JP5048197B2 - 交換可能なタンクを有する電気アイロン - Google Patents

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Description

【0001】
本発明は、筐体と、プレート底面と、上記プレート底面を加熱する加熱手段と、液体を含む交換可能なタンクと、ノズル手段と、液体をノズル手段に運ぶポンプとを有する電気アイロンに関する。
【0002】
このような電気アイロンは、WO99/27176から既知である。ここに開示される電気アイロンは、布にアイロンをかける前に、添加剤の混入した液体を噴霧できる。添加剤液体は、例えば、糊付け又はしわ防止効果を達成するために、或いは、布を親水性又は疎水性にするために使用される。添加剤液体は、交換可能なタンク内に収容される。ポンプが始動されると、添加剤液体は、交換可能なタンクから給水管を介し吸い上げられ、噴霧ノズル手段に送られる。ノズル手段は、筐体の固定部分として構成されている。異なる種類の添加剤液体を含む別の交換可能なタンクを使用すると、同一のノズルが、例えば、粒径及び粘度といった異なる特性を有する異なる種類の液体を噴霧するのに使用されることを意味する。異なる粒径及び粘度は、噴霧の際に問題を生じる可能性があり、少なくとも、噴霧効果は最適ではない。更に、ノズル手段及び特にノズル手段の開口は、添加剤液体を使用することによる目詰まり及び汚れの影響を受けやすい。目詰まり及び汚れの度合いは、特に、添加剤液体の活性成分の流路及び開口を形成する表面に対する親和性に依存することの他に、活性成分の溶解度にも依存する。特に、開口を形成する表面に対し高い親和性を示すポリマー、及び、低溶解度のポリマー、又は、非溶解性を示すポリマーを含む添加剤液体が問題を発生する可能性が高い。汚れを取るために開口を洗浄することは非常に困難であり、特に、交換可能なタンクが何回か取り替えられた後の集中的に使用された後は困難である。
【0003】
本発明は、添加剤液体を含む交換可能なタンクを、上述したような問題なく使用可能となる電気アイロンを提供することを目的とする。
【0004】
本発明では、この目的は、交換可能なタンクにノズル手段が設けられることによって達成される。
【0005】
各交換可能なタンクは、従って、それぞれノズル手段を有する。ノズル手段は、交換可能なタンクの液体の種類に適応して設計可能である。例えば、ノズルの開口寸法は、添加剤液体の粘度に好適となるよう適応可能であり、それにより、各液体から微細な噴霧が得られる。ノズルの設計又は材料の選択は、添加剤液体に好適となるよう最適化することが可能であり、それにより、活性成分の堆積が少なくなるか又は排除される。ノズルが目詰まりする又は汚れるという可能性はかなり減少される。
【0006】
尚、US3,300,884は、液体糊を噴霧するための構成を有する電気アイロンを開示する。このために、アイロンには、加圧された液体糊を含むコンテナを挿入可能なキャビティが設けられる。コンテナ自体にノズル手段が設けられる。しかし、この公知のアイロンは、液体をノズル手段に運ぶポンプを有さない。その代わり、液体の内圧が液体糊をノズル手段に運ぶよう用いられ、その結果、液体が噴霧される。このアイロンの不利点は、コンテナの中身が使用されて無くなるにつれて内圧も下がることであり、これは噴霧効果に影響を与える。
【0007】
交換可能なタンクは使い捨てカートリッジであることが好適である。使い捨てカートリッジが空になる度に新しいフルのカートリッジによって取り替えられるべきであるので、ノズル手段も新しく従ってきれいであり、ノズル手段の使い捨てカートリッジへの圧力も新たにされるという利点を有する。目詰まり又は汚れの可能性はかなり少なくなる。
【0008】
更なる好適な実施例は、アイロンは更なるタンクを有し、これは筐体内に固定配置され、第2の液体を含み、上述したポンプが2つの液体の混合液をノズル手段に送ることを特徴とする。一般的に、第2の液体は水である。これは、添加剤液体がノズル手段に運ばれる前に、その液体を希釈するために使用される。従って、交換可能なタンク又はカートリッジは濃縮された添加剤液体を収容できる。
【0009】
本発明は、アイロンに使用され、請求項に記載されるような特徴を有する交換可能なタンクに関する。
【0010】
本発明の上述した面及び他の面は、以下に説明する実施例を参照しながら明らかにする。
【0011】
図1に示す本発明のアイロンは、筐体1、プレート底面2、プレート底面2を加熱する加熱要素3、液体5を含む交換可能なタンク4、及び、噴霧ノズル手段6を含む。交換可能なタンク4は、硬い合成樹脂からなる筐体を有するカセット又はカートリッジの1種類である。交換可能なタンク内の液体5は、いわゆる、特定の粒径及び特定の粘度を有する添加剤液体である。交換可能なタンク4の底7には、液体5用の放出口8が設けられる。底7の下側には結合部9が接続され、この接続部は流路10を有し、流路10の注入口は、タンク4の放出口8と連通し、流路10の放出口は、放出管11を終端する。接続部9は第1の実施例では、カートリッジと一体式でもよい。アイロンは、液体5を交換可能なタンク4からノズル手段6に運び、液体がアイロンが掛けられるべき布に噴霧されるようにする送出システム12を含む。送出システムは第1の水路13、第2の水路15を含み、第1の水路13の放出口は、筐体内に配置される電気ポンプ14の注入口に接続され、第2の水路15の注水口は、ポンプ14の放出口に接続される。第1の水路13の注水口は、接続部9の放出管11と結合するための結合スリーブ16が設けられる。第2の水路15の放出口には、結合スリーブ17が設けられる。本発明では、交換可能なタンク4にはノズル手段6が設けられる。ノズル手段6はノズル管18を含み、ノズル管18は、開口20を有するノズル19を終端する。ノズル管の注水口は、第2の水路15の結合スリーブ17に結合する為の結合管21を形成する。交換可能なタンク4は、アイロンのキャビティ22の中に挿入可能である。ピボット可能なカバー23がキャビティ22を閉じることができる。添加剤が噴霧されることが所望される場合、ユーザは、つまみ24を押すことによってポンプ14を始動させる。ポンプ14はタンク4から液体5を第1の水路13内に吸い込み、液体を第2の水路15及びノズル管18を介しノズル19に向けて送り込む。
【0012】
タンク4の放出口8を直接ノズル管18に接続し、空気又は水によってタンク4内の液体を加圧することも可能である。水によって圧力がかけられる場合、水及び添加剤液体の混合は回避されるべきであり、これは、例えば、タンク4内に弾性膜が設けられ、添加剤液と水を分離させることによって回避され得る。ノズル手段6を有する交換可能なタンク4は、使い捨てカートリッジとして実施されることが可能であり、それにより、新しいカートリッジが与えられるたびに、きれいなノズル手段が得られる。
【0013】
図2の実施例では、アイロンには、第2のタンク25が設けられ、これはアイロン内に固定配置される。第2のタンクは異なる液体26を含んでよく、交換可能なタンク4内の添加剤液体と混ぜ合わされる。通常、第2のタンク内の液体は水である。添加剤液体5と水を混合することにより、添加剤液体を希釈できる。従って、交換可能なカートリッジ4内の添加剤液体は濃縮されていてもよく、それにより、できるだけカートリッジ4を小さくすることができる。第2のタンク25は充填ファネル27を有し、これは、ピボット式カバー23によって選択的に閉じられることができる。接続部9は、水用の注入管28を含み、水は流路10内に入るべきである(図3も参照されたい)。第2のタンク25の放出口には、注入管28と結合するための結合スリーブ29が設けられる。添加剤液体タンク4がアイロンから外されると、弁30は、第2のタンク26の放出口を閉じる。密閉部31は、バネ32の影響によってスリーブ29の下側32を閉じる。添加剤液体タンク4が挿入されると、接続部9の注入管28は、バネ32の力に逆らって下方向に弁30を押し、開位置にする。ユーザが布に液体を噴霧したいときに、押しボタン24を押すことによってポンプ14が始動する。2つのタンク4及び25からの液体は、接続部9の流路10内に吸い上げられ、放出口11及び管13を介しポンプ14に運ばれ、そこから、ノズル19に向けて管15及びノズル管18に運ばれる。
【0014】
第2の実施例におけるアイロンは、スチームアイロンであり、従って、スチームチャンバ33、スチーム発生手段34、スチーム分配路システム35、及び、プレート底面2にある放出孔36が設けられる。水は、スチームのためにも使用可能であり、同時に、噴霧用の添加剤液体の希釈にも使用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施例に従って交換可能なタンクが配置されるアイロンを示す断面図である。
【図2】 第2の実施例に従って交換可能なタンクが配置されるアイロンを示す断面図である。
【図3】 図2中の円Aに示す詳細を示す拡大断面図である。

Claims (4)

  1. 筐体、プレート底面、上記プレート底面を加熱する加熱手段、液体を含む交換可能なタンク、ノズル手段、及び、上記液体を上記交換可能なタンクから上記ノズル手段に送る電気ポンプを含む電気アイロンであって、
    上記ノズル手段は、上記交換可能なタンクに設けられ、上記交換可能なタンクとともに交換可能であり、上記電気ポンプは、上記筺体内に設けられることを特徴とする電気アイロン。
  2. 上記交換可能なタンクは、使い捨てカートリッジであることを特徴とする請求項1記載の電気アイロン。
  3. 上記電気アイロンは、上記筐体内に固定配置され、第2の液体を含む更なるタンクを含み、
    上記ポンプは、上記液体と上記第2の液体の混合液を上記ノズル手段に送ることを特徴とする請求項1又は2記載の電気アイロン。
  4. 請求項1乃至3のうちいずれか一項記載の電気アイロンに使用するための、ノズル手段が設けられる交換可能なタンクであって、
    当該交換可能なタンクは、上記電気アイロンのポンプの注入口に接続する放出口を含み、
    上記ノズル手段は、上記電気アイロンのポンプの放出口に接続する注入口を含むことを特徴とする、交換可能なタンク。
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