JP5054261B2 - 固相抽出方法及び装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、固相抽出方法に関するもので、就中クロマトグラフへ導入するサンプルの前処理に有効な処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
クロマトグラフィー分析では、サンプリングから目的成分の抽出、濃縮等の試料調整、所謂前処理に要する時間と手間は、分析作業の80%を占めると言われている。1990年にPawliszynによって開発された固相微量抽出方法(SPME=Solid-Phase-Micro extraction)は、これらの作業及びクロマトグラフへの導入が簡便に行えるサンプル前処理法である。SPME法は、表面に液相をコーティングしたファイバーをサンプルのヘッドスペース叉は溶液中に露出して抽出を行い、ファイバー液相へ抽出された目的成分をGC注入口で熱脱離させてGCに導入する方法である(特開平5−506715)。
【0003】
更に、最近では吸着機構にGCのキャピラリーカラムを使用するIn−tubeSPME方法(片山洋行、成松鎮雄、Heather L Lord、J.Pawliszyn Chromatography 20(1999)237-249)が用いられている。キャピラリーカラムにサンプルを流し、カラムの液相に目的成分を保持させる。この後溶媒を流し、目的成分を溶媒離脱する手法である。又、シリンジを用い、内表面に固定相を固定した中空ニードルにより目的成分を保持させる。この後、溶媒を流したり熱をかけたりすることで、目的成分を脱離させる方法が提案されている(特開平8−94597)。又、従来一般的に目的成分の濃縮に際して、ビーズ状の無機系充填剤を筒体に充填したカラムが使用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前者の手法では試料負荷量を増やすため、ファイバー液層の膜厚を厚くしてサンプル保持能力を上げることが一般的な手法である。ところが膜厚を厚くすると目的成分が液相と平衡に達するまでに時間がかかるという問題が生じる。実際の100μmの液相を用いた水中の農薬抽出では、平衡に達するまでの時間が15分〜60分以上という結果が多く報告されている(J.Beltram,F.J.L pez.F.Hern ndez Journal of Chrmatography A.885(2000)389-404 )。この平衡時間を短くするために、サンプルや、シリンジを撹拌したり、サンプルに熱をかけるなどして平衡時間を短縮している例があるが、大幅な時間短縮には至っていない(大川真、笠松隆志、秋葉善弥 第8階環境化学討論会、九州、1999)。又、本法ではサンプルを分析系に導入時に加熱離脱するため、熱分解する成分の分析には適用できない。又、SPMEの加熱脱着を既存のガスクロマトグラフの注入口で行う場合、低沸点成分はインジェクション時における成分拡散が大きいため、結果的にピーク巾が広がってしまう。
【0005】
又、キャピラリーカラムを用いたIn―tubeSPME法もシリンジを用いたIn―tubeSPME法も、中空のニードルにおいて固定相は内表面に設けられ、中央は中空であり、サンプルは中空を自由通過するため、対象成分が固定相に拡散する機会が減じられ、平衡までに時間がかかる。又、SPMEで稀薄な成分を分析する場合、大量抽出による大量濃縮が必要となるが、ファイバー表面への液相コーティングには限界があるので、成分濃度によっては分析が困難な場合がある。又、試料負荷量を上げるためには、内径を大きくし、膜厚を厚くする必要がある。しかし、内径が大きくなると、拡散に時間がかかり接触効率が悪くなる。又、カラム内に充填剤を充填する方法は、▲1▼充填状態によって流量の変化があり、結果的に分析値がばらつく。▲2▼流体の流れに対する抵抗大で、単位時間当りの流量が少ないため、分析時間が長くかかる。等の問題がある。更に、この方法も、既存のGC注入口での熱脱着を行うので、ピーク巾の広がりは避けられない。
【0006】
一方、分析系への導入手法として、気体サンプルの濃縮法としては、捕集管として管内にTenaxに代表される捕集剤を充填させたものを用い、サンプルを通気させて測定対象物質を濃縮させた後、これを加熱脱着させて分析系に導くサーマルディソープション法がある。低沸点化合物に適応する場合、捕集の際には捕集カラム管をクライオフォーカス装置にて冷却する必要があるため、液体窒素等の冷却媒体を必要とする。このため装置の大型化が避けられない。
【0007】
【課題を解決するための手段】
そこで本発明においては、粒状物質を詰めたカラムよりも流通抵抗が小さく、従来のキャピラリーカラムより試料負荷量が大きく、従来のSPME用ファイバーやIn−tube法と比較して目的成分が分配平衡に達する時間が短縮でき、然も従来、固相抽出により分析カラムと同等のディメンジョンを保持しても既存の注入口使用により、分析カラムへの試料導入時の試料バンドが広がってしまうのを避け、試料バンドの狭い状態で試料導入できる方法及び装置を提案せんとするものである。
【0008】
本発明は、クロマトグラフ分析の前処理に際し、マイクロトラップとして細管内に解放構造の多孔質体を細管全径に亘り適宜長に形成したカラムに測定対象物質含有試料を通過させ、該カラム内の多孔質体の細孔に測定対象物質を保持させ、濃縮させ、次いで離脱させて分析手段へ導くことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図に示す実施例により本発明を詳細に説明する。
本発明の基本的構成は、所謂マイクロトラップ1として、固相抽出部分に解放構造を有する多孔質体2を内径全径に適宜長さ形成させたカラム3を用い、注入口4より注入したサンプルを固相抽出すると共に、該カラム3の多孔質体2の細孔5,5,…に抽出成分を濃縮し、これを拡散することなくFID等の検出手段61を有するガスクロマトグラフ等の分析手段6の分析カラム7に導入して分析するものである。注入手段4は、各種の注入口が使用されるが、一例として六方バルブを用い、試料注入口、通孔、キャリヤー注入口、検量管等を連通、遮断する構成により、カラム3への試料注入を行う構成がある。
【0010】
又、カラム3は分析カラム7に連通されるが、その際その連通管18に三方ジョイント、電磁弁等を介してキャリアーガス流路、ベントを設け、試料の排出、溶媒パージ、分析対象成分の分析系への導入等を行うことは推奨される。
【0011】
マイクロトラップ1について説明すると、金属製又はフューズドシリカ製の管11を用い、その内側の適宜長さ、全径に亘り多孔質体を形成してある。その管11の内径は、キャピラリーカラム等の分析カラム7と同様のものが使用され、内径0.1mm〜1.5mm、長さ1mm〜300mmである。
【0012】
次いで、多孔質体について説明する。
本発明において用いられる多孔質体は、以下に述べる如き細孔を有し、その細孔は上端から下端まで連通した解放構造を有するものである。然も細孔は軸方向断面が円形又はそれに近いものが好ましく、多孔質体の材質は、マクロ細孔の径を下記の大きさに制御し得る材質であれば、特に制限されないが、多孔質セラミック、多孔質ガラスなどの無機質の多孔体、例えば、多孔質ガラスが望ましい。多孔質ガラスの例としては、組成がNaO―B―SiO―CaO系のものが挙げられ、Al,ZrO,ZnO,TiO,SnO,MgOなど種々の酸化物を添加したガラスを用いて製造する場合もある。(この点は特開平7−120350に記載あり。)
【0013】
多孔質ガラスは、例えば、けい砂、硼酸、ソーダ灰及びアルミナを混合し、1200〜1400℃に溶融する。これを800〜1100℃にて成形後、未分相硼けいガラスを得、熱処理によりSiO相とB―NaO―CaO相に分相させ、酸処理によって、SiO骨格を残した多孔質体を製造する。細孔径は、用途によって、熱処理時の条件を変化させることにより、0.1〜10ミクロンの細孔分布の均一なものが用途に応じて製造可能である。
【0014】
多孔質セラミックの例としては、シリカ、アルミナシリケート質A(硬磁気粒子を燒結したもの)、けい砂質、アルミナ質、アルミナシリト質B(シャモット粒子を燒結したもの)、多孔質ムライト質、けいそう土質のものなどがある。多孔質セラミックは、例えば、一定範囲の粒子径の陶磁器粒子(硬磁気粉砕物、シリカ、アルミナ、シャモットなど)と気孔形成材、例えば結晶セルロース(旭化成:アビセル)と適当な分散溶媒と混合・成形・燒結して製造する。細孔径500μ程度から0.1μ程度又はそれを越える範囲のもので、細孔分布の均一なものが用途に応じて製作可能である。
【0015】
上記の細孔は従来の充填材に用いられている分離試料に適したコーティング剤及び/又は化学的修飾剤を適用して細孔の表面を修飾・改質し得る。コーティング剤としては、例えばポリエチレングリコール、シリコンオイルなどが挙げられる。又、化学的修飾剤としては、トリメチルクロロシラン(TMS)、ジメチル―n―オクチルクロロシラン、ジメチル―n―オクタデシルクロロシラン(ODS)などのアルキルクロロシラン、r―アミノプロピルトリエトキシシランなどアミノアルコキシシラン、その他エポキシシランなど各種シラン処理剤が挙げられる。更に、表面修飾剤の修飾基にタンパク質などの高分子化合物又は低分子化合物が結合していてもよい。
【0016】
無孔性の充填剤をカラムにつめた場合、粒子間にのみ細孔が形成され、これをシングルポアと云う。細孔を有するシリカゲル粒子をカラムに充填した場合、粒子内の細孔と粒子間細孔の二重構造となる。これをダブルポアと云う。無孔性の充填剤をつめた場合、シングルポアであるが、粒子の状態により空間の形状が変化し、分離モードが複雑になる。又、ダブルポアによる分離は、単純な吸着分配とはならず、分離モードが単純ではない。従って、空間の形状が変化しない状態のシングルポアが推奨される。これは多孔質体についても同様である。
【0017】
又、上記の多孔質体2の他に、上記の多孔質体2のマクロ細孔5内にミクロ細孔51,51,…を有するミクロ多孔質体50を充填した構造の多孔質体200を用いることは推奨される。これについて説明する。
マクロ細孔5を持つ骨格体のマクロ細孔5,5,…内にミクロ多孔質体50を作成するためのモノマーを含浸させ、予め加えていた溶媒等を利用し、マクロ細孔5,5,…内で重合させることにより、マクロ細孔5より小さく、解放構造を持ち、ミクロ細孔51,51,…を持つミクロ多孔質体50が充填され、一体化した構造を持つ多孔質体200を作成する。この場合、ミクロ多孔質体50を作成するためのモノマーとは、有機、無機のどちらの材料でもよく、無機系であればテトラエトキシランに塩酸などの触媒を加え、調整したゾルを含浸された後に、熟成させることにより、ミクロ細孔の多孔質シリカガラスを形成させることができる。又、有機系の場合、各種の樹脂が選択でき、例えばアクリルアミドモノマーを含浸させた後に、重合させることにより、ポリアクリルアミドゲル多孔質体を得ることが出来る。このミクロ細孔の範囲は、分離目的成分の液体中での分子の大きさによって決定される。化学物質は液体中に存在する蛋白質などの高次構造を持つものでも、液体親和力により最大で1000nmであれば十分細孔内部に入れる。好ましくは100〜500nmである。
【0018】
このモノリス型多孔質カラムは、強固な骨格体である多孔質体ガラスや多孔質セラミックのマクロ細孔中に脆いゾル・ゲル法多孔質体ガラスもしくは多孔質ポリマーを固定することにより、骨格体全体としては、大変強固な構造を持つことになった。従って、周囲のシールは従来フィルターなどで利用されるような、テフロン(商標名)もしくはポリプロピレンなどのリングに強固に嵌め込むことで容易に実施できる。
【0019】
モノリスカラムを使用することは、シリカ骨格径とスルーポア径を独立したカラムの作成が可能であるため、その用途に最適な前処理カラムの作成が可能である。例えば▲1▼液体サンプルの場合には、スルーポアサイズを小さくすることで拡散の影響を小さくすること、又、▲2▼ガスサンプルの場合には(拡散係数が液体のおよそ10―4倍であるため)スルーポアサイズを大きくして流通抵抗を小さくするなど、臨機応変な対応が可能である。
【0020】
又、マイクロトラップで捕集した対象成分を拡散することなく分析カラム7に導入するために昇温速度の高速化した加熱装置19を使用した加熱脱着が推奨される。その一例を示す図2について説明する。
マイクロトラップ1の加熱のために管11又は管11を被覆する中空管12をアルミ等のヒートブロック13,13に挿通乃至保持させ、ヒートブロック13,13には電極14,14を介して電源15を接続してある。又、この管11乃至中空管12の温度制御には、公知の電流制御装置、温度制御装置等を設けることは所望に応じて可能である。
【0021】
マイクロトラップについて更に詳述すると、通電発熱体からなる中空管12で、ステンレス、その他の金属によって筒状に形成される。該中空管12は温度に対して抵抗値の変化(温度対電気抵抗特性)のあるものを使用するのが便である。マイクロトラップの急速昇温の程度は室温からの昇温が17℃/秒以上、200℃/秒以下がよい。該中空管12は、キャピラリーカラム等の管を被覆乃至収納する如く構成して使用することもあるが、中空管12そのものに多孔質体2を設け、マイクロトラップとして使用することもできる。即ち、管11と中空管12は別体として構成されるが、同体として構成されることもある。
【0022】
又、他の実施例について図6,図7により説明すると、8はインジェクションバルブでポート81と84間にはカラム3を設置してあり、ポート85は注入口とし、サンプル瓶9に連通したりシリンジ等により試料注入可能としてある。ポート86はポンプ10に連通してある。ポート82は二方弁20を介してダイリュータ―21及び溶媒22に連通し、ポート83はガスクロマトグラフ23に連通してある。
【0023】
次いで、その作動について説明すれば、ポンプ10の作動によりポート86,81よりポート81,84間のカラム3を吸引し、ポート84に連通したサンプル瓶9よりサンプルを吸引する。この動作により、サンプル中の分析成分は、カラム3を通過する際に、細孔5,5,…に保持される。一方ダイリュータ―21の作動により、溶媒瓶22より溶媒を計り取っておく。そして、インジェクションバルブ8の切換により、ポート82と81、ポート84と83の連通により、溶媒はダイリュータ―21から二方弁20を経てカラム3を経て細孔5,5,…中に保持されている分析対象成分を溶出し、ガスクロマトグラフ23に送入させる。
【0024】
【実施例】
〔実施例1〕図1,2に従い、構成した装置により実施した実施例を説明する。
装置構成
注入口―(急速加熱装置+モノリスカラム)―GC(FID)
モノリスカラム;20cm,内径0.2mm,外径0.35mm
マクロ細孔 直径3μm,ミクロ細孔 直径8nm
分離カラム;TC―1,内径0.25mm,膜圧0.1μm,15m
注入口温度120℃,カラム温度120℃,検出器温度120℃
キャリアーガス;He,キャリア圧350kPa
試料
ベンゼン505ppmに調整した標準ガス(窒素ベース)を用いてベンゼン18ngを注入。
トラップ部 加熱条件
20℃(3分)―100℃/S―120℃(10分)
図8はトラップ管温度を120℃一定とし、試料(ベンゼン)をトラップさせない場合のクロマトグラム。
図9はトラップ管(20℃)でベンゼンをトラップさせた後、急速過熱にて離脱状態を示すクロマトグラム。
この結果、図9に図8と同等の感度でシャープなピークが確認されることからマイクロトラップに試料バンドの狭い状態で確実にトラップされ、且つ離脱が行われたことが分かる。
【0025】
【発明の効果】
本発明の請求項1によれば、解放構造の多孔質体を用いたカラムをサンプル抽出用の前処理カラムとして用いることにより、試料負荷量が大きく粒状物質充填カラムより流通抵抗が小さく、又、SPME用ファイバーやIn―tube法と比較して目的成分が分配平衡に達する時間が短縮できる。更に、分析カラムへ試料バンドの狭い状態で試料導入が出来る等クロマトグラフィー分析の前処理に極めて有効な作用効果を提供できる。
【0026】
又、本発明の請求項2によれば、上記に加えて更に流通抵抗が小さく、且つ流量の変化がなく、単位時間当りの流量大で、分析前処理時間の短縮に有効である。
【0027】
又、本発明の請求項3によれば、上記に加えて更にスルーポア内にメソポアを形成されるものであるため、強固な構造を形成でき、極めて資料負荷量が大きく、流通抵抗の少ない前処理が行いうる効果がある。
【0028】
又、本発明の請求項4によれば、多孔質体を有するカラムをマイクロトラップとして設け、そのマイクロトラップは、表面積が大きいと共に、流体が移動するスルーポア径が小さいため、高い吸着効率が得られ、クライオフォーカスなどの大掛かりな冷却手段を必要とすることなく、狭いバンド幅で目的成分を保持することができる。狭いバンド幅で保持できるため、急速過熱により狭いバンド幅のまま離脱し、分析カラムに導入することが可能となる。狭いバンド幅で導入された目的成分は、クロマトグラフィーで高感度高分離に分析することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明一実施例概略説明図
【図2】 同上要部説明図
【図3】 本発明一要部のマイクロトラップの一多孔質体説明図
【図4】 同上の他多孔質体説明図
【図5】 同上一部拡大説明図
【図6】 本発明多実施例要部の説明図
【図7】 同上作動説明図
【図8】 トラップを用いない場合のクロマトグラム
【図9】 本発明実施例のクロマトグラム
【符号の説明】
1 マイクロトラップ
2 多孔質体
3 カラム
4 注入手段
5 細孔
6 分析手段
7 分析カラム
8 インジェクションバルブ
9 サンプル瓶
10 ポンプ
11 管
12 中空管
13 ヒートブロック
14 電極
15 電源

Claims (2)

  1. ガスクロマトグラフ分析の前処理に際し、マイクロトラップとして中空管あるいは該中空管に収納された金属製又はフューズドシリカ製の細管に解放構造のシングルポア多孔質体を全径に亘り適宜長に形成したカラムを使用し、測定対象物質含有試料を通過させ、該カラム内の多孔質体の細孔に濃縮のために測定対象物質を保持させ、次いで当該濃縮された対象物質を離脱させて分析手段へ導くことを特徴とする固相抽出方法。
  2. マイクロトラップとして中空管あるいは該中空管に収納された金属製又はフューズドシリカ製の細管に解放構造のシングルポア多孔質体を全径に亘り、適宜長に形成させ濃縮を目的としたカラムを使用し、このカラムに急速加熱装置を付設すると共に、カラムは一方に試料注入手段、他方にガスクロマトグラフ分析手段を連通したことを特徴とする固相抽出装置。
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