JP5053541B2 - リチウムイオン二次電池用負極材料の製造方法 - Google Patents
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Description
一方、電動工具やハイブリッド電気自動車等に使用するリチウムイオン二次電池においては、体積当たりの放電容量が大きいことよりも、瞬時に大電流を放電する能力が高いこと、すなわち、急速充放電特性に優れることが望まれるが、質量当たりの放電容量はさほど高くする必要はなく、200mAh/g程度であればよい。
また、メソカーボンマイクロビーズ(メソカーボン小球体)を、ピッチを含有する溶媒で抽出した後、βレジン成分15〜20質量%(キノリン可溶分15〜20質量%)のメソカーボンマイクロビーズを得、これを焼成し、さらに2500〜3000℃で黒鉛化することも提案されている(特許文献3)。
一方、特許文献3の提案の実態は、キノリン可溶分が20質量%以上のメソカーボンマイクロビーズを340℃および1000℃で二度焼成して、微粉末を減少させた後、2500℃の高温で黒鉛化することにより、黒鉛化物をリチウムイオン二次電池の負極材料としたときに、微粉末に起因する放電容量の低下を防止する方法であるが、電動工具やハイブリッド電気自動車用リチウムイオン二次電池の負極材料としては、急速充放電特性が不足しており、不適である。
(メソカーボン小球体)
本発明のリチウムイオン二次電池用負極材料(単に、負極材料とも称す)の原料となるメソカーボン小球体は、石油系または石炭系のタール類およびピッチ類などを加熱して得られる。例えば、コールタールピッチには、石炭を800℃以上に急速加熱したときに生成する難黒鉛化性炭素材料であるフリーカーボンが多量に含まれている。該フリーカーボンはメソカーボン小球体の生成や粒径、その黒鉛化物の構造等に大きな影響を与える。そのため、その含有量が0.01〜2質量%、好ましくは0.3〜0.9質量%に調整されたコールタールピッチの使用が望まれる。必要に応じ、難黒鉛化性炭素材料をタール類、ピッチ類に添加して、その含有量を0.01〜2質量%、好ましくは0.3〜0.9質量%に調整してもよい。
溶解を促進するために50℃から溶剤の沸点までの温度に加熱することが好ましい。50℃未満の場合は、溶解力が小さく、キノリン可溶分の調整が困難になることがある。好ましい温度は100〜200℃である。
キノリン可溶分が10〜60質量%に調整されたメソカーボン小球体を、必要ならば、窒素などの不活性雰囲気下350〜600℃、好ましくは400〜500℃で熱処理して、メソカーボン小球体の焼成を行い、その後、必要ならば、造粒し、さらなる熱処理に供する。該焼成により、キノリン可溶分が揮発したり、分解後揮発するので、キノリン可溶分が減少する。該焼成は、後記する、さらなる熱処理と同様な加熱炉を用いて実施することができる。焼成により、その後、造粒を行う場合、造粒生成物の粒度調整が容易になる。
焼成されたメソカーボン小球体を、必要ならば、造粒する。造粒は、流動造粒乾燥機、ヘンシェルミキサーなどの造粒機を用いて実施される。該小球体に付着しているキノリン可溶分を媒体にして、該小球体同士が凝集して造粒する。造粒生成物の平均粒径が1〜50mmになる程度まで実施されるが、これに拘らない。
該造粒により、メソカーボン小球体が流動しやすくなり、取扱いが容易となる。
メソカーボン小球体は、造粒せずに、または造粒した後、熱処理される。該熱処理は、メソカーボン小球体の通常の炭素化または黒鉛化のための熱処理温度の2500℃以上より低温の1500℃超、2500℃未満の温度範囲で実施する必要がある。1500℃以下では、炭素化が進行するが、黒鉛化の進行は緩やかである。2500℃以上では黒鉛化が進行し過ぎ、結晶性が本願発明が求める以上に高くなり過ぎるので、2500℃未満を上限とする。好ましい熱処理温度は1500℃超、2200℃以下の範囲であり、より好ましい熱処理温度は1800〜2200℃の範囲である。
なお、平均粒径D50は、レーザー回折式粒度分布計を用いて測定した累積度数が体積分率で50%となる粒径のことである。
メソカーボン小球体が凝集してなる造粒生成物は、熱処理後、解砕され、分級されて、負極材料の用途に適した、平均粒径7〜45μm、好ましくは10〜30μmのメソカーボン小球体に調整される。解砕と分級を繰返えし実施してもよい。解砕により、該小球体に破断面が生じ、リチウムイオン二次電池(単に、二次電池とも称す)としたときに、リチウムイオンの出入が容易になり、急速充放電特性が向上する。
解砕はピンミル、ジェットミル、ボールミル、ハンマーミル、ローラーミル、振動ミルなどの一般的な粉砕機を用いて実施される。酸化性雰囲気で実施してもよい。
メソカーボン小球体の熱処理生成物(メソカーボン小球体の造粒物を熱処理し、解砕した後の熱処理生成物も含む)は、破断面があると、これを負極材料に用いた二次電池の不可逆容量が大きくなるので、これを抑制するために、該熱処理生成物にメカノケミカル処理を施すのが好ましい。メカノケミカル処理された熱処理生成物は、リチウムイオン二次電池の負極材料として好適に使用することができる。該負極材料を用いた負極の調製は後記する。不可逆容量は、初回充電時に電解液と負極活物質との反応に消費される電気容量を言う。
メカノケミカル処理は、黒鉛化物に圧縮力と剪断力を同時にかける処理を言う。剪断力や圧縮力は通常一般の攪拌力よりも大きいが、これらの機械的応力は、熱処理生成物の表面にかけられることが好ましく、熱処理生成物の骨格を破壊しないことが好ましい。該骨格が破壊されると、負極材料として使用したときに、不可逆容量の増大を招く傾向がある。剪断力や圧縮力は、一般的にはメカノケミカル処理による熱処理生成物の平均粒径の低下率を20%以下に抑える程度であることが好ましい。
また、固定ドラム(ステーター)と、高速回転する回転ローターの間に被処理物を通すことで固定ドラムと回転ローターとの速度差に起因する剪断力と圧縮力を被処理物に同時にかける装置(「ハイブリダイゼーションシステム」)も好ましい。
リチウムイオン二次電池用負極材料(以下、単に負極材料とも記す)は、該熱処理生成物(以下、メカノケミカル処理をした場合も含む)を、通常、水系または有機系のバインダーの溶液または分散液に加えて、ペ−スト状の負極合剤に調製される。該負極合剤を集電材に塗布し、負極を作製するが、ペースト化に必要な媒体量は少ない方が該負極合剤の特性、および生産性の点から好都合である。
結着剤は、通常、負極合剤の全量中0.5〜20質量%の割合で使用されるのが好ましい。
ペーストは、公知の攪拌機、混合機、混練機、ニーダーなどを用いて混合することにより調製される。例えば、ペーストは、翼式ホモミキサーにて300〜3000rpm程度で攪拌することにより調製することができる。
この負極合剤ペーストを、通常、集電材の片面もしくは両面に塗布して負極合剤層を形成する。
またポリエチレン、ポリビニルアルコールなどの樹脂粉末とを乾式混合し、金型内でホットプレス成形して負極を製造することもできる。
負極合剤層を形成した後、プレス加工などの圧着を行うと、負極合剤層と集電材との接着強度をさらに高めることができる。
正極活物質としては、充分量のリチウムをドープ/脱ドープし得るものを選択することが好ましい。そのような正極活物質としては、リチウム含有遷移金属酸化物、遷移金属カルコゲン化物、バナジウム酸化物(V2O5、V6O13、V2O4、V3O8など)およびそのリチウム化合物、一般式MxMo6S8−y「(式中Xは0≦X≦4、Yは0≦Y≦1の範囲の数であり、Mは遷移金属などの金属を表す)で表されるシェフレル相化合物、活性炭、活性炭素繊維などを用いることができる。
前記において、Mで示される遷移金属元素としては、Co、Ni、Mn、Cr、Ti、V、Fe、Zn、Al、In、Snなどが挙げられ、好ましくはCo、Ni、Fe、Mn、Ti、Cr、V、Alが挙げられる。
本発明では、正極活性物質は、前記化合物を単独で使用しても2種類以上併用してもよい。例えば、正極材料に炭酸リチウムなどの炭酸アルカリ塩を添加することもできる。
また正極の場合も負極と同様に、正極合剤を溶剤中に分散させることでペースト状にし、このペースト状の正極合剤を集電材に塗布、乾燥することによって正極合剤層を形成してもよく、正極合剤層を形成した後、さらにプレス加圧等の圧着を行っても構わない。これにより正極合剤層が均一かつ強固に集電材に接着される。
本発明に用いられる電解質としては通常の非水電解液に使用されている電解質塩を用いることができ、例えば、LiPF6、LiBF4、LiAsF6、LiClO4、LiB(C6H5)4、LiCi、LiBr、LiCF3SO3、LiCH3SO3、LiN(CF3SO2)2、LiC(CF3SO2)3、LiN(CF3CH2OSO2)2、LiN(CF3CF2OSO2)2、LiN(HCF2CF2CH2OSO2)2、LiN[(CF3)2CHOSO2]2、LiB[C6H3(CF3)2]4、LiAlCl4、LiSiF6などのリチウム塩などを用いることができる。特にLiPF6、LiBF4が酸化安定性の点から好ましく用いられる。
電解液中の電解質塩濃度は0.1〜5mol/lが好ましく、0.5〜3.0mol/lがより好ましい。
また、前記固体電解質中の溶媒の混合割合が10〜90質量%であると、導電率が高く、かつ機械的強度が高く、成膜しやすいので好ましく、より好ましくは30〜80質量%である。
本発明のリチウムイオン二次電池に使用するセパレータは、特に限定されるものではないが、例えば織布、不繊布、合成樹脂製微多孔膜などが挙げられる。特に合成樹脂製微多孔膜が好適に用いられるが、その中でもポリオレフィン系微多孔膜が、厚さ、膜強度、膜抵抗の面で好適である。具体的には、ポリエチレンおよぴポリプロピレン製微多孔膜、またはこれらを複合した微多孔膜などである。
リチウムイオン二次電池は、通常、負極、正極および非水電解質を主たる電池構成要素とし、正極、負極はそれぞれリチウムイオンの担持体からなり、充放電過程におけるリチウムイオンの出入は層間で行われる.そして充電時にはリチウムイオンが負極中にドープし、放電時には負極から脱ドープする電池機構を構成する。
リチウムイオン二次電池は、負極材料以外の要素は特に限定されず、他の電池構成要素については一般的なリチウムイオン二次電池の要素に準じる。
より安全性の高い密閉型非水電解液電池を得るためには、過充電などの異常時に電池内圧の上昇を感知して電流を遮断させる手段を備えたものであることが好ましい。アルミラミネートフィルムなどに封入した構造とすることもできる。
(キノリン可溶分)
キノリン可溶分QSは、前記したように、JIS K2425−1983に記載された方法に準拠して測定した。
(平均粒径)
平均粒径D50は、前記したように、レーザー回折式粒度分布計により粒度分布の累積度数が体積百分率で50%となる粒子径とした。
(格子面間隔)
格子面間隔d002は、X線としてCuKα線を用い、高純度シリコンを標準物質に使用して、炭素粉末の(002)面の回折ピークを測定し、そのピーク位置よりd002を算出する。算出方法は学振法(日本学術振興会第117委員会が定めた測定法)に従うものであり、具体的には、「炭素繊維」(大谷杉郎著、733−742頁、1986年3月、近代編集社)などに記載された方法によって測定したものである。
フリーカーボンを0.3質量%含有するコールタールピッチを400〜460℃で加熱して、メソカーボン小球体を発生させた。加熱後のコールタールピッチに、タール中油(沸点範囲180〜300℃)を加えて、100〜150℃に保持しつつ1hr攪拌して、スラリー化した。該スラリーを加圧ろ過機に入れ、窒素ガスにより加圧し、メソカーボン小球体を抽出分離した。該小球体のキノリン可溶分は20質量%であった。
抽出分離後の小球体を焼成炉に入れ、窒素雰囲気中、500℃で加熱し、焼成した。
焼成後の小球体を「ニューグラマシーン」(セイシン企業社製、型番SEG−250)を用いて、常温で造粒し、造粒生成物を得た。
造粒後の小球体を焼成炉に入れ、真空中2100℃で熱処理し、熱処理生成物を得た。熱処理生成物を「インペラ−ミル」(セイシン企業社製、型番IMP−250)を用いて解砕した。
得られた解砕後の熱処理生成物をメカノフュージョン装置(ホソカワミクロン社製、型番AMS−100F)を用いて、常温で50min間メカノケミカル処理を実施した。メカノケミカル処理後の熱処理生成物は不定形で、平均粒径D50が20μmであった。
メソカーボン小球体のキノリン可溶分、熱処理温度および熱処理生成物の格子面間隔を表1に示した。
メカノケミカル処理後の熱処理生成物と、結着剤ポリビニリデンフルオライド(PVdF)を質量比90対10になるように混合した後、溶剤N−メチルピロリドンを加えて、混練して負極合剤ペーストを調製した。
該ペーストを、ドクターブレ−ド塗布器具(クリアランス120μm)を用いて、集電体の銅箔の片面に塗布して負極板を作製した。該負極板を100℃で120min間乾燥し、電極密度が1.0〜1.4g/cm3になるようにプレスした。その後、130℃で1昼夜真空乾燥して、作用電極とした。
リチウム金属箔をニッケルネットに押付け、直径15.5mmの円形状に打ち抜いて、ニッケルネットからなる集電材と、該集電材に密着したリチウム金属箔からなる対極を作製した。
外装カップ1と外装缶3は、その周縁部において絶縁ガスケット6を介してかしめられた密閉構造を形成し、その内部に外装缶3の内面から順に、ニッケルネットからなる集電材7a、リチウム箔よりなる円板状の対極4、電解質液が含浸したセパレータ5、負極合剤からなる円板状の作用電極2、および銅箔からなる集電材7bが積層された電池構造である。
評価電池は、実電池において、負極活物質として使用可能な炭素粉末を含有する作用電極2と、リチウム金属箔からなる対極4とから構成される電池である。
0.9mAの電流値で回路電圧が0mvに達するまで定電流充電を行い、回路電圧が0mvに達した時点で定電圧充電に切替え、さらに電流値が20μAになるまで充電を続けた後、120min間休止した。
次に0.9mAの電流値で、回路電圧が1.5Vに達するまで定電流放電を行った。このとき第1サイクルにおける通電量から充電容量と放電容量を求め、次式(1)から充放電効率を、次式(2)から不可逆容量を計算した。
初回充放電効率(%)=(第1サイクルにおける放電容量/第1サイクルにおける
充電容量)×100 (1)
不可逆容量=第1サイクルにおける充電容量−第1サイクルにおける放電容量
(2)
なおこの試験では、リチウムイオンを熱処理生成物中にドープする過程を充電、熱処理生成物から脱ドープする過程を放電とした。
1hrで充電または放電する場合の充放電速度(レート)を1Cと記す。したがって、10hrかけて充電または放電する場合の充放電速度は0.1C、30minかけて充電又は放電する場合の充放電速度は2Cと表記される。
長時間(例えば、10hr)かけて充電または放電すると、真の放電容量に対して、ほぼ100%の充電または放電ができると仮定したとき、0.1Cで10hr充電した場合の充電量に対する、0.5Cで2hr充電した場合の充電量の比(0.5C/0.1C)は、短時間でどれだけ充電できるかの目安となる。比の値が大きいほど、効率が良いことを意味する。
また、0.1Cで10hr放電した場合の放電量に対する、3.0Cで20min放電した場合の放電量の比(3.0C/0.1C)は、短時間でどれだけ放電できるかの目安となる。比の値が大きいほど、効率が良いことを意味する。
(0.5C/0.1C)×100(%)の値を急速充電率、(3.0C/0.1C)×100(%)の値を急速放電率として、表1にそれらの値を示す。
別の評価電池を用いて回路電圧が0mVに達するまで4.0mAの定電流充電を行った後、回路電圧が0mVに達した時点で定電圧充電に切替え、さらに電流値が20μAになるまで充電を続けた後、120min間休止した。次に4.0mAの電流値で回路電圧が1.5vに達するまで定電流放電を行い、この間の通電量から放電容量を求めた。この充放電を50回繰返し、得られた放電容量から、次式(3)によりサイクル特性を計算した。
サイクル特性(%)=(第50サイクルにおける放電容量/
第1サイクルにおける放電容量)×100 (3)
実施例1と同様な方法と条件で、メソカーボン小球体(キノリン可溶分20質量%)を抽出分離し、500℃で焼成し、造粒を行った。得られた造粒生成物を、実施例1と同様な方法で、2800℃で熱処理し、解砕して熱処理生成物を得た。該熱処理生成物を、実施例1と同様な方法と条件でメカノケミカル処理を行った。
メカノケミカル処理後の熱処理生成物を用いて、実施例1と同様な方法と条件で負極合剤、負極および評価電池を作製した。該評価電池の充放電特性を実施例1と同様に測定し、評価した。評価結果を表1に示した。
実施例1において、メカノケミカル処理を行わない以外は、実施例1と同様な方法と条件で熱処理生成物、負極合剤、負極および評価電池を作製した。該評価電池の充放電特性を実施例1と同様に測定し、評価した。評価結果を表1に示した。
実施例1において、メソカーボン小球体の抽出分離を、キノリン可溶分が5質量%となるように行う以外は、実施例1と同様な方法と条件で熱処理生成物、負極合剤、負極および評価電池を作製した。該評価電池の充放電特性を実施例1と同様に測定し、評価した。評価結果を表1に示した。
キノリン可溶分、熱処理温度、造粒の有無、メカノケミカル処理の有無を表1に示すように変化させた以外は、実施例1と同様な方法と条件で、熱処理生成物、負極合剤、負極および評価電池を作製した。該評価電池の充放電特性を、実施例1と同様に測定し、評価した。評価結果を表1に示した。
2 作用電極
3 外装缶
4 対極
5 セパレータ
6 絶縁ガスケット
7a、7b 集電材
Claims (4)
- キノリン可溶分が10〜60質量%であるメソカーボン小球体を1500℃超、2500℃未満の温度範囲で熱処理して熱処理生成物を得、得られた熱処理生成物に、該熱処理生成物の骨格を破壊しないようにメカノケミカル処理を施すことを特徴とするリチウムイオン二次電池用負極材料の製造方法。
- キノリン可溶分が10〜60質量%であるメソカーボン小球体を造粒した後、1500℃超、2500℃未満の温度範囲で熱処理し、該熱処理生成物を解砕して解砕生成物を得、得られた解砕生成物に、該解砕生成物の骨格を破壊しないようにメカノケミカル処理を施すことを特徴とするリチウムイオン二次電池用負極材料の製造方法。
- キノリン可溶分が10〜60質量%であるメソカーボン小球体を造粒した後、1500℃超、2500℃未満の温度範囲で熱処理し、該熱処理生成物を、該熱処理生成物の破断面が生じるように解砕することを特徴とするリチウムイオン二次電池用負極材料の製造方法。
- 請求項3に記載の解砕生成物に、該解砕生成物の骨格を破壊しないようにメカノケミカル処理を施すことを特徴とする請求項3に記載のリチウムイオン二次電池用負極材料の製造方法。
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