JP5048052B2 - 磁気共鳴イメージング装置および磁気共鳴イメージング方法 - Google Patents

磁気共鳴イメージング装置および磁気共鳴イメージング方法 Download PDF

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Description

本発明は、連続的に被検体中の水素や燐等からの核磁気共鳴(以下、NMRという)信号を測定し、核の密度分布や緩和時間分布等を映像化する磁気共鳴撮影(MRI)装置に関し、特に複数の受信コイルからなるマルチプルコイルで受信した信号を用いて演算により折り返しのない広視野画像を得るパラレルMRIに関する。
MRIにおいて、NMR信号を受信するRFコイルとして、相対的に高感度な小型RFコイルを複数個用いてなる高感度コイル(マルチプルコイルもしくはフェイズドアレイコイルと呼ばれる。以下、マルチプルコイルと呼ぶ)が近年多用されている。これらは、各小型RFコイルで受信した信号を合成することにより、小型RFコイルの高い感度を保ったまま視野(FOV)を拡大するとともに高感度化を図ることができる。
このようなマルチプルコイルを用いて、計測データ数を減じて撮影時間を短縮する手法があり、これらは、空間エンコード法、パラレルイメージング、もしくはパラレルMRIと呼ばれる。本明細書ではパラレルMRIと呼ぶ。パラレルMRIでは、位相エンコード方向のデータ数を減じて(間引いて)撮影を行なう。そして、互いに空間的に異なる小型RFコイルの感度分布を用いて、位相エンコードデータを間引いたことにより生じる画像の折り返しの発生を防止する。折り返しの防止には、高精度なRFコイルの感度分布を使った演算が必要である。この演算を計測空間(k空間)で行い、間引かれたデータを補間により補う手法(SMASH法)と、演算をフーリエ変換後の実空間で行い、折り返し除去を行う手法(SENSE法)とがある。
また、MRIの撮影方法として、計測空間(いわゆるk空間と呼ばれる空間)上のエコー信号をサンプリングするに際し、周波数エンコード方向(k空間上のKx軸)に平行なサンプリングを位相エンコード方向(k空間上のKy軸)に繰り返す直交撮影と呼ばれるものがある。直交撮影では、各サンプリング点は、Kx軸に平行な等間隔直線群とKy軸に平行な等間隔直線群との交差点である直交格子点となる。
ところが、直交撮影では、撮影中に被検体が動いた場合、その影響は画像全体に及び、位相エンコード方向に画像が流れたようなアーチファクト(体動アーチファクト)が生じる。これを避ける撮影方法として、非直交系撮影と呼ばれる手法が実用化されつつある。非直交撮影の典型的なものとして、ラディアルスキャン、スパイラルスキャンと呼ばれるものがある。これらの非直交撮影法では、k空間上を放射状に走査するため、上述の直交撮影のサンプリング点である直交格子点以外の点(非直交格子点)に対応するデータもサンプリングすることとなる。
このような非直交撮影に上記のパラレルMRIを適用し、体動アーチファクトを避けつつ更なる高速化を図ることが提案されている(非特許文献1、非特許文献2、特許文献1)。非直交撮影では、パラレルMRIの適用によりデータが粗に取得されたときのアーチファクトが直交撮影に比べ複雑であり、これを回避するには、SENSE法では一般化パラレルという手法が使われる。
一般化パラレル法では、折り返しアーチファクトが実空間のあらゆる点(自身以外の全画素)から入ってくること想定して演算するため、演算量が増えて計算時間がかかる。従って、一般化パラレル法では、再帰的処理等の演算量が多い演算が必要であり、高速演算が難しく実用性が下がるという問題がある。このため、現在、ISMRM学会で発表されている非直交系のパラレルMRIはSMASH法が主流である。
KP. Pruessmann, 他3, "Advances in sensitibity encoding with arbitrary k−space trajectories" Magnetic Resonance in Medicine 46, p.638−651, (2001) EN.Yeh, 他8、"Inherently self−calibrating non−cartesian parallel imaging" Magnetic Resonance in Medicine 54,p.1−8, (2005) 特開2004−344183号公報
本発明は、非直交撮影にパラレルMRIを適用するためのSENSE法の新しい演算手法を提供すること、すなわち非直交撮影によって計測したデータに対し実空間での折り返し除去演算を少ない演算量で高速に行なうことが可能な技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、互いに異なる感度分布を有する複数の受信コイルと、少なくとも一部がk空間の座標軸に非平行となる軌跡上のデータを計測して、受信コイル毎に第1のk空間データを取得する計測制御手段と、前記受信コイル毎の、前記第1のk空間データと感度分布データとを用いて、パラレルイメージングに基づく演算を適用して目的画像を取得する画像再構成手段と、を有し、前記画像再構成手段は、前記受信コイル毎に、前記第1のk空間データの少なくとも一部を、前記k空間の直交格子点に再配置して第2のk空間データを取得し、前記受信コイル毎の、前記第2のk空間データと前記感度分布データとを用いて、前記パラレルイメージングに基づく演算を行い、前記目的画像を取得するMRI装置であって、前記第1のk空間データの少なくとも一部が再配置される前記k空間の直交格子点は、前記目的画像の視野より狭い視野に対応することを特徴とするMRI装置を提供する。
また、上記MRI装置の前記画像再構成手段は、前記受信コイル毎に、前記第1のk空間データの一部を、前記目的画像と等しい視野及び低い空間分解能に対応するk空間の直交格子点に再配置して第3のk空間データを取得し、該第3のk空間データを用いて前記感度分布データを取得することを特徴とする。
また、互いに異なる感度分布を有する複数の受信コイルを用いて被検体を撮影して、当該被検体の画像を目的画像として取得するMRI方法であって、少なくとも一部がk空間の座標軸に非平行となる軌跡上のデータを計測して、受信コイル毎に第1のk空間データを取得するステップと、前記受信コイル毎に、前記第1のk空間データの少なくとも一部を、前記目的画像よりも狭い視野に対応する前記k空間の直交格子点に再配置して第2のk空間データを取得するステップと、前記受信コイル毎の、前記第2のk空間データと感度分布データとを用いて、パラレルイメージングに基づく演算を行い、前記目的画像を取得するステップと、を備え、前記第1のk空間データの少なくとも一部が再配置される前記k空間の直交格子点は、前記目的画像の視野より狭い視野に対応することを特徴とするMRI方法を提供する。
また、上記MRI方法は、前記受信コイル毎に、前記第1のk空間データの一部を、前記目的画像と等しい視野及び低い空間分解能に対応するk空間の直交格子点に再配置して第3のk空間データを取得し、当該第3のk空間データを用いて、前記感度分布データを取得するステップをさらに有することを特徴とする。
ラディアルサンプリングに代表される通常の非直交データサンプリングでは、通常k空間の最外部でデータ取得間隔が動径方向に疎になる。そのため、再構成アーチファクトが表れないようにするためには、フーリエ変換の点数(例えば256×256)に対して、ラディアル走査線を1.6倍程度(256×1.6≒404)以上にすることが必要である。これ以下であると、放射状のアーチファクトが現れる。非直交データサンプリングに、データ計測数を減じるパラレルMRIを適用した場合には、この放射状のアーチファクトを除くため、非特許文献1に記載されるような一般化SENSEが必要となる。
本発明では、非直交データをグリッディングして直交データに変換する際に、直交座標系での再構成の視野を狭めることにより、データ取得が疎であるために発生する非直交撮影特有のアーチファクトが現れないようにする。視野が狭まったことにより直交データに内在することになる画像の折り返しは、従来の直交撮影でのパラレルMRIの演算によりその発生を解消する。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
本発明が適用される典型的なMRI装置の構成を、図1を用いて説明する。このMRI装置は、静磁場を発生する磁石402と、磁石402によって形成された静磁場空間に傾斜磁場を発生する傾斜磁場コイル403と、静磁場空間に配置された被検体401の撮影対象領域に高周波磁場を発生するRFコイル404と、被検体401が発生するMR信号を検出するRFコイル(受信コイル)405とを備えている。被検体401は、通常、ベッド412に横たわった状態で静磁場空間に搬入される。
傾斜磁場コイル403は、X、Y、Zの3方向の傾斜磁場コイルで構成され、傾斜磁場電源409からの信号に応じてそれぞれ傾斜磁場を発生する。RFコイル404はRF送信部410の信号に応じて高周波磁場を発生する。本実施の形態のMRI装置では、RFコイル405として、高感度な小型RFコイルを複数個並べたRFコイル405が備えられている。RFコイル405が受信した信号は、信号検出部406で検出され、信号処理部407で信号処理され、また計算により画像信号に変換される。画像は表示部408で表示される。
上述した傾斜磁場電源409、RF送信部410、信号検出部406の動作は制御部411で制御される。制御のタイムチャートは一般にパルスシーケンスと呼ばれており、撮影方法によって異なる種々のパルスシーケンスが予め制御部411の記憶装置に格納されている。本実施の形態のMRI装置では、パルスシーケンスとして、後に詳述するが、非直交撮影のパルスシーケンスが備えられ、これにパラレルMRIを適用した撮影シーケンスが実行される。
RFコイル405の信号検出部の一例を図2に示す。RFコイル405は、複数の小型RF受信コイルからなるマルチプルコイルで、図2に示す例では、70個のRF受信コイル301がそれぞれプリアンプ302に接続されて一つのマルチプルコイルを構成している。信号検出部406は、並列する4〜8個のAD変換・直交検波回路303から成り、これらAD変換・直交検波回路303には、スイッチ306を介して、各RF受信コイル301の各プリアンプの出力が選択的に接続される。信号処理部407は、各AD変換・直交検波回路303でAD変換されたデジタル信号に対し、フーリエ変換、バックプロジェクション法などの演算を施し、各RF受信コイル301の画像データを作成する演算部305、各画像データを合成する合成部307などを備えている。
次に上記MRI装置の動作、特に演算部305および合成部307による画像再構成の実施の形態を説明する。
<第1の実施の形態>
まずMRI装置に搭載された撮影シーケンスについて説明する。本実施の形態では、非直交撮影のパルスシーケンスとして、ラディアルスキャンを採用する。図3に、撮影シーケンスの一例として、典型的な2Dラディアルスキャングラディエントエコー(GrE)シーケンスを示す。この撮影シーケンスでは、被検体の組織を構成する原子核スピン(通常はプロトン)を励起するためのRFパルス501を、スライスエンコード傾斜磁場パルス502と共に印加し、次いで、2軸方向(G方向およびG方向)にそれぞれプリパルス504、506と傾斜磁場パルス505、507を印加し、プリパルスの印加量と傾斜磁場パルスの印加量の絶対値が同一になった時点でピークとなるグラディエントエコー信号508を計測する。励起からエコー信号を発生させるまでの時間すなわちエコー時間TEは画像コントラストを決めるパラメータであり、撮影の目的に応じて任意に設定できる。
計測した1つのエコー信号508をk空間に配置したデータは、k空間の原点を通り、k空間の座標軸に対する角度が2軸(G、G)の傾斜磁場パルスの印加量によって決まる一列のデータであり、スポーク(ラディアルスキャンにおける計測軌跡;以下計測軌跡を単に軌跡と略記する。)と呼ばれる。以上のステップを繰り返し時間TR毎に、2軸方向の傾斜磁場パルスの印加量とその比を異ならせながら例えば404回繰り返すことにより、k空間上を原点を中心に回転しながらデータを取得することができる。1枚の画像の取得時間は、[TR]x[データ列数(スポーク数)]である。
通常のラディアルスキャンでは、既に説明したように、再構成アーチファクトが表れないようにするために、フーリエ変換の点数に対して、スポーク線を1.6倍程度にする。これに対し、本実施の形態では、パラレルMRIを適用し、スポーク数を間引いてk空間データを取得し、撮影時間を短縮する。
通常のラディアルスキャンと本実施の形態のパラレルMRIを適用したラディアルスキャンとの違いを、フーリエ変換の点数が256×256の場合を例にして、説明する。図4(a)、(b)は、ラディアルスキャンによる非直交データ201を示し、(a)はパラレルMRIを適用しない場合(通常)のラディアルスキャンの軌跡、(b)は本実施の形態の場合の軌跡である。(c)は、グリッディングする直交座標系(k空間)208である。図示するように、ラディアルスキャンでは、放射状のスポーク202を囲む円203内がデータ取得範囲であり、軌跡の直径(円203の直径)で空間分解能が決まる。これらデータは、グリッディングにより同一空間分解能のk空間の直交格子の格子点(グリッド)上のデータに変換される。グリッディングは、格子点上のデータを非直交データから推定する処理であり、具体的には非直交データのうち格子点から一定距離内にあるデータを距離に応じて重み付け加算して格子上のデータを作成する。円203の外側の領域のデータは、ゼロが満たされる。グリッドの間隔209は、円203の円周において、隣接するスポーク(データの軌跡)の間隔204にほぼ等しいか大きいことがラディアルスキャンのアーチファクトを抑制するために重要である。フーリエ変換の点数が256×256、スポーク数を404本とした通常のラディアルスキャン(a)では、この条件を満たしている。
一方、本実施の形態では、図4(b)に示すように、スポーク数を通常の場合の例えば2分の一とする。図中、計測したスポーク205を実線で、計測されていないスポーク206(間引いたスポーク)を点線で示す。典型的なTRが10ms、スポーク数が404本の例では、通常、撮影時間は4.04秒となるのに対し、スポーク数が202本では、2.02秒に短縮される。ただし計測したスポークの間隔207は、通常のスポークの間隔204の2倍である。このデータをそのままフーリエ変換した場合にはラディアルスキャンのアーチファクトが発生し、前述したSENSE法による一般化パラレル法或いはSMASH法による演算が必要となる。本実施の形態では、このような非直交データの画像再構成において、グリッディングの仕方を異ならせるとともに各小型コイルの感度分布を用いることにより、ラディアルスキャンのアーチファクトを発生させることなく、各小型コイルの画像を合成した画像を得る。
以下、画像再構成の手順を説明する。図5に画像再構成の手順の一例を示す。図では、一例として、信号検出部406のチャンネル数(図3のAD変換・直交検波部の数)が4つである場合を示している。また図示する例では、被検体の画像形成用に取得したデータとは別に、同様のラディアルスキャンによって感度分布データを作成する。
画像再構成は、受信コイル(チャンネル)毎の画像用非直交データの計測(非直交データサンプリング)処理101、画像用非直交データのグリッディング処理102、フーリエ変換処理103、感度分布用非直交データの計測(非直交データサンプリング)処理104、感度分用非直交データのグリッディング処理105、フーリエ変換処理106、および各受信コイルの計測データ及び感度分布を用いた折り返し除去演算処理107の各処理からなる。以下、各処理を詳述する。
まずラディアルスキャン(非直交データサンプリング)によって、マルチプルコイルを構成する小型RFコイル毎に放射状のk空間データを得る(処理101)。このラディアルスキャンは、図4(b)に示したようにスポークを間引いた計測であり、再構成画像用のk空間データのグリッド間隔209に比べ、スポークが外接する円の円周における隣接スポークの間隔207が広い。図示する実施の形態は、説明を簡単にするために、間隔207は間隔209の2倍としているが、マルチプルコイルを構成する小型RFコイルの数に応じて、それより広くすることが可能である。4チャンネル構成の場合、4倍まで広げることが可能である。すなわちデータを1/4に間引きすることが可能である。
次に、非直交データを直交座標系のグリッド(格子点)にグリッディングする(処理102)。グリッディングでは、最終画像と空間分解能が同じで、最終画像の視野よりも狭い視野となるようなグリッドにグリッディングする。図6(a)、(b)は、画像用非直交データのグリッディングを説明する図である。図示する例では、最終画像の視野を256mm×256mm、空間分解能を1mmとするとき、処理102では非直交データを視野128mm×128mmに対応するグリッド710にグリッディングする。なお図6(b)は線数を省略して記載しているが、実線で示すグリッド710が128mm×128mmに対応し、点線を含むグリッド711が256mm×256mmに対応する。点線部分は、処理102ではデータを配置しない部分である。こうして配置されたデータは128×128の直交座標上の2次元データである。処理102を各チャンネルの非直交データに対し施し、チャンネル毎に直交座標上の2次元データを得る。
次に、処理102で得た各チャンネルの2次元データをフーリエ変換する(処理103)。フーリエ変換103は、例えば、kx−ky空間をx−y空間(実空間)へ変換する2次元複素フーリエ変換である。この2次元データは、グリッド間隔712と元の非直交データの隣接スポークの間隔207とがほぼ等しいので、2次元複素フーリエ変換してもラディアルスキャンに起因するアーチファクトは生じない。その代わり、グリッド間隔が広がっているので、2次元複素フーリエ変換後の画像の視野は、横方向と縦方向に視野が1/2に縮小し、これに伴い、画像は折り返し成分を含む。
図7(a)は、処理102を行ったあとの折り返しのある画像を模式的に示している。図中、601は被検体である。この例では、図6(b)に示したように、視野を横方向と縦方向にそれぞれ1/2に縮小してグリッディングしているので、横方向の折り返し画像602と、縦方向の折り返し画像603が現れている。このような画像の折り返し成分は、画像を合成する際に、後述する各小型RFコイルの感度分布を用いて除去される。
各小型RFコイルの感度分布は、処理101と同様に、ラディアルスキャン(非直交データサンプリング)によって、マルチプルコイルを構成する小型RFコイル毎に放射状のk空間データを得る(処理104)。この非直交データサンプリングは、感度分布用として行なってもよいし、本計測(画像再構成に用いる非直交データの計測)(処理101)の条件やパラメータを決定するためのプリスキャンとして行なってもよい。
次に、非直交データを直交座標系のグリッド(格子点)にグリッディングする(処理105)。図6(c)、(d)は、感度分布用非直交データのグリッディングを説明する図である。この処理105では、処理102とは異なり、最終画像の視野と等しい視野、低い空間分解能に対応したグリッディングをする。例えば最終画像の視野を256mm×256mm、空間分解能を1mmとするとき、グリッディングするグリッドの視野は256mm×256mm、空間分解能は2mmとする。
このため、処理105では、非直交データを全て用いるのではなく、低空間周波数領域のデータ、例えば図6(c)に示すように、k空間原点から所定の距離の円703内にあるデータを用いる。円703の大きさは、円周におけるスポークの間隔704が、図6(d)に示すグリッドのグリッド間隔709と等しいかそれ以下となるように決定する。円703内のデータをグリッディングした結果は、図6(d)に示すように、k空間の矩形の低周波領域708の直交データとなる。
領域708の外側のグリッド交点には0を入れてk空間を埋めた後に2次元フーリエ変換する(処理106)。フーリエ変換に先立って、領域708とゼロフィル領域との境界に、ガウスフィルタ、ハニングフィルタなどの適切なフィルタを掛けることが好ましい。これにより境界領域のデータの絶対値を滑らかに接続し、フーリエ変換後のトランケーションアーチファクトを抑制できる。処理106で得られた複素画像は、低周波成分を有する大きな視野の画像である。低周波成分のカットオフは領域708の広さで決まり、視野はグリッド間隔709で決まる。図6(d)に示す例では、最終画像の視野と同じ256mm×256mmの視野の画像が得られる。この画像は、実質的に各小型RFコイルの感度分布を表している。
最後に、処理103で小型RFコイル毎に得られた画像データを、処理106で得られた感度分布を用いて合成する(処理107)。この演算は、対象となる画像データが直交データをフーリエ変換した画像であってラディアルスキャンのアーチファクトを含まないものであるから、以下のようにして、SENSE法による折り返し除去演算を適用することができる。
折り返し成分が縦方向および横方向のいずれか一方向に計測データ数を間引く1次元パラレルMRIの場合、小型RFコイル毎に求めた感度画像をCi(x,y)(i=1,2,…N:Nはコイル番号、以下同じ)、各小型RFコイル毎に求めた画像データの信号値Si(x,y)とすると、信号値Si(x,y)は、受信コイルの感度分布Ci(x,y)と被検体のプロトン密度分布P(x,y)との積で表わすことができる。但し、ここでは低視野のグリッド数Y’は、最終画像の画素数をY、間引き率(倍速数)をMとすると、Y’≡Y/Mとなり、その画像の画素値S’i(x,y’)は、式(1)となる。
Figure 0005048052
Cijは、式(2)のようなM行、N列の行列で表わすことができるので、この逆行列を計算することにより、折り返しを除去した信号が結果画像として得られる。
Figure 0005048052
本実施形態のように、縦方向および横方向の2方向それぞれに計測データ数を間引く2次元のパラレルMRIの場合、そのプロトン密度分布(展開後の画像)Pを算出する行列演算は、上述の1次元の場合と同様に、以下の式(3)で表される。
P=(SS)−1I (3)
ここで、Iは折り返し画像、Sは展開のマトリクスであり、以下の式(4)で表される。
Figure 0005048052
ここで、b(N)はチャンネル番号Nのコイルの感度、()内は位置、Δx、Δy、Δzはそれぞれ、x方向、y方向、z方向の最終画像の視野サイズ、pはx方向の倍速数の逆数、qはz方向の倍速数の逆数である。
以上説明したように、本実施形態MRI装置は、互いに異なる感度分布を有する複数の受信コイル405と、少なくとも一部がk空間の座標軸に非平行となる軌跡205上のデータを計測して、受信コイル405毎に第1のk空間データを取得する制御部411と、受信コイル405毎の、第1のk空間データと感度分布データとを用いて、パラレルイメージングに基づく演算を適用して目的画像を取得する信号処理部407と、を有し、信号処理部407は、受信コイル405毎に、第1のk空間データの少なくとも一部を、目的画像の視野より狭い視野に対応するk空間の直交格子点に再配置して第2のk空間データを取得し、受信コイル405毎の、第2のk空間データと感度分布データとを用いて、パラレルMRIに基づく演算を行い、目的画像を取得する。
第1のk空間データの少なくとも一部が再配置されるk空間の直交格子点は、目的画像と等しい空間分解能に対応する。
信号処理部407は、直交する2方向について、第1のk空間データの少なくとも一部を、目的画像の視野より狭い視野に対応するk空間の直交格子点に再配置する。
制御部411は、少なくとも一部の軌跡の間隔を、目的画像の視野と空間分解能とに対応する間隔よりも広く設定して、該間隔を広く設定した軌跡上のデータ計測を行い、信号処理部407は、データ計測された軌跡の間隔に対して、第1のk空間データを再配置する直交格子点の間隔を制御する。なお、軌跡は、k空間の原点を中心とする角度の異なる複数の放射状軌跡である。
信号処理部407は、パラレルイメージングに基づく演算として、受信コイル405毎に第2のk空間データをフーリエ変換して折り返しのある画像を取得し、受信コイル405毎の折り返しのある画像と感度分布データとを用いて、行列演算により目的画像を取得する処理を行う。
また、本実施形態のMRI装置は、互いに異なる感度分布を有する複数の受信コイル405を用いて被検体を撮影して、当該被検体の画像を目的画像として取得する磁気共鳴イメージング方法であって、少なくとも一部がk空間の座標軸に非平行となる軌跡上のデータを計測して、受信コイル405毎に第1のk空間データを取得するステップと、受信コイル405毎に、第1のk空間データの少なくとも一部を、目的画像よりも狭い視野に対応するk空間の直交格子点に再配置して第2のk空間データを取得するステップと、受信コイル405毎の、第2のk空間データと感度分布データとを用いて、パラレルイメージングに基づく演算を行い、目的画像を取得するステップと、を備えることを特徴とする磁気共鳴イメージング方法を実行する。
磁気共鳴イメージング方法の実行にあたり、第1のk空間データの少なくとも一部が再配置されるk空間の直交格子点は、目的画像と等しい空間分解能に対応する。
また、磁気共鳴イメージング方法で行われるパラレルイメージングに基づく演算は、受信コイル毎に第2のk空間データをフーリエ変換して折り返しのある画像を取得し、受信コイル毎の折り返しのある画像と感度分布データとを用いて、行列演算により目的画像を取得する処理である。
以上説明したように、本実施の形態では、データを間引いて取得したラディアルスキャンの非直交データに対して、同じ空間分解能であって2次元方向にグリッド間隔を広げたグリッドにグリッディングすることにより、ラディアルスキャンのアーチファクトを取り込まずに、通常の画像折り返し成分を持つ直交座標系データに変換し、それを公知のSENSEアルゴリズムで折り返し除去する。したがって、折り返し除去について、既存のソフトウエアとアルゴリズムを活用でき、高速な演算ができる。
上述のように、従来技術である一般化パラレル法では、折り返しアーチファクトが実空間のあらゆる点(自身以外の全画素)から入ってくること想定して演算するため、演算量が増えて計算時間がかかる。例えば、最終画像の一辺が画素数Nである場合、そのサイズはN×Nとなる。この場合、ある点に重なるアーチファクトはN×N−1の画素からの折り返しを考慮する必要がある。ここで、Nは例えば256という数値である。
一方、本実施形態によれば、まず、粗いグリッディングにより折り返しアーチファクトが特定の画素からのみ入るようにデータを置換する。置換後の画像がA倍速のパラレルMRI撮像であれば、折り返しアーチファクトの元信号として考慮する画素は、A×A−1画素になる。ここで、Aは例えば2という数値を取る。従って、従来の一般化パラレル法で必要な演算比べ、演算時間は、例えば、(2×2−1)/(256×256−1)倍となり、大幅に短縮する。
また感度分布については、同じようにデータを間引いて取得したラディアルスキャンの非直交データに対して、データ間隔が密である一部を取り出し、最終画像と視野が等しいグリッドにグリッディングすることにより、ラディアルスキャンのアーチファクトを取り込まずに、実質的にコイルの感度分布を表す画像データを得ることができる。この感度分布は、上述したSENSEアルゴリズムの折り返し除去演算に利用される。
なお上記実施の形態では、直交データを作成する処理105において、データのないk空間の外周を0で埋める場合を説明したが、これは低空間周波数の感度マップを求めることを目的としており、同様の感度マップが得られるならば、この方法に限定されない。例えば、ゼロフィルの代わりに、少ないマトリクス数でフーリエ変換し、小さいサイズ(例えば64×64)のマップを作成する。その後に、実空間上の補間処理(例えばスプライン補間)によって目的画像と同じサイズ(例えば256×256)の感度マップを作成しても良い。この場合、低周波数でフーリエ変換することで発生するリンギングアーチファクトを、低域通過フィルタなどで除去するなどの付加的な処理を行ってもよい。これにより感度マップの精度は向上する。
また上記実施の形態では、感度分布データを算出するための非直交データは、本計測(画像再構成に用いる非直交データの計測)とは別に計測する場合を説明したが、図8に示すように、本計測の非直交データを用いて感度分布データを算出してもよい。この場合の画像再構成は、受信コイル(チャンネル)毎の画像用非直交データの計測(非直交データサンプリング)処理101、画像用非直交データのグリッディング処理102、フーリエ変換処理103、感度分用非直交データのグリッディング処理105、フーリエ変換処理106、および各受信コイルの計測データ及び感度分布を用いた折り返し除去演算処理107の各処理からなる。各処理の詳細は、図5の場合と同様である。ただし、処理101で計測した非直交データは、感度分布算出にも用いる。この場合には、本計測中の状態変化に対応した感度分布データを用いており、所謂セルフキャリブレーション機能を持つので、被検体が動いていても安定にパラレル撮影ができる。
すなわち、信号処理部407は、受信コイル405毎に、第1のk空間データの一部を、目的画像と等しい視野及び低い空間分解能に対応するk空間の直交格子点に再配置して第3のk空間データを取得し、該第3のk空間データを用いて感度分布データを取得する。
このとき、信号処理部407は、第1のk空間データの内の原点近傍のデータを、直交格子点の原点近傍に再配置して第3のk空間データを取得する。または、第1のk空間データの内のデータであって、k空間の直交格子点の間隔とデータ間隔が同じかそれ以下である密データ領域のデータを、直交格子点の対応する領域に再配置して第3のk空間データを取得する。そして、信号処理部407は、第3のk空間データにおける、第1のk空間データが再配置された原点近傍の直交格子点とは異なる他の直交格子点にはゼロを配置する。
また、本実施形態のMRI装置は、上述の磁気共鳴イメージング方法を実行するにあたり、受信コイル405毎に、第1のk空間データの一部を、目的画像と等しい視野及び低い空間分解能に対応するk空間の直交格子点に再配置して第3のk空間データを取得し、当該第3のk空間データを用いて、感度分布データを取得するステップをさらに有する。
図9は感度分布データの作成を一般化した実施の形態を示す図である。この場合の画像再構成は、受信コイル(チャンネル)毎の画像用非直交データの計測(非直交データサンプリング)処理101、画像用非直交データのグリッディング処理102、フーリエ変換処理103、および各受信コイルの計測データ及び感度分布を用いた折り返し除去演算処理107の各処理からなる。各処理の詳細は、図5の場合と同様である。ただし、処理107で用いる感度分布データの取得、作成1001の手段は何ら限定されない。例えば、本計測とは別にプリスキャンにて感度分布データを取得しても良い。この例では、感度分布データは、非直交データサンプリングに限定することなく作成することができる。例えば、感度分布は直交座標系の実計測データから作成されていても良い。このような例は、臨床撮影で同一部位を異なるパルスシーケンスで撮影する場合、感度分布データを直交系と非直交系で共通に利用できるメリットがある。
以上説明した感度分布データ作成に関する変更例は、以下の各実施の形態についても同様に適用できる。
<第2の実施の形態>
第2の実施の形態の画像再構成方法の手順は、図1に示す第1の実施の形態の手順と同じである。即ち、ステップ101でラディアルスキャンにより非直交データをサンプリングし、ステップ102で非直交データを最終視野よりも狭い視野にグリッディングし、ステップ103でフーリエ変換し、ステップ107で実空間のデータに対し各小型コイルの感度分布を用いた折り返し除去演算を行なう。またコイルの感度分布は、ステップ104〜106により、非直交データから算出する。
ただし本実施の形態では、スポークを間引いて非直交データを計測する際に、全方向に均一に間引くのではなく、一方向について他の方向より間引き率を高くする。図10に本実施の形態による非直交データサンプリングの一例を示す。図中、(a)、(b)は、本計測の非直交データサンプリングとグリッディングを説明する図、(c)、(d)は感度分布用の非直交データサンプリングとグリッディングを説明する図である。(a)と(c)は、同じデータであっても別に取得したデータであっても良い。図中、図6と同じ要素については同じ符号で示した。
図示するように、縦方向(ky方向)に平行なスポークを中心として動径方向に所定の角度範囲(例えば90度の範囲)の領域については、スポークを2分の1に間引いて計測し、横方向に伸びるスポークは間引かずに計測する。計測するスポーク数は例えば303スポークである。図中、点線で示すスポーク801が間引かれたスポークである。その結果、横方向のスポークの隣接距離803は、間引く前の間隔に等しい。また、縦方向に伸びるスポークは間引かれているため、その隣接スポーク間距離804は、間引く前の間隔の2倍となっている。
次にこのデータを図10(b)に示すように、非等方グリッドにグリッディングする。非等方グリッドは、例えば、縦方向のグリッド間隔806は、最終画像に対応するグリッド間隔と等しく、横方向のグリッド間隔805はその2倍とする。例えば最終画像の視野を256mm×256mm、空間分解能を1mmとするとき、グリッディングするグリッドの視野は256mm×128mm、空間分解能は1mm×2mmとする。このような非等方グリッドを用いるのは次の理由による。図10(a)に示す非直交データは、k空間の高周波領域では、横方向のデータ間隔はスポークの隣接間隔804がほぼ2倍に広がっているが、縦方向のデータサンプルの間隔はスポーク上のデータサンプリングで決まるため、十分なサンプリング密度を保持できている。また、k空間の中低周波領域(縦方向中央部)については、横方向のスポークは間引かれていないためデータ点数が密になっている。従って横方向のグリッド間隔が縦方向のグリッド間隔の2倍である非等方グリッドを用いた場合、縦横両方向において非直交データの最大データ間隔とほぼ間隔が等しいグリッドにグリッディングすることとなり、ラディアルスキャンのアーチファクトを回避することができる。
このような非等方グリッドにグリッディングされたk空間データを2次元フーリエ変換した画像は、図7(b)に示すように、縦方向の折り返しはないが、横方向に折り返し画像602を生じる。この折り返しは、マルチプルコイルの各小型コイルの感度分布を用いて除去される(ステップ107)。感度分布を用いた折り返し除去演算は、第1の実施の形態と同様に行なうことができる。
本実施の形態においても、コイルの感度分布は、本計測で又は本計測とは別に計測した非直交データから算出してもよいし、プリスキャンにて感度分布データを取得しても良いが、ここでは、本計測と同様の非直交データを用いてコイル感度分布を求める手順の一例を図10(c)、(d)を参照して説明する。
図10(d)は、(c)の非直交データをグリッディングする様子を示す図であるが、グリッディングの方法は、基本的に図6に示す第1の実施の形態と同じである。すなわち、縦方向に間引いた領域のスポークの最大間隔802が、グリッド間隔709と等しくなるような領域(円703で囲まれる領域)を選択し、その領域の非直交データを、最終画像の視野と等しいグリッドの領域708内で、グリッド間隔709で等方的にグリッディングする。それ以外の領域には0を設定する。このデータを256×256で2次元フーリエ変換する。得られる画像は、縦方向に低空間分解能であるが、折り返しのない画像が得られる。各小型コイルについて上記ステップ104〜106を行い、画像を得、各コイルの感度分布データとする。
以上説明したように、本実施形態のMRI装置は、第一の実施形態と基本的に同様であるが、信号処理部407は、直交する2方向のうちの1方向について、第1のk空間データの少なくとも一部を、目的画像の視野より狭い視野に対応するk空間の直交格子点に再配置する。なお、本実施形態では、軌跡は、k空間の原点を中心とする角度の異なる複数の放射状軌跡であり、信号処理部407は、所定方向の軌跡の間隔を他の方向の軌跡の間隔よりも広げるよう制御する。
本実施の形態によれば、フーリエ変換後の折り返しは、縦方向に2倍速のパラレルMRIと等価になる。これを実空間データを用いた折り返し除去演算により画像再構成(SENSE再構成)することで、折り返しは除去される。なお図10では、スポークの間隔を2値的に変化させる場合を例示したが、非等方グリッドにグリッディングする際の条件を、非直交座標系シーケンスに起因するアーチファクトが出ないような条件とする、即ちグリッドの間隔と非直交データの間隔との関係を適切に設定する限りは、スポークの間隔は連続的に変化させるなど種々の変更が可能である。
以上、第1および第2の実施の形態を説明した。これら実施の形態では、非直交データサンプリングを2次元のラディアルスキャンで行ったが、本発明は3次元のラディアルスキャンに対しても適用できる。また図3では、GrEシーケンスを使って説明したが、SEシーケンスやバランストSGシーケンス、EPIシーケンスでも適用できる。さらに1枚の画像のみを得るのではなく、k空間データを連続して取得し、時系列画像を得るダイナミックスキャンにも適用できる。
以下、本発明の他の実施の形態として、ラディアルスキャン以外の非直交データサンプリングを行なうパルスシーケンスに適用した実施の形態を説明するが、上述した変更は、ラディアルスキャン以外のパルスシーケンスにも適用できる。
<第3の実施の形態>
本実施の形態は、ラディアルスキャンではなく、スパイラルスキャンにより非直交データをサンプリングする点が、第1および第2の実施の形態と異なる。図11(a)に、スパイラルスキャンにより計測された非直交データを、(b)、(c)に、非直交データのグリッディングの様子を示す。また(d)に従来のスパイラルスキャンにより計測された非直交データを示す。ここでは、1回の励起後、傾斜磁場の反転を繰り返しk空間の全データを計測するシングルショットスパイラルの例を示している。
スパイラルスキャンは、エコー信号計測の際に、2軸方向(位相エンコード方向および読み出し方向)の傾斜磁場を振幅が変化(増加)するサイン曲線状に連続して印加し、サイン曲線の一周期毎にエコー信号を計測するパルスシーケンスを実行する。これによりk空間上の軌跡は、図11(d)に示すようにk空間の原点から始まり渦巻状にk空間の外側へ広がっていく。ここで渦巻き1202の間隔は、2軸方向の傾斜磁場の面積の変化量によって決まり、通常のスパイラルスキャンでは、隣接する軌跡の間隔は、k空間の原点付近と周辺とで等しい。スパイラルスキャンのアーチファクトを抑制するために、渦巻き1202の間隔は最終画像のマトリクス(k空間の間隔709)とほぼ等しいか小さいことが重要である。図11(d)の軌跡と、例えば256×256の再構成マトリクスとは、この制約を満たしている。これに対し、本実施の形態では、渦巻き1201の間隔1203が、例えば通常間隔1202の2倍となるように傾斜磁場の変化量が設定され、図11(a)に示すような非直交データを得る。
この非直交データは、図11(b)に示すように、非直交データの広がった間隔に対応したグリッドにグリッディングする。グリッドの間隔712は、スパイラルスキャンの渦巻きの間隔と等しいかそれより大きい。つまり、最終画像の視野よりも狭い視野で、等しい空間分解能(例えば256×256)に対応したグリッドにグリディングする。このようにグリッディングして得た直交データを2次元フーリエ変換することにより得られる画像は、折り返し成分を含んでいる。各小型コイルで得た非直交データについて、同様のグリッディングおよび2次元フーリエ変換を行なう。
感度分布の作成では、本計測と同じ或いは別途取得した非直交データうち、円703で囲まれる領域(低周波数領域)のデータを選択し、図11(c)に示すように、これを対応するグリッドの領域708にグリッディングする。円703は、円703に含まれるデータの最大間隔が領域708のグリッド間隔709と等しいかそれ以下であるような大きさである。これによりスパイラルスキャンのアーチファクトを抑制できる。この円703は、例えば原点から最大周波数までの2分の一の半径とする。グリッド207の他の領域には0を設定し、必要に応じてフィルタを適用した後、2次元フーリエ変換する。こうして得られる画像を各コイルの感度分布とする。
なお、本計測で取得した非直交データを感度分布の算出にも用いる場合、上述のように、感度分布算出に用いるデータを抽出する領域(円703)内のデータの最大間隔をグリッド間隔709以下とする。これを実現するためには、例えば、円703に含まれる渦巻き1201の最大間隔が間隔709以下となるよう、傾斜磁場の変化量を設定する。すなわち、図14(a)に示すように、円703内の渦巻き1201の間隔1204が、外側の領域の渦巻き1201の間隔1203より密になるよう、非直交データを取得する。
このようにして得られた非直交データ全体は、図14(b)に示すように、非直交データの広がった間隔に対応したグリッドにグリッディングする。グリッドの間隔712は、スパイラルスキャンの渦巻きの間隔と等しいかそれより大きい。つまり、最終画像の視野よりも狭い視野で、等しい空間分解能(例えば256×256)に対応したグリッドにグリディングする。このようにグリッディングして得た直交データを2次元フーリエ変換することにより得られる画像は、折り返し成分を含んでいる。各小型コイルで得た非直交データについて、同様のグリッディングおよび2次元フーリエ変換を行なう。
一方、感度分布の作成では、取得した非直交データうち、円703で囲まれる領域(低周波数領域)のデータを選択し、図14(c)に示すように、これを対応するグリッドの領域708にグリッディングする。円703は、円703に含まれる渦巻きの最大間隔が領域708のグリッド間隔709と等しいかそれ以下であるような大きさである。これによりスパイラルスキャンのアーチファクトを抑制できる。グリッド207の他の領域には0を設定し、必要に応じてフィルタを適用した後、2次元フーリエ変換する。こうして得られる画像を各コイルの感度分布とする。
なお、本計測で取得した非直交データを感度分布の算出にも用いる場合、円703内のデータの最大間隔をグリッド間隔709以下とするためには、上述のように渦巻き1201の間隔を変えるのではなく、円703内でのデータ取得において、サンプリング間隔を密にしてもよい。すなわち、サンプリング間隔の最大値が、間隔709以下となるよう設定するよう構成する。
各コイルについて得られた折り返し成分を含む画像データを、各コイルの感度分布を用いて、折り返しを除去した演算を行い合成することは第1の実施の形態と同様である。
以上のように、本実施形態のMRI装置は、第一の実施形態と基本的に同様であるが、軌跡は、k空間の原点を始点とし、渦巻状にk空間の原点側から周辺側に広がる曲線軌跡となる。
本実施例によれば、データサンプリング速度を一定に保つことでデータ取得時間を半減し、TR、TEをほぼ1/2に短縮することができる。この場合、撮像時間は実質的に4倍高速になる。
<第4の実施の形態>
本実施の形態は、ラディアルスキャンではなく、ハイブリッドラディアルスキャンにより非直交データをサンプリングする点が、第1および第2の実施の形態と異なる。図12(a)に、ハイブリッドラディアルスキャンにより計測された非直交データを、(b)、(c)に、非直交データのグリッディングの様子を示す。また(d)に従来のハイブリッドラディアルスキャンにより計測された非直交データを示す。
ハイブリッドラディアルスキャンは、Gr型、SE型、FSE型などがあり、本発明はいずれにも適用できる。ハイブリッドラディアルスキャンでは、図12(a)、(d)に示すように、k空間の原点を通る軌跡(スポークに相当)とそれと平行した複数の軌跡からなるブレード1301を、角度を変えて複数個計測する。図では、説明をしやすくするために4ブレードの例を示している。本実施の形態の計測では、ブレードを構成する軌跡の数を、(d)に示す通常の場合より少なくする(図では9本の軌跡を5本に減じている)。
このような非直交データを、画像再構成のためにグリッディングし、直交データに変換する。ここでも、最終画像のマトリクスサイズよりも小さいサイズのグリッドにグリッディングし、ハイブリッドラディアルスキャン固有のアーチファクトを防止する。すなわち、間引きして広がった軌跡の間隔1302とほぼ等しい間隔のグリッドにグリッディングする。この直交データは、視野が最終画像の視野より狭いため折り返しアーチファクト成分を含んでいる。
一方、各小型コイルの感度分布を求めるためのグリッディングでは、第1の実施の形態と同様に、非直交データのうちk空間の中心部分のデータ、即ち円703で囲まれる部分のデータのみをこれを対応するグリッドの領域708にグリッディングする。例えば、256×256の直交座標点上のデータに変換する。このグリッディングは、最終画像の視野と同じで低空間分解能のグリッドへのグリッディングであり、グリッド軌跡の間隔709が、軌跡の間隔1302にほぼ等しいか大きいという、ハイブリッドラディアルのアーチファクトを抑制するための条件を満たしている。領域708以外の領域には0を設定し、必要に応じてフィルタを適用した後、2次元フーリエ変換する。こうして得られる画像を各コイルの感度分布とする。
以上のように、本実施形態のMRI装置は、第一の実施形態と基本的に同様であるが、軌跡は、k空間の原点を中心とする角度の異なる複数の放射状軌跡と、核放射状軌跡に平行な直線軌跡となる。
本実施の形態によれば、データサンプリング速度を一定に保つことでデータ取得時間を半減し、TR、TEをほぼ1/2に短縮することができる。この場合、撮像時間は実質的に4倍高速になる。
なお本実施の形態のハイブリッドラディアル型の撮影シーケンスは、例えばFSE型ハイブリッドラディアルシーケンスにも適用できる。
<第5の実施の形態>
第5の実施の形態は、非直交データサンプリングがフリップ角の異なる複数種のRFパルスを用いており、複数のスポーク或いは軌跡のデータがフリップ角の異なるデータを含んでいる点が、上記第1〜第4の実施の形態と異なる。
本実施の形態では、例えば、図3に示す2Dラディアルスキャンの場合、RFパルス501としてフリップ角が異なる複数種類、例えば10°、30°、60°のフリップ角のRFパルスを用い、繰り返し時間毎にフリップ角をサイクリックに変えて計測を行なう。このような可変フリップ角サンプリングは、RFパワーを低減し、比吸収率(Specific Absorption Rate : SAR)を抑制する有効な手法であり、ダイナミック撮影などの連続撮影に好適である。
この非直交データサンプリングにより得られる非直交データ1500を図13(a)に示す。図では、フリップ角の違いはスポークの線種で表現している。例えば、実線のスポークはフリップ角60°のときに計測されたデータ1501、一点鎖線のスポークはフリップ角30°のときに計測されたデータ1502、二点鎖線のスポークはフリップ角10°のときに計測されたデータ1503である。図では、計測されなかったスポークは省略しているが、通常のラディアルスキャンでは図示されたスポークの間にも計測されるスポークが存在している。
まずこの非直交データを、画像再構成のために、スポーク間隔と等しいグリッド間隔のグリッド上にグリッディングする。すなわち最終画像の視野より小さい視野で且つ空間分解能が等しいグリッドにグリッディングする。このことは第1〜第4の実施の形態と同様である。ただし本実施の形態では、グリッディングの際に非直交データのフリップ角に応じて重み付けすることが好ましい。こうして得られる直交データを2次元フーリエ変換したものは、ラディアルスキャン固有のアーチファクトは含まないが、視野が縮小したことにより、折り返し画像成分を有している。
次に同様に計測した非直交データから折り返し除去演算のための感度分布を作成する。感度分布の作成では、図13(a)に示す非直交データ1500のうち、フリップ角が同じであるデータのみを取り出し、グリッディングする。例えば、図13(b)に示すように、フリップ角10°のときに計測されたデータ1503のみを用いてグリッディングする。この場合、データ1503のうちk空間中心近傍のデータのみ(円1504内のデータ)をグリッディングし、k空間の周辺に0を設定し、フーリエ変換する。得られた画像データを小型コイルの感度分布とする。或いは、第1の実施の形態において説明したように、ゼロフィルをしない代わりに、少ないマトリクス数でフーリエ変換し、小さいサイズ(例えば64×64)のマップを作成する。その後に、実空間上の補間処理(例えばスプライン補間)によって目的画像と同じサイズ(例えば256×256)の感度マップを作成する。
作成された各小型コイルの感度分布を用いて、各小型コイルについて得られた、折り返し成分を持つ画像データ(実空間データ)に対し、折り返しを除去する演算を行い合成し、最終画像を得る。
以上説明したように、本実施形態のMRI装置は、基本的に第一の実施形態と同様であるが、第1のk空間データは、複数の異なるフリップ角の高周波磁場パルスを用いて計測され、信号処理部407は、1種類のフリップ角の高周波磁場パルスを用いて計測されたデータのみを用い、第2のk空間データを取得する。
本実施の形態によれば、非直交データサンプリングに可変フリップ角サンプリングを適用した撮影においても、データ取得時間の短縮と実空間で演算するパラレルイメージングが可能となる。
なお感度分布に用いるデータとして、フリップ角10°のデータを用いる場合を説明したが、それ以外のフリップ角のデータを用いてもよい。ただし一般にフリップ角が大きいデータほど画像のコントラストが大きくなるので、感度分布を求めるためには、低フリップ角のデータを用いることが好ましい。
本実施の形態は、ラディアルスキャンのみならず、ハイブリッドラディアルスキャンにも適用できる。ハイブリッドラディアルスキャンの場合には、例えば1つのブレードを構成するスポークのフリップ角を変えて計測し、各ブレードからフリップ角が同じであるスポークのデータを選択し、感度分布の作成に用いることができる。
なお、上記各実施形態において、信号処理部407が、パラレルイメージングに基づく演算として、第1のk空間データが再配置された直交格子点の間の直交格子点のデータを、第1のk空間データが再配置された直交格子点のデータと感度分布データとを用いて求める処理を行うよう構成してもよい。
本発明によれば、非直交系撮影シーケンスに対して、直交撮影でのパラレルMRIが高速で行える演算方法が提示され、非直交系撮影シーケンスヘのパラレルMRI適用が容易になる。これにより、SMASH法またはSENSE法の直交撮影シーケンスが搭載された製品において、演算方式の異なる非直交型を開発することなく、実用的な非直交撮影シーケンスを適用することができる。
本発明が適用されるMRI装置のブロック図 図1のMRI装置の検出部および信号処理部の一例を示すブロック図 本発明のMRI装置で実行されるパルスシーケンスの一例を示す図 従来および本発明における非直交データサンプリングを説明する図 本発明の画像再構成方法の第1の実施の形態を示すフローチャート 第1の実施の形態における画像再構成を説明する図 画像データに含まれる折り返しアーチファクトを説明する図 第1の実施の形態の変更例を示すフローチャート 第1の実施の形態の一般化した例を示すフローチャート 第2の実施の形態における画像再構成を説明する図 第3の実施の形態における画像再構成を説明する図 第4の実施の形態における画像再構成を説明する図 第5の実施の形態における画像再構成を説明する図 第3の実施形態における画像再構成を説明する図
符号の説明
401・・・被検体、402・・・静磁場発生磁石、403・・・傾斜磁場コイル、404・・・RFコイル、405・・・RFコイル(受信コイル)、406・・・信号検出部、407・・・信号処理部、408・・・表示部、409・・・傾斜磁場電源、410・・・RF送信部、411・・・制御部

Claims (20)

  1. 互いに異なる感度分布を有する複数の受信コイルと、
    少なくとも一部がk空間の座標軸に非平行となる軌跡上のデータを計測して、受信コイル毎に第1のk空間データを取得する計測制御手段と、
    前記受信コイル毎の、前記第1のk空間データと感度分布データとを用いて、パラレルイメージングに基づく演算を適用して目的画像を取得する画像再構成手段と、を有し、
    前記画像再構成手段は、
    前記受信コイル毎に、前記第1のk空間データの少なくとも一部を、前記k空間の直交格子点に再配置して第2のk空間データを取得し、
    前記受信コイル毎の、前記第2のk空間データと前記感度分布データとを用いて、前記パラレルイメージングに基づく演算を行い、前記目的画像を取得する磁気共鳴イメージング装置であって、
    前記第1のk空間データの少なくとも一部が再配置される前記k空間の直交格子点は、前記目的画像の視野より狭い視野に対応すること
    を特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  2. 請求項1記載の磁気共鳴イメージング装置において、
    前記第1のk空間データの少なくとも一部が再配置される前記k空間の直交格子点は、前記目的画像と等しい空間分解能に対応すること
    を特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  3. 請求項1記載の磁気共鳴イメージング装置であって、
    前記画像再構成手段は、直交する2方向について、前記第1のk空間データの少なくとも一部を、前記目的画像の視野より狭い視野に対応する前記k空間の直交格子点に再配置すること、
    を特徴とする核磁気共鳴イメージング装置。
  4. 請求項1記載の磁気共鳴イメージング装置であって、
    前記画像再構成手段は、直交する2方向のうちの1方向について、前記第1のk空間データの少なくとも一部を、前記目的画像の視野より狭い視野に対応する前記k空間の直交格子点に再配置すること、
    を特徴とする核磁気共鳴イメージング装置。
  5. 請求項1記載の磁気共鳴イメージング装置であって、
    前記計測制御手段は、少なくとも一部の軌跡の間隔を、前記目的画像の視野と空間分解能とに対応する間隔よりも広く設定して、該間隔を広く設定した軌跡上のデータ計測を行い、
    前記画像再構成手段は、前記データ計測された軌跡の間隔に対応して、前記第1のk空間データを再配置する前記直交格子点の間隔を制御すること
    を特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  6. 請求項5記載の磁気共鳴イメージング装置において、
    前記軌跡は、前記k空間の原点を中心とする角度の異なる複数の放射状軌跡であること
    を特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  7. 請求項6記載の磁気共鳴イメージング装置において、
    前記計測制御手段は、所定方向の軌跡の間隔と他の方向の軌跡の間隔とを異ならせること
    を特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  8. 請求項5記載の磁気共鳴イメージング装置において、
    前記軌跡は、前記k空間の原点を中心とする角度の異なる複数の放射状軌跡と、各放射状軌跡に平行な直線軌跡であること
    を特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  9. 請求項1記載の磁気共鳴イメージング装置において、
    前記軌跡は、前記k空間の原点を始点とし、渦巻状にk空間の原点側から周辺側に広がる曲線軌跡であること
    を特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  10. 請求項1記載の磁気共鳴イメージング装置において、
    前記画像再構成手段は、前記受信コイル毎に、前記第1のk空間データの一部を、前記目的画像と等しい視野及び低い空間分解能に対応するk空間の直交格子点に再配置して第3のk空間データを取得し、該第3のk空間データを用いて前記感度分布データを取得すること
    を特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  11. 請求項10記載の磁気共鳴イメージング装置において、
    前記画像再構成手段は、前記第1のk空間データの内の原点近傍のデータを、前記直交格子点の原点近傍に再配置して前記第3のk空間データを取得すること
    を特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  12. 請求項11記載の磁気共鳴イメージング装置において、
    前記画像再構成手段は、前記第3のk空間データにおける、前記第1のk空間データが再配置された前記原点近傍の直交格子点とは異なる他の直交格子点にはゼロを配置すること
    を特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  13. 請求項10記載の磁気共鳴イメージング装置において、
    前記画像再構成手段は、前記第1のk空間データの内のデータであって、前記k空間の直交格子点の間隔とデータ間隔が同じかそれ以下である密データ領域のデータを、前記直交格子点の対応する領域に再配置して前記第3のk空間データを取得すること
    を特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  14. 請求項1記載の磁気共鳴イメージング装置において、
    前記第1のk空間データは、複数の異なるフリップ角の高周波磁場パルスを用いて計測され、
    前記画像再構成手段は、同一のフリップ角の高周波磁場パルスを用いて計測されたデータのみを用い、前記第2のk空間データを取得すること
    を特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  15. 請求項1記載の磁気共鳴イメージング装置において、
    前記画像再構成手段は、前記パラレルイメージングに基づく演算として、前記受信コイル毎に前記第2のk空間データをフーリエ変換して折り返しのある画像を取得し、前記受信コイル毎の折り返しのある画像と前記感度分布データとを用いて、行列演算により前記目的画像を取得する処理を行うこと
    を特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  16. 請求項1記載の磁気共鳴イメージング装置において、
    前記画像再構成手段は、前記パラレルイメージングに基づく演算として、前記第1のk空間データが再配置された前記直交格子点の間の直交格子点のデータを、前記第1のk空間データが再配置された前記直交格子点のデータと前記感度分布データとを用いて求める処理を行うこと
    を特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  17. 互いに異なる感度分布を有する複数の受信コイルを用いて被検体を撮影して、当該被検体の画像を目的画像として取得する磁気共鳴イメージング方法であって、
    少なくとも一部がk空間の座標軸に非平行となる軌跡上のデータを計測して、受信コイル毎に第1のk空間データを取得するステップと、
    前記受信コイル毎に、前記第1のk空間データの少なくとも一部を、前記目的画像よりも狭い視野に対応する前記k空間の直交格子点に再配置して第2のk空間データを取得するステップと、
    前記受信コイル毎の、前記第2のk空間データと感度分布データとを用いて、パラレルイメージングに基づく演算を行い、前記目的画像を取得するステップと、を備えること
    を特徴とする磁気共鳴イメージング方法。
  18. 請求項17記載の磁気共鳴イメージング方法において、
    前記第1のk空間データの少なくとも一部が再配置される前記k空間の直交格子点は、前記目的画像と等しい空間分解能に対応すること
    を特徴とする磁気共鳴イメージング方法。
  19. 請求項17記載の磁気共鳴イメージング方法において、
    前記受信コイル毎に、前記第1のk空間データの一部を、前記目的画像と等しい視野及び低い空間分解能に対応するk空間の直交格子点に再配置して第3のk空間データを取得し、当該第3のk空間データを用いて、前記感度分布データを取得するステップをさらに有すること
    を特徴とする磁気共鳴イメージング方法。
  20. 請求項17記載の磁気共鳴イメージング方法において、
    前記パラレルイメージングに基づく演算は、前記受信コイル毎に前記第2のk空間データをフーリエ変換して折り返しのある画像を取得し、前記受信コイル毎の折り返しのある画像と前記感度分布データとを用いて、行列演算により前記目的画像を取得する処理であること
    を特徴とする磁気共鳴イメージング方法。
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