JP5045407B2 - レゾルバの異常検出装置および電気式動力舵取装置 - Google Patents

レゾルバの異常検出装置および電気式動力舵取装置 Download PDF

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Description

本発明は、モータの回転位置を検出するレゾルバの異常検出装置およびこれを用いた電気式動力舵取装置に関するものである。
従来より、モータの回転位置を検出するレゾルバの異常検出装置は、ハーネス間の短絡等、短絡抵抗が0Ωになるようなレゾルバの異常が発生した場合に、例えば、当該レソルバから出力される正弦波相出力信号または余弦波相出力信号の振幅値が所定の上限値を超えるか所定の下限値未満になることから、レゾルバの異常を検出している。しかしながら、レアショート等、短絡抵抗が数百kΩ以下程度のレゾルバの異常では、両出力信号の振幅値の変動が小さいことから、この振幅値と上記上限値および下限値との比較では、当該レゾルバの異常を正確に検出できないという問題がある。
この問題を解決するために、例えば、下記特許文献1に示す、回転角検出装置のための異常検出装置が知られている。この異常検出装置は、レゾルバから出力される正弦波相出力信号に基づく正弦波相振幅信号の2乗値と余弦波相出力信号に基づく余弦波相振幅信号の2乗値との和の平方根である2乗値平方根を演算し、この2乗値平方根が所定の範囲内でなくなった状態が所定の時間(所定のカウント数間)だけ継続すると、当該レゾルバが異常であると判定する。
特開2006−177750号公報
ところで、レゾルバの異常検出中に当該レゾルバが温度変化する場合には、この温度変化に応じてレソルバから出力される両出力信号の振幅値が変動する。そうすると、例えば、レアショートのように抵抗値が大きく変化せず、両出力信号の振幅値の変動が小さいレゾルバの異常では、上記温度変化による振幅値の変動状態によっては、当該レゾルバの異常を正確に検出できないという問題がある。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、レゾルバの異常を高精度に検出し得るレゾルバの異常検出装置および電気式動力舵取装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、特許請求の範囲に記載の請求項1のレゾルバの異常検出装置では、1相の励磁信号に応じて正弦波信号および余弦波信号を出力する1相励磁2相出力型のレゾルバ(44)の異常検出装置(60)であって、前記正弦波信号の振幅値(As)の2乗値と前記余弦波信号の振幅値(Ac)の2乗値との和を2乗和(S1)として演算する2乗和演算手段(61)と、所定の基準時刻(t0)から検出単位時間(ts)が経過するまでの時間に対応する第1の区分(B1)において前記2乗和演算手段により順次演算される前記2乗和のうち最大値である最大2乗和(S1max)と最小値である最小2乗和(S1min)とを記憶する第1の記憶手段(62)であって、前記所定の基準時刻から前記検出単位時間が経過した場合に、前記所定の基準時刻を当該所定の基準時刻から前記検出単位時間経過後の時刻に設定して記憶する第1の記憶手段と、前記所定の基準時刻から過去に向けて前記検出単位時間毎に分割された複数の区分(B2〜B5)においてそれぞれの前記最大2乗和(S2max〜S5max)と前記最小2乗和(S2min〜S5min)とを記憶する第2の記憶手段(62)であって、前記所定の基準時刻から前記検出単位時間が経過した場合に、対象となる区分の前記最大2乗和および前記最小2乗和を当該対象区分よりも前記所定の基準時刻側の区分の前記最大2乗和および前記最小2乗和に等しくなるように前記複数の区分毎に設定して記憶する第2の記憶手段と、前記第1の区分を含めた全ての区分(B1〜B5)における前記各最大2乗和のうちの最大値である異常判定用最大2乗和(Smax)と前記各最小2乗和のうちの最小値である異常判定用最小2乗和(Smin)との差が、前記正弦波信号または前記余弦波信号の振幅値の変動が許容される上限値(Amax)の2乗値と下限値(Amin)の2乗値との差である異常判定用閾値(Sk)を超える場合に前記レゾルバが異常であると判定する異常判定手段(61)と、を備え、前記全ての区分の検出単位時間の合計が、前記正弦波信号および前記余弦波信号の振幅値が温度変化による影響を受けない程度の判定時間(ta)以下であることを技術的特徴とする。
請求項1のレゾルバの異常検出装置では、所定の基準時刻から検出単位時間が経過するまでの時間に対応する第1の区分において2乗和演算手段により順次演算される2乗和のうち最大値である最大2乗和と最小値である最小2乗和とが第1の記憶手段により記憶される。この第1の記憶手段により、所定の基準時刻から検出単位時間が経過した場合には、所定の基準時刻が当該所定の基準時刻から検出単位時間経過後の時刻に設定されて記憶される。また、所定の基準時刻から過去に向けて検出単位時間毎に分割された複数の区分においてそれぞれの最大2乗和と最小2乗和とが第2の記憶手段により記憶される。この第2の記憶手段により、所定の基準時刻から検出単位時間が経過した場合に、対象となる区分の最大2乗和および最小2乗和が当該対象区分よりも所定の基準時刻側の区分の最大2乗和および最小2乗和に等しくなるように複数の区分毎に設定されて記憶される。そして、全ての区分における各最大2乗和のうちの最大値である異常判定用最大2乗和と各最小2乗和のうちの最小値である異常判定用最小2乗和との差が、正弦波信号または余弦波信号の振幅値の変動が許容される上限値の2乗値と下限値の2乗値との差である異常判定用閾値を超える場合に、異常判定手段によりレゾルバが異常であると判定される。このとき、全ての区分の検出単位時間の合計が、正弦波信号および余弦波信号の振幅値が温度変化による影響を受けない程度の判定時間以下になるように上記複数の区分が設定されている。
このように、全ての区分の検出単位時間の合計が、上記判定時間以下になるように複数の区分が設定されているので、レゾルバの異常を判定するための異常判定用最大2乗和および異常判定用最小2乗和がレゾルバの温度変化による影響を受けることもない。
したがって、レゾルバの異常を高精度に検出することができる。
さらに、検出単位時間毎に分割した複数の区分毎に最大2乗和および最小2乗和を第1の記憶手段または第2の記憶手段に記憶させるので、各区分毎に全ての2乗和を第1の記憶手段または第2の記憶手段に記憶させる場合と比較して、第1の記憶手段および第2の記憶手段における必要な記憶容量を削減することができる。
また、第1の記憶手段および第2の記憶手段を一つ記憶手段で構成するようにしてもよい。
請求項2のレゾルバの異常検出装置では、異常判定手段により、異常判定用最大2乗和と異常判定用最小2乗和との差を異常判定用最大2乗和と異常判定用最小2乗和との平均値で除算した値が、異常判定用閾値を上記上限値の2乗値と上記下限値の2乗値との平均値で除算した値を超える場合に、当該レゾルバが異常であると判定される。
請求項1に記載の発明によりレゾルバの温度変化の影響をなくすことができるが、レゾルバの温度が極度に高い場合や低い場合には、振幅値の変動が許容される上限値と下限値とが変化してしまう。そのため、上記異常判定用閾値に基づいてレゾルバの異常の有無を判定すると、当該レゾルバの異常を正確に検出できない場合が想定される。
そこで、異常判定用最大2乗和と異常判定用最小2乗和との差を異常判定用最大2乗和と異常判定用最小2乗和との平均値で除算するとともに、異常判定用閾値を上記上限値の2乗値と上記下限値の2乗値との平均値で除算して、両者を比較することにより、レゾルバの温度の影響をなくすことができ、レゾルバの異常をより高精度に検出することができる。
請求項3の電気式動力舵取装置では、請求項1または2に記載のレゾルバからの出力信号に基づきモータにより操舵がアシストされるとともに、上記異常検出装置により検出される当該レゾルバの異常に応じてモータが制御される。
これにより、レゾルバの異常を高精度に検出することができる等の、請求項1または2の各発明による作用・効果を享受した電気式動力舵取装置を実現することができる。したがって、レゾルバの異常検出に応じてモータによるアシスト力の発生を禁止するフェールセーフを実施することにより当該レゾルバ異常時の車両の挙動を安全にして信頼性を向上させた電気式動力舵取装置を提供することができる。
以下、本発明の一実施形態について図を参照して説明する。まず、本実施形態に係る電気式動力舵取装置20の構成を図1〜図4に基づいて説明する。図1は、本発明の実施形態に係る電気式動力舵取装置20の構成を示す構成図である。図2は、図1に示す一点鎖線IIによる楕円内の拡大図である。図3は、図1に示す一点鎖線IIIによる楕円内の拡大図である。図4は、本実施形態の電気式動力舵取装置20を制御するECU60の電気的構成を示すブロック図である。
図1および図4に示すように、本実施形態に係る電気式動力舵取装置20は、主に、ステアリングホイール21、ステアリング軸22、ピニオン軸23、ラック軸24、トルクセンサ30、モータ40、モータレゾルバ44、ボールねじ機構50、ECU60等から構成されており、ステアリングホイール21による操舵状態をトルクセンサ30により検出し、その操舵状態に応じたアシスト力をモータ40により発生させて運転者による操舵をアシストするものである。なお、ラック軸24の両側には、それぞれタイロッド等を介して図略の操舵輪が連結されている。
即ち、図1および図2に示すように、ステアリングホイール21には、ステアリング軸22の一端側が連結され、このステアリング軸22の他端側には、ピニオンハウジング25内に収容されたトルクセンサ30の入力軸23aおよびトーションバー31がピン32により連結されている。またこのトーションバー31の他端側31aには、ピニオン軸23の出力軸23bがスプライン結合によって連結されている。
このピニオン軸23の入力軸23aはベアリング33aにより、また出力軸23bもベアリング33bにより、それぞれピニオンハウジング25内を回動自在に軸受されており、さらに入力軸23aとピニオンハウジング25との間には、第1レゾルバ35が、また出力軸23bとピニオンハウジング25との間には、第2レゾルバ37が、それぞれ設けられている。トルクセンサ30を構成する第1レゾルバ35および第2レゾルバ37は、ステアリングホイール21による回転角を検出し得るもので、sin出力端子35s、cos出力端子35c等およびsin出力端子37s、cos出力端子37c等を介してECU60にそれぞれ電気的に接続されている(図4参照)。
ピニオン軸23の出力軸23bの端部には、ピニオンギヤ23cが形成されており、このピニオンギヤ23cにはラック軸24のラック溝24aが噛合可能に連結されている。これにより、ラックアンドピニオン式の操舵機構を構成している。
図1および図3に示すように、ラック軸24は、ラックハウジング26およびモータハウジング27内に収容されており、その中間部には、螺旋状にボールねじ溝24bが形成されている。このボールねじ溝24bの周囲には、ラック軸24と同軸に回転可能にベアリング29により軸受される円筒形状のモータ軸43が設けられている。このモータ軸43は、ステータ41や励磁コイル42等とともにモータ40を構成するもので、ステータ41に巻回された励磁コイル42により発生する界磁が、回転子に相当するモータ軸43の外周に設けられた永久磁石45に作用することより、モータ軸43が回転し得るように構成されている。
モータ軸43は、その内周にボールねじナット52が取り付けられており、このボールねじナット52にも、螺旋状にボールねじ溝52aが形成されている。そのため、このボールねじナット52のボールねじ溝52aとラック軸24のボールねじ溝24bとの間に多数のボール54を転動可能に介在させることによって、モータ軸43の回転によりラック軸24を軸方向に移動可能なボールねじ機構50を構成することができる。
即ち、両ボールねじ溝24b、52a等から構成されるボールねじ機構50により、モータ軸43の正逆回転の回転トルクをラック軸24の軸線方向における往復動に変換することができる。これにより、この往復動は、ラック軸24とともにラックアンドピニオン式の操舵機構を構成するピニオン軸23を介してステアリングホイール21の操舵力を軽減するアシスト力となる。
モータ40のモータ軸43とモータハウジング27との間には、モータ軸43の回転角(電気角)θMeを検出し得るモータレゾルバ44が設けられており、このモータレゾルバ44はsin出力端子44s、cos出力端子44c等を介してECU60に電気的に接続されている(図4参照)。
図4に示すように、ECU60は、CPU61、メモリ62、バッファ63等から構成されている。ECU60は、出力ポート60a、60b、60cから第1レゾルバ35、第2レゾルバ37、モータレゾルバ44に励磁信号を与える。
上述した第1レゾルバ35のsin出力端子35sからのsin相出力信号と、cos出力端子35cからのcos相出力信号、及び、第2レゾルバ37のsin出力端子37sからのsin相出力信号と、cos出力端子37cからのcos相出力信号が、ECU60に入力される。各出力信号は、ECU60のバッファ63を介して直流オフセット電圧が印加され、CPU61のA/D変換器側へ入力され、A/D変換される。CPU61は、A/D変換した各出力信号から第1レゾルバ35、第2レゾルバ37の回転角を検出して操舵トルクを演算し、この操舵トルクおよび後述するモータ40の回転角に応じて操舵力をアシストするためのアシスト指令をモータ駆動回路70側に出力する。この電流指令値に対応するモータ電圧をモータ駆動回路70によりモータ40に供給することで、モータ40により発生する操舵力によって運転者よる操舵をアシストする。
モータ40の回転角は、モータレゾルバ44により検出され、sin出力端子44sからのsin相出力信号と、cos出力端子44cからのcos相出力信号がモータ駆動回路70へフィードバックされると共に、ECU60に入力される。各出力信号は、ECU60のバッファ63を介して直流オフセット電圧が印加され、CPU61のA/D変換器側へ入力され、A/D変換される。
メモリ62には、後述するように、モータレゾルバ44からの両出力信号に基づいて演算される各最大2乗和S1max〜S5maxおよび各最小2乗和S1min〜S5minが各判定ブロックB1〜B5毎に記憶される。なお、当該メモリ62は、特許請求の範囲に記載の「第1の記憶手段」および「第2の記憶手段」に相当するものである。
ここで、モータレゾルバ44の電気的特性を図5に基づいて説明する。図5は、モータレゾルバ44の電気的特性を説明するための説明図である。なお、図5は、モデルとして一対極レゾルバ(ロータを1回転させた時、1回転分の信号出力が出力される)を表している。
図5に示すように、モータレゾルバ44は、1相の励磁信号に応じて正弦波信号および余弦波信号を出力するいわゆる1相励磁2相出力型のレゾルバであり、モータ軸43の回転中心に対して偏心するように当該モータ軸43に取り付けられるロータ46とモータ軸43の回転中心に中心軸が一致する環状のステータ47とを備えている。ステータ47には、周方向に沿って等間隔に複数のコイルが設けられており、これらのコイルは、励磁コイルとして機能する励磁コイル47aと、正弦波相コイルとして機能する正弦波相コイル47bと、この正弦波相コイル47bに対して位相を90度ずらして余弦波相コイルとして機能する余弦波相コイル47cとにより構成されている。なお、図5においては、各一つの励磁コイル47a、正弦波相コイル47bおよび余弦波相コイル47cのみを示す。
モータレゾルバ44は、励磁コイル47aに正弦波状に周期的に変化する励磁信号を与えて、ロータ46をステータ47に対して回転させると、正弦波相コイル47bから正弦波相出力信号を出力するとともに、余弦波相コイル47cから余弦波相出力信号を出力する。このとき、ロータ46はモータ軸43の回転中心に対して偏心するように当該モータ軸43に取り付けられているために、正弦波相出力信号および余弦波相出力信号の振幅は、ロータ46のステータ47に対する回転角(電気角)に応じて変化するので、両出力信号からモータ40の回転角が検出され得る。
次に、モータレゾルバ44の異常検出装置としてのECU60によるモータレゾルバ44の異常を検出する処理について、図6〜図10を用いて説明する。図6は、各判定ブロックB1〜B5における各最大2乗和S1max〜S5maxおよび各最小2乗和S1min〜S5minの関係を示す説明図である。図7は、モータレゾルバ44の温度と出力信号の振幅値との関係を示すグラフである。図8は、モータレゾルバ44の温度上昇に対する出力信号の振幅値の変動を確認するためのグラフである。図9および図10は、本実施形態に係る電気式動力舵取装置20のECU60によるモータレゾルバ44の異常検出処理の流れを示すフローチャートである。
図6に示すように、本実施形態に係るモータレゾルバ44の異常検出処理では、基準時刻t0から検出単位時間tsが経過するまでを判定ブロックB1、基準時刻t0から過去に検出単位時間ts毎に分割された複数の区分をそれぞれ判定ブロックB2、B3、B4、B5と設定する。そして、各判定ブロックB1〜B5毎にメモリ62に記憶されている最大2乗和S1max〜S5maxおよび最小2乗和S1min〜S5min(後述する)に基づいて、モータレゾルバ44の異常検出処理を行なう。
ここで、検出単位時間tsは、例えば、5秒間に設定されており、判定ブロックB1〜B5まで最大25秒間を判定時間taとして、本実施形態に係るモータレゾルバ44の異常検出処理が実施される。この判定時間taの設定理由について以下に示す。
図7から判るように、モータレゾルバ44の温度によって、当該モータレゾルバ44のsin出力端子44sおよびcos出力端子44cから出力される出力信号の振幅値が変動する。したがって、異常を検出するための判定時間を長くするとモータレゾルバ44の温度の影響により当該レゾルバの異常を正確に検出できない場合がある。
一方、図8から判るように、運転者の操舵に応じてアシスト力を発生させるためにモータ40が回転し、このモータ40の回転に伴いモータレゾルバ44のロータ46が回転すると、出力信号の振幅値が多少変動する。そして、いわゆる据え切り状態まで操舵するとモータ40がロックされて電流が急激に増加するので、このモータ40の急激な温度上昇に伴いモータレゾルバ44の温度が急上昇するように変動する。しかしながら、図8から判るように、上述のようにモータレゾルバ44に急激な温度変化が生じても、少なくとも5秒以上60秒以内では出力信号の振幅値が変動していないことがわかる。このように出力信号の振幅値が変動していない最大の時間をモータレゾルバ44の異常検出時の最大判定時間とする。
また、本電気式動力舵取装置20のギア比は27.3(ステアリングホイール1回転でモータ40は27.3回転する)である。モータレゾルバ44が4対極レゾルバ(ロータを1回転させた時、4回転分の信号出力が出力される)である場合、モータ40が1/4回転以上すれば電気角が360°以上となるため、モータレゾルバ44の異常が検出可能となる。そうすると、モータレゾルバ44の異常を検出するために必要なステアリングホイール21の回転角度は以下の式(1)により3.3°になる。
360/27.3×1/4=3.3° ・・・(1)
このため、少なくともステアリングホイール21を3.3°だけ回転させるとモータレゾルバ44の異常が検出できるため、通常の運転で3.3°だけステアリングホイール21を回転させるのに要する時間をモータレゾルバ44の異常検出時の最小判定時間とする。
したがって、モータレゾルバ44の異常検出処理が実施される判定時間taは、上記最小判定時間や急激な温度変化により信号出力の振幅値が変動する時間(図8では5秒)より長く、かつ、上記最大判定時間(図8では60秒)より短くなるように設定される。そこで、本実施形態では、判定時間taは、モータ40の熱時定数よりも十分短い時間である25秒間に設定されている。
次に、モータレゾルバ44の異常検出装置としてのECU60によるモータレゾルバ44の異常を検出する処理について、図9および図10のフローチャートを用いて具体的に説明する。
まず、図9のステップS101において、カウンタCを起動する処理が行われる。このカウンタCは、本ステップにより起動され、その後、当該カウンタCのカウントに応じた検出時間tが検出単位時間ts以上になるまでカウントを継続する。本実施形態においては、モータレゾルバ44の異常が検出されない場合、判定ブロックB1において、各2乗和S1が、検出単位時間tsである5秒間、計200回カウントされるまで順次演算されることとなる。
次に、ステップS103において、モータレゾルバ44のsin出力端子44sから入力されるsin相出力信号の振幅値(以下、振幅値Asともいう)と、cos出力端子44cから入力されるcos相出力信号の振幅値(以下、振幅値Acともいう)とが取得される。
そして、ステップS105において、2乗和S1の演算処理がなされる。この演算処理では、以下の式(2)により2乗和S1が演算される。なお、ステップS105における処理は、特許請求の範囲に記載の「2乗和演算手段」に相当するものである。
S1=As+Ac ・・・(2)
2乗和S1が演算されると、ステップS107において、この2乗和S1が判定ブロックB1における各2乗和S1の最大値として設定されている最大2乗和S1max以上であるか否かについて判定される。2乗和S1が最大2乗和S1max以上になれば(S107でYes)、ステップS109において判定ブロックB1の最大2乗和S1maxが上記ステップS105にて演算された2乗和S1に等しくなるように設定されてメモリ62に記憶される。一方、2乗和S1が最大2乗和S1max以上でなければ(S107でNo)、ステップS109の処理がなされることなく、ステップS111の処理がなされる。
ステップS111において、上記ステップS105にて演算された2乗和S1が判定ブロックB1における各2乗和S1の最小値として設定されている最小2乗和S1min以下であるか否かについて判定される。2乗和S1が最小2乗和S1min以下になれば(S111でYes)、ステップS113において判定ブロックB1の最小2乗和S1minが上記ステップS105にて演算された2乗和S1に等しくなるように設定されてメモリ62に記憶される。一方、2乗和S1が最小2乗和S1min以下でなければ(S111でNo)、ステップS113の処理がなされることなく、ステップS115の処理がなされる。
次に、ステップS115において、異常判定用最大2乗和Smaxの設定処理がなされる。この設定処理では、異常判定用最大2乗和Smaxが、メモリ62に記憶されている判定ブロックB1の最大2乗和S1maxと各判定ブロックB2〜B5の各最大2乗和S2max〜S5maxとの計5つの値のうちの最大値に等しくなるように設定される。
次に、ステップS117において、異常判定用最小2乗和Sminの設定処理がなされる。この設定処理では、異常判定用最小2乗和Sminが、メモリ62に記憶されている判定ブロックB1の最小2乗和S1minと各判定ブロックB2〜B5の各最小2乗和S2min〜S5minとの計5つの値のうちの最小値に等しくなるように設定される。
なお、各判定ブロックB2〜B5の各最大2乗和S2max〜S5maxおよび各最小2乗和S2min〜S5minは、後述するステップS125により設定されてメモリ62に記憶されている。異常検出処理の開始直後であり、各判定ブロックB2〜B5の各最大2乗和S2max〜S5maxおよび各最小2乗和S2min〜S5minが設定されていない場合には、最初にステップS105にて演算された2乗和S1に等しくなるように設定される。
次に、図10のステップS119において、異常判定用最大2乗和Smaxと異常判定用最小2乗和Sminとの差が異常判定用閾値Skよりも大きいか否かについて判定される。ここで、異常判定用閾値Skは、例えば、2.4に設定されており、その設定理由を以下に示す。
一般に、モータレゾルバ44から出力されるsin相出力信号の振幅値Asおよびcos相出力信号の振幅値Acは、3Vがピーク値となるように設定されている。ハーネス間の短絡等、短絡抵抗が0Ωになるようなモータレゾルバ44の異常が発生すると振幅値Asまたは振幅値Acが変動する。従来、sin相出力信号の振幅値Asまたはcos相出力信号の振幅値Acの変動が許容される上限値Amaxを3.2V、下限値Aminを2.8Vとして、振幅値Asまたは振幅値Acが上限値Amaxを超えるか下限値Amin未満になるとモータレゾルバ44が異常であると判定していた。
しかしながら、レアショート等、短絡抵抗が数百kΩ以下程度のモータレゾルバ44の異常では、振幅値Asまたは振幅値Acの変動が小さいことから、振幅値As、振幅値Acと上限値Amaxおよび下限値Aminとの比較では、当該モータレゾルバ44の異常を正確に検出できない場合がある。
そこで、本実施形態においては、上限値Amax(3.2V)および下限値Amin(2.8V)を用いて、異常判定用閾値Skを以下の式(3)により2.4に設定し、この異常判定用閾値Skと、異常判定用最大2乗和Smaxと異常判定用最小2乗和Sminとの差とを比較してモータレゾルバ44の異常を検出している。
Sk=Amax−Amin ・・・(3)
ステップS119において、モータレゾルバ44にレアショート等の異常が発生しておらず、異常判定用最大2乗和Smaxと異常判定用最小2乗和Sminとの差が異常判定用閾値Sk以下であれば(S119でNo)、ステップS121において、検出時間tが検出単位時間ts以上であるか否かについて判定される。なお、ステップS119における処理は、特許請求の範囲に記載の「異常判定手段」に相当するものである。
ここで、検出時間tが検出単位時間ts未満である場合には(S121でNo)、図9のステップS103からの処理がなされ、判定ブロックB1にて順次演算される最大2乗和S1maxおよび最小2乗和S1minと、各判定ブロックB2〜B5の最大2乗和S2max〜S5maxおよび最小2乗和S2min〜S5minとの比較が繰り返される。
一方、検出時間tが検出単位時間ts以上になると(S121でYes)、ステップS123において、上記ステップS101にて起動させたカウンタCを停止させる処理がなされる。
次に、ステップS125において、最大2乗和S1max〜S5maxおよび最小2乗和S1min〜S5minの再設定がなされる。この再設定では、判定ブロックB5に対応してメモリ62に記憶されている最大2乗和S5maxおよび最小2乗和S5minが、判定ブロックB4に対応してメモリ62に記憶されている最大2乗和S4maxおよび最小2乗和S4minに等しくなるように再設定されてメモリ62に記憶される。そして、判定ブロックB4に対応してメモリ62に記憶されている最大2乗和S4maxおよび最小2乗和S4minが、判定ブロックB3に対応してメモリ62に記憶されている最大2乗和S3maxおよび最小2乗和S3minに等しくなるように再設定されてメモリ62に記憶される。そして、判定ブロックB3に対応してメモリ62に記憶されている最大2乗和S3maxおよび最小2乗和S3minが、判定ブロックB2に対応してメモリ62に記憶されている最大2乗和S2maxおよび最小2乗和S2minに等しくなるよう再設定されてメモリ62に記憶される。そして、判定ブロックB2に対応してメモリ62に記憶されている最大2乗和S2maxおよび最小2乗和S2minが、判定ブロックB1に対応してメモリ62に記憶されている最大2乗和S1maxおよび最小2乗和S1minに等しくなるように再設定されてメモリ62に記憶される。そして、判定ブロックB1に対応してメモリ62に記憶されている最大2乗和S1maxおよび最小2乗和S1minが、最後に演算された2乗和S1に等しくなるように再設定されてメモリ62に記憶される。そして、基準時刻t0が当該基準時刻t0から検出単位時間ts経過後の時刻に再設定されてメモリ62に記憶される。そして、図9のステップS101からの処理がなされる。
一方、ステップS119において、異常判定用最大2乗和Smaxと異常判定用最小2乗和Sminとの差が異常判定用閾値Skより大きくなると(S119でYes)、ステップS127にてモータレゾルバ44にレアショート等の異常が発生していることが検出される。このモータレゾルバ44の異常検出により、モータ40によるアシスト力の発生を禁止するフェールセーフを実施する。
以上説明したように、本実施形態に係る電気式動力舵取装置20のECU60では、基準時刻t0から検出単位時間tsが経過するまでの時間に対応する判定ブロックB1において上記式(2)により順次演算される2乗和S1のうち最大値である最大2乗和S1maxと最小値である最小2乗和S1minとがメモリ62により記憶される。このメモリ62により、基準時刻t0から検出単位時間tsが経過した場合には、基準時刻t0が当該基準時刻t0から検出単位時間ts経過後の時刻に設定されて記憶される。また、基準時刻t0から過去に向けて検出単位時間ts毎に分割された複数の判定ブロックB2〜B5においてそれぞれの最大2乗和S2max〜S5maxと最小2乗和S2min〜S5minとがメモリ62により記憶される。このメモリ62により、基準時刻t0から検出単位時間tsが経過した場合に、対象となる判定ブロックの最大2乗和および最小2乗和が当該判定ブロックよりも基準時刻t0側の判定ブロックの最大2乗和および最小2乗和に等しくなるように各判定ブロックB2〜B5毎に設定されて記憶される。そして、全判定ブロックB1〜B5における各最大2乗和S1max〜S5maxのうちの最大値である異常判定用最大2乗和Smaxと各最小2乗和S1min〜S5minのうちの最小値である異常判定用最小2乗和Sminとの差が、sin相出力信号の振幅値Asまたはcos相出力信号の振幅値Acの変動が許容される上限値Amaxの2乗値と下限値Aminの2乗値との差である異常判定用閾値Skを超える場合に、モータレゾルバ44が異常であると判定される。このとき、各判定ブロックB1〜B5の検出単位時間tsの合計が、sin相出力信号の振幅値Asおよびcos相出力信号の振幅値Acが温度変化による影響を受けない程度の判定時間ta以下になるように各判定ブロックB1〜B5が設定されている。
このように、各判定ブロックB1〜B5の検出単位時間tsの合計が、判定時間ta以下になるように各判定ブロックB1〜B5が設定されているので、モータレゾルバ44の異常を判定するための異常判定用最大2乗和Smaxおよび異常判定用最小2乗和Sminがモータレゾルバ44の温度変化による影響を受けることもない。
したがって、モータレゾルバ44の異常を高精度に検出することができる。
さらに、検出単位時間ts毎に分割した各判定ブロックB1〜B5毎に最大2乗和S1max〜S5maxおよび最小2乗和S1min〜S5minをメモリ62に記憶させるので、各判定ブロックB1〜B5毎に全ての2乗和S1〜S5をメモリ62に記憶させる場合と比較して、メモリ62における必要な記憶容量を削減することができる。
また、本実施形態に係る電気式動力舵取装置20では、モータレゾルバ44の異常を高精度に検出することができる等の、請求項1または2の各発明による作用・効果を享受した電気式動力舵取装置20を実現することができる。したがって、モータレゾルバ44の異常検出に応じてモータ40によるアシスト力の発生を禁止するフェールセーフを実施することにより当該モータレゾルバ44の異常時の車両の挙動を安全にして信頼性を向上させた電気式動力舵取装置20を提供することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、以下のように具体化してもよく、その場合でも、上記実施形態と同等の作用・効果が得られる。
(1)上述した図10のステップS119において、異常判定用最大2乗和Smaxと異常判定用最小2乗和Sminとの差が異常判定用閾値Skよりも大きい場合にモータレゾルバ44が異常であると判定することに限らず、以下のように判定してもよい。
すなわち、異常判定用最大2乗和Smaxと異常判定用最小2乗和Sminとの差を異常判定用最大2乗和Smaxと異常判定用最小2乗和Sminとの平均値で除算した値が、異常判定用閾値Skを上限値Amaxの2乗値と下限値Aminの2乗値との平均値で除算した値を超える場合に、当該モータレゾルバ44が異常であると判定する。
上記実施形態(請求項1)に記載の発明によりモータレゾルバ44の温度変化の影響をなくすことができるが、モータレゾルバ44の温度が極度に高い場合や低い場合には、振幅値の変動が許容される上限値Amaxと下限値Aminとが変化してしまう。そのため、異常判定用閾値Skに基づいてモータレゾルバ44の異常の有無を判定すると、当該モータレゾルバ44の異常を正確に検出できない場合が想定される。
そこで、異常判定用最大2乗和Smaxと異常判定用最小2乗和Sminとの差を異常判定用最大2乗和Smaxと異常判定用最小2乗和Sminとの平均値で除算するとともに、異常判定用閾値Skを上限値Amaxの2乗値と下限値Aminの2乗値との平均値で除算して、両者を比較することにより、モータレゾルバ44の温度の影響をなくすことができ、当該モータレゾルバ44の異常をより高精度に検出することができる。
(2)上記実施形態では各判定ブロックB1〜B5の計5つのブロック毎にメモリ62に記憶された最大2乗和S1max〜S5maxおよび最小2乗和S1min〜S5minに基づいてモータレゾルバ44の異常を検出することに限らず、3つ、4つ、または6つ以上の判定ブロックを採用してもよいし、判定ブロックを採用することなく現時点における2乗和Sとこの現時点から過去に向けて判定時間ta以内の時間までの全ての2乗和とを比較してモータレゾルバ44の異常を検出してもよい。
本発明の実施形態に係る電気式動力舵取装置の構成を示す構成図である。 図1に示す一点鎖線IIによる楕円内の拡大図である。 図1に示す一点鎖線IIIによる楕円内の拡大図である。 本実施形態の電気式動力舵取装置を制御するECUの電気的構成を示すブロック図である。 モータレゾルバの電気的特性を説明するための説明図である。 各判定ブロックにおける各最大2乗和および各最小2乗和の関係を示す説明図である。 モータレゾルバの温度と出力信号の振幅値との関係を示すグラフである。 モータレゾルバの温度上昇に対する出力信号の振幅値の変動を確認するためのグラフである。 本実施形態に係る電気式動力舵取装置のECUによるモータレゾルバの異常検出処理の流れを示すフローチャートの一部である。 本実施形態に係る電気式動力舵取装置のECUによるモータレゾルバの異常検出処理の流れを示すフローチャートの一部である。
符号の説明
20…電気式動力舵取装置
40…モータ
44…モータレゾルバ(レゾルバ)
60…ECU(異常検出装置)
61…CPU
62…メモリ(第1の記憶手段、第2の記憶手段)
Ac、As…振幅値
Amax…上限値
Amin…下限値
B1…判定ブロック(第1の区分)
B2〜B5…判定ブロック(複数の区分)
S1〜S5…2乗和
S1max〜S5max…最大2乗和
S1min〜S5min…最小2乗和
Sk…異常判定用閾値
Smax…異常判定用最大2乗和
Smin…異常判定用最小2乗和
t…検出時間
ta…判定時間
t0…基準時刻
ts…検出単位時間

Claims (3)

  1. 1相の励磁信号に応じて正弦波信号および余弦波信号を出力する1相励磁2相出力型のレゾルバの異常検出装置であって、
    前記正弦波信号の振幅値の2乗値と前記余弦波信号の振幅値の2乗値との和を2乗和として演算する2乗和演算手段と、
    所定の基準時刻から検出単位時間が経過するまでの時間に対応する第1の区分において前記2乗和演算手段により順次演算される前記2乗和のうち最大値である最大2乗和と最小値である最小2乗和とを記憶する第1の記憶手段であって、前記所定の基準時刻から前記検出単位時間が経過した場合に、前記所定の基準時刻を当該所定の基準時刻から前記検出単位時間経過後の時刻に設定して記憶する第1の記憶手段と、
    前記所定の基準時刻から過去に向けて前記検出単位時間毎に分割された複数の区分においてそれぞれの前記最大2乗和と前記最小2乗和とを記憶する第2の記憶手段であって、前記所定の基準時刻から前記検出単位時間が経過した場合に、対象となる区分の前記最大2乗和および前記最小2乗和を当該対象区分よりも前記所定の基準時刻側の区分の前記最大2乗和および前記最小2乗和に等しくなるように前記複数の区分毎に設定して記憶する第2の記憶手段と、
    前記第1の区分を含めた全ての区分における前記各最大2乗和のうちの最大値である異常判定用最大2乗和と前記各最小2乗和のうちの最小値である異常判定用最小2乗和との差が、前記正弦波信号または前記余弦波信号の振幅値の変動が許容される上限値の2乗値と下限値の2乗値との差である異常判定用閾値を超える場合に前記レゾルバが異常であると判定する異常判定手段と、
    を備え、前記全ての区分の検出単位時間の合計が、前記正弦波信号および前記余弦波信号の振幅値が温度変化による影響を受けない程度の判定時間以下であることを特徴とするレゾルバの異常検出装置。
  2. 前記異常判定手段は、前記異常判定用最大2乗和と前記異常判定用最小2乗和との差を前記異常判定用最大2乗和と前記異常判定用最小2乗和との平均値で除算した値が、前記異常判定用閾値を前記上限値の2乗値と前記下限値の2乗値との平均値で除算した値を超える場合に前記レゾルバが異常であると判定することを特徴とする請求項1に記載のレゾルバの異常検出装置。
  3. 請求項1または2に記載のレゾルバからの出力信号に基づきモータにより操舵をアシストするとともに、前記異常検出装置により検出される前記レゾルバの異常に応じて前記モータを制御することを特徴とする電気式動力舵取装置。
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