JP5044114B2 - 金属容器の製造方法及び金属容器 - Google Patents
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Description
(1)図10に示すように、従来の胴部に形成される転動加工によるリブ形状は、縦リブのみ又は横リブのみの単調なデザインであり、縦リブ、横リブ、傾斜リブ及び曲線リブを任意に組み合わせたリブを形成できないという欠点があった。
(2)図8、図9に示す転動工具による縦リブ、横リブの転動加工は、いずれも、一連の金属容器の生産ラインとは別に設けられた装置により行われるので、金型費用、設備費用等のコストが高いという欠点があった。
本発明は、このような問題に着目してなされたものであり、ねじ付金属容器、エアゾール容器等の金属容器の胴部に、転動加工により縦リブ、横リブ、傾斜リブ、曲線リブ等の所望する任意のリブを自由自在に成形でき、製造コストが安価な金属容器の製造方法及び金属容器を提供することを目的とするものである。
本発明は、転動工具を直進させることにより複数のボールを保持する回転工具を回転させる転動加工により、金属容器の胴部に、ボールに軌跡による所望の縦リブ、横リブ、傾斜リブ及び曲線リブ等を自由自在に組み合わせた、意匠性の高い金属容器を提供することができる。
請求項3記載の発明の解決手段は、前記いずれかの金属容器の製造方法において、前記転動工具を金属容器の一端側から他端側に向かって移動することにより胴部にボールが転動した軌跡により所望形状のリブを形成した後、前記ボールを得られたリブに沿って転動させながら転動工具を他端側から一端側に向かって後退させることを特徴とする金属容器の製造方法である。
請求項7記載の発明の解決手段は、請求項2記載の製造方法に用いる転動工具であって、ネッキングマシンの工具取付けテーブルに取り付けられる筒状の支持基材と、前記支持基材に対して回転自在に設けられ、内面に複数のボールを転動自在に保持する回転工具と、その回転工具の周囲に軸方向移動自在及び回転自在に設けられる取付基材と、その取付基材と回転工具との間に設けられ、両者の軸方向の相対運動に基づいて両者の間に相対的に回転運動をもたらす溝カム機構と、前記取付基材を工具取付テーブルから離れる方向に付勢すると共に、取付基材が金属容器を保持するグリップに当接したときに収縮するばね体とを備え、前記取付基材がネッキングマシンのターンテーブルに取り付けたグリップに当接した後、取付基材が停止することにより回転部材に対して相対的に後退し、それにより溝カム機構の作用によって回転工具が回転しながら金属容器の胴部の周面に沿って他端側に向かって移動する転動工具である。
転動工具21は、支持基材23内を移動する溝部17を有する取付基材16と、この取付基材16内で直進又は回転する回転工具18と、この回転工具18を押圧するばね体19とから構成されている。回転工具18は、支持基材23の先端部に、ベアリング24を介して、回転自在に設けられている。取付基材16の溝部17は、回転工具18の支持部20と溝部17に沿って、取付基材16内を直進又は回転する溝カム機構により制御されている。回転工具18の内周面には、複数のボール22が等間隔で保持されている。ボール22の内接円は、金属容器13の胴部13aの外径より、若干小さく形成されている。
3a、13a 33a 胴部
1、21 転動工具
30 40 45 リブ
Claims (7)
- 金属容器の胴部に転動工具を押圧しながら、転動加工を施す金属容器の製造方法において、
前記金属容器の胴部に押し込まれる複数のボールを内面に保持するリング状の回転工具と、その回転工具に対し、軸方向移動自在及び回転自在に設けられる取付基材と、両者の間に介在される溝カム機構とを有する転動工具を準備し、
金属容器の胴部の一端から他端に向かって転動工具を直進させると共に、取付基材と回転工具の相対的な軸方向の移動に基づく溝カム機構の作用によって回転工具を回転させて、胴部に傾斜リブ、曲線リブのうち、少なくとも1つを形成しつつ、縦リブ、横リブ、傾斜リブ、曲線リブ等の形状を組み合わせた所望形状のリブを形成することを特徴とする金属容器の製造方法。 - 前記転動加工が、ネッキングマシンを用いて行われる、ネッキング加工、カーリング加工、ねじ切り加工等の、一連の加工の途中または最後に、グリップに支持された金属容器に対して行われることを特徴とする請求項1記載の金属容器の製造方法。
- 前記転動工具を金属容器の一端側から他端側に向かって移動することにより胴部にボールが転動した軌跡により所望形状のリブを形成した後、前記ボールを得られたリブに沿って転動させながら転動工具を他端側から一端側に向かって後退させる請求項1または2記載の金属容器の製造方法。
- 前記請求項1、2又は3記載の製造方法で製造された金属容器であって、該金属容器の胴部に、傾斜リブ、曲線リブのうち、少なくとも1つが形成され、かつ、縦リブ、横リブ、傾斜リブ、曲線リブ等が組み合わされて形成されることを特徴とする金属容器。
- 前記金属容器が、ねじ付金属容器であることを特徴とする請求項4記載の金属容器。
- 前記金属容器が、エアゾール容器であることを特徴とする請求項4記載の金属容器。
- 請求項2記載の製造方法に用いる転動工具であって、
ネッキングマシンの工具取付けテーブルに取り付けられる筒状の支持基材と、
前記支持基材に対して回転自在に設けられ、内面に複数のボールを転動自在に保持する回転工具と、
その回転工具の周囲に軸方向移動自在及び回転自在に設けられる取付基材と、
その取付基材と回転工具との間に設けられ、両者の軸方向の相対運動に基づいて両者の間に相対的に回転運動をもたらす溝カム機構と、
前記取付基材を工具取付テーブルから離れる方向に付勢すると共に、取付基材が金属容器を保持するグリップに当接したときに収縮するばね体とを備え、
前記取付基材がネッキングマシンのターンテーブルに取り付けたグリップに当接した後、取付基材が停止することにより回転部材に対して相対的に後退し、それにより溝カム機構の作用によって回転工具が回転しながら金属容器の胴部の周面に沿って他端側に向かって移動する転動工具。
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JP2005351734A JP5044114B2 (ja) | 2005-12-06 | 2005-12-06 | 金属容器の製造方法及び金属容器 |
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