JP5044660B2 - ローミングユーザの通信コンテンツをスクリーニングするための方法、システムおよびサーバ - Google Patents
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Description
【0001】
本願は2006年12月7日に「ローミングユーザの通信コンテンツのスクリーニング用の方法、システムおよびサーバ」の標題で中国特許庁へ出願された中国特許出願第200610157353.8号の優先権を主張するものである。その内容は参照によりここに全体が引用されたものとする。
【0002】
本発明は通信分野におけるコンテンツのスクリーニング技術に関し、特にローミングユーザの通信コンテンツのスクリーニング用方法およびシステム、および、訪問先ネットワークコンテンツスクリーニングサーバ、ホームネットワークコンテンツスクリーニングサーバ、コンテンツスクリーニングサーバ、に関する。
【背景技術】
【0003】
現在のところ、通信ネットワークにおけるコンテンツスクリーニング技術としては、一般に、名前リストスクリーニング技術、キーワードスクリーニング技術、画像スクリーニング技術、テンプレートスクリーニング技術、およびカテゴリスクリーニング技術、などがある。通信ネットワークにおけるコンテンツスクリーニング実施の目的は、悪意のあるコンテンツないしは望ましくないコンテンツを通信ユーザから隔離し、通信ネットワークにおける文化的な交信を確保するためである。
【0004】
図1はローミング状態のユーザを示す従来技術のシステム構成図であり、ここでは、そのホームネットワークおよび訪問先ネットワークがそれぞれスクリーニング機構を有している。ここで、ホームネットワーク10および訪問先ネットワーク20はいずれも無線通信ネットワークであり、無線アクセスネットワークやコアネットワーク(これには、IPマルチメディアサブシステム(IMS)のようなサービス制御ネットワークや、サービスネットワークなどが含まれる)を含んでいる。ホームネットワーク10および訪問先ネットワーク20は、コアネットワークを介して相互に交信できる。コンテンツリソース30は、コンテンツの提供元を指し、この無線通信ネットワークとは独立した(インターネットコンテンツサーバのような)外部エンティティであってもよいし、あるいは、(ショートメッセージセンタのような)無線通信ネットワーク内部のエンティティであってもよい。ここで、無線通信ネットワークから独立したコンテンツリソース30は説明のために挙げた一例である。ホームネットワークコンテンツスクリーニングサーバ40および訪問先ネットワークコンテンツスクリーニングサーバ50は、それぞれホームネットワーク10および訪問先ネットワーク20に対するコンテンツのスクリーニングサービスを行う。これらはコンテンツスクリーニング提供元により管理される別々のエンティティであってもよいし、あるいは無線通信ネットワークオペレータそのものによって管理されるエンティティであってもよい。説明を容易にするために、ここでは一例としてホームネットワークおよび訪問先ネットワークのコンテンツスクリーニングサーバがそれぞれ無線通信ネットワークからは独立していることにする。ホームネットワークコンテンツスクリーニングサーバ40および訪問先ネットワークコンテンツスクリーニングサーバ50はそれぞれがコンテンツリソース30と交信し、かつこの両者もまた相互に交信する。ホームネットワークの共通規則管理者60が、ホームネットワーク10の共通スクリーニング規則の管理に責任を持つ。すなわちホームネットワークコンテンツスクリーニングサーバ40が、ホームネットワーク共通規則管理者60により設定された規則に基づいてすべてのコンテンツに対してスクリーニング処理を実施する。さらに、コンテンツスクリーニング加入者80が、関連するユーザもしくは関連するユーザグループに対してコンテンツスクリーニング規則を設定している場合には、ホームネットワーク共通規則管理者60により設定された規則に基づいて関連ユーザあるいは関連ユーザグループのコンテンツをスクリーニングする際に、ホームネットワークコンテンツスクリーニングサーバ40は、コンテンツスクリーニング加入者80が設定したコンテンツスクリーニング規則に基づいたコンテンツのスクリーニングも行う。同様に、訪問先ネットワークの共通規則管理者70が、訪問先ネットワーク20の共通スクリーニング規則の管理に責任を持つ。すなわち訪問先ネットワークコンテンツスクリーニングサーバ50が、訪問先ネットワーク共通規則管理者70が設定した規則に基づいてすべてのコンテンツに対してスクリーニング処理を実施する。
【0005】
その結果、ユーザ90がホームネットワーク10にいる場合には、ユーザ90の関連コンテンツが遵守すべきスクリーニング規則としては、ホームネットワーク共通規則管理者60により管理される規則と、コンテンツスクリーニング加入者80により設定されたスクリーニング規則とが含まれる。ユーザが訪問先ネットワーク20にローミングする場合には、上記のホームネットワークのスクリーニング規則を遵守することに加えて、ユーザ90の関連コンテンツはさらに、訪問先ネットワーク共通規則管理者70により管理される規則も遵守する。
【0006】
図2は、図1に示されたシステム構造に基づいて、コンテンツリソースが訪問先ネットワークにいるローミングユーザへ関連コンテンツを送信する際のコンテンツスクリーニングプロセスを示す図である。具体的に、コンテンツスクリーニングプロセスは以下のようになる。
【0007】
S1.コンテンツリソース(CR:Content Resource)が、コンテンツおよび受信ユーザの識別子をユーザのホームネットワーク(HN:Home Network)へ送信する。
【0008】
S2.HNがコンテンツおよび受信ユーザの識別子をホームネットワークコンテンツスクリーニングサーバ(HCS:Home Content Screening Server)へ送信し、HCSへコンテンツのスクリーニング実施を要求する。CRから送られた受信ユーザの識別子をHCSが認識できない場合には、CRから送られた受信ユーザの識別子に従って、HCSの認識可能な対応ユーザ識別子をHNが探してHCSへ送信する必要がある。
【0009】
S3.HCSは、HNのコンテンツが遵守すべきすべてのスクリーニング規則(共通スクリーニング規則、および場合によってはコンテンツスクリーニング加入者により設定された個人用スクリーニング規則も含めて)を見つけ出し、遵守すべきすべてのスクリーニング規則に従ってコンテンツのスクリーニング処理を実施する。
【0010】
S4.HCSがスクリーニング結果および受信ユーザの識別子をHNへ送信する。
【0011】
S5.HNがスクリーニング結果および受信ユーザの識別子を訪問先ネットワーク(VN:Visited Network)へ送信する。
【0012】
S6.VNが受信したスクリーニング結果および受信ユーザの識別子を訪問先ネットワークコンテンツスクリーニングサーバ(VCS:Visited Content Screening Server)へ送信し、コンテンツのスクリーニング実施をVCSに要求する。HNから送られた受信ユーザ識別子をVCSが認識できない場合には、VNは、HNから送られた受信ユーザの識別子に従って、VCSが認識できる対応ユーザ識別子を探してVCSへ送信する必要がある。
【0013】
S7.VCSが、訪問先ネットワークの共通スクリーニング規則に従って、受信したコンテンツに対してスクリーニング処理を実施する。
【0014】
S8.VCSがスクリーニング結果および受信ユーザ識別子をVNへ送信する。
【0015】
S9.VNが受信ユーザ識別子に従って送信アドレスを判定し、スクリーニング結果を所要データパケットフォーマットにカプセル化して、それをローミングユーザへ送信する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
しかしながらこれまで述べた従来技術においては、コンテンツリソースがコンテンツを訪問先ネットワークでローミングしているユーザへ送信する場合、送信されるコンテンツはまずホームネットワークコンテンツスクリーニングサーバでスクリーニングされ、次いで、訪問先ネットワークコンテンツスクリーニングサーバによってスクリーニングされなければならない。一方で、訪問先ネットワークにいるローミングユーザがコンテンツをコンテンツリソースへ送信する場合、送信されるコンテンツはまず訪問先ネットワークコンテンツスクリーニングサーバでスクリーニングされ、次いで、ホームネットワークコンテンツスクリーニングサーバによってスクリーニングされなければならない。この結果、これがネットワーク処理リソースの多大な消費および長いスクリーニング時間という問題を惹き起す。他方、スクリーニング処理は単一ポイントでの障害の影響を受ける可能性が大きく、したがって、コンテンツを受信および/または送信する際に、ローミング中のユーザの利用感覚に大きく影響を及ぼす。
【課題を解決するための手段】
【0017】
本発明の実施形態によって、訪問先ネットワークにいるローミングユーザの受信および/または送信コンテンツに対するスクリーニング処理を実施する際に生じるネットワーク処理リソースの浪費および長い処理時間、という問題を解決するための、ローミングユーザの通信コンテンツのスクリーニング方法およびシステムが提供される。
【0018】
さらに、本発明の実施形態により、訪問先ネットワークコンテンツスクリーニングサーバ、ホームネットワークコンテンツスクリーニングサーバ、およびコンテンツスクリーニングサーバを提供する。
【0019】
上記の問題を解決するために、本発明の実施形態はローミングユーザの通信コンテンツをスクリーニングする方法を提供し、その方法は、ローミングユーザの第2のネットワークにより、ユーザの受信および/または送信コンテンツのスクリーニングに用いる、ローミングユーザの第1のネットワークのスクリーニング規則を取得するステップと、スクリーニング規則に従って、ローミングユーザの受信および/または送信コンテンツをスクリーニングするステップと、を含む。
【0020】
本発明の実施形態はさらにコンテンツスクリーニングサーバを提供し、このサーバは、ユーザの受信および/または送信コンテンツのスクリーニングに用いる、ローミングユーザの第1のネットワークのスクリーニング規則を取得するのに適応する第2のネットワークの規則取得ユニットと、スクリーニング規則に従ってローミングユーザの受信および/または送信コンテンツをスクリーニングするのに適応するスクリーニングユニットと、を含む。
【0021】
さらに、本発明の実施形態はローミングユーザの通信コンテンツをスクリーニングするためのシステムを提供し、このシステムは、ローミングユーザの受信および/または送信コンテンツをスクリーニングするために用いられる、このローミングユーザのホームネットワークのスクリーニング規則を取得し、かつ、取得したスクリーニング規則に基づいてローミングユーザの受信および/または送信コンテンツをスクリーニングするのに適応する、訪問先ネットワークコンテンツスクリーニングサーバと、 訪問先ネットワークコンテンツスクリーニングサーバから送信される取得要求に従って、ユーザの受信および/または送信コンテンツをスクリーニングするためのスクリーニング規則を訪問先ネットワークコンテンツスクリーニングサーバへ送信するのに適した、ホームネットワークコンテンツスクリーニングサーバと、を含む。
【0022】
さらに、本発明の実施形態は訪問先ネットワークコンテンツスクリーニングサーバを提供し、このサーバが、ローミングユーザのホームネットワークから、ユーザの受信および/または送信コンテンツをスクリーニングするためのスクリーニング規則を取得するのに適応する取得ユニットと、取得ユニットにより取得されたスクリーニング規則を格納するのに適応する規則データベースと、規則データベースに格納されたスクリーニング規則に基づいて、ローミングユーザの受信および/または送信コンテンツをスクリーニングするのに適応するスクリーニングユニットと、を含む。
【0023】
本発明の実施形態はさらにホームネットワークコンテンツスクリーニングサーバを提供し、このサーバは、ローミングユーザの訪問先ネットワーク中の訪問先ネットワークコンテンツスクリーニングサーバから送信され、ユーザの受信および/または送信コンテンツをスクリーニングするためのスクリーニング規則を要求するために使用される、取得要求を受信するのに適応する要求受信ユニットと、要求受信ユニットにより受信された取得要求に従って、ユーザの受信および/または送信コンテンツをスクリーニングするためのスクリーニング規則を検索し、訪問先ネットワークコンテンツスクリーニングサーバへスクリーニング規則をフィードバックするのに適応するスクリーニング規則フィードバックユニットと、を含む。
【発明の効果】
【0024】
本発明の実施形態によれば以下のような有利な効果を達成することができる。
【0025】
本発明の技術的解決法によれば、ローミングユーザの受信および/または送信コンテンツのコンテンツスクリーニング処理を、ホームネットワークおよび訪問先ネットワークでそれぞれに実行することを回避でき、それによって、コンテンツスクリーニング処理の遅延を短縮し、ネットワークリソースを節約し、そしてその一方で、スクリーニングプロセスが単一ポイントでの障害の影響を受ける可能性を低減し、そうしてローミングユーザが受信および/または送信コンテンツの処理をより迅速かつ快適に実行できるようにし、ユーザの利用感覚が改善される。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】ローミング状態のユーザを示す従来技術のシステム構成図である。ここではホームネットワークおよび訪問先ネットワークのそれぞれがスクリーニング機構を有する。
【図2】図1に示されたシステム構成に基づいて、コンテンツリソースから訪問先ネットワークにいるローミングユーザへ関連コンテンツを送信する、コンテンツスクリーニングプロセスを示す図である。
【図3】本発明の一実施形態による、スクリーニング規則取得の処理プロセスを示す図である。
【図4】本発明の別の実施形態による、スクリーニング規則を取得し、コンテンツをスクリーニングする処理プロセスを示す図である。
【図5】本発明の一実施形態による、2つのローミングモードのIMS制御の流れを示す図である。
【図6】本発明の一実施形態による、図5に示すIP−CANローミングに基づいてGGSNを経由して入出するデータのスクリーニング用のスクリーニング規則を取得するために、ホームIMSがサービス層アプリケーションサーバHCSを起動することを示すフローチャートである。
【図7】本発明の一実施形態による、実施形態中のローミングユーザへ送信されたコンテンツのスクリーニング実施の後続処理を示す図である。上記の図3もしくは図4に示す処理プロセスによってローミングユーザのHNのスクリーニング規則が取得され、VNに格納されることに基づく。
【図8】本発明の一実施形態による、実施形態中のローミングユーザへ送信されたコンテンツのスクリーニング実施の後続処理を示す図である。上記の図6に示す処理プロセスにより、ローミングユーザのVNのスクリーニング規則が取得され、HNに格納されることに基づく。
【図9】上記の図3もしくは図4に示す処理プロセスにより、ローミングユーザのHNのスクリーニング規則が取得されVNに格納されることに基づき、取得されたスクリーニング規則を更新するために実行する後続処理を示すフローチャートである。
【図10】本発明のさらに別の実施形態による、スクリーニング規則を取得し、コンテンツをスクリーニングする処理プロセスを示す図である。
【図11】本発明の一実施形態による、実施形態中のローミングユーザへ送信されたコンテンツのスクリーニングを実施する後続処理を示す図である。上記の図10に示す処理プロセスによりローミングユーザのHNのスクリーニング規則が取得され、VNに格納されることに基づく。
【図12】VCSが取得されたスクリーニング規則を削除する実施形態による処理を示す図である。
【図13】VCSが取得されたスクリーニング規則を削除する別の実施形態による処理を示す図である。
【図14】WCDMA R99システムに実装されたコンテンツのスクリーニング技術のインタフェースを示す図である。
【図15】本発明の一実施形態により、コンテンツのスクリーニング技術がIMSベースのネットワーク構成に実装されたインタフェースを示す図である。
【図16】コンテンツのスクリーニング技術がWCDMA R99システムに実装されていることを示す図である。
【図17】本発明の上記実施形態の実装結果によるシステム構造およびそのVCSとHCS内部の処理構造を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
既存の無線通信ネットワーク技術において、ローミングユーザのコンテンツを処理するための処理モードが主として2つある。第1のモードでは、ローミングユーザが受信するコンテンツは、ホームネットワークそして訪問先ネットワークによって順番に処理される。一方、ローミングユーザが送信するコンテンツは訪問先ネットワークそしてホームネットワークによって順番に処理される。第2のモードでは、ローミングユーザが受信および/または送信するコンテンツは、訪問先ネットワークでのみ処理される。従来技術においては、ユーザが受信するコンテンツは第1のモードでしか処理されない。従って、ネットワークの処理リソースの浪費および処理時間の大きな遅延を生ずるという問題がある。一方、第2のモードに関しては、ローミングユーザの受信および/または送信コンテンツのスクリーニングを実装するための解決法はまだ得られていない。
【0028】
本発明の実施形態では、ユーザの受信および/または送信コンテンツをスクリーニングするために使用される、ローミングユーザのホームネットワークのスクリーニング規則を、ローミングユーザがいる訪問先ネットワークへ同時に取得して、ローミングユーザの受信および/または送信コンテンツのスクリーニング処理を訪問先ネットワークで直接実施することが可能であり、その結果として、上記の第1のローミングモードのようなネットワーク処理リソースの浪費および処理の長時間遅延を回避することができるばかりでなく、上記の第2のローミングモードへの実装も可能である。さらに、ユーザの受信および/または送信コンテンツをスクリーニングするために使用する、ローミングユーザの訪問先ネットワークのスクリーニング規則を、ローミングユーザのホームネットワークへも同時に取得でき、それ故にホームネットワークにおいてローミングユーザの受信および/または送信コンテンツのスクリーニング処理を直接実施し、結果として上記第1のローミングモードの場合におけるネットワークリソースの浪費および処理の長時間遅延という問題を回避できる。そしてこれはIMSのホームドメイン制御原理に合致する。
【0029】
特に上記の処理を実装する解決法は以下のプロセスを含んでいる。すなわち、ユーザの受信および/または送信コンテンツをスクリーニングするのに使用される、ローミングユーザの第1のネットワークのスクリーニング規則を、このローミングユーザの第2のネットワークによって取得するステップと、スクリーニング規則に従って、ローミングユーザの受信および/または送信コンテンツをスクリーニングするステップと、を含む。特に、第2のネットワークが訪問先ネットワークである場合には、第1のネットワークはホームネットワークであり、もしくは、第2のネットワークがホームネットワークである場合には、第1のネットワークは訪問先ネットワークである。説明を簡単にするために、以下の記述では第1のネットワークがホームネットワークであり、第2のネットワークが訪問先ネットワークである場合を例にとる。
【0030】
ローミングユーザがいる訪問先ネットワークにより、ローミングユーザのホームネットワークから取得されるスクリーニング規則は、すべての受信および/または送信コンテンツのために使用されるホームネットワークのスクリーニング規則(ここでは共通規則と定義する)である。ローミングユーザのホームネットワークにおいて、対応するコンテンツスクリーニング加入者によりそのユーザ用に設定された別のスクリーニング規則がある場合には、訪問先ネットワークにより取得されるスクリーニング規則には、さらにそのユーザ用にコンテンツスクリーニング加入者が設定したスクリーニング規則(ここでは個人規則と定義する)も含まれる。ローミングユーザのホームネットワークと訪問先ネットワークとが同一の共通規則を使用することに合意できている場合には、訪問先ネットワークがホームネットワークから取得するスクリーニング規則には、対応する個人規則だけが含まれる。
【0031】
好ましくは、次の2つの場合(ただしこれに限定するものではないが)には、ローミングユーザがいる訪問先ネットワーク(VN)は、ユーザのホームネットワーク(HN)から初めてスクリーニング規則を取得する。
【0032】
第1の場合:VNは、その時の信号伝達のやり取りからユーザが自分のネットワーク内でローミングしていることが了解すると、HNからスクリーニング規則を取得する操作を起動する。
【0033】
第2の場合:ローミングユーザが授受するコンテンツを初めて受信すると、VNが関連するコンテンツを訪問先ネットワークコンテンツスクリーニングサーバ(VCS)へ送信し、コンテンツのスクリーニングを要求する。ユーザがローミングユーザであることを検出し、そのユーザのホームネットワークのスクリーニング規則がまだ取得できていない場合、VCSがHNからスクリーニング規則を取得する操作を起動する。
【0034】
以下の説明を容易にするために、ホームネットワークコンテンツスクリーニングサーバHCSとホームネットワークHNは、互いに分離した2つの処理エンティティとして記述する。しかしこれは説明のためだけであり、HCSは依然HNのネットワーク要素である。同様に、VCSと訪問先ネットワークVNもまた、互いに分離した2つの処理エンティティとして記述するが、VCSは依然VNのネットワーク要素である。
【0035】
図3は本発明の実施形態による、スクリーニング規則を取得する処理プロセスを示す図である。特に、処理プロセスは以下のようである。
【0036】
S10.(たとえばMSC間のハンドオフ、PDSN間のハンドオフ、SGSN間のハンドオフなどの)パワーオン登録、ドーマントハンドオフ(dormant handoff)登録、音声/データサービスハンドオフ・インなどの一連の操作や、ユーザの同様の処理を行うとき、 VNはユーザのHNアドレスの構文解析を行い、これによりユーザがローミングユーザであるかどうかを判定し、また一方で、この操作によって、そのローミングユーザがローミング状態でこのネットワークと信号交換するのが初めてかどうかを判定する。
【0037】
S11.VNはホームネットワークからユーザのスクリーニング規則を取得するようにVCSへ通知する。特に、VNが送信する通知メッセージには、ユーザ識別子とそのHNのアドレスが付けられている。
【0038】
S12.VNから送信された通知に付属したユーザ識別子に従って、VCSがユーザのローミング状態記録表を検索する。ユーザの記録が検出されない場合は、ユーザのHNからユーザのスクリーニング規則を取得する必要があることを意味する。ユーザの記録が検出された場合には、ユーザのスクリーニング規則はユーザのHNからすでに取得済みであることを意味し、S13を実行後に処理は終了する。
【0039】
S13.VCSがVNへ応答を返し、上記S11の通知メッセージを受信したことをVNへ通知する。応答を受信しない場合には、ある時間を置いてVNは上記S11の通知メッセージを再送信しなければならない。所定の回数、通知メッセージを繰り返し送信しても応答が得られない場合には、処理の終了を選択してもよい。
【0040】
S14.VNから送信された通知メッセージにあるHNのアドレスに従って、VCSがユーザのHNへコンテンツスクリーニング規則を要求する。特に、この要求メッセージにはユーザ識別子とVCSのアドレスが付いている。
【0041】
S15.HNはVCSから送信された要求メッセージを構文解析して、コンテンツスクリーニング規則の要求メッセージであることを了解する。そして、要求メッセージに付属したユーザ識別子に従って、ローミングアウトしたユーザ記録表にこのユーザの記録があるかどうかを検索する。そのような記録がない場合には、ユーザの記録を追加し、その後、HNが受信した要求メッセージをホームネットワークコンテンツスクリーニングサーバ(HCS)へ転送する。
【0042】
S16.受信した通知に付属したユーザの識別子に従って、HCSがユーザのローミング状態記録表を検索する。ユーザのローミング状態記録が検出されない場合には、ユーザのローミング状態記録が追加され、そのローミング識別子がローミングアウトとして設定され、その一方で受信された要求メッセージに付いているVCSのアドレスが格納される。 ユーザのローミング状態記録の中のローミング識別子がローミングアウトであるが、対応して格納されているVCSのアドレスが受信した要求メッセージに付属したVCSアドレスとは異なることをHCSが検出した場合、これは、以前格納されたVCSアドレスに対応するVNから、受信したVCSアドレスに対応するVNへ、このユーザが既にローミングしていることを意味する。その場合、HCSは以前格納したVCSアドレスを今回受信したVCSアドレスに置き換える。 また、ユーザのローミング状態記録の中のローミング識別子が非ローミングであることが検出された場合には、これはユーザがHNからVNへ直接ローミングしたことを意味し、ローミング識別子をローミングアウトとして設定し、受信したVCSアドレスを格納する。
【0043】
HCSはまた、ユーザ用に個人スクリーニング規則が設定されているかどうかを検出する必要がある。このユーザに対して個人規則が設定されている場合には、ユーザに対応する個人規則を検出することも必要である。
【0044】
S17.すべてのコンテンツをスクリーニングするのに使用されるHCS自身の共通規則を、HCSがVCSへフィードバックする。また、HCSがユーザの個人スクリーニング規則を検出した場合には、検出した個人規則もさらにVCSへフィードバックする必要がある。そして一方ではフィードバックメッセージにはユーザ識別子およびHSCのアドレスが添付される。
【0045】
このフィードバックメッセージが受信されなかった場合には、VCSはある時間を置いて上記S14の要求メッセージを再送信しなければならない。所定の回数、要求メッセージを繰り返し送信してもHCSから送信されるフィードバックメッセージが受信されなかった場合には、VCSは処理の終了を選択してもよい
【0046】
S18.VCSは要求に従って、受信したスクリーニング規則を処理し、ユーザ識別子とスクリーニング規則をそれぞれ対応するように規則データベース中に格納する。他方で、VCSはユーザの記録をユーザローミング状態表に追加し、HCSのアドレスをユーザ識別子に対応するように格納する。そしてユーザのローミング識別子をローミングインに設定する。VCSが受信したスクリーニング規則を以下の方法で、ただしこれに限定するものではないが、処理する。
【0047】
第1に、VCSとHCSがスクリーニング規則の記述に同一の構文(Syntax)を採用している場合には、構文の同定および変換を実行する必要はない。また、VCSとHCSがスクリーニング規則の記述に異なる構文を採用している場合には、受信したスクリーニング規則の同定および変換を実行し、VCSとHCSが構文規則を相互に理解できるようにする必要がある。第2に、セマンティクスに関しては、キーワードが直接使用される。VCSとHCSが同じ分類および階層方式を採用している場合には、受信したスクリーニング規則に対してセマンティクスの同定および変換を実行する必要はない。VCSとHCSが異なる分類および階層方式を採用している場合には、受信したスクリーニング規則に対してセマンティクスの同定および変換処理を実行する必要がある。
【0048】
VCSは取得したスクリーニング規則あるいは変換されたスクリーニング規則を自身のスクリーニング規則とは分離して格納し、そのあとのスクリーニング処理にこれらの規則を順番に採用する。(まず自分自身のスクリーニング規則を実行し、次いで取得したスクリーニング規則、もしくは変更したスクリーニング規則を実行する。あるいは、最初に取得したスクリーニング規則、もしくは変更したスクリーニング規則を実行し、次いで自分自身のスクリーニング規則を実行してもよい。)一方では、VCSの共通スクリーニング規則を、取得したHCSのスクリーニング規則もしくは変更したHCSのスクリーニング規則と結合し、この結合したスクリーニング規則に基づいて、ローミングユーザの受信および/または送信コンテンツに対してスクリーニング処理を実施してもよい。
【0049】
図4は本発明の別の実施形態による、スクリーニング規則及びスクリーニングコンテンツを取得する処理プロセスを示す図である。特に、処理プロセスは以下のようになる。
【0050】
S20.ローミングユーザの受信および/または送信コンテンツを初めて受信したとき、訪問先ネットワークは、ユーザ識別子に従ってローミングアウトユーザ記録表を検索し、ユーザの記録が見つからない場合には受信コンテンツおよびユーザ識別子をVCSへ送信し、VCSにコンテンツのスクリーニングの実施を要求する。
【0051】
S21.VCSは、受信したユーザ識別子に従ってユーザローミング状態記録表を検索する。ユーザの記録が検出されない場合には、HNのアドレスをVNから取得する必要があると判定される。
【0052】
S22.VCSがユーザのHNアドレスを要求する。特に、要求メッセージにはユーザ識別子が付属している。
【0053】
S23.ユーザ識別子に従って、VNがユーザのHNアドレスを検索し、検出したHNアドレスをVCSへ返す。
【0054】
S24.VNからフィードバックされたユーザのHNアドレスを受信すると、VCSはこのユーザがローミングインユーザであると判定する。そしてユーザHNからコンテンツスクリーニング規則を取得することが必要となる。
【0055】
ユーザがローカルユーザであると判定されると、ユーザローミング状態記録表にユーザ記録が追加され、ローミング識別子が非ローミングとして設定され、処理が終了し、考え得る個人スクリーニング規則と一致しているVCSの共通規則がスクリーニングに直接使用され、結果が返される。
【0056】
後続のS25〜S29の処理プロセスは前記の図3に示した処理プロセス中のS14〜S18と同一もしくは類似している。具体的な説明は前に詳述しているのでここでは繰り返さない。
【0057】
S30.VCSは、ユーザの識別子に従ってローミング状態のユーザが遵守しなければならないスクリーニング規則(HNでの受信および/または送信コンテンツに関してユーザが遵守しなければならないスクリーニング規則を含む。さらには、VCSにすべての受信および/または送信コンテンツをスクリーニングするためのVCSスクリーニング規則がある場合には、すべての受信および/または送信コンテンツをスクリーニングするためのVCSスクリーニング規則も含む)のすべてを規則データベースから見つけ出し、この見つけ出したスクリーニング規則を使用して、初めてのローミングユーザの受信および/または送信コンテンツに対してスクリーニング処理を実施する。その一方で、VCSは、コンテンツスクリーニング処理を実行した現在時刻を、最新の実行時間として記録する。
【0058】
S31.VCSはスクリーニングしたコンテンツおよびユーザ識別子をVNへ送信する。(特に、VCSはスクリーニングしたコンテンツを、コンテンツを送信してきた設備へ直接フィードバックしてもよいし、あるいは、コンテンツ送信機能を有するVN中のそのほかの設備へフィードバックしてもよい。)
【0059】
さらに3GPPのR5およびR6では、IMSがすべてのIP化されたネットワークを支援するマルチメディアサービスのコアネットワークとして既に規定されており、任意のタイプの移動あるいは固定、有線あるいは無線の、IP接続を提供するアクセス・ネットワーク(IP−CAN:IP Connectivity Access Networks)をサポートすることができる。IMSドメインはローミング特性を有している。ユーザがどこでネットワークにアクセスしようとも、ユーザはホームのサービング呼セッション制御機能(S−CSCF)に戻って、IMSローミングあるいはIP−VANローミングによるサービスを受けることができる。
【0060】
図5に示すように、1つのタイプは上記の第2のローミングモードに基づいている。図中に点線(2)で示すように、ユーザは訪問先IP−CANに属している(GPRSを例にとると、データは訪問先SGSN、GGSNを介してアクセスされる)。ユーザは訪問先のプロキシ呼セッション制御機能(P−CSCF)を介してIMSネットワークへアクセスする。データパスはすべて訪問先ネットワークにあるので、ホームネットワークの対応するスクリーニング規則を訪問先ネットワークへ取得する、前述の方法を実装しなければならない。IMSネットワークに関しては、スクリーニングアプリケーションサーバを制御する機能を有する、訪問先P−CSCFを追加することができる。別のタイプは、前記の第1のローミングモードに基づいている。図中に点線(1)で示すように、ユーザはホームIP−CANに属している(訪問先SGSNおよびホームGGSNを介して)。IMSユーザはホームP−CSCFを介してIMSネットワークへアクセスする。この場合は大変便利で適応性が高い。従来技術、および訪問先ネットワークにより適用される規則を取得する方法、の両者を使用することができ、ホームネットワークにより適用される規則を取得する方法もまた使用可能である。
【0061】
すなわち、本発明の実施形態が提案するのは以下のとおりである。ユーザの受信および/または送信コンテンツをスクリーニングするために使用する、ローミングユーザの訪問先ネットワークのスクリーニング規則が、ローミングユーザのホームネットワークにより同時に取得でき、そうしてローミングユーザの受信および/または送信コンテンツのスクリーニング処理をホームネットワークにおいて直接実施し、結果として上記第1のローミングモードの場合におけるネットワークリソースの浪費および処理の長時間遅延が生ずる問題を回避できる。そしてこれはIMSのホームドメイン制御原理に合致する。
【0062】
図6は、ホームIMSがサービス層アプリケーションサーバHCSを起動して、GGSNを経由して出入りするデータを、図5に示すようなIP−CANローミングに基づいてスクリーニングさせるフローチャートを示す。これは特に以下のステップを含む。
【0063】
M61.ユーザが初回登録に成功した後、H−IMS(ホームIMS)がダウンロードされたユーザのスクリーニング規則をチェックする。これはサービスアプリケーション実行のためにアプリケーションサーバへの登録制御に使用される。
【0064】
M62.H−IMSが、スクリーニング規則に従って第三者登録要求を生成し、第三者登録要求をHCSへ送信する。特に、登録要求にはユーザ識別子が付いており、好ましくは登録要求には、VCSアドレスかVN IMSアドレス、もしくはユーザがローミング状態にあることを示すそのほかの識別子が付いている。
【0065】
M63.登録要求を受信すると、HCSが200(OK)応答をH−IMSへ返す。
【0066】
M64.M62のプロセスにおいて登録要求にVCSアドレスもしくはVN IMSアドレスが付属している場合、HCSがコンテンツスクリーニング規則をVCSに対して直接あるいはVN IMSを介して要求する。特に、この要求にはユーザ識別子が付属しており、HCSアドレスも付属している。特に、M62プロセスで登録要求にVCSアドレスもVN IMSアドレスも付属していない場合には、3つの状況がそれぞれ発生する。
【0067】
HCSに対して、ユーザがローミング中であることが示されてもVN IMSアドレスもVCSアドレスも提供されない場合には、HCSはHSS(ホーム加入者サーバ)からVN IMSアドレスかVCSアドレスを取得する必要があり、従って、プロセスM64の操作を実行する。
【0068】
ユーザがローミング中かどうかがHCSに対し示されていない場合には、HCSはユーザがローミング中かどうかをHSSから取得し、ローミング中であればVN IMSアドレスかVCSアドレスを入手する必要があり、ユーザがローミング中であるとの判定と同時に、プロセスM64の操作を実行する必要がある。
【0069】
ユーザがローミング中ではないことがHCSに対し示されれば、あるいは過去の状況からユーザがローミング中ではないと判定されれば、ユーザに対応するスクリーニング規則はHNのコンテンツスクリーニング規則のみを含み、前述の訪問先のスクリーニング規則は含まれていないことが確認される。
【0070】
M65.VCSは共通コンテンツスクリーニング規則を取りだして、ユーザ識別子およびHCSアドレスを対応させて格納する、あるいは、ユーザ識別子をHCSの対応するリストに追加する。
【0071】
M66.VCSが共通コンテンツスクリーニング規則をHCSへ返す。そこにはユーザ識別子およびVCSアドレスが付いている。
【0072】
M67.HCSが受信したコンテンツスクリーニング規則を必要に応じて処理し、ユーザ識別子、VCSアドレス、スクリーニング規則を規則データベース中に対応させて格納する。特に、受信したスクリーニング規則をHCSが処理するプロセス(構文およびセマンティクスを変換することや、取得したスクリーニング規則や変換されたスクリーニング規則を、次のスクリーニングで個別に実行できるように自分自身のスクリーニング規則とは分離して格納することや、自分自身のスクリーニング規則と結合させて次のスクリーニングで使用できるように格納すること等)は、図3に示したプロセスS18の対応する部分と同様である。具体的な説明は詳細に前述したのでここでは繰り返さない。
【0073】
図7は実施形態中のローミングユーザへ送信されたコンテンツのスクリーニングのために実施される後続処理を示す図である。これは上記の図3、あるいは図4に示す処理プロセスに基づいてローミングユーザのHNのスクリーニング規則が取得され、VNに格納されることを基本としている。具体的には:
【0074】
S40.コンテンツリソース(CR)はコンテンツおよび受信ユーザ識別子をVNへ直接送信する(本発明の第2のローミングモード利用参照)。もしくは、CRがまずコンテンツおよび受信ユーザ識別子をHNへ送信し、次いでHNがユーザ識別子に従ってローミングアウトユーザ記録表を検索し、ユーザ記録が検出されればそのユーザがほかのネットワークへローミングしていることが分かり、CRからユーザに送信されたコンテンツに関してHCSのスクリーニングを直接遮断し、そうしてCRから送信されたコンテンツおよび受信ユーザ識別子を、ユーザがローミングしているVNへ直接転送する(本発明の第1のローミングモードの利用参照)。
【0075】
S41.VNがローミングアウトユーザ記録表を検索し、CRから送信されたコンテンツおよびユーザ識別子をVCSへ転送し、ユーザ記録が検出されない場合にはVCSにコンテンツのスクリーニングを要求する。CRから送られた受信ユーザの識別子をVCSが認識できない場合には、VNが、CRから送られた受信ユーザの識別子に従って、VCSの認識可能な対応するユーザ識別子を探してVCSへ送信する必要がある。
【0076】
S42.VCSは、受信したユーザ識別子に従ってローミングユーザ状態記録表を検索する。ローミングユーザ記録が既に記録されており、そのローミング識別子がローミングインである場合には、ユーザ識別子に従ってローミング中のユーザが遵守しなければならないすべての該当するスクリーニング規則(これには、HNでコンテンツを受信および/または送信するのにユーザが遵守しなければならないスクリーニング規則を含む。またVCSにすべての受信および/または送信コンテンツをスクリーニングするためのVCS規則がある場合には、すべての受信および/または送信コンテンツをスクリーニングするためのVCS規則もさらに含む)を、規則データベースから見つけ出す。
そして、見つけ出したスクリーニング規則を使って、毎回ローミングユーザの受信および/または送信コンテンツに対してスクリーニング処理を実施する。その一方で、VCSは、コンテンツスクリーニング処理が実施されるごとに現在時刻を、最新の実行時間として記録する。
【0077】
S43.VCSはスクリーニングしたコンテンツおよびユーザ識別子をVNへ送信する。(特に、VCSはスクリーニングしたコンテンツを、コンテンツを送信してきた設備へ直接フィードバックしてもよいし、あるいは、コンテンツ送信機能を有するVN中のそのほかの設備へフィードバックしてもよい。)
【0078】
S44.VNが受信ユーザ識別子に従って受信アドレスを判定し、スクリーニング済みコンテンツを所要データパケットフォーマットへカプセル化して、それを受信ユーザ(ユーザ)へ送信する。
【0079】
図8は実施形態中のローミングユーザへ送信されたコンテンツをスクリーニングするための後続処理を示す図である。これは、上記の図6に示す処理プロセスに基づいてローミングユーザのVNのスクリーニング規則が取得され、HNに格納されることを基本としており、特に以下のプロセスを含んでいる。
【0080】
M80.CRは、コンテンツおよびユーザ識別子を(ホームネットワークのGGSNなどの)HNへ直接送信する。
【0081】
M81.HNは受信したコンテンツおよびユーザ識別子をHCSへ送信し、HCSにユーザコンテンツのスクリーニングを要求する。
【0082】
M82.HCSは、ローミング中のユーザが遵守しなければならないすべてのスクリーニング規則を、ユーザ識別子に従って規則データベースの中から見つけ出す。そして、見つけ出したスクリーニング規則を使って、その都度、ローミングユーザの受信および/または送信コンテンツに対してスクリーニング処理を実施する。その一方で、HCSは、コンテンツスクリーニング処理を実施する度に現在時刻を、最新の実行時間として記録する。
【0083】
M83.HCSがスクリーニング済みコンテンツおよびユーザ識別子をHNへ送信する。
【0084】
M84.HNが受信ユーザ識別子に従ってVN SGSNアドレスを判定し、スクリーニング済みコンテンツを所要データパケットフォーマットへカプセル化して、それをVN SGSNへ送信する。
【0085】
M85.VNがコンテンツを受信ユーザ(ユーザ)へ送信する。
【0086】
図9は、上記の図3もしくは図4に示す処理プロセスにより、ローミングユーザのHNのスクリーニング規則が取得されVNに格納されることに基づき、取得されたスクリーニング規則を更新するために実行する後続処理を示すフローチャートである。特に後続のプロセスにおいては、すべての受信および/または送信コンテンツをスクリーニングするための自分自身のスクリーニング規則(共通規則)が変更されている場合、および/またはローミングユーザ用の個人スクリーニング規則が変更されている場合に、HCSがスクリーニング規則更新操作を起動させる(S50)。HSCが、スクリーニング規則の変更は、ローミング識別子がローミングアウトであるローミングユーザ状態記録表中のすべてのユーザに影響することを判断し、対応して格納されているVCSアドレスに従って、変更されたスクリーニング規則をVCSへ送信し、現在格納されているHNのスクリーニング規則の更新をVCSに要求する。このとき更新要求メッセージにはローミングユーザ識別子が付属している(S51)。VCSは受信したユーザ識別子に従って規則データベースを検索し、規則データベースに現在格納されているHNスクリーニング規則を、受信した変更済みスクリーニング規則に基づいて更新する。VCSが更新成功応答をHCSに返す。この応答メッセージを受信しない場合には、HCSはある時間を置いて上記S51の更新要求メッセージを再送信してもよい。所定の回数、更新要求メッセージを繰り返し送信しても、なおVCSからフィードバックされる応答が受信されない場合には、HCSは更新要求メッセージの送信終了を検討してもよい(S53)。
【0087】
同様に、VCSとHCSを相互に入れ替えれば、図9は、取得されたスクリーニング規則を更新するために実行する後続処理を示すフローチャートとなる。これは、図6に示す処理プロセスによってローミングユーザのVNのスクリーニング規則が取得されHNに格納されることに基づいている。VCSは、すべての受信および/または送信コンテンツをスクリーニングするための自身のスクリーニング規則(共通規則)が変更されていることを検知すると、スクリーニング規則更新操作を起動させる(S50)。VCSが、対応して格納されているHCSのアドレスに従って、変更済みのスクリーニング規則をHCSに送信し、現在格納されているVNのスクリーニング規則を更新するようにHCSに要求する(S51)。
【0088】
図10は、本発明のさらに別の実施形態による、スクリーニング規則を取得し、コンテンツをスクリーニングする処理プロセスを示す図である。特に、スクリーニング規則をVCSへフィードバックするときに一緒にフィードバックされる、スクリーニング規則に対応する規則識別子もまたHCSがフィードバックすることを除けば、S60〜S74の全体の処理プロセスは、前記図4の処理プロセスS20〜S31と同様である。そして、HCSから送信されたスクリーニング規則を格納するときに、そのスクリーニング規則に対応する規則識別子もVCSは格納する。特に、スクリーニング規則識別子は規則のIDであり、もしくはまた対応する規則IDと更新時間情報あるいは類似のものとの組合せに由来する識別子であり、一意的に規則を表すことができる。規則識別子は、必ずしも本実施形態の規則取得方法に限定されて関連付けられているわけではない。ローミングユーザがほかのケースで初回検知された場合に起動させられる規則取得法において使用されてもよい。また同時に、S20〜S31と比較すると、この実施形態は明らかに自分自身のスクリーニング規則をまず実行し、その間にHCSのスクリーニング規則を取得し、次いで取得された、あるいは変更されたスクリーニング規則を実行する。
【0089】
図11は、一実施形態における、ローミングユーザへ送信されたコンテンツのスクリーニングのために実行される後続処理を示す図である。これは上記の図10に示す処理プロセスによりローミングユーザのHNのスクリーニング規則が取得され、VNに格納されることに基づいている。具体的には以下のようである。
【0090】
S80.コンテンツリソース(CR)はコンテンツおよび受信ユーザ識別子をVNへ直接送信する(本発明の第2のローミングモードの利用参照)。もしくは、CRがまずコンテンツおよび受信ユーザ識別子をHNへ送信し、次いでHNがユーザ識別子に従ってローミングアウトユーザ記録表を検索し、ユーザ記録が検出されればそのユーザがほかのネットワークへローミングしていることが分かり、CRからユーザに送信されたコンテンツに関してHCSのスクリーニングを直接隠蔽し、そうしてCRから送信されたコンテンツおよび受信ユーザ識別子を、ユーザがローミングしているVNへ直接転送する(本発明の第1のローミングモードの利用参照)。
【0091】
S81.VNがローミングアウトユーザ記録表を検索し、ユーザ記録が検出されない場合には、CRから送信されたコンテンツおよびユーザ識別子をVCSへ転送し、VCSにコンテンツのスクリーニングを要求する。CRから送られた受信ユーザの識別子をVCSが認識できない場合には、VNは、CRから送られた受信ユーザの識別子に従って、VCSが認識可能な対応するユーザ識別子を探してVCSへ送信する必要がある。
【0092】
S82.VCSが受信したユーザ識別子に従って、ローミングユーザ状態記録表を検索し、ローミングユーザ記録が既に記録されており、そのローミング識別子がローミングインである場合には、VCSが対応するコンテンツスクリーニング規則をHCSから既に取得済みであることを示している。
【0093】
S83.VCSが、格納されたユーザ識別子と、獲得されたコンテンツスクリーニング規則に対応して格納された規則識別子とを抽出し、それらをHCSへ送信する。
【0094】
S84.VCSはまず、すべての受信および/または送信コンテンツをスクリーニングするための自分自身のスクリーニング規則を使って、CRから送信されたコンテンツをスクリーニングする。
【0095】
S85.HCSは、VCSから送信されたユーザ識別子に従って、ユーザに対応して格納されたスクリーニング規則識別子を照合し、そして見つけ出されたスクリーニング規則識別子がVCSから送信されたスクリーニング規則識別子と同一かどうかを判定するための比較を実行する。比較した結果、異なっている場合には、HCS内のスクリーニング規則は既に更新されていることを示している。
【0096】
S86.HCSは更新されたスクリーニング規則とそれに対応する規則識別子を抽出し、それからVCSに規則更新応答を返す。ここで、規則更新応答には、ユーザ識別子、更新済みスクリーニング規則、およびその対応する規則識別子とが付属している。上記のS85の比較結果が同一判定となれば、HCSは、規則非更新応答メッセージをVCSにフィードバックする。この応答メッセージを受信しない場合には、VCSはある時間を置いて上記S83の要求メッセージを再送信してもよい。所定の回数、メッセージを繰り返し送信してもなおHCSからのフィードバックされる応答を受信しない場合には、VCSはS88および後続のプロセスを続けるために、メッセージ送信の終了を検討してもよい。
【0097】
S87.VCSは、HCSからフィードバックされた新スクリーニング規則および対応するその新規則識別子とに基づいて、対応するローカル記録を更新する。
【0098】
S88.VCSは、ローカル規則データベースから、ユーザ識別子に従ってユーザが使用する必要があるHNの最新のコンテンツスクリーニング規則を見つけ出し、この見つけ出したHNのスクリーニング規則に基づいて、CRから送信されたコンテンツをスクリーニングする。その一方で、VCSはまた、コンテンツスクリーニング処理が実施されるごとに現在時刻を、最新の実行時間として記録する。
【0099】
S89.VCSはスクリーニングしたコンテンツおよびユーザ識別子をVNへ送信する。(特に、VCSはスクリーニングしたコンテンツを、コンテンツを送信してきた設備へ直接フィードバックしてもよいし、あるいは、コンテンツ送信機能を有するVN中のそのほかの設備へフィードバックしてもよい。)
【0100】
S90.VNが受信ユーザ識別子に従って受信アドレスを判定し、スクリーニング結果を所要データパケットフォーマットへカプセル化して、それを受信ユーザ(ユーザ)へ送信する。
【0101】
図12は、VCSが取得されたスクリーニング規則を削除する実施形態による処理を示す図である。具体的には、以下のようである。
【0102】
S100.ローミングユーザの受信および/または送信コンテンツを最後にスクリーニングしてからの経過時間が、所定の長さを越えていることが検知されると、VCSはユーザのローミング状態記録表からユーザのローミング状態記録を削除する。ローミング状態記録には、ユーザ識別子、ローミング識別子、HCSアドレス、最新の実行時間が含まれており、またスクリーニング規則に対応する規則識別子も含まれている。一方、規則データベースからユーザ記録も削除するべきである。この記録にはユーザ識別子とそれに対応するスクリーニング規則が含まれている。
【0103】
S101.VCSが、ユーザローミング状態記録表からユーザのローミング状態記録を削除するようにHCSへ通知する。この通知メッセージにはユーザ識別子とVCSアドレスが付属している。
【0104】
S102.HCSが、ユーザ識別子に従って、ユーザローミング状態記録表の中のユーザローミング状態記録を検索する。ローミング状態記録の中のローミング識別子がローミングアウトでかつ記録されたVCSアドレスが受信したVCSアドレスと同じ場合は、そのローミング状態記録を削除する。ローミング状態記録の中のローミング識別子がローミングアウトでかつ記録されたVCSアドレスが受信したVCSアドレスと異なる場合は、ユーザは既に新しいVNへローミングしていることを示す。そしてローミング状態記録の中のローミング識別子が非ローミングである場合は、ユーザは既にHNへ戻っていることを示す。
【0105】
S103.HCSが削除成功応答をVCSへ返す。この応答メッセージを受信しない場合には、VCSはある時間を置いて上記S101の通知メッセージを再送信してもよい。所定の回数、メッセージを繰り返し送信してもHCSからフィードバックされる応答を受信しない場合には、VCSは通知メッセージの送信終了を検討してもよい。
【0106】
S104.HCSがローミングアウトユーザ記録表からユーザ記録を削除するようにHNへ通知する。ここで通知メッセージにはユーザ識別子が付属している。
【0107】
S105.HNが、ユーザ識別子に従ってローミングアウトユーザ記録表の中のユーザ記録を検索し、それを削除する。
【0108】
S106.HNが削除成功応答をHCSへ返す。この応答メッセージを受信しない場合には、HCSはある時間を置いて上記S104の通知メッセージを再送信してもよい。所定の回数、メッセージを繰り返し送信してもHNからのフィードバックされる応答を受信しない場合には、HCSは通知メッセージの送信終了を検討してもよい。
【0109】
同様に、VCSとHCSを相互に入れ替えれば、図12は、取得されたスクリーニング規則を削除するために実行する後続処理を示すフローチャートとなる。これは、図6に示す処理プロセスによって、ローミングユーザのVNのスクリーニング規則が取得されHNに格納されることに基づいている。ローミングユーザの受信および/または送信コンテンツを最後にスクリーニングしてからの経過時間が、所定の長さを越えていることが検知されるか、登録解放の実行後にH−IMSから発行された解放メッセージを受信した場合、HCSがそのユーザに対応するVNスクリーニング規則を規則データベースから削除するか、もしくは結合したスクリーニング規則を復元してHNスクリーニング規則のみが含まれるようにする。HCSは、VCSが保持しているHCSアドレスを削除するようにVCSに通知する。ここで通知メッセージにはユーザ識別子およびHCSアドレスが付属している。VCSはユーザ識別子に従って記録を削除するか、ユーザ識別子を対応するHCSユーザ識別子リストから削除する。そうして削除成功応答をHCSに返す。図6のスクリーニングサーバはGGSNの場所に設置されているので、この後VNにユーザ記録を削除するように通知する必要はない。このプロセスがH−IMSにより起動された場合には、対応する応答を返す必要がある。
【0110】
図13は、VCSが取得されたスクリーニング規則を削除する別の実施形態による処理を示す図である。具体的には以下のとおりである。
【0111】
S110.VCSからスクリーニング規則取得要求メッセージを受信した際に、ユーザのローミング状態記録のローミング識別子がローミングアウトであり、記録されたVCSアドレスが受信した取得要求メッセージに付属してきたVCSアドレスとは一致しないことをHCSが検出した場合は、そのユーザが元のローミング場所から新しいVNへ移動してしまったことを意味し、HCSはVCSに取得したスクリーニング規則を削除するように働きかける。
【0112】
また一方で、スクリーニングする必要のあるコンテンツを受信した際に、HCSがユーザのローミング状態記録の中のローミング識別子が非ローミングであることを検出した場合、これは外部ネットワークでローミングした後にユーザが既にローカルネットワークへ戻ってしまったことを示しており、HCSはVCSに対し取得したスクリーニング規則を削除するように働きかける。
【0113】
S111.HCSが、ユーザローミング状態記録表からのユーザのローミング状態記録の削除と、規則データベースからのユーザコンテンツスクリーニング規則の削除をするようにVCSへ通知する。特に、通知メッセージはユーザ識別子を含み、ローミング状態記録は、ローミング識別子、ユーザ識別子、HCSアドレス、最新の実行時間、等の情報を含む。そしてローミング識別子にはさらにローミングイン、ローミングアウトおよび非ローミングが含まれる。
【0114】
S112.さらに、HCSがローミングアウトユーザ記録表からユーザ記録を削除するようにHNへ通知する。ここで通知メッセージにはユーザ識別子が付属している。
【0115】
S113.HNが、受信した通知メッセージに付いているユーザ識別子に従ってローミングアウトユーザ記録表の中のユーザ記録を削除する。
【0116】
S114.HNが削除成功応答をHCSへ返す。この応答メッセージを受信しない場合には、HCSはある時間を置いて上記S112の通知メッセージを再送信してもよい。所定の回数、メッセージを繰り返し送信してもHNからの応答フィードバックを受信しない場合には、HCSは通知メッセージの送信終了を検討してもよい。
【0117】
S115.受信した通知メッセージに付属しているユーザ識別子に従って、VCSが、ユーザのローミング状態記録表からユーザのローミング状態記録を、また規則データベースからユーザのHNコンテンツスクリーニング規則を削除する。
【0118】
S116.VCSが削除成功応答をHCSへフィードバックする。この応答メッセージを受信しない場合には、HCSはある時間を置いて上記S111の通知メッセージを再送信してもよい。所定の回数、メッセージを繰り返し送信してもVCSからの応答フィードバックを受信しない場合には、HCSは通知メッセージの送信終了を検討してもよい。
【0119】
図14はWCDMA R99システムに、コンテンツのスクリーニング技術が実装されたインタフェースを示す図である。特に、コンテンツスクリーニングサーバ(CS)には回線ドメインのSS7アドレスのみならず、パケットドメインのIPアドレスも提供される。CSとSGSNとの間のCS−1インタフェースは、GTPプロトコル(制御部GTP−Cおよびユーザ部GTP−Uを含む)を利用する。CSとMSC/VLRとの間のCS−2インタフェースはSS7プロトコルを利用する。CSとHLRとの間のCS−3インタフェースは信号経路を伝達するのみで、一般的にはSS7のMAPプロトコルを利用する。CSとCSとの間のCS−4インタフェースは、(制御部GTP−Cおよびユーザ部GTP−Uを含む)GTPプロトコルを利用する。
【0120】
図15は、本発明の一実施形態に従ってコンテンツのスクリーニング技術をIMSベースのネットワーク構成に実装したインタフェースを示す図である。既存のISCインタフェースは、CSとCSCFとの間に導入され、既存のShインタフェースはCSとHSSとの間に導入される。CSとIP接続アクセス網とはCS−1インタフェースで相互に接続される。IP接続アクセス網の参照点は特定のネットワーク環境で決定され、WCDMA/GPRSのGGSN、CDMA2000のHAおよび類似のものがそれに当たる。CSとCSとはCS−4インタフェースを介して接続される。
【0121】
図16は、WCDMA R99システムに実装されたコンテンツスクリーニング技術を示す図である。システムは4つの主要部に分割できる。すなわち、端末(ユーザを表す)、アクセスネットワーク、コアネットワーク、外部ネットワーク、であり、端末とアクセスネットワーク、コアネットワークとでWCDMA R99システムを構成する。一般的に、端末はアクセスネットワークとはUuインタフェースを介して交信し、アクセスネットワークはコアネットワークとIuインタフェースを介して交信する。主要なネットワーク構成要素及びインタフェースのみをコアネットワーク中に示す。ここで、MSC/VLRはCS−2インタフェースを介してCSと交信し、MSC/VLRはDインタフェースを介してHLRと交信し、GMSCとHLRはCインタフェースを介して相互に交信し、GMSCとHLRはCインタフェースを介して相互に交信し、MSC/VLRとGMSCはGMSCと外部PSTNと同様にTDM(時分割多重)方式で搬送されるSS7信号方式により相互に交信し、SGSNとHLRはGrインタフェースを介して相互に交信し、SGSNはGnインタフェースを介してGGSNと相互に交信し、SGSNはCS−1インタフェースを介してCSと相互に交信し、GGSNはGcインタフェースを介してHLRと相互に交信し、GGSNと外部インタネットはGiインタフェースを介して相互に交信し、CSとHLRはCS−3インタフェースを介して相互に交信する。MSC/VLRおよびGMSCは回線ドメインの主要構成要素であり、これらを介して端末がWCDMAネットワーク内での回線ドメインサービスの交信を実装し、あるいはPSTNなどの外部回線ドメインサービスネットワークへ接続する。SGSNおよびGGSNはパケットドメインの主要構成要素であり、これらを介して端末がWCDMAネットワーク内でのパケットドメインサービスの交信を実装し、あるいはインターネットに接続する。特に、CSとHLRは回線ドメイン構成要素としてのみならず、パケットドメインの構成要素としても供用される。
【0122】
上記のアプリケーションネットワーク環境に基づき、ここでCSがコンテンツスクリーニング規則を記述するのにIETFの“Common Policy”(ウェブサイト“www.ietf.org”の“draft−ieft−geopriv−common−policy”を参照)を使用することを前提とする。一方、コンテンツスクリーニング規則が異なるCS間で相互に正しく特定されかつ変換されるために、異なるセマンティクスのスクリーニング規則に対する照合および変換の実施には、セマンティクス対応表を使用する。実施例を以下に示す。
【0123】
IETFの“Common Policy”はXMLを用いて記述され、アプリケーションデータのアクセス制御に関する認証ポリシーフレームワークを規定し、共通ポリシールールの記述方法を明確化する。共通ポリシーフレームワークはほかのアプリケーション分野へ展開可能である。特に、“Policy”は“Rule Set”であり、多くの“Rule”から構成される。それぞれの“Rule”には“Conditions”、“Actions”、“Transformations”の3つの部分要素が含まれている。“Conditions”は一連の条件表現であり、それぞれの条件表現は、TRUEもしくはFALSEである。コンテンツスクリーニング要求が来ると、“Rule Set”の中のそれぞれの“Rule”との合致が要求され、“Conditions”部分の条件表示がすべてTRUEである“Rule”が、要求に適用できる“Rule”である。“Actions”はコンテンツを特にスクリーニングする操作であり、“Transformations”はユーザに送信された特定のコンテンツに関する変形操作である。
【0124】
ここで、セマンティクスの異なるスクリーニング規則の照合および変換を行うために、セマンティクス対応表が使用される。具体的なセマンティクス対応表を次の表1に示す。CSでは、データベースあるいは簡単なプログラムを用いてセマンティクス対応表が表わされ、それによって、検索サービスが提供され、照合操作の結果情報が返される。
【0125】
【表1】
【0126】
上記に基づき、中国に所在するコンテンツスクリーニングサーバCの共通コンテンツスクリーニング規則が具体的に以下のようになっていると仮定する。
【0127】
【0128】
上記の“rule set”において、“rule id”が“china0000001”の規則に関して、次の2つの“conditions”、
1)任意のユーザ、
2)コンテンツ部に“XXX”、“XX”、“XXXX”、“XXXXXXX”が含まれる、
が満足される場合、
【0129】
実行される“action”は“block”、すなわちコンテンツを選別して除外する、である。
【0130】
一方で、中国のコンテンツスクリーニングサーバCにおけるユーザA用の個人スクリーニング規則セットは以下のとおりであると仮定する。
【0131】
【0132】
上記の“rule set”では、“rule id”が“china0011253”の規則に関して、次の2つの“conditions”、
【0133】
1)“identity”が“bob@china.com”
【0134】
2)コンテンツカテゴリが“S3”
が満足されるとき、
【0135】
実行される“action”は“block”、すなわちコンテンツを選別して除外する、である。
【0136】
米国にあるコンテンツスクリーニングサーバUの共通コンテンツスクリーニング規則が具体的に以下のようであると仮定する。
【0137】
【0138】
上記の“rule set”において、“rule id”が“usa00000001”の規則に関して、“conditions”が、1)任意のユーザ、かつ2)コンテンツカテゴリが“Sex0”もしくは“Violence1”を満たす時、実行される“action”が“block”、すなわちコンテンツを選別して除外する、である。
【0139】
結果として、中国のユーザAが米国へローミングしたとき、米国のコンテンツスクリーニングサーバUはユーザAのホームネットワークコンテンツスクリーニングサーバCの共通スクリーニング規則とユーザA用の個人スクリーニング規則集とを入手する必要がある。そして取得したスクリーニング規則およびコンテンツスクリーニングサーバUの共通スクリーニング規則に対して対応する処理を実行する。具体的なプロセスは以下のとおりである。
【0140】
1)コンテンツスクリーニングサーバUがコンテンツスクリーニングサーバCから共通スクリーニング規則およびユーザAの個人スクリーニング規則を取得する。
【0141】
2)コンテンツスクリーニングサーバUの共通スクリーニング規則上に、コンテンツスクリーニングサーバCの共通スクリーニング規則およびユーザAに関する個人スクリーニング規則が反映される。こうしてこれが、ユーザAが米国にいるときの受信および/または送信コンテンツのスクリーニング規則の全機能となる。
【0142】
すべてのスクリーニング規則の構文の記述には“common policy”が使用されるので、異なるスクリーニング規則間での構文記述変換をしなくても、コンテンツスクリーニングサーバUとCは相互に理解できる。コンテンツに含まれるキーワードを直接利用する場合には、具体例を上記表1に示すようにコンテンツスクリーニングサーバのUとCとで異なるカテゴリ様式が使用されているために、セマンティクス対応表を利用してカテゴリの変換を実行する必要がある。セマンティクス対応表1によると、中国の「S3」はコンテンツスクリーニングサーバUでは「Sex1」として理解される。Uのカテゴリ水準規則によれば、「Sex1」の水準は「Sex0」より低い。従って、ユーザAの個人規則における「Sex1」も反映されなければならない。このような処理に基づいて、米国のコンテンツスクリーニングサーバUに以下のスクリーニング規則が生成される。
【0143】
【0144】
結果として上記の“rule set”においては、元の共通規則、すなわち“rule id”が“usa00000001”の規則は不変であるという前提で、“rule id”が“usa0123501”の規則が追加される。次の2つの条件、
【0145】
1)“identity”が“bob@china.com”、
【0146】
2)コンテンツカテゴリが“Sex1”であるか、コンテンツ部が“XXX”、“XX”、“XXXX”、“XXXXXXX”のいずれかを含む場合、
【0147】
実行される“action”は“block”、すなわちコンテンツを選別して除外する、である。
【0148】
一実施形態を用いて、本発明の方法の特定の実装プロセスの一実施例を説明する。ユーザAは中国のWCDMA R99ネットワークに基づくサイトFへの加入者ユーザであり、サイトFのCS−Bにコンテンツスクリーニングサービスを設定していると仮定する。ユーザAがサイトGへローミングすると、ユーザはサイトGのWCDMA R99ネットワークを介してインターネットへ接続する。ローミング時のインターネット接続のためのIPアドレスは訪問先ネットワークが割り当てるのがオペレータの全体ポリシーであるので、ユーザAはGGSN−Sを介して外部インターネットへ接続する。従って、サイトGにおけるユーザAの受信および/または送信コンテンツをスクリーニングする具体的な処理は以下のようになる。
【0149】
スクリーニング規則の取得とコンテンツのスクリーニング:ユーザAが要求したコンテンツを、インターネットネットワークのあるコンテンツの提供元が、ユーザAのIPアドレスに従ってGGSN−Sへ送信する。そしてGGSN−Sが、ユーザAのIPアドレスに従って、そのコンテンツをGnインタフェースを介してSGSN−Sへ送信する。そしてSGSN−Sが、受信したIPアドレスに従ってユーザAのIMSIを検索し、受信したコンテンツおよび検索したIMSIをサイトGのコンテンツスクリーニングサーバCS−Sへ送信してそのコンテンツのスクリーニングを要求する。
【0150】
CS−Sは受信したIMSIによるユーザAのローミング状態記録の検出は行わず、サイトGのVLR−SにホームネットワークのサイトFのアドレス検索を要求する。VLR−SがIMSIに従ってHLRアドレスを検索する、そしてサイトFのHLR−BのアドレスをCS−Sへ返す。CS−SがユーザAのスクリーニング規則をHLR−Bに要求し、自身のアドレスを送る。HLR−Bは要求をサイトFのCS−Bへ転送する。CS−BはユーザAのIMSIに従ってそのローミング状態記録を検索し、そのローミング識別子が非ローミングであること知る。CS−Bがその識別子をローミングアウトとして設定し、CS−Sのアドレスを格納する。CS−Bが自身の共通スクリーニング規則、ユーザA用の個人スクリーニング規則セット、およびCS−BのアドレスをCS−Sへ送信する。CS−SがユーザAをユーザローミング状態記録に追加し、CS−Bのアドレスを格納し、取得したスクリーニング規則を処理して格納し、格納したスクリーニング規則をIMSIに適切に関連付け、そしてユーザAのローミング識別子をローミングインとして設定する。CS−SとCS−Bとは同一の構文を使用し、かつ同一のカテゴリ水準に基づいているので、構文およびセマンティクスの同定および変換を実行する必要はない。
【0151】
CS−Sが受信したIMSIに従ってユーザAのローミング状態記録を検索し、そのローミング識別子がローミングインである場合には、CS−Sは、CS−Sの共通スクリーニング規則、CS−Bの共通スクリーニング規則およびユーザAの個人スクリーニング規則を含む、合致する対応スクリーニング規則をIMSIに従ってユーザAのローミング状態記録の中から見つけ出す。
【0152】
CS−Bの共通スクリーニング規則とユーザAの個人スクリーニング規則の双方が反映されたCS−S自身の共通スクリーニング規則に基づいて、CS−Sがコンテンツをスクリーニングする。そしてそれぞれのスクリーニング処理をした現在時間を、最新の実行時間として記録する。CS−SはスクリーニングしたコンテンツおよびIMSIをSGSN−Sへ送信する。SGSN−Sは、IMSIに従ってスクリーニングされたコンテンツ用の対応処理を実行し、サイトGのWCDMA R99アクセスネットワークへ送信し、そこを介してサイトGでローミング中のユーザAへコンテンツを送信する。
【0153】
規則更新処理:CS−Bの共通スクリーニング規則が変更されると、CS−Bが、変更された共通スクリーニング規則を、ユーザAのローミング状態記録中に記録されたCS−Sアドレスに従ってCS−Sへ送信し、CS−Sに規則更新処理を要求する。この時要求メッセージにはユーザAのIMSIが付属される。CS−SがIMSIに従ってユーザローミング状態記録を検索し、記録されたローミング識別子がローミングインであることを見つけると、受信したスクリーニング規則を用いて前に格納されたCS−Bの共通スクリーニング規則を更新する。CS−Sが更新成功応答メッセージをCS−Bへ返す。
【0154】
規則削除処理:ユーザAの受信および/または送信コンテンツに対するスクリーニング処理を最後に実行してからの時間が所定の48時間を超えたことをCS−Sが検知した場合には、CS−Sは、CS−Bサイドから取得して前に格納したスクリーニング規則も含めて、ユーザAのローミング状態記録中のすべての記録を削除する。CS−SはCS−Bに、ユーザAのローミング状態記録の削除を通知する。ここで、通知メッセージにはユーザAのIMSIおよびCS−Sアドレスを付属する。CS−BがIMSIに従ってユーザローミング状態記録を検索し、そこに記録されているローミング識別子がローミングアウトであり、記録されているCSアドレスが受信したCSアドレスと同一であることが分かると、ユーザAのローミング記録を削除する。CS−Bが更新成功応答メッセージをCS−Sへ返す。
【0155】
図17は、本発明の上記実施形態の実装の結果によるシステム構造およびそのVCSとHCS内部の処理構造を示す図である。特に、訪問先ネットワークのコンテンツスクリーニングサーバ(VCS)100が、ユーザの受信および/または送信コンテンツのスクリーニング用に使用される、ローミングユーザのホームネットワークのスクリーニング規則を取得する。そして、この取得したスクリーニング規則に基づいて、ローミングユーザの受信および/または送信コンテンツをスクリーニングする。VCS100から送信された取得要求に従って、ホームネットワークコンテンツスクリーニングサーバ(HCS)200が、ユーザの受信および/または送信コンテンツをスクリーニングするためのスクリーニング規則をVCS100へ送信する。HCS200から取得したスクリーニング規則を、VCS100が自分で認識できる構文およびセマンティクスに変換して、この変換済みスクリーニング規則に基づいて、ローミングユーザの受信および/または送信コンテンツをスクリーニングしなければならない場合もある。さらに、VCS100がすべての受信および/または送信コンテンツをスクリーニングするための自身のスクリーニング規則を格納している場合には、受信および/または送信コンテンツをスクリーニングするためのこの自身のスクリーニング規則に基づいて、ローミングユーザの受信および/または送信コンテンツをスクリーニングすることも必要である。この場合、VCS100は自身のスクリーニング規則とHCS200から取得したスクリーニング規則とを結合する必要があることもあり、この結合したスクリーニング規則に基づいてローミングユーザの受信および/または送信コンテンツをスクリーニングする。第1のローミング方式が利用される場合には、ローミングユーザの受信および/または送信コンテンツはホームネットワークによっても処理される必要がある。従ってこの場合には、HCS200はこれらのコンテンツをスクリーニングすることから遮蔽され、ホームネットワークがこれらのコンテンツをローミングユーザがいる訪問先ネットワークへ直接送信してコンテンツスクリーニング処理を実施する。
【0156】
VCS100においては、取得ユニット101がローミングユーザのホームネットワークから、ユーザの受信および/または送信コンテンツをスクリーニングするためのスクリーニング規則を取得する。HCS200においては、要求受信ユニット201が、ローミングユーザがいる訪問先ネットワークの中のVCS100から送信された取得要求を受信するために使用される。ここで取得要求は、ユーザの受信および/または送信コンテンツをスクリーニングするためのスクリーニング規則を要求するために使用される。また、スクリーニング規則フィードバックユニット202は、要求受信ユニット201が受信した取得要求に従って、ユーザの受信および/または送信コンテンツをスクリーニングするためのスクリーニング規則を自身の規則データベース203の中から検索するために使用され、それをVCS100へフィードバックする。
【0157】
VCS100の規則データベース102が、取得ユニット101で取得されたスクリーニング規則を格納し、また規則データベース102は、受信および/または送信コンテンツをスクリーニングするために使用するVCS100自身のスクリーニング規則も追加して格納することができる。スクリーニングユニット103は、規則データベース102に格納されたスクリーニング規則に基づいて、ローミングユーザの受信および/または送信コンテンツのスクリーニング処理を実施するために使用される。
【0158】
規則データベース203に格納されている、ユーザの受信および/または送信コンテンツをスクリーニングするためのスクリーニング規則が変更されていることが検知されると、HCS200内の変更規則送信ユニット204が、ローミングユーザがいる訪問先ネットワークの中のVCS100へ、その変更済みスクリーニング規則を送信する。ユーザの受信および/または送信コンテンツをスクリーニングするためのスクリーニング規則が変更されると、VCS100内の第1規則更新ユニット104が、規則データベース102中に格納された取得済みのスクリーニング規則を、ローミングユーザのホームネットワークから送信された変更済みスクリーニング規則に基づいて更新する。
【0159】
さらに、スクリーニング規則を取得するときに、VCS100内の取得ユニット101は、スクリーニング規則に対応する規則識別子も取得し、取得した規則識別子と取得したスクリーニング規則とをそれぞれが対応するように規則データベース102の中に格納する。こうして、規則データベース102に格納されたスクリーニング規則をVCSが後から更新しようとする際、規則識別子送信ユニット105が、規則データベース102から格納されている規則識別子を抽出し、それをローミングユーザのホームネットワークへ送信する。たとえば、規則識別子送信ユニット105は、ローミングユーザが授受するコンテンツをVCSが受信する度に、後からローミングユーザのホームネットワークへ規則識別子を送信する。HCS200内の規則識別子比較ユニット205が、ローミングユーザがいる訪問先ネットワークの中のVCS100から送信される規則識別子が規則データベース203内にローミングユーザに対応して格納されている規則識別子と一致するかどうかを判定するための比較を実行する。規則識別子比較ユニット205の比較結果が一致する場合は、更新結果フィードバックユニット206が、ローミングユーザがいる訪問先ネットワーク内のVCS100に対して、スクリーニング規則不変通知をフィードバックする。また、比較結果が一致しない場合には、ローミングユーザがいる訪問先ネットワーク内のVCS100に対して、新スクリーニング規則とそれに対応する新規則識別子とを送信する。規則識別子送信ユニット105が送信した規則識別子がローミングユーザに対応して格納されている規則識別子と一致しない場合、VCS100内の第2規則更新ユニット106が、規則データベース102に格納されているスクリーニング規則およびそれに対応するスクリーニング規則識別子を、ローミングユーザのホームネットワークから送信された新スクリーン規則及びそれに対応する新識別子に従って更新する
【0160】
特に、上記2つの規則更新方式に関して、特定の実装においてはそれらの1つあるいは両方が使用されてもよいし、またほかの規則更新方式が検討されてもよい。
【0161】
所定の期間に亘って、ローミングユーザが授受するコンテンツがないことを検知した場合、VCS内の第1規則削除ユニット107が、規則データベース102に格納されている取得済みのスクリーニング規則を削除する。あるいはまた、ローミングユーザが現在の訪問先ネットワークから外へ移動したことを検知した場合、HCS200内の規則削除通知ユニット207が、訪問先ネットワーク内のVCS100に取得済みのスクリーニング規則を削除するように通知する。そうして、ローミングユーザが訪問先ネットワークの圏外に移動したことを検知した際に、ローミングユーザのホームネットワークから訪問先ネットワークへ送信される規則削除通知に従って、VCS100内の第2規則削除ユニット108が、規則データベース102内に格納された取得済みのスクリーニング規則を削除する。特に、上記2つの規則削除方式に関して、特定の実装においてはそれらの1つあるいは両方が使用されてもよいし、またほかの規則削除方式が検討されてもよい。
【0162】
第1のローミングモードが使用される場合には、VNでローミング中のユーザへ送信されたコンテンツはHNで処理される必要がある。それ故この場合には、ローミングユーザの受信および/または送信コンテンツがホームネットワークを経由していく際に、このユーザがローミング中かどうかを判定するのに適応するローミング判定ユニット208と、 ユーザがローミング中であるときユーザの受信および/または送信コンテンツのスクリーニング処理を遮蔽するのに適応するスクリーニング遮蔽ユニット209と、を含むことが、HN内のHCS200に要求される。ここで、HNが、ローミングユーザがその時訪問しているVNに対してスクリーニングの必要なコンテンツをスクリーニングのために送信する。
【0163】
さらに、本発明の実施形態がコンテンツスクリーニングサーバを提供し、このサーバが、規則取得ユニットとスクリーニングユニットとを含む。特に、規則取得ユニットは、第2のネットワークにおいてユーザの受信および/または送信コンテンツのスクリーニングに使用される、ローミングユーザの第1のネットワークのスクリーニング規則を取得するのに適応し、スクリーニングユニットは、スクリーニング規則に従って、ローミングユーザの受信および/または送信コンテンツのスクリーニングに適応する。
【0164】
好ましくは、コンテンツスクリーニングサーバは、変換ユニット及び自己スクリーニングユニット、の少なくとも1つのユニットをさらに含む。特に、変換ユニットは、第2のネットワークにおいて、規則取得ユニットによって取得されたスクリーニング規則を、スクリーニングユニットが認識できる構文およびセマンティクスに変換し、変換済みのスクリーニング規則をスクリーニングユニットへ送信するのに適応し、自己スクリーニングユニットは、第2のネットワークにおいて、ローミングユーザの受信および/または送信コンテンツを、第2のネットワーク自身のスクリーニング規則に従ってスクリーニングするのに適応する。
【0165】
換言すれば、コンテンツスクリーニングサーバが含むユニットは、次の3つのケースからなっている。
【0166】
ケース1:規則取得ユニット、スクリーニングユニットおよび変換ユニットが含まれる。特に、変換ユニットは、規則取得ユニットおよびスクリーニングユニットと個別に接続される。
【0167】
ケース2:規則取得ユニット、スクリーニングユニットおよび自己スクリーニングユニットが含まれる。特に、それぞれのユニットの接続方法は、スクリーニングユニットと自己スクリーニングユニットがそれぞれ個別に規則取得ユニットに接続されるか、またはスクリーニングユニットが規則取得ユニットと自己スクリーニングユニットとに個別に接続されるか、または自己スクリーニングユニットが規則取得ユニットとスクリーニングユニットとに個別に接続されるか、である。
【0168】
ケース3:規則取得ユニット、スクリーニングユニット、変換ユニットおよび自己スクリーニングユニットが含まれる。特に、それぞれのユニットの特別の接続方式としては、変換ユニットが規則取得ユニットおよびスクリーニングユニットに個別に接続され、自己スクリーニングユニットが次にスクリーニングユニットに接続される。あるいはその代わりに変換ユニットが規則取得ユニットおよびスクリーニングユニットに個別に接続され、自己スクリーニングユニットが次いで規則取得ユニットに接続される。
【0169】
好ましくは、上記の開示に基づいて、コンテンツスクリーニングサーバがさらに次のものを含む。規則取得ユニットにより取得されたスクリーニング規則の少なくとも1つと、変換ユニットにより第2のネットワーク自身のスクリーニング規則を用いて変換された受信済みスクリーニング規則とを結合し、その結合されたスクリーニング規則をスクリーニングユニットへ送信するための結合ユニット。好適な解決法においては、規則取得ユニットが結合ユニットと接続されているだけか、あるいは規則取得ユニット、変換ユニット、結合ユニット、およびスクリーニングユニットが順番に結合されているか、あるいはまた、上記の状況をベースに結合ユニットがそれぞれに追加されているか、のいずれかである。
【0170】
好ましくは、コンテンツスクリーニングサーバは、第1規則更新ユニット及び第1規則削除ユニット、の少なくとも1つをさらに含む。特に、第1規則更新ユニットは、ユーザの受信および/または送信コンテンツをスクリーニングするためのスクリーニング規則が変更された場合に、ローミングユーザの第1のネットワークから送信された変更済みスクリーニング規則に従って、取得されたスクリーニング規則を更新するのに適応する。そして、第1規則削除ユニットは、第2のネットワークが、所定期間の間ローミングユーザの受信および/または送信コンテンツがないことを検知した場合に、取得したスクリーニング規則を削除するのに適応する。
【0171】
上記から、第1のネットワークがホームネットワークである場合は、第2のネットワークは訪問先ネットワークであり、あるいは、第1のネットワークが訪問先ネットワークである場合は、第2のネットワークがホームネットワークである、ことに留意されたい。
【0172】
コンテンツスクリーニングサーバが訪問先ネットワークに対して供用される場合、好ましくは規則取得ユニットが、第1規則取得サブユニットを含み、さらに、規則識別子取得サブユニット、規則識別子送信ユニットおよび第2規則更新ユニットを含む。特に、第1規則取得サブユニットは、訪問先ネットワークがローミングユーザを初めて検知した場合、あるいはローミングユーザの受信および/または送信コンテンツを初めて受信した場合に、ユーザの受信および/または送信コンテンツをスクリーニングするのに使用される、ローミングユーザのホームネットワークのスクリーニング規則を取得するのに適応する。規則識別子取得サブユニットは、スクリーニング規則を取得する際に、スクリーニング規則に対応する規則識別子を取得するのに適応する。
規則識別子送信ユニットは、規則識別子をローミングユーザのホームネットワークへ送信するのに適応する。そして、第2の規則更新ユニットは、規則識別子送信ユニットから送信された規則識別子がローミングユーザに対応して格納された規則識別子と一致しない場合に、ローミングユーザのホームネットワークから送信された新スクリーニング規則および対応する新規則識別子に従って、格納されたスクリーニング規則及び対応する規則識別子を更新するのに適応する。
【0173】
コンテンツスクリーニングサーバが訪問先ネットワークに対して供用される場合、好ましくはさらに第2規則削除ユニットを含み、これは、ローミングユーザが訪問先ネットワークの外部へ移動したことを検知した場合にホームネットワークから送信された規則削除通知を受信すると、取得済みのスクリーニング規則を削除するのに適応する。
【0174】
コンテンツスクリーニングサーバがホームネットワークに対して供用される場合、好ましくは規則取得ユニットが、
【0175】
第2規則取得サブユニットを含み、これは、ホームネットワークがローミングユーザの初回の正常登録を検知した際に、ユーザの受信および/または送信コンテンツをスクリーニングするために使用される、ローミングユーザの訪問先ネットワークのスクリーニング規則を取得するのに適応する。
【0176】
コンテンツスクリーニングサーバが訪問先ネットワークに対して供用される場合、好ましくはコンテンツスクリーニングサーバが、
【0177】
第3の規則削除ユニットをさらに含み、これはホームネットワークがローミングユーザの登録解放を検知した際に、取得したスクリーニング規則を削除するのに適応する。
【0178】
コンテンツスクリーニングサーバ内のそれぞれのユニットの機能と操作を実装するプロセスは、上記の方法における対応プロセスの実装プロセスの中で詳述した。よってここでは繰り返さない。
【0179】
要約すると、従来技術に比較して、本発明の実施形態によると、訪問先ネットワーク/ホームネットワークがホームネットワーク/訪問先ネットワークのコンテンツスクリーニング規則を利用するので、ユーザが訪問先ネットワークでローミング中の場合に、コンテンツをホームネットワークと訪問先ネットワークとでそれぞれに処理しなければならないという第1のローミングモードにおける課題を回避することができる。それによって、スクリーニング処理時間の短縮、ユーザのコンテンツ待ちの時間の短縮が図れ、よってユーザの利用感覚が改善される。さらに、本発明の実施形態は第2のローミングモードにも適合し、コンテンツがホームネットワークと訪問先ネットワークとの間を伝送されるのを防ぎ、そのため中間伝送の不良ないしはほかのコンテンツスクリーニングプロバイダの不良に影響されることもなく、それによってコンテンツスクリーニングサービスの正常な実行を促進することができる。さらに、本発明の実施形態は、第1のローミングモードとの互換性があり、IMSのホームドメイン制御原理にも準拠する。
【0180】
当業者であれば、本方法の上記実施形態のすべてあるいは一部を、プログラム命令関連ハードウェアで実装できること、および、実行時の上記方法のプロセスを含むプログラムが(プロセスの内容についてはこれまでに詳述したのでここでは繰り返さない)、ROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク等の、コンピュータ可読媒体に格納できること、を理解するであろうことに留意されたい。
【0181】
当業者であれば、本発明の趣旨と範囲から逸脱することなしに、本発明の変形および修正が可能であることは明らかである。結果として、本発明は添付の請求範囲およびその同等物によって定義される範囲内の変形および修正を包含することを意図している。
Claims (12)
- ローミングユーザの通信コンテンツをスクリーニングする方法であって、
前記ローミングユーザの第2のネットワークにより、前記ユーザの受信および/または送信コンテンツをスクリーニングするのに用いる、前記ローミングユーザの第1のネットワークのスクリーニング規則を取得するステップと、
前記スクリーニング規則に従って、前記ローミングユーザの前記第2のネットワークにより、前記ローミングユーザの前記受信および/または送信コンテンツをスクリーニングするステップと、
を含み、
前記第1のネットワークが訪問先ネットワークでありかつ前記第2のネットワークがホームネットワークである、ことを特徴とする、
ローミングユーザの通信コンテンツをスクリーニングする方法。 - 前記方法が、
前記第2のネットワークによって、前記取得されたスクリーニング規則を前記第2のネットワーク自身に認識可能な構文およびセマンティクスに変換し、前記変換されたスクリーニング規則に従って、前記ローミングユーザの前記受信および/または送信コンテンツをスクリーニングするステップと、
前記ローミングユーザの前記第2のネットワークによって、前記ローミングユーザの前記受信および/または送信コンテンツを前記第2のネットワーク自身のスクリーニング規則に従って、スクリーニングするステップと、
の少なくとも1つをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。 - 前記ローミングユーザの前記第2のネットワークが、前記取得されたスクリーニング規則及び前記変換されたスクリーニング規則の少なくとも1つを前記第2のネットワーク自身のスクリーニング規則と結合させ、前記結合したスクリーニング規則に従って前記ローミングユーザの前記受信および/または送信コンテンツをスクリーニングすることを特徴とする請求項2に記載の方法。
- 前記ユーザの前記受信および/または送信コンテンツをスクリーニングする前記スクリーニング規則が変更された場合、前記第1のネットワークにより、前記変更されたスクリーニング規則を前記第2のネットワークへ送信するステップと、
前記第2のネットワークにより、前記取得したスクリーニング規則を受信した前記変更されたスクリーニング規則に従って更新するステップと、
をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。 - 所定の期間内に前記ローミングユーザの受信および/または送信コンテンツがないことを検知した場合に、前記第2のネットワークにより、前記取得したスクリーニング規則を削除するステップをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 前記ユーザの受信および/または送信コンテンツをスクリーニングするために使用される前記ローミングユーザの前記第1のネットワークのスクリーニング規則を取得するステップが、
前記ローミングユーザの最初の正常登録を検知した場合に、ホームネットワークによって、前記ローミングユーザの前記訪問先ネットワークから前記スクリーニング規則を取得するステップを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。 - 前記ローミングユーザの登録解放を検知すると、前記ホームネットワークが前記取得済みのスクリーニング規則を削除することを特徴とする請求項6に記載の方法。
- ユーザの受信および/または送信コンテンツのスクリーニングに用いる、ローミングユーザの第1のネットワークのスクリーニング規則を取得するのに適応する、第2のネットワークの規則取得ユニットと、
前記スクリーニング規則に従って、前記ローミングユーザの前記受信および/または送信コンテンツをスクリーニングするのに適応するスクリーニングユニットと、
を含むコンテンツスクリーニングサーバであって、
前記第1のネットワークが訪問先ネットワークでありかつ前記第2のネットワークがホームネットワークである、ことを特徴とする、
コンテンツスクリーニングサーバ。 - 前記第2のネットワークにおいて、前記取得ユニットにより取得された前記スクリーニング規則を前記スクリーニングユニットにより認識可能な構文およびセマンティクスに変換するのに適応する変換ユニットと、
前記第2のネットワークにおいて、前記第2のネットワーク自身のスクリーニング規則に従って前記ローミングユーザの前記受信および/または送信コンテンツをスクリーニングするのに適応する自己スクリーニングユニットと、
の少なくとも1つのユニットをさらに含むことを特徴とする請求項8に記載のコンテンツスクリーニングサーバ。 - 前記規則取得ユニットにより取得された前記スクリーニング規則の少なくとも1つと、前記第2のネットワーク自身のスクリーニング規則を用いて前記変換ユニットにより変換された前記受信されたスクリーニング規則とを結合し、前記結合されたスクリーニング規則を前記スクリーニングユニットへ送信するのに適応する結合ユニット、をさらに含むことを特徴とする請求項8または請求項9に記載のコンテンツスクリーニングサーバ。
- 前記ユーザの前記受信および/または送信コンテンツをスクリーニングするための前記スクリーニング規則が変更されたとき、前記ローミングユーザの前記第1のネットワークから送信された変更されたスクリーニング規則に従って、前記取得されたスクリーニング規則の更新に適応する第1の規則更新ユニットと、
前記第2のネットワークが、所定の期間内に前記ローミングユーザの受信および/または送信コンテンツがないことを検知したときに、前記取得されたスクリーニング規則の削除に適応する第1の規則削除ユニットと、
の少なくとも1つをさらに含むことを特徴とする請求項8に記載のコンテンツスクリーニングサーバ。 - コンピュータにより実行された場合に、前記コンピュータを、請求項8ないし11のいずれか1項に記載の前記コンテンツスクリーニングサーバとして機能させる、コンピュータプログラム。
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