JP4679158B2 - 磁気共鳴イメージング装置 - Google Patents
磁気共鳴イメージング装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4679158B2 JP4679158B2 JP2005003629A JP2005003629A JP4679158B2 JP 4679158 B2 JP4679158 B2 JP 4679158B2 JP 2005003629 A JP2005003629 A JP 2005003629A JP 2005003629 A JP2005003629 A JP 2005003629A JP 4679158 B2 JP4679158 B2 JP 4679158B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sensitivity
- image
- magnetic resonance
- coil
- resonance imaging
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Magnetic Resonance Imaging Apparatus (AREA)
Description
また、折り返しを除去するために使用する感度分布を求める際に、マスクを用いて被検体領域と背景領域を分離して、行列演算することによって輝点アーチファクトのない画像を得る方法が提案されている(特許文献1)。
Daniel K.Sodickson, Warren J Manning "Simultaneous acquisition of spatial harmonics (SMASH): fast imaging with radiofrequency coil arrays" Magnetic Resonance in Madicine 38, 591-603, (1997) J. Wang, A.Reykowski "A SMASH/SENSE related method using ratios of array coil profiles" ISMRM
また、被検体領域と背景領域を分離して処理しているために、被検体領域と背景領域の境界線で感度分布の段差や誤差が発生する。この感度分布の段差や誤差の影響によって境界線だけ折り返しの除去の不良が発生し、行列演算後の画像において被検体領域の境界の折り返しが残ってしまう場合がある。
2以上のRF受信コイルから成るマルチプル受信コイルと、前記マルチプル受信コイルを用いて、前記RF受信コイル毎に被検体の形態画像と感度画像を取得するためのデータを計測する計測制御手段と、前記データから前記形態画像と前記感度画像を再構成する演算処理手段を備え、
前記計測制御手段は、エンコードステップを間引くようにして、前記RF受信コイル毎の前記形態画像用のデータを計測し、前記演算処理手段は、前記RF受信コイル毎の感度画像と各RF受信コイルの感度領域を含む全体感度画像とを用いて前記RF受信コイル毎の感度分布を求める演算と、前記RF受信コイル毎に前記感度分布を修正して修正感度分布を求める演算と、前記RF受信コイル毎に前記エンコードステップを間引いて取得された前記形態画像用のデータから折り返しのある形態画像を求める演算と、前記RF受信コイル毎の前記修正感度分布と前記折り返しのある形態画像とを用いて、パラレルイメージング法に基づいて折り返しが除去された一つの形態画像を求める演算と、を行い、前記演算処理手段は、前記全体感度分布をその位相エンコード方向に凹型に変形を施した後に前記RF受信コイル毎の感度分布を求め、前記求めた感度分布における背景領域の少なくとも一部を被検体領域の外挿により修正して前記修正感度分布を求め、前記折り返しが除去された形態画像に逆凹型の変形を施す。
傾斜磁場コイル103は、傾斜磁場電源107からの信号に従って、X,Y,Zの3軸の方向の傾斜磁場を、被検体101に印加する。この傾斜磁場の加え方によって、被検体の撮影断面が設定される。
照射コイル104から照射された高周波磁場によって被検体101の生体組織を構成する原子の原子核の磁気共鳴によるエコー信号であるNMR信号は被検体101に接近して配置した受信コイル105を通して信号検出部109で検出され、信号処理部110で信号処理し画像に変換する。変換された画像は表示部111で表示される。
図3は、一般的なパルスシーケンスの例である。このパルスシーケンスはスピンエコー法であり、RFパルス301の照射と同時にスライス用エンコード傾斜磁場303を印加し目的とする断層面のみを励起する。そして、位置情報をエンコードするための位相エンコード用傾斜磁場304と、その後の周波数エンコード用傾斜磁場305を印加し、周波数エンコード用傾斜磁場305の印加中にエコー信号306を収集する。
RFパルス301を印加してからエコー信号306を得るまでの時間をTEと呼び、撮影した画像のコントラストを決定するパラメータの一つである。
このようなシーケンスを、位相エンコード用傾斜磁場304の印加量(波形と時間軸との囲む面積)を変えながら、位相エンコードの回数分繰り返し、位相エンコード数分のエコー信号を得て、画像再構成に必要なK空間のデータが揃えられる。
SENSE: Sensitivity Encoding for Fast MRI(Klaas P.Pruessmann et.al), Magnetic Resonance in Medicine 42: 952-962(1999)
位相エンコード数を等間隔に1/N間引いて計測を行った場合には、上記したように、2次元フーリエ変換後の画像にはN回の折り返しが発生する。ここで、N以上のM個の受信コイルを用いて1/N間引いた計測を行い、N回折り返しの発生したM個の画像を取得する。そして、M個の受信コイルの感度分布を用いてN回の折り返し画像を展開し、折り返しを除去した1枚の画像を取得する。
間引きをしないで計測した場合には、画像si(x,y)は、被検体の密度分布p(x,y)と、コイルの感度分布ci(x,y)の積で表される。
各RF受信コイルの感度分布を作成するためには、例えば、予め感度画像用データ(以下、感度データ)820を取得する計測を行っておく。取得した各受信コイルからの感度データ820には、ステップ800-1のローパスフィルタ、フーリエ変換を行い、感度画像801を得る。
また、各RF受信コイルの折り返しのある計測画像802を、間引き計測された形態画像用の計測データ821にステップ800-2のフーリエ変換等を行って求める。
RF受信コイルiの感度画像の座標(x,y)における画素値をwi(x,y)とすると全体感度画像r(x,y)804は、例えば
マスクは、全体感度画像に2値化処理を施すことによって求める。全体感度画像804の2値化処理では、全体感度画像804から閾値を定め、閾値以上の画素値を1、閾値未満の画素値を0(ゼロ)とする。閾値は、例えば、全体感度画像の最大画素値の10分の1とすることができる。
図5に全体感度画像とマスクの一例を示す。全体感度画像501に2値化処理を施し、マスク502を得る。マスク502は、画素値が1となる領域504が被検体領域を示し、画素値が0となる領域503が背景領域を示す。
つまり、凹形状となる関数をb(y)とすると
b(y)r(x,y) → r(x,y)
とする。b(y)の一例として、
RF受信コイルiの座標(x,y)における感度分布ci(x,y)は、
上記処理は、各RF受信コイルの感度分布に関してそれぞれ実行される。
以下、外挿処理された感度分布をci(x,y)と表す。
これは、見かけ上の被検体領域を拡張して、被検体領域と背景領域の境界線で感度分布の段差や誤差を低減するためである。膨張処理は、2値画像に用いられる良く知られた処理で、例えば、8近傍のマトリクスを用いた場合には、マスクをm(x,y)とすると、膨張マスクm'(x,y)を、
スムージング処理のマトリクスは膨張処理に用いられたマトリクスと同じサイズとし、膨張前のマスクによって被検体と判定された領域のみの画素値を平均し、平滑化する。例えば、8近傍のマトリクスでスムージング処理された感度分布c'i(x,y)は、
以下、スムーシング処理された感度分布をci(x,y)と表す。
ステップ815で、全体感度画像を位相エンコード方向に凹となる関数で変形した影響を除去する。
また、全体感度画像として、各RF受信コイルの感度領域を含む感度領域をもつ受信コイルの感度画像を用いても良い。
また、全体感度画像を変形する凹関数式(10)も、別の似た形をした関数を用いることができる。
また、膨張処理とスムージング処理に用いるマトリクスのサイズは、実施例では3×3のマトリクスを使用したが、5×5などのもっと大きいサイズを用いても良い。
Claims (5)
- 2以上のRF受信コイルから成るマルチプル受信コイルと、
前記マルチプル受信コイルを用いて、前記RF受信コイル毎に被検体の形態画像と感度画像を取得するためのデータを計測する計測制御手段と、
前記データから前記形態画像と前記感度画像を再構成する演算処理手段を備え、
前記計測制御手段は、エンコードステップを間引くようにして、前記RF受信コイル毎の前記形態画像用のデータを計測し、
前記演算処理手段は、
前記RF受信コイル毎の感度画像と各RF受信コイルの感度領域を含む全体感度画像とを用いて前記RF受信コイル毎の感度分布を求める演算と、
前記RF受信コイル毎に前記感度分布を修正して修正感度分布を求める演算と、
前記RF受信コイル毎に前記エンコードステップを間引いて取得された前記形態画像用のデータから折り返しのある形態画像を求める演算と、
前記RF受信コイル毎の前記修正感度分布と前記折り返しのある形態画像とを用いて、パラレルイメージング法に基づいて折り返しが除去された一つの形態画像を求める演算と、
を行う磁気共鳴イメージング装置において、
前記演算処理手段は、
前記全体感度分布をその位相エンコード方向に凹型の変形を施した後に前記RF受信コイル毎の感度分布を求め、
前記求めた感度分布における背景領域の少なくとも一部を被検体領域の外挿により修正して前記修正感度分布を求め、
前記折り返しが除去された形態画像に逆凹型の変形を施すことを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。 - 請求項1記載の磁気共鳴イメージング装置において、
前記演算処理手段は、前記感度分布の中央部側を端部側よりも重み付けて前記外挿を行うことを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。 - 請求項1記載の磁気共鳴イメージング装置において、
前記演算処理手段は、前記全体感度画像を前記被検体領域と前記背景領域とに分けると共に、前記被検体領域を前記背景領域に膨張させた領域の感度分布をスムーシング処理して、前記修正感度分布を求めることを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。 - 請求項1記載の磁気共鳴イメージング装置において、
前記演算処理手段は、前記RF受信コイル毎の感度画像を合成して前記全体感度画像を求めることを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。 - 請求項1記載の磁気共鳴イメージング装置において、
前記演算処理手段は、前記各RF受信コイルの感度領域を含む感度領域をもつRF受信コイルの感度画像を前記全体感度画像とすることを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005003629A JP4679158B2 (ja) | 2004-10-08 | 2005-01-11 | 磁気共鳴イメージング装置 |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004295565 | 2004-10-08 | ||
JP2005003629A JP4679158B2 (ja) | 2004-10-08 | 2005-01-11 | 磁気共鳴イメージング装置 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006130285A JP2006130285A (ja) | 2006-05-25 |
JP2006130285A5 JP2006130285A5 (ja) | 2008-01-31 |
JP4679158B2 true JP4679158B2 (ja) | 2011-04-27 |
Family
ID=36724308
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005003629A Expired - Fee Related JP4679158B2 (ja) | 2004-10-08 | 2005-01-11 | 磁気共鳴イメージング装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4679158B2 (ja) |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4817381B2 (ja) * | 2006-10-17 | 2011-11-16 | 株式会社日立メディコ | 磁気共鳴イメージング装置 |
DE102007004620B4 (de) * | 2007-01-30 | 2010-02-04 | Siemens Ag | Verbessertes dreidimensionales schichtselektives Mehrschicht-Anregungsverfahren in der MRT-Bildgebung |
JP5156958B2 (ja) * | 2007-07-17 | 2013-03-06 | 株式会社日立メディコ | 磁気共鳴イメージング装置 |
DE102010043370B4 (de) * | 2010-11-04 | 2014-03-13 | Siemens Aktiengesellschaft | Kombination von MR-Signalen mit Unterdrückung unerwünschter Signalanteile |
JP6320716B2 (ja) * | 2013-10-21 | 2018-05-09 | キヤノンメディカルシステムズ株式会社 | 磁気共鳴イメージング装置及び画像処理装置 |
CN106772167B (zh) * | 2016-12-01 | 2019-05-07 | 中国科学院深圳先进技术研究院 | 核磁共振成像方法及装置 |
JP6762284B2 (ja) | 2017-09-07 | 2020-09-30 | 株式会社日立製作所 | 磁気共鳴イメージング装置およびノイズ除去方法 |
JP7236220B2 (ja) * | 2018-05-08 | 2023-03-09 | キヤノンメディカルシステムズ株式会社 | 磁気共鳴イメージング装置 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002056767A1 (fr) * | 2001-01-19 | 2002-07-25 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Imagerie parallele par resonance magnetique utilisant une carte de sensibilite de bobine haute precision |
JP2002301044A (ja) * | 2001-04-06 | 2002-10-15 | Hitachi Medical Corp | 磁気共鳴画像診断装置 |
JP2002315731A (ja) * | 2001-04-20 | 2002-10-29 | Hitachi Medical Corp | 磁気共鳴イメージング装置 |
JP2004049907A (ja) * | 2002-07-01 | 2004-02-19 | Ge Medical Systems Global Technology Co Llc | 感度エンコーディング磁気共鳴イメージングの方法及びシステム |
-
2005
- 2005-01-11 JP JP2005003629A patent/JP4679158B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002056767A1 (fr) * | 2001-01-19 | 2002-07-25 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Imagerie parallele par resonance magnetique utilisant une carte de sensibilite de bobine haute precision |
JP2002301044A (ja) * | 2001-04-06 | 2002-10-15 | Hitachi Medical Corp | 磁気共鳴画像診断装置 |
JP2002315731A (ja) * | 2001-04-20 | 2002-10-29 | Hitachi Medical Corp | 磁気共鳴イメージング装置 |
JP2004049907A (ja) * | 2002-07-01 | 2004-02-19 | Ge Medical Systems Global Technology Co Llc | 感度エンコーディング磁気共鳴イメージングの方法及びシステム |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2006130285A (ja) | 2006-05-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8116541B2 (en) | Method and apparatus for multi-coil magnetic resonance imaging | |
JP6333293B2 (ja) | 金属耐性mr画像化 | |
JP6243522B2 (ja) | 正則化された検出再構成を使用するマルチエコーディクソン水−脂肪分離及びb0歪補正による並列mri | |
US7224163B2 (en) | Magnetic resonance imaging device | |
EP2496954B1 (en) | Mr imaging using navigators | |
EP1371327A1 (en) | Magnetic resonance imaging apparatus and method | |
JP4679158B2 (ja) | 磁気共鳴イメージング装置 | |
JP2018519909A (ja) | 動き検出を用いるmr撮像 | |
CN106796274B (zh) | 具有伪迹抑制的propeller-mr成像 | |
JP4047553B2 (ja) | 磁気共鳴イメージング装置 | |
JP4202855B2 (ja) | 磁気共鳴イメージング装置 | |
JP2006507071A (ja) | 磁気共鳴方法 | |
US9316711B2 (en) | System and method for accelerated magnetic resonance imaging using spectral sensitivity | |
JP4975614B2 (ja) | 磁気共鳴イメージング装置及び方法 | |
JP4980662B2 (ja) | 磁気共鳴イメージング装置 | |
JP5156958B2 (ja) | 磁気共鳴イメージング装置 | |
JP4675936B2 (ja) | 核磁気共鳴撮影装置 | |
JP3983792B2 (ja) | 核磁気共鳴撮影装置 | |
CN111164444B (zh) | 具有经改进的脂肪位移校正的Dixon型水/脂肪分离MR成像 | |
JP3952310B2 (ja) | 核磁気共鳴撮影装置 | |
JP4817381B2 (ja) | 磁気共鳴イメージング装置 | |
JP4906952B2 (ja) | 核磁気共鳴撮影装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20071211 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20071211 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100510 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100513 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100617 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110105 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110201 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140210 Year of fee payment: 3 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |