JP5049060B2 - イオン発生方法及びイオン発生装置並びにこのイオン発生方法を用いた除電方法及び除電装置 - Google Patents

イオン発生方法及びイオン発生装置並びにこのイオン発生方法を用いた除電方法及び除電装置 Download PDF

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Description

本発明は、イオン発生素子におけるイオン発生方法及びイオン発生装置並びにこのイオン発生方法を用いた除電方法及び除電装置に関する。
従来、イオン発生装置及び除電装置としては、針状、ワイヤ状またはグリッド状などの電極間で放電を行うものや、誘電体基板の表面に形成した電極間で放電を行うもの(例えば、特許文献1参照)があり、いずれも、電極間に高電圧を印加してコロナ放電によりイオンを発生させていた。
特開2007−80664号公報(図1)
しかしながら、上述した特許文献1に記載のイオン発生装置によると、コロナ放電によりイオンを発生させているため、イオンだけではなく、人体に有害なオゾンも発生する本質的な課題があった。
また、コロナ放電によりイオンを発生させて除電を行う除電装置によると、コロナ放電が行われている状態で、イオン発生素子を被除電対象物に近接させると、イオン発生素子から被除電対象物に雷が落ち、火花が発生するなどのおそれがあった。そのため、イオン発生素子を被除電対象物に近接させることができず、被除電対象物を効率よく除電することが困難であった。
そこで、本発明の目的は、オゾンの発生を抑制したイオン発生方法及びイオン発生装置並びにこのイオン発生方法を用いた被除電対象物を効率よく除電することができる除電方法及び除電装置を提供することである。
課題を解決するための手段及び発明の効果
発明のイオン発生方法は、誘電体と、前記誘電体を介して対向するイオン発生電極及び誘導電極と、を備えたイオン発生素子におけるイオン発生方法であって、前記イオン発生電極は、均一な電極幅の複数の電極指を有する櫛歯状の電極を成し、前記櫛歯状の電極の両端部に位置する前記電極指は、他の前記電極指よりも電極幅が太くなっており、前記イオン発生電極と前記誘導電極との間に、高周波電圧を印加して、前記複数の電極指の先端において発光を伴わないコロナ放電前の暗流放電を継続的に行わせることによりイオンを発生させる。
本発明のイオン発生方法によると、櫛歯状の電極の両端部に位置する電極指を他の電極指よりも電極幅が太くなるように形成していることにより、両端部にある電極指に電界が集中することを防止することができる。これにより、両端に位置する電極指を含めて複数の電極指において発光を伴わないコロナ放電前の暗流放電を確実に行わせることができ、オゾンの発生を抑制しつつ、効率的にイオンを発生させることができる。
また、別の観点では、本発明のイオン発生方法は、誘電体と、前記誘電体を介して対向するイオン発生電極及び誘導電極と、を備えたイオン発生素子におけるイオン発生方法であって、前記イオン発生電極は、均一な電極幅の複数の電極指を有する櫛歯状の電極を成し、前記イオン発生電極から前記誘導電極を見たときに、前記櫛歯状の電極の少なくとも両端部に位置する前記電極指を除く部分のみが前記誘導電極領域に含まれるように配置されており、前記イオン発生電極と前記誘導電極との間に、高周波電圧を印加して、前記複数の電極指の先端において発光を伴わないコロナ放電前の暗流放電を継続的に行わせることによりイオンを発生させる。
本発明のイオン発生方法によると、イオン発生電極から誘導電極を見たときに、櫛歯状の電極の両端部に位置する電極指を除く部分のみが誘導電極領域に含まれるように配置されていることにより、両端部にある電極指に電界が集中することを防止することができる。これにより、両端に位置する電極指を含めて複数の電極指において発光を伴わないコロナ放電前の暗流放電を確実に行わせることができ、オゾンの発生を抑制しつつ、効率的にイオンを発生させることができる。
本発明のイオン発生装置は、誘電体と、前記誘電体を介して対向するイオン発生電極及び誘導電極と、を備えたイオン発生素子を有するイオン発生装置であって、前記イオン発生電極と前記誘導電極との間に高周波電圧を印加する電源部と、前記電源部を制御する制御部と、を備えている。前記イオン発生電極は、均一な電極幅の複数の電極指を有する櫛歯状の電極を成し、前記櫛歯状の電極の両端部に位置する前記電極指は、他の前記電極指よりも電極幅が太くなっており、前記電源部から前記イオン発生電極と前記誘導電極との間に高周波電圧を印加するとともに、前記制御部の制御により、前記複数の電極指の先端において発光を伴わないコロナ放電前の暗流放電を継続的に行わせる。
本発明のイオン発生装置によると、櫛歯状の電極の両端部に位置する電極指を他の電極指よりも電極幅が太くなるように形成していることにより、両端部にある電極指に電界が集中することを防止することができる。これにより、両端に位置する電極指を含めて複数の電極指において発光を伴わないコロナ放電前の暗流放電を確実に行わせることができ、オゾンの発生を抑制しつつ、効率的にイオンを発生させることができる。
さらに、別の観点では、本発明のイオン発生装置は、誘電体と、前記誘電体を介して対向するイオン発生電極及び誘導電極と、を備えたイオン発生素子を有するイオン発生装置であって、前記イオン発生電極と前記誘導電極との間に高周波電圧を印加する電源部と、前記電源部を制御する制御部と、を備えている。前記イオン発生電極は、均一な電極幅の複数の電極指を有する櫛歯状の電極を成し、前記イオン発生電極から前記誘導電極を見たときに、前記櫛歯状の電極の少なくとも両端部に位置する前記電極指を除く部分のみが前記誘導電極領域に含まれるように配置されており、前記電源部から前記イオン発生電極と前記誘導電極との間に高周波電圧を印加するとともに、前記制御部の制御により、前記複数の電極指の先端において発光を伴わないコロナ放電前の暗流放電を継続的に行わせる。
本発明のイオン発生装置によると、イオン発生電極から誘導電極を見たときに、櫛歯状の電極の両端部に位置する電極指を除く部分のみが誘導電極領域に含まれるように配置されていることにより、両端部にある電極指に電界が集中することを防止することができる。これにより、両端に位置する電極指を含めて複数の電極指において発光を伴わないコロナ放電前の暗流放電を確実に行わせることができ、オゾンの発生を抑制しつつ、効率的にイオンを発生させることができる。
本発明の除電方法は、誘電体と、前記誘電体を介して対向するイオン発生電極及び誘導電極と、を備えたイオン発生素子を用いた除電方法であって、前記イオン発生電極は、均一な電極幅の複数の電極指を有する櫛歯状の電極を成し、且つ、被除電対象物に対向して近接配置されており、前記櫛歯状の電極の両端部に位置する前記電極指は、他の前記電極指よりも電極幅が太くなっており、前記イオン発生電極と前記誘導電極との間に、高周波電圧を印加して、前記複数の電極指の先端において発光を伴わないコロナ放電前の暗流放電を継続的に行わせることにより、イオンを発生させ、この発生したイオンにより、前記被除電対象物の除電を行う。
本発明の除電方法によると、櫛歯状の電極の両端部に位置する電極指を他の電極指よりも電極幅が太くなるように形成していることにより、両端部にある電極指に電界が集中することを防止することができる。これにより、両端に位置する電極指を含めて複数の電極指において発光を伴わないコロナ放電前の暗流放電を確実に行わせることができ、オゾンの発生を抑制しつつ、効率的にイオンを発生させることができる。また、暗流放電によりイオンを発生させているため、イオン発生素子を被除電対象物に近接させることができ、被除電対象物を効率よく除電することができる。
さらに、別の観点では、本発明の除電方法は、誘電体と、前記誘電体を介して対向するイオン発生電極及び誘導電極と、を備えたイオン発生素子を用いた除電方法であって、前記イオン発生電極は、均一な電極幅の複数の電極指を有する櫛歯状の電極を成し、且つ、被除電対象物に対向して近接配置されており、前記イオン発生電極から前記誘導電極を見たときに、前記櫛歯状の電極の少なくとも両端部に位置する前記電極指を除く部分のみが前記誘導電極領域に含まれるように配置されており、前記イオン発生電極と前記誘導電極との間に、高周波電圧を印加して、前記複数の電極指の先端において発光を伴わないコロナ放電前の暗流放電を継続的に行わせることにより、イオンを発生させ、この発生したイオンにより、前記被除電対象物の除電を行う。
本発明の除電方法によると、イオン発生電極から誘導電極を見たときに、櫛歯状の電極の両端部に位置する電極指を除く部分のみが誘導電極領域に含まれるように配置されていることにより、両端部にある電極指に電界が集中することを防止することができる。これにより、両端に位置する電極指を含めて複数の電極指において発光を伴わないコロナ放電前の暗流放電を確実に行わせることができ、オゾンの発生を抑制しつつ、効率的にイオンを発生させることができる。また、暗流放電によりイオンを発生させているため、イオン発生素子を被除電対象物に近接させることができ、被除電対象物を効率よく除電することができる。
本発明の除電装置は、誘電体と、前記誘電体を介して対向するイオン発生電極及び誘導電極と、を備えたイオン発生素子を有する除電装置であって、前記イオン発生電極と前記誘導電極との間に高周波電圧を印加する電源部と、前記電源部を制御する制御部と、被除電対象物の表面電位を検出する表面電位センサと、を備えている。前記イオン発生電極は、均一な電極幅の複数の電極指を有する櫛歯状の電極を成し前記櫛歯状の電極の両端部に位置する前記電極指は、他の前記電極指よりも電極幅が太くなっており、前記電源部から前記イオン発生電極と前記誘導電極との間に高周波電圧を印加するとともに、前記制御部の制御により、前記複数の電極指の先端において発光を伴わないコロナ放電前の暗流放電を継続的に行わせることによりイオンを発生させ、前記表面電位センサによる前記被除電対象物の表面電位の検出の下に、発光を伴わないコロナ放電前の暗流放電により発生したイオンにより、前記被除電対象物の除電を行う。
本発明の除電装置によると、櫛歯状の電極の両端部に位置する電極指を他の電極指よりも電極幅が太くなるように形成していることにより、両端部にある電極指に電界が集中することを防止することができる。これにより、両端に位置する電極指を含めて複数の電極指において発光を伴わないコロナ放電前の暗流放電を確実に行わせることができ、オゾンの発生を抑制しつつ、効率的にイオンを発生させることができる。また、暗流放電によりイオンを発生させているため、イオン発生素子を被除電対象物に近接させることができ、被除電対象物を効率よく除電することができる。
さらに、別の観点では、本発明の除電装置は、誘電体と、前記誘電体を介して対向するイオン発生電極及び誘導電極と、を備えたイオン発生素子を有する除電装置であって、前記イオン発生電極と前記誘導電極との間に高周波電圧を印加する電源部と、前記電源部を制御する制御部と、被除電対象物の表面電位を検出する表面電位センサと、を備えている。前記イオン発生電極は、均一な電極幅の複数の電極指を有する櫛歯状の電極を成し、前記イオン発生電極から前記誘導電極を見たときに、前記櫛歯状の電極の少なくとも両端部に位置する前記電極指を除く部分のみが前記誘導電極領域に含まれるように配置されており、前記電源部から前記イオン発生電極と前記誘導電極との間に高周波電圧を印加するとともに、前記制御部の制御により、前記複数の電極指の先端において発光を伴わないコロナ放電前の暗流放電を継続的に行わせることによりイオンを発生させ、前記表面電位センサによる前記被除電対象物の表面電位の検出の下に、発光を伴わないコロナ放電前の暗流放電により発生したイオンにより、前記被除電対象物の除電を行う。
本発明の除電装置によると、イオン発生電極から誘導電極を見たときに、櫛歯状の電極の両端部に位置する電極指を除く部分のみが誘導電極領域に含まれるように配置されていることにより、両端部にある電極指に電界が集中することを防止することができる。これにより、両端に位置する電極指を含めて複数の電極指において発光を伴わないコロナ放電前の暗流放電を確実に行わせることができ、オゾンの発生を抑制しつつ、効率的にイオンを発生させることができる。また、暗流放電によりイオンを発生させているため、イオン発生素子を被除電対象物に近接させることができ、被除電対象物を効率よく除電することができる。
<第1実施形態>
以下、本発明の第1実施形態について、図面を参照して説明する。図1は、第1実施形態に係るイオン発生装置/除電装置のブロック図である。図2は、第1実施形態に係るイオン発生素子の平面図である。図3は、III−III線に沿う断面図である。
図1に示すように、イオン発生装置/除電装置1は、AC電源2から出力された電力を整流回路3、高周波インバータ回路4及び高周波高電圧トランス5を介して高周波高電圧に変換し、イオン発生素子10に供給する。イオン発生装置/除電装置1とは、イオン発生素子10に高周波高電圧を印加することで、イオン発生素子10でコロナ放電前の暗流放電を起こし、大気中にイオンを発生させるものである。イオン発生装置/除電装置1は、AC電源2、整流回路3、高周波インバータ回路4及び高周波高電圧トランス5で電源回路15(電源部)を構成している。なお、この暗流放電を行わせる駆動条件は、イオン発生素子10の構成、即ち後述する誘電体基板11の材質や厚さ等、及び、後述する電極12,13の形成パターンや構成材料等により異なるが、本発明の第1実施形態においては、60kHz(あるいは40kHz,45kHz,50kHz,55kHzのいずれか)、3.8〜4.4kVp−pの正弦波の高周波高電圧を印加することによって、後述するイオン発生電極12の複数の電極指12aの先端部12cにおいて発光を伴わないコロナ放電前の暗流放電を継続的に行わせるように成している。
AC電源2は、商用周波数の交流電力を出力する電源である。整流回路3は、AC電源2から出力された交流電力を直流電力(例えば24V)に変換する回路であり、PFC変換回路や高調波抑制回路などを含んでいてもよい。高周波インバータ回路4は、整流回路3から出力された直流電力を60kHzの高周波電圧に変換する回路である。高周波高電圧トランス5は、高周波インバータ回路4から出力された高周波電圧を高周波高電圧(例えば3.8〜4.4kVp−p)に昇圧する。なお、AC電源2ではなく、蓄電池などのDC電源を用いる場合には、整流回路3は設けなくてもよい。
また、イオン発生装置/除電装置1は、2次電圧検出回路6、2次電流検出回路7により、イオン発生素子10に対する2次電圧及び2次電流を検出し、表面電位センサ9により、被除電対象物50(図4参照)の表面電位を検出する。そして、イオン発生装置/除電装置1は、検出された2次電圧、2次電流及び被除電対象物の表面電位に基づいて、制御回路8(制御部)の制御によりイオン発生素子10に印加される電圧を、例えば3.8〜4.4kVp−pの範囲で変化させる。
2次電圧検出回路6は、高周波高電圧トランス5とイオン発生素子10との間に並列に接続されており、検出した2次電圧の値を制御回路8に出力する。
2次電流検出回路7は、高周波高電圧トランス5とイオン発生素子10との間に直列に接続されており、検出した2次電流の値を制御回路8に出力する。
表面電位センサ9は、被除電対象物50(図4参照)に対向して置くことにより、被除電対象物の表面電位を非接触で検出し、検出した表面電位の値を制御回路8に出力する。
制御回路8は、2次電圧検出回路6、2次電流検出回路7及び表面電位センサ9のそれぞれから入力された2次電圧、2次電流及び表面電位の値に基づいて、フィードバック制御を行い、高周波インバータ回路4を制御して、イオン発生素子10に印加される電圧を変化させる。
イオン発生素子10は、図2及び図3に示すように、誘電体基板11の上面及び下面にイオン発生電極12及び誘導電極13をそれぞれ配置したものである。
誘電体基板11は、例えば2mm厚の矩形状のセラミックス板である。なお、誘電体基板11の誘電率は、2.0以上が好ましく、3.0前後がより好ましい。
イオン発生電極12は、誘電体基板11の上面にカーボンで形成されており、複数の櫛歯状の電極指12a及び該複数の電極指12aを一体に接続する連結部12bを有している。複数の電極指12aは、誘電体基板11の短手方向に沿って長尺な形状をしており、誘電体基板11の長手方向に沿って所定の間隔おきに形成されている。なお、所定の間隔は、1.5mm〜3.0mmが好ましい。
電極指12aの電極幅は、0.2mm〜1.0mmの範囲で均一な電極幅が好ましく、0.5mm程度がより好ましい。電極指12aの一端である先端部12cは、略円弧状をしており、他端は連結部12bに一体に接続されている。つまり、複数の電極指12aは、連結部12bを介して一体に電気的に接続されている。なお、電極指12aの先端部12cは略円弧状に限らず、矩形状などいかなる形状であってもよいが、略円弧状と成すことにより、より安定して発光を伴わないコロナ放電前の暗流放電を持続することができる。
誘導電極13は、イオン発生電極12と同様に誘電体基板11の下面にカーボンで形成されており、誘電体基板11よりも小さな矩形状をしている。また、誘導電極13は、イオン発生電極12から誘導電極13を見たときに、連結部12bの電極指12aに連接されている側と反対側の部分(連結部12bのコーナー端部12d)は含まずに、先端部12cを含む電極指12aを含むようにその電極領域が形成されている。これにより、イオン発生電極12と誘導電極13との間に電圧を印加したときに、電極指12aの先端部12cにのみ電界が集中し、連結部12bのコーナー端部12dに電界が集中することを防止することができる。なお、上記のイオン発生電極12及び誘導電極13を構成するカーボン電極は、例えば、グリコール系、エーテル系などの所定の有機溶剤で溶解したフェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂またはポリイミド樹脂などの合成樹脂バインダーに麟片状グラファイト、カーボンブラック、アセチレンブラック、カーボンファイバーなどを混練分散したものをスクリーン印刷などで塗布、乾燥させて形成されている。なお、上記の例において、イオン発生電極12から誘導電極13を見たときに、連結部12bの電極指12aに連接されている側と反対側の部分(連結部12bのコーナー端部12d)及び電極指12a先端部12cは含まずに、電極指12aを含むように誘導電極13の電極領域を形成してもよい。この場合にもイオン発生電極12と誘導電極13との間に電圧を印加したときに、電極指12aの先端部12cに電界が集中し、電極指12aの先端部12cにおいて発光を伴わないコロナ放電前の暗流放電を継続的に行わせることができる。
ここで、具体的なイオン発生装置/除電装置1の構成について図4及び図5を参照して説明する。図4は、第1実施形態に係るイオン発生装置/除電装置を下面側から見た概略平面図である。図5は、第1実施形態に係るイオン発生装置/除電装置の概略正面図である。図4及び図5に示すように、除電装置1は、一方向に延在したメインフレーム41の下面側に固定されたイオン発生素子フレーム42と、フレーム42の長手方向一端側のメインフレーム41の下面に固設された支持部材43とを有しており、また、メインフレーム41の上面側にインバータ回路4、高周波高電圧トランス5を含む電源回路15(電源回路ユニット)及びCPUを含む制御回路8(制御回路ユニット)がイオン発生素子10の配置個数に応じて複数組が配置されている。
イオン発生素子フレーム42は、除電すべき被除電対象物50の除電幅に応じた長尺方向の寸法の矩形状をしている。フレーム42には、メインフレーム41と反対側の面に、メインフレーム41の延在方向に並んで複数のイオン発生素子10が配置されている。これら複数のイオン発生素子10は、固定具42aによってイオン発生素子フレーム41に取り外し可能な状態で固定されている。
支持部材43は、長尺な矩形状をしている。支持部材43には、上記のイオン発生素子10の数に応じた複数の表面電位センサ9がメインフレーム41の延在方向に並んだ状態で各イオン発生素子10の配置に対応した間隔で設けられている。複数の表面電位センサ9は、複数のイオン発生素子10から、メインフレーム41の延在方向と直交する方向に約5cm離れた位置に設けられている。これは、複数の表面電位センサ9が、除電された被除電対象物50の表面電位を測定する際に、イオン発生素子10の表面電位を誤測定するのを防止するためである。
被除電対象物50は、図4中下方から上方に向かって、図示しない搬送装置により搬送される。つまり、被除電対象物50の帯電面は、まずイオン発生素子10により除電され、除電後の表面電位を表面電位センサ9により測定されることになる。
次に、イオン発生電極12と誘導電極13との間に印加される高周波高電圧と、被除電対象物50の除電時間との関係について、図6に示す実験データを参照して説明する。さらに、イオン発生電極12と誘導電極13との間に印加される高周波高電圧と、コロナ放電が発生している電極指12aの先端部12cの本数との関係について、図7に示す実験データを参照して説明する。図6は、イオン発生電極と誘導電極との間に印加される高周波高電圧と、被除電対象物の除電時間との関係を示すグラフである。ここでは、被除電対象物50の表面電位が+1000Vから+100Vまで除電される時間を測定している。また、イオン発生素子10と被除電対象物50との近接距離は5cmである。図7は、イオン発生電極と誘導電極との間に印加される高周波高電圧と、コロナ放電が発生している電極指の先端部の本数との関係を示すグラフである。ここでは、イオン発生電極12として16本の電極指12aを電極間隔3.0mm、電極幅0.5mmとした場合を例に示している。
図6に示すように、イオン発生電極12と誘導電極13との間に印加される電圧を上げていくと、被除電対象物50を除電する時間は短くなっており、4.3kVp−pの電圧印加時の除電時間は約2.0sec程度、4.5kVp−pの電圧印加時の除電時間は1.310secとなっている。しかし、4kVp−p以上の電圧を印加すると、イオン発生電極12の一部分から暗流放電ではなくコロナ放電が発生し出してしまう。さらに電圧を上げていくと4.7kVp−p付近からオゾンが発生してしまうとともに、除電する時間が長くなっている(除電性能が落ちる)。ここで、オゾンが発生しているとは、電圧印加後、30秒〜3分程度で0.006ppm以上のオゾンが発生した場合をいう。オゾンの測定には、EG−2001F(荏原実業社製)を用いた。なお、本実施形態における図6に示す例は、イオン発生素子10と被除電対象物50との近接距離が5cmである場合で測定した場合で、印加電圧が4.5kVp−pのとき、除電時間は1.31secであったが、近接距離を2cmにした場合には、除電時間は0.8secであった。
図7に示すように、イオン発生電極12と誘導電極13との間に印加される電圧を上げていくと、4.4kVp−pの印加電圧までは、16本全ての電極指12aの先端は発光を伴わないコロナ放電前の暗流放電の状態にあるが、4.4kVp−pを越えた4.4kVp−p付近から両端部の電極指12aの先端部12cの放電状態が暗流放電からコロナ放電に変化する。さらに電圧を上げていくとコロナ放電を発生する先端部12cの数が増える現象が見出された。
次に、イオン発生装置/除電装置1による被除電対象物50の除電方法について、図8を参照しつつ説明する。この除電方法は、イオン発生電極12と誘導電極13との間に所定の電圧を印加することにより、イオン発生電極12で発光を伴わないコロナ放電前の暗流放電を行わせて、イオンを発生させるイオン発生方法を用いたものである。図8は、イオン発生装置/除電装置におけるイオン発生素子に印加される電圧を制御するフローチャートである。
まず、被除電対象物50にイオン発生電極12側を対向させて配置して、イオン発生電極12と誘導電極13との間に所定の高周波高電圧を印加し、電界が集中した先端部12cで発光を伴わないコロナ放電前の暗流放電が行われるようにする。この状態で、2次電圧検出回路6、2次電流検出回路7及び表面電位センサ9により、2次電圧、2次電流及び被除電対象物50の表面電位を検出し、これらの検出された値を制御部8に出力する(S1)。
次に、制御部8に入力された2次電圧が所望のコロナ放電前の暗流放電を行う3.8〜4.4kVp−pの範囲であるか否かを判定する(S2)。2次電圧が3.8〜4.4kVp−pの範囲である場合(S2:YES)、続いて制御部8に入力された2次電流が30〜36mAの範囲であるか否かを判定する(S3)。2次電流が30〜36mAの範囲ではない場合(S3:NO)、あるいは、2次電圧が3.8〜4.4kVp−pの範囲ではない場合(S2:NO)、イオン発生装置/除電装置1が正常な駆動状態ではないと判定して制御部8により高周波インバータ回路4の駆動を停止し、イオン発生装置/除電装置1の動作をストップさせることにより、イオンの発生、つまり除電動作を停止する(S4)。
2次電流が30〜36mAの範囲である場合(S3:YES)、制御部8に入力された被除電対象物50の表面電位が所望の値である例えば±100V以内の範囲であるか否かを判定する(S5)。被除電対象物50の表面電位が±100V以内の範囲ではない場合(S5:NO)、2次電圧が4.3kVp−p以上であるか否かを判定する(S6)。2次電圧が4.3kVp−p以上である場合(S6:YES)、放電状態がコロナ放電領域にならないように制御回路8により、高周波インバータ回路4を制御して、2次電圧を下げる(S7)。2次電圧が4.3kVp−p未満である場合(S6:NO)、除電動作が十分でないと判断して制御回路8により、高周波インバータ回路4を制御して、2次電圧を上げる(S8)。また、表面電位が±100V以内の範囲である場合(S5:YES)、被除電対象物50の除電が行われたと判断し、逆帯電が行われないように制御回路8により、高周波インバータ回路4を制御して、2次電圧を下げる(S7)。
これらのルーチンを繰り返すことにより、複数の電極指12aの先端部12cにおいて、発光を伴わないコロナ放電前の暗流放電が継続して行われ、オゾンの発生を抑制して、イオンを効率的に発生させることができる。また、イオン発生電極12での放電が発光を伴わないコロナ放電前の暗流放電の状態であるため、イオン発生素子10を被除電対象物50に近接させることができ、被除電対象物50を効率よく除電することができる。
また、複数の電極指12aの先端部12cに電界が集中することで、この先端部12cが長期的にはスパッタリングなどによって消耗されることになるが、電極指12aが均一な電極幅で形成されていることにより、均一に電極指の先端が消耗される。これにより、イオンを安定して発生させることができる。
なお、本実施形態においては、複数の電極指12aの全てにおいて、発光を伴わないコロナ放電前の暗流放電を行わせていたが、より効率的に発光を伴わないコロナ放電前の暗流放電によってイオンを発生させようとした場合、イオン発生電極12のパターン形状に起因して、配列している電極指12a群の両端へ電界が集中し、図7に示すように複数の電極指12aの両端に位置する電極指12aにおいてコロナ放電が引き起こされることが見出された。したがって、両端に位置する電極指12aをコロナ放電状態としながら、その両端に位置する電極指12aを除く複数の電極指12aにおいて発光を伴わないコロナ放電前の暗流放電状態とすることにより、全体としてより効率的に発光を伴わないコロナ放電前の暗流放電によってイオンを発生させることができ、またオゾンの発生を全体として抑制することができる。
<第2実施形態>
続いて、本発明の第2実施形態について、図9を参照して説明する。第2実施形態では、第1実施形態と比較して、イオン発生電極の形状が異なるだけで、それ以外は第1実施形態と同様である。したがって、第1実施形態と同様のものは同符号で示し、説明を省略する。図9は、第2実施形態に係るイオン発生素子の平面図である。
イオン発生電極22は、図9に示すように、上述した複数の櫛歯状の電極指12aの両端部に位置する電極指22aの幅が、それ以外の電極指12aの幅よりも太くなっている。このように、櫛歯状のイオン発生電極22の両端部に位置する電極指22aを他の電極指12aよりも電極幅が太くなるように形成していることにより、両端部にある電極指22aに電界が集中することを防止することができる。これにより、両端に位置する電極指22aを含め複数の電極指12a群全体において発光を伴わないコロナ放電前の暗流放電を確実に行わせることができ、オゾンの発生を確実に抑制することができる。
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態について、図10を参照して説明する。第3実施形態では、第1実施形態と比較して、誘導電極の形状が異なるだけで、それ以外は第1実施形態と同様である。したがって、第1実施形態と同様のものは同符号で示し、説明を省略する。図10は、第3実施形態に係るイオン発生素子の平面図である。
誘導電極23は、イオン発生電極12から誘導電極23を見たときに、櫛歯状のイオン発生電極12の両端に位置する電極指12aを除く複数の電極指12aと重なるようにその電極領域が形成されている。これにより、両端部にある電極指12aに電界が集中することを防止することができる。したがって、両端に位置する電極指12aを含め複数の電極指12a群全体において発光を伴わないコロナ放電前の暗流放電を確実に行わせることができ、オゾンの発生を確実に抑制することができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な変更が可能なものである。例えば、上述した第1〜第3実施形態においては、イオン発生電極12は、櫛歯状の電極を形成していたが、図11に示すように、頂角が鋭角となって尖端部を有する二等辺三角形状を1または2以上並べて鋸状パターンとしたものを多数形成し、これらの鋸状パターンの二等辺三角形状の底辺部を互いに細い線で繋いで1つのイオン発生電極30を形成してもよい。この場合、イオン発生電極12と誘導電極13との間に高周波高電圧を印加すると、尖端部に電界が集中し、この尖端部で発光を伴わないコロナ放電前の暗流放電が行われる。
さらに、上述した第1〜第3実施形態においては、誘電体基板11としてセラミックスを用いたが、誘電体からなる誘電体基板であれば、セラミックスに限らず、例えば、ガラス、雲母、ポリマーであってもよい。
加えて、上述した第1〜第3実施形態においては、イオン発生電極12として、カーボンを用いたが、カーボンに限らず、例えば、アルミニウム、銅、金、タンタル、タングステン若しくはニッケル等の単独金属、または、これらの合金であってもよい。
また、高周波インバータ回路4の出力波形は、正負均衡な正弦波としてもよいし、マイナスイオンあるいはプラスイオンが多く発生するように、正あるいは負の直流電圧のバイアスをかけた正負不均衡な波形の出力とすることもできる。
第1実施形態に係るイオン発生装置/除電装置のブロック図である。 第1実施形態に係るイオン発生素子の平面図である。 III−III線に沿う断面図である。 第1実施形態に係るイオン発生装置/除電装置を下から見た概略平面図である。 第1実施形態に係るイオン発生装置/除電装置の概略正面図である。 イオン発生電極と誘導電極との間に印加される高周波高電圧と、被除電対象物の除電時間との関係を示すグラフである。 イオン発生電極と誘導電極との間に印加される高周波高電圧と、コロナ放電が発生している電極指の先端部の本数との関係を示すグラフである。 イオン発生素子に印加される電圧を制御するフローチャートである。 第2実施形態に係るイオン発生素子の平面図である。 第3実施形態に係るイオン発生素子の平面図である。 イオン発生電極の形状の変形例を示す平面図である。
符号の説明
1 イオン発生装置/除電装置
8 制御部
10 イオン発生素子
11 誘電体基板
12 イオン発生電極
12a 電極指
12b 連結部
13 誘導電極
50 被除電対象物

Claims (8)

  1. 誘電体と、前記誘電体を介して対向するイオン発生電極及び誘導電極と、を備えたイオン発生素子におけるイオン発生方法であって、
    前記イオン発生電極は、均一な電極幅の複数の電極指を有する櫛歯状の電極を成し、
    前記櫛歯状の電極の両端部に位置する前記電極指は、他の前記電極指よりも電極幅が太くなっており、
    前記イオン発生電極と前記誘導電極との間に、高周波電圧を印加して、前記複数の電極指の先端において発光を伴わないコロナ放電前の暗流放電を継続的に行わせることによりイオンを発生させることを特徴とするイオン発生方法。
  2. 誘電体と、前記誘電体を介して対向するイオン発生電極及び誘導電極と、を備えたイオン発生素子におけるイオン発生方法であって、
    前記イオン発生電極は、均一な電極幅の複数の電極指を有する櫛歯状の電極を成し、
    前記イオン発生電極から前記誘導電極を見たときに、前記櫛歯状の電極の少なくとも両端部に位置する前記電極指を除く部分のみが前記誘導電極領域に含まれるように配置されており、
    前記イオン発生電極と前記誘導電極との間に、高周波電圧を印加して、前記複数の電極指の先端において発光を伴わないコロナ放電前の暗流放電を継続的に行わせることによりイオンを発生させることを特徴とするイオン発生方法。
  3. 誘電体と、前記誘電体を介して対向するイオン発生電極及び誘導電極と、を備えたイオン発生素子を有するイオン発生装置であって、
    前記イオン発生電極と前記誘導電極との間に高周波電圧を印加する電源部と、
    前記電源部を制御する制御部と、を備えており、
    前記イオン発生電極は、均一な電極幅の複数の電極指を有する櫛歯状の電極を成し、
    前記櫛歯状の電極の両端部に位置する前記電極指は、他の前記電極指よりも電極幅が太くなっており、
    前記電源部から前記イオン発生電極と前記誘導電極との間に高周波電圧を印加するとともに、前記制御部の制御により、前記複数の電極指の先端において発光を伴わないコロナ放電前の暗流放電を継続的に行わせるように成したことを特徴とするイオン発生装置。
  4. 誘電体と、前記誘電体を介して対向するイオン発生電極及び誘導電極と、を備えたイオン発生素子を有するイオン発生装置であって、
    前記イオン発生電極と前記誘導電極との間に高周波電圧を印加する電源部と、
    前記電源部を制御する制御部と、を備えており、
    前記イオン発生電極は、均一な電極幅の複数の電極指を有する櫛歯状の電極を成し、
    前記イオン発生電極から前記誘導電極を見たときに、前記櫛歯状の電極の少なくとも両端部に位置する前記電極指を除く部分のみが前記誘導電極領域に含まれるように配置されており、
    前記電源部から前記イオン発生電極と前記誘導電極との間に高周波電圧を印加するとともに、前記制御部の制御により、前記複数の電極指の先端において発光を伴わないコロナ放電前の暗流放電を継続的に行わせるように成したことを特徴とするイオン発生装置。
  5. 誘電体と、前記誘電体を介して対向するイオン発生電極及び誘導電極と、を備えたイオン発生素子を用いた除電方法であって、
    前記イオン発生電極は、均一な電極幅の複数の電極指を有する櫛歯状の電極を成し、且つ、被除電対象物に対向して近接配置されており、
    前記櫛歯状の電極の両端部に位置する前記電極指は、他の前記電極指よりも電極幅が太くなっており、
    前記イオン発生電極と前記誘導電極との間に、高周波電圧を印加して、前記複数の電極指の先端において発光を伴わないコロナ放電前の暗流放電を継続的に行わせることによりイオンを発生させ、この発生したイオンにより、前記被除電対象物の除電を行うことを特徴とする除電方法。
  6. 誘電体と、前記誘電体を介して対向するイオン発生電極及び誘導電極と、を備えたイオン発生素子を用いた除電方法であって、
    前記イオン発生電極は、均一な電極幅の複数の電極指を有する櫛歯状の電極を成し、且つ、被除電対象物に対向して近接配置されており、
    前記イオン発生電極から前記誘導電極を見たときに、前記櫛歯状の電極の少なくとも両端部に位置する前記電極指を除く部分のみが前記誘導電極領域に含まれるように配置されており、
    前記イオン発生電極と前記誘導電極との間に、高周波電圧を印加して、前記複数の電極指の先端において発光を伴わないコロナ放電前の暗流放電を継続的に行わせることによりイオンを発生させ、この発生したイオンにより、前記被除電対象物の除電を行うことを特徴とする除電方法。
  7. 誘電体と、前記誘電体を介して対向するイオン発生電極及び誘導電極と、を備えたイオン発生素子を有する除電装置であって、
    前記イオン発生電極と前記誘導電極との間に高周波電圧を印加する電源部と、
    前記電源部を制御する制御部と、
    被除電対象物の表面電位を検出する表面電位センサと、を備えており、
    前記イオン発生電極は、均一な電極幅の複数の電極指を有する櫛歯状の電極を成し
    前記櫛歯状の電極の両端部に位置する前記電極指は、他の前記電極指よりも電極幅が太くなっており、
    前記電源部から前記イオン発生電極と前記誘導電極との間に高周波電圧を印加するとともに、前記制御部の制御により、前記複数の電極指の先端において発光を伴わないコロナ放電前の暗流放電を継続的に行わせることによりイオンを発生させ、
    前記表面電位センサによる前記被除電対象物の表面電位の検出の下に、発光を伴わないコロナ放電前の暗流放電により発生したイオンにより、前記被除電対象物の除電を行うように成したことを特徴とする除電装置。
  8. 誘電体と、前記誘電体を介して対向するイオン発生電極及び誘導電極と、を備えたイオン発生素子を有する除電装置であって、
    前記イオン発生電極と前記誘導電極との間に高周波電圧を印加する電源部と、
    前記電源部を制御する制御部と、
    被除電対象物の表面電位を検出する表面電位センサと、を備えており、
    前記イオン発生電極は、均一な電極幅の複数の電極指を有する櫛歯状の電極を成し、
    前記イオン発生電極から前記誘導電極を見たときに、前記櫛歯状の電極の少なくとも両端部に位置する前記電極指を除く部分のみが前記誘導電極領域に含まれるように配置されており、
    前記電源部から前記イオン発生電極と前記誘導電極との間に高周波電圧を印加するとともに、前記制御部の制御により、前記複数の電極指の先端において発光を伴わないコロナ放電前の暗流放電を継続的に行わせることによりイオンを発生させ、
    前記表面電位センサによる前記被除電対象物の表面電位の検出の下に、発光を伴わないコロナ放電前の暗流放電により発生したイオンにより、前記被除電対象物の除電を行うように成したことを特徴とする除電装置。
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