JP5043582B2 - 基礎構造 - Google Patents

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Description

基礎構造に関する。
液状化防止対策として、液状化する可能性のある軟弱な地盤に平面格子状の壁状地盤改良体を形成する地盤改良工法が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
また、地震時の水平力に対抗するため、液状化しない固い下層の地盤(軟弱な地盤の下層の地盤)に下端部が貫入する基礎杭を、平面格子状の壁状地盤改良体の格子目部分に構築する高水平耐力基礎工法が提案されている。そして、この基礎杭の天端に基礎スラブを設け、この基礎スラブ上に構造物を築造する(例えば、特許文献2を参照)。
特開昭61−5114号公報 特許第2645899号
さて、図8に示すように、液状化防止対策のため、液状化する可能性のある軟弱な地盤900(図8(B))に外周壁910で囲まれた平面格子状の壁状地盤改良体902が形成され、この壁状地盤改良体902の上端902Hに剛性の高い底版904(図8(B))が設けられている。そして、この底版904の上に構造物906(図8(B))が築造されている。つまり、壁状地盤改良体902を壁状基礎として用いている。
構造物906の荷重は、底版904を介して地盤900と壁状地盤改良体902との両方にかかる。このため、壁状地盤改良体902及び底版904の沈下に伴い、地盤900にかかる荷重によって、壁状地盤改良体902の各格子目部分の地盤900は、図8(B)の矢印Nで示すような挙動を示す。
このような地盤900の挙動により、壁状地盤改良体902の各格子目部分の下端部には中心から外側に向かう方向に力Jがかかり、外周壁910の下端が外向きに変形する(下端部が外側方向に開く)。そして、このような沈下に伴い外周壁910の下端部が外向きに変形すると、曲げ応力や引張り応力が発生し外周壁910が破壊される。なお、外周壁902以外の壁には外向きと内向きとの両方向に力Jがかかるので変形が小さい。
したがって、沈下に伴う壁状地盤改良体902の外周壁910の下端の変形を抑制することができれば、壁状地盤改良体902の破壊を防止することができる。そして、壁状地盤改良体902の破壊を防止することができれば、大きな支持力が確保されるので、壁状地盤改良体902を(壁状)基礎として用いる際の支持力を向上させることができる。
本発明は、上記問題を解決すべく成されたもので、平面格子状の壁状基礎の支持力及び壁状基礎を用いた基礎構造の支持力を向上させることが目的である。
請求項1に記載の基礎構造は、地盤中に形成され、平面格子状の格子壁と前記格子壁を囲む外周壁とを有する壁状基礎と、前記壁状基礎の上端及び前記外周壁に囲まれた地盤に載置され、構造物の荷重を支持すると共に前記壁状基礎と地盤とに前記構造物の荷重を伝達する底版と、前記外周壁の側面の下端近傍のみに設けられ、沈下に伴う前記外周壁の前記下端の外向き方向への変形を抑制させる変形抑制壁と、を備える基礎構造。
請求項1に記載の基礎構造では、沈下に伴う外周壁の下端の外向き変形(外側方向への開き)が、外周壁の下端近傍の側面に設けられた変形抑制壁によって抑制される。したがって、壁状基礎の外周壁に発生する曲げ応力や引張り応力が低減される。これにより、沈下に伴う壁状基礎の破壊が防止されるので、大きな支持力が確保される。つまり、壁状基礎の支持力が向上される。
また、壁状基礎と外周壁で囲まれた地盤に前記構造物の荷重を伝達する底版が載置されているので、構造物の荷重は、底版、壁状基礎、及び地盤が支持する。したがって、底版がなく壁状基礎のみで構造物の荷重を受ける基礎構造と比較して、同じ荷重であっても沈下が小さく、支持力が向上される。
請求項2に記載の基礎構造は、請求項1に記載の構造において、前記変形抑制壁は、前記外周壁の下端近傍の外側面から外側に突出する突出壁であることを特徴としている。
請求項2に記載の基礎構造では、沈下に伴う外周壁の下端の外向き変形(外側方向への開き)が、下端近傍の外側面から外側に突出する突出壁の地盤との摩擦抵抗によって抑制される。したがって、壁状基礎の外周壁に発生する曲げ応力や引張り応力が低減される。これにより、沈下に伴う壁状基礎の破壊が防止されるので、大きな支持力が確保され、この結果、壁状基礎の支持力が向上される。
請求項3に記載の基礎構造は、請求項1に記載の構造において、前記変形抑制壁は、前記外周壁の下端近傍の外側面を囲む回壁であることを特徴としている。
請求項3に記載の基礎構造では、沈下に伴う外周壁の下端の外向き変形(外側方向への開き)が、下端近傍の外側面を囲む回壁によって抑制される。したがって、壁状基礎の外周壁に発生する曲げ応力や引張り応力が低減される。これにより、沈下に伴う壁状基礎の破壊が防止されるので、大きな支持力が確保され、この結果、壁状基礎の支持力が向上される。
請求項4に記載の基礎構造は、請求項1に記載の構造において、前記変形抑制壁は、前記外周壁の下端近傍の内側面と、前記外周壁で囲まれた内側を格子状に仕切る格子壁と、を連結する連結壁であることを特徴としている。
請求項4に記載の基礎構造では、沈下に伴う外周壁の下端の外向き変形(外側方向への開き)が、下端近傍の内側面と格子壁とを連結する連結壁によって抑制される。したがって、壁状基礎の外周壁に発生する曲げ応力や引張り応力が低減される。これにより、沈下に伴う壁状基礎の破壊が防止されるので、大きな支持力が確保され、この結果、壁状基礎の支持力が向上される。
以上説明したように請求項1〜請求項4に記載の発明によれば、平面格子状の壁状基礎を用いた基礎構造の支持力を向上させることができる、という優れた効果を有する。
以下、図1と図2とを用いて、本発明の壁状基礎の第一実施形態を説明する。図1は、壁状基礎を示す斜視図である。図2(A)は平面図であり、図2(B)は、垂直断面図である。なお、図2(B)には壁状基礎のみ断面を示す斜線をひいている。
図2(B)に示すように、第一実施形態の壁状基礎100を用いた基礎構造10は、液状化する可能性のある軟弱な地盤15に、複数の縦壁から構成された平面格子状の壁状基礎100が形成され、この壁状基礎100の上端100Hに底版12(ベタ基礎の底版)が設けられている。そして、この底版12の上に構造物14が築造されている。
図1、図2(A)、図2(B)に示すように、壁状基礎100は、筒状の外周壁102で囲まれた内側を格子壁104によって平面格子状に区画されている(格子壁104が外周壁102の内側を格子状に仕切っている)。よって、壁状基礎100の上端100Hは、外周壁102と格子壁104の上端で構成される。
また、壁状基礎100には、外周壁102の下端102Aの近傍の外側面102Cから外側に突出する突出壁150が形成されている。突出壁150は外周壁102と直交すると共に(平面視T字状とされていると共に)、格子壁104と外周壁102との各交点部105間から突出されている。また、突出壁150は、長手方向を鉛直方向とされた板状とされる。
突出壁150は、前述したように、外周壁102の下端102Aの近傍に形成されており、本実施形態においては、突出壁150は外周壁102の下半分に設けられている(突出壁150の下端150Aは外周壁102の下端102Aと同じ位置とされている)。
なお、壁状基礎100は、深層混合処理機を用いて、貫入及び引抜きする際に、スラリー状のセメント系固化材を吐出しながら土と撹拌混合させて形成する(深層混合処理工法(DCM工法(登録商標):Deep Cement Mixing))。また、突出壁150は、引抜きの途中からスラリー状のセメント系固化材を吐出せずに引抜きのみを行うことで、外周壁102の下端102Aの近傍に形成することができる。
つぎに本実施形態の作用について説明する。
構造物14の荷重は、底版12と壁状基礎100との両方が支持する。つまり、構造物14の荷重は、底版12を介して、壁状基礎100と地盤15との両方に作用する。したがって、底版12がなく壁状基礎100のみで構造物14の荷重を受ける基礎構造と比較して、本実施形態の基礎構造10の方が、同じ荷重であっても沈下が小さく、極限支持力は大きくなる。
さて、図2に示すように、構造物14の荷重は底版12を介して地盤15にかかるので、沈下に伴い平面格子状の壁状基礎100の外周壁102には、水平外側方向に力Jがかかる。これにより外周壁102の下端102Aが外向きに開くように変形する。
しかし、外周壁102の下端102Aの近傍の外側面102Cから外側に突出する突出壁150の地盤15との摩擦抵抗によって、外周壁102の外向の変形が抑制される。この結果、沈下に伴う壁状基礎100の破壊が防止されるので、大きな支持力が確保される。よって、平面格子状の壁状基礎100の支持力が向上され、この壁状基礎100を用いた基礎構造10の支持力が向上される。換言すると、構造物14を支える支持力が向上される。
なお、増分力Jは下方ほど小さい。外周壁102の上端102Bは、底版12で水平方向の移動が拘束されているが、下端102Aは拘束されていないため、外周壁102は下端102Aに向かうに従って大きく外向きに開くように湾曲するように変形し、上端102B側は殆ど変形しない。よって、このように突出壁150を外周壁102の下端102Aの近傍のみに形成すれば、沈下に伴う外周壁102の外向の変形が抑制され破壊が防止される。つまり、突出壁150を外周壁102の下端102Aの近傍にのみ設けることで、低コストで壁状基礎100の支持力を向上させることがきる。
なお、簡易的には、底版にかかる荷重は地盤中に1:2で広がるとされる。また、荷重の約半分が壁状基礎100の外周壁102にかかる力Jとなるとされる。図9に簡易的に示すように、鉛直応力をP/lとすると、深さhでの応力は、鉛直方向ではP/(l+h)となり、水平方向では、p/2(l+h)となり、下方ほど小さくなる。このように、地盤の土の自重による地中応力は下方ほど大きいが、力を底版に加えたことによる地中の増分応力は下方ほど小さい。また、増分力は下方ほど小さくなっても、前述したように、外周壁の下端は拘束されていないので、外周壁の変形量は下方ほど大きい。
また、平面格子状の壁状基礎100が液状化防止機能を発揮するので(壁状基礎100が液状化防止のための地盤改良体を兼ねるので)、他の液状化防止対策を別途施工する必要がない。
つぎに本発明の壁状基礎の第二実施形態について、図3と図4とを用いて説明する。なお、第一実施形態と同一の部材には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。図3は、壁状基礎を示す斜視図である。図4(A)は平面図であり、図4(B)は、垂直断面図である。なお、図4(B)には壁状基礎のみ断面を示す斜線をひいている。
図4(B)に示すように、第二実施形態の壁状基礎200を用いた基礎構造20は、液状化する可能性のある軟弱な地盤15に、複数の縦壁から構成された平面格子状の壁状基礎200が形成され、この壁状基礎200の上端200Hに底版12が形成されている。そして、この底版12の上に構造物14が築造されている。
図3、図4(A)、図4(B)に示すように、壁状基礎200は、筒状の外周壁102で囲まれた内側を格子壁104によって平面格子状に区画されている(格子壁104が外周壁102の内側を格子状に仕切っている)。よって、壁状基礎200の上端200Hは、外周壁102と格子壁104の上端で構成される。
また、壁状基礎200には、外周壁102の外側面102Cの下端102Aの近傍を囲む回壁250が形成されている。なお、本実施形態においては、回壁250は外周壁102の下半分に設けられている(回壁250の下端250Aは外周壁102の下端102Aと同じ位置とされている)。また、回壁250の壁厚は、外周壁102の壁厚と略同じとされている。
なお、回壁250は、引抜きの途中からスラリー状のセメント系固化材を吐出せずに引抜きのみを行うことで、外周壁102の下端102Aの近傍に形成することができる。
つぎに、本実施形態の作用について説明する。
壁状基礎200の外周壁102の下端102Aの近傍を回壁250が囲んでいるので、外周壁102の下端102Aの近傍の面外剛性が高くなる。よって、外周壁102の下端102Aの外向きの変形が抑制される。この結果、沈下に伴う壁状基礎200の破壊が防止されるので、大きな支持力が確保される。よって、壁状基礎200の支持力が向上され、壁状基礎200を用いた基礎構造20の支持力が向上される。換言すると、構造物14を支える支持力が向上される。
なお、前述したように、壁状基礎200の外周壁102は、下方ほど外向きに開くように変形するが、上端102Bは殆ど変形しない。また、格子壁104は外周壁102と比べ、変形が小さい。したがって、例えば、壁状基礎200全体(外周壁102及び格子壁104)の壁厚を厚くする構成と比較し、低コストで支持力を向上させることがきる。
なお、本実施形態では、回壁250の壁厚は、外周壁102の壁厚と略同じとされていたが、これに限定されない。必要とする面外剛性に応じて回壁250の壁厚を設定すればよい(外周壁102の壁厚より厚くしてもよい)。
つぎに、本発明の壁状基礎の第三実施形態について、図5と図6とを用いて説明する。なお、第一実施形態と同一の部材には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。図5は、壁状基礎を示す斜視図である。図6(A)は平面図であり、図6(B)は、垂直断面図である。なお、図6(B)には壁状基礎のみ断面を示す斜線をひいている。
図6(B)に示すように、第三実施形態の壁状基礎300を用いた基礎構造30は、液状化する可能性のある軟弱な地盤15に、複数の縦壁から構成された平面格子状の壁状基礎300が形成され、この壁状基礎300の上端300Hに底版12が形成されている。そして、この底版12の上に構造物14が築造されている。
図5、図6(A),図6(B)に示すように、壁状基礎300は、筒状の外周壁102で囲まれた内側を格子壁104によって平面格子状に区画されている(格子壁104が外周壁102の内側を格子状に仕切っている)。よって、壁状基礎300の上端300Hは、外周壁102と格子壁104の上端で構成される。
更に、壁状基礎300には、外周壁102と格子壁104とに直交すると共に、外周壁102の下端102Aの近傍の内周面102Dと格子壁104とを連結する連結壁350が形成されている。また、連結壁350は、長手方向を鉛直方向とされた板状とされる。なお、四隅の格子目部分においては、連結壁350同士が直交するように形成されている(平面視十字形状とされている)。
なお、本実施形態においては、連結壁350は外周壁102の下半分に設けられている(下端350Aは外周壁102の下端102Aと同じ位置とされている)。
また、連結壁350は、引抜きの途中からスラリー状のセメント系固化材を吐出せずに引抜きのみを行うことで、外周壁102の下端102Aの近傍に形成することができる。
つぎに、本実施形態の作用について説明する。
壁状基礎300の外周壁102の下端102Aの近傍は、連結壁350によって格子壁104と連結されているので、面外剛性が高い。よって、外周壁102の下端102Aの外向の変形が抑制される。更に、連結壁350の地盤15との摩擦抵抗によっても、外周壁102の外向の変形が抑制される。この結果、沈下に伴う壁状基礎300の破壊が防止されるので、大きな支持力が確保される。よって、平面格子状の壁状基礎300の支持力が向上され、壁状基礎300を用いた基礎構造30の支持力が向上される。換言すると、構造物14を支える支持力が向上される。
なお、前述したように、壁状基礎300の外周壁102は、下方ほど外向きに開くように変形するが、上端102Bは殆ど変形しない。また、格子壁104は変形が小さい。したがって、例えば、壁状基礎の全ての格子間距離を狭くする構成と比較し、低コストで支持力を向上させることがきる。
また、本実施形態の壁状基礎300の外周壁102の下端102Aの近傍の外側面102Cに、第一実施形態の突出壁150(図1、図2参照)を形成してもよいし、第二実施形態の回壁250(図3、図4参照)を形成してもよい。
また、上記、第一〜第三の実施形態おいては、変形抑制壁(突出壁150、回壁250、連結壁350)は、外周壁102の下半分の全域に設けられていたが、これに限定されない。外周壁102の下半分の少なくとも一部領域に設けられていればよい。つまり、外周壁の下端近傍に変形抑制壁を設ける、とは、外周壁の下半分の全域又は下半分の少なくとも一部領域に変形抑制壁を設けることをさす。
また、上記、変形抑制壁は、突出壁150、回壁250、連結壁350に限定されない。外周壁の下端の外向き方向への変形を抑制させる壁であれば、どのような構成(形状)の壁であってもよい。
つぎに、参考例としての壁状基礎について図7を用いて説明する。なお、上記本発明の第一〜第三の実施形態と同一の部材には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図7に示すように、壁状基礎400を用いた基礎構造40は、液状化する可能性のある軟弱な地盤15に、複数の縦壁から構成された平面格子状の壁状基礎400が形成され、この壁状基礎400の上端400Hに底版12が形成されている。そして、この底版12の上に構造物14が築造されている。
壁状基礎400は、筒状の外周壁402で囲まれた内側を格子壁104によって平面格子状に区画されている(格子壁104が外周壁402の内側を格子状に仕切っている)。よって、壁状基礎400の上端400Hは、外周壁102と格子壁104の上端で構成される。
壁状基礎400の外周壁402の下端部402Aは、軟弱な地盤15の下の、液状化する可能性のない固い下層の地盤17の中まで達している。なお、格子壁104の下端104Aは地盤17にまで達していない。
つぎに、本参考例の作用について説明する。
壁状基礎400は、外周壁402が固い地盤17の中に形成されているので、大きな支持力が得られる。更に、外周壁402の下端402Aの外向の変形が抑制され、沈下に伴う壁状基礎400の破壊が防止されるので、大きな支持力が確保される。よって、平面格子状の壁状基礎400の支持力が向上され、壁状基礎400を用いた基礎構造40の支持力が向上される。
なお、外周壁402は外向きに開くように変形するが、格子壁104は変形しない。したがって、例えば、壁状基礎の全体(格子壁)を地盤17まで達するように形成する構成と比較し、低コストで支持力を向上することができる。
なお、上記実施形態及び参考例は、液状化する可能性のある地盤に壁状基礎を形成することで液状化防止の地盤改良を兼ねているがこれに限定されない。液状化する可能性のない地盤に壁状基礎を形成してもよい。
また、上記実施形態では、壁状基礎100、200、300、400の上端100H,200H,300H,400Hに底版12が設けられていたが、これに限定されない。底版12が設けられていない構成、すなわち、壁基礎100、200、300、400のみで構造物14の荷重を受ける構成であってもよい。なお、この場合、沈下に伴う外周壁102にかかる力Jは小さくなるので外向き変形も小さくなる。しかし、変形は小さくても本発明を適用することで、抑制されるので、本発明を適用することで壁状基礎の支持力は向上される(構造物を支える支持力が向上される)。
本発明の第一実施形態にかかる壁状基礎を用いた基礎構造を示す斜視図である。 (A)は第一実施形態の壁状基礎を示す平面図であり、(B)は第一実施形態の壁状基礎を用いた基礎構造示す垂直断面図である。 本発明の第二実施形態にかかる壁状基礎を用いた基礎構造を示す斜視図である。 (A)は第二実施形態にかかる壁状基礎を示す平面図であり、(B)は第二実施形態の壁状基礎を用いた基礎構造を示す垂直断面図である。 本発明の第三実施形態にかかる壁状基礎を用いた基礎構造を示す部分断面斜視図である。 (A)は第三実施形態にかかる壁状基礎を示す平面図であり、(B)は第三実施形態の壁状基礎を用いた基礎構造を示す垂直断面図である。 参考例の壁状基礎を用いた基礎構造を示す垂直断面図である。 (A)は従来の壁状地盤改良体を示す平面図あり、(B)は壁状地盤改良体を壁状基礎として用いた従来の基礎構造を示す縦断面である。 水平方向応力が壁状基礎の外周壁に作用するイメージを簡易的に示すイメージ図ある。
符号の説明
10 基礎構造
12 底版
14 構造物
15 地盤
20 基礎構造
30 基礎構造
100 壁状基礎
100H 上端
102 外周壁
102C 外側面
102D 内側面
104 格子壁
150 突出壁(変形抑制壁)
200 壁状基礎
200H 上端
250 回壁(変形抑制壁)
300 壁状基礎
300H 上端
350 連結壁(変形抑制壁)

Claims (4)

  1. 地盤中に形成され、平面格子状の格子壁と前記格子壁を囲む外周壁とを有する壁状基礎と、
    前記壁状基礎の上端及び前記外周壁に囲まれた地盤に載置され、構造物の荷重を支持する底版と、
    前記外周壁の側面の下端近傍のみに設けられ、沈下による前記外周壁の前記下端の外向き方向への変形を抑制させる変形抑制壁と、
    を備える基礎構造。
  2. 前記変形抑制壁は、前記外周壁の下端近傍の外側面から外側に突出する突出壁であることを特徴とする請求項1に記載の基礎構造。
  3. 前記変形抑制壁は、前記外周壁の下端近傍の外側面を囲む回壁であることを特徴とする請求項1に記載の基礎構造。
  4. 前記変形抑制壁は、前記外周壁の下端近傍の内側面と、前記外周壁で囲まれた内側を格子状に仕切る格子壁と、を連結する連結壁であることを特徴とする請求項1に記載の基礎構造。
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