JP5052320B2 - 綿棒包装容器 - Google Patents

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Description

本発明は、綿棒収納凹部と薬液収容凹部とを一体に設けてなり、使用時に薬液を綿棒の綿球に含浸させて患部等に塗布するように構成した綿棒包装容器に関するものである。
綿棒は、その軸部を摘んで該軸部の先端に装着している綿球を耳などに挿入して耳垢などの除去を行うために使用されるが、それ以外に綿棒の綿球に薬液を含浸させて患部の皮膚に塗布することにより消毒や治療等を行うためにも使用されている。この際、使用前においては綿棒を衛生的に収納しておき、使用時には該綿棒の綿球に薬液を直ちに含浸させるように構成した綿棒包装容器が開発されている。
このような綿棒包装容器としては、例えば、特許文献1に記載されているように、綿棒の軸部収納凹部とこの軸部収納凹部の先端側に該軸部収納凹部に連通状態で設けられた綿球収納凹部とを有し、この綿球収納凹部の先端部内に薬液袋を配設、保持すると共に軸部収納凹部と綿球収納凹部との上端開口部を剥離可能なシート材によって密閉し、さらに、このシート材の先端部下面に先端が先鋭な突起を上記薬液袋に向かって突設してなり、使用に際しては、シート材の先端部を下方に押圧して撓ませることにより、上記突起で薬液袋を破壊させ、薬液を綿球収納凹部内に流出させ、該綿球に含浸させるように構成した構造の容器が開発されている。
また、特許文献2に記載されているように、剥離可能なシート材によって密閉されている綿棒収納凹部における綿球収納凹部側と薬液収容凹部間を隔離部によって仕切り、使用時に綿棒の綿球先端部を隔離部に押圧することよって隔離部を破断して綿球に薬液収容凹部内の薬液を塗布、含浸させるように構成した綿棒包装容器も知られている。
さらに、特許文献3には、綿棒収納凹部と薬液収容凹部とを分離帯部を介して仕切り、これらの凹部の開口端を密閉しているシート材における上記分離帯部に融着している部分を弱シールにして、使用時に、薬液収容凹部を押圧することによって該凹部内に発生する高圧力により分離帯部に融着している弱シールを剥離して薬液収容凹部と綿棒収納凹部間を連通させるように構成した綿棒包装容器が開示されている。
特開平10−120041号公報 実開平7−39818号公報 特許第3654870号公報
しかしながら、特許文献1に記載された構造の綿棒包装容器では、保管時や携行中などにおいて、綿球収納凹部の上端開口部を密閉しているシート材部分に不測に外力が作用すると、該シート材部分が容易に下方に撓み変形してその下面に突設している突起が綿球収納凹部内に設けている液体袋を突き破ってしまう虞れがあった。このため、液体袋を比較的弾力性を有する柔軟で且つ強度を有する合成樹脂材によって構成しているが、そうするとシート材を大きく下方に撓ませて突起を液体袋に押圧しても、薬液袋を破裂させることができない事態が発生することになり、その上、包装容器が不透明である場合には薬液袋が破壊したかを外部から確認することができない等の問題点がある。
一方、上記特許文献2や特許文献3に記載の綿棒包装容器によれば、上記のような突起を設けることなく押圧力によって薬液収容凹部と綿棒収納凹部とを連通させることができるが、前者の綿棒包装容器のように、綿棒の綿球を隔離部に押圧することによって該隔離部を破断して綿棒収納凹部を薬液収容凹部に連通させるには、綿球の先端部に対応する隔離部が薬液収容凹部の全幅に亘って全面的に閉止した構造となっているために、該綿球の先端部を強く隔離部に押し付けて隔離部を押圧方向に対して直交する方向にも大きく押圧力を作用させながら破断させなければならず、そのため、綿球が圧潰変形したり損傷したりして所定の形状を維持することができなくなる虞れがある。
その上、薬液収容凹部が綿棒における綿球収納凹部の先端延長部側に隔離部を介して設けられているために、薬液収容凹部を上側に向けた状態で綿球の押圧力により隔離部を破断させると、薬液収容凹部内の薬液が綿棒収納凹部内に流下して綿棒の軸体側に流出し、綿球に充分な薬液を含浸させることができなくなる虞れが生じるばかりでなく、薬液が綿棒の軸部に付着して使用勝手が悪くなり、また、薬液収容凹部を上側に向けた状態で綿球の押圧力により隔離部を破断させると、薬液が薬液収容凹部内の下部側に移動しているから、隔離部を大きく破断して綿球を薬液収容凹部内に突出させなければ薬液を含浸させることができないといった問題点が生じる。
一方、後者の綿棒包装容器のように、密封シート材による綿棒収納凹部と薬液収容凹部との間の分離帯部のシール部を融着力の小さい弱シールに形成して、使用時に、薬液収容凹部を押圧することによって該弱シールからシート材部分を剥離させるように構成している場合においては、薬液収容凹部を密封しているシール材に不測に押圧力が作用すると弱シール部が剥がれてしまう虞れがあると共に、薬液収容凹部上のシート材部分を薬液収容凹部内に向かって押圧変形させる操作を行う時に、該薬液収容凹部が破裂して薬液が飛び散るのではないかとの不安感を与えて使用し難くなるといった問題点がある。
さらに、上記特許文献2に記載された発明と同様に、薬液収容凹部が綿棒における綿球の先端部側に弱シール部を介して設けられているために、薬液収容凹部を上側に向けた状態で弱シール部を剥離すると、薬液収容凹部内の薬液が綿棒収納凹部内に瞬時に流下して綿棒の軸部側に流出し、綿球に充分な薬液を含浸させることができなくなる虞れが生じるばかりでなく、薬液が綿棒の軸部に付着して使用勝手が悪くなる一方、薬液収容凹部を上側に向けた状態で弱シール部を剥離しても、薬液収容凹部を全面的に押し潰さなければ、綿球に充分な量の薬液を含浸させることができないといった問題点がある。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、突起によって薬液袋を破裂させたり弱シール部を設けたりすることなく、使用時には薬液収容凹部を綿棒における綿球収納凹部に簡単且つ確実に連通させて綿球に充分な量の薬液を含浸させることができるようにした綿棒包装容器を提供するにある。
上記目的を達成するために本発明の綿棒包装容器は、請求項1に記載したように、長方形状のシート材に、先端に綿球を取り付けている綿棒の軸部収納凹部と、この軸部収納凹部の先端開口部にその基端開口部を連通させ且つ軸部収納凹部の先端両側縁に連なるその基端両側縁を外側方に拡開させてこれらの連設両側縁部を屈曲角部に形成している綿球収納凹部と、軸部収納凹部の先端部側の一側方にこの軸部収納凹部と並行状態に設けられて、上記一側方の屈曲角部にその先端部を小間隔を存して対向させている薬液収容凹部とを設けることによって容器主体を形成してあり、この容器主体のシート材にシール材を剥離可能に融着してこのシール材により上記軸部収納凹部と綿球収納凹部と薬液収容凹部とを密閉していると共に、薬液収容凹部の先端部側における上記小間隔部のシート面に融着しているシール材部分を、綿球収納凹部内の綿球を軸部収納凹部側に移動させた際における上記軸部収納凹部の先端開口部内への綿球の基端部外周面の食い込み力によって剥離可能な狭幅融着部に形成していることを特徴とする。
このように構成した綿棒包装容器において、請求項2に係る発明は、上記軸部収納凹部の先端一側縁と綿球収納凹部の基端一側縁との連設部によって形成されている一側方の屈曲角部に向かって、この屈曲角部の一側方に設けられている薬液収容凹部の先端他側部を突出させてあり、これらの突出先端部と屈曲角部間の小間隔部におけるシート面上の融着部を狭幅融着部に形成している。
請求項1に係る発明によれば、シート材に綿棒の綿球収納凹部と、この軸部収納凹部の先端開口部にその基端開口部を連通させ且つ軸部収納凹部の先端両側縁に連なるその基端両側縁を外側方に拡開させてこれらの連設両側縁部を屈曲角部に形成している綿球収納凹部とを設けていると共に、上記一側方の屈曲角部にその先端部を小間隔を存して対向させている薬液収容凹部とを設けてあり、さらに、上記小間隔部に、上記綿棒の綿球及び軸体の収納凹部と薬液収容凹部とを密閉しているシール材の対向部分を剥離可能に融着しているので、使用に際して綿棒における綿球を軸部収納凹部側に移動させれば、該綿球の基端部が綿球収納凹部の基端から幅狭くなっている軸部収納凹部の先端開口部における上記両側屈曲角部に食い込むように係合して、この食い込み力によって両側角部上に融着しているシール部分を両側角部から簡単且つ確実に剥離させて開封することができる。
この際、上記一側方の屈曲角部と薬液収容凹部の先端部間を他側方の屈曲角部側のシール材部の幅よりも狭幅の小間隔部に形成しているので、綿球が両側屈曲角部に食い込むことによって他側方のシール材部が僅かな幅部分だけ剥離される間に該小間隔部に融着しているシール材部分が簡単に剥離して薬液収容凹部の先端部と軸部収納凹部の先端部間を円滑に連通させることができるものであり、その上、薬液収容凹部を綿球収納凹部の基端側における軸部収納凹部の先端部の一側方に設けているので、綿球収納凹部側を下向きにした状態で上記小間隔部のシール材部分を剥離すると、その剥離によって薬液収容凹部の先端部と軸部収納凹部の先端部間が連通するや否や、薬液収容凹部の先端から薬液が軸部収納凹部の先端部内に流出して、綿棒の軸体側に流動することなく該先端開口部に係合状態で面している綿球収納凹部内の綿球にその基端部側から先端に向かって流下しながら綿球に集中的に多量の薬液を含浸させることができる。
また、例え、綿球収納凹部側を上向きにした状態で上記小間隔部のシール部分を剥離しても、この場合には薬液収容凹部の先端が上端側に向けた状態となるので、先端部から軸部収納凹部側に流出することなく薬液収容凹部内に滞留させておくことができるものであり、その上、この状態から綿球収納凹部側を下向きにすれば、薬液収容凹部の先端部も下方に向けた状態となって該先端部から薬液を軸部収納凹部の先端から綿球収納凹部側に確実に流出させることができ、上記同様に綿球収納凹部内の綿球に集中的に所望量の薬液を含浸させることができる。なお、綿球を軸部収納凹部の先端開口部に食い込ませてその一側部の狭幅融着部を剥離するには、綿球自体を上方に押し上げてもよく、或いは、軸部収納凹部の基端側のシール材部分を中程まで剥離して綿棒の軸体の基部側を露出させ、この状態にして該軸体を摘んで引き寄せることにより、綿球を上方に移動させてもよい。
さらに、請求項2に係る発明によれば、軸部収納凹部の先端一側縁と綿球収納凹部の基端一側縁との連設部によって形成されている一側方の屈曲角部に向かって、この屈曲角部の一側方に設けられている薬液収容凹部の先端他側部を突出させてあり、これらの突出先端部と屈曲角部間の小間隔部におけるシート面上の融着部を狭幅融着部に形成しているので、綿球収納凹部内の綿球を軸部収納凹部側に押し進めてこの軸部収納凹部の先端開口部に食い込ませることにより、上記狭幅融着部を簡単且つ確実に剥離、開封することができて該薬液収容凹部の先端他側部のみを集中的に綿球収納凹部の基端部に連通させることができ、綿球に対する薬液の付着、含浸操作が円滑に行うことができる。
その上、上記のように、薬液収容凹部の先端他側部が軸部収納凹部の先端開口部における一側屈曲角部に向かって突出しているので、シート材によって密閉されている薬液収容凹部を表裏面側から摘むようにして押圧すれば、その押圧力による薬液収容凹部内の液圧が上記突出先端部内に集中的に作用して該突出先端部をシールしている上記狭幅融着部を簡単且つ確実に剥離して開封することができ、従って、綿球収納凹部内の綿球によって上述したように狭幅融着部を剥離しなくても、薬液収容凹部を綿球収納凹部の基端部側に連通させて該薬液収容凹部内の薬液を綿球収納凹部側に流入させ、所望量の薬液を綿球に円滑且つ確実に付着、含浸させることができる。
次に、本発明の実施の形態を図面について説明すると、図1は綿棒包装容器の平面図、図2はその先端側の縦断側面図、図3は綿球収納凹部側の縦断面図、図4は薬液収容凹部と軸部収納凹部側の縦断面図であって、容器主体1は、ポリエチレン等の軟質合成樹脂よりなる一定幅と長さを有する平面長方形状の薄肉のシート材1aに綿棒収納凹部2と薬液収容凹部3とを上方に向かって(シート材1aの裏面から表面側に向かって)膨出成形することによって設けてなり、このシート材1aの下面に、該シート材1aと同じく、ポリエチレン等の軟質合成樹脂よりなる一定幅と長さを有する平面長方形状の薄肉のシール材4を重ね合わせてこのシール材4の上面における四方周縁部をシート材1aの平坦な下面における四方周縁部に熱融着によって剥離可能に融着5aして綿棒6を収納している上記綿棒収納凹部2の開口下端を該シール材4によって閉止していると共に、上記薬液収容凹部3の開口下端の周縁部もこの周縁部に重ねているシール材部分を熱融着により剥離可能に融着5bさせて薬液7を収容している薬液収容凹部3をシール材4によって密閉してなる綿棒包装容器を形成している。
上記綿棒収納凹部2は、綿棒6における軸部6aを収納している一定幅と長さを有する細長い真っ直ぐな軸部収納凹部2aと、この軸部収納凹部2aの先端開口部にその基端を連通させている平面楕円形状の綿球収納凹部2bとからなり、図1においては綿球収納凹部2b側を下方に向けた状態にしてシート材1aの幅方向の中央部からやや他側寄りの部分に凹設されていると共に、上記軸部収納凹部2aの先端開口部における両側縁と、この両側縁から外側方に拡開する綿球収納凹部2bの基端開口部における両側縁とによって軸部収納凹部2aと綿球収納凹部2bとの連設部における両端縁を屈曲角部8a、8bに形成している。
さらに、上記薬液収容凹部3は軸部収納凹部2aの先端部の一側方に、この軸部収納凹部2aと並行状態にして設けられていると共に、軸部収納凹部2aの先端開口部と綿球収納凹部2bの基端開口部との連設部の両側端縁によって形成されている上記両側屈曲角部8a、8bにおける一側方の屈曲角部8aに、上記薬液収容凹部3の先端他側部を幅方向に小間隔を存して対向させてあり、この小間隔部上に重ねている上記シール材部分4aを上述した熱融着によって全面的に剥離可能に融着5bしていると共に、他側方の屈曲角部8bとこの屈曲角部8bに対して幅方向に対向するシート材1aにおける周縁部との間の該シート材1a部分上に重ねているシール材部分4bを適宜長さだけ剥離可能に融着5cしている。
上記薬液収容凹部3において、軸部収納凹部2aと対向する他側端縁を全長に亘ってこの軸部収納凹部2aと平行に形成しておいてもよいが、図1に示すように、上記一側方の屈曲角部8aの一側方に位置している薬液収容凹部3の先端他端部を該屈曲角部8aに向かって突出した突出先端部3aに形成して、この突出先端部3aと屈曲角部8a間の小間隔部におけるシール材部分4aを薬液収容凹部3の基端側の他側端縁と軸部収納凹部2aとの間の幅よりも狭い狭幅融着部に形成しておくことが望ましい。また、薬液収容凹部3の他側端縁をこの先端突出部3aから基端に向かって軸部収納凹部2aから離間する傾斜端縁に形成しておいてもよい。なお、綿棒6の綿球6bは紡錘形状に形成されていてその最も太い部分の径は、軸部6aの中心と上記薬液収容凹部3における先端突出部3aの先端間の距離よりも大きい径に形成されている。
このように構成した綿棒包装容器は、使用時に際して容器主体1の外側から綿球収納凹部2b内の綿球6bを図5に示すように矢印方向に押し上げるか、或いは図6に示すように、容器主体1の基端部側においてシール材4の基端部を剥がすことにより綿棒6の軸部6aの基端部を露出させたのち、該軸部6aを基端部を摘んで引き上げることにより綿球6bを上方に移動させると、綿球6bは基端部側から長さ方向の中央部に向かって徐々に大径に形成されているので、その基端部外周面が図7に示すように軸部収納凹部2aの先端開口部に向かって徐々に小径に形成されている綿球収納凹部2bの基端部内周面に圧接して図1、図8に示す軸部収納凹部2aの先端開口部における両側屈曲角部8a、8bに食い込むにように係合する。
さらに、この状態から綿球6bを上方に移動させると、軸部収納凹部2aの先端開口部に対する食い込み力が増大して、この軸部収納凹部2aの先端開口部と綿球収納凹部2bの基端開口部との連設部におけるシート材1aとシール材4との対向面に圧接する綿球6bの押圧力によって図8に示すように上記両側屈曲角部8a、8b側のシート材部分に融着5b、5cしているシール材部分4a、4bが剥離、開封する。この際、薬液収容凹部3の先端他側部と一側方の屈曲角部8a間のシール材部分4aよりも他側方の屈曲角部8bとこの屈曲角部8bに対して幅方向に対向するシート材1aにおける周縁部間の上記シール材部分4bが幅広いので、この他側方のシール材部分4bが僅かに剥離する間に上記一側方のシール材部分4aが完全に剥離して薬液収容凹部3の先端突出部3aが開口し、この先端突出部3aと軸部収納凹部2aの先端部間が連通して薬液収容凹部3内の薬液が該薬液収容凹部3の先端部3aからその連通部を通じて軸部収納凹部2aの先端開口部内から綿球収納凹部2bの基端開口部に流出し、開口部に臨ませている綿球収納凹部2b内の綿球6bに薬液を付着、含浸させることができる。
この際、綿球収納凹部2bを下方に向けた状態で上述したように、薬液収容凹部3の先端突出部3aと一側方の屈曲角部8a間の小間隔部のシール材部分4aを綿球6bによって剥離すると、薬液収容凹部3の先端部よりも綿球収納凹部2bが下方に位置しているので、薬液収容凹部3内の薬液をシール材部分4aが剥離するや否や、直ちに薬液収容凹部3内の綿球6b側に流出させることができるが、綿球収納凹部2b側を上向きにした状態で上記小間隔部のシール部分を剥離しても、この場合には薬液収容凹部3の先端が上端側に向けた状態となって液面が先端側の剥離部から下方に位置するので、薬液収容凹部3内の薬液は先端突出部3aから軸部収納凹部2a側に流出することなく薬液収容凹部3内に滞留させておくことができ、この状態から綿球収納凹部2b側を下向きにすれば、薬液収容凹部3の先端突出部3aも下方に向けた状態となって該先端突出部3aから薬液を綿球収納凹部2b側に確実に流出させることができ、上記同様に綿球収納凹部2b内の綿球6bに集中的に所望量の薬液を含浸させることができる。
こうして、綿球6bに薬液を含浸させたのち、容器主体1からシール材4を全面的に剥離して除去し、綿棒収納凹部2内に収納している綿棒6を取り出し、綿球6bに含浸させている薬液を患部等に塗布するものである。
上記綿棒包装容器の使用態様において、綿球6bを綿棒収納凹部2の先端開口部側に移動させることによって該綿球6bの食い込み力で薬液収容凹部3の先端突出部3aと屈曲角部8a間の小間隔部のシール材部分4aを剥離、開封しているが、綿球6bによることなく薬液収容凹部3をその表裏面から押圧することによっても上記シール材部分4aを剥離することができる。即ち、薬液収容凹部3はその先端他側部を上述したように軸部収納凹部2aの先端側における一側方の屈曲角部8aに向かって突出させているので、薬液収容凹部3を押圧によって発生した内部の液圧が上記突出先端部3a内に集中的に作用させることができて、その突出先端部3aと屈曲角部8a間をシールしている上記シール材部分4aを液圧により簡単且つ確実に剥離することができ、薬液収容凹部3の突出先端部3aが綿球収納凹部2の基端部側に連通して該薬液収容凹部3内の薬液をその連通部を通じて綿球収納凹部2b側に流入させ、所望量の薬液を綿球6bに円滑且つ確実に付着、含浸させることができる。
なお、本発明の上記実施の形態においては、綿棒包装容器として容器主体1を上側(表面側)にし、この容器主体1に設けている綿棒収納凹部2や薬液収容凹部3を密封したシール材4を下側(裏面側)に設けた形態を図示しているが、容器主体1を下側(裏面側)に向けて綿棒収納凹部2や薬液収容凹部3を下方に向かって膨出形成した形態にし、この容器主体1の上端面(表面)にシール材4を剥離可能に密着させた構造としておいてもよい。
綿棒包装容器の平面図。 その先端側の縦断側面図。 綿球収納凹部側の縦断面図。 薬液収容凹部と軸部収納凹部側の縦断面図。 綿球による薬液収容凹部の開封状態を示す簡略斜視図。 別な開封状態を示す簡略斜視図。 開封した状態の縦断側面図。 その縦断正面図。
符号の説明
1 容器主体
1a シート材
2 綿棒収納凹部
2a 軸部収納凹部
2b 綿球収納凹部
3 薬液収容凹部
3a 突出先端部
4 シール材
4a、4b シール材部分
5a〜5c 融着部
6 綿棒
6a 軸部
6b 綿球
7 薬液
8a、8b 屈曲角部

Claims (2)

  1. 容器主体は、長方形状のシート材に、先端に綿球を取り付けている綿棒の軸部収納凹部と、この軸部収納凹部の先端開口部にその基端開口部を連通させ且つ軸部収納凹部の先端両側縁に連なるその基端両側縁を外側方に拡開させてこれらの連設両側縁部を屈曲角部に形成している綿球収納凹部と、軸部収納凹部の先端部側の一側方にこの軸部収納凹部と並行状態に設けられて、上記一側方の屈曲角部にその先端部を小間隔を存して対向させている薬液収容凹部とを設けてなり、この容器主体のシート材にシール材を剥離可能に融着してこのシール材により上記軸部収納凹部と綿球収納凹部と薬液収容凹部とを密閉していると共に、薬液収容凹部の先端部側における上記小間隔部のシート面に融着しているシール材部分を、綿球収納凹部内の綿球を軸部収納凹部側に移動させた際における上記軸部収納凹部の先端開口部内への綿球の基端部外周面の食い込み力によって剥離可能な狭幅融着部に形成していることを特徴とする綿棒包装容器。
  2. 軸部収納凹部の先端一側縁と綿球収納凹部の基端一側縁との連設部によって形成されている一側方の屈曲角部に向かって、この屈曲角部の一側方に設けられている薬液収容凹部の先端他側部を突出させてあり、この突出先端部と上記屈曲角部間の小間隔部におけるシート面上の融着部を狭幅融着部に形成していることを特徴とする請求項1記載の綿棒包装容器。
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