JP5052269B2 - 食品生地の丸め成形方法及び装置 - Google Patents

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本発明は、例えば菓子パン生地などのごとき食品生地を丸め成形する方法及び装置に係り、さらに詳細には、食品生地からのガス抜きを効果的に行い、また生地表面を円滑で張りのある表面に丸め成形する方法及び装置に関する。
菓子パンの製造工程においては、適量に分割されたパン生地を、例えば醗酵工程などの次工程へ送る前に、生地丸め成形装置によって適正に丸めることが行われている(例えば特許文献1参照)。
特許第3761848号公報
前記特許文献1の記載の構成は、円筒形状の外筒内に截頭円錐形の回転体を一方向へ回転自在かつ偏心回転自在に備えた構成であって、パン生地の丸め作用が効果的に行われるものの、回転体を回転するためのモータと偏心回転を行うためのモータが必要であり、構成が複雑、高価な構成であり、より簡単な構成の丸め成形装置が望まれていた。
本発明は、前述のごとき問題に鑑みてなされたもので、食品生地の丸め成形方法であって、下部側が小径となるように、傾斜した複数の内面を備えて内周面を多角形に形成した外筒内に、下部側が大径となる截頭錐体の回転体を正逆回転自在に備え、前記回転体を正転,逆転して、前記外筒の内周面と前記回転体の外周面との間の環状の転送路内に供給された食品生地に正転,逆転を付与し、前記食品生地の正転,逆転を繰り返しつつ前記転送路内を移動して食品生地の丸め成形を行うことを特徴とするものである。
また、前記食品生地の丸め成形方法において、前記回転体の正転時には、前記外筒の複数の内面に亘って食品生地を転動することを特徴とするものである。
また、食品生地の丸め成形を行う丸め成形装置であって、下部側が小径となるように、傾斜した複数の内面を備えて内周面を多角形に形成した外筒と、当該外筒内に備えられ下部側が大径となる截頭錐体の回転体と、前記回転体を正転,逆転するための回転手段と、前記外筒の内周面と前記回転体の外周面との間に形成された環状の転送路内に食品生地を供給する食品生地供給部と、前記転送路内の食品生地を外部へ排出するための排出部と、を備えていることを特徴とするものである。
また、前記食品生地丸め成形装置において、前記転送路は、前記外筒の内面及び前記回転体の外周面が共に傾斜して上側が広くなるV字形状に形成してあることを特徴とするものである。
また、前記食品生地丸め装置において、V字形状の前記転送路のV幅を調整可能に構成してあることを特徴とするものである。
また、前記食品生地丸め成形装置において、前記食品生地供給部と前記排出部は周方向に隣接してあり、前記転送路において前記食品供給部の下流側に、食品生地からのガス抜きを行う初期ガス抜き作用領域を備え、前記転送路において前記排出部の上流側に、食品生地の形状調整を行うためのならし作用領域を備え、前記転送路において前記初期ガス抜き作用領域と前記ならし作用領域との間に、ガス抜き及び生地表面の張り出しを行うための適数の張り出し領域を備えていることを特徴とするものである。
また、前記食品生地丸め成形装置において、前記初期ガス抜き作用領域における外筒の内面の傾斜角は、前記張り出し領域における外筒の内面の傾斜角よりも急傾斜であることを特徴とするものである。
また、前記食品生地丸め成形装置において、前記外筒を構成する多角形の枠体の内面に可撓性のベルト部材が張設してあり、前記初期ガス抜き作用領域、ならし作用領域及び張り出し領域におけるベルト部材と前記枠体との間に、適宜形状の詰め物が介在してあることを特徴とするものである。
また、前記食品生地丸め成形装置において、前記詰め物は、棒状部材をU字形状に湾曲した構成であることを特徴とするものである。
本発明によれば、外筒の内面が多角形状であること、及び截頭錐体の回転体を正転,逆転するものであるから、外筒の内面と回転体の外周面との間の環状の転送路内の食品生地は、正転,逆転を繰り返しつつ転送路内を移動されると共に、食品生地を押圧する作用と押圧を解放する作用が繰り返されるので、装置構成の簡素化を図ることができると共に、食品生地からのガス抜きが効果的に行われると共に食品生地の丸め成形作用が良好に行われるものである。
図1を参照するに、本発明の実施形態に係る食品生地丸め成形装置1は、箱状のベースフレーム3を備えており、このベースフレーム3上には、ベースプレート3Aが水平に取付けてある。そして、このベースプレート3A上には、内面を多角形状に形成した外筒としての枠体5が一体的に取付けてある。上記外筒5の内面は、下側の径(対角線)よりも上側の対角線(径)が大きくなるように傾斜してあって、外筒5の内部空間は截頭角錐(角錐台)に形成してある。換言すれば、外筒5における多角形の内面のそれぞれの面は、下側が軸心方向へ指向するように傾斜してある。
そして、前記外筒5内の中心部には、上側の径よりも下側の径が大きな截頭円錐形(円錐台)の回転体7が回転自在に配置してある。すなわち、前記ベースフレーム3内には前記回転体7を正回転,逆回転するための回転手段としてのモータ(図示省略)が内装されており、このモータの回転軸と連動連結した回転軸9が前記ベースフレーム3に垂直にかつ回転自在に備えられている。そして、前記ベースプレート3Aから上方に突出した前記回転軸9に、前記回転体7が一体的に取付けてある。
上記構成により、前記外筒5の多角形状の内面と前記回転体7のテーパ状の外周面11との間には、V字形状の環状の転送路13が形成されている。上記転送路13は、前記外筒5の内面が傾斜していること及び回転体7の外周面11がテーパ状であることにより、転送路13の断面形状は上部側が末広りに広くなるV字形状に形成してある。
前記外筒5の内面と前記回転体7の外周面11との間の環状の前記転送路13は、図2に示すように、当該転送路13内へ食品生地Sの供給を行うための食品生地供給部15、食品生地Sからガス抜きを行うための初期ガス抜き作用領域17、食品生地Sの表面の張り出しを行うための複数の張り出し領域19A〜19D、食品生地の形状調整を行うためのならし作用領域21及び転送路13から食品生地を外部へ排出する排出部23が、前記回転体17の回転方向(図2においての矢印A方向)に順次区画されている。前記食品生地供給部15は、前記回転体7の回転方向すなわち転送路13内を転動移動する食品生地Sの移動方向に見て最上流側に位置し、排出部23は最下流側に位置するものである。
前記外筒5の内周面は、水平に対して傾斜した複数の区画内面25A〜25Hを互に接続することによって多角形状に形成してあり、前記排出部23における区画内面25Hには、食品生地Sを外部へ排出するための排出口27が形成してあり、この排出口27の外部には、食品生地Sを次工程へ移送するための移送手段の一例としてのシュータ29が設けてある。前記区画内面25A〜25Hは平面であることが望ましいが、凸状又は凹状に多少湾曲した湾曲面に形成することも可能である。
複数の前記区画内面25A〜25Hにおいて、前記初期ガス抜き作用領域17における区画内面25Bの矢印A方向、すなわち食品生地Sの転動移動方向の幅寸法は、前記食品生地供給部15における区画内面25A及び張り出し領域19Aにおける区画内面25Cにおける同方向の幅寸法よりも大きく構成してある。そして、複数の張り出し領域19A〜19D及び前記ならし作用領域21におけるそれぞれの区画内面25C〜25Gにおける前記矢印A方向の幅寸法はほぼ等しく構成してある。
前記転送路13におけるV溝のV幅を調整可能な構成とするために、前記食品生地供給部15の区画内面25Aから下流側の前記ならし作用領域21の区画内面25Gに亘って、上記区画内面25A〜25Gの全面を覆うように、幅広の帯状で可撓性のベルト部材31が配置してあり、このベルト部材31が外筒5における多角形の内面の角部(各区画内面の境界部分)に対応した部分は、上記角部に一体的に固定してある。すなわち、前記ベルト部材31が各区画内面と対向した部分は、各区画内面から離隔可能に構成してある。
上記構成により、各区画内面と対向したベルト部材31との間に、適宜形状の詰め物33(33A,33B)を挿入介在することにより、前記ベルト部材31と前記回転体7の外周面11との間隔を調整可能なものである。より詳細には、回転体7のテーパ状の外周面11と外筒5における複数の区画内面25A〜25Gの間における転送路13のV幅寸法を調整可能なものである。
前記食品生地供給部15における区画内面25Aと前記ベルト部材31との間には詰め物は介在されておらず、ベルト部材31は前記区画内面25Aに沿って張設してある。前記初期ガス抜き作用領域17における区画内面25Bとベルト部材31との間には、下部側を薄く形成した楔形状の詰め物33Aが挿入介在してある。この詰め物33Aは、例えばウレタンやゴムなどのごとき適宜の弾性部材からなるものであって、ベルト部材31を前記回転体7側へ張り出して、前記転送路13において最もV幅の狭い領域に形成してある。
前記張り出し領域19A〜19Dにおける区画内面25C〜25Fとベルト部材31との間には、U字形状の詰め物33Bが挿入介在してある。上記詰め物33Bは、例えばゴムなどのごとき適宜の弾性部材からなる丸棒材、パイプ材等をU字形状に湾曲形成し、湾曲部が下側となるように挿入介在してある。なお、上記詰め物33Bは、U字形状に湾曲した丸棒材の両端部よりも湾曲した部分が次第に細くなるように、テーパ状に形成してある。
前記ならし作用領域21における区画内面25Gとベルト部材31との間には介在物を介在することなく、区画内面25Gに沿ってベルト部材31は張設してある。
以上のごとき構成において、適量に分割されたパン生地などの食品生地Sを、作業者の手によって手動的に又は搬送ベルト等のごとき適宜の供給手段によって自動的に、食品生地丸め装置1における転送路13の食品生地供給部15へ供給すると共に、モータによって回転体7の正回転,逆回転を適宜に繰り返すと、食品生地Sは転送路13内において転動され、かつ丸められ乍ら下流の排出部23へ移動され、丸め成形された食品生地Sは排出口27から外部へ排出されるものである。
前記回転体7の正回転,逆回転時の回転速度は同一でも又は異なってもよいものの、回転体7の正転時における食品生地Sの転動移動距離よりも、回転体7の逆転時における食品生地Sの転動移動距離が短くなるように、正転時間,逆転時間は予め設定してある。換言すれば、前記回転体7の正回転によって転送路13内を上流側から下流側へ食品生地Sが転動して移動する距離の方が、逆回転によって食品生地Sが戻る距離よりも長距離である。したがって、前記回転体7の正転,逆転を繰り返すことにより、食品生地Sは正転、逆転すなわち前進,後退を繰り返して上流側から次第に下流側へ移動するものである。
前記回転体7の正回転時に食品生地Sが移動する距離は、例えば食品生地供給部15から初期ガス抜き作用領域17を経て張り出し領域19Aに亘って、すなわち複数の区画内面及び複数の角部に亘って移動(前進)するものである。そして、回転体7の逆回転時には、例えば張り出し領域19Aから初期ガス抜き作用領域17に亘って、すなわち正回転時に移動した区画内面数よりも少ない区画内面数であって複数の区画内面に亘って戻るように移動(後退)するものである。
すなわち、回転体7の正回転時に食品生地Sが正回転して上流側から下流側への前進移動時及び回転体7の逆回転時に食品生地Sが逆回転しての後退移動時には、外筒5における多角形の内面の角部を通過するように移動するものである。なお、回転体7の逆回転時間を短くして、食品生地Sの後退移動時に前記角部を通過しないようにすることも可能である。
ところで、前記回転体7の正回転によって食品生地Sが正回転することによる転動移動によって前進する距離及び回転体7の逆回転によって食品生地Sが逆回転することによる転動移動によって後退する距離は任意に設定することが可能である。しかし、後退距離に比較して前進距離が長くなるように設定するものであり、前記前進距離と後退距離の比率は任意の比率でよいものである。
前記回転体7の回転速度すなわちモータの回転速度は、制御装置に備えたボリュームなどのごとき速度調整手段35によって種々の速度に調整可能である。また、前記回転体7の正回転時間又は逆回転時間は、例えばタイマーなどのごとき回転時間設定手段37によって任意の時間に設定可能である。したがって、前記回転体7の正転,逆転は予め設定された回転速度で行われるものである。そして、正転,逆転は予め設定した時間だけ行われるものである。
前述したように、食品生地Sを食品生地供給部15へ供給し、前述したように、回転体7を正回転(図2における矢印A方向の回転)すると、転送路13内の食品生地Sは矢印B方向(正回転方向)に自転し、矢印C方向に公転して、転送路13内を下流方向へ転動移動することになる。上述のように、食品生地Sが矢印B方向へ自転することにより、食品生地Sは、外筒5の多角形の内周面と回転体7のテーパ状の外周面11との間において丸め成形作用を受けることになる。
前述のように、食品生地Sが食品生地供給部15から初期ガス抜き作用領域17へ移動されると、当該初期ガス抜き作用領域17における転送路13のV幅は、前記食品生地供給部15における転送路13のV幅よりも狭く形成してあるので、食品生地Sは、回転体7の外周面11と初期ガス抜き作用領域17の区画内面25B、より詳細には当該区画内面25Bに張設したベルト部材31との間で圧縮作用を受ける。したがって、初期ガス抜き作用領域17においては、食品生地Sに含まれる大部分のガスが排出されるものである。
ところで、前記外筒5の内面は多角形状に形成してあり、回転体7の外周面11はテーパ状に形成してあるので、前記各区画内面25A〜25Hと回転体7の外周面11とが対向した位置における転送路13のV幅は、多角形の内面における各角部と前記外周面11とが対向した位置における転送路13のV幅より狭いものである。すなわち、転送路13は、V溝におけるV幅の狭い部分とV幅の広い部分とを交互に配置した態様である。
したがって、前記食品生地供給部15から前記排出部23へ転動移動される食品生地Sは、圧縮作用と圧縮の解放作用とを交互に受けながら転動するものであり、揉み上げ作用を受けることとなる。よって食品生地の揉み上げによるガス抜きが効果的に行われるものである。
また、食品生地Sが転動移動する転送路13はV溝に形成してあり、このV溝の転送路13内において食品生地Sは自転するものであるから、食品生地Sは、図3に示すように、上部側が大径で下部側が小径の球体に、換言すれば大略卵形に成形されることになる。この際、食品生地Sの上部側と下部側との間には、径の相違により周速に差が生じているものである。
また、前記食品生地Sに回転を付与するための回転体7における外周面11の周速は下部側の方が高速であることにより、食品生地Sの表面は、前記外周面11の周速の遅い方から速い方へ、すなわち下方向へ引っ張られる傾向にある。そして、前記食品生地Sには食品生地S自体の自重が作用するので、前記食品生地Sは転送路13のV溝内へ食い込むように誘導作用を受ける傾向にある。したがって、前記食品生地Sの上部側表面は周囲に引っ張られる作用を受けることとなり、張りのある表面に丸め成形されるものである。
前述したように、回転体7を正回転することによって、V溝の転送路13内へ供給された食品生地Sを丸め成形することができる。しかし、前記回転体7を正回転の一方向のみへ回転した場合には、図4(A)に示すように、食品生地Sの上部側と下部側との周速の差に起因して食品生地Sにねじれ部SNを生じる傾向にある。ところが、本実施形態においては、前述したように、回転体7の正転,逆転を繰り返すことによって食品生地Sの転動移動を行うものであるから、前記回転体7の逆転時に、前記ねじれ部SNのねじれが解消されることとなり、図4(B)に示すように、食品生地Sにねじれ部SNを生じることなく丸め成形作用を行うことができるものである。すなわち食品生地Sへ無理な負荷をかけることによるダメージの低減化を図ることができると共に、食品生地Sの内部ストレスの低減化を図ることができるものである。
ところで、複数の前記張り出し領域19A〜19Dにおける外筒5の各区画内面25C〜25Fにはベルト部材31が張設してあり、このベルト部材31と各区画内面25C〜25Fとの間にはU字形状の詰め物33Bが挿入介在してある。したがって、図6に示すように、例えば張り出し領域19Aと張り出し領域19Bとの間の角部(外筒5の内面が多角形状であることに起因する角部)の位置から張り出し領域19Bへ転動移動するとき、食品生地Sは前記詰め物33Bを乗り越えるように転動移動する。
この際、食品生地Sの下部側表面は、詰め物33Bの下部外縁33Cに沿って下方向へ誘導される傾向にあり、食品生地Sの上部側表面を下方向へ引っ張る傾向にある。上記作用は、回転体7の逆転によって食品生地Sが戻される場合も同様に生じるものである。すなわち、食品生地Sが各張り出し領域19A〜19D内で正転,逆転を繰り返す毎に、食品生地Sの上部側表面を張りのある表面に効果的に丸め成形を行うことができるものである。
また、各張り出し領域19A〜19Dの間にはそれぞれ多角形状の角部が存在するので、食品生地Sは、前述したごとき丸め成形作用を受けると共に圧縮作用と圧縮の解放作用とを交互に繰り返し受けるものであり、食品生地S内に残っているガスのガス抜きも同時に効果的に行われ得るものである。
前述のごとく、張り出し領域19A〜19Dを通過することによって丸め成形作用を受けた食品生地Sは、次に、ならし作用領域21において形状調整が行われる。すなわち、ならし作用領域21においては、区画内面25Gに面接触するようにベルト部材31が張設してあるので、食品生地Sは、転送路13内を転動移動されるときに多少の圧縮,解放を受けるものの、区画内面25Gの転写を受けるように転動移動するものであり、食品生地Sの外観形状を良好状態に成形調整されるものである。その後、食品生地Sは排出部23へ移動し、排出口27から次工程へ排出されるものである。
以上のごとき説明より理解されるように、外筒5の内周面が多角形状であることにより、食品生地Sが回転体7の外周面と外筒5の内周面との間の転送路13内を転動移動するとき、圧縮作用と圧縮解放作用とを交互に繰り返し受けることとなり、食品生地S内のガス抜きを効果的に行うことができるものである。
また、回転体7の正回転,逆回転を繰り返し行うものであるから、短い区画において前記圧縮作用と圧縮解放作用とを繰り返し受けることとなるので、食品生地Sが転動移動するための転送路13を短くすることができ、全体的構成の小型化を図ることができるものである。
さらに、各張り出し領域19A〜19DにU字形状の詰め物33Bを備えることにより、食品生地Sの下方向への誘導を効果的に行うことができ、食品生地Sの上部側表面を張りのある表面に丸め成形を行うことが効果的に行われる。したがって、前記転送路13をより短くすることが可能であり、より小型化を図ることができるものである。
なお、前記説明においては、外筒5の内周面にベルト部材31を備え、詰め物33を介在する場合について説明したが、ベルト部材31を省略して、適宜形状、適宜厚さの詰め物に相当する内面形成部材を、外筒5における多角形の内周面の各区画内面25A〜25Hに着脱交換可能に取付ける構成として、転送路13におけるV溝のV幅を変更する構成とすることも可能である。
本発明の実施形態に係る食品生地丸め成形装置の一部断面した正面説明図である。 同上の平面図である。 転送路内の食品生地の状態を示す説明図である。 食品生地のねじれの有無の説明図である。 食品生地の張り出し成形作用の説明図である。 食品生地の張り出し成形作用の説明図である。
符号の説明
1 食品生地丸め成形装置
5 枠体(外筒)
7 回転体
11 外周面
13 転送路
15 食品生地供給部
17 初期ガス抜き作用領域
19A〜19D 張り出し領域
21 ならし作用領域
23 排出部
25A〜25H 区画内面
27 排出口
31 ベルト部材
33(33A,33B) 詰め物
S 食品生地

Claims (9)

  1. 食品生地の丸め成形方法であって、下部側が小径となるように、傾斜した複数の内面を備えて内周面を多角形に形成した外筒内に、下部側が大径となる截頭錐体の回転体を正逆回転自在に備え、前記回転体を正転,逆転して、前記外筒の内周面と前記回転体の外周面との間の環状の転送路内に供給された食品生地に正転,逆転を付与し、前記食品生地の正転,逆転を繰り返しつつ前記転送路内を移動して食品生地の丸め成形を行うことを特徴とする食品生地の丸め成形方法。
  2. 請求項1に記載の食品生地の丸め成形方法において、前記回転体の正転時には、前記外筒の複数の内面に亘って食品生地を転動することを特徴とする食品生地の丸め成形方法。
  3. 食品生地の丸め成形を行う丸め成形装置であって、下部側が小径となるように、傾斜した複数の内面を備えて内周面を多角形に形成した外筒と、当該外筒内に備えられ下部側が大径となる截頭錐体の回転体と、前記回転体を正転,逆転するための回転手段と、前記外筒の内周面と前記回転体の外周面との間に形成された環状の転送路内に食品生地を供給する食品生地供給部と、前記転送路内の食品生地を外部へ排出するための排出部と、を備えていることを特徴とする食品生地丸め成形装置。
  4. 請求項3に記載の食品生地丸め成形装置において、前記転送路は、前記外筒の内面及び前記回転体の外周面が共に傾斜して上側が広くなるV字形状に形成してあることを特徴とする食品生地丸め成形装置。
  5. 請求項3又は4に記載の食品生地丸め装置において、V字形状の前記転送路のV幅を調整可能に構成してあることを特徴とする食品生地丸め成形装置。
  6. 請求項3,4又は5に記載の食品生地丸め成形装置において、前記食品生地供給部と前記排出部は周方向に隣接してあり、前記転送路において前記食品供給部の下流側に、食品生地からのガス抜きを行う初期ガス抜き作用領域を備え、前記転送路において前記排出部の上流側に、食品生地の形状調整を行うためのならし作用領域を備え、前記転送路において前記初期ガス抜き作用領域と前記ならし作用領域との間に、ガス抜き及び生地表面の張り出しを行うための適数の張り出し領域を備えていることを特徴とする食品生地丸め成形装置。
  7. 請求項6に記載の食品生地丸め成形装置において、前記初期ガス抜き作用領域における外筒の内面の傾斜角は、前記張り出し領域における外筒の内面の傾斜角よりも急傾斜であることを特徴とする食品生地丸め成形装置。
  8. 請求項3〜7のいずれかに記載の食品生地丸め成形装置において、前記外筒を構成する多角形の枠体の内面に可撓性のベルト部材が張設してあり、前記初期ガス抜き作用領域、ならし作用領域及び張り出し領域におけるベルト部材と前記枠体との間に、適宜形状の詰め物が介在してあることを特徴とする食品生地丸め成形装置。
  9. 請求項8に記載の食品生地丸め成形装置において、前記詰め物は、棒状部材をU字形状に湾曲した構成であることを特徴とする食品生地丸め成形装置。
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