平均一次粒子径(異方性粒子の場合には長径を指すものとする。)は5〜200nmであると好ましい。得られる微粒子の平均一次粒子径が細かいほど、強誘電体薄膜形成用の液状組成物中への分散性がよりよくなる傾向があり、その結果、形成した薄膜の均一性及び平坦性を向上できるため好ましい。
得られるタンタル酸ストロンチウムビスマス微粒子が層状ペロブスカイト型構造であると、優れた誘電特性等を発現するため好ましい。層状ペロブスカイト型構造の微粒子は、蛍石型構造の微粒子と比較して比誘電率に優れるという利点を有する。
また、得られるタンタル酸ストロンチウムビスマス微粒子の化学組成が一般式SrBi2+yTa9+z(0.6<x≦1.0、0≦y<0.5、zは組成、製造条件に依存する変数とする)であると、残留分極量が多く、抗電界が低く、疲労耐性が高い等の点で優れるため好ましい。なかでも、前記タンタル酸ストロンチウムビスマス微粒子の化学組成がSrBiTaであると、比誘電率に優れたタンタル酸ストロンチウムビスマス微粒子が得られるため好ましい。
以下、本発明を実施例によって説明するが、本発明はこれらにより限定されるものではない。
[例1〜30](実施例)
溶融物の組成がSrO、Bi、Ta及びB基準のモル%表示で表1に示す割合となるように、炭酸ストロンチウム(SrCO)、酸化ビスマス(Bi)、酸化タンタル(Ta)及び酸化ホウ素(B)をそれぞれ秤量し、乾式で混合・粉砕し、原料混合物を得た。
得られた原料混合物を、ロジウムを20質量%含む白金製の、ノズル付きのるつぼに充填し、ケイ化モリブデンを発熱体とした電気炉で、表1に示す温度で1時間加熱して完全溶融させた。
次に、ノズルの下端部を電気炉で加熱しながらガラス溶融物を滴下させ、300rpmで回転する直径約15cmの双ローラーを通すことにより液滴を1×10℃/秒程度で急速冷却し、フレーク状の固形物を得た。得られたフレークは茶褐色を呈し、透明な非晶質物質であった。マイクロメーター(株式会社ミツトヨ社製、商品名:MDC−25MV)でフレークの厚さを測定したところ、30〜50μmであった。
得られたフレークの一部を用い、あらかじめ示差走査熱量測定(DSC)(エスアイアイ・ナノテクノロジー株式会社製、商品名:DSC6300)にて結晶化温度を求めておき、この結晶化開始温度より高い、表1に示す温度でフレークを8時間加熱してタンタル酸ストロンチウムビスマス結晶を析出させた。
次に、結晶化処理後のフレークを70℃の8.5mol/L酢酸溶液中に8時間以上放置して可溶性物質を溶脱した。溶脱した液を遠心分離し、上澄みを捨てた。この操作を5回行った。ついで、水洗を5回行い、乾燥を経て、粒子径5〜100nmの微粒子を得た。
得られたタンタル酸ストロンチウムビスマス微粒子の鉱物相を、X線回折装置(株式会社リガク社製、RINT2500)を用いて同定した。その結果、いずれも斜方晶であり、層状ペロブスカイト構造をなす既存のSrBiTa(JCPDSカード番号49−609)の回折ピークと一致し、SrBiTa単相からなる結晶性の高い粒子であることが判明した。例23で得られた微粒子のX線回折パターンを図1に示す。
次に、平均一次粒子径を求めた。ここで、平均一次粒子径は結晶子径とし、X線回折線の広がりからScherrerの式に基づき算出した粒子径とする。その結果を溶融物の化学組成[mol%]、(Bi+2Ta)/3:(SrO−Ta)、(SrO−Ta):B、溶融温度[℃]及び結晶化温度[℃]とともに表1に示す。表1より、得られた微粒子がいずれも非常に細かい粒子径を有していることがわかる。
Figure 0005056414
また、例23〜25で得られた各微粒子にHF−HCl混合液を添加して分解、溶液化し、ICP発光分光分析装置(エスアイアイ・テクノロジー株式会社製、商品名:SPS3100H)を用いてSr、Bi及びTaの含有量を測定した。これに基づき、微粒子の化学組成SrBi2+yTa9+zにおけるx、y及びzの値を求めた。結果を表2に示す。
Figure 0005056414
[例31](比較例)
例1と同組成の混合物を粉砕し、例1と同様に溶融して得られた溶融物を、電気炉内で300℃/時の速度で室温まで冷却したところ、不透明な固形物が生成し、非晶質物質は得られなかった。
[例32](比較例)
例2と同組成の混合物を粉砕し、例2と同様に溶融して得られた溶融物を、電気炉内で300℃/時の速度で室温まで冷却したところ、不透明な固形物が生成し、非晶質物質は得られなかった。
[例33、34](比較例)
溶融物の組成がSrO、Bi、Ta及びB基準のモル%表示で表3に示す割合となるように、炭酸ストロンチウム(SrCO)、酸化ビスマス(Bi)、酸化タンタル(Ta)及び酸化ホウ素(B)をそれぞれ秤量し、乾式で混合・粉砕し、原料混合物を得た。ついで、例1〜30と同様にして混合、粉砕操作を行い、表3に示す温度で溶融した後、例1〜30と同様にして急速冷却操作を行ったところ、透明なフレークが得られた。得られたフレークを表3に示す温度で結晶化した後、例1〜30と同様にして溶脱、洗浄操作を行い、微粒子を得た。しかし、得られた微粒子の組成は、X線回折により同定した結果、BiTaOであることが判明した。
[例35、36](比較例)
溶融物の組成がSrO、Bi、Ta及びB基準のモル%表示で表3に示す割合となるように、炭酸ストロンチウム(SrCO)、酸化ビスマス(Bi)、酸化タンタル(Ta)及び酸化ホウ素(B)をそれぞれ秤量し、乾式で混合・粉砕し、原料混合物を得た。ついで、例1〜30と同様にして混合・粉砕操作を行い、表3に示す温度で溶融した後、例1〜30と同様にして急速冷却操作を行った結果、不透明な固形物が生成し、非晶質物質は得られなかった。
[例37、38](比較例)
溶融物の組成がSrO、Bi、Ta及びB基準のモル%表示で表3に示す割合となるように、炭酸ストロンチウム(SrCO)、酸化ビスマス(Bi)、酸化タンタル(Ta)及び酸化ホウ素(B)をそれぞれ秤量し、乾式で混合・粉砕し、原料混合物を得た。ついで、例1〜30と同様にして混合・粉砕操作を行い、表3に示す温度で溶融した後、例1〜30と同様にして急速冷却操作を行った結果、結晶性の微粒子はほとんど得られなかった。
Figure 0005056414
本発明により得られるタンタル酸ストロンチウムビスマス微粒子は、平均一次粒子径が5〜200nm程度と小さく、結晶性が高く、かつ組成及び粒子径の均一性に優れている。該微粒子は特に高い結晶性を有するため、半導体製造プロセスと整合のよい、500℃程度での低温焼成をともなう溶液法により強誘電体薄膜及び強誘電体キャパシタを製造する際に好適に用いられる。
また、各種コンデンサ、フィルター、振動子等の電子部品の構成材料としての利用も考えられる。

なお、2005年7月15日に出願された日本特許出願2005-206499号の明細書、特許請求の範囲、図面及び要約書の全内容をここに引用し、本発明の明細書の開示として、取り入れるものである。

Claims (12)

  1. 酸化物基準のモル%表示で、SrOを25〜60%、Biを3〜25%、Taを3〜25%、Bを15〜60%含む溶融物を得る工程と、前記溶融物を急速冷却して非晶質物質とする工程と、前記非晶質物質からタンタル酸ストロンチウムビスマス結晶を析出させる工程と、得られた結晶化物から前記タンタル酸ストロンチウムビスマス結晶を分離する工程と、をこの順に含むことを特徴とするタンタル酸ストロンチウムビスマス微粒子の製造方法。
  2. 前記溶融物中の化学組成が、酸化物基準のモル%表示で、(Bi+2Ta)/3:(SrO−Ta)=1:0.9〜1:10である請求項1に記載のタンタル酸ストロンチウムビスマス微粒子の製造方法。
  3. 前記溶融物中の化学組成が、酸化物基準のモル%表示で、(SrO−Ta):B=1:0.8〜1:3.0である請求項1又は2に記載のタンタル酸ストロンチウムビスマス微粒子の製造方法。
  4. 前記溶融物中に、前記Bi及び前記TaをBi≧Taのモル比で含む請求項1〜3のいずれか1項に記載のタンタル酸ストロンチウムビスマス微粒子の製造方法。
  5. 前記溶融物を得る工程を900〜1500℃で行う請求項1〜4のいずれか1項に記載のタンタル酸ストロンチウムビスマス微粒子の製造方法。
  6. 前記溶融物を急速冷却してフレーク状又はファイバー状の非晶質物質を得る請求項1〜5のいずれか1項に記載のタンタル酸ストロンチウムビスマス微粒子の製造方法。
  7. 前記非晶質物質からタンタル酸ストロンチウムビスマス結晶を析出させる工程を600〜900℃で行う請求項1〜6のいずれか1項に記載のタンタル酸ストロンチウムビスマス微粒子の製造方法。
  8. 前記タンタル酸ストロンチウムビスマス結晶を分離する工程を酸を用いて行う請求項1〜7のいずれか1項に記載のタンタル酸ストロンチウムビスマス微粒子の製造方法。
  9. 前記タンタル酸ストロンチウムビスマス微粒子の平均一次粒子径が5〜200nmである請求項1〜8のいずれか1項に記載のタンタル酸ストロンチウムビスマス微粒子の製造方法。
  10. 前記タンタル酸ストロンチウムビスマス微粒子の化学組成が、一般式SrBi2+yTa9+z(0.6<x≦1.0、0≦y<0.5、zは組成、製造条件に依存する変数とする)で表される請求項1〜9のいずれか1項に記載のタンタル酸ストロンチウムビスマス微粒子の製造方法。
  11. 前記一般式において、x=1であり、かつ、y=z=0である請求項10に記載のタンタル酸ストロンチウムビスマス微粒子の製造方法。
  12. 前記タンタル酸ストロンチウムビスマス結晶が層状ペロブスカイト型構造を有する請求項1〜11のいずれか1項に記載のタンタル酸ストロンチウムビスマス微粒子の製造方法。
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