JP5050400B2 - 画像表示媒体およびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、表面全体が熱可塑性フィルムで覆われた可撓性を有する画像表示媒体およびその製造方法に関する。
近年、画像表示媒体として、紙媒体や電子ディスプレイデバイスの他に、電子ディスプレイと紙の両者の長所を併せ持った電子ペーパーまたはデジタルペーパーと呼ばれる画像表示媒体が注目されている。
また、この様な電子ペーパーにより表示機能を付加したICカードの開発も行われており、このICカードを外的ダメージから守るために、熱圧着により表面に熱可塑性フィルムを形成する技術がある。
図9(a)、(b)は、従来の熱可塑性フィルムを有する画像表示媒体(電子ペーパー付きICカード)の各製造工程を示す断面図である。
画像表示媒体100は液晶等からなる表示層101と、表示層101を挟んで対向配置された透明な第1および第2の薄膜電極102、103を有する透明な第1および第2の基板104、105と、第1および第2の薄膜電極102、103表面に形成された外部と電気的な接続を行うための第1および第2の取出電極106、107(第2の取り出し電極は図示しない)と、構成部分全体を覆うようにして表面に形成された、第1および第2の取出電極106、107に外部から接続を行うための取出孔108を有する熱可塑性フィルム200と、を有して概略構成される。
熱可塑性フィルム200の形成は、画像表示媒体100を第1、第2および第3の熱可塑性部材201、202、203で覆い、台上に固定した画像表示媒体100の全体にボンディングツール(図示しない)を用いて鉛直上方向から加熱、加圧することにより行う(図9(a))。その結果、画像表示媒体100と、第1の熱可塑性部材201および第2の熱可塑性部材202は熱圧着され、第1の熱可塑性部材201および第2の熱可塑性部材202は熱可塑性フィルム200となって画像表示媒体100の表面に形成される(図9(b))。
しかし、画像表示媒体100の製造工程上、表示層101、第2の薄膜電極103、第2の基板105と、第1の取出電極106とを完全に隙間無く配置することは困難であり、幅w(例えば、1μm〜100μm)の隙間部114が生じる。
すると、第1の熱可塑性部材201および第2の熱可塑性部材202を画像表示媒体100に熱圧着する際、第1の基板104および第1の薄膜電極102の隙間部114の直上に位置する部分が圧力により変形し、ダメージ部115となる。
ダメージ部115においては、第1の薄膜電極102が断線を起こす危険性が高い。また、製造時に断線しなくても、蓄積されたダメージにより、使用時に画像表示媒体100を曲げたり、第1の薄膜電極102に電流を流したりすることで断線する可能性も高い。
なお、一般に、画像表示媒体100を台上に固定して、鉛直上方向からボンディングツールにより加熱、加圧を行う場合、画像表示媒体100とボンディングツールとの間に緩衝材を挟んで行う。緩衝材は、その柔軟性故に、画像表示媒体100の形状による表面の凹凸にも影響をあまり受けずに各部を均等に加熱、加圧することができるが、圧力を受けて変形した物理的強度の弱い部分にも継続的に圧力が加わってしまうという問題がある。そのため、ボンディングツールによる熱可塑性フィルムの熱圧着の際に、下方に位置する第2の基板105および第2の薄膜電極103よりも、上方に位置する第1の基板104および第1の薄膜電極102にダメージ部115が発生しやすい。
一方、フィルム液晶表示装置の取り出し部にフィルム状回路電極を圧着する際に端部に圧力を加えないようにすることで、液晶表示装置の薄膜電極に区ラックが生じることを防ぐという技術が公開されている(例えば、特許文献1)。
特開2000−284308号公報
しかし、画像表示媒体を熱可塑性フィルムで覆う場合には、画像表示媒体全体を加熱、加圧する必要があり、圧着する電極の一部のみに圧力を加えるという特許文献1に記載の技術は利用することができない。
従って、本発明の目的は、熱可塑性フィルムを熱圧着する際に生じる薄膜電極へのダメージを抑制する画像表示媒体およびその製造方法を提供することである。
本発明の一態様は、上記目的を達成するため、表面全体が熱可塑性フィルムで覆われた画像表示媒体において、表示層と、前記表示層を挟んで対向配置された、第1および第2の薄膜電極を有する第1および第2の基板と、前記第1および第2の薄膜電極の表面に形成された、外部と電気的な接続を行うための第1および第2の取出電極と、前記第2の基板と前記第1の取出電極との隙間、および前記第1の基板と前記第2の取出電極との隙間の両方に充填された充填部材と、を備え、前記第1の基板は、対向する位置に前記第2の基板が存在していない第1の領域を有し、前記第2の基板は、対向する位置に前記第1の基板が存在していない第2の領域を有し、前記第1の取出電極は、前記第2の基板と前記表示層の合計の厚さに対応した厚さを有し、前記第1の薄膜電極のうち前記第1の基板の前記第1の領域に形成された前記第1の薄膜電極の部分に形成され、前記第2の取出電極は、前記第1の基板と前記表示層の合計の厚さに対応した厚さを有し、前記第2の薄膜電極のうち前記第2の基板の前記第2の領域に形成された前記第2の薄膜電極の部分に形成されたことを特徴とする画像表示媒体を提供する。
上記本発明の一態様によれば、前記熱可塑性フィルムを熱圧着する際に生じる前記第1および第2の薄膜電極の少なくともいずれか一方へのダメージを抑制し、断線を防ぐことが可能となる。
これにより、前記画像表示媒体に前記熱可塑性フィルムの熱圧着を行う際に、一方向からではなく、表裏両面を同条件で加熱、加圧する場合であっても、前記第1および第2の薄膜電極へのダメージを抑制し、断線を防ぐことが可能となる。
前記充填部材は、例えば、紫外線硬化樹脂や、PET、非晶質PET(PET−G)、ポリ塩化ビニル、ポリエステル等の熱可塑性樹脂を用いることができる。
前記充填部材は、弾性材料からなるものであってもよい。
前記弾性材料としては、例えば、高弾性を有するゴム、樹脂等を用いることができる。また、これらの材料は、弾性を高めるために内部に気泡(独立気泡または連続気泡)を有するものであってもよい。また、前記画像表示媒体に前記熱可塑性フィルムを熱圧着する際の温度条件よりも高い耐熱温度を有する材料であることが好ましい。
前記弾性材料からなる充填部材は、例えば、天然ゴム、イソブレンゴム、スチレンブタジエンゴム、ブタジエンゴム、クロロブレンゴム、アクリロニトリルブタジエンゴム、エチレンプロピレンゴム、ブチルゴム、フッ素ゴム、シリコンゴム、ウレタンゴム等のゴム系弾性材料を用いることができる。なお、上記のゴム系弾性材料のうち、エチレンプロピレンゴム、ブチルゴム、フッ素ゴム、シリコンゴムは特に高い耐熱性を有する。
これにより、前記画像表示媒体に前記熱可塑性フィルムの熱圧着を行う際に、前記充填部材は、圧力を受けて前記第2の基板と前記第1の取出電極との隙間、または前記第1の基板と前記第2の取出電極との隙間の形状に沿って変形することができる。
前記第2の基板と前記第1の取出電極との隙間、および前記第1の基板と前記第2の取出電極との隙間は、所定の幅を有して形成されたものであってもよい。前記所定の幅は、例えば0.1mm〜5mmである。
これにより、前記充填部材部分を曲げ変形させた場合に、変形が緩やかになり応力が集中せず、前記画像表示媒体を曲げ変形させた際に生じる前記第1および第2の薄膜電極へのダメージを抑制することができる。
また、本発明の他の一態様は、表面全体が熱可塑性フィルムで覆われた画像表示媒体の製造方法において、表示層を挟んで、第1および第2の薄膜電極を有する第1および第2の基板を対向配置し、前記第1および第2の薄膜電極の表面に外部と電気的な接続を行うための第1および第2の取出電極を形成する第1のステップと、前記第2の基板と前記第1の取出電極との隙間、および前記第1の基板と前記第2の取出電極との隙間の両方に充填部材を充填する第2のステップと、を含み、前記第1の基板は、対向する位置に前記第2の基板が存在していない第1の領域を有し、前記第2の基板は、対向する位置に前記第1の基板が存在していない第2の領域を有し、前記第1の取出電極は、前記第2の基板と前記表示層の合計の厚さに対応した厚さを有し、前記第1の薄膜電極のうち前記第1の基板の前記第1の領域に形成された前記第1の薄膜電極の部分に形成され、前記第2の取出電極は、前記第1の基板と前記表示層の合計の厚さに対応した厚さを有し、前記第2の薄膜電極のうち前記第2の基板の前記第2の領域に形成された前記第2の薄膜電極の部分に形成されたことを特徴とする画像表示媒体の製造方法を提供する。
前記画像表示媒体は、例えば、光書込型、トナーディスプレイ型、電気泳動方式等の電子ペーパーによる表示機能を付けたICカードであり、前記表示層は、前記画像表示媒体の種類により、それぞれ液晶、着色粒子等を有する層からなる。
前記第1および第2の基板は、少なくとも表示側に位置する一方が、例えば、厚さ100μmのポリエチレンテレフタレート(PET)等の透明な樹脂材料からなる。
前記第1および第2の薄膜電極は、少なくとも表示側に位置する一方が、例えば、50nmの酸化インジウム錫(ITO)、酸化亜鉛等からなる透明電極である。
前記第1および第2の薄膜電極は、前記表示層の種類により、例えば、両者とも全面電極の形態、一方が全面電極で他方が画素電極の形態、一方が走査電極で他方が信号電極の形態、一方が信号電極で他方が信号電極上を移動することにより走査する線電極の形態等が考えられる。
前記第1および第2の取出電極は、例えば、厚さ140μmのNi等の金属からなる。
前記熱可塑性フィルムは、PET、非晶質PET(PET−G)、ポリ塩化ビニル、ポリエステル等の透明な熱可塑性樹脂からなる。
本発明によれば、熱可塑性フィルムを熱圧着する際に生じる薄膜電極へのダメージを抑制する画像表示媒体およびその製造方法を提供することが可能となる。
〔第1の実施の形態〕
(画像表示媒体の構成)
図1(a)、(b)は、本発明の第1の実施の形態に係る画像表示媒体の上面図および下面図であり、図2(a)、(b)は、断面図である。図2(a)、(b)は、図1の鎖線A−A’、B−B’における切断面をそれぞれ図中の矢印の方向に見た図である。
この画像表示媒体100は、液晶等からなる表示層101と、表示層101を挟んで対向配置された、透明な第1および第2の薄膜電極102、103を有する透明な第1および第2の基板104、105と、第1および第2の薄膜電極102、103表面に形成された外部と電気的な接続を行うための第1および第2の取出電極106、107と、第2の基板105と第1の取出電極106との隙間に充填された充填部材としての第1の充填部材109と、第1の基板104と第2の取出電極107との隙間に充填された充填部材としての第2の充填部材110と、構成部分全体を覆うように形成された熱可塑性フィルム200と、を有して概略構成される。
第1の充填部材109は、画像表示媒体100の製造工程上、表示層101、第2の薄膜電極103、第2の基板105と、第1の取出電極106との間に生じてしまう隙間を埋めるものであり、その幅wは例えば1μm〜100μmである。
第2の充填部材110は、画像表示媒体100の製造工程上、表示層101、第1の薄膜電極102、第1の基板104と、第2の取出電極107との間に生じてしまう隙間を埋めるものであり、その幅wは例えば1μm〜100μmである。
熱可塑性フィルム200は、後述する第1、第2および第3の熱可塑性部材201、202、203を画像表示媒体100表面に熱圧着することにより形成され、図1(b)に示すように、外部から第1および第2の取出電極106、107に接続するための取出孔108を有する。なお、取出孔108は、図1(a)に示す反対側の面に形成されてもよい。また、取出孔108は、画像表示媒体100表面に熱可塑性フィルム200を形成した後に設けられるものであってもよい。
第1および第2の熱可塑性部材201、202は、例えば厚さ100μmのPETからなる母層の表面に、例えば厚さ25μmのホットメルト接着剤、共重合ポリエステル系ホットメルト接着剤等からなる溶融層を有する。溶融層は母層と比較して融点が低く、この溶融層が形成された面を画像表示媒体100表面側に向けて熱圧着を行う。
なお、図1(a)、(b)に示すように、必要に応じて、無線タグ等のICチップ111を搭載することができる。
図3は、画像表示媒体の分解斜視図である。なお、熱可塑性フィルム200は、熱圧着前の第1、第2および第3の熱可塑性部材201、202、203として表す。第1および第2の熱可塑性部材201、202は、画像表示媒体100の表面を覆う板状の形状を有し、第3の熱可塑性部材203は、側面を覆う枠状の形状を有する。
(画像表示媒体の作製)
図4(a)〜(c)は、本発明の第1の実施の形態に係る画像表示媒体の各製造工程を示した断面図である。なお、図4(a)〜(c)に示す断面は図2(a)に示した断面と同じである。
まず、図4(a)に示すように、熱可塑性フィルム200を形成する前の画像表示媒体100を用意し、表示層101、第2の薄膜電極103、第2の基板105と、第1の取出電極106との間の隙間に第1の充填部材109を、表示層101、第1の薄膜電極102、第1の基板104と、第2の取出電極107との間の隙間に第2の充填部材110(図示しない)を形成する。
第1および第2の充填部材109、110の形成の際に、第1および第2の充填部材109、110が熱可塑性材料からなる場合は、加熱を施すことにより可塑性を持たせて上記の隙間の形状に合わせて成型し、紫外線硬化樹脂からなる場合は、流動性のある状態で上記の隙間に流し込んだ後、紫外線を照射して固化させる。
次に、図4(b)に示すように、画像表示媒体100を第1、第2および第3の熱可塑性部材201、202、203で覆い、台上に固定した画像表示媒体100の全体にボンディングツール(図示しない)を用いて、緩衝材を挟んで鉛直上方向から加熱、加圧を施す。
なお、例えば、加熱ローラー(図示しない)を用いたラミネート法等を用いて、画像表示媒体100の裏表両面から同条件で加熱、加圧を施してもよい。
このとき、表示層101、第2の薄膜電極103、第2の基板105と、第1の取出電極106との間の隙間に第1の充填部材109が在るために、第1の基板104および第1の薄膜電極102のその隙間の直上に位置する部分に変形が起こらない。
また、表示層101、第1の薄膜電極102、第1の基板104と、第2の取出電極107との間の隙間に第2の充填部材110が在るために、第2の基板105および第2の薄膜電極103のその隙間の直下に位置する部分に変形が起こらない。
上記の工程を経て、図4(c)に示すように、第1、第2および第3の熱可塑性部材201、202、203が熱可塑性フィルム200となって画像表示媒体100の表面を覆う。
なお、画像表示媒体100の作製を真空チャンバー内の真空下で行う場合、画像表示媒体100の作製完了後に真空チャンバー内を解放して空気を流入させる際に、空気の流入速度を大きくすると、圧力の急激な変化により、第1の薄膜電極102および第2の薄膜電極103にダメージが生じるおそれがある。そのため、空気の流入速度を小さく抑えることが望ましい。
(第1の実施の形態の効果)
上記第1の実施の形態によれば、画像表示媒体100に第1の充填部材109を形成することにより、熱可塑性フィルム200を熱圧着する際に生じる第1の薄膜電極102へのダメージを抑制し、断線を防ぐことが可能となる。
また、画像表示媒体100に第2の充填部材110を形成することにより、熱可塑性フィルム200を熱圧着する際に生じる第2の薄膜電極103へのダメージを抑制し、断線を防ぐことが可能となる。
なお、通常、ボンディングツールを用いて、緩衝材を挟んで鉛直上方向から加熱、加圧を施す場合は、第1の薄膜電極102へのダメージが顕著であるため、第1の充填部材109は特に効果が高い。
また、画像表示媒体100の裏表両面から同条件で加熱、加圧を施す場合は、第1の薄膜電極102だけでなく第2の薄膜電極103にもダメージが生じるおそれがあるため、第1の充填部材109と併せて第2の充填部材110を形成することが効果的である。
〔第2の実施の形態〕
(画像表示媒体の構成)
図5(a)、(b)は、本発明の第2の実施の形態に係る画像表示媒体の上面図および下面図であり、図6(a)、(b)は、断面図である。図6(a)、(b)は、図5の鎖線A−A’、B−B’における切断面をそれぞれ図中の矢印の方向に見た図である。
第1の実施の形態に係る画像表示媒体との違いは、第1および第2の充填部材が、加圧により弾性変形する弾性材料により形成されている点である。他の構成部分については、第1の実施の形態と同様であるので、説明を省略する。
第1の実施の形態に係る第1および第2の充填部材109、110は、画像表示媒体100の製造工程上生じてしまう隙間に充填されるものだが、第2の実施の形態に係る第1および第2の充填部材112、113は、意図的に形成した隙間内に形成される。
具体的には、第1の充填部材112は、表示層101、第1の薄膜電極102、第1の基板104と、第2の取出電極107との間に意図的に形成した隙間に設けられ、その幅wは例えば0.1mm〜5mmである。
また、第2の充填部材113は、表示層101、第2の薄膜電極103、第2の基板105と、第1の取出電極106との間に意図的に形成した隙間に設けられ、その幅wは例えば0.1mm〜5mmである。
(画像表示媒体の作製)
図7(a)〜(c)は、本発明の第2の実施の形態に係る画像表示媒体の各製造工程を示した断面図である。なお、図7(a)〜(c)に示す断面は図6(a)に示した断面と同じである。
まず、図7(a)に示すように、熱可塑性フィルム200を形成する前の画像表示媒体100を用意する。
次に、図7(b)に示すように、画像表示媒体100を第1、第2および第3の熱可塑性部材201、202、203で覆い、表示層101、第1の薄膜電極102、第1の基板104と、第2の取出電極107との間に意図的に形成した隙間に第1の充填部材112を、表示層101、第2の薄膜電極103、第2の基板105と、第1の取出電極106との間に意図的に形成した隙間に第2の充填部材113を設置して、台上に固定した画像表示媒体100の全体にボンディングツール(図示しない)を用いて、緩衝材を挟んで鉛直上方向から加熱、加圧を施す。
なお、例えば、加熱ローラー(図示しない)を用いたラミネート法等を用いて、画像表示媒体100の裏表両面から同条件で加熱、加圧を施してもよい。
第1および第2の充填部材112、113は、ボンディングツールにより加熱、加圧を行う前は、それぞれ上記の意図的に形成した隙間内に、隙間を持って置かれているが、加圧することにより画像表示媒体100に平行な方向に弾性変形し、上記の意図的に形成した隙間の形状に沿った形となって、そのまま熱可塑性フィルム200に表面を覆われて固定される。
なお、第1および第2の充填部材112、113が熱可塑性を有する場合は、加圧だけでなく、加熱によっても上記の意図的に形成した隙間の形状に沿った形に変形することができる。
また、このとき、表示層101、第2の薄膜電極103、第2の基板105と、第1の取出電極106との間に意図的に形成した隙間に第1の充填部材112が在るために、第1の基板104および第1の薄膜電極102のその隙間の直上に位置する部分に変形が起こらない。
また、表示層101、第1の薄膜電極102、第1の基板104と、第2の取出電極107との間に意図的に形成した隙間に第2の充填部材113が在るために、第2の基板105および第2の薄膜電極103のその隙間の直下に位置する部分に変形が起こらない。
上記の工程を経て、図4(c)に示すように、第1、第2および第3の熱可塑性部材201、202、203が熱可塑性フィルム200となって画像表示媒体100の表面を覆う。
なお、画像表示媒体100の作製を真空チャンバー内の真空下で行う場合、画像表示媒体100の作製完了後に真空チャンバー内を解放して空気を流入させる際に、空気の流入速度を大きくすると、圧力の急激な変化により、第1の薄膜電極102および第2の薄膜電極103にダメージが生じるおそれがある。そのため、空気の流入速度を小さく抑えることが望ましい。
(第2の実施の形態の効果)
上記第2の実施の形態によれば、画像表示媒体100に第1の充填部材112を形成することにより、熱可塑性フィルム200を熱圧着する際に生じる第1の薄膜電極102へのダメージを抑制し、断線を防ぐことが可能となる。
また、画像表示媒体100に第2の充填部材113を形成することにより、熱可塑性フィルム200を熱圧着する際に生じる第2の薄膜電極103へのダメージを抑制し、断線を防ぐことが可能となる。
なお、通常、ボンディングツールを用いて、緩衝材を挟んで鉛直上方向から加熱、加圧を施す場合は、第1の薄膜電極102へのダメージが顕著であるため、第1の充填部材112は特に効果が高い。
また、画像表示媒体100の裏表両面から同条件で加熱、加圧を施す場合は、第1の薄膜電極102だけでなく第2の薄膜電極103にもダメージが生じるおそれがあるため、第1の充填部材112と併せて第2の充填部材113を形成することが効果的である。
また、図8Aに示すように、第1の充填部材112、および第2の充填部材113(図示しない)が弾性を有し、かつ、ある程度の広い幅を有することにより、この部分を曲げ変形させた場合に、変形が緩やかになり応力が集中しない。これにより、画像表示媒体100を曲げ変形させた際に生じる第1および第2の薄膜電極102、103へのダメージを抑制することができる。なお、図中に示した方向以外への曲げ、ねじり変形等に対しても効果を発する。
一方、図8Bに示すように、従来の画像表示媒体100の隙間部114部分を曲げ変形させた場合、急激に変形が起き、応力が集中して第1および第2の薄膜電極102、103へダメージが生じてしまう。
なお、本発明は、上記各実施の形態に限定されず、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施が可能である。また、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において上記各実施の形態の構成要素を任意に組み合わせることができる。
(a)、(b)は、本発明の第1の実施の形態に係る画像表示媒体の上面図および下面図である。 (a)、(b)は、本発明の第1の実施の形態に係る画像表示媒体の断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る画像表示媒体の分解斜視図である。 (a)〜(c)は、本発明の第1の実施の形態に係る画像表示媒体の各製造工程を示した断面図である。 (a)、(b)は、本発明の第2の実施の形態に係る画像表示媒体の上面図および下面図である。 (a)、(b)は、本発明の第2の実施の形態に係る画像表示媒体の断面図である。 (a)〜(c)は、本発明の第2の実施の形態に係る画像表示媒体の各製造工程を示した断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る画像表示媒体を曲げ変形させた様子を示す断面図である。 従来の画像表示媒体を曲げ変形させた様子を示す断面図である。 (a)、(b)は、従来の画像表示媒体の各製造工程を示した断面図である。
符号の説明
100 画像表示媒体
101 表示層
102 第1の薄膜電極
103 第2の薄膜電極
104 第1の基板
105 第2の基板
106 第1の取出電極
107 第2の取出電極
108 取出孔
109 第1の充填部材
110 第2の充填部材
111 ICチップ
112 第1の充填部材
113 第2の充填部材
114 隙間部
115 ダメージ部
200 熱可塑性フィルム
201 第1の熱可塑性部材
202 第2の熱可塑性部材
203 第3の熱可塑性部材

Claims (6)

  1. 表面全体が熱可塑性フィルムで覆われた画像表示媒体において、
    表示層と、
    前記表示層を挟んで対向配置された、第1および第2の薄膜電極を有する第1および第2の基板と、
    前記第1および第2の薄膜電極の表面に形成された、外部と電気的な接続を行うための第1および第2の取出電極と、
    前記第2の基板と前記第1の取出電極との隙間、および前記第1の基板と前記第2の取出電極との隙間の両方に充填された充填部材と、を備え、
    前記第1の基板は、対向する位置に前記第2の基板が存在していない第1の領域を有し、前記第2の基板は、対向する位置に前記第1の基板が存在していない第2の領域を有し、
    前記第1の取出電極は、前記第2の基板と前記表示層の合計の厚さに対応した厚さを有し、前記第1の薄膜電極のうち前記第1の基板の前記第1の領域に形成された前記第1の薄膜電極の部分に形成され、
    前記第2の取出電極は、前記第1の基板と前記表示層の合計の厚さに対応した厚さを有し、前記第2の薄膜電極のうち前記第2の基板の前記第2の領域に形成された前記第2の薄膜電極の部分に形成されたことを特徴とする画像表示媒体。
  2. 前記熱可塑性フィルムは、外部から前記第1および第2の取出電極に接続するための孔を有する請求項1に記載の画像表示媒体。
  3. 前記充填部材は、熱可塑性樹脂または紫外線硬化樹脂からなることを特徴とする請求項1に記載の画像表示媒体。
  4. 前記充填部材は、弾性材料からなることを特徴とする請求項1に記載の画像表示媒体。
  5. 前記第2の基板と前記第1の取出電極との隙間、および前記第1の基板と前記第2の取出電極との隙間は、所定の幅を有して形成されたものであることを特徴とする請求項1に記載の画像表示媒体。
  6. 表面全体が熱可塑性フィルムで覆われた画像表示媒体の製造方法において、
    表示層を挟んで、第1および第2の薄膜電極を有する第1および第2の基板を対向配置し、前記第1および第2の薄膜電極の表面に外部と電気的な接続を行うための第1および第2の取出電極を形成する第1のステップと、
    前記第2の基板と前記第1の取出電極との隙間、および前記第1の基板と前記第2の取出電極との隙間の両方に充填部材を充填する第2のステップと、を含み、
    前記第1の基板は、対向する位置に前記第2の基板が存在していない第1の領域を有し、前記第2の基板は、対向する位置に前記第1の基板が存在していない第2の領域を有し、
    前記第1の取出電極は、前記第2の基板と前記表示層の合計の厚さに対応した厚さを有し、前記第1の薄膜電極のうち前記第1の基板の前記第1の領域に形成された前記第1の薄膜電極の部分に形成され、
    前記第2の取出電極は、前記第1の基板と前記表示層の合計の厚さに対応した厚さを有し、前記第2の薄膜電極のうち前記第2の基板の前記第2の領域に形成された前記第2の薄膜電極の部分に形成されたことを特徴とする画像表示媒体の製造方法。
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