JP5049549B2 - 質量分析用基板、その製造方法および質量分析測定装置 - Google Patents
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Description
本発明は、MALDI(マトリックス支援レーザー脱離イオン化)イオン源を有する質量分析装置を用いて、測定対象物質の質量数を測定する方法に用いる質量分析用基板である。ここで、現時点において、MALDI法における脱離、イオン化及び、フラグメンテーションのメカニズムについては完全に解明されている状況にはない。本明細書では、現在最も多く受け入れられているメカニズムの解釈に基づいて本発明を説明する。
第1の発明の質量分析用基板は、基板上に配列したワイヤ状の金属からなるワイヤ状金属層を有することを特徴とする。以下、ワイヤ状金属層を有する質量分析用基板について説明する。
前記ワイヤ状の金属が、白金または金それらの金属を含む多元金属からなることが好ましい。
図1は本発明の質量分析用基板の一実施態様を示す模式図である。図1において、基板11の上に、配列したワイヤ状の金属からなるワイヤ状金属層13が形成されている。基板11の材質は、後述するメソポーラスシリカ薄膜の作製プロセスに耐えられるものであれば特に制限は無く、一般的な材質の基板を使用することができる。例示すると、ガラス、セラミクス、金属等が使用可能である。基板11の表面には、金属やインジウム−スズ酸化物などの、導電性を有する、基板とは異なる材質の導電層12を形成することもあるが、本発明において必須の構成要素ではない。
本発明の質量分析用基板の製造方法は、基板上に、チューブ状の細孔が一方向に配向して設けられているメソポーラスシリカ薄膜を形成する工程と、該チューブ状の細孔内に金属を導入する工程と、金属を導入したメソポーラスシリカ薄膜からシリカを除去する工程とを有することを特徴とする。
本発明では、実質的に均一な径を有する金属ナノワイヤの集合体を膜状に形成する方法として、メソポーラスシリカの一方向に制御された細孔を鋳型に用いる方法が用いられる。しかし、本発明の質量分析用基板の製法は、この製法に限定されるわけではない。他の方法を用いても、本発明の最終生成物と同等のものが得られるのであれば、いかなる方法を用いても構わない。
最初に、基板上に、実質的に一方向に制御されたメソポーラスシリカ薄膜を形成する方法について説明する。
本発明において、細孔内に金属を導入する方法は、一般的に知られた方法を用いることができる。例示すると、電解メッキによる導入、金属化合物を導入した後に還元等の反応を経て金属に転換する方法、放射線を用いた金属化合物の分解等が挙げられる。本発明において用いられる金属導入法は、良好に金属の金属ナノワイヤが形成できる限りにおいて、なんら限定されるものではない。例えば、電解メッキによる金属の導入に関しては、Advanced Materials誌、第15巻、第130から133頁に記載されている。また、金属塩を含浸させておいて光還元することで金属を導入する方法については、Advanced Materials誌、第18巻、第760から762頁に記載されている。電解メッキによる方法は、均一に、また高い充填率で、簡単に金属を導入できるという長所があるが、基板表面が導電性を有しているものでなければ適用できない。光還元等の方法は、基板材料が限定されない一方で、均一な金属の導入が比較的困難である。本発明では、使用する材料と目的に応じて、金属の導入方法を選択する。
第2の発明の質量分析用基板は、基板上に配列した樹枝状の金属からなる樹枝状金属層を有することを特徴とする。以下、樹枝状金属層を有する質量分析用基板について説明する。
前記樹枝状金属層の空孔率が30%以上95%未満であることが好ましい。
前記基板と樹枝状金属層の間に導電層を有することが好ましい。
樹形状の金属とは、例えば図8に示す様に、プラチナ等の線状の金属線が何段階にも枝分かれした状態の形態をとっている構造を指す。
第2の発明の質量分析用基板は、基板上に配列した花弁状の金属酸化物酸化物からなる花弁状金属酸化物層を有することを特徴とする。以下、花弁状金属酸化物層を有する質量分析用基板について説明する。
前記花弁状の金属酸化物がアルミナからなることが好ましい。
前記樹枝状金属層の上に金属層を有することが好ましい。
上記の課題を解決する質量分析測定装置は、上記の質量分析用基板を装着した質量分析測定装置である。
実施例1
本実施例は、インジウム−スズ酸化物(ITO)を表面に形成したガラス基板上に、ラビング処理を施したポリイミド膜を形成し、ゾルーゲル法に基づく手法によって配向性のチューブ状細孔を有するシリカメソ構造体薄膜を形成した後、焼成によって界面活性剤を除去し、基板表面のITOを電極にして白金を導入し、実質的に均一な径の白金ナノワイヤが一方向に配向制御された、膜状の集合体を形成し、それを質量分析用の基板として使用した例である。
アセトン、イソプロピルアルコール、及び純水で洗浄し、オゾン発生装置中で表面をクリーニングした、膜厚100nmのITO層32が形成された無アルカリガラス基板31に、ポリアミック酸AのNMP溶液をスピンコートにより塗布した。その後、200℃で1時間焼成して、以下の構造を有するポリイミドAの薄膜33を形成した。
これに対して、下記の表1の条件でラビング処理を施し、基板として用いた。
ディップコートの際に、基板の引き上げ方向が、ラビング方向に対して垂直になるように基板をセットした。その後、この基板を、25℃、50%RHの雰囲気中に24時間保持し、シリカメソ構造体薄膜34を作製した。(図3(A)) このシリカメソ構造体薄膜は、チューブ状のミセル35がハニカムパックした構造であることがX線回折分析から明らかとなった。また、面内X線回折分析によって、面内でのチューブ状細孔の配向分布を測定した結果、半値幅3度の面内ロッキングカーブのプロファイルが観測され、チューブ状細孔が一方向に、非常に高い一軸配向性をもって配向していることが明らかとなった。細孔の配向方向は、ポリイミドのラビング方向に対して垂直な方向であった。
また、入射レーザーの偏光方向が、ナノワイヤの配向方向に対して平行になるように、この質量分析用基板を配置した際に、最も良好なスペクトルが観測された。
本実施例は、実施例1と同様のプロセスで、均一な径の金のナノワイヤが実質的に一つの方向に配向した、膜状のナノワイヤ集合体を作製し、同様に、質量分析用基板として用いた例である。
実施例1と同様、このメソポーラスシリカ薄膜が形成された基板を作用極に用い、対極に白金板を用いて、金の電解メッキを行い、配向性細孔へ金を導入した。電荷メッキは、0.016MのKAuCN2,0.26Mクエン酸及び0.65MのKOHの混合溶液のメッキ浴中、0.8mAの定電流モードで行った。電解メッキ後、メソポーラスシリカ薄膜は褐色を呈したが、膜にクラックが生じる等の変化は認められなかった。
本実施例は、シリコン(110)基板上に、配向性のメソポーラスシリカ薄膜を、シリカシードの不均一核発生−核成長に基づく方法で形成し、界面活性剤を溶剤で抽出した後に、電解メッキで白金を導入し、シリカ細孔壁を除去した後に、質量分析用の基板として使用した例である。
抵抗率0.01Ωcmのp型シリコン(110)基板を、アセトン、イソプロピルアルコール、及び純水で洗浄した後、2%のフッ化水素溶液中で、表面の自然酸化膜を除去した。SiO2で覆われている親水性の表面が、自然酸化膜の除去によって、疎水的になることによって、表面のSiO2の除去が確認できる。
この場合も、入射レーザーの偏光方向が、ナノワイヤの配向方向に対して平行になるように、この質量分析用基板を配置した際に、最も良好なスペクトルが観測された。
本実施例は、ガラス基板上に形成した、ラビング処理を施したポリイミド薄膜を用いて、一軸配向性のチューブ状細孔を有するメソポーラスシリカ薄膜を作製し、塩化白金酸水溶液に浸漬した後で、光還元によって細孔内に白金ナノワイヤを形成し、シリカを除去した後、質量分析用の基板として使用した例である。
この基板上に、実施例1と同じ手順によって、ディップコーティングによって、シリカメソ構造体薄膜を形成し、実施例1と同じ焼成条件で焼成することによって界面活性剤を除去し、一軸配向性のチューブ状メソ細孔を有するメソポーラスシリカ薄膜を得た。
この薄膜を、実施例1と同様の方法で、1MのNaOH溶液で処理し、シリカを溶解し、白金ナノワイヤを露出させた。このプロセスの後で、表面のSEM観察を試みた結果、均一な径の白金ナノワイヤが一軸配向している構造体が形成されていることが確認された。他の実施例と同様に、TEMでの観察を行った結果、各ナノワイヤは、有限のほぼ等しい間隔で隔てられていることが確認された。
以下、実施例5から13及び比較例1、2を説明する。
鏡面加工したステンレス(SUS430、30mm×30mm×t0.6mm)上に反応性スパッタ法により樹枝状構造をとる白金酸化物層を1000nmの厚さに形成した。このときのPt担持量は0.27mg/cm2であった。反応性スパッタは、全圧4Pa、酸素流量比(QO2/(QAr+QO2))70%、基板温度80℃、投入パワー4.9W/cm2なる条件にて行った。引き続き、この樹枝状構造をとる白金酸化物を2%H2/He雰囲気(H2とHeの合計気圧:P=1atm)にて120℃、30分間の還元処理を行い、樹枝状構造を有する基板を得た。
基板材料例1においてスパッタ時間を変えて白金酸化物層の厚さを750nmにした以外は同様にして基板を作成した。
基板材料例1においてスパッタ時間を変えて白金酸化物層の厚さを500nmにした以外は同様にして基板を作成した。
基板材料例1においてスパッタ時間を変えて白金酸化物層の厚さを250nmにした以外は同様にして基板を作成した。
基板材料例1においてスパッタ時間を変えて白金酸化物層の厚さを100nmにした以外は同様にして基板を作成した。
基板材料例1においてスパッタ時間を変えて白金酸化物層の厚さを50nmにした以外は同様にして基板を作成した。
基板材料例1においてスパッタ時間を変えて白金酸化物層の厚さを1500nmにした以外は同様にして基板を作成した。
アルミニウム−sec−ブトキシド〔Al(O−sec−Bu)3〕とイソフロピルアルコ−ル(IPA)とを約30分間室温で攪拌し、アセト酢酸エチル〔EAcAc〕を添加し約3時間室温で攪拌した。さらに純水(H2O)とIPAを加え、モル比で、Al(O−sec−Bu)3:IPA:EAcAc:H2O=1:20:1:2の割合とし、約1時間室温で攪拌しAl2O3ゾルである塗布液を調製した。次いで、鏡面加工したステンレス(SUS430、30mm×30mm×t0.6mm)上を該塗布液槽内のAl2O3ゾルである塗布液中に浸漬した後、1.5mm/秒の引き上げスピ−ドで引き上げて塗布膜を形成した。続いて、50℃で10分間乾燥して、約500℃で約10分間焼成する熱処理をし、透明なアモルフアスアルミナ膜を被膜した。次に、約100℃の熱水中に約1時間程度浸漬する熱水処理をし、100℃で約10分間程度乾燥し、さらに約400℃で約10分間程度焼成し、花弁状アルミナ層を形成した。このときの膜厚は約200nmであった。さらにこの花弁状アルミナの上に白金を蒸着して、質量スペクトル用の基板とした。
基板材料例8において、基板塗布時の引き上げ速度を調整し、花弁状構造体の膜厚を300nmとした以外は、同様にして基板を作成した。
上記基板材料例1で作成した基板を、0.6mmだけ切削したMALDI−TOF MS測定用のステンレス製ターゲット基板へ導電性両面テープで接着して固定した。
次いでこの基板をMALDI−TOF MS装置(商品名:REFLEX−III、ブルカー・ダルトニクス社製)へ装着した。MALDI−TOF MSの測定における照射レーザーは窒素レーザー(波長=337nm)であり、ポジイオンの反射モード(レフレクターモード)とした。照射レーザー強度は親イオンのピークが出始めた強度よりも2%だけ強い強度で測定し、一箇所において20パルスぶんのスペクトルを積算し、それを10箇所に渡り積算し、合計200パルスぶんのレーザー照射から得られる信号強度を合計したスペクトルを得た。
(1)親イオンの評価
5:分子量1000以上のピークの強度合計のうち、親イオン強度が80%以上である。
4:分子量1000以上のピークの強度合計のうち、親イオン強度が50%以上、80%未満である。
3:分子量1000以上のピークの強度合計のうち、親イオン強度が30%以上、50%未満である。
2:分子量1000以上のピークの強度合計のうち、親イオン強度が2%以上、30%未満である。
1:分子量1000以上のピークの強度合計のうち、親イオン強度が2%未満である。
5:分子量500以下のピークの合計が親ピーク強度の3%以下である。
4:分子量500以下のピークの合計が親ピーク強度の3%以上、20%未満である。
3:分子量500以下のピークの合計が親ピーク強度の20%以上、40%未満である。
2:分子量500以下のピークの合計が親ピーク強度の40%以上、60%未満である。
1:分子量500以下のピークの合計が親ピーク強度の60%以上である。
実施例5において、基板材料を基板材料例2から9で作成したものに代えた以外は、実施例1と同様に評価を行った。
実施例5において、基板材料例1の変わりに鏡面加工したステンレス(SUS430、30mm×30mm×t0.6mm)を用いたい以外は同様に評価を行った。
鏡面加工したステンレス(SUS430、30mm×30mm×t0.6mm)を、0.6mmだけ切削したMALDI−TOF MS測定用のステンレス製ターゲット基板へ導電性両面テープで接着して固定し、1,8,9−トリヒドロキシアントラセンのテトラヒドロフラン溶液(5wt%)をマイクロピペットで2μL滴下、乾燥させた上にトリアセチル−β−シクロデキストリンのテトラヒドロフラン溶液(10μmol/L)をマイクロピペッターにより1μL滴下、乾燥させた以外は、実施例5と同様に評価を行った。
12 導電層
13 ワイヤ状金属層
21 ワイヤ状の金属(金属ナノワイヤ)
22 連結部
31 ガラス基板
32 ITO
33 ラビング処理を施したポリイミド膜
34 シリカメソ構造体薄膜
35 チューブ状ミセル
36 メソポーラスシリカ薄膜
37 白金ナノワイヤ
61 シリコン基板
71 無アルカリガラス基板
Claims (20)
- レーザー脱離イオン化質量分析に用いる質量分析用基板であって、基板と、該基板上に配列した直径が0.5nm以上50nm以下の金属ナノワイヤからなる、表面に試料を保持するためのワイヤ状金属層と、を有することを特徴とする質量分析用基板。
- 前記ワイヤ状金属層が、均一な径を有する金属ナノワイヤが基板表面に対して平行方向に配列し、かつ一方向に配向した配向層を形成し、かつ該配向層が複数積層してなることを特徴とする請求項1に記載の質量分析用基板。
- 前記配列した金属ナノワイヤが連結部を介して互に連結していることを特徴とする請求項1または2に記載の質量分析用基板。
- 前記金属ナノワイヤが、白金、金またはそれらの金属を含む多元金属からなることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかの項に記載の質量分析用基板。
- 前記基板とワイヤ状金属層の間に導電層を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかの項に記載の質量分析用基板。
- 基板上に、チューブ状の細孔が一方向に配向して設けられているメソポーラスシリカ薄膜を形成する工程と、該チューブ状の細孔内に金属を導入する工程と、金属を導入したメソポーラスシリカ薄膜からシリカを除去する工程とを有することを特徴とする質量分析用基板の製造方法。
- 前記チューブ状の細孔に金属を導入する工程が、電界メッキ法であることを特徴とする請求項6に記載の質量分析用基板の製造方法。
- レーザー脱離イオン化質量分析に用いる質量分析用基板であって、基板と、該基板上に配置された金属線が樹枝状に分岐している樹枝状金属層と、を有することを特徴とする質量分析用基板。
- 前記樹枝状の金属線の分岐した枝の短手方向の幅が5nm以上200nm以下であることを特徴とする請求項8に記載の質量分析用基板。
- 前記樹枝状金属層の空孔率が30%以上95%未満であることを特徴とする請求項8または9に記載の質量分析用基板。
- 前記樹枝状の金属が、白金、金またはそれらの金属を含む多元金属からなることを特徴とする請求項8乃至10のいずれかの項に記載の質量分析用基板。
- 前記基板と樹枝状金属層の間に導電層を有することを特徴とする請求項8乃至11のいずれかの項に記載の質量分析用基板。
- 基板上に、反応性スパッタ法により配置した樹枝状の金属からなる樹枝状金属層を形成する工程を有することを特徴とする質量分析用基板の製造方法。
- レーザー脱離イオン化質量分析に用いる質量分析用基板であって、基板と、該基板上に配置された、厚さが1nm以上200nm以下、幅が50nm以上1μm以下の複数の板状の金属酸化物が集まった状態の部分を有し、該部分では前記板状の金属酸化物同士が互いに積層構造を取らず、互いの面と面との間に10nm以上500nm以下の隙間を空けて集まっている花弁状金属酸化物層と、を有することを特徴とする質量分析用基板。
- 前記金属酸化物層の空孔率が30%以上95%未満であることを特徴とする請求項14に記載の質量分析用基板。
- 前記金属酸化物がアルミナからなることを特徴とする請求項14または15に記載の質量分析用基板。
- 前記金属酸化物層の上に金属層を有することを特徴とする請求項14乃至16のいずれかの項に記載の質量分析用基板。
- 基板上に、金属ゾルを塗布し、熱処理してアモルファス金属膜を形成する工程、次いで熱水処理した後、加熱して複数の板状の金属酸化物が互いの面と面との間に10nm以上500nm以下の隙間を空けて集まった花弁状金属酸化物層を形成する工程を有することを特徴とする質量分析用基板の製造方法。
- 前記金属酸化物層がアルミナからなることを特徴とする請求項18に記載の質量分析用基板の製造方法。
- 請求項1乃至5、請求項8乃至12または請求項14乃至17のいずれかの項に記載の質量分析用基板を装着し、該質量分析用基板の前記金属層上に試料を付与し、該試料にレーザーを照射し検出器を用いて質量分析を行う質量分析測定装置。
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