JP5042928B2 - ヒートポンプ式給湯機 - Google Patents

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Description

本発明は,冷媒が循環されるヒートポンプサイクルを有するヒートポンプユニットが所定の熱源に接続され,該ヒートポンプユニットから,前記ヒートポンプサイクルに循環される冷媒との熱交換によって加熱された後の温水を貯湯する貯湯タンクを有するタンクユニットに電源供給が行われるタイプのヒートポンプ式給湯機に関するものである。
従来から,冷媒が循環されるヒートポンプサイクル(冷凍サイクル)を有するヒートポンプユニットと,該ヒートポンプサイクルに循環される冷媒との熱交換によって加熱された温水を貯湯する貯湯タンクを有するタンクユニットとを備えたヒートポンプ式給湯機(例えば,特許文献1参照)が知られている。
一般に,ヒートポンプ式給湯機では,タンクユニットが商用交流電源に接続され,該タンクユニットからヒートポンプユニットに電源供給が行われる。ここに,図3は従来の一般的なヒートポンプ式給湯の一例であるヒートポンプ式給湯機Yの概略構成を示すブロック図である。
図3に示すように,ヒートポンプ式給湯機Yは,ヒートポンプサイクルを有するヒートポンプユニット101及び貯湯タンクを有するタンクユニット102を備えている。
タンクユニット102は,商用交流電源100に接続されており,該商用交流電源100からの交流電源は,端子板121,漏電ブレーカ122を介して制御回路123に供給される。また,制御回路123には,その交流電源を低圧の直流電源に変換する電源回路などが設けられており,該電源回路からの直流電源によってマイコン124が駆動される。
そして,ヒートポンプユニット101とタンクユニット102とは,各々に設けられた端子板113,125を介して,電源供給経路131,132及び信号経路133によって接続されている。これにより,ヒートポンプユニット101では,タンクユニット102から電源供給経路131,132を通じて供給された交流電源が,マイコン112などが搭載された制御回路111に入力される。
また,ヒートポンプ式給湯機Yでは,ヒートポンプユニット101のマイコン112とタンクユニット102のマイコン124とが,信号経路133及び電源供給経路132を通じて通信を行うことにより,タンクユニット102の貯湯タンク内の水の加熱制御などが行われる。これにより,タンクユニット102の貯湯タンク内に所定温度の温水が所定量以上貯湯された状態が維持される。
但し,ヒートポンプ式給湯機Yでは,ヒートポンプユニット101のマイコン112の暴走などによって,ヒートポンプサイクルの駆動による貯湯タンク内の温水の加熱が継続的に行われ,該貯湯タンク内の温水が異常高温に達するおそれがある。
そこで,タンクユニット102からヒートポンプユニット101への電源供給経路131上には,タンクユニット102に設けられた貯湯タンク内の温水が異常高温に達した場合に作動して,電源供給経路131を遮断するサーモスタット126を設けることが望ましい。これにより,ヒートポンプユニット101のマイコン112の暴走などによって温水の異常加熱が発生した場合には,サーモスタット126の作動によってヒートポンプユニット101の電源が強制的に切られ,安全性が確保される。
特開2004−190905号公報
ところで,ヒートポンプ式給湯機の構成として,ヒートポンプユニットを商用交流電源に接続し,該ヒートポンプユニットからタンクユニットに電源供給を行うという構成が採られることがある。ここに,図4は,そのように構成されたヒートポンプ式給湯機Zを示すブロック図である。なお,ヒートポンプ式給湯機Yと同様の構成は同じ符号を付している。
図4に示すように,ヒートポンプ式給湯機Zでは,ヒートポンプユニット101が商用交流電源100に接続されており,該商用交流電源100からの交流電源は,端子板114,漏電ブレーカ115を介して制御回路111に供給される。そして,ヒートポンプユニット101から電源供給経路131,132を介してタンクユニット102への電源供給が行われる。
このように構成されたヒートポンプ式給湯機Zにおいても,タンクユニット102に設けられた貯湯タンク内の温水が異常高温に達した場合に,ヒートポンプユニット101の電源を強制的に切ることが望ましい。
しかしながら,そのためには,図4に示すように,商用交流電源100からヒートポンプユニット101に電源を供給する電源供給経路141を,タンクユニット102に設けられたサーモスタット126を経由するように配線することになり,ヒートポンプユニット101とタンクユニット102との間の接続配線数を増加させる必要があるという問題が生じる。
従って,本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり,その目的とするところは,ヒートポンプユニットからタンクユニットに電源供給が行われる構成において,それらの間の接続配線数を増加させることなく,該タンクユニットの貯湯タンク内の温水の異常加熱発生時にヒートポンプユニットの電源を確実に切断することのできるヒートポンプ式給湯機を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明は,冷媒が循環されるヒートポンプサイクルを有するヒートポンプユニットと,前記ヒートポンプサイクルに循環される冷媒との熱交換によって加熱された後の温水を貯湯する貯湯タンクを有するタンクユニットとを備えてなり,前記ヒートポンプユニットが所定の電源に接続され,該ヒートポンプユニットから前記タンクユニットに電源供給が行われるヒートポンプ式給湯機に適用されるものであって,前記ヒートポンプユニットが,前記所定の電源から該ヒートポンプユニットへの電源供給経路上に設けられ,過電流,短絡又は漏電の発生に応じて前記電源供給経路を遮断する配線用遮断器を備えてなり,前記タンクユニットが,前記貯湯タンク内の温水が予め設定された異常高温に達したことを条件に,前記ヒートポンプユニットから該タンクユニットへの電源供給経路に過電流,短絡又は漏電を発生させることにより前記配線用遮断器を作動させる強制遮断回路を備えてなることを特徴とするヒートポンプ式給湯機として構成される。
本発明によれば,前記ヒートポンプユニットの制御回路の暴走などによって前記タンクユニットの貯湯タンク内の温水が異常高温に達した場合に,該ヒートポンプユニットへの電源供給を強制的に遮断して安全性を確保することができる構成を,前記ヒートポンプユニットと前記タンクユニットとの間の接続配線数を増加させることなく実現することができる。
本発明の具体的構成としては,前記強制遮断回路が,前記貯湯タンク内の温水が前記異常高温に達したことを条件に作動して回路を遮断するサーモスタットと,前記サーモスタットに直列接続された第1の継電器と,前記ヒートポンプユニットから前記タンクユニットへの電源供給経路をアースに接続する経路上に設けられ,前記第1の継電器への通電/非通電に応じて開/閉となる第1の接点と,前記ヒートポンプユニットからの電源供給によって駆動する制御回路と,前記制御回路によって通電/非通電が制御される第2の継電器と,前記第1の接点に直列接続され,前記第2の継電器への通電/非通電に応じて閉/開となる第2の接点とを含んでなり,前記制御回路が,少なくとも前記第1の継電器への通電がなされた後に前記第2の継電器への通電を開始するものであることが考えられる。これにより,前記タンクユニットの貯湯タンク内の温水が異常高温に達した場合に該ヒートポンプユニットへの電源供給を強制的に遮断する構成が具現される。
また,前記ヒートポンプユニットへの電源供給が遮断されると,前記タンクユニットへの電源供給も遮断されることになるため,該タンクユニットにおける貯湯タンクからの出湯を行うこともできなくなる。
そのため,前記貯湯タンクから温水を出湯する出湯経路上において温水を加熱する補助加熱手段を有し,所定の電源に接続される補助加熱ユニットを更に備えてなり,少なくとも前記タンクユニットの制御回路及び前記貯湯タンクから温水を出湯するための駆動系への電源供給が前記補助加熱ユニットから行われてなることが望ましい。これにより,前記ヒートポンプユニットの電源供給を遮断した後も,前記タンクユニットの貯湯タンクから温水を出湯することができる。
本発明によれば,前記ヒートポンプユニットの制御回路の暴走などによって前記タンクユニットの貯湯タンク内の温水が異常高温に達した場合に,該ヒートポンプユニットへの電源供給を強制的に遮断して安全性を確保することができる構成を,前記ヒートポンプユニットと前記タンクユニットとの間の接続配線数を増加させることなく実現することができる。
以下添付図面を参照しながら,本発明の実施の形態について説明し,本発明の理解に供する。尚,以下の実施の形態は,本発明を具体化した一例であって,本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
ここに,図1は本発明の実施の形態に係るヒートポンプ式給湯機Xの概略構成を示すブロック図である。
まず,図1を用いて,本発明の実施の形態に係るヒートポンプ式給湯機Xの概略構成について説明し,その後,該ヒートポンプ式給湯機Xの動作について説明する。
図1に示すように,ヒートポンプ式給湯機Xは,冷媒が循環されるヒートポンプサイクル(不図示)を有するヒートポンプユニット1と,前記ヒートポンプサイクルによって加熱された後の温水を貯湯する貯湯タンク(不図示)を有するタンクユニット2とを備えている。なお,前記ヒートポンプサイクルは,圧縮機や室外空気熱交換器,膨張機構,水熱交換器などを有するものであって従来と異なるものではない。ヒートポンプ式給湯機Xでは,前記ヒートポンプサイクルに冷媒が循環されることにより前記水熱交換器における冷媒との熱交換によって前記貯湯タンク内の水(温水)が加熱される。
ヒートポンプユニット1は,商用交流電源10(例えばAC200V,所定の電源の一例)に直接接続されており,該商用交流電源10からの交流電源は,端子板11,漏電ブレーカ12を介して,該ヒートポンプユニット1に供給される。そして,このヒートポンプユニット1に供給された交流電源は,マイコン14が搭載された制御回路13に入力される。
漏電ブレーカ12は,商用交流電源10からヒートポンプユニット1への電源供給経路上に設けられ,該漏電ブレーカ12の二次側における過電流,短絡又は漏電(地絡)の発生を検出することによって作動し,該電源供給経路を遮断することにより二次側への電源供給を停止させる配線用遮断器である。例えば,漏電ブレーカ12は漏洩電流や零相電流を監視することによって漏電(地絡)を検出する。なお,漏電ブレーカ12は,ユーザなどによる所定の操作に応じて復旧される。
制御回路13には,交流電源を低圧の直流電源に変換する電源回路(不図示)などが設けられており,該電源回路からの直流電源がマイコン14などに供給される。
マイコン14は,制御回路13に設けられた不図示のRAMやROMなどを用いて各種の制御プログラムを実行することにより当該ヒートポンプユニット1を統括的に制御するものである。例えば,マイコン14は,タンクユニット2のマイコン23との通信を行うことにより,該タンクユニット2の貯湯タンク内の温水を沸き上げる貯湯運転などを実行する。
一方,ヒートポンプユニット1とタンクユニット2とは,各々に設けられた端子板15,21を介して電源供給経路31,32及び信号経路33によって接続されている。ヒートポンプユニット1側において,電源供給経路31,32は,漏電ブレーカ12の二次側に接続されている。これにより,タンクユニット2はヒートポンプユニット1を介して商用交流電源10に接続されることになり,該ヒートポンプユニット1からタンクユニット2に電源供給が行われることになる。そして,タンクユニット2に供給された交流電源は,端子板21を介して,マイコン23が搭載された制御回路22に入力される。
制御回路22には,ヒートポンプユニット1から供給された交流電源を低圧の直流電源に変換する電源回路(不図示)などが設けられており,該電源回路からの直流電源がマイコン23などに供給されることにより該マイコン23は駆動する。マイコン23は,制御回路22に設けられた不図示のRAMやROMなどを用いて各種の制御プログラムを実行することにより当該タンクユニット2を統括的に制御するものである。前述したように,マイコン23は,ヒートポンプユニット1のマイコン14との通信を行うことにより,該タンクユニット2の貯湯タンク内の温水を沸き上げる貯湯運転などを実行する。
このように構成されたヒートポンプ式給湯機Xでは,正常時,ヒートポンプユニット1のマイコン14とタンクユニット2のマイコン23との連携によって貯湯タンク内の温水の温度や温水量が調整されるが,そのマイコン14やマイコン23が暴走した場合などの異常時には,ヒートポンプユニット1による温水の加熱動作が継続し,前記貯湯タンク内の温水が異常高温に達するおそれがある。
そのため,本発明の実施の形態に係るヒートポンプ式給湯機Xには,タンクユニット2の貯湯タンク内の温水が異常高温に達した場合に,ヒートポンプユニット1の電源を強制的に遮断する強制遮断回路40が設けられている。以下,係る強制遮断回路40について詳説する。
図1に示すように,強制遮断回路40は,サーモスタット41,リレー42(第1の継電器に相当),リレー43(第2の継電器に相当)及び抵抗44などを有している。サーモスタット41,リレー42は,制御回路22の電源回路(不図示)から直流電源が供給される直流回路41aに接続されている。
サーモスタット41は,タンクユニット2に設けられた貯湯タンク内の温水が予め設定された異常高温に達したことを検知して作動するものであって,該サーモスタット41に直列接続されたリレー42への通電の有無を切り換えるものである。具体的に,サーモスタット41は,貯湯タンク内の温水が前記異常高温に達した場合(以下「高温異常」という)に,直流回路41aを遮断してリレー42への通電を遮断する。なお,一度サーモスタット41が作動すると,該サーモスタット41は,ユーザなどによる所定の復旧操作がなされるまで作動状態,即ち直流回路41aを遮断した状態で維持される。
リレー42は,該リレー42への通電/非通電によって,電源供給経路31をアースに接続する地絡ライン45上に設けられた接点42b(第1の接点に相当)の開/閉を切り換えるものである。即ち,リレー42への通電がなされている状態では,接点42bが開かれるため,地絡ライン45は遮断されることになる。
また,リレー43は,マイコン23によって通電/非通電が制御されるものであって,その通電/非通電によって,地絡ライン45上の接点42bに直列接続された接点43a(第2の接点に相当)の閉/開を切り換える。即ち,リレー43への通電がなされていない状態では,接点43aが開かれるため,地絡ライン45は遮断される。
以下,上述のように構成された強制遮断回路40の動作について説明する。
まず,ヒートポンプ式給湯機Xに電源が投入される際の強制遮断回路40の動作について説明する。
ヒートポンプユニット1からタンクユニット2への電源供給がなされていない状態では,該タンクユニット2の制御回路22の電源回路(不図示)から直流電源が出力されないため,マイコン23が動作しておらず,また,直流回路41aには通電がなされない。
従って,リレー42及びリレー43には共に通電がなされず,接点42bは閉じた状態であって,接点43aは開放された状態である。即ち,電源供給経路31に接続された地絡ライン45は遮断された状態にある。
一方,ヒートポンプユニット1とタンクユニット2とが電源供給経路31,32,信号経路33によって接続され,該ヒートポンプユニット1が商用交流電源10に接続されると,該電源供給経路31,32を通じてヒートポンプユニット1からタンクユニット2に電源供給が行われる。
この場合,タンクユニット2では,制御回路22の電源回路から直流電源が出力されることにより,マイコン23が駆動し,また,直流回路41aに通電がなされることになる。この時点で,サーモスタット41が作動していなければ,該サーモスタット41を介してリレー42に通電がなされることになり,該リレー42が作動して接点42bが開かれる。これにより,地絡ライン45は接点42bの後段に接続された接点43aの開閉にかかわらず遮断される。
その後,マイコン23は,所定の初期動作を終了した時点で,リレー43への通電を開始する。なお,マイコン23は,少なくともリレー42への通電が行われた後に,リレー43への通電を開始するものであればよい。例えば,マイコン23は,駆動開始から所定時間経過後にリレー43への通電を開始するように,或いは,リレー42の通電の有無を検出して(後述の検出回路46,図2参照),その通電有りの検出を条件にリレー43への通電を開始するように構成されていてもよい。なお,マイコン23が駆動するときには既にリレー42の駆動により接点42bが開かれていることが想定される場合には,該マイコン23の駆動直後にリレー43への通電を開始する構成であってもよい。また,マイコン23による処理を介在させることなく,リレー42への通電が開始されてから所定時間の経過後,リレー43への通電を開始する遅延回路を設けておくことも他の実施例として考えられる。
そして,リレー43への通電が開始されると,該リレー43が作動して接点43aが閉じられることになる。この時点では,リレー42が作動しており,接点42bが開かれた状態であるため,接点43aが閉じられても,地絡ライン45は遮断された状態である。
このようにヒートポンプ式給湯機Xでは,高温異常が発生しておらずサーモスタット41が作動していない場合には,電源供給経路31上に漏電が発生しておらず,ヒートポンプユニット1の漏電ブレーカ12が作動しないため,商用交流電源10からの電源供給によって給湯運転などを実行することができる。
次に,ヒートポンプ式給湯機Xにおける高温異常発生時の強制遮断回路40の動作について説明する。
ヒートポンプ式給湯機Xにおいて,例えばヒートポンプユニット1のマイコン14の暴走などによって該ヒートポンプユニット1のヒートポンプサイクルの駆動が継続し,タンクユニット2の貯湯タンク内の温水が異常加熱されて異常高温に達した場合には,その旨がサーモスタット41によって検知される。
そして,サーモスタット41が作動すると,直流回路41aが遮断されてリレー42への通電は切断され,接点42bが閉じられる。このとき,地絡ライン45上の接点43aは閉じられているため,接点42bが閉じられると,該地絡ライン45が確立することになり,電源供給経路31がアースに接続されることになる。
これにより,ヒートポンプユニット1に設けられた漏電ブレーカ12が,電源供給経路31のアース接地による零相電流を検知し,漏電(地絡)が発生したと判断して作動することになり,ヒートポンプユニット1への電源供給は遮断される。
このように,ヒートポンプ式給湯機Xでは,強制遮断回路40が,高温異常が発生したことを条件に,ヒートポンプユニット1からタンクユニット2への電源供給経路31を強制的にアースに接続して該電源供給経路31に漏電を発生させることにより漏電ブレーカ12を作動させ,商用交流電源10からヒートポンプユニット1への電源供給経路を強制的に遮断している。従って,ヒートポンプユニット1のマイコン14が暴走した場合であっても,該ヒートポンプユニット1の動作を強制的に停止させることができ,安全性を確保することができる。
なお,漏電ブレーカ12が作動した後は,ユーザやサービスマンなどによってサーモスタット41の復旧作業が行われない限り,仮に漏電ブレーカ12の復旧操作を行っても,再度電源供給経路31に漏電が発生するため,該漏電ブレーカ12によってヒートポンプユニット1への電源供給は遮断されることになる。
また,本実施の形態では,強制遮断回路40が,高温異常の発生に応じて電源供給経路31上に漏電を発生させることにより漏電ブレーカ12を強制的に作動させるものである場合を例に挙げて説明したが,強制遮断回路40は,電源供給経路31,32に過電流や短絡を発生させることによって漏電ブレーカ12を作動させるものであってもよい。また,過電流,短絡,漏電各々を検出し得る漏電ブレーカ12に代えて,過電流,短絡,漏電などのいずれか一つ又は複数を検出し得るブレーカを配線用遮断器として設けておき,強制遮断回路40を,その配線用遮断器を強制的に作動させることができるように構成しておくことも他の実施例として考えられる。
さらに,ヒートポンプ式給湯機Xにおいて,商用交流電源10からヒートポンプユニット1への電源供給が漏電ブレーカ12によって遮断されている状態であっても,該商用交流電源10からの交流電源をヒートポンプユニット1の漏電ブレーカ12をバイパスしてタンクユニット2に供給するように回路構成を切り換えることのできる切換スイッチをヒートポンプユニット1の漏電ブレーカ12と端子板11との間に設けておくことも他の実施例として考えられる。これにより,ヒートポンプユニット1の非稼働時であってもタンクユニット2を単体で稼働して,貯湯タンク内の温水の出湯を行うことが可能である。
ところで,前述したヒートポンプ式給湯機X(図1参照)では,高温異常の発生によってヒートポンプユニット1への電源供給が遮断されると,タンクユニット2への電源供給も遮断されるため,該タンクユニット2単体の動作も実行することができなくなり,該タンクユニット2内の貯湯タンクに貯湯された温水を出湯することができなくなる。
そこで,本実施例では,ヒートポンプユニット1への電源供給が遮断された後でも,タンクユニット2の貯湯タンク内の温水を出湯することができるように構成されたヒートポンプ式給湯機X1について説明する。
ここに,図2は,本実施例に係るヒートポンプ式給湯機X1の概略構成を示すブロック図である。なお,図1に示したヒートポンプ式給湯機Xと同様の構成については同じ符号を付してその説明を省略する。
図2に示すように,ヒートポンプ式給湯機X1では,タンクユニット2に,直流回路41aの通電の有無をマイコン23に入力する検出回路46が設けられている。検出回路46は,分圧抵抗などを有しており,直流回路41aに通電がなされている場合に,マイコン23に通電信号を入力することにより,該マイコン23に直流回路41aの通電状態を通知する。
これにより,マイコン23は,検出回路46からの通知によって,直流回路41a上における通電の有無や,高温異常の発生の有無を判断することができる。従って,マイコン23は,高温異常の発生を不図示の表示部などに表示することや,後述の補助加熱ユニット5を用いた出湯運転を行うか否かなどの判断を行うことができる。
また,ヒートポンプ式給湯機X1は,タンクユニット2の貯湯タンクから出湯される温水を加熱するガスヒータや電気ヒータなどの補助加熱装置(補助加熱手段に相当,不図示)を備える補助加熱ユニット5を備えている。この補助加熱ユニット5は,商用交流電源50(例えばAC100V,所定の電源の一例)に接続されており,該商用交流電源50からの交流電源は,端子板51,漏電ブレーカ52を介して,マイコン54が搭載された制御回路53に供給される。なお,商用交流電源10及び50は共通であってもよい。
そして,タンクユニット2と補助加熱ユニット5とは,各々に設けられた端子板28,55を介して電源供給経路61,62及び信号経路63によって接続されている。これにより,タンクユニット2は,補助加熱ユニット5を介して商用交流電源50に接続され,該補助加熱ユニット5から供給される交流電源は,端子板28を介して,マイコン23が搭載された制御回路22に供給される。
ここで,タンクユニット2の制御回路22には,補助加熱ユニット5から供給される交流電源を低圧の直流電源に変換する電源回路(不図示)などが設けられており,該電源回路からの直流電源がマイコン23などに供給される。また,制御回路22の電源回路からの直流電源は,前記貯湯タンク内の温水を出湯するための循環ポンプなどの駆動系にも供給される。
即ち,ヒートポンプ式給湯機X1では,タンクユニット2におけるマイコン23及び前記循環ポンプなどの駆動系は,補助加熱ユニット5から供給される交流電源によって駆動される。
従って,ヒートポンプ式給湯機X1では,高温異常が発生して漏電ブレーカ12が作動し,ヒートポンプユニット1への交流電源の供給が遮断されても,タンクユニット2では,補助加熱ユニット5からの電源供給を受けてマイコン23及び前記駆動系によって貯湯タンク内の温水を,その出湯経路上において補助加熱ユニット5に設けられた補助加熱装置(不図示)で加熱して出湯することができる。
このとき,補助加熱ユニット5のマイコン54では,信号経路63及び電源供給経路62を通じて,タンクユニット2のマイコン23から高温異常の発生の有無を示す異常発生信号が入力されたか否かによって,前記補助加熱装置を用いた出湯運転を実行するか否かが判断される。
なお,ヒートポンプ式給湯機X1において,タンクユニット2に,貯湯タンク内の温水の出湯とは関わりのない電子部品が設けられている場合には,ヒートポンプユニット1から供給される交流電源を,その電子部品の駆動に用いることが可能である。また,タンクユニット2において,ヒートポンプユニット1から供給される交流電源は使用しないことも考えられる。この場合,電源供給経路31,32は,単にヒートポンプユニット1への電源供給の強制切断のために用いられる。
また,高温異常が発生していない場合には,ヒートポンプユニット1からタンクユニット2に電源供給を行い,高温異常発生時には,補助加熱ユニット5からタンクユニット2に電源供給を行うように切り換える切換回路をタンクユニット2に設けておくことも他の実施例として考えられる。
本発明の実施の形態に係るヒートポンプ式給湯機Xの概略構成を示すブロック図。 本発明の実施例に係るヒートポンプ式給湯機X1の概略構成を示すブロック図。 一般的なヒートポンプ式給湯機Yの概略構成を示すブロック図。 一般的なヒートポンプ式給湯機Zの概略構成を示すブロック図。
符号の説明
1…ヒートポンプユニット
11,15,21,28,51,55…端子板
12…漏電ブレーカ(配線用遮断器の一例)
13…制御回路
14…マイコン
2…タンクユニット
22…制御回路
23…マイコン
31,32,61,62…電源供給経路
33,63…信号経路
40…強制遮断回路
41…サーモスタット
42…リレー(第1の継電器に相当)
42b…接点(第1の接点に相当)
43…リレー(第2の継電器に相当)
43a…接点(第2の接点に相当)
44…抵抗
45…地絡ライン
46…検出回路
5…補助加熱ユニット
52…漏電ブレーカ
53…制御回路
54…マイコン

Claims (3)

  1. 冷媒が循環されるヒートポンプサイクルを有するヒートポンプユニットと,前記ヒートポンプサイクルに循環される冷媒との熱交換によって加熱された後の温水を貯湯する貯湯タンクを有するタンクユニットとを備えてなり,前記ヒートポンプユニットが所定の電源に接続され,該ヒートポンプユニットから前記タンクユニットに電源供給が行われるヒートポンプ式給湯機であって,
    前記ヒートポンプユニットが,前記所定の電源から該ヒートポンプユニットへの電源供給経路上に設けられ,過電流,短絡又は漏電の発生に応じて前記電源供給経路を遮断する配線用遮断器を備えてなり,
    前記タンクユニットが,前記貯湯タンク内の温水が予め設定された異常高温に達したことを条件に,前記ヒートポンプユニットから該タンクユニットへの電源供給経路に過電流,短絡又は漏電を発生させることにより前記配線用遮断器を作動させる強制遮断回路を備えてなることを特徴とするヒートポンプ式給湯機。
  2. 前記強制遮断回路が,前記貯湯タンク内の温水が前記異常高温に達したことを条件に作動して回路を遮断するサーモスタットと,前記サーモスタットに直列接続された第1の継電器と,前記ヒートポンプユニットから前記タンクユニットへの電源供給経路をアースに接続する経路上に設けられ,前記第1の継電器への通電/非通電に応じて開/閉となる第1の接点と,前記ヒートポンプユニットからの電源供給によって駆動する制御回路と,前記制御回路によって通電/非通電が制御される第2の継電器と,前記第1の接点に直列接続され,前記第2の継電器への通電/非通電に応じて閉/開となる第2の接点とを含んでなり,
    前記制御回路が,少なくとも前記第1の継電器への通電がなされた後に前記第2の継電器への通電を開始するものである請求項1に記載のヒートポンプ式給湯機。
  3. 前記貯湯タンクから温水を出湯する出湯経路上において温水を加熱する補助加熱手段を有し,所定の電源に接続される補助加熱ユニットを更に備えてなり,
    少なくとも前記タンクユニットの制御回路及び前記貯湯タンクから温水を出湯するための駆動系への電源供給が前記補助加熱ユニットから行われてなる請求項1又は2のいずれかに記載のヒートポンプ式給湯機。
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