JP2011036090A - 電源制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】電源制御装置が、制御回路部2と、電源1と制御回路部2の電源ポート21との間に設けられる第1スイッチSW1と、第1スイッチSW1と並列に且つ電源1と制御回路部2の電源ポート21との間に設けられる第2スイッチSW2と、第1スイッチSW1と第2スイッチSW2と制御回路部2とに対して並列に設けられる電力負荷部4とを備え、制御回路部2は、第1スイッチSW1への入力操作が行われているとき電源1から第1スイッチSW1を介して電源ポート21への電力の供給を受けて第2スイッチSW2をオン状態に切り換え、第2スイッチSW2がオン状態に切り換わると第1スイッチSW1への入力操作が中止されても電源1から第2スイッチSW2を介して電源ポート21への電力の供給を受ける。
【選択図】図1
Description
電源と前記制御回路部の電源ポートとの間に設けられて、オフ状態となるように常時付勢され及び人的な入力操作を受け付けるとオン状態に切り換わる第1スイッチと、
前記第1スイッチと並列に且つ前記電源と前記制御回路部の電源ポートとの間に設けられ、前記制御回路部によってオン状態及びオフ状態が切り換え制御される半導体スイッチで構成される第2スイッチと、
前記第1スイッチと前記第2スイッチと前記制御回路部とに対して並列に設けられ、前記制御回路部によってオン状態及びオフ状態が切り換え制御される第3スイッチと負荷部とが直列接続されて構成される電力負荷部と、を備え、
前記制御回路部は、
前記第1スイッチへの前記入力操作が行われているとき、前記電源から前記第1スイッチを介して前記電源ポートへの電力の供給を受けて前記第2スイッチをオン状態に切り換え、
前記第2スイッチがオン状態に切り換わると、前記第1スイッチへの入力操作が中止されても、前記電源から前記第2スイッチを介して前記電源ポートへの電力の供給を受け続ける点にある。
また、電力負荷部が第1スイッチと第2スイッチと制御回路部とに対して並列に設けられるので、第2スイッチには電力負荷部に流れるのと同程度の大電流が流れることはない。つまり、第2スイッチには制御回路部などの動作に必要な電流が流れるのみであり、その結果、耐電流の高いスイッチを用いなくてもよいため、第2スイッチのコストを低くできる。加えて、第2スイッチには大電流を流す必要がないため、第2スイッチとして半導体スイッチを用いることができる。半導体スイッチには、従来から用いられていたリレースイッチとは異なり接点の開閉音がするといった問題及び接点寿命の問題も発生しない。また、半導体スイッチは、リレースイッチと比べて部品サイズが小さいため、省スペース化が可能である。ここで、第2スイッチには大電流は流れないので、第2スイッチを冷却するためのファンやヒートシンクは必要とはならない。
加えて、第2スイッチのオン状態及びオフ状態は制御回路部によって切り換えられるので、電源からの電力の供給を開始させるためには、第1スイッチに対してのみ人的な入力操作を行えばよい。
従って、リレースイッチを用いずに低コストで待機電力を零にできる電源制御装置を提供できる。
前記分岐線には、電流が前記電源ポートへ向かう方向にのみ流れることを許容する半導体素子が設けられている点にある。
ところが、本特徴構成では、第3スイッチと負荷部との間から上記電源ポートへと繋がる分岐線を有し、その分岐線には、電流が上記電源ポートへ向かう方向にのみ流れることを許容する半導体素子が設けられている。つまり、第3スイッチが溶着するなどの問題が生じていた場合には、制御回路部が第2スイッチ及び第3スイッチをオフ状態に切り換えて、自己への電力供給を停止させ且つ負荷部への電力供給を停止させようとしても、上記第3スイッチ及び上記分岐線を介して自己に電力が供給され続けるという異常が発生するため、制御回路部は、第3スイッチが溶着していると判定できる。
前記コモン端子は、前記制御回路部の前記電源ポートに接続され、
前記ノーマルクローズ端子は、前記第1スイッチへ入力操作が行われたことを検知するための前記制御回路部のスイッチ入力ポートに接続され、
前記ノーマルオープン端子は、前記電源に接続される点にある。
従って、第1スイッチを、負荷部への電力供給の開始指令及び停止指令を行うための手段としてだけでなく、負荷部への電力供給形態の変更指令を受け付ける手段として利用できる。具体的には、予め、第1スイッチへの入力操作の回数、入力操作の持続期間などの入力操作の態様と、制御回路部に対する複数種の命令とを関連付けておけば、使用者は、第1スイッチに対する入力操作の態様を変えることで制御回路部に対する複数種の命令を区別して入力できる。
前記制御回路部は、前記電圧検出回路部の検出結果に基づいて前記電源からの電力供給が停止したことを検知すると、前記第3スイッチをオフ状態に切り換える点にある。
前記制御回路部は、前記第1スイッチに前記入力操作が行われて前記電源から前記電源ポートへの電力供給が開始されると、或いは、異常が発生したと判定すると、前記光学的な報知手段及び前記音声報知手段の少なくとも何れか一方を作動させる点にある。
図1は、電源制御装置の概念を説明する回路図である。図示するように、電源制御装置は、制御回路部としてのマイクロコンピュータ2と、第1スイッチSW1と、第2スイッチSW2とを備える。尚、図1は、待機電力を零にするための回路構成を説明することを目的としており、後述する電力負荷部は省略している。
図示するように、電源制御装置は、上述した第1スイッチSW1、第2スイッチSW2及びマイクロコンピュータ2に加えて、マイクロコンピュータ2によってオン状態及びオフ状態が切り換え制御される第3スイッチSW3と負荷部7とが直列接続されて構成される電力負荷部4を備える。本実施形態では、電源制御装置が電気湯沸器に用いられる例を説明するので、上記負荷部7は、湯沸用のヒータ(抵抗加熱器)である。電力負荷部4は、第1スイッチSW1と第2スイッチSW2とマイクロコンピュータ2とに対して並列に設けられる。本実施形態において、第3スイッチSW3はリレースイッチで構成される。後述のように、第3スイッチSW3のオン状態及びオフ状態は、マイクロコンピュータ2によって制御される。加えて、電源制御装置は、電源1からマイクロコンピュータ2に電力が供給されている間に電源1により充電され、電源1からマイクロコンピュータ2に電力が供給されなくなるとマイクロコンピュータ2に電力を供給するコンデンサ17を備える。このコンデンサ17は、上述のようなバックアップ電源としての用途だけでなく、マイクロコンピュータ2に供給される電力の安定化或いはノイズカットなどの機能も果たす。
マイクロコンピュータ2は、負荷部7への電力供給を停止するためにリレーポート25のレベルを切り換え、及び、自身への電力供給を停止するためにスイッチ制御ポート26のレベルを切り換える。具体的には、マイクロコンピュータ2は、上述した湯沸し完了条件が満たされたと判定すると、リレーポート25をHIレベルに切り換える。そうすると、トランジスタ6がオフ状態となって、リレーコイル5に電流が流れなくなる。その結果、第3スイッチSW3がオフ状態に切り換わって、負荷部7への電力供給が停止される。そして、マイクロコンピュータ2は、光学的な報知手段8及び音声報知手段9の少なくとも何れか一方を用いて、負荷部7への電力供給を停止したことを報知する。
また、マイクロコンピュータ2は、スイッチ制御ポート26をHIレベルに切り換える。そうすると、発光ダイオードD2に電流が流れなくなって、トライアック3がオフ状態に切り換わる(即ち、第2スイッチSW2がオフ状態に切り換わる)。その結果、電源1からマイクロコンピュータ2の電源ポート21への第2スイッチSW2を介した電力の供給が停止される。
<1>
上記実施形態では、マイクロコンピュータ2が、温度センサ10の検知結果に基づいて、負荷部7への電力の供給を停止する場合について説明したが、第1スイッチSW1への入力操作があった場合に負荷部7への電力の供給を停止するようにも構成されている。例えば、第1スイッチSW1のノーマルクローズ端子ncは、マイクロコンピュータ2のスイッチ入力ポート22に接続される。つまり、マイクロコンピュータ2は、上述のように、第1スイッチSW1への入力操作が行われて電源1からマイクロコンピュータ2の電源ポート21への電力の供給が開始された後、再度、第1スイッチSW1への入力操作があった場合もその入力操作を検知できる。具体的には、第2スイッチSW2がオン状態であり、第1スイッチSW1がノーマルクローズ端子ncとコモン端子cとの接続状態(即ち、第1スイッチSW1はオフ状態)にあるとき、マイクロコンピュータ2のスイッチ入力ポート22には電圧(例えば、5V)が印加されている。その状態で第1スイッチSW1への入力操作があったとき、第1スイッチSW1がノーマルオープン端子noとコモン端子cとの接続状態(即ち、第1スイッチSW1はオン状態)になるため、ノーマルクローズ端子ncに接続されているマイクロコンピュータ2のスイッチ入力ポート22には電圧が印加されなくなる。その結果、マイクロコンピュータ2は、電源1から第2スイッチSW2を介したマイクロコンピュータ2への電力供給に影響を受けることなく、第1スイッチSW1への入力操作があったことを検知できる。よって、マイクロコンピュータ2は、第1スイッチSW1への入力操作が行われて電源1からマイクロコンピュータ2の電源ポート21への電力の供給が開始された後、再度、第1スイッチSW1への入力操作が行われた場合は、その入力操作を負荷部7への電力供給の停止指令と判定して、負荷部7への電力の供給を停止するように構成できる。
上記実施形態では、制御回路部がマイクロコンピュータを用いて構成された例を説明したが、マイクロコンピュータを用いずに待機電力を零にするための電源制御装置を作製できる。図4は、別の電源制御装置の概念を説明する回路図である。図4に例示する電源制御回路において、ヒータなどの負荷部11への電力の供給は、第5スイッチSW5を介して行われる。第5スイッチSW5はリレースイッチであり、そのオン状態及びオフ状態は制御部13によって制御されるリレーコイル14によって切り換えられる。よって、制御部13への電力供給が開始されると、それと共に電力が供給されるリレーコイル14は自動的に第5スイッチSW5をオン状態に切り換え、制御部13への電力供給が停止されると、それと共に電力供給が停止されるリレーコイル14は自動的に第5スイッチSW5をオフ状態に切り換える。図4に例示する電源制御装置において、電源部12へ電力が供給されると制御部13へも電力が供給される。電源部12へは、第4スイッチSW4及び第5スイッチSW5が共にオフ状態の間は電力が供給されない。第4スイッチSW4は、オフ状態となるように常時付勢され及び人的な入力操作を受け付けるとその間だけオン状態に切り換わるスイッチである。
最初に第4スイッチSW4に対して入力操作が行われると、電源1からダイオードD4と第4スイッチSW4とを介して電源部12に電力が供給される。その結果、上述したように、第5スイッチSW5がオン状態に切り換わる。尚、第4スイッチSW4がオン状態であり且つ第5スイッチSW5がオフ状態にあるとき、ダイオードD5によって電流が阻止されて負荷部11へは電流は流れない。そのため、第4スイッチSW4は、電源部12及び制御部13の動作に必要な電流を流すだけの能力があればよい。その結果、第4スイッチSW4として、小型で且つ安価なスイッチを用いることができる。
そして、第5スイッチSW5がオン状態に切り換わると、電源1から第5スイッチSW5を介した負荷部11への電力の供給が行われる。また、その後に第4スイッチSW4への入力操作が停止されても、第5スイッチSW5がオン状態に切り換わって、電源1から第5スイッチSW5及びダイオードD5を介して電源部12への電力の供給が行われるので、第5スイッチSW5のオン状態も維持される。
以上のように、図4に示した電源制御装置でも、使用していない間の待機電力を零にすることができる。
上記実施形態では、第2スイッチSW2にフォトトライアックカプラを用いたが、他の半導体スイッチを用いてもよい。例えば、フォトトライアックカプラの代わりにソリッドステートリレーや、サイリスタと発光素子とで構成されるフォトサイリスタカプラを用いてもよい。尚、トライアック3の代わりにサイリスタを用いた場合、電源1の整流目的で設けていたダイオードD1は不要となる。
上記実施形態では、電源1を用いたドロッパ電源の回路構成を例示したが、スイッチング電源の回路構成に改変してもよい。
上記実施形態において、第1スイッチSW1及び第2スイッチSW2を設ける位置を変更してもよい。例えば、図1の回路構成では、第1スイッチSW1及び第2スイッチSW2を電源1とマイクロコンピュータ2の電源ポート21との間に設けているが、第1スイッチSW1及び第2スイッチSW2を電源1とマイクロコンピュータ2の電源グランドポート23との間に設けてもよい。但し、その場合は他の回路構成も変更する必要がある。
上記実施形態では、第1スイッチSW1として、コモン端子cとノーマルクローズ端子ncとノーマルオープン端子noとを有する3端子スイッチを用いた場合を例示したが、他の構成のスイッチを用いてもよい。例えば、電源1に接続される端子と、マイクロコンピュータ2の電源ポート21に接続される端子とを有し、その2端子間の接続(オン状態)及び非接続(オフ状態)が人的な入力操作によって切り換えられるだけのスイッチを用いてもよい。
上記実施形態では、本発明に係る電源制御装置が電気ケトルや電気ポットなどの電気湯沸器に用いられる場合を例示したが、電源制御装置を他の電気機器に用いてもよい。
2 マイクロコンピュータ(制御回路部)
3 トライアック(フォトトライアックカプラ)
4 電力負荷部
7 負荷部
8 光学的な報知手段
9 音声報知手段
15 電圧検出回路部
16 分岐線
21 電源ポート
22 スイッチ入力ポート
D2 発光ダイオード(発光素子、フォトトライアックカプラ)
D3 ダイオード(半導体素子)
SW1 第1スイッチ
SW2 第2スイッチ(半導体スイッチ、フォトトライアックカプラ)
SW3 第3スイッチ
c コモン端子
nc ノーマルクローズ端子
no ノーマルオープン端子
Claims (9)
- 制御回路部と、
電源と前記制御回路部の電源ポートとの間に設けられて、オフ状態となるように常時付勢され及び人的な入力操作を受け付けるとオン状態に切り換わる第1スイッチと、
前記第1スイッチと並列に且つ前記電源と前記制御回路部の電源ポートとの間に設けられ、前記制御回路部によってオン状態及びオフ状態が切り換え制御される半導体スイッチで構成される第2スイッチと、
前記第1スイッチと前記第2スイッチと前記制御回路部とに対して並列に設けられ、前記制御回路部によってオン状態及びオフ状態が切り換え制御される第3スイッチと負荷部とが直列接続されて構成される電力負荷部と、を備え、
前記制御回路部は、
前記第1スイッチへの前記入力操作が行われているとき、前記電源から前記第1スイッチを介して前記電源ポートへの電力の供給を受けて前記第2スイッチをオン状態に切り換え、
前記第2スイッチがオン状態に切り換わると、前記第1スイッチへの入力操作が中止されても、前記電源から前記第2スイッチを介して前記電源ポートへの電力の供給を受け続ける電源制御装置。 - 前記第3スイッチと前記負荷部との間から前記電源ポートへと繋がる分岐線を有し、
前記分岐線には、電流が前記電源ポートへ向かう方向にのみ流れることを許容する半導体素子が設けられている請求項1記載の電源制御装置。 - 前記制御回路部は、前記第2スイッチ及び前記第3スイッチをオン状態からオフ状態に切り換えてからの継続期間を計測し、前記継続期間が設定期間以上になると前記第3スイッチが異常であると判定する請求項2記載の電源制御装置。
- 前記第2スイッチは、トライアックと発光素子とを組み合わせたフォトトライアックカプラを用いて構成される請求項1〜3の何れか一項に記載の電源制御装置。
- 前記第1スイッチは、コモン端子とノーマルクローズ端子とノーマルオープン端子とを有する3端子スイッチであり、
前記コモン端子は、前記制御回路部の前記電源ポートに接続され、
前記ノーマルクローズ端子は、前記第1スイッチへ入力操作が行われたことを検知するための前記制御回路部のスイッチ入力ポートに接続され、
前記ノーマルオープン端子は、前記電源に接続される請求項1〜4の何れか一項に記載の電源制御装置。 - 前記制御回路部は、前記第2スイッチをオン状態に切り換えている間に前記第1スイッチへの入力操作があったとき、当該入力操作の態様に応じた複数種の命令を実行可能に構成されている請求項5に記載の電源制御装置。
- 前記第1スイッチ及び前記第2スイッチと前記制御回路部の前記電源ポートとの間に電圧検出回路部を備える請求項1〜6の何れか一項に記載の電源制御装置。
- 前記電源から前記制御回路部に電力が供給されている間に前記電源により充電され、前記電源から前記制御回路部に電力が供給されなくなると前記制御回路部に電力を供給するコンデンサを備え、
前記制御回路部は、前記電圧検出回路部の検出結果に基づいて前記電源からの電力供給が停止したことを検知すると、前記第3スイッチをオフ状態に切り換える請求項7記載の電源制御装置。 - 光学的な報知手段及び音声報知手段の少なくとも何れか一方を備え、
前記制御回路部は、前記第1スイッチに前記入力操作が行われて前記電源から前記電源ポートへの電力供給が開始されると、或いは、異常が発生したと判定すると、前記光学的な報知手段及び前記音声報知手段の少なくとも何れか一方を作動させる請求項1〜8の何れか一項に記載の電源制御装置。
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