JP5049854B2 - 眼光刺激装置 - Google Patents

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Description

本発明は、眼光刺激装置、更に詳細には、刺激光光源からの刺激光により被検眼眼底の網膜を局所的に光刺激し、網膜からの生体電気信号により生体検査を行う眼光刺激装置に関する。
従来、主に眼科検査として、眼底像を撮影して眼底検査を行うだけでなく、網膜に刺激光を照射して網膜に発生する活動電位を測定し網膜電位図(ERG:Electro Retino Gram)を作成して眼科生理学的な検査を行う光刺激網膜検査(ERG検査)が知られている。
ERG検査では、刺激光が照射される背景を照明する背景光が必要となり、この背景光の強度と刺激光の強度の適正な組み合わせがERG検査の良否を左右する。下記の非特許文献1では、眼底の黄斑部点に局所的に刺激光を照射してERG検査を行うとき(局所ERG)、背景光を可視光とするときの効果が記載されている。
また、特許文献1には、眼底カメラを用いて被検眼眼底に刺激光を照射し、その光刺激により得られる電気的情報を網膜電位図として表示させる構成が記載されており、特許文献2では、眼底の広範な範囲を赤外光で観察しながら局所ERG刺激光がどの部位をどのような状態で刺激しているかを観察する構成が提案されている。
更に、特許文献3には、被検眼眼底を無散瞳で観察し、被検眼を観察撮影するための光束を刺激光として用いる構成が記載されており、特許文献4には、刺激光を眼底に照射する光刺激装置をユニットとして眼底カメラに取り付けERG検査を行う構成が開示されている。また、特許文献5の構成では、網膜全域を白色発光ダイオードを用いて白色光で照射し、これを背景として高輝度発光ダイオードからのスポット光を刺激光として照射し、赤外光で眼底を観察しながら局所ERG検査を行っている。
また、眼科検査装置において、眼科検査に使用される光源(固視灯)を光軸に垂直な面上で移動させることが行われている(特許文献6、7)。
特公昭62−16090号公報 特公昭62−20809号公報 特公平4−19852号公報 特開2005−323815号公報 特開2006−42952号公報 特開昭62−144635号公報 特許2736780号公報 日本眼科学会雑誌第92巻9号(昭和63年9月10日、5−(1423)から11−(1429))
従来では、局所ERG検査を行うとき、刺激光光源の位置、あるいは刺激光のサイズを変えることが行われておらず、その結果網膜の任意の位置からの生体電気信号が得られず、信頼性のある局所ERG検査を行うことが困難である、という問題があった。
また、刺激光の投影位置を変化させて局所ERG検査を行うとき、投影位置を所定の位置に保持するのが容易でなく、網膜から信頼性のある生体電気信号を得ることが困難である、という問題があった。
本発明の課題は、このような問題点を解決するためになされたもので、簡単な構成で信頼性のある局所ERG検査を行うことができる眼光刺激装置を提供することである。
本発明は、
刺激光光源からの刺激光により被検眼眼底の網膜を局所的に光刺激し、網膜からの生体電気信号により生体検査を行う眼光刺激装置であって、
刺激光光源を移動させて刺激光の眼底への投影位置を変えるために操作される操作部材が設けられ、該操作部材が固定部材を用いて固定できることを特徴とする。
本発明では、刺激光光源を移動させて刺激光の眼底への投影位置を変えるために操作される操作部材を固定することができるので、例えば、黄斑部に刺激光を投影し、その投影された刺激光の移動を固定部材を用いてロックすることができ、検者への負担を軽減させて信頼性のある局所ERG検査を行うことができる。
以下、図面に示す実施例に基づいて本発明を詳細に説明する。
図1には、光刺激部本体10と刺激光光源ユニット50から構成される光刺激装置が図示されている。なお、図1において、Rは被検眼1の眼底1aと共役な位置を、Pはその前眼部1b(特に瞳)と共役な位置を示している。
光刺激部本体10には、被検眼の眼底を照明する照明光学系と、照明された眼底を結像する結像光学系が設けられる。照明光学系では、ハロゲンランプなどの照明光源11から発せられた光並びに凹面鏡12で反射した光は、可視カット赤外透過フィルタ13を介して赤外光となり、拡散板15に入射して拡散され、被検眼1の前眼部(瞳)1bと共役な位置Pに配置されたリングスリット16を照明する。このリングスリット16からの照明光は、レンズ17、対物レンズ22の反射を除去するための黒点板18、ハーフミラー19、リレーレンズ20を通過し、中心に穴の開いた穴あき全反射ミラー21で反射されてから対物レンズ22を経て、被検眼1の前眼部1bより眼底1aに入射し、眼底1aを赤外光で照明する。
眼底1aからの反射光は、対物レンズ22を介して受光され、穴あき全反射ミラー21の穴を通過して前眼部共役位置Pに配置された撮影絞り31、フォーカスレンズ32、結像レンズ33を通過して、ハーフミラー34で反射され、眼底共役位置Rに配置された視野絞り35を介してハーフミラー36に入射する。ハーフミラー36を透過した赤外光は、ミラー38で反射され、結像レンズ37を通過して赤外光並びに可視光領域に感度を有する赤外CCDなどで構成される眼底共役位置Rに配置された撮像装置40に入射され、モニタ41にその信号が入力される。
光刺激部本体10には、可視光を発光する発光ダイオードなどで構成される刺激光光源51を内蔵した刺激光光源ユニット50が取り付けられる。刺激光光源51は、図2に詳細に示されているように、可動ブロック52に形成された空洞52a内に固定される。可動ブロック52には、突起52b、52cが形成されており、これらの突起52b、52cが光源ユニット50の筐体53に形成された円周溝53aに嵌合され、これにより可動ブロック52は、可動ブロック52に軸受けされる球体54と、筐体53に固定された球体受け56に軸受けされる球体55を介してレバー57により光軸に垂直なxy面内で移動可能となっている。
また、可動ブロック52には、図3に示したような複数の互いに径の異なる開口60a、60b、60cを形成した指標円板60が可動ブロック52に軸受けされるシャフト61を介して取り付けられる。この指標円板60は、指標円板60に固定されたレバー62により手動で、あるいは可動ブロック52に固定されたモータ63により電動でシャフト61を中心に回転することができ、いずれかの開口を刺激光光源51並びに拡散板58に対向させることができる。これにより、レバー62を操作することにより、刺激光のスポット径を変化させることができるとともに、レバー57を操作することにより、刺激光をxy平面内に位置決めすることができる。
刺激光光源ユニット50は、筐体53に固定された円筒筐体59を介して、図1に示したように、指標円板60が眼底共役位置Rにくるように、光刺激部本体10に取り付けられる。
刺激光光源51は、ジョイスティック46に設けられたスイッチ46aが操作されると、制御部84により点灯されて、レンズ70を介して拡散板58に照射されて拡散され、指標円板60の開口60a〜60cで所定のスポットサイズにされる。変倍レンズ47a(47b)を通過した刺激光のうち、ハーフミラー36で分割され反射した可視光束は、ミラー34、レンズ33、32、穴あき全反射ミラー21の穴、並びに対物レンズ22を介して被検眼の瞳1bから眼底1aに刺激光として投影される。
被検眼1には、ERG電極86が取り付けられ、この電極からの信号が表示装置81並びに記録装置82を備えた制御コンピュータ(パソコン)80に入力され、そこで網膜電位図が作成され、表示装置81に表示されたり、記録装置82に格納される。
刺激光光源51による投影指標(刺激光)を観察し、モニタ41に表示できるようにするために、ハーフミラー36で分割され透過した刺激光からの可視光束が、ミラー91、レンズ94´、プリズム92、並びに赤外透過可視反射ミラー93を介してミラー38で反射され、撮像装置40に入射される。
ハーフミラー36により分割され反射した刺激光光源51からの可視光が結像レンズ33の表面で反射されて反射光として戻り、撮像装置40に入射されるのを防止するために、ハーフミラー36と赤外透過可視反射ミラー93間に赤外光を透過し可視光を反射するフィルタ90が挿入される。この場合、フィルタ90は赤外透過特性を有するので、観察光はこのフィルタ90でカットされることなく、撮像装置40に入射される。
一方、アライメントのために、ワーキングディスタンス用の光源94(以下、WD光源という)が設けられ、このWD光源94は、例えば可視光(白色)と赤外の両方の光を発光する発光ダイオードから構成され、その光束は光ファイバ95を介して穴あき全反射ミラー21の穴の中心近辺に導かれワーキングディスタンス指標を形成する。このワーキングディスタンス指標は、対物レンズ22により被検眼1の角膜に投影され、ワーキングディスタンスが適正な場合には、被検眼1の角膜で正反射された光束がほぼアフォーカルになるように、その位置が設定される。
このWD光源94は、本発明では、局所ERG検査用の背景光用の光源としても利用され、WD光源94からの光束は前眼部1bを介して眼底1aに背景光として投影され、眼底1aを可視光で照明する。このときのWD光源94の光量は、ワーキングディスタンスを調整するためのアライメント光量と異なる光量に設定される。
なお、照明光学系には、赤外光LEDで構成されるフォーカスドット光源30が設けられ、この光源30からの赤外光がハーフミラー19を介して眼底1aに入射され、フォーカスレンズ32の移動に応じてフォーカスドット位置が変化するので、検者はフォーカスドットを観察することにより被検眼にピントを合わせることができる。また、アライメントの初期段階では、前眼部レンズ42が挿入されるので、検者は被検眼1の前眼部1bの画像をモニタ41で確認することができる。また、アライメントや合焦操作のときは、内部固視灯43が点灯され、検者は被検者にこの固視灯を注視させることによりアライメントや合焦操作を確実にすることができる。
コンピュータ(制御部)80は、局所ERG検査を行うために、種々の測定条件を設定できる。測定条件としては、WD光源94からの背景光の強度(光量)、刺激光光源51からの刺激光の強度(光量)、背景光並びに刺激光の波長成分、刺激光のスポット径(指標円板60の開口60a〜60cの位置)、刺激光の照射時間(点灯時間)、刺激光の照射回数、刺激光の点滅周期(アライメント状態でも点滅させる場合)、固視灯43の位置などである。
また、光刺激装置とコンピュータ80を中継し、コンピュータ80で設定された測定条件と、網膜刺激を同期させるために、中継部83が設けられる。この中継部83は光刺激装置内に設けるようにしてもよい。
このような構成において、局所ERG検査を行う流れを以下に説明する。
検査に先立ち、上述したような測定条件を設定する。続いて、照明光源11を点灯すると、眼底1aは赤外光で照明される。必要に応じて、前眼部レンズ42を挿入して前眼部の像を観察して前眼部アライメントを行った後、前眼部レンズ42を光路から離脱させ、WD光源94を点灯して被検眼と光刺激装置との相対位置を調整するアライメントを行う。
WD光源94からの光は、光ファイバー95を介してワーキングディスタンス調節のためのアライメント光として被検眼1の角膜に照射される。なお、アライメント時には基本的に白色成分の可視光の照射は不要だが、測定開始時に可視光の背景光をいきなり照射した場合、被検者にある意味強い刺激を与えることになり、その結果、最初の方のデータが安定しないことも考えられるので、測定前のアライメント時から測定時と同等か、あるいは測定時に最初の方のデータが安定するのに必要最小限の微弱光で可視光を照射しておくことが好ましい。よって、アライメント時でもWD光源94は可視光と赤外光を照射するので、その角膜からの反射光のうち、赤外光成分は、ハーフミラー36を通過して撮像装置40に受像され、検者はモニタ41により角膜反射光を観察することができる。ワーキングディスタンスが適正な場合には、被検眼角膜で正反射された光束はほぼアフォーカルとなるので、角膜反射像がスポットとして観察できるように、光軸方向(Z方向)のアライメント(ワーキングディスタンスの調整)を行い、また、ジョイスティック46を用いて、角膜反射像が眼底像のほぼ中心にくるように、光軸に垂直な方向(X、Y方向)のアライメントを行う。
また、フォーカスドット光源30からの赤外光ドットがハーフミラー19を介して眼底1aに入射され、フォーカスレンズ32の移動に応じてフォーカスドット位置が変化するので、検者はフォーカスドットをモニタ41で観察することにより被検眼にピントを合わせることができる。アライメントや合焦操作のときは、内部固視灯43が点灯され、検者は被検者にこの固視灯を注視させることによりアライメントや合焦操作を確実にすることができる。
アライメントと合焦操作が終了すると、スイッチ46aが操作され、局所ERG検査が開始される。このとき、中継部83を介して送信される測定条件に従って、WD光源94、刺激光光源51からの背景光、刺激光が目的の明るさおよび/または波長成分に設定される。なお、設定した測定条件などは表示装置81に表示されるが、アライメントなどの障害になる場合には、特定のボタンを押すことにより表示させることができる。
局所ERGの検査時において、赤外光は不要だが、検査中に被検眼の固視不良などによりアライメントがずれる可能性もあるので、検査中も赤外光を照射してワーキングドットを確認できるようにしておくことが好ましい。
背景光で照射されている眼底に、刺激光光源51から得られる刺激光が、測定条件として設定された所定の時間点灯され、ハーフミラー36を介して眼底1aに可視光として照射される。刺激光の照射位置はレバー57を操作することにより変化させることができ、また刺激光のスポットサイズは指標円板60をモータ63により、あるいはレバー62を操作することにより回転させて開口60a〜60cのいずれかを選択することにより変更可能である。それに加えて、変倍レンズ47a、47bを併用することで、変更範囲を広げたりスポットサイズと刺激光の強さ(光量)とのバランスを変えたりすることが可能になる。
眼底に刺激光が照射されると、網膜に活動電位が発生し、その電位がERG電極86により検知されコンピュータ80に入力されて網膜電位図が作成される。
刺激光はアライメント完了時にどこを刺激するかを、予め検者が判別できるように、アライメント時にも照射するようにする。このときは、フォーカスドットやワーキングドットなどと誤認することがないように、刺激光が、測定条件として設定された所定の点滅周期で点滅される。測定条件として設定された所定の点滅周期では認識しづらい場合は、より認識しやすいアライメント時用の点滅周期を設定する。ハーフミラー36により分割され透過した刺激光の光束は、ハーフミラー36を透過してミラー91、プリズム92、レンズ94´並びに赤外透過可視反射ミラー93を介してミラー38で反射され、撮像装置40に入射されるので、検者は刺激光が被検眼のどの位置に照射されているのかを判別することができる。
刺激光の強度(明るさ)は、背景光との強度にも関係し、網膜に活動電位が発生するような強さに設定される。刺激光はアライメント時にも照射される。そのときは、刺激光がどの位置に照射されているのかの位置合わせに使用されるだけなので、刺激光は局所ERG検査時よりも弱い強度に設定される。
測定条件で設定された回数刺激光が照射されると、局所ERG検査が終了する。コンピュータ80で作成された網膜電位図は表示装置81に表示されたり、記憶装置82に格納される。
なお、局所ERG検査を行う際のアライメント状態では、上述したように、刺激光は所定の点滅周期で点滅され、ワーキングドットなどと誤認することがなく測定時の刺激光の位置が予め確認できるので、検者は被検者の眼底を観察しながら、適宜アライメントを修正することができる。被検者のアライメントが大きくずれた場合には、もう一度スイッチ46aを、長く押し続けることにより局所ERG検査を中止することができる。
図4(a)、(b)には、刺激光光源ユニットの他の実施例が図示されている。
図4に示した刺激光光源ユニット100は、その筐体104が光刺激部本体10に固定されており、刺激光光源ユニット100には、刺激光光源51と同様な可視光を発光する発光ダイオードなどの刺激光光源101が、取付板103を介して可動ブロック102の本体10側に面した壁面に固定される。可動ブロック102は、その本体10と反対側が、外周部102aと、それより幅狭の中間部102bと、円形の凹部102dがある中心部102cを有する円盤形状をしている(図5も参照)。可動ブロック102の外周部102aは、光源ユニット100の筐体104の内部に形成された円周溝104aに係合し、中心部102cの凹部102dは、そこに挿入された球体105が回転するように軸受けする球体受けとなっている。
また、球体106が回転するように軸受けする球体受け部107が中間リング108を介して筐体104に固定される。球体105、106は、操作レバー111のロッド部110の先端部にピン止めされ、可動ブロック102は、球体105、106を介して操作部材として機能する操作レバー111により刺激光投影光学系の光軸130に垂直なxy面内で移動可能となっている。なお、球体105、106には、それぞれ空隙105a、106aが形成され、その空隙105a、106aには、可動ブロック102の中心部102cに固定された回り止めピン112と、球体受け部107に固定された回り止めピン113が係合し、それにより可動ブロック102が光軸130を中心に回転するのを防止することができるようになっている。
可動ブロック102の操作レバー111と反対側には、ステッピングモータなどで構成される電動モータ120が、そのモータ軸120aが光軸130と平行になるように取り付けられる。モータ軸120aには、図7に示したように、互いに径の異なる複数の開口121a、121b、121cが形成された指標板121が光軸130に垂直なxy平面内に取り付けられる。視標板121は、図3の視標円板60と同様に眼底共役位置に配置され、モータ軸120aを中心に回転する。視標板121の各開口121a、121b、121cの中心は、モータ軸120aから等距離にあり、指標板121を光軸130に垂直なxy面内で回転させいずれかの開口を刺激光光源101に対向する位置に移動させることにより、刺激光のスポットサイズを変化させることができる。また、指標板121と刺激光光源101の間の可動ブロック102の部分には、刺激光を拡散する拡散板122が取り付けられる。視標板121は、電動モータ120を介して可動ブロック102に取り付けられるので、操作レバー111を操作することにより、スポットサイズの異なる刺激光を光軸130に垂直なxy平面内の所定位置に位置決めすることができる。
このように構成された刺激光光源ユニット100において、検者が操作レバー111を手動でxy方向に移動させると、球体106を支点にして可動ブロック102、並びにそれに固定された刺激光光源101と指標板121が光軸130に垂直なx、y面上をx、y方向に移動する。
例えば、操作レバー111を図4(a)に示す状態から図4(b)に示す状態にy方向に下限まで移動させると、可動ブロック102はそれに応じて上方に移動し、図6に示したように、刺激光光源101の位置は、図4(a)の状態のときの位置P1から図4(b)の状態のときの位置P2に移動する。また、操作レバー111をxy方向に移動させることにより、図6で一点鎖線で示したように、可動ブロック102を筐体104の円周溝104aで規制される範囲内で任意に移動させ、刺激光光源101を、例えばP3の位置に位置決めすることができる。
また、指標板121をモータ軸120aを中心に回転させることにより指標板121の開口121a、121b、121cのいずれかを刺激光光源101に対向する位置に移動させ、刺激光を選択された開口を通過させることにより刺激光のサイズを変更することができる。
このようにして、図2に示した刺激光光源ユニット50と同様に、光軸130に垂直なxy平面内で刺激光光源101の位置を変えて、あるいは、またそれに加えて刺激光のスポットサイズを変更して刺激光を広範囲に眼底に投影することができ、網膜の広い範囲から良好な活動電位を発生させ信頼性のある生体電気信号を得ることができる。
刺激光のサイズは、電動モータ120の回転位置で知ることができるので、モータの回転角度の情報を制御部84に伝達し、図8で符号41dで示すように、刺激光のサイズを網膜上での画角としてモニタ41に表示することができる。なお、図8で、41aはアライメント画像、41bは動作モード情報、41cは固視灯情報、41eは左右眼情報、41fは背景光、刺激光、刺激光時間設定情報を示す。
図4に示す刺激光光源ユニット100は、指標板121が電動モータ120だけで回転され、図2の刺激光光源ユニット50のように、手動で回転させる手動レバー62は設けられていないので、測定中に誤ってレバーを操作してしまい刺激光サイズが変わってしまう、という問題を解消することができる。
また、刺激光のサイズ情報は、モータの回転情報から得られるので、それをモニタ上に表示することができ、測定中にどのサイズの刺激光が眼底に投影されているのかを簡単に知ることができる。
なお、電動モータ120が可動ブロック102に搭載されるため、可動ブロックが光軸130を中心に回転して電動モータへの電源コードが刺激光光源ユニット100内でもつれてしまうのを防止するために、上述したように回り止めピン112、113が設けられており、特に回り止めピン113が球体受け部107に固定されており、その球体受け部107が光源ユニット100においてxy面に対して垂直な軸に対して回転不能に取り付けられているので、可動ブロック102並びにこれに取り付けられた刺激光光源101と指標板121が光軸130あるいは光軸130に平行な軸を中心に回転するのを防止することができる。
上述した実施例では、刺激光の眼底への投影位置を変えるために操作レバー111が操作される。しかし、刺激光の投影位置を位置決めしてERG測定を行う場合、測定中検者が操作レバーを一定位置に保持して投影位置を不変にしておく必要があり、検者の負担が大きくなるという問題がある。
そこで、図9、図10に示したように、先端がねじ部140aとなり中心に貫通穴140bが形成された固定部材ないしロック部材として機能するキャップ140で操作レバー111を刺激光光源ユニット100本体に対して固定して操作レバー111をロックするようにする。
キャップ140の貫通穴140bの内径は操作レバー111の外径より若干大きくなっているので、キャップ140の貫通穴140bに操作レバー111を挿通してキャップ140の先端を刺激光光源ユニット100の球体受け107に形成された凹部107bに嵌合させる。これにより操作レバー111は、刺激光光源ユニット100内でその移動がロックされ、刺激光の投影位置を固定させることができる。キャップ140のねじ部140aと、球体受け107の凹部に形成されたねじ部107aをねじ合わせてキャップを嵌合させることにより、キャップ140の刺激光光源ユニット100への取り付けを確実にすることができる。また、操作レバー111の固定は、キャップ140と操作レバー111が嵌合すればよいので、キャップ140に上述したような貫通穴140bを設ける以外に、キャップ140に凹部あるいは凸部を設け、操作レバー111にそれに嵌合する凸部あるいは凹部を設け、キャップ140と操作レバー111を凹凸嵌合させることにより、操作レバー111を固定することができる。
なお、操作レバー111は、図4あるいは図10に示したように、そのロッド部110が水平になり、刺激光光源101が刺激光投影光学系の光軸130上に位置するときに固定するようにする。そして、この位置で刺激光が眼底の黄斑部に投影されて該黄斑部を刺激するように構成する。そのために、図11に示したように、キャップ140の挿入を検知するマイクロスイッチ141を球体受け部107内部に取り付け、キャップ140が光源ユニット100に挿入されたときにマイクロスイッチ141が作動してそのオン信号を制御部84に入力させる。制御部84は、そのとき複数の内部固視灯43のうち一つの固視灯43aを点灯させる。すなわち、内部固視灯43は、図1、図11に示したように、ミラー34により刺激光投影光学系から分岐した光学系の光軸130’に垂直な平面上に配置されており、キャップ140が挿入されたときに制御部84は、該光軸130’上に位置する固視灯43aを点灯させる。被検者がこの点灯された固視灯を固視したとき、刺激光が眼底黄斑部に投影されるように、投影光学系が構成される。
このように、黄斑部を刺激しているときは、刺激光光源101並びに選択された内部固視灯43aがそれぞれ光軸上にあるので、被検眼の左右が変更されても、同じ操作レバー111の位置で問題なくERG検査を行うことができる。
また、ERG検査において最も頻繁に行われる黄斑部の刺激時に、操作レバーを固定して不動にすることができるので、検者は操作レバーから手を離して測定を行うことができ、検者への負担を軽減させることができる。
また、キャップ140が嵌合されて操作レバー111が固定されたとき、操作レバー111がキャップ140の貫通穴内に収納できるので、装置運搬時に操作レバー部を保護することもできる。
本発明の眼科用光刺激装置の全体構成を概略示す構成図である。 刺激光光源ユニットの詳細な構成を示す断面図である。 図2の指標円板の正面図である。 (a)は操作レバーが中央位置にあるときの刺激光光源ユニットの縦断面図、(b)は操作レバーを下方位置に移動させたときの刺激光光源ユニットの縦断面図である。 図4(a)のA−A’線に沿った断面図である。 刺激光光源ユニットの可動ブロックの動きを説明した説明図である。 指標板を示す正面図である。 アライメント状態を表示するモニタの画面図である。 刺激光光源ユニットに挿入され操作レバーを固定するためのキャップの斜視図である。 キャップを挿入したときの図4(a)に対応する縦断面図である。 キャップが挿入されたときに光軸上の固視灯を点灯させる構成を示した説明図である。
符号の説明
10 光刺激部本体
40 撮像装置
50 刺激光光源ユニット
51 刺激光光源
57 レバー
58 拡散板
60 指標円板
62 レバー
63 モータ
94 ワーキングディスタンス用光源
100 刺激光光源ユニット
101 刺激光光源
102 可動ブロック
105、106 球体
111 操作レバー
120 電動モータ
121 指標板
122 拡散板
140 キャップ
141 マイクロスイッチ

Claims (4)

  1. 刺激光光源からの刺激光により被検眼眼底の網膜を局所的に光刺激し、網膜からの生体電気信号により生体検査を行う眼光刺激装置であって、
    刺激光光源を移動させて刺激光の眼底への投影位置を変えるために操作される操作部材が設けられ、該操作部材が固定部材を用いて固定できることを特徴とする眼光刺激装置。
  2. 前記固定部材は中心部に貫通穴を有するキャップとして構成され、前記操作部材の固定は、キャップの貫通穴に操作部材を挿入し、該キャップを刺激光光源を内蔵した刺激光光源ユニットに嵌合させることにより行われることを特徴とする請求項1に記載の眼光刺激装置。
  3. 前記操作部材が固定されたとき、刺激光光源が刺激光投影光学系の光軸上に位置することを特徴とする請求項1又は2に記載の眼光刺激装置。
  4. 刺激光投影光学系から分岐した光学系の光軸に垂直な平面上に複数の内部固視灯が設けられ、前記操作部材が固定されたとき、前記分岐した光学系の光軸上に位置する内部固視灯が選択され点灯されることを特徴とする請求項3に記載の眼光刺激装置。
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