JP5052156B2 - 中綿式複数液塗布具 - Google Patents

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Description

本発明は、中空の軸内に収容した中綿に内容液を充填して保持し、その中綿に接しさせた液誘導体によって塗布部に内容液を導き、この塗布部を対象体に接しさせて内容液を対象体に塗布する中綿式複数液塗布具に関する。
従来、通常のサインペン等のように、軸内の中綿に内容液を充填し、軸先端にペン芯を取付けて筆記や塗布する機構は知られていた。
この種の容器においては、単一の内容液の塗布しかできなかった。
また、ツインタイプ(両頭)タイプの塗布具では、1本の軸に2本の中綿をいれ、異なった色や効果のある内容液を各中綿に充填し、各筆記部(軸の両端にそれぞれ設けられる)で別々に塗付することが可能であった。
また、中綿に複数のペン芯を取付けて効率的に頭髪等に内容液を塗布する化粧具も知られている(実公平08−19号公報:特許文献1)。
この特許文献1に記載された頭髪用液体化粧料の塗布具では、図5に示すように、軸12内部に化粧料を吸蔵した単一の化粧料供給体(中綿)14を収容し、先端が塗布部10になる複数の液誘導芯16を軸先端部12aに先軸18によって固定し、軸先端部12aにはキャップ本体20をネジ22によって着脱自在としている。
キャップ本体20には、液誘導芯16の先端塗布部10が接触するフェルト等の液が含浸可能な芯受け24を取付けた中キャップ26を、スプリング28によりキャップ本体20の開口方向へ付勢している。液誘導芯16は先端部の塗布部10になった毛管作用を有する塗布用のものであり、液誘導芯16の後端部を中綿に接続している。複数の液誘導芯16が軸に垂直の一方向に並べて配列され、その配列された液誘導芯16を外側から囲むように櫛体30が配列されている。頭髪を櫛体30および液誘導芯16の塗布部10によって梳かすように使用して、化粧料を髪の毛に塗布する。
従来、複数の種類の液を塗布する場合については、複数の塗布具を用意し、容器を持ち替えて塗布する必要があり、ツインタイプであっても同様で同一容器の両端のキャップを外して別々に二回塗布する必要があり、煩雑さは複数容器を使用することと同じである。
使い勝手を良くするために、2種類の内容液を混ぜて1本の中綿に充填した場合に、液同士が反応して所定の効果を得られない場合にはどうしても複数容器あるいはツイン容器を使う必要があり、塗布が煩雑であった。
例えば、頭髪を黒く見せるための頭髪染毛料において、塗布時に隠蔽力があり毛髪を黒く見せるため一時的に毛髪に付着する顔料の内容液と、黒さはあまりないが毛髪を徐徐に黒く染める染毛料(永久染毛料)とを一回の手順または操作で塗布することができれば、塗布時に直ぐ毛髪を黒くし、かつ、頭を洗って顔料が落ちても、毛髪を永久的に黒くする染毛効果がある理想的な染毛料を提供することができる。
しかしながら、この2液を混ぜて中綿に充填した場合、数日間は問題がないが長時間保管した場合は時間と共に2液同士が反応して液の色が黒から赤茶等に変色するため、流通時間や購入後に長く使われる商品として販売する製品としては問題があった。
また、整髪料と染毛料等のように異なった効果を持った液でかつ混ぜて充填した場合に問題の生じるような液同士の組み合わせにおいては、従来の容器では対応できなかった。
なお、特許文献1記載の塗布具においては、複数の中綿および芯に異なる種類の化粧料を使用した場合、異なる種類の化粧料同士が混ざり合って上述の変色等の不具合が生じる。また、キャップ本体20内の中キャップ26に設けた芯受け24で複数の液誘導芯16の塗布部10を受けている場合に異なる種類の化粧料同士が芯受け24で混じり合う場合があり、これによっても塗布液に変質などの不具合を生じさせる虞がある。
実公平08−19号公報
本発明は、軸内に収容した中綿に複数液を混じり合わせることなく充填することができ、かつ使用時に複数液を混ぜて対象物に塗布することができる中綿式複数液塗布具を提供しようとするものである。
本発明は前記課題を解決する中綿式複数液塗布具であって、先端に塗布部を露出状態で設けた中空の軸と、その軸内に収容し内容液を充填して保持する中綿と、その中綿に接して前記塗布部に内容液を導く液誘導体とを有し、この塗布部を対象体に接しさせて内容液を対象体に塗布する塗布具において、
前記軸または中綿は、複数の中綿が互いに内容液同士が流通し合わないようにする遮液構造を有して、
各中綿に異なる内容液が充填され、かつ、液誘導体が接しており、
各中綿から液誘導体を介して塗布部に内容液を誘導するようにした中綿式複数液塗布具であって、
該塗布具は、その不使用時に軸先端部を着脱自在に覆うキャップ本体が取付けられるものであり、
このキャップ本体には、塗布部の先端部に接触しかつインクが含浸可能な受け体を取付けた中キャップと、この中キャップをキャップ本体の開口方向へ付勢するスプリングを設けており、
受け体は、各塗布部が接触している各領域同士の間に遮液壁を設けたことを特徴とする中綿式複数液塗布具である。
本発明においては、各中綿に充填される内容液は、混合した場合に少なくとも一つの内容液が変質するものであることが好適である。
本発明においては、複数の中綿は、軸の長さ方向に沿う隔壁からなる遮液構造を介して一体に形成されたものであることが好適である。
本発明においては、複数の中綿は、それぞれ外周面に遮液性の外被が形成された遮液構造を有して、個別の中綿が各液誘導体に接するように揃えられて収容室内に収容されていることが好適である。
本発明においては、各中綿に接する液誘導体は個別に設けられ、かつ、各液誘導体同士が接しないように各液誘導体同士間には、遮液壁または空間が介在されていることが好適である。
本発明においては、軸が中空の軸体を複数組み合わせた塗布具を構成するものであって、軸体それぞれは、先端に露出状態で設けた塗布部と、その軸体中空内に収容される内容液を充填した中綿と、その中綿に接して前記塗布部に内容液を導く液誘導体とを有していることが好適である。
本発明の中綿式複数液塗布具によれば、軸または中綿は、複数の中綿が互いに内容液同士が流通し合わないようにする遮液構造を有して、各中綿に異なる内容液が充填され、かつ、液誘導体が接しており、各中綿から液誘導体を介して塗布部に内容液を誘導するようにしたので、収容された内容液同士が混じり合うことが無く、かつ、塗布部で異なる内容液を対象体に同時に塗布することができる。
なお、各中綿に充填される内容液は、混合した場合に少なくとも一つの内容液が変質するものであれば、各中綿に内容液を混じり合うことなく充填することによって長時間・長期間の収容をしても内容液が変質することが無く、例えば長期間店頭展示するように塗布具製品であっても内容物の変質を防止でき、製品品質の低下を長期間防止できる。
また、複数の中綿は、軸の長さ方向に沿う隔壁からなる遮液構造を介して一体に形成されたものであるので、一体であることから部品コストが安く軸内に装着する作業が楽に行えることから組み立て作業負荷を低減でき、組み立てコストを低減することができる。
また、複数の中綿は、それぞれ外周面に遮液性の外被が形成された遮液構造を有して、個別の中綿が各液誘導体に接するように揃えられて収容室内に収容するようにすれば、中綿に予め内容液を充填して軸内に収容することが可能になる等、組付け作業に選択ができる。そして、個別の中綿が液誘導体に接するように収容室内に収容されていることによって、中綿の内容液を塗布部に確実に供給することができる。
また、各中綿に接する液誘導体は個別に設けられ、かつ、各液誘導体同士が接しないように各液誘導体同士間には、遮液壁または空間が介在されているものにすれば、液誘導体同士で液同士が混じり合うことを確実に防止できる。遮液壁は、液誘導体の外被に遮液性を持たせれば液誘導体と別に形成する必要が無く、構成を簡単化できる。
また、中綿式複数液塗布具が、その不使用時に軸先端部を着脱自在に覆うキャップ本体が取付けられるものであり、このキャップ本体には、塗布部の先端部に接触しかつインクが含浸可能な受け体を取付けた中キャップと、この中キャップをキャップ本体の開口方向へ付勢するスプリングを設けており、受け体は、各塗布部が接触している各領域同士の間に遮液壁を設けたものにすれば、受け体によって異なる種類の内容液同士が混じり合うことを防止でき、内容液が変質することを確実に防ぐことができる。
また、軸が中空の軸体を複数組み合わせた塗布具を構成するものであって、軸体それぞれは、先端に露出状態で設けた塗布部と、その軸体中空内に収容される内容液を充填した中綿と、その中綿に接して前記塗布部に内容液を導く液誘導体とを有していることにすれば、内容液毎に軸体、中綿、塗布具および液誘導体を部組でき、塗布具全体を一括で組み合わせるよりも組み立てやすく自動化し易い。また、内容液の種類毎に販売でき、内容液の組み合わせをユーザー側で自由に選択して使用することができ、極めて便利である。
以下、本発明の実施の形態(実施形態)を、添付図面を参照して説明する。
図1〜図2は本発明の第1実施形態、図3は第2実施形態、図4は第3実施形態の各説明図であって、図中、図5と同一箇所に同一の符号を付した部分は同一物を表わす。
まず、図1〜図2に基づいて、第1実施形態に係る中綿式複数液塗布具を説明する。
図1は第1実施形態に係る、複数の塗布部が配列された方向に垂直方向に沿う断面図であって、(a)がキャップ本体20を軸12に設けた説明図、(b)がキャップ本体20を軸12から外した状態の説明図である。なお、複数の塗布部10の配列された方向に沿う断面は前記した図5(b)と同様の形状になる。また、図2は軸12に収容する中綿34A,34Bの説明図である。後述する表1と表2は各中綿34A,34Bに充填する内容液の例を説明するものである。
本発明の実施形態に係る中綿式複数液塗布具は、図1に示すように、先端に複数の塗布部10を露出状態で設けた中空の軸12と、その軸12内に収容し内容液を充填して保持する中綿34A,34Bと、その中綿34A,34Bに接して前記塗布部10に内容液を導く液誘導芯(液誘導体)16とを有し、この塗布部10を対象体(頭髪等)に接しさせて内容液を対象体に塗布する塗布具である。
そのような中綿式複数液塗布具の適用例は、2液式の頭髪用化粧(顔料内容液と染毛剤内容液からなるものを最適例とする)を各中綿34A,34Bに種類毎の液を充填し、塗布時に、複数の塗布部10によって頭髪に梳きながらその2液を同時に塗布可能にする2液式化粧料である。
詳しく述べる。
軸12は一端が閉鎖され他端が開口した概略円筒容器形状を呈しており、この開口した他端を塞ぐように先軸18が嵌入されている。この先軸18に複数(例えば5本)の液誘導芯16が2列で配列されてほぼ中央部を貫通して配置されている。そして、液誘導芯16の列外側に平坦長板状の櫛体30が複数配列されて先軸18の凹所に埋め込まれて植設されている。軸12の材質は、例えばPP,PE,PET,PEN,ナイロン(6ナイロン、12ナイロン等一般的なもの以外に非晶質ナイロン等を含む),ポリメチルペンテン,ポリスチレン,ABS等収容する塗布液の組成に応じ、適宜使用することができる。
液誘導芯16は、その先端に塗布部10が一体成形されたものである。液誘導芯16は塗布部10と別体でもよい。また、液誘導芯16は、繊維質材を成形したもの、連続気泡の多孔質体を成形したもの、液を毛細管力で誘導するスリットを形成したもの等種々に構成できる。
液誘導芯16の材質は、例えば天然繊維、獣毛繊維、ポリアセタール系樹脂、アクリル系樹脂、ポエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリビニル系樹脂、ポリカーボネイト系樹脂、ポリエーテル系樹脂、ポリフェニレン系樹脂などの1種または2種以上の組み合わせからなる繊維束、フェルト等の繊維束を加工したもの、また、スポンジ、樹脂粒子などの焼結体等の多孔体等がある。
そして、液誘導芯16の毛細管力を中綿34A,34Bよりも高く設定している。
各中綿34A,34Bに接触する液誘導芯16がそれぞれ複数ずつあることによって、1回の塗布で塗付量多くなることは当然であるが、複数本の塗付部10で塗布することにより、2液を均一にムラ無く塗布できる。また、各中綿34A,34Bに取付ける液誘導芯16の本数を異なった本数とすることにより塗付量の調整を容易に行うことができる。
中綿34A,34Bは、繊維質材を成形しまたは連続気泡の多孔質体を成形したものであり、中綿34A,34Bの材質は、例えば天然繊維、獣毛繊維、ポリアセタール系樹脂、アクリル系樹脂、ポエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリビニル系樹脂、ポリカーボネイト系樹脂、ポリエーテル系樹脂、ポリフェニレン系樹脂などの1種または2種以上の組み合わせからなる繊維束、フェルト等の繊維束を加工したもの、また、スポンジ、樹脂粒子などの焼結体等の多孔体等がある。
本発明では、軸または中綿は、複数の中綿が互いに内容液同士が流通し合わないようにする遮液構造を有しており、各中綿に異なる内容液が充填され、かつ、液誘導芯16が接しており、各中綿から液誘導体(液誘導芯16)を介して塗布部に内容液を誘導するようにしたものである。
第1実施形態は、中綿34A,34B自体に遮液構造を与えて、内容液同士の流通を規制・禁止している。
図2の(a)は、2種類の内容液をそれぞれの種類ごとに充填する2つの中綿34A,34Bの説明図で、(b)および(c)は(a)のA−A線に沿う断面視図である。その(b)には実施例1に係る2つの中綿34A,34Bが個別の場合の、(c)は実施例2に係る2つの中綿34A,34Bが一体成形された場合の説明図である。
実施形態1における遮液構造は、図2(b)に示す実施例1のように、複数の中綿34A,34Bが、それぞれ外周面に遮液性の外被36が形成されたものであり、個別の中綿34A,34Bが各液誘導芯16に接するように揃えられて単一の収容室12b内に収容されている。中綿34A,34Bが樹脂繊維の場合は、外周部の繊維密度を高める、膜の溶着形成、膜の巻付け等、種々の方法で遮液構造を構成する。中綿34A,34Bが連続気泡体の場合は、外周部の連続気泡の開口を閉じる、膜の溶着形成、膜の巻付け等、種々の方法で遮液構造を構成することができる。
そして、2本をまとめて軸12の収容室12b内に装着する。
また、(c)に示す実施例2のように、複数の中綿34A,34Bは、軸12の長さ方向に沿う隔壁36aからなる遮液構造を介して一体に形成されたものである。遮液構造の隔壁36aは、繊維体または連続気泡体からなる2つ中綿34A,34B材(複数の中綿に相当)の外周に上記実施例1と同様の外被等からなる遮液構造を形成し、一つに合わせて2つの充填領域を形成し、円柱形状などほぼ収容空間に合わせた形状に圧縮形成した一体形状のものとする。
したがって、実施例1のように複数本の中綿34A,34Bを軸12の収容室12b内に入れることによって、本発明の効果が得られることはもちろんである。実施例2のように、中綿34A,34Bが長手方向で複数に領域に分割されている状態に一体になった物を使用することにより、部品コストや組み立て費用の削減を図ることができる。
中綿34A,34Bの隔壁36aで仕切られた各充填領域には、各液誘導芯16に接するように揃えられて収容室12b内に収容する。
そして、各中綿34A,34Bに異なる内容液が充填され、かつ、液誘導芯16が接しており、各中綿34A,34Bから液誘導芯16を介して塗布部10に内容液を誘導する。
実施形態においては、各中綿34A,34Bに充填される内容液は、混合した場合に少なくとも一つの内容液が変質する可能性のあるものである。
表1および表2は、各中綿34A,34Bに充填する内容液の各例を説明するものである。表1には顔料を含む一時染毛料を示し、表2には染料を含む永久染毛料を示す。
そのうち、マイブロックワコー101(和光製薬工業社製)はポリジメチルシロキサンとアクリル樹脂の両樹脂の性質を兼ね備えた(アクリル酸アルキル/ジメチコン)コポリマーである。また、グリピュア(登録商標)70はヘアケア原料として用いられるグリコール酸である。トナー・カーボンブラック(以下CB)−WDは、シリカによる親水化処理を施したカーボンブラックの分散液である。
Figure 0005052156
Figure 0005052156
これら表1と表2の2液の組み合わせの場合、混合した状態で長期間放置すると、トナー・CB−WDに分散されたカーボンブラックによって永久染毛料に含まれる染料・黒401が変色を起こし、赤褐色を呈するようになる。
また、実施形態では、図1に示すように、各中綿34A,34Bに接する液誘導芯16は個別に設けられ、かつ、各液誘導芯16同士が接しないように各液誘導芯16同士間には、遮液壁および空間が介在されている。実施形態では、液誘導体は先軸18に支持・固定され、この先軸18が遮液性の樹脂剤で形成されているので、液誘導体同士の遮液壁となっている。また、複数の液誘導芯16,16…の先端部の塗布部10,10…間は、空間38が設けられているので、塗布部10同士が接触しない構造になっている。
また、第1実施形態の中綿式複数液塗布具は、その不使用時に軸先端部12aおよび先軸18を着脱自在に覆うキャップ本体20が取付けられるものであり、このキャップ本体20には、塗布部10の先端部に接触しかつインクが含浸可能な受け体40を取付けた中キャップ26と、この中キャップ26をキャップ本体20の開口方向へ付勢するスプリング28を設けており、受け体40は、各塗布部10が接触している各領域同士の間に遮液壁40aを設けたものである。
受け体40は、中綿34A,34Bと同材質でも、別材質の浸透にしにくい不連続気泡等を設けてもよいが、塗布部10が接触する領域を仕切るように遮液壁40aを設けて領域相互に液が流通しないようにする。これによって、内容液同士が受け体40を介して混じり合って塗布部10に誘導された内容液に変質等の悪影響を与えるのを防止できる。
第1実施形態の中綿式複数液塗布具においては、図1に示すように、軸12内の中綿34A,34Bに内容液を充填し、その中綿34A,34Bに液誘導芯16を密着させ内容液を液誘導芯16の先端の塗付部10に導く塗布具において、その軸12内の中綿34A,34Bは複数の中綿を軸12内に収容し(図2(b)参照)または充填領域に分かれるようにして一体化した中綿(図2(c)参照)であって、各中綿34A,34Bに異なった内容液を充填し、その各中綿34A,34Bに液誘導芯16を接しさせて取付ける。
各中綿34A,34Bは、外被36または隔壁36a等の遮液構造で隔てられ、お互いに接することなく内容液同士が混じり合うことがない。
また、塗付部10も空間38を介しおよび先軸18が非浸透性材質であるので、お互いに接すことはなく、この部分においても、内容液同士が混じり合うことがない。
また、異なった液を含んだ液誘導芯16および塗付部10はおおよそ同一方向に取付けられ、塗布時にはその両方の塗付部10で一緒(同時)に塗付することができる位置に取付けられる。
この軸12に中綿34A,34Bに前記染毛料を入れれば(含浸させれば)、1本の容器(塗布具)で塗布することにより毛髪を染毛料の色である黒等にすぐに見せる一次染毛効果と、頭を洗っても髪の毛が黒く染まってゆく永久染毛効果との機能を両方得られる。
毛髪上においてこの2液は混じるが、通常は短期間で洗髪するため、液の変色はせずに使用上問題とならない。
次に、図3に基づき、本発明の第2実施形態を説明する。
図3(a)は、第2実施形態に係る中綿式複数液体塗布具を、複数の塗布部が配列された方向に垂直方向に沿う断面説明図であり、(b)は(a)の軸垂直方向のB−B線に沿う断面視図である。
第2実施形態の中綿式複数液塗布具は、図3に示すように、軸12の収容室12bを仕切り壁部42で2つの空間に仕切って形成した各部屋内に種類が異なる内容液をそれぞれ充填する2つの中綿34A,34Bをそれぞれ収容した中綿複数液体塗布具である。
中綿34A,34Bは遮液構造を有していないので、中綿34A,34B自体に遮液構造を設ける必要が無く、便利で簡単かつ安価な中綿34A,34Bを使用できる。もちろん、中綿34A,34Bの取り替え時可能にするならば、取り扱い時に手指の汚れを防止するために中綿34A,34Bに外被36を設けて良い。
なお、その他、第2実施形態は、第1実施形態と同様の構成を有し、作用効果を奏するので同様の部分に同一の符号を付してその説明を省略する。
次に、図4に基づき、第3実施形態を説明する。
図4(a)は、第3実施形態に係る中綿式複数液体塗布具であって、軸12を分割した状態に形成した各軸体44内の各部屋44aに中綿34A,34Bを装着したものの片方の軸体の説明図で、(b)は(a)のC−C線に沿う断面視図である。
図4に示すように、第3実施形態に係る中綿式複数液塗布具は、軸12が中空の軸体(半体の軸)44を複数組み合わせてものとして塗布具を構成するものであって、軸体44それぞれは、先端に露出状態で設けた塗布部10と、その塗付部を支持する半体の先軸46と、その軸体44中空内に収容される内容液を充填した中綿34A(34B)と、その中綿34A(34B)に接して前記塗布部10に内容液を導く液誘導芯16とを有している。軸体44および先軸46は、図1に示した塗布具において、(b)で示す中心線にそって縦断したものと同様の構造を呈する。
第3実施形態によれば、内容液毎に軸体44、中綿34A(34B)、塗布部10(液誘導芯16)を部組でき、部組したもの同士を合わせて全体を組み立てることができ、第1実施形態や第2実施形態のように、塗布具全体を一括で組み立てるものよりも組み立てやすく自動化し易い。
また、内容液の種類毎に販売でき、内容液の組み合わせをユーザー側で自由に選択して使用することができ、極めて便利である。その他は、各軸体を組み合わせて一体化して、第1実施形態および第2実施形態と同様の構成を有し、作用効果を奏するので同様の部分に同一の符号を付してその説明を省略する。
なお、本発明の中綿式複数液塗布具は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
本発明の第1実施形態に係る中綿式複数液体塗布具の、複数の塗布部が配列された方向に垂直方向に沿う断面説明図であって、(a)がキャップ本体を軸に設けた説明図、(b)がキャップ本体を軸から外した状態の説明図である。 (a)は、第1実施形態に係る2種類の内容液をそれぞれの種類ごとに充填する2つの中綿の説明図で、(b)および(c)は(a)のA−A線に沿う断面視図であって、(b)は実施例1に係る2つの中綿が個別の場合の、(c)は実施例2に係る2つの中綿が一体成形された場合の説明図である。 (a)は、第2実施形態に係る中綿式複数液体塗布具であって、隔壁で仕切った各部屋に2種類の内容液をそれぞれの種類ごとに充填する2つの中綿を装着したものの説明図で、(b)は(a)のB−B線に沿う断面視図である。 (a)は、第3実施形態に係る中綿式複数液体塗布具であって、分割した各軸体内の各部屋に中綿を装着したものの説明図で、(b)は(a)のC−C線に沿う断面視図である。 塗布具の従来技術の説明図であって、(a)は塗布具をペン芯並び方向横断面図、(b)はペン芯並び方向に沿う断面図である。
符号の説明
10 塗布部
12 軸(軸筒部)
12a 軸先端部
12b 収容室
16 液誘導芯
18 先軸
20 キャップ本体
22 ネジ
26 中キャップ
28 スプリング
30 櫛体
34A,34B 中綿
36 中綿の外被
36a 中綿同士の隔壁
38 塗付部間の空間
40 受け体
40a 受け体の遮液壁
42 壁部
44 軸体
44a 軸体内の部屋

Claims (6)

  1. 先端に塗布部を露出状態で設けた中空の軸と、その軸内に収容し内容液を充填して保持する中綿と、その中綿に接して前記塗布部に内容液を導く液誘導体とを有し、この塗布部を対象体に接しさせて内容液を対象体に塗布する塗布具において、
    前記軸または中綿は、複数の中綿が互いに内容液同士が流通し合わないようにする遮液構造を有して、
    各中綿に異なる内容液が充填され、かつ、液誘導体が接しており、
    各中綿から液誘導体を介して塗布部に内容液を誘導するようにした中綿式複数液塗布具であって、
    該塗布具は、その不使用時に軸先端部を着脱自在に覆うキャップ本体が取付けられるものであり、
    このキャップ本体には、塗布部の先端部に接触しかつインクが含浸可能な受け体を取付けた中キャップと、この中キャップをキャップ本体の開口方向へ付勢するスプリングを設けており、
    受け体は、各塗布部が接触している各領域同士の間に遮液壁を設けたことを特徴とする中綿式複数液塗布具。
  2. 各中綿に充填される内容液は、混合した場合に少なくとも一つの内容液が変質するものであることを特徴とする請求項1に記載の中綿式複数液塗布具。
  3. 複数の中綿は、軸の長さ方向に沿う隔壁からなる遮液構造を介して一体に形成されたものであることを特徴とする請求項1または2に記載の中綿式複数液塗布具。
  4. 複数の中綿は、それぞれ外周面に遮液性の外被が形成された遮液構造を有して、個別の中綿が各液誘導体に接するように揃えられて収容室内に収容されていることを特徴とする請求項1または2に記載の中綿式複数液塗布具。
  5. 各中綿に接する液誘導体は個別に設けられ、かつ、各液誘導体同士が接しないように各液誘導体同士間には、遮液壁または空間が介在されていることを特徴とする請求項1ないし4のうちの1項に記載の中綿式複数液塗布具。
  6. 軸が中空の軸体を複数組み合わせた塗布具を構成するものであって、軸体それぞれは、先端に露出状態で設けた塗布部と、その軸体中空内に収容される内容液を充填した中綿と、その中綿に接して前記塗布部に内容液を導く液誘導体とを有していることを特徴とする請求項1または2に記載の中綿式複数液塗布具。
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