図1は、本実施例における遊技島を示す正面図であり、本実施例の遊技島には、図1に示すように、その側面に、複数の本発明の遊技機並びに端末装置を成すパチンコ機1並びに該パチンコ機1においてプリペイドカードによる遊技を可能とするための本発明の端末装置を成すカードユニット300とが並設されており、これら並設された各パチンコ機1に1対1に対応して本発明の端末装置を成す呼び出しランプ装置200が、対応するパチンコ機1の上方位置に設けられている。
まず、本実施例に用いたパチンコ機1について以下に説明すると、パチンコ機1は、縦長の方形状に形成された外枠(図示せず)と、外枠の内側に開閉可能に取り付けられた遊技枠とで構成される。また、パチンコ機1は、遊技枠に開閉可能に設けられている額縁状に形成されたガラス扉枠2を有する。遊技枠は、外枠に対して開閉自在に設置される前面枠(図示せず)と、機構部品等が取り付けられる機構板と、それらに取り付けられる種々の部品(後述する遊技盤を除く。)とを含む構造体である。
図2に示すように、パチンコ機1は、額縁状に形成されたガラス扉枠2を有する。ガラス扉枠2の下部表面には打球供給皿(上皿)3がある。打球供給皿3の下部には、打球供給皿3に収容しきれない遊技球を貯留する余剰球受皿4と遊技球を発射する打球操作ハンドル(操作ノブ)5が設けられている。ガラス扉枠2の背面には、遊技盤6が着脱可能に取り付けられている。なお、遊技盤6は、それを構成する板状体と、その板状体に取り付けられた種々の部品とを含む構造体である。また、遊技盤6の前面には、打ち込まれた遊技球が流下可能な遊技領域7が形成されている。
また、打球供給皿3の、隣接するパチンコ機1に向かう両側面には、図2に示すように、隣接するパチンコ機1から出力される演出音を入力するための集音マイク40が設けられている。尚、このように、打球供給皿3の隣接するパチンコ機1に向かう両側面に集音マイク40を設けることは、隣接するパチンコ機1から出力される音を、良好に入力できるとともに、該集音マイク40が設置されているパチンコ機1のスピーカ27から出力される主に高温域の音の音圧を、比較的低くでき、これら自身のスピーカ27から出力される音により、隣接するパチンコ機1からの入力音のSN比が低下することを極力低くできることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら集音マイク40の配置位置や配置個数等は、適宜に選択すれば良い。
つまり、本実施例の集音マイク40において、本発明の遊技機となるパチンコ機1の音出力手段であるスピーカ27から出力される音が入力されており、該集音マイク40にて本発明の音入力手段が形成されている。
遊技領域7の中央付近には、所定の始動条件の成立(例えば、打球が第1始動入賞口13または第2始動入賞口14に入賞したこと)にもとづいて各々を識別可能な複数種類の演出用の飾り図柄を可変(変動)表示し表示結果を導出表示する可変表示装置9が配置されている。
尚、本実施例の可変表示装置9は液晶表示装置(LCD)により構成され、左・中・右の3つの表示領域(飾り図柄表示エリア)に飾り図柄が表示制御されるように構成されている。なお、入賞とは、入賞口などのあらかじめ入賞領域として定められている領域に遊技球が入ったことである。また、表示結果を導出表示するとは、図柄を停止表示させることである(いわゆる再変動の前の仮停止を除く。)。
本実施例では、可変表示装置9の3つの表示領域に表示される飾り図柄として、「0」〜「9」の数字の図柄を用いている。飾り図柄の可変表示(変動)中、原則として、「0」〜「9」の飾り図柄が番号順に表示される。
可変表示装置9の上部には、識別情報としての特別図柄を可変表示する特別図柄表示器(特別図柄表示装置)8が設けられている。尚、本実施例では、特別図柄表示器8は、例えば「0」〜「9」の数字を可変表示可能な簡易で小型の表示器(例えば7セグメントLED)で実現されている。特別図柄表示器8は、遊技者に特定の停止図柄を把握しづらくさせるために、「0」〜「99」など、より多種類の数字を可変表示するように構成されていてもよい。
可変表示装置9は、特別図柄表示器8による特別図柄の可変表示期間中に、装飾用(演出用)の図柄としての飾り図柄の可変(変動)表示を行う。飾り図柄の可変表示を行う可変表示装置9は、演出制御基板に搭載されている演出制御用マイクロコンピュータによって制御される。特別図柄の可変表示を行う特別図柄表示器8は、遊技制御基板に搭載されている遊技制御用マイクロコンピュータによって制御される(図3、図4参照)
可変表示装置9の下部には、第1始動入賞口13および第2始動入賞口14に入った有効入賞球数すなわち保留記憶(始動記憶または始動入賞記憶ともいう。)数を表示する4つの表示器からなる特別図柄保留記憶表示器18が設けられている。有効始動入賞がある毎に、1つの表示器の表示色を変化させる。そして、特別図柄表示器8の可変表示が開始される毎に、1つの表示器の表示色をもとに戻す。
尚、本実施例では、特別図柄表示器8と特別図柄保留記憶表示器18とが別個に設けられているので、可変表示中も保留記憶数が表示された状態にすることができる。なお、可変表示装置9の表示領域内に、保留記憶数を表示する4つの表示領域からなる特別図柄保留記憶表示領域を設けるようにしてもよい。また、本実施例では、保留記憶数の上限値を4とするが、上限値をより大きい値にしてもよい。さらに、上限値を、遊技状態に応じて変更可能としても良い。
可変表示装置9の下方には、遊技球が入賞可能な第1始動入賞口13が形成されている。第1始動入賞口13に入賞した遊技球は、遊技盤6の背面に導かれ、第1始動口スイッチ13aによって検出される。
また、第1始動入賞口13の真下には、第2始動入賞口14が形成されている。そして、第2始動入賞口14には開閉動作を行う可変入賞球装置15が設けられている。可変入賞球装置15が物理的に閉じている状態のときは第2始動入賞口14に遊技球が入賞せず、可変入賞球装置15が物理的に開いている状態のときに第2始動入賞口14に遊技球が入賞可能となる。可変入賞球装置15は、ソレノイド16によって開閉される。可変入賞球装置15が開いた状態になることによって、遊技球が第2始動入賞口14に入賞し易くなり(始動入賞し易くなり)、遊技者にとって有利な状態になる。第2始動入賞口14に入賞した遊技球は、遊技盤6の背面に導かれ、第2始動口スイッチ14aによって検出される。
始動入賞口14の下方には、大当り遊技状態または小当り遊技状態においてソレノイド21によって開状態とされる特別可変入賞装置が設けられている。特別可変入賞装置は、開閉板20を備え、大入賞口を形成する。大入賞口に入った遊技球はカウントスイッチ23で検出される。
可変表示装置9の真上には、普通図柄表示器10が設けられている。普通図柄表示器10は、普通図柄と呼ばれる複数種類の識別情報(例えば、「○」および「×」)を可変表示する。
ゲート32を遊技球が通過しゲートスイッチ32aで検出されると、普通図柄表示器10の表示の可変表示が開始される。尚、本実施例では、左右のランプ(点灯時に図柄が視認可能になる)が交互に点灯することによって可変表示が行われ、例えば、可変表示の終了時に左側のランプが点灯すれば当りとなる。そして、普通図柄表示器10における停止図柄が所定の図柄(当り図柄)である場合に、可変入賞球装置15が所定回数、所定時間だけ開いた状態になる。すなわち、可変入賞球装置15の状態は、普通図柄の停止図柄が当り図柄である場合に、遊技者にとって不利な状態から有利な状態に変化する。普通図柄表示器10の近傍には、ゲート32を通過した球数を表示する4つのLEDによる表示部を有する普通図柄保留記憶表示器41が設けられている。ゲート32への遊技球の通過がある毎に、普通図柄保留記憶表示器41は点灯するLEDを1増やす。そして、普通図柄表示器10の可変表示が開始される毎に、点灯するLEDを1減らす。
遊技盤6には、複数の入賞口29,30,33,39が設けられ、遊技球の入賞口29,30,33,39への入賞は、それぞれ入賞口スイッチ29a,30a,33a,39aによって検出される。各入賞口29,30,33,39は、遊技球を受け入れて入賞を許容する領域として遊技盤6に設けられる入賞領域を構成している。なお、第1始動入賞口13や第2始動入賞口14、大入賞口も、遊技球を受け入れて入賞を許容する入賞領域を構成する。遊技盤6の遊技領域7の左右周辺には、遊技中に点滅表示される装飾ランプ25が設けられ、下部には、入賞しなかった打球が取り込まれるアウト口26がある。
また、遊技領域7の外側の左右上部には、所定の音声出力として効果音や音声を発声(出力)する本発明における音出力手段となる2つのスピーカ27が設けられている。遊技領域7の外周には、天枠ランプ28a、左枠ランプ28bおよび右枠ランプ28cが設けられている。さらに、遊技領域7における各構造物(大入賞口等)の周囲には装飾LEDが設置されている。天枠ランプ28a、左枠ランプ28b、右枠ランプ28cおよび装飾用LEDは、遊技機に設けられている装飾発光体の一例である。
また、左側のスピーカ27の下方には、賞球払出中に点灯する賞球LED51が設けられ、右側のスピーカ27の下方には、補給球が切れたときに点灯する球切れLED52が設けられている。
遊技機には、遊技者が打球操作ハンドル5を操作することに応じて駆動モータを駆動し、駆動モータの回転力を利用して遊技球を遊技領域7に発射する打球発射装置(図示せず)が設けられている。打球発射装置から発射された遊技球は、遊技領域7を囲むように円形状に形成された打球レールを通って遊技領域7に入り、その後、遊技領域7を下りてくる。遊技球が第1始動入賞口13または第2始動入賞口14に入り第1始動口スイッチ13aまたは第2始動口スイッチ14aで検出されると、特別図柄の可変表示を開始できる状態であれば(例えば、大当り遊技終了または前回の可変表示の終了)、特別図柄表示器8において特別図柄の可変表示(変動)が開始されるとともに、可変表示装置9において飾り図柄の可変表示が開始される。特別図柄の可変表示を開始できる状態でなければ、特別図柄保留記憶表示器18についての保留記憶数を1増やす。
特別図柄表示器8における特別図柄および可変表示装置9の飾り図柄の可変表示は、所定時間が経過したときに停止する。停止時の停止図柄が大当り図柄のうちの確変図柄(後述する突然確変図柄を除く。)または非確変図柄になると、大当り遊技状態(確変大当りまたは非確変大当り(通常大当りともいう))に移行する。すなわち、一定時間(例えば29秒)が経過するまで、または、所定個数(例えば、10個)の遊技球が大入賞口に入賞するまで特別可変入賞装置が開放される。なお、特別可変入賞装置が開放されてから一定期間経過するまで、または、所定個数(例えば、10個)の打球が大入賞口に入賞するまでが大当り遊技状態における1ラウンドである。本実施例では、停止図柄が確変図柄または非確変図柄になったことにもとづいて大当り遊技状態に移行されたときは、大当り遊技状態が15ラウンド継続される。
尚、本実施例では、特別図柄表示器8における特別図柄の可変表示と、可変表示装置9における飾り図柄の可変表示とは同期している。ここで、同期とは、可変表示の期間(可変表示時間)が同じであることをいう。また、特別図柄表示器8における表示結果(特別図柄の停止図柄)と可変表示装置9における表示結果(飾り図柄の停止図柄)とは対応している。なお、両図柄の対応関係については後述する。
次に、遊技状態の種類および遊技状態の遷移について説明する。まず、確変状態(確率変動状態)とは、大当り(つまり図柄が大当り図柄)となる確率が通常遊技状態および時短状態よりも高い遊技者にとって有利な遊技状態のことをいう。
また、時短状態(時間短縮状態)とは、特別図柄表示器8における特別図柄および可変表示装置9における飾り図柄の可変表示時間(変動時間)が通常遊技状態および確変状態(確変時短状態を除く)よりも短縮される遊技状態のことをいう。このように可変表示時間が短縮されることにより、頻繁に図柄の可変表示が実行され、単位時間当たりの大当りの発生確率が向上する結果、遊技者にとって有利な状態となる。また、時短状態では、普通図柄表示器10において、停止図柄が当り図柄になる確率が通常遊技状態および確変状態(確変時短状態を除く)より高められるとともに、可変入賞球装置15における開放時間と開放回数とのうちの一方または双方が通常遊技状態および確変状態(確変時短状態を除く)よりも高められ、遊技者にとってさらに有利な状態になる。また、時短状態では、普通図柄表示器10における普通図柄の可変表示時間(変動時間)が通常遊技状態および確変状態(確変時短状態を除く)よりも短縮されることによって、遊技者にとってさらに有利な状態になる。なお、普通図柄の停止図柄が当り図柄になる確率が向上し、可変入賞球装置15における開放時間と開放回数の一方または双方が高められ、普通図柄の可変表示時間が短縮された状態を高ベース状態といい、高ベース状態以外の通常の状態を低ベース状態という。
ここで、本実施例のパチンコ機1では、以下のように遊技状態が遷移する。
(1)通常遊技状態および時短状態のときに確変図柄(突然確変図柄を除く)で大当りになり、その大当り遊技が終了すると、遊技状態が通常遊技状態および時短状態から確変時短状態に移行される。これによって、特別図柄および普通図柄の停止図柄が当り図柄になる確率が高められ、特別図柄および普通図柄等の変動時間が短縮され、可変入賞球装置15における開放時間や開放回数も高められる。
(2)確変状態のときに確変図柄で大当りになり、その大当り遊技が終了すると、再度確変時短状態が変化しないで維持される。
(3)通常遊技状態および時短状態のときに非確変図柄で大当りになり、その大当り遊技が終了すると、大当り終了後の所定の変動回数(例えば100回)だけ時短状態に制御される。すなわち、遊技状態が通常遊技状態であったときは通常遊技状態から時短状態に所定の変動回数だけ移行され、遊技状態が時短状態であったときは所定の変動回数だけ時短状態が継続される。このとき、特別図柄および普通図柄の変動時間が短縮され、可変入賞球装置15における開放時間や開放回数も高められる。そして、所定の変動回数の変動が開始されるときに遊技状態が時短状態から通常遊技状態に移行される。
(4)確変状態および確変時短状態のときに非確変図柄で大当りになり、その大当り遊技が終了すると、大当り終了後の所定の変動回数(例えば100回)だけ時短状態に制御される。すなわち、確変状態および確変時短状態から時短状態に所定の変動回数だけ移行される。このとき、特別図柄および普通図柄の変動時間が短縮され、可変入賞球装置15における開放時間や開放回数も高められる。そして、所定の変動回数の変動が開始されるときに遊技状態が時短状態から通常遊技状態に移行される。
なお、以上のような遊技状態の遷移は一例であって、このような構成に限られるわけで
はない。
次に、特別図柄の停止図柄と飾り図柄の停止図柄の対応関係(両図柄のはずれ図柄、確変図柄、非確変図柄、突然確変図柄および小当り図柄)について説明する。
上述したように、特別図柄表示器8にて可変表示される特別図柄は「0」〜「9」であ
る。このうち、「0」〜「3」,「8」,「9」がはずれ図柄であり、「5」、「7」が確変図柄であり、「4」、「6」が非確変図柄である。
また、上述したように、可変表示装置9にて可変表示される左中右の飾り図柄は、それぞれ、「0」〜「9」である。ここで、飾り図柄のはずれ図柄は、左中右の飾り図柄が同一図柄で揃っていない状態の図柄(例えば、「358」など)である。なお、左右の飾り図柄が同一図柄で揃っているが(リーチとなっているが)、中の飾り図柄だけ揃っていない状態もはずれ図柄である。
飾り図柄の大当り図柄は、左中右の飾り図柄が同一図柄で揃った状態の図柄である。具
体的には、「000」,「111」,「222」,「333」,「444」,「555」,「666」,「777」,「888」,「999」である。このうち、奇数の飾り図柄で揃った状態の図柄(「111」,「333」,「555」,「777」,「999」)が確変図柄であり、偶数の飾り図柄で揃った状態の図柄(「000」,「222」,「444」,「666」,「888」)が非確変図柄である。
次に、リーチ表示態様(リーチ)について説明する。この実施の形態におけるリーチ表示態様(リーチ)とは、停止した飾り図柄が大当り図柄の一部を構成しているときに未だ停止していない飾り図柄については可変表示(変動表示)が行われていること、および全てまたは一部の飾り図柄が大当り図柄の全てまたは一部を構成しながら同期して変動表示している状態である。
例えば、可変表示装置9における左、中、右の表示領域のうち左、右の表示領域には大当り図柄の一部になる飾り図柄(例えば、「7」)が停止表示されている状態で中の表示領域は未だ変動表示が行われている状態、および表示領域の全てまたは一部の図柄が大当り図柄の全てまたは一部を構成しながら同期して変動表示している状態(例えば、可変表示装置9における左、中、右の表示領域の全てに変動表示が行われ、常に同一の図柄が揃っている状態で変動表示が行われている状態)がリーチ表示態様またはリーチになる。
また、リーチの際に、通常と異なる演出がランプや音で行われる。その演出と可変表示装置9におけるリーチ表示態様とをリーチ演出という。また、リーチの際に、キャラクタ(人物等を模した演出表示であり、図柄(飾り図柄等)とは異なるもの)を表示させたり、可変表示装置9の背景の表示態様(例えば、色等)を変化させたりすることがある。
図3は、本実施例のパチンコ機1の主基板(遊技制御基板)31における回路構成の一例を示すブロック図である。なお、図3には、払出制御基板37および演出制御基板80等も示されている。主基板31には、プログラムに従ってパチンコ機1を制御する遊技制御用マイクロコンピュータ560が搭載されている。遊技制御用マイクロコンピュータ560は、ゲーム制御(遊技進行制御)用のプログラム等を記憶するROM54、ワークメモリとして使用される記憶手段としてのRAM55、プログラムに従って制御動作を行うCPU56およびI/Oポート部57を含む。本実施例では、ROM54およびRAM55は遊技制御用マイクロコンピュータ560に内蔵されている。すなわち、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、1チップマイクロコンピュータである。1チップマイクロコンピュータには、少なくともCPU56のほかRAM55が内蔵されていればよく、ROM54は外付けであっても内蔵されていてもよい。また、I/Oポート部57は、外付けであってもよい。
遊技制御用マイクロコンピュータ560には、さらに、ハードウエア乱数を発生する乱数回路503が内蔵されている。
更に、主基板(遊技制御基板)31には、図示しないが、電源投入時に遊技制御用マイクロコンピュータ560をリセットするための初期リセット回路と、電源投入後に遊技制御用マイクロコンピュータ560を定期的にリセットするための定期リセット回路と、遊技制御用マイクロコンピュータ560から与えられるアドレス信号をデコードしてI/Oポート部57のうちのいずれかのI/Oポートを選択するための信号を出力するアドレスデコード回路とが設けられている。
遊技制御用マイクロコンピュータ560は、電源投入時において、初期リセット回路により初期リセットされる。また、電源投入後、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、定期リセット回路により定期的(本実施例では、後述するように2ミリ秒毎)にリセットされ、割込み処理が実行される。これにより、割込み処理が実行される毎に、ゲーム制御用のプログラムが所定位置から再実行されることで、図15に示す特別図柄プロセス処理が2ミリ秒毎に繰返し実施される。
なお、遊技制御用マイクロコンピュータ560においてCPU56がROM54に格納されているプログラムに従って制御を実行するので、以下、遊技制御用マイクロコンピュータ560(またはCPU56)が実行する(または、処理を行う)ということは、具体的には、CPU56がプログラムに従って制御を実行することである。このことは、主基板31以外の他の基板に搭載されているマイクロコンピュータについても同様である。
また、ゲートスイッチ32a、第1始動口スイッチ13a、第2始動口スイッチ14a、カウントスイッチ23、入賞口スイッチ29a,30a,33a,39aからの検出信号を遊技制御用マイクロコンピュータ560に与える入力ドライバ回路58も主基板31に搭載されている。また、可変入賞球装置15を開閉するソレノイド16、および大入賞口を形成する特別可変入賞球装置20を開閉するソレノイド21を遊技制御用マイクロコンピュータ560からの指令に従って駆動する出力回路59も主基板31に搭載されている。
また、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、特別図柄を可変表示する特別図柄表示器8、普通図柄を可変表示する普通図柄表示器10、特別図柄保留記憶表示器18および普通図柄保留記憶表示器41の表示制御を行う。
なお、大当り遊技状態の発生を示す大当り情報等の情報出力信号をホールコンピュータ等の外部装置に対して出力する情報出力回路(図示せず)も主基板31に搭載されている。
尚、本実施例では、演出制御基板80に搭載されている演出制御用マイクロコンピュータ100(図4参照)が、中継基板77を介して遊技制御用マイクロコンピュータ560からの演出制御コマンドを受信し、飾り図柄を可変表示する可変表示装置9の表示制御を行うとともに、遊技制御用マイクロコンピュータ560において検知されたエラーに応じたエラーコードを含むエラー通知コマンドを受信し、該エラー通知コマンドに含まれるエラーコードを含む後述する送信データ列を、音声入出力基板70に対して出力する。
また、演出制御基板80に搭載されている演出制御用マイクロコンピュータ100が、ランプドライバ基板35を介して、遊技盤に設けられている装飾ランプ25の表示制御を行うとともに、枠側に設けられている天枠ランプ28a、左枠ランプ28b、右枠ランプ28c、賞球ランプ51および球切れランプ52の点灯制御を行うとともに、音声入出力基板70を介してスピーカ27からの音出力の制御を行う。
また、演出制御基板80に搭載されている演出制御用マイクロコンピュータ100が、遊技制御用マイクロコンピュータ560から出力される演出制御コマンドに応じてスピーカ27からの音出力に乗調する伝達情報、具体的には、図14に示す送信データ列のデータを決定して音声入出力基板70に対して出力することで、該音声入出力基板70に搭載されている音響OFDM送信ユニット707により、該送信データ列が乗調された演出音がスピーカ27から出力される。
つまり、音声入出力基板70において、パチンコ機1(遊技機)において発生する各種リーチやエラー等の事象に関して外部の端末装置となる他のパチンコ機1、携帯電話機400、呼び出しランプ装置200、カードユニット300に伝達する送信データ列(伝達情報)を含む音を生成しており、該音声入出力基板70にて本発明における伝達情報含有音生成手段が形成されている。
また、スピーカ27において、本発明の伝達情報含有音生成手段となる音声入出力基板70にて生成された、演出情報となる演出コードや連動演出コード、並びにパチンコ機1の機種を特定するための機種コード(機種情報)とを含む送信データ列(伝達情報)を含む音が出力されており、該スピーカ27によって本発明における音出力手段が形成されている。
ここで、図4は、中継基板77、演出制御基板80、ランプドライバ基板35および音声入出力基板70の回路構成例を示すブロック図である。なお、図4に示す例では、ランプドライバ基板35および音声入出力基板70には、マイクロコンピュータは搭載されていないが、マイクロコンピュータを搭載してもよい。また、ランプドライバ基板35および音声入出力基板70を設けずに、演出制御に関して演出制御基板80のみを設けてもよい。
演出制御基板80は、演出制御用CPU101およびRAM(図示せず)を含む演出制御用マイクロコンピュータ100を搭載している。なお、RAMは外付けであってもよい。演出制御基板80において、演出制御用CPU101は、内蔵または外付けのROM(図示せず)に格納されたプログラムに従って動作し、中継基板77を介して入力される主基板31からの取込信号(演出制御INT信号)に応じて、入力ドライバ102および入力ポート103を介して演出制御コマンドを受信する。また、演出制御用CPU101は、演出制御コマンドにもとづいて、VDP(ビデオディスプレイプロセッサ)109に可変表示装置9の表示制御を行わせる。
本実施例では、演出制御用マイクロコンピュータ100と共動して可変表示装置9の表示制御を行うVDP109が演出制御基板80に搭載されている。VDP109は、演出制御用マイクロコンピュータ100とは独立したアドレス空間を有し、そこにVRAMをマッピングする。VRAMは、画像データを展開するためのバッファメモリである。そして、VDP109は、VRAM内の画像データをフレームメモリを介して可変表示装置9に出力する。
演出制御用CPU101は、受信した演出制御コマンドに従ってCGROM(図示せず)から必要なデータを読み出すための指令をVDP109に出力する。CGROMは、可変表示装置9に表示されるキャラクタ画像データや動画像データ、具体的には、人物、文字、図形や記号等(飾り図柄を含む)、および背景画像のデータをあらかじめ格納しておくためのROMである。VDP109は、演出制御用CPU101の指令に応じて、CGROMから画像データを読み出す。そして、VDP109は、読み出した画像データにもとづいて表示制御を実行する。
演出制御コマンドおよび演出制御INT信号は、演出制御基板80において、まず、入力ドライバ102に入力する。入力ドライバ102は、中継基板77から入力された信号を演出制御基板80の内部に向かう方向にしか通過させない(演出制御基板80の内部から中継基板77への方向には信号を通過させない)信号方向規制手段としての単方向性回路でもある。
中継基板77には、主基板31から入力された信号を演出制御基板80に向かう方向にしか通過させない(演出制御基板80から中継基板77への方向には信号を通過させない)信号方向規制手段としての単方向性回路74が搭載されている。単方向性回路として、例えばダイオードやトランジスタが使用される。図4には、ダイオードが例示されている。また、単方向性回路は、各信号毎に設けられる。さらに、単方向性回路である出力ポート571を介して主基板31から演出制御コマンドおよび演出制御INT信号が出力されるので、中継基板77から主基板31の内部に向かう信号が規制される。すなわち、中継基板77からの信号は主基板31の内部(遊技制御用マイクロコンピュータ560側)に入り込まない。なお、出力ポート571は、図3に示されたI/Oポート部57の一部である。また、出力ポート571の外側(中継基板77側)に、さらに、単方向性回路である信号ドライバ回路が設けられていてもよい。
さらに、演出制御用CPU101は、出力ポート105を介してランプドライバ基板35に対して、受信した演出制御コマンドに対応したランプを駆動する信号を出力することで、受信した演出制御コマンドにて表示制御される可変表示装置9における飾り図柄の可変表示に対応する点灯演出が実施される。
また、演出制御用CPU101は、出力ポート104を介して音声入出力基板70に搭載されている音声合成用IC703に対して、受信した演出制御コマンドに対応した演出音コードを選択し、出力することで、受信した演出制御コマンドにて表示制御される可変表示装置9における飾り図柄の可変表示に対応する音、つまり、遊技における事象に対応した演出音が合成されて出力される。
ランプドライバ基板35において、ランプを駆動する信号は、入力ドライバ351を介してランプドライバ352に入力される。ランプドライバ352は、ランプを駆動する信号を増幅して天枠ランプ28a、左枠ランプ28b、右枠ランプ28cなどの枠側に設けられている各ランプに供給する。また、枠側に設けられている装飾ランプ25に供給する。
音声入出力基板70において、演出音コードは、入力ドライバ702を介して音声合成用IC703に入力される。音声合成用IC703は、演出音コードに応じた音声や効果音を発生し、音響OFDM送信ユニット707を介して増幅回路705に出力する。増幅回路705は、音響OFDM送信ユニット707からの入力レベルを、ボリューム706で設定されている音量に応じたレベルに増幅した音声信号をスピーカ27に出力する。音声データROM704には、演出音コードに応じた制御データが格納されている。この演出音コードに応じた制御データは、所定期間(例えば飾り図柄の変動期間)における効果音または音声の出力態様を時系列的に示すデータの集まりである。
つまり、本実施例の音声データROM704には、スピーカ27(音出力手段)から出力する複数の音データとなる演出音コードに応じた制御データが記憶されており、該音声データROM704によって本発明における音データ記憶手段が形成されている。
また、演出制御基板80には、演出制御用マイクロコンピュータ100にローカルに接続された送信データROM107が搭載されており、該送信データROM107に記憶されている各テーブルの記憶データと受信した演出制御コマンドに基づいて、スピーカ27から出力される音に乗調する送信データを決定し、出力ポート104を介して音声入出力基板70に対して出力する。
ここで、本実施例の送信データROM107に記憶されているデータについて、図10に基づいて説明すると、送信データROM107には、図10(a)に示す演出コードテーブルや、図10(b)に示す連動演出コードテーブルや、図10(c)に示す次数テーブルが記憶されている。
具体的に、本実施例の演出コードテーブルには、図10(a)に示すように、遊技制御用マイクロコンピュータ560から出力される演出制御コマンド(受信コマンド)に対応付けて、演出音コードと該演出音に乗調して出力する候補としての単数または複数の演出コードまたは連動演出コードが記憶されており、これら演出コードテーブルのデータに基づいて、該演出制御コマンドに対応する送信候補演出コードの中から、対応する演出音コードにより合成される演出音に乗調される送信データ列に含まれる演出コードまたは連動演出コードが選択されて音声入出力基板70に対して出力される。
また、本実施例の連動演出コードテーブルには、図10(b)に示すように、隣接する他のパチンコ機1から出力された音に乗調されている各連動演出コードに対応付けて、当該連動演出コードの受信により実施する演出種別と、その演出内容(制御内容)と、次数を示すn値とが記憶されており、後述する音響OFDM受信ユニット709にて復調さて抽出された連動演出コードに対応する演出を、隣接する他のパチンコ機1とともに実施できるようになっている。
また、本実施例の次数テーブルには、図10(c)に示すように、入力された音から抽出した送信データ列、つまり、隣接するパチンコ機1から出力された送信データ列に含まれる次数に基づいて、複数のパチンコ機1がほぼ同時に連動して演出を開始できるようにするための連動演出割込タイマにセットする時間を特定するためのテーブルであり、送信データ列に含まれる各次数(受信次数)に対応付けて、連動演出割込タイマにセットする時間を特定するための論理式が記憶されている。
つまり、本実施例の送信データROM107には、スピーカ27から出力される音に乗調される送信データ列(伝達情報)に含まれる複数の演出コードや連動演出コードが記憶されており、該送信データROM107によって本発明における伝達情報記憶手段が形成されている。
ここで、本実施例の音声入出力基板70について、図4に基づいて、より詳細に説明すると、本実施例の音声入出力基板70には、前述したように、演出制御基板80から出力された演出音コードが入力されることにより、音声データROM704に該演出音コード対応して記憶されている制御データに基づいて演出音を生成する音声合成用IC703が搭載されており、該音声合成用IC703にて生成された演出音が、音響OFDM送信ユニット707に供給される。
この音響OFDM送信ユニット707には、前述したように、演出制御基板80からの送信データ列が入力され、該送信データ列が演出音に乗調された後、増幅回路705にてボリューム706で設定されている音量に増幅されてスピーカ27から出力される。
つまり、本実施例の音声入出力基板70においては、本発明における音データ記憶手段となる音声データROM704に記憶されている制御データと、本発明における伝達情報記憶手段となる送信データROM107に記憶されている演出コード、連動演出コードを含む送信データ列(伝達情報)とに基づいて、該送信データ列(伝達情報)を含む音が生成されている。
また、本実施例の音声入出力基板70には、前述した集音マイク40が接続されているとともに、該集音マイク40にて集音された音が入力される音響OFDM受信ユニット709が搭載されており、該音響OFDM受信ユニット709において、入力される音に乗調されている伝達情報、具体的には送信データ列が抽出され、該抽出された送信データ列は出力ドライバ708を介して演出制御基板80に出力され、該演出制御基板80の入力ポート106を介して演出制御用マイクロコンピュータ100に入力される。
つまり、本実施例の音響OFDM受信ユニット709において、音入力手段となる集音マイク40にて入力された音に含まれている送信データ列(伝達情報)が抽出されており、該音響OFDM受信ユニット709によって本発明における伝達情報抽出手段が形成されている。
ここで、本実施例の音響OFDM送信ユニット707並びに音響OFDM受信ユニット709における処理について、図9に基づき説明する。
まず、音響OFDM送信ユニット707にて実施される演出音にデータを乗調する処理の流れについて説明すると、音響OFDM送信ユニット707に入力された送信データ列(送信デジタルデータ)は、パラレルデータ変換処理により、シリアルデータがパラレルデータ化される。
そして、これらパラレルデータに基づいて逆高速フーリエ変換を実施した後、D/A変換することで、1と0で構成される各パラレルデータを、周波数軸上で元データと同じ形でスペクトラムが配置された時系列信号(スペクトラムデータ)に変換する。
そして、これら時系列信号(スペクトラムデータ)を、直交化された各デジタル変調信号、例えば、QPSK信号に変調した後、該変調後の直交成分を合成することで、OFDM信号を得る。
そして、このようにして生成したOFDM信号を、音声合成用IC703から入力される音の内、所定周波数以上の高音域波形に合致するように、波形成形し、該波形成形したOFDM信号を、音声合成用IC703から入力される音の低温域波形と合成することで、送信データ列(送信デジタルデータ)が乗調された演出音が合成される。
逆に、音響OFDM受信ユニット709にて実施されるデータ抽出の処理については、前述の音響OFDM送信ユニット707における逆の処理を実施すれば良く、具体的には、入力された音声の高音域波形を分離し、該高音域波形に変調されている直交成分を分離して、該分離したそれぞれの変調波を復調し、該復調した信号を高速フーリエ変換してシリアルデータ化すれば良く、構成的には、利用する変調方式、例えばQPSKに応じた復調器と高速フーリエ変換器とで構成すれば良い。
尚、これら入力音に乗調されている送信データ列の抽出処理は、変調される音の帯域が、無線に使用する電波等に比較して低周波数であるとともに、送信するデータの伝送レートが比較的低い(1〜2Kbps)であるので、専用のハードウエアによる復調器と高速フーリエ変換器を用いるのではなく、入力された音を、比較的高周波(例えば11kHz)のサンプリングによりデジタルデータに変換し、これらデジタルデータに基づいて、復調器や高速フーリエ変換器と同様の処理機能をコンピュータが演算により提供できるようにするデジタルフィルタにより形成しても良く、後述する携帯電話機400に搭載されている音響OFDM受信アプリは、これらデジタルフィルタにより復調器や高速フーリエ変換器の機能を提供するものである。
尚、上記においては、音声入出力基板70に設けられた音響OFDM送信ユニット707並びに音響OFDM受信ユニット709における処理について説明したが、これら入力音に乗調されている送信データ列の抽出処理に関しては、後述する、カードユニット300の表示制御基板329に搭載されている音響OFDM受信回路335や、呼び出しランプ装置200の表示基板260に搭載されている音響OFDM受信回路207における処理についても同様である。
ここで、本実施例のパチンコ機1において、始動入賞により特別図柄表示器8に特別図柄が可変表示されるとともに、これら特別図柄の可変表示と連動して変動表示部9に飾り図柄や演出映像が表示される流れについて、図15〜図19の処理フロー図を用いて以下に説明する。
遊技制御用マイクロコンピュータ560は、例えば、2ミリ秒毎のタイマ割り込み等で、図15のフローチャートに示す特別図柄プロセス処理を開始する。
遊技制御用マイクロコンピュータ560は、まず、始動入賞口13,14への始動入賞の有無を判定する(S111)。始動入賞があった場合にはS112のステップに進み、入賞処理を実行し 、始動入賞が無い場合には、入賞処理 をスキップする。
S112の入賞処理においては、図16に示すように、RAM55内の所定領域に形成された特図保留メモリ領域の保留数(特別図柄保留記憶表示器18の保留記憶数に同じ)が上限値の4 以上であるか否かを判別する(S201)。
そして、保留数が4以上であれば、今回の入賞による特図ゲームの始動は無効として該入賞処理を終了する一方、保留数が上限値の4未満である場合にはS202のステップに進み、乱数回路49を起動して乱数値を抽出する 。次に、抽出した乱数値を前述の特図保留メモリの空エントリの先頭にセットする(S203)。
次に、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、RAM55内の所定領域に記憶されている特図処理選択フラグの値に基づいて、図15に示すS100〜S107の8つの処理のうちのいずれかを選択する。
まず、ステップS100の特別図柄通常処理は、特図処理選択フラグが初期値「0」のときに実行される処理である。この処理において、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、特図保留メモリに保留情報が格納されているか否かを判別し、格納されているときに、第2〜第4エントリの各保留情報を1エントリずつ上位にシフトし、新たに第1エントリに格納された乱数値を読み出し、特図処理選択フラグの値を「1」に更新する。
また、ステップS101の特別図柄停止図柄設定処理は、特図処理選択フラグの値が「1」の場合に実行され、特図ゲームの表示結果を事前決定する処理である。この処理において、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、特図保留メモリの第1エントリに保持されている乱数値を用いて、表示結果を決定(事前決定)する。具体的には、図18に示すように、その時点での遊技状態(確変フラグ,時短フラグの内容で特定される確変状態、時短状態等) に応じたRAM55内に記憶されている図示しない大当り判定テーブルを選択し(S301)、ステップS100で特図保留メモリの第1エントリから読み出した乱数値を選択した抽選テーブルに適用して、大当りか否かを事前(特図ゲームが開始する前に)判定する(S302 )。
該判定結果が大当りの場合にはS303からS304のステップに進んで、さらに、乱数回路104を起動して乱数値を抽出して、図示しないRAM55内の確定図柄判定テーブルに適用して大当りの表示結果(最終停止図柄の組み合わせ)を決定する(S304) 。一方、ハズレの場合には、S305のステップに進んで、各図柄について乱数値を抽出して、確定図柄判定テーブルに適用して、特別図柄表示器8に表示する表示結果(確定図柄)を決定した後、特図処理選択フラグの値を「2」に更新する(S306 )。
ステップS102の変動表示パターン設定処理は、特図処理選択フラグ が「2」の場合に実行される処理である。この処理において、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、特図ゲームを行う際に使用する変動表示パターンを、図示しないRAM55内の変動表示パターン判定テーブルに格納されている変動表示パターンの内から選択する。
この変動表示パターン設定処理において、図19に示すように、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、RAM55内に確変状態であることを示す確変フラグ又は時短状態であることを示す時短フラグがセットされているか否か、即ち、特図の変動表示による特図ゲームにおける変動時間を通常よりも短くする時短制御処理が有効状態にされているか否かを判別する(S401 )。
確変フラグ又は時短フラグがオンの場合には、S402のステップに進んで、時短用の変動表示パターンで、且つ、ステップS101で設定した当りかハズレを導出可能なもののうちから1つを、例えば乱数を発生させる等して選択する。
一方、確変フラグ と時短フラグとが共にオフの状態にあるときには、S403のステップに進み、通常の変動表示パターンのうちで、且つ、ステップS101で設定した最終停止図柄を導出可能なものの内から1 つを、例えば乱数を発生させる等して選択する。
続いて、特図変動時間タイマに、選択した変動表示パターンに割り当てられている総変動時間に相当するカウント値を設定する(S404 )。
そして、特図ゲームの開始と最終停止図柄と変動表示パターン(通常変動、ノーマルリーチ、スーパーリーチA、スーパーリーチB等)とを指定する制御コードとを指示する演出制御コマンドを成す変動開始コマンドと、3つの確定図柄(最終停止飾り図柄)を指定する最終停止図柄指定コマンドとを、演出制御基板80に送信した後(S405)、特図処理選択フラグの値を「3」に更新する(S406)。
このS405にて送信されたコマンドは、演出制御基板80に受信される。演出制御基
板80の演出制御用マイクロコンピュータ100は、図20に示す演出制御メイン処理を実施することにより、該受信した受信コマンドに含まれている情報から、可変表示装置9における可変表示に使用する表示制御データを特定し、この表示制御データと変動表示パターンが規定するタイムスケジュールに沿って、可変表示装置9を構成する液晶表示器に飾り図柄が変動してから停止するまでの演出映像を含む画像を表示し、受信した最終停止図柄指定コマンドから、左・中・右の各確定図柄を判別するとともに、受信コマンドに応じた演出コードや連動演出コードを含む送信データ列が乗調された、演出映像に応じた演出音をスピーカー27から出力する。
また、演出制御基板80が、演出表示制御を行っている間、遊技制御用マイクロコンピュータ560 は、図15のステップS103の特別図柄変動処理を繰り返して実行する。なお、この処理は、特図処理選択フラグの値が「3」の場合に実行される処理である。この処理では、図17に示すように、遊技制御用マイクロコンピュータ560 は、特図変動時間タイマのカウント値を1 だけ減算する(S601)。続いて、特図変動時間タイマの値が0であるか否か、すなわち、特別図柄を設定された変動時間だけ変動させたか否かが判別される(S602)。
特図変動時間タイマ=0と判別された場合には、1回の特図ゲームが丁度終了したタイミングであるので、遊技制御用マイクロコンピュータ560 は、S603のステップに進んで、特図処理選択フラグを「4」とする(S603)。
一方、ステップS602で特図変動時間タイマ=0ではないと判断されたときには、今回の割り込み処理を終了する。
図15のステップS104の特別図柄停止設定処理は、特図処理選択フラグの値が「4」の場合に実行される処理である。この処理において、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、演出制御基板80に、確定コマンドを送信する。また、特図ゲームの終了に同期して、動作する必要のある各部に特図ゲームの終了を通知する。さらに、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、最終停止図柄が当りに相当する場合には、大当りフラグを設定(セット)し、特図処理選択フラグを「5」に更新し、ハズレに相当する場合には、特図処理選択フラグを「0」に更新する。
尚、演出制御基板80の演出制御用マイクロコンピュータ100は、ステップS104の特別図柄停止設定処理において送出された確定コマンドを受信すると、特別図柄の確定表示(飾り図柄の変動を停止する表示)を実行する。
図15のステップS105の大入賞口開放前処理は、特図処理選択フラグの値が「5」の場合に実行される処理である。この処理において、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、特別可変入賞装置の開閉板20を開成する前の演出を行うための処理、例えば、第1回目の開放前や開放処理間のインターバル演出等の処理を行う。特別可変入賞装置の開閉板20を開成するタイミングになると、特図処理選択フラグの値を「6」に更新する。
図15のステップS106の大入賞口開放中処理は、特図処理選択フラグの値が「6」の場合に実行される処理である。この処理では、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、開放された特別可変入賞装置への遊技球の入賞処理、開放時間の計測処理、演出制御基板80を介した表示制御等を行う。遊技制御用マイクロコンピュータ560は、入賞球数が所定数に達するか開放時間が所定時間に達すると、特図処理選択フラグの値を更新する。遊技制御用マイクロコンピュータ560は、1回の大当りについて、特別可変入賞装置の開閉板20を開成回数をカウントしており、特図処理選択フラグを更新する際に、開放回数が、例えば15回に達していれば、大当り状態を終了する条件が成立したとして特図処理選択フラグの値を「7」とし、開成回数が15回に達していなければ、開閉板20を一旦閉成した後、特定入賞領域(Vポケット)への遊技球の通過があったか否か(V入賞の有無)を判別し、通過があったなら、特図処理選択フラグを「5」に、無しなら「7」とする。これにより、大当り状態にあっては、前述したように、特別可変入賞装置の開閉が最大15回繰り返されることになる。
図15のステップS107の大当り終了処理は、特図処理選択フラグの値が「7」の場合に実行される処理であり、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、大当り状態を終了させる処理を行い、特図処理選択フラグの値を「0」とする。
次いで、本発明の端末装置を成す本実施例のカードユニット300について説明すると、該カードユニット300は、遊技機であるパチンコ機1に1対1に対応して設けられ、該対応するパチンコ機1と接続されており、カードユニット300と対応するパチンコ機1との間で、パチンコ玉の貸出に関する各種信号の送受が可能とされている。
この本実施例のカードユニット300の前面には、図2に示すように、多機能ランプ301等の各種表示部と紙幣挿入口302、硬貨投入口303、硬貨返却ボタン304、突出部305、硬貨返却口308、カード挿入口309が設けられている。
カードユニット300の前面に設けられたカード挿入口309は、内蔵されるカードリーダライタ327(図5参照)のカードスロット(図示略)に連設されており、このカード挿入口309を介して会員カードやプリペイドカードをカードスロットに挿入可能とされている。
カードユニット300の前面には、前方に突出する態様にて突出部305が設けられている。該突出部305において、遊技者側に向けられた面には、対応するパチンコ機1から出力される音を入力するための集音マイク306と、表示部312と、メインメニュー画面を表示させるためのメニュースイッチ316と、データ画面(図示略)を表示させるためのデータスイッチ318と、会員遊技者が貯蓄玉数を用いた再プレイ遊技を実施するための再プレイスイッチ319と、再プレイスイッチ319の操作が有効であることを報知するための再プレイ表示部320とが設けられており、該表示部312の表面には、表示部312に表示された表示項目を指触により入力可能とするためのタッチパネル314が設けられている。
つまり、本実施例の集音マイク306において、本発明の遊技機となるパチンコ機1の音出力手段であるスピーカ27から出力される音が入力されており、該集音マイク306にて本発明の音入力手段が形成されている。
図5は、本実施例のカードユニット300の構成を示すブロック図である。カードユニット300は、前記カード挿入口309に連設されるカードリーダライタ327と、表示制御基板329と、カードユニット300の各部の制御を制御プログラムにより実施して該カードユニット300の各種の機能を提供する制御ユニット328と、から主に構成されており、カードリーダライタ327及び表示制御基板329は制御ユニット328と接続され、各種データの送受が可能とされている。
カードリーダライタ327は、カード挿入口309にから挿入されるプリペイドカードに記録されているカードIDや残存金額、会員カードに記録されている会員カードIDや会員IDや残存金額等の各種の記録情報の読み出し並びに書き込みを行う。
また、制御ユニット328は、制御プログラムを実行可能な中央演算処理回路(CPU)328aや、前記カードリーダライタ327にて読み出したデータや書き込むデータ等の各種のデータを記憶可能なRAM328bや、制御プログラムや図13に示す演出データテーブル等の各種のデータを記憶可能なROM328cを含み、RAM328bは図示しない電池によりバックアップされており、電源が遮断されても、所定期間において記憶されているデータが保持される。
ROM328cに記憶されている本実施例の演出データテーブルは、図13に示すような構成とされており、後述する音響OFDM受信回路335にて、対応するパチンコ機1から出力された演出音から抽出された送信データ列に含まれる各種の演出コード(受信演出コード)に対応付けて、当該演出コードの受信により実施する演出種別と、その演出内容(制御内容)が記憶されており、音響OFDM受信回路335にて抽出された送信データ列に含まれる演出コードに対応する演出、具体的には、表示部312への各種アニメーション表示を制御ユニット328が実施する。
表示制御基板329には、前記表示部312を形成する液晶表示器313、タッチパネル314、各種スイッチ類(メニュースイッチ316a、データスイッチ318a、再プレイスイッチ319a)や前述した再プレイ表示部320内に設けられた再プレイLED320a等の電子部品が接続されている。
この表示制御基板329に接続されている電子部品のうちタッチパネル314、各種スイッチ類(メニュースイッチ316a、データスイッチ318a、再プレイスイッチ319a)は、表示制御基板329を介して制御ユニット328に接続されており、タッチパネル314による位置検出情報や各スイッチの検出信号が制御ユニット328に入力される。また、再プレイLED320aも、表示制御基板329を介して制御ユニット328に接続されており、その点灯制御が制御ユニット328により行われる。
また、表示制御基板329は、液晶表示器313の表示駆動を行う表示駆動回路や、前記タッチパネル314からの出力信号に基づいて押圧操作された位置を特定して該特定した入力位置情報を出力する入力位置検出回路や、表示駆動回路の表示処理や画像合成処理に使用されるVRAMや、各種スイッチが接続されてスイッチからの信号が入力されるI/Oポートを含み、制御ユニット328から出力された各種画面等の表示データを液晶表示器313に表示する制御を行う。
さらに、該表示制御基板329には集音マイク306が接続されており、該集音マイク306から入力された音が、表示制御基板329に搭載されている音響OFDM受信回路335に入力されるようになっており、該音響OFDM受信回路335において、前述したように、該入力音に乗調されている送信データ列が抽出され、抽出された送信データ列が制御ユニット328に対して出力されるようになっている。
つまり、本実施例の音響OFDM受信回路335において、音入力手段となる集音マイク306にて入力された音に含まれている送信データ列(伝達情報)が抽出されており、該音響OFDM受信回路335によって本発明における伝達情報抽出手段が形成されている。
制御ユニット328には、表示制御基板329を介して接続されたスイッチや表示器等の電子部品に加えて、紙幣識別ユニット321、硬貨識別ユニット322が接続されている。
紙幣識別ユニット321は、紙幣挿入口302に投入された紙幣を取り込んでその真贋や紙幣種別の識別を行う。また、硬貨識別ユニット322は、硬貨投入口303より投入された硬貨の真贋並びに硬貨種別の識別を行う。
また、制御ユニット328には、接続されたパチンコ機1に設けられ、受付け中の会員カードまたはプリペイドカードの残存金額を表示する図示しない残存金額表示器や、パチンコ玉の貸し出し(貸与)を行う際に操作される図示しない貸出ボタンの操作を検知する貸出ボタンスイッチや、受付け中の会員カードやプリペイドカードを返却させる際に操作される図示しない返却ボタンの操作を検知する返却ボタンスイッチが接続されている。
制御ユニット328は、各種スイッチの検出信号やタッチパネル314の位置検出情報、紙幣識別ユニット321や硬貨識別ユニット322による識別信号等を受けて、制御ユニット328に接続されている前記多機能ランプ内に設けられた多機能LED301a等の各LED、カードリーダライタ327、表示制御基板329の制御、残存金額表示器の表示制御等、全体の動作制御、貸出処理や、会員入金処理や、ビジター入金処理や、払戻処理等の各種処理を実行する。
また、制御ユニット328は、対応するパチンコ機1の図示しない払出制御基板37と接続されており、該払出制御基板37との間において貸出処理や払戻処理に伴う各種信号の送受が実施可能とされているとともに、通信部334並びにHUBを介して、会員カードやプリペイドカードに残存する残存金額等を管理する図示しない管理コンピュータや、会員が所有する貯蓄玉数等を管理する図示しない会員管理コンピュータとデータ通信可能に接続されており、各種データの送受が可能とされている。
また、制御ユニット328は、カード挿入口309に挿入された会員カード並びにプリペイドカードに対して管理コンピュータと連携して利用の可/不可を判別する受付処理を行う。
そして、受付処理において利用が可とされた会員カード並びにプリペイドカードから読み出した残存金額がその時点に設定されている単位使用額よりも大きいときに、該単位使用額に相当するパチンコ玉数の排出指示を対応するパチンコ機1に出力して、単位使用額に相当するパチンコ玉数を貸出させる貸出処理を実施する。
また、制御ユニット328は、会員カードまたはプリペイドカードであるプリペイドカードが受付け中でかつ残存する残存金額が「0」の場合であって、紙幣(1000円紙幣、2000円紙幣、5000円紙幣、10000円紙幣)または硬貨(100円硬貨、500円硬貨)が挿入または投入されて識別された場合に、この識別された金額を、受付け中の会員カードまたはプリペイドカードに残存する残存金額に加算する会員入金処理またはビジター入金処理を行う。
また、制御ユニット328は、会員遊技者が以前の遊技にて貯蓄した貯蓄玉数を、会員管理コンピュータから入手し、この入手した貯蓄玉数を使用して、対応するパチンコ機1に対して払戻要求を出力し、所定数のパチンコ玉の払い戻しを実施させるとともに、使用した貯蓄玉数の減算要求を会員管理コンピュータに対して送信して使用した貯蓄玉数を減算させる払戻処理(再プレイ処理)を行う。
また、制御ユニット328は、前記返却ボタンの操作等の返却操作が遊技者により為された場合に、受付け中の会員カードまたはプリペイドカードの残存金額等を更新して返却する返却処理を行う。
次に、本発明の端末装置を成す本実施例の呼び出しランプ装置200について、図6並びに図7に基づいて以下に説明すると、本実施例の呼び出しランプ装置200は、図6に示すように、遊技島の側面上部位置に開閉可能に設けられているランプ板に取付けられる表示ユニット209と、該表示ユニット209と別体とされ、接続ケーブル271にて表示ユニット209と接続された制御基板270を内在する制御ユニット210とから構成されている。
この本実施例に用いた表示ユニット209の構成は図6に示すように、基体280と該基体280の上部を覆うカバー体250とから成る筐体内に、表示基板260が収容された構成とされており、前記カバー体250は、基体280の両側端部位置に立設された係合爪部281が、カバー体250の側面に形成された係合孔254と係合することにより一体化されるようになっていて、図中の282は、前記表示基板260の四隅をねじ固定するための柱状突起である。
前記カバー体250の前面には、前記表示基板260上に実装された液晶表示装置266の前面が外部より目視可能なように開口251が形成され、カバー体250の下面中央部には、採音部205が形成されている。また、該開口251の外周における下方近傍には、遊技者が操作可能とされた入力ボタン255a〜dと、対応するリモコン(図示せず)からの赤外線を透過する受信窓257と、が形成され、前記表示基板260の上面260aには、前記入力ボタン255a〜dに対応する入力スイッチ262a〜dと、前記リモコンよりの赤外線信号を受信する受信ユニット265とが実装され、採音部205に臨む位置に、集音マイク206が実装されている。
また、カバー体250の左右両側には、透明樹脂材にて形成された報知ランプカバー部250aが形成され、前記表示基板260の上面260aには、各色の発光が可能なLEDモジュール267が左右対称に装着されており、これら報知ランプカバー部250aとLEDモジュール267とにより報知ランプが形成されている。
この表示基板260に実装された液晶表示装置266は、平面ディスプレイである後述の液晶(LCD)パネル263がカバー体250の開口251に臨むように配置されて表示画面261が形成され、該表示画面261には、該呼び出しランプ装置200が接続されている図示しないホールコンピュータにて管理されている、対応するパチンコ機1の大当り回数や始動(スタート)回数等の各種の遊技情報が表示されるとともに、該表示画面261の遊技者側となる下方表示領域には、入力ボタン255a〜dにそれぞれ対応する入力メニューが、各入力ボタン255a〜dに臨むそれぞれの位置に表示されるようになっている。
この本実施例に用いたLCDパネル263は、フルカラー表示が可能なドットマトリックスLCDパネルを用いており、各種の文字や数字やグラフ等を、多種の表示色にて表示できるようになっている。
このように本実施例では、表示画面261を形成する表示パネルとしてドットマトリックスLCDパネルを使用しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら表示画面261を、例えば、ELパネルや、LEDパネルや、蛍光管表示装置や、セグメント表示器としても良い。
また、該LCDパネル263の下部には、ELバックライト295が配置され、該ELバックライト295に所定の高周波電源を供給するドライバ回路294を接続することにより面発光し、前記LCDパネル263を下方より照光するようになっており、前記LCDパネル263およびELバックライト295とは、表示基板260に設置される基台298上に配置され、該LCDパネル263の前面を覆う透明保護部材としてのポリカーボネート板290に設けられた係合突起291が前記基台298の4角に設けられた係合溝と係合することにより、LCDパネル263及びELバックライト295が挟持された形にて一体化されており、このように係合突起291を外すことによりポリカーボネート板290が容易に着脱できるようになっている。尚、ドライバ回路294は接続ポート272(図3参照)を介して制御マイコン279に接続され、制御マイコン279によりELバックライト295の点灯が制御される。
このLCDパネル263は、表示基板260の下面260bに実装されたLCDドライバ264並びに接続ポート272(図3参照)を介して制御マイコン279に接続され、該制御マイコン279より出力される表示データに基づく表示がLCDパネル263に表示されるようになっている。
また、該制御マイコン279には前記入力スイッチ262a〜dが接続ポート272を介して接続されており、入力ボタン255a〜dが操作され入力スイッチ262a〜dからのオン信号が入力されると、前記制御マイコン279において、各画面での各入力スイッチ262a〜dに該当する処理、例えば、遊技情報の表示や、ランプの点灯や消灯が実施される。
また、前記受信ユニット265は、店員等により操作されるリモコン(図示せず)より送信される赤外線信号、例えば「決定(OK)」や、「不可(NG)」等に対応する所定信号を受信し、該受信信号を所定のデータ列に変換して後述する制御マイコン279に出力することで、該制御マイコン279が前記リモコンにて選択操作された「決定(OK)」や、「不可(NG)」等の操作内容を把握できるようになっている。
また、表示基板264の下面260bには、LEDモジュール267の点灯や消灯や点灯色等の点灯制御を行う点灯制御回路268が実装されており、該点灯制御回路268も接続ポート272(図7参照)を介して制御マイコン279に接続されていて、該制御マイコン279の指示データに基づいて点灯制御回路268が各LEDモジュール267を個別に点灯制御することで、制御マイコン279が左右各色の点灯や点灯色や消灯を制御することができる。尚、本実施例では、制御マイコン279は、各LEDモジュール267の点灯や消灯、並びに繰り返しタイミング等の状態を示す所定フォーマットの点灯制御データを点灯制御回路268に出力することで、点灯制御回路268が該点灯制御データに合致した点灯色の点灯や消灯を実施する。
さらに、表示基板264の下面260bには図7に示すように、集音マイク206に接続された音響OFDM受信回路207が実装されており、該音響OFDM受信回路207も接続ポート272を介して制御マイコン279に接続されていて、該制御マイコン279に対して、音響OFDM受信回路207において集音マイク206からの入力音、つまり、対応するパチンコ機1からの出力音に乗調されている各種のエラーコードを含む送信データ列が抽出されて出力されるようになっている。
つまり、本実施例の集音マイク206において、本発明の遊技機となるパチンコ機1の音出力手段であるスピーカ27から出力される音が入力されており、該集音マイク206にて本発明の音入力手段が形成されている。
また、本実施例の音響OFDM受信回路207において、音入力手段となる集音マイク206にて入力された音に含まれている送信データ列(伝達情報)が抽出されており、該音響OFDM受信回路207によって本発明における伝達情報抽出手段が形成されている。
これら表示ユニット209に設けられている、LCDドライバ264、点灯制御回路268、ドライバ回路294、入力スイッチ262a〜dと、受信ユニット265とは、図6に示すように、表示基板260の下面260bより導出され、前記基体280の略中央部に形成された開口283を通じて外部に引き出された接続ケーブル271により前記制御基板270に接続されている。
そして、この制御基板270には、図7に示すように、前記表示ユニット209に設けられている各種のデバイスや回路との各種信号の授受を実施するための接続ポート272や、当該遊技場のホールコンピュータとの双方向のデータ通信を実施する通信部274と、呼び出しランプ装置200の表示動作や後述する各種の制御を行うためのプログラムが記憶され、該プログラムにより各種の制御を行う制御マイコン(MPU)279と、ホールコンピュータから取得した対応するパチンコ機1における各種の遊技情報が記憶される遊技情報テーブルや制御マイコン(MPU)279が実施する制御プログラム等が記憶される不揮発性のEEPROM276と、制御マイコン(MPU)279が実施する各種の制御処理における記憶に使用されるRAM275と、該呼び出しランプ装置200における初期設定の入力を行うためのディップスイッチ277と、その時点に時刻情報やカレンダ情報や計時情報を出力するリアルタイムクロック(RTC)273とが設けられている。
尚、制御基板270は、電源から入力される交流電源を直流の動作電源に変換して当該制御基板270や表示ユニット209に供給する電源回路や、制御マイコン(MPU)279に動作クロックを供給する動作クロック発生回路や、制御マイコン(MPU)279をリセットするためのリセット回路等を含む。
更に制御基板270には、図7に示すように、信号入出力ポート278a、278bを備えた信号入出力部278が設けられている。この信号入出力ポート278a、278bには、隣接する呼び出しランプ装置200の各信号入出力ポート278a、278bが接続されて、遊技島の一面に設置されている全呼び出しランプ装置200が接続されており、これら信号入出力ポート278a、278bからは、対応するパチンコ機1から大当りに対応する演出コマンド(具体的には、演出Nコード)を含む送信データ列が乗調された演出音の入力に応じて、互いに接続されている遊技島の一面の呼び出しランプ装置200が連携して順次点灯状態となるランニング点灯が実施されるように、ランニング信号出力処理においてランニング信号が、信号入出力ポート278a、278bの双方(つまり左右両方)から出力されるとともに、隣接する呼び出しランプ装置200からランニング信号の入力があったときには、該ランニング信号の入力が検出されて信号検出に応じた出力が制御マイコン(MPU)279に出力されることで、制御マイコン(MPU)279が割込実施するランニング点灯処理において、全LEDモジュール267が1回点灯されるとともに、ランニング信号の入力側と反対側(終端設定が有るときは入力側)の信号入出力ポート278b、278aにランニング信号が出力される。
また、本実施例の制御基板270には、前述のようにディップスイッチ277が実装されており、該ディップスイッチ277においては、ランニング信号を出力する回数、つまり、接続された各呼び出しランプ装置200にて連携してランニング点灯するランニング回数を設定できるようになっており、「0」に設定すれば、ランニング信号の出力が禁止されることで、ランニング点灯は実施されない。
また、該ディップスイッチ277において、当該呼び出しランプ装置200が、接続される呼び出しランプ装置200の終端の呼び出しランプ装置200であるか否かの終端設定が可能とされており、該終端を設定することで、前述のように、ランニング信号の入力側と同じ側の信号入出力ポート278a、278bにランニング信号が出力され、該終端を設定しないこと(デフォルト)で、ランニング信号の入力側と反対側の信号入出力ポート278b、278aにランニング信号が出力される。
次に、パチンコ機1にて遊技をする遊技者が携行する本発明における携帯端末装置を成す携帯電話機400について、図8に基づいて説明すると、携帯電話機400は、通常の無線による通話機能に加えて、携帯電話会社(キャリア)の基地局117並びにゲートウェイサーバ118を介してオープンコンピュータネットワークであるインターネット網119に接続できるインターネット接続機能を有しており、該インターネット網119を介して、携帯電話機400に対して、後述する統合演出アプリの配信や大当りにより提供される各種のコンテンツを配信する本発明におけるサーバコンピュータとなるアプリサーバ116にアクセス可能とされている。
本実施例に用いた携帯電話機400の構成について、図8に基づいてより詳細に説明すると、図8において、音声入力部451は、マイク465からのアナログ音声信号をディジタル信号に変換するための部位であり、マイクアンプ、フィルタ、A/D変換器、等で構成される。音声出力部452は、受信したディジタル音声信号に基づいてスピーカ466またはイヤレシーバ467を駆動するための部位であり、D/A変換器、フィルタ、スピーカアンプ、等で構成される。ディジタル信号処理部453は、ディジタル音声信号のエンコード、および、ディジタル音声信号へのデコードを行うための部位であり、DSP(Digital Signal Processor)を中心とした畳み込み符号化、スロットインターリーブ、遅延検波、畳み込み復号化、等の各種専用回路で構成される。
また、RF入出力部454は、電話機用アンテナ462を介して携帯電話会社の基地局117と高周波電波の送受信を行う部位であり、直交変調器、ゲインアンプ、パワーアンプ、ダイバーシティー、ミキサー、IF復調器、アンテナ共用器等で構成される。
前記音声入力部451から入力されてディジタル音声信号に変換された入力音声は、ディジタル信号処理部453により、誤り訂正符号化、インターリーブ、拡散、D/A変換などの処理を行い、その処理により生成した送信ベースバンド信号をRF入出力部454へ送る。そして、該RF入出力部454内の直交変調器は、該送信ベースバンド信号により局部発振信号を変調して送信高周波信号を生成し、さらにその送信高周波信号を増幅した後にアンテナ共用器を通じて電話機用アンテナ462から基地局117に送信する。
アンテナ共用器は、送信高周波信号と受信高周波信号とで1本の電話機用アンテナ462を共用するためのものであり、直交変調器により変調された後に増幅された送信高周波信号を電話機用アンテナ462へ送出する機能とともに、該電話機用アンテナ462からの受信高周波信号をRF入出力部454内のIF復調器へ送出する機能を備えたフィルタ回路により構成されている。
電話機用アンテナ462は、基地局117との間で無線による高周波信号の送受信を行う。すなわち、前記直交変調器からアンテナ共用器を介して送られてきた送信高周波信号は、当該電話機用アンテナ462から基地局117へ送信される。一方、基地局117から送信されてきた高周波信号は、当該電話機用アンテナ462にて受信された後、アンテナ共用器を介してIF復調器へ送られる。そして、該IF復調器並びにゲインアンプは、送られてきた受信高周波信号を増幅し、さらに復調処理を行って得られた受信ベースバンド信号をディジタル信号処理部453へ送る。
この受信ベースバンド信号は、該ディジタル信号処理部453において該受信ベースバンド信号のA/D変換、逆拡散、デインターリーブ、誤り訂正等の処理を実施して受信音声ディジタル信号として音声出力部452へ送ることで、該音声出力部452にてD/A変換により受信した通話音声信号が生成、増幅されてスピーカ466またはイヤレシーバ467から出力されることで、無線通話機能が提供される。
尚、受信された信号が通話による音声データではなくて電子メールやインターネット119上の各種サーバから配信されるウェブページやアプリケーションプログラム等のデータ信号である場合、ディジタル信号処理部453において該受信ベースバンド信号のA/D変換、逆拡散、デインターリーブ、誤り訂正等の処理を実施したデータ信号(パケットデータ)が制御部455に出力されることで、受信データに基づくページやメールが表示部456に表示されたり、受信したアプリケーションプログラムが後述するメモリ部460に記憶される。そして、これら受信して表示されたページにおける操作内容データ等や送信メールのデータ信号(パケットデータ)が、前述したディジタル音声信号に代えてディジタル信号処理部453に送られることで、音声データと同様にこれら操作内容データや送信メールデータが電話機用アンテナ462から基地局117へ送信されることでインターネット接続機能や電子メール機能やダウンロード機能が形成されている。
また、制御部455は、携帯電話機400としての各種機能を、各種のプログラムを実行することで実現するための部位であり、これら各種のプログラムを実行可能な中央演算処理回路(CPU;Central Processing Unit)等で構成されており、この制御部455には、図8に示すように、各種の情報を表示するための表示部456や、所有者である遊技者が各種の情報を入力するための操作部457や、制御部455にて実行される各種の機能を提供するための各種プログラムや設定データ等を記憶するためのメモリ部460や、その時点の時間情報や日付や曜日等のカレンダ情報(日付情報)等を出力するリアルタイムクロック(RTC)461や、外部のデータ処理装置との間でシリアルデータ通信などを行うための外部I/F(インタフェース)部458や、バッテリ電源を元に各ブロックに必要な動作電力を供給するための電源部459や、電話やメールの着信や表示部456への表示等を振動により報知するためのバイブレータ部463や、電話やメールの着信を知らせたり、充電時のインジケータとして使用される発光ダイオード(以下、LED)部464が接続され、これら各部の動作制御を制御部455が実施できるようになっており、例えば、操作部457から入力される操作信号に応じた処理、表示部456への表示信号処理、LED部464やバイブレータ部463を動作させるための動作制御信号の生成、メモリ部460の書き込み或いは読み出しなどの各種制御や信号処理を行う。
メモリ部460は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)などからなる。ROMは、当該携帯電話機400の基本的な機能を実現するためのプログラムや初期設定値や当該携帯電話機400に固有に付与された端末IDが保存(記憶)されている。RAMは、制御部455(CPU)が各種の処理、具体的には、後述する音響OFDMアプリによる各種のデジタルフィルタによる演算処理等の作業領域として使用したり、制御部455(CPU)のプログラム実行中において必要に応じて計算途中のデータなどを記憶したり、他の各部と送受信するデータを一時的に記憶するために使用される。
メモリ部460を構成するEEPROMは、不揮発性メモリであって、マイク465から入力される音に乗調されている送信データ列を抽出するための音響OFDMアプリケーションプログラム(以下、音響OFDMアプリと略称する)や、図12(a)に示す音響OFDMアプリにて抽出された送信データ列に含まれる各種の演出コマンドに応じた演出を行うための、複数の機種のパチンコ機1に対応した統合演出アプリケーションプログラム(以下、統合演出アプリと略称する)や、図12(b)に示す演出データテーブルや、電話番号や電子メールアドレス及びそれに対応した氏名、名称などの情報からなる電話帳データ、送受信された電子メールデータ、スケジュール帳データ、発着信の通信履歴データ、メモ帳データ、所有者(遊技者)によりカスタマイズされた設定データ等の各種のデータが記憶されている。
これらメモリ部460を構成するEEPROMに記憶されているデータの内、音響OFDMアプリは、本実施例においては、携帯電話機400の仕様に応じたアプリケーションプログラムが、例えば、当該携帯電話機400のメーカーにより予め記憶されている。尚、これら携帯電話機400の仕様に応じた音響OFDMアプリを、アプリサーバ116から配信するようにしても良い。
また、EEPROMに記憶されているデータの内、統合演出アプリは、図11に示すように、アプリサーバ116から配信(ダウンロード)されて記憶される。
この本実施例の統合演出アプリは、図12(a)に示すように、パチンコ機1の各機種に応じた演出を実施するための複数のサブアプリケーションプログラム(プラグインモジュールプログラム)を含んでいるとともに、図11(b)に示す演出データテーブルを含んでいる。
つまり、本発明における携帯端末となる携帯電話機400は、パチンコ機1(遊技機)において遊技を行う遊技者が携行可能とされるとともに、パチンコ機1(遊技機)の各機種に対応した演出を行うための各機種毎のサブアプリケーションプログラム(機種別演出アプリケーションプログラム)が記憶された端末装置である。
尚、サブアプリケーションプログラムは、遊技者が遊技しているパチンコ機1から出力される演出音に乗調されている送信データ列に含まれる機種コードから特定される機種のサブアプリケーションプログラムが実行されることにより、該機種に応じた固有の演出、例えば、その機種における固有のキャラクターによるアニメーション演出等が表示部456に表示される。尚、機種コードから特定される機種に対応したサブアプリケーションプログラムが、記憶されている統合演出アプリにない場合に制御部455は、アプリサーバ116にアクセスして、これら機種データから特定される機種のサブアプリケーションプログラムが含まれている最新バージョンの統合演出アプリに自動的に更新するようになっている。
また、本実施例の演出データテーブルは、図12(b)に示すように、入力された演出音に乗調されている送信データ列に含まれる各機種コード(受信機種コード)に対応付けて、当該機種から出力される各種の演出コード(受信演出コード)と、各演出コードに対応する演出を実施するためのアニメーションファイル(GIF−M)やアプリサーバ116へのアクセス処理内容等が記述された動作ファイル(JV)のファイル名と、演出内容(実際には、演出内容が記述されたテキストファイルのファイル名)が記憶されている。
外部I/F部458は、通信インタフェース回路、コネクタ、等で構成され、電源部459はバッテリへの充電回路、過電流過電圧保護回路、等で構成される。表示部456はユーザに対して各種の演出(アニメーション)等の各種画面や表示情報を提供する部位であり、LCDドライバ、LCD表示デバイス、等で構成される。
操作部457は、電話番号やアルファベット、仮名文字、記号、絵文字等の入力に使用されるボタンや、画面上でカーソルを移動させたりメニュー項目の選択等に使用される回転機能及びプッシュボタン機能を備えたジョグダイヤル等の操作子、電話の発着信、電源オン/オフなど、ユーザにより操作される各種のキーやボタン、ダイヤルからなる。尚、カーソル操作やメニュー項目の選択等に使用される操作子はジョグダイヤルに限定されないことは言うまでもない。
以下、本実施例のパチンコ機1のスピーカ27から出力される音に乗調された送信データ列により、該パチンコ機1で遊技している遊技者の携帯電話機400や、該パチンコ機1に対応する呼び出しランプ装置200やカードユニット300において、所定の動作、具体的には、リーチや大当りに伴う演出表示やエラーコードの表示が実施される流れについて詳述する。
まず、送信データ列が乗調された音が、パチンコ機1から出力される流れについて、これらパチンコ機1から出力される音の出力制御を実施する演出制御基板80における処理に基づき説明すると、図20は、演出制御基板80に搭載されている演出制御用マイクロコンピュータ100( 具体的には、演出制御用CPU101) が実行するメイン処理を示すフローチャートである。
演出制御用マイクロコンピュータ100 は、電源が投入されると、メイン処理の実行を開始する。メイン処理では、まず、RAM 領域のクリアや各種初期値の設定、また演出制御の起動間隔(例えば、2ms) を決めるためのタイマの初期設定等を行うための初期化処理を行う(S701) 。
そして、演出制御用マイクロコンピュータ100 は、タイマ割込フラグの監視(S702) を行うループ処理に移行する。タイマ割込が発生すると、演出制御用マイクロコンピュータ100 は、タイマ割込処理においてタイマ割込フラグをセットする。本実施例のメイン処理において、タイマ割込フラグがセットされていたら、演出制御用マイクロコンピュータ100は、そのフラグをクリアし(S703) 、演出制御処理を実行する。
この本実施例の演出制御処理において、演出制御用マイクロコンピュータ100は、まず、主基板31から受信した演出制御コマンドを解析し、受信した演出制御コマンドに応じたフラグをセットする処理等を実行する(コマンド解析処理:S704)。
次いで、演出制御用マイクロコンピュータ100は、演出制御プロセス処理を実行する(S705)。該演出制御プロセス処理では、制御状態に応じた各プロセスのうち、現在の制御状態(演出制御プロセスフラグ) に対応した処理を選択して可変表示装置9の表示制御等を実行する。
そして、演出制御用マイクロコンピュータ100は、図21に示す音響データ出力処理を実行する(S705+)。この音響データ出力処理においては、スピーカ27から出力する音に乗調する、ステップ704のコマンド解析処理にて解析した演出制御コマンドに応じた(連動)演出コードを含む送信データ列を決定して、音声入出力基板70に対して出力する処理を実施する。
また、所定の乱数(例えば、最終停止図柄指定コマンドにて指定され図柄の内から停止図柄を決定するための乱数)を生成するためのカウンタのカウンタ値を更新する乱数更新処理を実行する(S706)。さらに、可変表示装置9等の演出装置を用いて報知を行う報知制御処理を実行する(S707)。その後、ステップS702 に移行する。
主基板31の遊技制御用マイクロコンピュータ560 から受信した演出制御コマンドは、該演出制御コマンドを格納するためのコマンド受信バッファに順次記憶される。本実施例では、2バイト構成の演出制御コマンドを最大6個格納可能なリングバッファ形式のコマンド受信バッファを用いている。従って、コマンド受信バッファは、受信コマンドバッファ1 〜12の12バイトの領域で構成される。そして、受信したコマンドをどの領域に格納するのかを示すコマンド受信個数カウンタが用いられる。コマンド受信個数カウンタは、0 〜11の値をとる。なお、必ずしもリングバッファ形式でなくてもよい。
なお、遊技制御用マイクロコンピュータ560 から送信された演出制御コマンドは、演出制御INT信号にもとづく割込処理で受信され、RAMに形成されているバッファ領域に保存されている。コマンド解析処理では、バッファ領域に保存されている演出制御コマンドがどのコマンドであるのか解析する。
つまり、主基板31から受信された演出制御コマンドは受信コマンドバッファに格納されるが、コマンド解析処理において演出制御用マイクロコンピュータ100は、コマンド受信バッファに格納されているコマンドの内容を確認する。
すなわち、図20に示す各処理によって演出制御用マイクロコンピュータ100は、演出制御コマンドに応答して、図示しないCGROMに格納されている表示制御データ(プロセステーブル)の内から、受信した演出制御コマンドが指定する変動表示パターンに対応するものを読み出す。そして、カウンタ(タイマ)をリスタートして、変動開始からの経過時間の計時を開始する。
尚、この表示制御データを成すプロセステーブルには、プロセスタイマ設定値と表示制御実行データ、ランプ制御実行データおよび生成する音出音を特定するための演出音コードの組み合わせが複数集まったデータで構成されている。表示制御実行データには、変動パターンを構成する各変動態様が記載されている。
そして、主基板31から受信した演出制御コマンド(変動表示パターン情報)に基づいて、その変動表示パターン用の図示しない速度・方向テーブルを参照し、変動開始後の経過時間を読み出して、その時点で表示すべき画像が特別図柄であるか演出画像であるか、その変動方向と速度、アニメーション表示の有無を判別する。続いて、表示領域サイズデータテーブルを参照して、変動方向に対する抽出図柄数を求める。
次に、抽出図柄数と現在の変動表示の状態から、抽出する図柄(飾り図柄又は演出画像)を特定する。アニメーション表示無しならば、各図柄について基準となる表示態様の画像を特定し、アニメーション表示有りならば、各図柄について各表示態様の画像を特定する。
次に、特定された飾り図柄(0〜9)を、対応する拡大率、回転角度で、予め指定されている配列(縦並びや予横並び)で、仮想的に配置する 。なお、この段階で画像データを実際に配列する必要はない。
次に、仮想的に配置した画像上の表示領域の位置を、直前の位置、移動速度、移動方向
、アニメ変動の有無から特定した後、仮想的に配置した画像上の表示領域の内部の範囲(表示する範囲)を、表示領域の位置とサイズとに基づいて特定する。
また、前記にて特定した飾り図柄と経過時間のデータから、表示対象の図柄(飾り図柄とキャラクタ、また、場合により演出画像データそれぞれ)が格納されているアドレスを、図示しないインデックスデータテーブルを参照して求める。
次に、求めた展開すべき画像データのアドレス、配置、拡大率・縮小率、透過率(予め設定されている)、クリッピング範囲などを特定する、即ち、表示対象画像を特定する描
画コマンド又は/ 及びアトリビュートデータを生成し、VDP109に送信する。
VDP109は、これら指示された描画コマンド又はアトリビュートで特定される画像の画像データ( 指定されたアドレスに格納されている画像データ)を図示しないCGROMに格納されている画像データの中から抽出する。
さらに、読み出した画像データを拡大・縮小・回転・透過処理を行って配置し直して、ワークメモリ上に展開する。
次に、配置した画像データを通知されたクリッピング範囲でクリッピングして、図示しないVRAMに格納する 。
演出制御用マイクロコンピュータ100とVDP109とは、上述の処理を、左図柄、中図柄、右図柄のそれぞれについて実行し、最終的に1画面分の画像を合成することで、可変表示装置9にこれら合成された画像が表示される。
尚、演出制御用マイクロコンピュータ100 は、プロセステーブルの表示制御実行データにもとづく制御と同様に、プロセスタイマ設定値に設定されている時間だけランプ制御実行データにもとづいて各種ランプの点灯状態を制御し、演出音コードを音声出力基板70に出力することで、可変表示装置9における各種の演出パターン、具体的には、通常演出や、ノーマルリーチや、各種スーパーリーチに応じた演出表示に連動して、各天枠ランプ28a、左枠ランプ28bおよび右枠ランプ28cや装飾ランプ25が点灯制御されるとともに、演出パターンの進行に合致した演出音が音声入出力基板70において生成されて出力される。
ここで、ステップ705+において実施される本実施例の音響データ出力処理について、図21に基づいて説明すると、まず、ステップ704のコマンド解析処理にて解析したコマンドの種別に応じて、送信データ種別を特定する(S801)。
具体的に、解析したコマンドが演出制御コマンドである場合には、データ種別として演出を特定し、解析したコマンドがエラー通知コマンドである場合には、データ種別としてエラーを特定する。
次に、ステップ802に進み、受信コマンドが演出制御コマンドである場合に、該演出制御コマンドの制御コードに対応して、図10(a)の演出コードテーブルの送信候補演出コードの項目に記憶されている演出コードの中から、送信する(連動)演出コードを選定する。
具体的には、送信候補演出コードの項目に記憶されている演出コードまたは連動演出コードが1つのみ記憶されている場合には、該1つのみ記憶されている演出コードまたは連動演出コードを選定し、複数の演出コードまたは連動演出コードが記憶されている場合には、これら複数の演出コードまたは連動演出コードの内から、乱数値に基づいて1つの演出コードまたは連動演出コードを選定する。尚、送信候補演出コードの項目に演出コードまたは連動演出コードの記憶がない場合には、「無し」を選定する。
そして、ステップ803に進み、送信しようとする送信データ列の送信対象の端末の端末データを選定する。具体的には、ステップ801で特定したデータ種別がエラーである場合には、送信対象端末を全ての端末とする対象端末データである「00」と選定し、ステップ801で特定したデータ種別が演出であって、ステップ802で選定したコードが演出コードである場合には、該選定した演出コードに該当する端末データ、具体的には、選出した演出の実行対象が携帯電話機400のみである場合には、図14に示すように、携帯電話機400の端末データである「10」を選定し、選出した演出の実行対象がカードユニット300のみである場合には「11」を選定し、選出した演出の実行対象が携帯電話機400並びにカードユニット300の双方である場合には、全てに対応する「00」を選定する。
次に、ステップ804に進んで、ステップ801において特定した種別が「演出」で、且つステップ802において選定したコードが存在するか否かを判定し、存在しない場合には、ステップ805に進むことなく、当該処理を終了することで送信データ列は出力されない。一方、ステップ801において特定した種別が「エラー」であるか、または、ステップ802において選定したコードが存在する場合には、ステップ805に進んで、図14に示す送信データ形式の送信データ列を生成して、音声入出力基板70の音響OFDM送信ユニット707に対して出力する。
具体的に、本実施例の送信データ列のデータ形式は、図14に示すようになっており、その先頭部から、データ種別、対象端末データ、機種コード、演出(エラー)コード、次数データが格納されるようになっている。
この本実施例の送信データ列におけるデータ種別には、ステップ801において特定したデータ種別、つまり、エラーである場合には「10」が、演出である場合には「11」が格納されることで、当該送信データ列に含まれるコードがエラーのコードであるか、演出のコードであるかを、当該データ種別の値から特定できるようになっている。
また、対象端末データには、ステップ803において選定した対象端末データが格納される。
また、機種コードには、当該パチンコ機1の機種に固有に付与された機種コードが格納され、該機種コードによって、該送信データ列を受信した端末装置が、送信元のパチンコ機1の機種を特定できるようになっている。
また、演出(エラー)コードには、主基板31から受信したエラー通知コマンドに含まれているエラーコードまたは、ステップ802において選定した演出コードまたは連動演出コードが格納される。
また、次数データは、連動演出において利用するものであり、当該送信データ列に連動演出コードが格納されている場合であって、該連動演出コードに対応する連動演出が、同時開始による連動演出である場合には、次数データに1が格納されることで、該送信データ列を受信した隣接するパチンコ機1が、同時開始による連動演出であることが特定できるようになっている。尚、これら同時開始による連動演出コード以外においては次数データには、次数「0」を示すデータが格納される。
このようにして生成された送信データ列が音声入出力基板70の音響OFDM送信ユニット707に出力されることで、該音響OFDM送信ユニット707において実施される上述の処理により、音声合成用IC703にて生成された生成音の高音域波形に乗調されてスピーカ27から出力され、該出力された音が入力される遊技者の携帯電話機400や、カードユニット300において、パチンコ機1における演出に応じた演出動作が実施されるとともに、呼び出しランプ装置200とカードユニット300において、パチンコ機1において発生しているエラーのエラーコードの表示が実施される。
まず、これら出力音に乗調された送信データ列によるパチンコ機1と携帯電話機400との連動した演出について、図23並びに図24と図25に基づいて説明する。
具体的に、演出制御基板80による演出制御により、パチンコ機1の可変表示装置9において、図24(a)に示すように、リーチ状態が発生してスーパーリーチに移行する際に、可変表示装置9に「携帯電話を近づけて」のメッセージが表示される。
このメッセージ表示に応じて遊技者は、音響OFDM受信アプリを予め起動されている携帯電話機400、または音響OFDM受信アプリを起動した携帯電話機400をパチンコ機1に近接させる。尚、本実施例では音響OFDM受信アプリを利用時に起動する形態を示すが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら音響OFDM受信アプリが、携帯電話機400の待機中においても、常時実行されているものであっても良い。
パチンコ機1においては、「携帯電話を近づけて」のメッセージの表示の後、スーパーリーチAが発生し、スーパーリーチAの演出が表示される。そして、これらスーパーリーチAの演出に伴ってスピーカ27から出力されるスーパーリーチAの演出音に、図23に示すように、データ種別として演出を示す「11」と、対象端末データとして携帯電話機400に対応する「10」と、機種コードとして当該パチンコ機1が該当する機種Aのコードと、演出コードとしてスーパーリーチAに対応する演出Aコードとを含む送信データ列が乗調されて出力される。
この演出音は、携帯電話機400のマイク465から入力して音声入力部451においてデジタル音声信号に変換される。そして、これら音声入力部451においてデジタル化されたデジタル音声信号が、音響OFDM受信アプリを実行中の制御部455に出力される。
つまり、本実施例のマイク465において、本発明の遊技機となるパチンコ機1の音出力手段であるスピーカ27から出力される音が入力されており、該マイク465にて本発明の音入力手段が形成されている。
また、本実施例の音響OFDM受信アプリを実施する制御部455において、本発明の音入力手段となるマイク465にて入力された音に含まれている送信データ列(伝達情報)が抽出されており、該音響OFDM受信アプリを実施する制御部455によって本発明における伝達情報抽出手段が形成されている。
制御部455は、音響OFDM受信アプリに基づいて、音声入力部451から出力されてきたデジタル音声信号に乗調されている送信データ列を、前述したように、デジタルフィルタによる処理にて抽出し、該送信データ列の抽出に応じて統合演出アプリを起動して、該統合演出アプリに対して抽出した送信データ列を出力する。
そして、このようにして送信データ列が入力された統合演出アプリは、入力された送信データ列に含まれている機種コードを抽出し、該抽出した機種コードから特定される機種、具体的には、機種Aのサブアプリケーションプログラムを起動して、該機種Aのサブアプリケーションプログラムに対して、該入力された送信データ列を渡す。尚、本実施例の携帯電話機400においては、連動演出やエラーコードの表示等を実施しないので、このサブアプリケーションプログラムの起動に際して、入力された送信データ列に含まれているデータ種別がエラーを示す「10」である場合、並びに入力された送信データ列に連動演出コードが含まれている場合に統合演出アプリは、サブアプリケーションプログラムの起動を実施しないようになっている。
そして、起動された機種Aのサブアプリケーションプログラムは、統合演出アプリから渡された送信データ列から対象端末データを抽出し、該抽出した対象端末データが携帯電話を対象とする「10」であるかを確認し、該対象端末データが「10」であることを条件に、該送信データ列に含まれている演出Aコードを抽出する。尚、対象端末データが携帯電話を対象とする「10」または全てに該当する「00」でない場合には、処理を終了する。
そして、図12(b)に示す演出データテーブルにおいて、該サブアプリケーションプログラムに対応する機種A並びに抽出した演出Aコードに対応する演出実行ファイル(GIF−M)のファイル名を特定し、該特定したファイル名の演出実行ファイル(GIF−M)、具体的には、「kitaidoGIF-M」を実行することで、図24(b)に示すように、パチンコ機1にてスーパーリーチAの発生に伴って、携帯電話機400の表示部456に、当該スーパーリーチAの期待度を、画面を横断する鳥の数と具体的な数値で報知するアニメーション演出が表示されることで、パチンコ機1で発生したスーパーリーチAに応じた演出が携帯電話機400にて実施されるようになる。
尚、演出実行ファイルには、演出を実行するタイミングが記述されたスケジュールデータも含まれており、経過時間に応じて表示される演出が変化したり、繰り返し表示を何回するか等が制御される。
そして、このスーパーリーチAがハズレた後、再度、可変表示装置9における変動表示が開始されて、予告演出を伴うスーパーリーチBが発生する場合には、スーパーリーチBに対応する演出Bコードを含む送信データ列がパチンコ機1から出力されて携帯電話機400に入力される。
この送信データ列は、スーパーリーチAの場合と同様に、音響OFDM受信アプリにて抽出されて統合演出アプリに出力され、該統合演出アプリから機種Aのサブアプリケーションプログラムに対して渡される。
そして、サブアプリケーションプログラムによって送信データ列から対象端末データを抽出し、該抽出した対象端末データが携帯電話を対象とする「10」であるかを確認し、該対象端末データが「10」であることを条件に、該送信データ列に含まれている演出Bコードを抽出する。
そして、演出データテーブルにおいて、機種A並びに抽出した演出Bコードに対応する演出実行ファイル、つまり、「tokukyaraGIF-M」を実行することで、図24(c)に示すように、パチンコ機1にてスーパーリーチBが発生する予告演出の表示に伴って、携帯電話機400の表示部456に、予告に関連した「何か起こるかも」のメッセージ表示とともに、特別キャラクターがアニメーション表示される。そして、スーパーリーチBの発生に伴って、特別キャラクターがパチンコ機1の可変表示部9に表示されている船に対して弓を射るアニメーション演出が表示されることで、パチンコ機1で発生したスーパーリーチBに応じた演出が携帯電話機400にて実施されるようになる。
そして、該スーパーリーチBによりパチンコ機1において大当りが発生した場合には、図23に示すように、大当りに対応する演出Nコードを含む送信データ列が乗調された音がパチンコ機1のスピーカ27から出力される。
つまり、本実施例のパチンコ機1のスピーカ27からは、該パチンコ機1における遊技において大当りが発生するときに、大当りに対応する演出を特定するための演出情報となる演出Nコードを含む音を出力している。
この送信データ列は、スーパーリーチA、Bの場合と同様に、音響OFDM受信アプリにて抽出されて統合演出アプリに出力され、該統合演出アプリから起動中の機種Aのサブアプリケーションプログラムに対して渡される。
そして、サブアプリケーションプログラムによって送信データ列から対象端末データを抽出し、該抽出した対象端末データが携帯電話を対象とする「10」であるかを確認し、該対象端末データが「10」であることを条件に、該送信データ列に含まれている演出Nコードを抽出する。
そして、演出データテーブルにおいて、機種A並びに抽出した演出Nコードに対応する演出実行ファイル、つまり、「URLacsess−JV」のスクリプトファイルを実行することで、図25(a)に示すように、パチンコ機1にて大当りの発生を示す演出の表示に伴って、携帯電話機400の表示部456にも、大当りの発生を喜ぶ特別キャラクターがアニメーション表示されるとともに、該アニメーション表示の終了により、図25(b)に示すように、当該大当りにより入手が可能となる特別なコンテンツを取得するか否かを遊技者から受付けるダイヤログが表示される。
そして、該ダイヤログ表示においてコンテンツ取得を「する」を遊技者から受け付けた場合には、サブアプリケーションプログラムを実行中の制御部455は、該スクリプトファイルに記述されているアプリサーバ116の特定のURLアドレスにアクセスして、当該大当りにより入手が可能となる特別なコンテンツである、当該機種Aに関係する複数のキャラクターの内の1つのキャラクターの待ち受け画面映像の配信を要求するコンテンツ要求を送信する。
そして、このコンテンツ要求の受信に応じてアプリサーバ116は、該要求されたコンテンツである機種Aキャラクターの待ち受け画面のコンテンツを、受信したコンテンツ要求の送信元に配信する。
このようにして配信された待ち受け画面のコンテンツは、図25(c)に示すように表示部456に表示されることで、遊技者は、大当りに伴う所定のサービスとして、特別なコンテンツの取得サービスを享受できるようになる。
尚、本実施例では、コンテンツ取得に際して図25(b)に示すダイヤログを表示して
、コンテンツを取得するか否かを遊技者から受付けるようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらの受付けを実施することなく、アプリサーバ116にアクセスしてコンテンツを自動的に取得するようにしても良く、この場合には、これらコンテンツ取得に係わる遊技者の操作負荷を軽減することができる。
つまり、本実施例の制御部455は、パチンコ機1における遊技に関連して発生するリーチに関する複数種類の演出制御、具体的には、各リーチの種別に対応する演出コードに対応付けて演出データテーブルに記憶されている複数の演出を実行可能とされており、演出コードを含む音のマイク465(音入力手段)への入力に基づき、該入力音に含まれる演出コード(演出情報)から特定される演出を行うようになっている。
また、本実施例の制御部455は、大当りに対応する演出を特定するための演出Nコードを含む音のマイク465(音入力手段)への入力に基づき、該入力音に含まれる演出Nコードから特定される大当りに対応する演出である「URLacsess−JV」による演出を行うとともに、前記インターネット網119上に設けられた所定のサービスを提供するためのアプリサーバ116に対して、該所定のサービスを享受するためのコンテンツ要求(サービス要求)を送信している。
また、本実施例の制御部455は、機種コードと演出コードとを含む送信データ列が含まれる音のマイク465(音入力手段)への入力に基づき、該入力音に含まれる機種コードから特定される機種に対応するサブアプリケーションプログラム並びに演出コードに基づいて、当該機種に応じた該演出コードから特定される機種AのスーパーリーチA、Bの演出制御を実行している。
次に、パチンコ機1からの出力音に乗調された送信データ列によるパチンコ機1とカードユニット300との連携した演出をする場合について、図26並びに図27に基づいて説明する。
パチンコ機1においては、前述したように可変表示装置9におけるスーパーリーチAの演出に伴ってスピーカ27から出力されるスーパーリーチAの演出音(スーパーリーチAになる前の通常表示状態の演出音を含む)に、図26に示すように、データ種別として演出である「11」と、対象端末データとしてカードユニット300に対応する「11」と、機種コードとして当該パチンコ機1が該当する機種Aのコードと、演出コードとしてスーパーリーチAに対応する演出Aコードとを含む送信データ列が乗調されて出力される。
この演出音は、該パチンコ機1に対応するカードユニット300の集音マイク306にて採音されて表示制御基板329に実装されている音響OFDM受信回路335に入力される。
そして、該音響OFDM受信回路335において、該入力された演出音に乗調されている送信データ列が抽出され、該抽出された送信データ列が制御ユニット328に出力される。
そして、該送信データ列の出力に応じて制御ユニット328は、該出力された送信データ列からデータ種別を抽出し、該抽出した種別が演出を示す「11」であることを条件に、対象端末データを抽出し、該抽出した対象端末データがカードユニット300を対象とする「11」であるかを確認し、該対象端末データが「11」であることを条件に、該送信データ列に含まれている演出Aコードを抽出する。尚、対象端末データがカードユニット300を対象とする「11」または全てに該当する「00」でない場合には、処理を終了する。
次に制御ユニット328は、図13に示す演出データテーブルにおいて、抽出した演出Aコードに対応する演出実行ファイル(GIF−M)のファイル名を特定し、該特定したファイル名の演出実行ファイル(GIF−M)、具体的には、「kitaidoGIF-M」を実行することで、図27(a)に示すように、パチンコ機1にてスーパーリーチAの発生に伴って、カードユニット300の表示部312に、当該スーパーリーチAの期待度を、画面を横断する鳥の数と具体的な数値で報知するアニメーション演出が表示されることで、パチンコ機1で発生したスーパーリーチAに応じた演出がカードユニット300にて実施されるようになる。
つまり、本実施例の制御ユニット328によって、伝達情報抽出手段となる音響OFDM受信回路335にて抽出した送信データ列に含まれる演出Aコード(伝達情報)に応じた動作制御である演出実行ファイルによる演出制御が実施されており、該制御ユニット328によって本発明における制御手段が形成されている。
尚、演出実行ファイルには、演出を実行するタイミングが記述されたスケジュールデータも含まれており、経過時間に応じて表示される演出が変化したり、繰り返し表示を何回するか等が制御される。
そして、このスーパーリーチがハズレた後、再度、可変表示装置9における変動表示が開始され、予告演出を伴うスーパーリーチBが発生する場合には、スーパーリーチBに対応する演出Bコードを含む送信データ列がパチンコ機1から出力されてカードユニット300に入力される。
この送信データ列は、スーパーリーチAの場合と同様に、音響OFDM受信回路335にて抽出されて制御ユニット328に出力される。
該送信データ列の出力に応じて制御ユニット328は、該出力された送信データ列から対象端末データを抽出し、該抽出した対象端末データがカードユニット300を対象とする「11」であるかを確認し、該対象端末データが「11」であることを条件に、該送信データ列に含まれている演出Bコードを抽出する。
そして、演出データテーブルにおいて、該抽出した演出Bコードに対応する演出実行ファイル、つまり、「tokukyaraGIF-M」を実行することで、図27(b)に示すように、パチンコ機1にてスーパーリーチBが発生する予告演出の表示に伴って、表示部312に、予告に関連した「何か起こるかも」のメッセージ表示とともに、特別キャラクターがアニメーション表示されるとともに、図27(c)に示すように、スーパーリーチBの発生に伴って、特別キャラクターがパチンコ機1の可変表示部9に表示されている船に対して弓を射るアニメーション演出が、表示部312に表示されることで、パチンコ機1で発生したスーパーリーチBに応じた演出がカードユニット300にて実施されるようになる。
そして、該スーパーリーチBによりパチンコ機1において大当りが発生した場合には、図26に示すように、大当りに対応する演出Nコードを含む送信データ列が乗調された音がパチンコ機1から出力される。
この送信データ列は、スーパーリーチA、Bの場合と同様に、音響OFDM受信回路335にて抽出されて制御ユニット328に出力される。
該送信データ列の出力に応じて制御ユニット328は、該出力された送信データ列から対象端末データを抽出し、該抽出した対象端末データがカードユニット300を対象とする「11」であるかを確認し、該対象端末データが「11」であることを条件に、該送信データ列に含まれている演出Nコードを抽出する。
そして、演出データテーブルにおいて、該抽出した演出Nコードに対応する演出実行ファイル、つまり、「yaztaneGIF-M」を実行することで、図27(d)に示すように、パチンコ機1にて大当りの発生を示す演出の表示に伴って、カードユニット300の表示部312にも、大当りの発生を喜ぶ特別キャラクターがアニメーション表示される。
つまり、本実施例の制御マイコン328は、パチンコ機1における遊技に関連して発生するリーチに関する複数種類の演出制御、具体的には、各リーチの種別に対応する演出コードに対応付けて演出データテーブルに記憶されている複数の演出を実行可能とされており、演出コードを含む音の集音マイク306(音入力手段)への入力に基づき、該入力音に含まれる演出コード(演出情報)から特定される演出を行うようになっている。
次に、パチンコ機1においてエラーが発生した場合に、該パチンコ機1から該発生したエラーの種別を特定可能なエラーコードを含む送信データ列が乗調された音が出力されてカードユニット3に表示される流れについて説明する。
まず、パチンコ機1においてエラーが発生した場合には、前述したように主基板31から演出制御基板80に対してエラー通知コマンドが出力され、演出制御基板80において図21に示す音響データ出力処理が実施されることで、これら主基板31から出力されるエラー通知コマンドに含まれるエラーコードを含む送信データ列が乗調された音がスピーカ27から出力される。
そして、このようにしてスピーカ27から出力されたエラーコードを含む送信データ列が乗調された音は、集音マイク306にて採音されて表示制御基板329に実装されている音響OFDM受信回路335に入力される。
そして、該音響OFDM受信回路335において、該入力された音に乗調されている送信データ列が抽出され、該抽出された送信データ列が制御ユニット328に出力される。
そして、該送信データ列の出力に応じて制御ユニット328は、該出力された送信データ列からデータ種別を抽出し、抽出した種別がエラーである「10」であることを条件に、エラーコードを抽出して、該抽出したエラーコードを、図30に示すように表示部312に表示することで、カードユニット300が対応するパチンコ機1において発生しているエラーの内容を、パチンコ機1を停止したり、開放することなく、正確に確認できる。
同様に、パチンコ機1にてエラーが発生した場合にスピーカ27から出力されたエラーコードを含む送信データ列が乗調された音は、図28に示すように、本実施例の呼び出しランプ装置200の集音マイク206にて採音されて、表示基板264に実装されている音響OFDM受信回路207に入力される。
そして、該音響OFDM受信回路207において、該入力された音に乗調されている送信データ列が抽出され、該抽出された送信データ列が制御マイコン(MPU)279に出力される。
そして、該送信データ列の出力に応じて制御マイコン(MPU)279は、該出力された送信データ列からデータ種別を抽出し、抽出した種別がエラーである「10」であることを条件に、エラーコードを抽出して、該抽出したエラーコードを、図29に示すように液晶パネル263による表示画面261に表示することで、呼び出しランプ装置200が対応するパチンコ機1において発生しているエラーの内容を、パチンコ機1を停止したり、開放することなく、正確に確認できる。
つまり、本実施例の制御マイコン(MPU)279によって、伝達情報抽出手段となる音響OFDM受信回路207にて抽出した送信データ列に含まれるエラーコードに応じた動作制御である、該エラーコードの表示制御が実施されており、該制御マイコン(MPU)279によって本発明における制御手段が形成されている。
次に、本実施例において、遊技島に並設されたパチンコ機1が、該遊技島の任意の一台のパチンコ機1から、連動演出コードを含む送信データ列が乗調された音が出力される際に実施される、これら複数のパチンコ機1が連動して実施する連動演出について、図31に基づいて説明すると、例えば、遊技島に設置されている1台のパチンコ機1(パチンコ機1Aとする)において、ほぼ確実に大当りとなるスーパーリーチG(プレミアムリーチともいう)が発生する場合において、これらスーパーリーチGの演出が開始される以前の通常変動の状態において、図31に示すように、該パチンコ機1Aからは、送信データ列として、演出コードテーブルにおいて、該スーパーリーチGに対応する送信候補演出コードの項目に格納されている連動演出Dコードと、データ種別として演出である「11」と、対象端末データとして全てに対応する「00」と、機種コードとして当該パチンコ機1が該当する機種Aのコードとを含むとともに、末尾の次数データとして、連動演出コードに伴う1を含む送信データ列が乗調された音(演出音)が、スーパーリーチGの演出が開始される前において、n秒間実施される通常変動のほぼ開始時点においてスピーカ27から出力される。
そして、このようにしてパチンコ機1Aから出力された音は、該パチンコ機1Aに隣接して設けられているパチンコ機1(パチンコ機1Bとする)の集音マイク40により採音されて音声入出力基板70に実装されている音響OFDM受信ユニット709に入力されて、該入力音に乗調されている送信データ列が抽出される。そして、該抽出された送信データ列が演出制御基板80に出力されることで、演出制御用マイクロコンピュータ100において図22に示す音響データ受信処理が割込実施される。
この本実施例の音響データ受信処理においては、図22に示すように、まず、音声入出力基板70から出力されてきた送信データ列、つまり、受信データを解析する処理を実施する(S901)。
具体的には、送信データ列中の各データ、つまりデータ種別や、対象端末データや、機種コードや、演出コードや、次数データをそれぞれ特定する。
そしてステップ902に進んで、まず、データ種別が演出を示す「11」であるか否かを判定し、演出でなければ該処理を終了し、データ種別が演出を示す「11」である場合にはステップ903に進み、機種コードが同じであるか否かを判定し、機種コードが異なる場合には該処理を終了し、機種コードが同じである場合にはステップ904に進む。
つまり、データ種別がエラーである「10」である場合や、機種コードが異なる場合、つまり、パチンコ機1の対向する他の遊技島に設置されている他の機種のパチンコ機から出力された音に乗調されている送信データ列である場合には、何の動作も実施することなく、処理を終了する。
一方、機種コードが同じである場合には、さらにステップ904に進み、ステップ901にて特定した演出コードが、連動演出コードであるか否かを判定し、連動演出コードでない場合には該処理を終了する一方、連動演出コードである場合に、ステップ905に進む。
ステップ905においては、ステップ901にて特定した次数データに1を加算更新した送信データ列を、音声入出力基板70に実装されている音響OFDM送信ユニット707に出力して、その時点においてスピーカ27から出力されている演出音に、該送信データ列を乗調して出力させる。
つまり、本発明における端末装置となるパチンコ機1Aの周辺に配置される他のパチンコ機1Bは、連動演出コードを含む送信データ列が乗調された音の集音マイク40への入力に基づき、該パチンコ機1Bの周囲の他のパチンコ機1C、1D…と連動した演出を行うための連動演出コードを含む送信データ列が乗調された音を、演出制御基板80、音声入出力基板70、スピーカ27を用いて出力しており、これら演出制御基板80、音声入出力基板70、スピーカ27によって本発明における連動演出情報含有音出力手段が形成されている。
このようにしてパチンコ機1Bから出力された次数が加算更新された送信データ列が乗調された音は、該パチンコ機1Bが隣接するパチンコ機1Cに入力される。尚、このパチンコ機1Bから出力される音は、パチンコ機1Aにも入力されて同様に音響データ受信処理が実施されるが、この際においては、スーパーリーチDの演出を実行するための連動演出スケジュールがセットされているので、これら次数が加算更新された送信データ列が入力されても、パチンコ機1Aの演出制御用マイクロコンピュータ100は、該送信データ列に含まれる連動演出を無効とする。
そして、パチンコ1Cにおいてもパチンコ機1Bと同様に、入力された音に乗調されている送信データ列に含まれる次数に1が加算更新された送信データ列が乗調された音が出力され、該出力された音が、該パチンコ1Cに隣接しているパチンコ機1Dに入力されることで、図31に示すように、順次、パチンコ機1D、1E、1F…に、次数が加算更新された送信データ列が乗調された音が入力されていくことになる。
そして、ステップ906に進み、その時点において、既に他の連動演出を実施中であるか、或いは大当り中であるか否かを判定し、既に他の連動演出を実施中であるか、或いは大当り中である場合には該処理を終了する一方、他の連動演出を実施中でなく、且つ大当り中でもない場合には、ステップ907に進み、既に連動演出割込タイマのセットが存在するか否か、つまり、該連動演出を含む送信データ列の受信以前に、その他の連動演出を含む送信データ列の受信に伴って、既にその連動演出を実施するための連動演出割込タイマがセット済みの状態であるか否かを判定する。
連動演出割込タイマのセットが存在する場合には、該判定において「Yes」と判定して当該処理を終了する一方、連動演出割込タイマのセットが存在しない場合には、ステップ908に進み、図10(b)に示す連動演出コードテーブルにおいて受信した連動演出コードに対応するn値(秒数)を特定するとともに、図10(c)に示す次数テーブルにおいて、受信した送信データ列に含まれる次数データに対応して記憶されている数式、並びに特定したn値とに基づいて、連動演出割込タイマにセットする時間を特定し、当該特定した時間(秒数)を連動演出割込タイマにセットして処理を終了する。尚、図示していないが、連動演出割込タイマにセットする時間が0または−である場合には、連動演出割込タイマのセットは実施しない。
具体的に、これら図10(c)に示す次数テーブルには、パチンコ機1Aから1B、パチンコ機1Bから1C、パチンコ機1Cから1D、…のように、出力された送信データ列が再度出力されるまでに要する時間(本実施例では約2秒)を、再出力される段数(次数)により特定して、各次数に応じた秒数を連動演出割込タイマにセットすることで、これらパチンコ機1A、1B、1C、1D…においてセットされた連動演出割込タイマが、図31に示すように、ほぼ同時にタイマアップするようになり、これら連動演出割込タイマがタイマアップした複数のパチンコ機1A、1B、1C、1D…において(大当り中のパチンコ機1を除く)、ほぼ同時に、連動演出Dコードに対応する連動演出であるランプと音による演出が開始されるとともに、パチンコ機1Aの可変表示装置9において、スーパーリーチDの演出表示が開始されるようになる。
つまり、本実施例の演出制御用マイクロコンピュータ100によって、伝達情報抽出手段となる音響OFDM受信ユニット709にて抽出した送信データ列に含まれる連動演出コード(伝達情報)に応じた動作制御である連動演出制御が実施されており、該演出制御用マイクロコンピュータ100によって本発明における制御手段が形成されている。
また、本実施例の演出制御用マイクロコンピュータ100は、パチンコ機1Aにおける遊技に関連して発生するリーチに関する複数種類の演出制御、具体的には、各リーチの種別に対応する連動演出コードに対応付けて連動演出テーブルに記憶されている複数の演出を実行可能とされており、連動演出コードを含む音の集音マイク40(音入力手段)への入力に基づき、該入力音に含まれる連動演出コード(演出情報)から特定される演出を行うようになっている。
以上、本実施例によれば、例えば、伝達情報となる送信データ列が乗調された音がパチンコ機1から出力され、該出力された音に乗調されている送信データ列(伝達情報)が端末装置となる他のパチンコ機1や、呼び出しランプ装置200、カードユニット300、携帯電話機400にて抽出されて、該抽出された送信データ列(伝達情報)に応じた動作、つまり、該抽出された送信データ列(伝達情報)に含まれる(連動)演出コードから特定される演出や、エラーコードの表示が、他のパチンコ機1や、呼び出しランプ装置200、カードユニット300、携帯電話機400にて実施されるようになるので、これら送信データ列(伝達情報)の出力に際して、遊技を中断する必要がないので、パチンコ機1の稼働低下を生じることなく、端末装置となる他のパチンコ機1や、呼び出しランプ装置200、カードユニット300、携帯電話機400に対して既存の出力装置であるスピーカ27を利用して情報を伝達することができる。
また、前記実施例によれば、パチンコ機1に加えて、伝達情報となる送信データ列に含まれる(連動)演出コード(演出情報)により特定される演出が、端末装置となる他のパチンコ機1、カードユニット300、携帯電話機400においても実施されるので、現状のパチンコ機1のみで演出を行う場合に比較して、多様な演出ができ、遊技者を盛り上げることができる。
また、前記実施例によれば、パチンコ機1において大当りが発生したときには、大当りに対応する演出コードを含む送信データ列が乗調された音が出力されることで、携帯端末装置となる携帯電話機400において該大当りに対応する演出が実施されるとともに、該携帯電話機400からアプリサーバ116に対してサービス要求が送信されるようになり、遊技者が、所定のサービスを享受できるようになるので、これら所定のサービスを享受するための遊技者の操作負荷を軽減できるとともに、遊技者の大当りを発生させる遊技意欲を向上でき、よってこれら遊技意欲の向上によりパチンコ機1の稼働向上に繋がる。
また、前記実施例によれば、パチンコ機1の機種に応じた演出アプリケーションプログラムとなるサブアプリケーションプログラム(プラグインモジュールプログラム)に基づいて、当該機種に応じた演出が携帯電話機400において実施されるようになるので、パチンコ機1の機種にかかわらず単一の演出が実施される場合に比較して、遊技者の遊技意欲を向上できるとともに、機種に応じたサブアプリケーションプログラム(プラグインモジュールプログラム)が自動的に選択されるので、これら機種に応じたサブアプリケーションプログラムを遊技者が選択する必要もない。
また、前記実施例によれば、端末装置となるパチンコ機1Aに隣接するパチンコ機1B、並びに他の端末装置となるパチンコ機1C、1D…において連動した演出がなされるようになるので、例えば、パチンコ機1Aの単独またはパチンコ機1Aと端末装置となるパチンコ機1Bとで演出を実施する場合に比較して、多様な演出ができ、遊技者を盛り上げることができる。
また、前記実施例によれば、予め伝達情報が乗調された音を生成するのではなく、パチンコ機1において、その時点にて発生している事象(リーチ演出音等)に応じた複数の音に、複数の伝達情報である送信データ列が乗調されて出力されるので、同じ送信データ列であっても、異なる音に適宜、異なる送信データ列(伝達情報)を乗調して出力できるので、送信データ列(伝達情報)が乗調された音を出力する際の遊技者の違和感、すなわち、同一の送信データ列(伝達情報)が送信される場合には、同じ音が出力される等の違和感を解消でき、送信データ列(伝達情報)を出力する自由度を高めることができる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、上記実施例では、前記実施例では、音響OFDMによる送信データのデータ伝送速度が、携帯電話機400による処理を考慮していることから、比較的低く、送信データ列の抽出、再出力に要する時間が、他のパチンコ機1において2秒と、比較的長いことから、次数による時間を連動演出割込タイマに必ずセットする連動演出を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、より多値の変調方式を利用したり、携帯電話機400による処理を考慮する必要がなく、データ伝送速度を向上できる場合には、これら抽出、再出力に要する時間を非常に短い時間にできることから、例えば連動演出コードを含み、且つ、次数データに「0」を含む送信データ列の受信に応じて、各パチンコ機1A、1B、1C、1D…が順次、受信した送信データ列に含まれる連動演出コードに該当する演出を、該受信時おいて即実施することで、例えば、呼び出しランプ装置200におけるランニング点灯のように、各パチンコ機1で、順次、ファンファーレ等の特定の演出音が出力されたり、大当りに対応する各種ランプの特定の点灯状態とする点灯演出が実施されるようにしても良い。
また、前記実施例では、携帯電話機400において、音響OFDMアプリにより、パチンコ機1からの出力音に乗調されている送信データ列の抽出処理を実施するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら送信データ列の抽出処理を、パチンコ機1、呼び出しランプ装置200、カードユニット300のように、音響OFDM受信ユニット709や音響OFDM受信回路207、335を搭載することで、ハードウエアにて送信データ列の抽出処理を実施するようにしても良いし、逆に、パチンコ機1、呼び出しランプ装置200、カードユニット300において、これら音響OFDMアプリにより送信データ列の抽出処理を実施するようにしても良い。
また、前記実施例では、携帯端末装置となる携帯電話機400において、伝達情報である送信データ列の抽出処理を実施する音響OFDMアプリと、統合演出アプリとを個別のアプリケーションプログラムとしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらのアプリケーションプログラムが1つのアプリケーションプログラムであっても良い。
また、前記実施例では、携帯端末装置となる携帯電話機400において、各機種に対応したサブアプリケーションプログラム(プラグインモジュールプログラム)を含む統合演出アプリを利用し、これらサブアプリケーションプログラム(プラグインモジュールプログラム)の内、送信データ列に含まれる機種コードから特定される機種のサブアプリケーションプログラムが自動的に起動されるようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら統合演出アプリに代えて、アプリサーバ116において、各機種に専用とされた演出アプリをダウンロード可能としておき、携帯電話機400の利用者である遊技者が、所望する機種の演出アプリを、個々にアプリサーバ116からダウンロードしてメモリ部460に記憶することで、該演出アプリが対応する機種のパチンコ機1から出力される音に乗調されている送信データ列に含まれる当該機種の演出コードに応じた当該機種に固有の演出が、携帯電話機400において実施されるようにしても良い。
また、前記実施例では、連動演出コードを含む送信データ列を受信した際に、同一の連動演出コードを含む送信データ列を再出力するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら受信した連動演出コードに対応する、該受信した連動演出コードと異なる連動演出コードを送信するようにしても良く、このようにすることで、例えば、
並設されたパチンコ機1が連動演出を実施する際に、1台おきに、異なる連動演出、具体的には、ランプと音の出力演出と、可変表示装置9への表示演出とが交互に実施されるように連動演出がなされるようにしても良い。
また、前記実施例におけるエラーコードとしては、遊技機における遊技に関連して発生した事象となる、例えば、玉詰まりや、パチンコ玉の補給異常(玉なし)や、磁石等による不正等のエラーのみではなく、パチンコ機1の開放等のパチンコ機1において発生した事象を示す報知コードを含むようにしても良く、これら報知コードによりカードユニット300や呼び出しランプ装置200において、パチンコ機1の開放等の報知コードが表示されるとともに、呼び出しランプ装置200にあっては、これら報知コードの表示とともに報知ランプを点灯する制御を実施して、パチンコ機1が開放されたことが店員等に報知されるようにしても良い。
また、前記実施例における呼び出しランプ装置200においては、エラーコードの表示のみを実施するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら呼び出しランプ装置200においても、例えば、カードユニット300と同様に、大当りの発生に伴う演出Nコードを含む送信データ列が乗調された音の入力に応じて、大当りの発生を喜ぶ特別キャラクターのアニメーションを表示画面261に表示する制御を実施するようにしても良い。
また、前記実施例では、前述したように、音響OFDMによる送信データのデータ伝送速度が比較的低く、送信データ列の抽出、再出力に要する時間が2秒程度と、比較的長いことから、呼び出しランプ装置200において、前述した演出Nコードを含む送信データ列が乗調された音の入力に応じて、信号入出力ポート278a、278bからランニング信号を出力することで、同一の遊技島に並設された各呼び出しランプ装置200によるランニング点灯が実施されるように構成しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、より多値の変調方式を利用したり、携帯電話機400による処理を考慮する必要がなく、データ伝送速度を向上できる場合には、これら抽出、再出力に要する時間を非常に短い時間にできることから、呼び出しランプ装置200に、音響OFDM送信ユニット707を搭載して、隣接する呼び出しランプ装置200へのランニング信号を、音響OFDMにより出力音に乗調して出力するようにしても良い。
また、前記実施例においては、パチンコ機1が連動演出を行う端末装置を兼ねる構成を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、前記ランニング信号を音響OFDMにより出力する形態のように、呼び出しランプ装置200が連動演出を実施したり、カードユニット300が連動演出を実施するようにしても良い。
また、前記実施例では、携帯端末装置として携帯電話機400を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら携帯端末装置としては、遊技者が携行可能なものであって、インターネット網119への接続機能を有し、且つ前述の音響OFDMアプリを動作可能なマイコン等が搭載され、パチンコ機1から出力される音を入力可能なものであれば良く、通話機能等を有しないPDA端末等であっても良い。
また、前記実施例においては、音声合成用IC703にて生成した音に、音響OFDM送信ユニット707にて送信データ列が乗調されるとともに、生成された音に合致した高温域波形に乗調音の波形が整形されることで、送信データ列を出力する時点において音声合成用IC703にて生成されている任意の音に、送信データ列を乗調して出力できるようにしており、このように、音を生成する音声合成用IC703に加えて、該音声合成用IC703にて生成した音の送信データ列を乗調する音響OFDM送信ユニット707を個別に設けることは、従来の演出音等を生成、出力する、演出制御基板80の演出制御用マイクロコンピュータ100が実施する制御プログラムに大幅な変更を加えることなく、主基板31からの演出制御コマンドに応じた送信データ列を生成して音響OFDM送信ユニット707に出力する制御処理が記述されたサブルーチンプログラムを追加するようにすることで、簡便に、送信データ列を乗調した音を出力する機能をパチンコ機1に付与できるようになることから好ましいばかりか、同一の送信データ列を出力する場合に出力する音が限定されないので、同一の送信データ列(伝達情報)が乗調された音を出力する際の遊技者の違和感、つまり、同一の送信データ列(伝達情報)が送信される場合に同じ音が出力される等の違和感を解消でき、送信データ列を出力する際の自由度を向上できることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、予め特定の送信データ列が乗調されている音、例えば、所定のエラーコードを含む送信データ列が乗調されたエラー音を音声データROM704に記憶しておき、該エラーコードに対応するエラー通知コマンドを主基板31から受信したときに、該エラー通知コマンドに対応するエラーコードを含む送信データ列が乗調されたエラー音の生成を、音声合成用IC703に指示して実施されるようにしても良い。つまり、音声データROM704に記憶されたエラー音データを読み出し、該エラー音データに基づく音を音声合成用IC703が合成し、該合成したエラー音を増幅回路705がボリューム706で設定されている音量に応じたレベルに増幅することが、音を生成することに該当する。
また、前記実施例においては、図23に示すように、パチンコ機1において異なる事象となる、各種のリーチ状態や大当り状態が発生する毎に、これら事象に対応した演出コードを含む送信データ列を、出力する音に乗調して出力するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、パチンコ機1において発生する事象の組み合わせがあらかじめパターン化されて決まっている場合、例えば、図32に示すように、スーパーリーチAではずれた場合には、予告演出を伴うスーパーリーチBが発生した後、大当りになるパターンが予め決定されている場合等においては、これらスーパーリーチBや大当りに伴って送信データ列を乗調して出力する処理負荷を低減する等を目的として、これらのスーパーリーチAに対応する演出Aや、予告演出を伴うスーパーリーチBに伴う演出Bや、大当りに伴う演出N(サーバへのアクセス)の複数の演出の組み合わせを特定可能なコードである、例えば組合せAコードを含む送信データ列を乗調した音を出力することで、該組合せAコードを含む送信データ列が乗調された音の入力に応じて、携帯電話機400においては、該入力された送信データ列に含まれる組合せAコードを抽出することで、該抽出した組合せAコードから特定される演出の組み合わせである、演出Aと演出B並びに演出Nとを、該組合せAコードから特定される演出実行スケジュールに基づいて実行するようにしても良い。
尚、この場合、組合せコードAが、本発明の請求項3項における「遊技機における遊技において大当りが発生するときに、大当りに対応する演出を特定するための演出情報」に該当し、これら組合せコードAにより特定される各演出、つまり、演出A、演出B、演出Nが、本発明の請求項3項における「大当りに対応する演出」に該当し、演出Nにおいてアプリサーバ116に送信される「コンテンツ要求」が、本発明の請求項3項における「サービス要求」に該当する。
また、前記実施例では、大当り時においては演出Nコードを含む送信データ列が乗調された音を出力することで、携帯電話機400において、演出Nコードに対応する予め定められたアプリサーバ116のURLアドレスにアクセスするようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の伝達情報としてこれらアクセスするURLアドレスを含む送信データ列が乗調された音を、直接出力することにより、該出力音に乗調されている送信データ列に含まれるURLアドレスを、携帯電話機400において抽出し、該抽出したURLアドレスに対してアクセスするようにしても良い。
そして、このように、URLアドレスを含む送信データ列が乗調された音を直接出力する場合にあっては、例えば、大当りのファンファーレの同一の演出音に待ち受け画面コンテンツが取得できるURLアドレス(1)や、着信メロディコンテンツを取得できるURLアドレス(2)等の異なるURLアドレスを含む送信データ列を適宜に乗調して出力できるので、どのようなURLアドレスが含まれているのか等を遊技者が期待するようにでき、よって、遊技者の興趣を向上させることができる。又、同様に、待ち受け画面コンテンツが取得できるURLアドレス(1)や、着信メロディコンテンツを取得できるURLアドレス(2)等を含む送信データ列を、ファンファーレではないその他の演出音、例えば、プレミアムリーチにおける演出音等にも乗調して出力するようにした、具体的には、音声データROM704に記憶されている複数の音データ(制御データ)の中から選択された音データ(制御データ)に基づいて生成された音に、複数の演出コード(URL)を記憶している送信データROM107から選択した演出コード(URL)を乗調して出力するようにしたので、より、多様性に富んだURLアドレスを含む送信データ列を、出力する演出音に制限されることなく乗調して出力できるようになるので、大当り時のファンファーレ等の特定の演出音のみにURLアドレスが乗調されて出力されるのではなく、種々の演出音にもURLアドレスが乗調されて出力されるようになるので、遊技者をより一層盛り上げることができる。
また、前記実施例では、携帯電話機400における大当りに対応する演出として、パチンコ機1における大当りの発生時とほぼ同時に、大当りしたことを遊技者が認識できる演出表示、具体的には「やったね」のメッセージを有する特別キャラクターアニメーションを表示するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、これら携帯電話機400の演出においては、スーパーリーチが発生してパチンコ機1における演出開始から大当りが報知される特別図柄や飾り図柄の停止表示まで60秒かかる場合において、携帯電話機400においては、これら60秒の経過以前に、大当りとなることを遊技者が認識できる演出表示を実施することで、パチンコ機1において大当りが発生する以前に、大当りとなることを携帯電話機400側にて遊技者に報知するようにしても良い。また、これらスーパーリーチ中において、可変表示装置9の表示を全面黒表示(ブラックアウト)して、可変表示を中止し、携帯電話機400側にてその結果を遊技者に報知する演出を実施するようにしても良い。