JP5041840B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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Description

本発明は、使い捨ておむつ等の、ウエストフラップを備えた吸収性物品に関する。
従来より、ウエストフラップ(一般的には、吸収性コアを含む吸収性本体から長手方向外方の部分)における汗の蒸散性等を向上させて、かぶれ等の発生の防止を図った使い捨ておむつが知られている(例えば、下記特許文献1,2参照)。特許文献1の図7に示す使い捨ておむつや、特許文献2の図2及び図6に記載の使い捨ておむつにおいては、ウエストフラップの肌当接面及び非肌当接面がそれぞれ疎水性シートから形成されていると共に、両疎水性シートの内側に親水性シート及び弾性部材が配設されている。つまり、特許文献1,2記載の前記使い捨ておむつにおいては、ウエストフラップは、疎水性シート、親水性シート、弾性部材及び疎水性シートの4層構造を有している。
特開平8−38548号公報 特開2003−235892号公報
しかし、特許文献1,2記載の前記使い捨ておむつにおいては、疎水性シートと親水性シートとの間は、接着剤によって接合されているが、特許文献1には、接着剤の具体的な塗工形態について記載されておらず、また、特許文献2には、接着剤を間欠的に塗工することについては記載されているが、それ以上詳細には記載されていない。
また、特許文献1,2記載の使い捨ておむつにおけるウエストフラップには、前記弾性部材の収縮力により襞が形成されると考えられるが、疎水性シート、親水性シート、弾性部材及び疎水性シートの4層構造全体が一体的に襞に形成され、疎水性シートと親水性シートとの間には、空隙はほとんど形成されないと考えられる。特に、特許文献2記載の使い捨ておむつは、ウエストフラップにおける弾性部材が帯状であるため、その傾向が顕著になると考えられる。
そのため、特許文献1,2記載の使い捨ておむつにおいては、ウエストフラップにおいて汗の蒸散性が十分とは言えず、ウエストフラップにおける汗の蒸散性の更なる向上が望まれている。この点は、使い捨ておむつ以外のウエストフラップを備えた吸収性物品においても同様である。
従って、本発明の目的は、吸収性コアを含む吸収性本体と吸収性本体の長手方向両端部から長手方向外方にそれぞれ延出したウエストフラップとを備えた吸収性物品において、ウエストフラップにおける汗の蒸散性が高い吸収性物品を提供することにある。
本発明は、吸収性コアを含む吸収性本体と吸収性本体の長手方向両端部から長手方向外方にそれぞれ延出したウエストフラップとを備えた吸収性物品であって、少なくとも背側のウエストフラップは、その肌当接面を形成する肌当接面形成シート及びその非肌当接面を形成する非肌当接面形成シートが疎水性シートからなり、肌当接面形成シートと非肌当接面形成シートとの間に親水性シートが配設され、親水性シートと非肌当接面形成シートとの間に弾性部材が配設されており、少なくとも背側のウエストフラップには、複合伸縮部から形成されたウエストギャザーが設けられており、前記複合伸縮部は、対面する複合伸縮部形成シートが複合伸縮部の伸縮方向に間欠的で且つそれに直交する方向において間欠的又は連続的な接合部により互いに接合され、対面する複合伸縮部形成シートそれぞれが各々複数本の複合伸縮部形成弾性部材に亘って連続して延びる複数本の襞を形成することにより構成されており、対面する前記複合伸縮部形成シートは、親水性シートと非肌当接面形成シートとの間に介在させた別のシートと非肌当接面形成シートとからなるか、又は親水性シートと非肌当接面形成シートとからなる吸収性物品を提供することにより前記目的を達成したものである。
本発明の吸収性物品によれば、吸収性コアを含む吸収性本体と吸収性本体の長手方向両端部から長手方向外方にそれぞれ延出したウエストフラップとを備えた吸収性物品において、ウエストフラップにおける汗の蒸散性が高い。
以下、本発明の吸収性物品について、その第1実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。尚、以下の実施形態の説明において「使い捨ておむつ」又は「おむつ」という場合、それらは本発明の「吸収性物品」と実質的に同義である。
第1実施形態は、本発明の吸収性物品をパンツ型使い捨ておむつに適用したもので、図1〜図5に示すように、吸収性コア34を含む吸収性本体3と吸収性本体3の長手方向両端部から長手方向外方にそれぞれ延出したウエストフラップF,Fとを備えている。
背側及び腹側のウエストフラップF,Fは、その肌当接面を形成する肌当接面形成シート27及びその非肌当接面を形成する非肌当接面形成シート21が疎水性シートからなる。そして、肌当接面形成シート27と非肌当接面形成シート21との間に親水性シート29が配設され、親水性シート29と非肌当接面形成シート21との間に弾性部材24が配設されている。
第1実施形態のパンツ型使い捨ておむつ1は、吸収性本体3の他に、吸収性本体3の非肌当接面側に接合された外包材2と、吸収性本体3の長手方向端部の肌当接面側を覆う押さえ付けシート27とを備えている。
外包材2は、長手方向に腹側部A、股下部C及び背側部Bに区分されている。外包材2における腹側部A及び背側部Bの両側縁部同士が接合されて、一対のサイドシール部11、ウエスト開口部12及び一対のレッグ開口部13が形成されている。
外包材2は、外層シート21、内層シート22及び両シート21,22間に配設された複数本の弾性部材23(23A、23B),24,25,26を備えている。外層シート21はおむつの外面をなし、内層シート22は外層シート21の内面側に配されている。つまり、前記非肌当接面形成シートは外層シート21からなる。
押さえ付けシート27は、外層シート21と一体的に構成されており、吸収性本体3の肌当接面側に折り返されている。つまり、前記肌当接面形成シートは押さえ付けシート27からなる。
本発明においては、前記肌当接面形成シート及び前記非肌当接面形成シートは、疎水性シートからなる。第1実施形態においては、肌当接面形成シート及び非肌当接面形成シートは、それぞれ、一体的に構成された押さえ付けシート27及び外層シート21であるから、この一体的に構成されたシートが、疎水性シートからなる。また、内層シート22も疎水性シートからなる。
本発明における「疎水性シート」とは、下記〔耐水圧の測定方法〕によって測定される耐水圧が1〜10gf/cm2、好ましくは1〜5gf/cm2であるシートをいう。疎水性シートの坪量は、5〜50g/m2、特に7〜30g/m2であることが好ましい。
〔耐水圧の測定方法〕
垂直に連ねた2つの直径35mmの円筒管の間にサンプルシートを挟みこみ、上側の円筒管に4g/分の速度で生理食塩水を流し込む。生理食塩水がサンプルシートを透過し、下側の円筒管に流れ始める時間を測定する。生理食塩水の流速と、サンプルシートを透過するまでの時間とから液量(重量)を算出する。算出された液量(gf)を円筒管の断面積(cm2)で除した値を耐水圧(gf/cm2)とする。
押さえ付けシート27(肌当接面形成シート)、外層シート21(非肌当接面形成シート)及び内層シート22を形成する疎水性シートとしては、見た目が美しく、感触の良い柔軟な複合伸縮部4の襞43(詳細は後述)を形成させる観点から、エアースルー不織布、ヒートロール不織布、スパンレース不織布、スパンボンド不織布、メルトブローン不織布等からなる単層シート又は積層シートであることが好ましい。
また、前記親水性シートは、外層シート21及び内層シート22の何れとも異なるシート29からなり、吸収性本体3の長手方向端部の非肌当接面側に配設されている。つまり、親水性シート29は、ウエストフラップFにおいては、押さえ付けシート27と内層シート22との間に配設されており、後述する胴回り部Dにおいては、吸収性本体3の非肌当接面側と内層シート22との間に配設されている。
押さえ付けシート27と親水性シート29とは、他のシートが介在することなく対面している。押さえ付けシート27と親水性シート29とは、ホットメルト型接着剤等(図5において図示省略。図15参照)により接合されている。
親水性シート29と内層シート22とは、他のシートが介在することなく対面している。親水性シート29における非肌当接面側は、内層シート22と接合されている。親水性シート29と内層シート22との接合手段は、特に制限されないが、例えば、ホットメルト型接着剤、ヒートシール、超音波シール等が用いられる。また、親水性シート29と内層シート22とは、後記の製造方法の説明において詳述するように、複合伸縮部4の接合部41を利用して接合することもできる。
第1実施形態の使い捨ておむつ1の構成の詳細について説明する。第1実施形態の使い捨ておむつ1は、図1〜図5に示すように、液透過性の表面シート32、液不透過性又は撥水性の裏面シート33及び両シート32、33間に介在配置された液保持性の吸収性コア34を有する実質的に縦長の吸収性本体3と、吸収性本体3の裏面シート33側(非肌当接面側)に接合された外包材2とを備えている。吸収性本体3は、外包材2の腹側部Aから背側部Bに跨って配設されているが、吸収性本体3の長手方向端部は、外包材2の長手方向端部よりも長手方向内方に後退している。吸収性本体3は、接着剤、ヒートシール、超音波シール等による本体接合部15によって外包材2の内層シート22に接合されている。
外包材2は、その両側縁が、長手方向中央部において内方に括れた砂時計形の形状を有しており、おむつの輪郭を画成している。外包材2は、その長手方向に、着用者の腹側に配される腹側部A、背側に配される背側部B及びその間に位置する股下部Cに区分される。腹側部A及び背側部Bは、それぞれ外包材2の長手方向前後部に相当し、股下部Cは外包材2の長手方向中央部に相当する。外包材2は、その腹側部Aの両側縁部と背側部Bの両側縁部とが互いに接合され、使い捨ておむつ1にはウエスト開口部12及び一対のレッグ開口部13が形成されている。この接合によって、使い捨ておむつ1の左右両側縁部には一対のサイドシール部11,11が形成され、パンツ型を形成している。この接合には、ヒートシール、高周波シール、超音波シール等が用いられる。
表面シート32、裏面シート33及び吸収性コア34は、それぞれ矩形状であり、一体化されて、縦長の吸収性本体3を形成している。表面シート32、裏面シート33及び吸収性コア34としては、それぞれ、従来からこの種のおむつに用いられているものと同様のものを用いることができる。例えば、吸収性コア34としては、吸収性ポリマーの粒子及び繊維材料から構成され、ティッシュペーパ(図示せず)によって被覆されているものを用いることができる。
本実施形態における吸収性コア34は、図6に示すように、砂時計型の中央吸収体34Aと、中央吸収体34Aの両側方に対称的に設けられた一対のサイド吸収体34B,34Bとを具備している。中央吸収体34Aと一対のサイド吸収体34B,34Bとはそれぞれ少なくとも長手方向中央部において分離している。サイド吸収体34Bの長手方向一方部及び長手方向他方部は、それぞれ、中央吸収体34Aの長手方向一方部及び長手方向他方部において連設している。従って、中央吸収体34Aと一対のサイド吸収体34B,34Bとの間には、それぞれ、刳り貫かれた形状の切離部34C,34Cが形成されている。
前記長手方向一方部、前記長手方向中央部及び前記長手方向他方部は、吸収性コア34を長手方向に略3等分するように3領域に区分したときの各領域である。
吸収性コア34が切離部34Cを有していると、吸収性コア34の両側縁部が起立し易い。また、吸収性コア34が幅方向に押圧されると、吸収性コア34全体の幅が狭くなるため、外包材2の幅方向の収縮が阻害され難い。
尚、吸収性コア34の平面視形状は、図6に示す形状に制限されず、例えば、サイド吸収体34Bが長手方向一方部又は長手方向他方部の一方のみにおいて中央吸収体34Aに連接している形状、サイド吸収体34Bが中央吸収体34Aに連接していない(分離している)形状、切離部34Cを有していない形状でもよい(何れも図示せず)。
吸収性本体3の長手方向両側部には、図2〜図4に示すように、液抵抗性又は撥水性で且つ通気性の素材から構成された側方カフス35,35が設けられている。尚、図5においては、側方カフス35の図示を省略している。各側方カフス35の自由端部近傍には、側方カフス弾性部材36が伸長状態で配されている。これにより、使い捨ておむつ1を着用させる際に、側方カフス弾性部材36が収縮することによって側方カフス35が起立して、吸収性本体3の幅方向への液の流出が阻止される。側方カフス35の形成用の側方カフス形成シート37は、図3及び図4に示すように、おむつの状態において、吸収性本体3の幅方向外側の所定幅の部分37Aが、裏面シート33の肌当接面側に巻き下げられ、吸収性コア34と裏面シート33との間に固定されている。
外包材2は、図2、図3及び図5に示すように、外層シート21、内層シート22及び両シート21,22間に配設された複数本の弾性部材23,24,25,26から形成されている。
外層シート21と内層シート22とは同形であり、ウエスト弾性部材24は、図2、図3及び図5に示すように、外層シート21の長手方向端部近傍と内層シート22の長手方向端部近傍との間で挟持固定されている。外層シート21は、押さえ付けシート27と一体的に構成されている。押さえ付けシート27は、外層シート21の長手方向端部から長手方向外方に延出し、吸収性本体3の肌当接面側に折り返されている。
吸収性本体3の長手方向両端部を含む胴回り部D(詳細は後述)における肌当接面側のほぼ全域は、折り返された押さえ付けシート27によって覆われている。押さえ付けシート27は、吸収性本体3の長手方向両端部と重なる部分が、吸収性本体3の略全幅に亘って接着剤(図示せず)を介して接着されており、これにより、吸収性本体3の長手方向両端部が外包材2に固定されている。
吸収性本体3の長手方向両端部における肌当接面側が、押さえ付けシート27によって覆われていることで、吸収性本体3の長手方向両端部が着用者に直接接触することを防止し、吸収性本体3の長手方向両端部からの吸収性コア34の吸収性ポリマーの漏れを防止することができる。
外層シート21の内面(内層シート22との対向面)には、所定形状で、ホットメルト型接着剤等の接着剤が塗工されている。接着剤は、図2に示すサイドシール部11に対応する領域のほぼ全域、胴回り弾性部材23の非機能化領域51(後述)に対応する領域、レッグ弾性部材切断領域52(後述)に対応する領域に塗工されている。
一方、接着剤は、複合伸縮部4(詳細は後述)に対応する領域のほぼ全域及び股下部Cに対応する領域のほぼ全域には、塗工されていない。
内層シート22における外層シート21との対向面には、所定形状で、ホットメルト型接着剤等の接着剤が塗工されている。接着剤は、複合伸縮部4に対応する領域以外の領域のほぼ全域に塗工されている。
このように、内層シート22における外層シート21との対向面の接着剤の塗工形状は、外層シート21の内面における接着剤の塗工形状を包含している。そのため、外層シート21と内層シート22とを貼り合わせると、外層シート21の内面にも、内層シート22における外層シート21との対向面に塗工された接着剤が配され、結果的に、外層シート21の内面にも、内層シート22における外層シート21との対向面の塗工形状で、接着剤が塗工されることになる。
親水性シート29は、図3及び図5に示すように、その(吸収性物品長手方向の)外端部と内層シート22の長手方向端部とが一致しており、その(吸収性物品長手方向の)内端部が、吸収性本体3の非肌当接面側に位置している。詳細には、親水性シート29の内端部は、上方胴回り部D1(詳細は後述)を形成する胴回り弾性部材23Aが存在する領域を被覆する位置まで延びている。
親水性シート29は、本来的に親水性を有する繊維から形成されていてもよく、本来的には親水性を有さないが、親水化処理が施されることによって親水性が付与された繊維から形成されていてもよいが、後者の方が好ましい。
本来的に親水性の繊維としては、例えば、レーヨン、アセテート、コットン等のセルロース系繊維が挙げられる。
本来的には親水性を有さない繊維に対する親水化処理としては、親水化処理剤による繊維の表面処理、繊維への親水化処理剤の練り込み等が挙げられる。本来的には親水性を有さない繊維としては、例えば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)等のポリエステル樹脂を単独で用いた繊維又はこれら複数の樹脂を用いた複合繊維(芯鞘型、サイドバイサイド型等)等を原料とするものが挙げられる。芯鞘型複合繊維としては、相対的に低融点の成分を鞘、相対的に高融点の成分を芯とする芯鞘型複合繊維が好ましく、特に低融点の成分がポリエチレン、高融点の成分がポリプロピレン又はポリエチレンテレフタレートの芯鞘型複合繊維が好ましい。
親水性シート29は、液拡散性が高く、液保持性が低いことが好ましい。具体的には、親水性シート29の液拡散性は、下記〔液拡散面積の測定方法〕によって測定される液拡散面積が、2cm2以上であることが好ましく、5cm2以上であることが更に好ましい。親水性シート29の液拡散面積が大きい程、ウエストフラップFにおける汗の蒸散性が向上する。かかる液拡散面積を有する親水性シート29としては、例えば、PP繊維からなるSMMS不織布(スパンボンド−メルトブローン−メルトブローン−スパンボンド不織布)を親水化処理した不織布、レーヨン及びPETからなるスパンレース不織布が挙げられる。
〔液拡散面積の測定方法〕
アクリル板の上に、10cm×10cm四方に切断した親水性シートのサンプルを置き、その上に、30mm上方から着色した水0.05mLを滴下する。10分後、画像解析装置を用いて、着色した水の拡散面積を測定する。
また、親水性シート29の液保持性は、下記〔液保持量の測定方法〕によって測定される液保持量が、30g/m2以下であることが好ましく、5g/m2以下であることが更に好ましい。親水性シート29の液保持量の小さい程、親水性シート29に汗が連続的に吸収された場合において、汗の蒸散性が高い。かかる液保持量を有する親水性シート29としては、例えば、PP繊維からなるSMMS不織布を親水化処理した不織布が挙げられる。
〔液保持量の測定方法〕
10cm×10cm四方に切断した親水性シートのサンプルの質量を量り、該サンプルを、蒸留水500mLの入ったビーカーの中に入れ、1分間放置する。その後、サンプルを取り出し、該サンプルを、竿に吊した状態で10分間放置する。その後、該サンプルを10分間、遠心脱水(800rpm)した後に、その質量を測定し、以下に示す式から液保持量を求める。
液保持量(g/m2)={遠心脱水後のサンプルの質量(g)−初期のサンプルの質量(g)}/初期のサンプルの面積(m2)}
本実施形態の使い捨ておむつ1においては、図3及び図4に示すように、腹側部A及び背側部Bそれぞれにおける外層シート21と内層シート22との間は、サイドシール部11において、ヒートシール、高周波シール、超音波シール等により互いに接合されている。
外包材2の腹側部A及び背側部BにおけるウエストフラップF及び胴回り部Dには、それぞれ、複合伸縮部4(詳細は後述)から形成されたウエストギャザーG2及び胴回りギャザーG1が設けられている。尚、第1実施形態のように、吸収性本体3の非肌当接面側に外包材2が接合された形態においては、ウエストフラップFは、吸収性本体3の長手方向外方の領域のみならず、該領域の幅方向両外方の領域も含むものとする。
ウエストギャザーG2について詳述すると、腹側部A及び背側部BそれぞれにおけるウエストフラップFには、ウエスト開口部12の周縁部に沿って、複数本のウエスト弾性部材24が配されている。そして、押さえ付けシート27、親水性シート29、内層シート22、ウエスト弾性部材24及び外層シート21を主体として複合伸縮部4(詳細は後述)が形成されており、この複合伸縮部4により、一対のサイドシール部11の間に亘って(ウエストフラップFの全周に亘って)ウエストギャザーG2が形成されている。
外包材2には一対のレッグ開口部13に沿ってレッグギャザーG3が設けられている。詳述すると、股下部Cにおいて湾曲したレッグ開口部13には、各周縁部に沿って、複数本のレッグ弾性部材25が配されている。レッグ弾性部材25は、外層シート21と内層シート22との間に伸長状態で固定されている。これにより、レッグ開口部13に沿ってレッグギャザーG3が形成されている。
尚、本実施形態においては、後述の製造方法との関係で、レッグ弾性部材25は、レッグ開口部13の周縁部の腹側部A寄りの半分に亘って配設された複数本の部材と、背側部B寄りの半分に亘って配設された複数本の部材とを組み合わせることで、レッグ開口部13の周縁部の全域に亘るように配設してあるが、製造方法によっては、レッグ弾性部材25は、1本でレッグ開口部13の周縁部の全域に亘って配設することができる。
胴回りギャザーG1について詳述すると、外包材2の腹側部A及び背側部Bにおける胴回り部Dには、複合伸縮部4(詳細は後述)から形成された胴回りギャザーG1が設けられている。胴回り部Dとは、ウエストフラップFの下方からレッグ開口部13の上端までの領域をいう。胴回り部Dについて詳述すると、胴回り部Dには、幅方向に沿って複数本の胴回り弾性部材23が配されている。胴回り弾性部材23は、吸収性本体3の側縁部近傍とサイドシール部11との間に亘っており、吸収性本体3の側縁部近傍同士の間には配されていない。
そして、押さえ付けシート27、親水性シート29、内層シート22(これがない領域もある。詳細は後述)、胴回り弾性部材23及び外層シート21を主体として複合伸縮部4が形成されており、この複合伸縮部4により、吸収性本体3の側縁部近傍とサイドシール部11との間に亘って幅方向に配された胴回りギャザーG1が、幅方向に一対形成されている。胴回りギャザーG1は、吸収性本体3の側縁部近傍同士の間には配されていない。
尚、「吸収性本体3の側縁部近傍」とは、吸収性本体3の側縁から幅方向内方に30mm以内、幅方向外方に20mm以内の領域をいう。
胴回り部Dは、長手方向に更に、上方胴回り部D1とその下方の下方胴回り部D2とに区分される。上方胴回り部D1は、おむつ1を着用したときに着用者の腸骨稜から上前腸骨棘にかけての部位(以下「腸骨領域」ともいう)に当接する領域に位置することが好ましい。
本実施形態においては、図5に示すように、親水性シート29は、その全部又は大部分が上方胴回り部D1に配設されているが、下方胴回り部D2には全く又はほとんど配設されていない。つまり、胴回り部Dには、押さえ付けシート27、親水性シート29、内層シート22及び外層シート21の4シートが積層している領域(主に上方胴回り部D1)と、押さえ付けシート27、内層シート22及び外層シート21の3シートが積層している領域(主に下方胴回り部D2)とが存在している。
腸骨稜及び上前腸骨棘は解剖学の用語である。腸骨稜とは図7において符号Q1で示される部位であり、上前腸骨棘とは図7において符号Q2で示される部位である。
従来、パンツ型おむつの着用中のずれ落ちを防止するためには、特にそのおむつが幼児用である場合には、ウエストフラップに配設する弾性部材の締め付け圧を高くして、該ウエストフラップによる締め付けによってパンツ型おむつを着用者の身体に密着させることが有効であると考えられてきた。
しかし、パンツ型おむつの着用中のずれ落ちを効果的に防止するためには、ウエストフラップの締め付け圧を高くするよりも、着用者の腸骨領域に対応するおむつの部位の締め付け圧を従来よりも高めることが有効であることが見い出された。その理由は、着用者(特に幼児)は、その身体的な特徴として腹周りが張り出しているので、張り出している腹周りに当接するウエストフラップの締め付け圧を高くすると、その締め付け圧が高い故にウエストフラップが次第に絞り込まれて、腹周りが細くなる部位にまでウエストフラップがずれ下がってくるからである。
図8は、赤ちゃんの体を円錐に見立てた状態を示している。図中、θは、ウエストフラップ(点A)における接線に対する垂線と、体の中心に向かう水平線とのなす角度を表す。Fは弾性部材の締め付け力を示し、Pは締め付け力Fに起因する摩擦力を示し、f1は締め付け力Fに起因するずれ落ち力を示し、f2は垂直抗力を示している。ここで、f1=Fsinθであり、またP=νN=νf2=νFcosθ(νは摩擦係数を表す)であるから、点Aにおける下方に向く「ずれ落ち力Z」は、次式で表される。
Z=f1−P=Fsinθ−νFcosθ=F(sinθ−νcosθ)
この式から、ウエストフラップがずれ落ちの生じる状態にある場合、締め付け力Fが大きい程、ずれ落ち力が大きくなることが理解できる。
着用者の腸骨稜から上前腸骨棘にかけての部位(腸骨領域)には一定の幅があり、当該幅の範囲内でおむつ1の上方胴回り部D1を腸骨領域に固定することで、おむつ1のずれ落ちを効果的に防止することができる。この観点から、本実施形態のおむつ1においては、上方胴回り部D1の幅(つまり、おむつ1の長手方向に沿う上方胴回り部D1の長さ)を12〜35mmとしている。この幅が20〜35mm、特に25〜30mmであると、おむつ1のずれ落ちを一層効果的に防止することができ、また、着用状態におけるおむつ1の外観やおむつ1の装着操作(履かせやすさ等)を一層向上させることができる。
おむつ1を着用した状態で、上方胴回り部D1が着用者の腸骨稜から上前腸骨棘にかけての部位(腸骨領域)に当接するようにするためには、おむつ1の寸法と着用者の体格との関係が重要である。例えば、パンツ型おむつの主たる着用対象者である幼児を考えた場合、図2に示すように、おむつ1の展開状態において、腹側部Aの上方胴回り部D1の中心位置(おむつ1の長手方向に沿う中心位置)とおむつ1の長手方向中心線CLとの間の距離K1を180〜230mmとし、且つおむつ1の展開状態において、背側部Bの上方胴回り部D1の中心位置(おむつ1の長手方向に沿う中心位置)とおむつ1の長手方向中心線CLとの間の距離K2を180〜230mmとすることで、上方胴回り部D1を着用者の腸骨領域に首尾良く当接させることができる。
この値は、パンツ型おむつの主たる着用対象者である幼児、約350人の身体計測を実施して決定されたものである。この値は、具体的には、図9に示すように、上前腸骨棘の水平位置高さにある腹側部の左右中心点を「上前腸骨棘高前中心」とし、上前腸骨棘の水平位置高さにある背側部の左右中心点を「上前腸骨棘高後中心」とすると共に、上前腸骨棘高前中心から股下を経由し、上前腸骨棘高後中心までの長さを「上前腸骨棘高前後長」とし、この上前腸骨棘高前後長におむつの材料による厚み等を考慮した必要長を加えて得られた数値を二分したものである。当該距離K1及びK2を185〜220mm、特に195〜215mmとすることで、上方胴回り部D1を着用者の腸骨領域に一層首尾良く当接させることができる。
成人用のおむつの場合には、当該距離K1及びK2を300〜350mm、特に305〜335mmとすることで、上方胴回り部D1を着用者の腸骨領域に一層首尾良く当接させることができる。
尚、おむつ1の長手方向中心線CLとは、腹側のウエスト開口部12の周縁端の位置と、背側のウエスト開口部12の周縁端の位置とが実質的にずれていない場合においては、おむつ1の展開状態における長手方向の中点を通る、おむつ幅方向に沿う直線のことをいう。
一方、例えば、腹側のウエスト開口部12の周縁端の位置と、背側のウエスト開口部12の周縁端の位置とがずれている場合(図示せず)においては、ずれて延出している領域がないものと仮定した上で、おむつの長手方向中心線CLを定める。
本実施形態におむつ1においては、主として、上方胴回り部D1に配された胴回り弾性部材23Aによる締め付け力によって、おむつ1を着用者の身体に固定している。換言すれば、従来のパンツ型おむつと異なり、ウエストフラップFに配されたウエスト弾性部材24による締め付け力は、本実施形態のおむつ1においては、おむつ1を着用者の身体に固定するための主たる手段ではない。逆に、ウエストフラップFの締め付け力を高くしてしまうと、おむつ1のずれ落ちが助長されてしまう。
ただし、本発明においては、ウエストフラップFの肌当接面側が疎水性シートから形成されているため、ウエストフラップFの締め付け力がある程度の大きさを有していないと、ウエストフラップFの肌当接面側に付着した汗が疎水性シートを通じて親水性シートに吸収されないため、ウエストフラップFの締め付け力は、ある程度以上の大きさを有していることが好ましい。ウエストフラップFの締め付け力は、好ましくは0.2kPa以上、更に好ましくは0.5kPa以上である。
下方胴回り部D2は、おむつ1を着用した場合に、着用者の腸骨領域の下側の領域(下腹部)に当接することが好ましい。下方胴回り部D2の幅(つまり、おむつ1の長手方向に沿う下方胴回り部D2の長さ)は、40〜70mm、特に45〜65mmであることが好ましい。下方胴回り部D2には、複数本の胴回り弾性部材23Bが配設されている。
また、ウエストフラップF、上方胴回り部D1及び下方胴回り部D2それぞれの引張荷重を比較したときに、上方胴回り部D1の引張荷重が最も高く、次いで下方胴回り部D2の引張荷重が高く、ウエストフラップFの引張荷重が最も低いことが好ましい。各部位の引張荷重にこのような序列を設けることで、着用中のおむつ1のずれ落ちが効果的に防止されると共に、おむつ1が着用者の身体に違和感なく密着して、液漏れが効果的に防止される。
次に、前股部Eについて説明する。前股部Eとは、股下部Cを長手方向に4分したときにおける最も前側の領域をいう。前股部Eには、複数本の前股弾性部材26が幅方向全域に亘って配されている。前股弾性部材26は、外層シート21と内層シート22との間に伸長状態で固定されている。これにより、前股部Eに前股ギャザーG4が形成されている。
外包材2における吸収性本体3との対向領域には、弾性部材の収縮力を発現させなくしてなる非機能化領域51が形成されている。本実施形態における非機能化領域51は、胴回り弾性部材23及び前股弾性部材26の収縮力を発現させなくして形成されている。非機能化領域51は、後述の製造方法の説明において詳述するように、素材状態では外包材2の幅方向全域に亘って配設されている胴回り弾性部材23の連続体23S及び前股弾性部材26の連続体26Sについて、部分的に収縮力を発現させなくして形成される領域である。収縮力を発現させなくするには、例えば、弾性部材を分断する多数の凸部やカッター刃、弾性部材を熱シールによって硬化させる多数のエンボスピン等が用いられる。
非機能化領域51が形成されることにより、外包材2の幅方向全域に亘って配設されている胴回り弾性部材連続体23S及び前股弾性部材連続体26Sから、幅方向に分離した一対の胴回りギャザーG1及び前股ギャザーG4が形成される。
幅方向に一対の胴回りギャザーG1の間に位置する非機能化領域51は、外層シート21及び内層シート22に接合されている胴回り弾性部材連続体23Sについて、収縮力を発現させなくして形成されるものであり、これに対し、幅方向に一対の前股ギャザーG4の間に位置する非機能化領域51は、外層シート21及び内層シート22に接合されている前股弾性部材連続体26Sについて、収縮力を発現させなくして形成されるものである。これにより、吸収性本体3の収縮を防止することができ、吸収性本体3の良好な外観及び吸収性能を実現することができる。
股下部Cの幅方向中央部となる位置には、レッグ弾性部材切断領域52が形成されている。レッグ弾性部材切断領域52は、後述の製造方法の説明において詳述するように、素材状態では外包材2の幅方向全域に湾曲状に亘って配設されているレッグ弾性部材25の連続体25Sについて、股下部Cの幅方向中央部となる位置で切断した領域である。レッグ弾性部材切断領域52を形成するには、例えば、弾性部材を分断する多数の凸部やカッター刃が用いられる。
レッグ弾性部材切断領域52が形成されることにより、外包材2の幅方向全域に湾曲状に亘って配設されているレッグ弾性部材連続体25Sから、股下部Cの幅方向中央において幅方向に分離した一対のレッグ弾性部材25,25が形成される。
本実施形態においては、外包材2の股下部Cには複合伸縮部4が設けられていない。これにより、吸収性本体3の前方にて排泄された尿が、後方へスムーズに移行することが可能となり、吸収性能が格段に改善される。
レッグ弾性部材25及び前股弾性部材26としては、それぞれ、天然ゴム、ポリウレタン系樹脂、発泡ウレタン系樹脂、ホットメルト系伸縮部材等の伸縮性素材を糸状(糸ゴム)又は帯状(平ゴム)に形成したものが好ましく用いられる。
次に、本実施形態においてウエストギャザーG2及び胴回りギャザーG1を形成する複合伸縮部4について詳述する。複合伸縮部4は、図10及び図11に示すように、下記(1)〜(3)の構成を具備している。
(1)対面する複合伸縮部形成シート21,22は、複合伸縮部4の伸縮方向(X方向)及びそれに直交する方向(Y方向)において間欠的な接合部41により互いに接合されている。
(2)複合伸縮部形成弾性部材42は、接合部41を通らないように配されると共に、複合伸縮部形成弾性部材42の両端部を除いた部分において複合伸縮部形成シート21,22に固定されていない。
(3)対面する複合伸縮部形成シート21,22それぞれは、各々複数本の複合伸縮部形成弾性部材42に亘って連続して延びる複数本の襞43を形成している。
尚、ウエストギャザーG2においては、その全域に亘って、肌当接面形成シートである押さえ付けシート27、親水性シート29、内層シート22及び非肌当接面形成シートである外層シート21の4シートが積層している。一方、胴回りギャザーG1においては、押さえ付けシート27、親水性シート29、内層シート22及び外層シート21の4シートが積層している領域(本実施形態においては主に上方胴回り部D1)と、押さえ付けシート27、内層シート22及び外層シート21の3シートが積層している領域(本実施形態においては主に下方胴回り部D2)とが存在している。ここでは、4シートが積層している領域について説明し、3シートが積層している領域については、説明を省略し、4シートが積層している領域についての説明を援用する。
また、図10及び図11においては、押さえ付けシート27、親水性シート29及び内層シート22を一体的に図示している。
本実施形態においては、対面する複合伸縮部形成シートは、親水性シート29と非肌当接面形成シートである外層シート21との間に介在させた別のシートである内層シート22と、非肌当接面形成シートである外層シート21とからなる。ここで、「別のシート」とは、肌当接面形成シート(押さえ付けシート27)、非肌当接面形成シート(外層シート21)及び親水性シート29の何れとも異なるシートを意味する。
本実施形態においては、複合伸縮部4から形成されたウエストギャザーG2は、押さえ付けシート27、親水性シート29、内層シート22、外層シート21及びウエスト弾性部材24を主体として構成されている。
また、複合伸縮部4から形成された胴回りギャザーG1は、押さえ付けシート27、親水性シート29、内層シート22、外層シート21及び胴回り弾性部材23を主体として構成されている領域(主に上方胴回り部D1)と、該領域に比して親水性シート29が存在していない領域(主に下方胴回り部D2)とを備えている。
このように、ギャザーによってそれを構成する弾性部材が異なるが、以下の複合伸縮部4の説明においては、複合伸縮部4を構成する弾性部材を「複合伸縮部形成弾性部材42」として説明する。
複合伸縮部4においては、全ての複合伸縮部形成弾性部材42が全ての接合部41を通らないように構成されていることが好ましいが、例えば、製造誤差上、若干の複合伸縮部形成弾性部材42が一部の接合部41を通ってしまうことがある。また、若干の複合伸縮部形成弾性部材42が一部の接合部41を通ったとしても、本発明の効果は十分に達成される。従って、複合伸縮部4に設けられた接合部41のうち、70%(個/個)以上の接合部41を複合伸縮部形成弾性部材42が通っていない場合には、複合伸縮部形成弾性部材42が接合部41を通らないように構成されているものとする。
対面する複合伸縮部形成シートである外層シート21及び内層シート22は、図10及び図11に示すように、複合伸縮部4の伸縮方向(X方向)及びそれに直交する方向(Y方向)のそれぞれにおいて、接合部41により間欠的に互いに接合されている。接合部41は、好ましくは熱融着により形成される。
複数本の複合伸縮部形成弾性部材42は、互いに平行に配されており、それぞれ複合伸縮部4の長手方向に沿って延びるように配されている。本実施形態のように複数本の複合伸縮部形成弾性部材42が互いに平行に配されている場合においては、複合伸縮部4の伸縮方向は、複合伸縮部形成弾性部材42が延びる方向と同じ方向である。複数本の複合伸縮部形成弾性部材42が互いに平行に配されていない場合においては、複合伸縮部4の伸縮方向は、複数本の複合伸縮部形成弾性部材42に亘って延びる襞43(後述)における、襞43が延びる方向に直交する方向とする。
図11は、接合部41の配列パターンを示す図である。接合部41は、複合伸縮部4の伸縮方向(X方向)及びそれに直交する方向(Y方向)にそれぞれ列をなすように形成されており、該直交する方向の列を構成する接合部41が各複合伸縮部形成弾性部材42同士の間毎に形成されている。そして、自然状態(外力を加えない状態)において、複合伸縮部形成弾性部材42が収縮して、対面する複合伸縮部形成シートである外層シート21及び内層シート22のそれぞれが、各々複数本の複合伸縮部形成弾性部材42に亘って連続して延びる複数本の襞(ギャザー)43を形成している。本実施形態においては、複合伸縮部4の伸縮方向(X方向)において相隣接する接合部41,41間に、それぞれ一本の襞43が形成されている。
複数本の複合伸縮部形成弾性部材42に亘って連続して延びる襞43を確実に形成させる観点から、複合伸縮部4の伸長時において、複合伸縮部4の伸縮方向(X方向)における接合部41のピッチP2(図11参照)は、1〜20mm、特に3〜10mmであることが好ましく、各接合部41の長さL2(図11参照)は、0.1〜5mm、特に0.2〜1.5mmであることが好ましい。前記ピッチP2と前記長さL2との比(P2/L2)は、1.1〜200、特に2〜50であることが好ましい。
複合伸縮部4において、その伸縮方向に直交する方向(Y方向)における接合部41のピッチP3(図11参照)は、1〜40mm、特に2〜15mmであることが好ましく、各接合部41の長さL3(図11参照)は、0.5〜20mm、特に1〜10mmであることが好ましい。また、前記ピッチP3と前記長さL3との比(P3/L3)は、1.05〜80、特に1.05〜15であることが好ましい。
複合伸縮部4において、外層シート21及び内層シート22は、接合部41以外の部位においては互いに接合されていないことが好ましい。各複合伸縮部形成弾性部材42は、外層シート21及び内層シート22同士の接合部41を通らないように複合伸縮部4に配されており、複合伸縮部形成弾性部材42の両端部を除いた部分において外層シート21及び内層シート22に固定されていない。即ち、各複合伸縮部形成弾性部材42は、その両端部においてのみ、外層シート21及び内層シート22に固定されている。
複合伸縮部形成弾性部材42の両端部は、複合伸縮部4の両端部44(一方のみ図示)において、外層シート21及び内層シート22に挟まれた状態で外層シート21と内層シート22との間に固定されている。複合伸縮部4の両端部44は、それによって形成されるギャザーによって異なる。第1実施形態においては、ウエストギャザーG2を形成する複合伸縮部4の両端部44は、両サイドシール部11,11であり、胴回りギャザーG1を形成する複合伸縮部4の両端部44は、吸収性本体3の側縁部近傍及びサイドシール部11である。
尚、複合伸縮部4の両端部44は伸縮可能に形成してもよい。
外層シート21及び内層シート22における各襞43は、複合伸縮部4の両面それぞれに突出するように形成されており、各襞43の突出方向の先端部には、断面円弧状の凸曲面が形成されている。この凸曲面は、複合伸縮部4の伸縮方向に直交する方向(Y方向)に連続的に延びている。本実施形態においては、複合伸縮部4の伸縮方向(X方向)において相隣接する接合部41,41間に、それぞれ1本の襞43が形成されており、それらの襞43は、複合伸縮部形成弾性部材42と重なる箇所において分断されることなく、複合伸縮部4の伸縮方向に直交する方向(Y方向)に連続的に延びている。
本実施形態における複合伸縮部4は、複合伸縮部形成弾性部材42の収縮により形成された多数の襞43,43のそれぞれが、複合伸縮部4の伸縮方向に直交する方向(Y方向)に連続的に延びているため、見た目が非常に美しい。
また、本実施形態における複合伸縮部4は、剛性の増加を防止できると共に、外力に対する襞43の変形自由度が向上している。この剛性の増加の防止及び襞43の変形自由度の向上は、複合伸縮部形成弾性部材42が、外層シート21における襞43と襞43との間の谷部と、内層シート22における襞43と襞43との間の谷部との間に挟まれた状態で存在し、それらの谷部同士間に挟まれた部分を含めて、外層シート21及び内層シート22の何れにも接合されていない状態で存在すること、並びに複合伸縮部4における外層シート21及び内層シート22が複合伸縮部4の伸縮方向(X方向)及びそれに直交する方向(Y方向)の何れの方向においても連続的に接合されていないことに基づいている。
更に、襞43の先端が凸曲面を形成していることとの相乗効果により、外層シート21及び内層シート22の厚み方向にボリュームが出ると共に、複合伸縮部4の表面に触れたときの感触が極めて柔らかく、肌触りが極めて良好である。
また、複合伸縮部4における複合伸縮部形成弾性部材42が、外層シート21及び内層シート22に接合されていない状態で存在するため、ホットメルト型接着剤の使用量をゼロ又は少量に抑制することができる。特に本実施形態のように、外層シート21及び内層シート22同士の接合部41による接合を熱融着によって行なった場合には、接着剤の使用量の低減効果は一層顕著である。ホットメルト型接着剤の使用量が少ないので、通気性や透湿性を損なうこともない。
本実施形態における複合伸縮部4の形成材料について説明する。
複合伸縮部4においては、外層シート21及び内層シート22が複合伸縮部形成弾性部材42の収縮に対して変形することにより襞43を形成する。つまり、外層シート21及び内層シート22の剛性が複合伸縮部4の襞43の成形性及びクッション性を決める要素の一つとなる。各シートの剛性はその座屈強度によって表すことができる。複合伸縮部4に用いられるシートの座屈強度は、100cN以下、特に70cN以下とすることが好ましい。ここで、座屈強度は、下記に示すように、テンシロン万能試験装置(株式会社オリエンテック製)の圧縮試験モードにより測定される。
座屈強度試験法(CD):
機械流れ方向(MD)の長さが150mm、機械流れ方向と直交する方向(CD)の長さ30mmの長方形状の試験片を丸めて、直径45mmの円筒を作成し、重なり合った部分の上端と下端とをホッチキス等で止め、測定サンプルとする。これを、テンシロン万能試験装置の圧縮試験モードにより、20℃、65%RHの測定環境において、圧縮速度:10mm/min、測定距離:20mmの測定条件で測定を行う。測定サンプルを20mm圧縮したときの最大強度を各測定サンプル毎に測定し、その平均値を求め、これを座屈強度とする。
前述したように、外層シート21及び内層シート22としては不繊布が好ましく用いられる。不織布の坪量は、好ましくは5〜50g/m2、特に好ましくは18〜30g/m2である。このような坪量を有する不織布の座屈強度は、CD方向において、好ましくは50cN以下、特に好ましくは30cN以下であり、また、MD方向において、好ましくは70cN以下、特に好ましくは50cN以下である。
また、外層シート21及び内層シート22は、熱融着による接合(接合部41の形成)を容易にする観点から、その形成素材(不織布の場合は繊維)が熱融着性の樹脂からなることが好ましい。熱融着性の樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン等が挙げられる。繊維は、鞘が熱融着性の樹脂からなる芯鞘型の複合繊維等であってもよい。
外層シート21と内層シート22とは、形成材料が同一であってもよく、異なっていてもよい。
複合伸縮部4における複合伸縮部形成弾性部材42の形成材料としては、使い捨ておむつや生理用ナプキン等の吸収性物品に用いられる各種公知の弾性材料を特に制限なく用いることができる。弾性材料としては、例えば、スチレン−ブタジエン、ブタジエン、イソプレン、ネオプレン等の合成ゴム、天然ゴム、EVA、伸縮性ポリオレフィン、ポリウレタン等を挙げることができる。複合伸縮部形成弾性部材42の形態としては、断面が矩形、正方形、円形、多角形状等の糸状(糸ゴム等)若しくは紐状(平ゴム等)のもの、又はマルチフィラメントタイプの糸状のもの等を用いることができる。
複合伸縮部4の襞43の成形性を決めるもう一つの要素は、複合伸縮部形成弾性部材42の伸長倍率及び引張荷重である。襞43の断面形状を凸形状にするためには、所要の複合伸縮部形成弾性部材42の伸長倍率及び引張荷重が必要となる。なお、ここでいう伸長倍率とは、未伸長時の長さをA(mm)、伸長時の長さをB(mm)としたとき、次式から求めるものとする。
伸長倍率(%)=(B/A)×100
複合伸縮部形成弾性部材42は、好ましくは120〜1100%、特に好ましくは150〜500%の伸長状態にて、対面する複合伸縮部形成シート(外層シート21及び内層シート22)に接合される。そして、複合伸縮部形成弾性部材42が収縮し、収縮した部分の外層シート21及び内層シート22が余り、余った外層シート21及び内層シート22が、接合部41の貼り合わせ面とは反対側の方向に(外側に)断面凸形状に変形することによって襞43が形成される。
以上のように、襞43の高さは、成形性及びクッション性に関連する重要な要素であり、接合部41の配列パターン及び間隔、対面する複合伸縮部形成シート(外層シート21及び内層シート22)の材料並びに複合伸縮部形成弾性部材42等の選択により、任意に設計することができる。この襞43の高さは,好ましくは片側1〜15mm程度である。襞43を高くするためには、相隣接する接合部41の間隔が詰まる程度に複合伸縮部形成弾性部材42を収縮させて、凸形状の襞43を形成させることで、ボリューム感のある柔らかい複合伸縮部4を形成することができる。片側の高さがhの襞43を形成するときには、接合部41の間隔は最低でも2×hとすることが必要であり、接合部41の間隔が2×hの場合には、複合伸縮部形成弾性部材42は、相隣接する接合部41が隣接する程度に収縮することが必要である。
好ましい複合伸縮部形成弾性部材42の一つに、天然ゴム(又は合成ゴム)がある。天然ゴム(合成ゴム)としては、厚みが0.05〜1.5mm、幅が0.2〜5mmの低モジュラスの弾性部材が挙げられる。この弾性部材においては、単糸での200%伸長時の荷重は、好ましくは1〜70gfであり、更に好ましくは1〜40gfであり、特に好ましくは1〜30gfである。上記低モジュラスの弾性部材の単糸を、好ましくは200%以上、特に好ましくは300%以上の高伸長倍率で複数本配することにより、柔らかく伸縮する美しい襞43を有する複合伸縮部4を得ることができる。
他の好ましい弾性部材としては、ポリウレタンのスパンデックス弾性繊維が挙げられる。この弾性繊維としては、単糸のサイズが10〜3360デニールのもの、特に好ましくは70〜1120デニールのものが用いられる。デニールは糸の太さを表す単位であり、9000mで1gある糸を1デニールと呼ぶ。このスパンデックス弾性繊維を130〜600%に伸長させて用いることが好ましい。
以上の構成を有する第1実施形態のパンツ型使い捨ておむつによれば、例えば、ウエストフラップFにおける汗の蒸散性、通気性、柔らかさ、尿漏れ防止性等が優れている。
具体的には、ウエストフラップFの非肌当接面形成シートである押さえ付けシート27に吸収された汗は、その内側の親水性シート29に移行し、拡散する。そして、複合伸縮部4における襞43に空間が形成されているため、親水性シート29に移行した汗は、速やかに蒸散する。従って、ウエストフラップFにおける汗の蒸散性に優れている。
尚、疎水性シートからなる肌当接面形成シートである押さえ付けシート27は、吸収性が高くないが、ウエストフラップFにおける肌当接面形成シートは、ウエストギャザーG2による締め付け力により、着用状態において親水性シート29に押圧されることになる。そのため、ウエストフラップFの肌当接面側に付着した汗は親水性シート29に移行する。
また、仮に、非肌当接面形成シート及び肌当接面形成シートが親水性シートで形成されている場合には、親水性シートに吸収された汗で、ウエストフラップFの肌当接面及び非肌当接面がべた付くするところ、ウエストフラップFの肌当接面及び非肌当接面は、それぞれ、疎水性シートからなる押さえ付けシート27及び外層シート21から形成されているため、汗でべた付くすることがなく、ドライ感を得やすい。
また、発汗時に複合伸縮部4の襞43が移動することによって、速乾性が向上する。詳細には、発汗時には、肌の濡れている部分に当接する襞43は、伸びた後、摩擦により戻りにくいため、肌の濡れていない部分に移動する。そして、肌の濡れている部分におむつ(特にウエスト部F)が密着するため、汗を複合伸縮部4において効率的に吸収することができる。その結果、複合伸縮部4において吸収された汗は、親水性シート29で拡散し、蒸散するため、速乾性が高い。
胴回りギャザーG1及びウエストギャザーG2が複合伸縮部4から形成されており、ホットメルト型接着剤を実質的に用いなくても、ギャザーの伸縮性を発現させることができるため、腹側部A及び背側部Bにおける通気性に優れている。また、外包材2の外層シート21及び内層シート22の素材本来の質感を活かすことができ、柔らかでゴワゴワしない。
第1実施形態においては、ウエストフラップFは、4枚のシート(押さえ付けシート27、親水性シート29、内層シート22及び外層シート21)を備えており、後述する第2〜第4実施形態のように、3枚のシート〔押さえ付けシート27、親水性シート29(又は親水性の内層シート22)及び外層シート21〕を備えたウエストフラップFに比して、シートを1枚多く備えており、通気性及び柔らかさが低くなりやすい。そこで、複合伸縮部4の接合部41によって、親水性シート29と内層シート22(及び外層シート21)とを接合することが好ましい。このように、親水性シート29と内層シート22とをホットメルト型接着剤を用いずに接合することで、ホットメルト型接着剤の使用量を増加させることなく、ウエストフラップFの通気性及び柔らかさの低下を防止することができる。
吸収性本体3の裏側には裏面シート33が設けられており、親水性シート29は、吸収性本体3の裏面側に位置するため、吸収性本体3に吸収された尿が、親水性シート29に接触することはない。
複合伸縮部4においては、複合伸縮部形成弾性部材42の収縮力が全く(又はほとんど)阻害されないため、収縮力が最大限活用される。例えば、横軸に胴回り部Dの周長、縦軸に胴回り部Dの引張荷重をとって伸縮特性をグラフ化すると、その特性曲線の傾きは緩く、即ち、伸長性が高いことがわかる。また、伸長時の特性曲線と収縮時の特性曲線との荷重差が小さく、即ち、周長の変動に対する荷重変動が小さく、お腹周りが小さい幼児も大きい幼児も同等な装着圧が得られるため、比較的小さい幼児に対するおむつのずれ落ち、比較的大きい子に対するゴム跡付き等の問題点が解消され、着用者のサイズ適用範囲が大きくなることがわかる。
従って、収縮力が高いため、着用者に優しくフィットし、ずれ落ちにくい。また、おむつ全体として最大限収縮するため、コンパクトに見えるという利点がある。また、複合伸縮部形成弾性部材42の使用量を削減できるので、コスト面でも有利である。
複合伸縮部4の外面に襞43が形成されており、襞43が着用者との接触面となるため、着用時に複合伸縮部4のべと付き感が少なく、クッション性が高く、優しくフィットし、着用者の肌へのダメージが少ない。また、襞43は外包材2の外面(着用時の外面)にも配されるため、外面の触感にも優れる。
次に、第1実施形態のパンツ型使い捨ておむつを連続的に生産する一製造方法について、図面を参照しながら説明する。図12は、本製造方法の全容を示す斜視図である。図13は、本製造方法のうち、複合伸縮部、非機能化領域及びレッグ弾性部材切断領域を形成する工程を中心として示す概念図である。図14は、本製造方法のうち、複合伸縮部を形成する工程を中心として示す概念図である。
本製造方法は、図12〜図14に示すように、外層シート21と内層シート22とを接合部41により接合して複合伸縮部4を形成する工程と、弾性部材23,26の収縮力を発現させなくして非機能化領域51を形成する工程とを、同一のロール62を用いて行っている。
本製造方法は、図12に示すように、(1)外層シート21の連続体21Sと内層シート22の連続体22Sとをその間に各弾性部材23,24,25,26の各連続体23S,24S,25S,26Sを挟持接合して、外包材2の連続体2Sを形成し、(2)次に、外包材連続体2Sにおける内層シート連続体22S側に親水性シート29の連続体29Sを接合して、親水性シート接合連続体2S’を形成し、(3)次いで、親水性シート接合連続体2S’における内層シート連続体22S側に吸収性本体3を本体接合部15(図4参照)によって接合し、その後、外層シート連続体21Sの両側部を吸収性本体3側に折り返して押さえ付けシート27の連続体27Sとして、おむつ連続体1Sを形成し、(4)然る後、おむつ連続体1Sを分断して個々のおむつ1を形成するパンツ型使い捨ておむつの製造方法である。
本製造方法について詳述する。外層シート21の原反として外層シート連続体21Sを使用し、内層シート22の原反として内層シート連続体22Sを使用し、親水性シート29の原反として親水性シート連続体29Sを使用する。親水性シート連続体29Sは、背側及び腹側のウエストフラップFそれぞれに対応して2条使用する。外層シート連続体21Sの両側部は、内層シート連続体22S側に折り返されて、押さえ付けシート連続体27Sとなる(詳細は後述)。
各弾性部材23,24,25,26の各連続体23S,24S,25S,26Sは、伸長された状態で、外層シート連続体21Sと内層シート連続体22Sとの間に導入される。尚、図13においては、前股弾性部材26の連続体26Sの図示を省略している。外層シート連続体21Sと内層シート連続体22Sとが合流する前には、それぞれの対向面側に、接着剤塗工装置64(図13参照)等によって、所定位置にホットメルト型接着剤が塗工される。また、レッグ弾性部材25の連続体25Sは、揺動ガイド65(図13参照)によりレッグ開口部13の形状に沿うように揺動されながら、外層シート連続体21Sと内層シート連続体22Sとの間に導入される。
両シート連続体21S,22Sは、各弾性部材連続体23S,24S,25S,26Sを挟んだ状態で、一対のニップロール61,61間で狭圧される。その結果、両シート連続体21S,22S間に各弾性部材連続体23S,24S,25S,26Sが挟持接合されてなる外包材連続体2Sが得られる。ここで、胴回り弾性部材23は、吸収性本体3の側縁部近傍とサイドシール部11との間となる領域においては、ホットメルト型接着剤によって接合されていない。同様に、ウエスト弾性部材24は、一対のサイドシール部11の間となる領域においては、ホットメルト型接着剤によって接合されていない。
この時点では、外包材連続体2Sには、複合伸縮部4、非機能化領域51及びレッグ弾性部材切断領域52は形成されていない。
次に、複合伸縮部4等が形成されていない外包材連続体2Sは、複合伸縮部形成ロール62とアンビルロール63との間に導入される。複合伸縮部形成ロール62は、その周面に、複合伸縮部4を形成する複合伸縮部形成部62Aを備えると共に、非機能化領域51を形成する非機能化領域形成部62B及びレッグ弾性部材切断領域52を形成するレッグ弾性部材切断領域形成部62Cを備えている。
アンビルロール63は複合伸縮部形成ロール62の受けロールであり、その周面は平滑面となっている。
複合伸縮部形成ロール62の複合伸縮部形成部62Aには、複合伸縮部4の接合部41に対応して多数のエンボスピン62D(図14参照)が設けられており、複合伸縮部形成部62Aによれば、複合伸縮部4が形成されていない外包材連続体2Sにおける複合伸縮部4に対応する領域に、接合部41を形成することができる。エンボスピン62Dは、ヒートエンボスピンでもよく、超音波エンボスピンでもよい。尚、図14は、複合伸縮部4を形成する工程に密接した要素のみを抜き出して示す概念図である。従って、例えば、複合伸縮部形成ロール62の周面には複合伸縮部形成部62Aのみを図示してあり、外包材連続体2Sについては複合伸縮部4のみを図示してある。
複合伸縮部形成ロール62の非機能化領域形成部62Bは、弾性部材の収縮力を発現させなくする部位であり、外包材連続体2Sに非機能化領域51を形成することができる。非機能化領域形成部62Bは、弾性部材を分断する多数の凸部やカッター刃、弾性部材を熱シールによって硬化させる多数のエンボスピン等から構成されている。
複合伸縮部形成ロール62のレッグ弾性部材切断領域形成部62Cは、股下部Cの幅方向中央部となる位置に存するレッグ弾性部材連続体25Sを切断する部位であり、レッグ弾性部材切断領域52を形成することができる。レッグ弾性部材切断領域形成部62Cは、例えば、多数の凸部やカッター刃から構成されている。レッグ弾性部材切断領域形成部62Cによれば、レッグ弾性部材連続体25Sを切断することにより、股下部Cの幅方向中央において幅方向に分離したレッグ弾性部材25,25を得ることができる。
以上の構成を有する複合伸縮部形成ロール62と、アンビルロール63との間に、複合伸縮部4、非機能化領域51及びレッグ弾性部材切断領域52が形成されていない外包材連続体2Sを挿通させることにより、所定領域に複合伸縮部4、非機能化領域51及びレッグ弾性部材切断領域52が形成された外包材連続体2Sが得られる。
次に、複合伸縮部4が形成された外包材連続体2Sと、ホットメルト型接着剤Q(図15参照)が塗工されている親水性シート連続体29Sとが、内層シート連続体22Sと該ホットメルト型接着剤Qとを対面させて、一対のニップロール66,66間で狭圧され、その結果、親水性シート接合連続体2S’が得られる。尚、親水性シート連続体29Sと外包材連続体2Sとは、ヒートシールにより接合することもできる。
前記実施形態のパンツ型使い捨ておむつ1は、複合伸縮部4、非機能化領域51及びレッグ弾性部材切断領域52が形成された親水性シート接合連続体2S’を用いて、それ以降の各工程を、従来のいわゆる横流れ方式のパンツ型使い捨ておむつの製造方法における各工程と同様に行うことにより、製造することができる。
例えば、図12に示すように、親水性シート接合連続体2S’上に、吸収性本体連続体3Sを切断して得た吸収性本体3を、それぞれ流れ方向に対して90度回転させた後、本体接合部15(図4参照)により間欠的に接合固定する。吸収性本体3の親水性シート接合連続体2S’への固定は、親水性シート接合連続体2S’の伸長状態を維持したままで行う。換言すれば、親水性シート接合連続体2S’が複合伸縮部4等の収縮力により縮まないように維持しながら、吸収性本体3を固定する。
次に、図12及び図15に示すように、外層シート連続体21Sの両側部(押さえ付けシート連続体27S)を、吸収性本体3の両端部を覆うように折り返して、吸収性本体3の両端部に押さえ付けシート連続体27Sを固定した後、親水性シート接合連続体2S’を吸収性本体3と共に2つ折りする。押さえ付けシート連続体27Sの内面側、それに対向する内層シート連続体22S、吸収性本体3等の所定位置(図15参照)には、予め接着剤Qを塗工しておく。
また、図12及び図13に示すように、ロータリーカッター、レーザーカッター等により、外包材連続体2Sからレッグ開口部形成用のトリム13Sを除去して、おむつ連続体1Sを得る。
その後、おむつ連続体1Sをその幅方向(使い捨ておむつ1の長手方向)に折り返して2つ折りする。次いで、サイドシール部11,11を、ヒートシール、超音波シール、高周波シール等により形成した後、又はサイドシール部11,11を形成すると同時に、個々のおむつに分断することにより、前記実施形態のパンツ型使い捨ておむつ1を得ることができる。
得られたパンツ型使い捨ておむつ1においては、図16に示すように、複合伸縮部形成弾性部材42(胴回り弾性部材23、ウエスト弾性部材24)を収縮させれば、押さえ付けシート27、親水性シート29、内層シート22及び外層シート21のそれぞれに複数本の襞43が形成され、これにより、ウエストフラップF及び胴回り部Dの所定領域には、ウエストギャザーG2及び胴回りギャザーG1を形成する複合伸縮部4が形成される。
吸収性本体3を90度回転して親水性シート接合連続体2S’上に間欠固定する方法としては、例えば、特開平4−166150号公報に記載の方法を用いることができる。また、吸収性本体3を親水性シート接合連続体2S’に固定する本体接合部15(図4参照)は、吸収性本体3及び親水性シート接合連続体2S’の何れか一方又は両方に塗工しておくことができる。また、レッグ開口部形成用のトリム13Sの除去は、親水性シート接合連続体2S’に吸収性本体3を固定する前に行うこともできる。
本製造方法によれば、外層シート21と内層シート22とを接合部41により接合して複合伸縮部4を形成する工程と、弾性部材23,26の収縮力を発現させなくして非機能化領域51を形成する工程とを、同一のロール62を用いて行っているため、複合伸縮部4及び非機能化領域51を備えたパンツ型使い捨ておむつを効率的に生産することができる。
尚、図13に示す製造方法においては、複合伸縮部4を形成した後に、外包材連続体2Sに親水性シート連続体29Sを合流させ、親水性シート接合連続体2S’を形成しているが、両連続体の合流位置はこれに制限されず、図17に示すように、複合伸縮部4を形成する前に、外包材連続体2Sに親水性シート連続体29Sを合流させ、親水性シート接合連続体2S’を形成することができる。その場合には、親水性シート連続体29Sと内層シート連続体22Sとの接合するためにホットメルト型接着剤を省略し、複合伸縮部4を形成する際に接合部41によって、親水性シート連続体29S、内層シート連続体22S及び外層シート連続体21Sの3枚を同時に接合することもできる。このような接合方法によれば、ホットメルト型接着剤の使用量を低減できる利点がある。
次に、本発明の吸収性物品の他の実施形態について説明する。他の実施形態については、上述した第1実施形態と異なる点を主として説明し、同様の点は同一の符号を付して説明を省略する。特に説明しない点は、第1実施形態についての説明が適宜適用される。他の実施形態においても、第1実施形態と同様の効果が奏される。
本発明の第2実施形態としてのパンツ型使い捨ておむつは、図18に示すように、第1実施形態に比して、親水性シート29の配設位置が異なる。
具体的には、第2実施形態においては、図18に示すように、親水性シート29は、吸収性本体3の長手方向端部の肌当接面側に、つまり、肌当接面形成シートである押さえ付けシート27と吸収性本体3の長手方向端部の肌当接面側との間に配設されている。親水性シート29の大きさ、形状、平面視での配設位置等は、それぞれ、第1実施形態における親水性シート29の大きさ、形状、平面視での配設位置等と同様である。
親水性シート29と押さえ付けシート27とは、ホットメルト型接着剤により接合することができ、あるいは、ヒートシールや超音波接合により接合してホットメルト型接着剤の使用量を低減することもできる。親水性シート29と吸収性本体3及び内層シート22とは、例えばホットメルト型接着剤により接合することができる。
その他の構成は、第1実施形態と同様の構成を有している。
第2実施形態のパンツ型使い捨ておむつにおける長手方向端部近傍は、例えば、図19に示すように、折り返される前の押さえ付けシート27の内面側に、親水性シート29をホットメルト型接着剤Q等で接合しておき、次に、親水性シート29における吸収性本体3との対向面にホットメルト型接着剤Q等を塗工し、次いで、押さえ付けシート27を親水性シート29と共に吸収性本体3の肌当接面側に折り返すことによって形成することができる。
第2実施形態のパンツ型使い捨ておむつによれば、第1実施形態と同様の効果が奏される他、親水性シート29の配設位置の相違に起因して以下の効果も奏される。
親水性シート29は、吸収性本体3の長手方向端部の肌当接面側を覆っているため、汗を吸収できる面積が広い。そのため、吸収性本体3が存在する部分に吸収された汗は、親水性シート29を通して拡散し、ウエストフラップFに移行しやすいため、汗がウエストフラップFから蒸散し、吸収性物品全体としての汗の蒸散性が向上する。
尚、第2実施形態においては、親水性シート29は、吸収性本体3を覆わないように配設する(ウエストフラップFのみに配設する)こともでき(図示せず)、このような形態においては、吸収性本体3において吸収された汗は、主として吸収性コア34に保持されることになる。
また、第2実施形態のパンツ型使い捨ておむつにおいては、吸収性本体3に吸収された尿は、吸収性本体3の長手方向端部の肌当接面側を覆う親水性シート29を通じて拡散し、第1実施形態に比して、ウエストフラップFから滲み出す可能性は高くなるものの、尿が実際に吸収性本体3の長手方向端部にまで到達することはほとんどなく、また、親水性シート29が、疎水性シートからなる押さえ付けシート27及び外層シート21で覆われているため、尿がウエストフラップFの肌当接面側及び非肌当接面側から実際に滲み出す可能性は少ない。
前述したように、親水性シート29を押さえ付けシート27の内面側に超音波接合で接合することも可能なので、ホットメルト型接着剤の使用量を低減でき、ウエストフラップFの通気性や柔らかさを向上させることができる。また、ウエストフラップFの肌当接面側からのホットメルト型接着剤の滲み出しを低減させることができる。
次に第3実施形態について説明する。第3実施形態のパンツ型使い捨ておむつは、図20に示すように、第1実施形態に比して、内層シート22がウエストフラップF及び吸収性本体3の長手方向端部近傍に存在していない点が主として異なる。
具体的には、第1実施形態に比して、親水性シート29の大きさ、形状、平面視での配設位置等は、それぞれ、第1実施形態における親水性シート29の大きさ、形状、平面視での配設位置等と同様であるが、内層シート22は、ウエストフラップF及び吸収性本体3の長手方向端部近傍には実質的に存在していない。親水性シート29の(吸収性物品長手方向の)内端部と内層シート22の(吸収性物品長手方向の)外端部とは若干重なり、重なった部分で接合されている。
従って、ウエストフラップFには、内層シート22が存在せず、ウエストフラップFを形成するシートは、押さえ付けシート27、親水性シート29及び外層シート21の3枚のシートである。また、複合伸縮部形成シートは、第1及び第2実施形態とは異なり、親水性シート29と非肌当接面形成シートである外層シート21と構成されることになる。
その他の構成は、第1実施形態と同様の構成を有している。
尚、第3実施形態においては、内層シート22を股下部Cにおいて省略した形態(つまり、股下部Cは外層シート21の単層構造となる)とすることもできる(図示せず)。
第3実施形態のパンツ型使い捨ておむつによれば、第1実施形態と同様の効果が奏される他、以下の効果が奏される。
第3実施形態においては、第1実施形態に比して、親水性シート29と外層シート21との間に、内層シート22(通常、疎水性シートからなる)が配設されておらず、そのため、親水性シート29と内層シート22とを接合するホットメルト型接着剤も存在しないため、ウエストフラップFにおける汗の蒸散性が向上する。
また、ウエストフラップFにおけるシートの枚数が少なく(第1実施形態に比して1枚少ない)、それに伴い、ホットメルト型接着剤の使用量も削減できるため、ウエストフラップFにおける通気性や柔らかさが向上する。
次に第4実施形態について説明する。第4実施形態のパンツ型使い捨ておむつは、図21に示すように、第1実施形態に比して、内層シート自体が親水性シート29から形成されている点が主として異なる。従って、第1〜第3実施形態のように、親水性シート29とは別体の内層シート22を有していない。また、複合伸縮部形成シートは、内層シートである親水性シート29と非肌当接面形成シートである外層シート21とから構成されることになる。
第4実施形態のパンツ型使い捨ておむつによれば、第3実施形態と同様の効果が奏される。
尚、第4実施形態においては、胴回り部Dにおける尿漏れ防止性は十分であるが、股下部Cにおいて若干の尿漏れが生じる可能性がある。しかし、股下部Cの尿漏れは、実際には吸収性本体3における立体的な側方カフス35によってほぼ防止できるので、内層シートである親水性シート29に尿が接することはほとんどない。
また、第4実施形態においては、内層シート22を疎水性の素材から形成し、そのウエストフラップF及び胴回り部Dとなる領域(背側部B及び腹側部Aとなる領域)のみを親水化処理して親水性シートとし、その他の領域(股下部Cとなる領域)を親水化処理しないことにより、第4実施形態における前述の問題点(股下部Cにおける尿漏れ)を改善することができる。
以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明は前記実施形態に制限されるものではない。
外層シート21と押さえ付けシート27とは、第1〜第4実施形態においては、一体的に構成されているが、本発明においては、別体で構成されていてもよい、その場合、外層シート21の長手方向端部と、別体の押さえ付けシート27の(吸収性物品長手方向の)外端部とは一致していることが好ましい。別体の押さえ付けシートを用いた場合においても、吸収性本体3の長手方向両端部と重なる部分が、吸収性本体3の略全幅に亘って接着剤を介して接着され、これにより、吸収性本体3の長手方向両端部が外包材2に固定されるようにすることが好ましい。
外層シート21及び内層シート22は、別体の2枚のシートに限られるものではなく、一枚のシートを折り曲げて相対向する2面を形成し、一方の面を構成する部分を外層シート21、他方の面を構成する部分を内層シート22とすることもできる。
外包材2は、外包材2と同形の外層シート21と、腹側部A及び背側部Bのみに存在し且つ股下部Cに存在しない分離形状の内層シート22との積層体から形成されていてもよい。この構成の外包材2は、股下部Cが外層シート21のみから形成されることになる。
外層シート21は、腹側部Aを形成するシート、股下部Cを形成するシート及び背側部Bを形成するシートをそれぞれ別のシートから構成し、これらのシートを外層シート21の長手方向に連結することで形成することもできる。内層シート22についても同様である。
複合伸縮部4は、図10及び図11に示す複合伸縮部4に対し、接合部41の配列を変えることができる。例えば、接合部41は、図22に示すように、千鳥状に配列していてもよい。つまり、複合伸縮部4の伸縮方向(X方向)の列とそれに隣接する列とで、接合部41の位置が半ピッチ(P1/2)ずれた配列パターンとすることができる。
詳述すると、接合部41は、複合伸縮部4の伸縮方向(X方向)及びそれに直交する方向(Y方向)にそれぞれ列をなす(シール線をなす)ように形成されており、該直交する方向(Y方向)の列を構成する接合部41は、弾性部材:2本毎に1個形成されている。
複合伸縮部4の伸縮方向(X方向)の列とそれに隣接する列との間には、接合部41の存在しない領域が、複合伸縮部4の両端部44間に亘って連続的に形成されており、その領域に複合伸縮部形成弾性部材42が非接合状態で配されている。その結果、複合伸縮部4の伸縮方向(X方向)において相隣接する接合部41,41間に、それぞれ2本の襞43が形成される。
複数本の複合伸縮部形成弾性部材42に亘って連続して延びる襞43を確実に形成させる観点から、複合伸縮部4を伸長させた状態(図22に示す状態)において、複合伸縮部4の伸縮方向(X方向)における接合部41のピッチP1(図22参照)は、1〜30mm、特に6〜20mmであることが好ましく、また、各接合部41の長さL1(図22参照)は、0.1〜5mm、特に0.2〜1.5mmであることが好ましい。また、前記ピッチP1と前記長さL1との比(P1/L1)は、1.1〜300、特に4〜100であることが好ましい。
複合伸縮部4は、図10及び図11に示す複合伸縮部4並びに図22に示す複合伸縮部4の構成に制限されない。例えば、複合伸縮部4は、図23及び図24に示すように、対面する複合伸縮部形成シート21,22が複合伸縮部4の伸縮方向(X方向)に間欠的で且つそれに直交する方向(Y方向)において連続的な接合部41により互いに接合され、対面する複合伸縮部形成シート21,22それぞれが各々複数本の複合伸縮部形成弾性部材42に亘って連続して延びる複数本の襞43を形成することにより構成することができる。
複合伸縮部4の伸縮方向に直交する方向(Y方向)に間欠的な接合部41について前述した説明〔複合伸縮部4の伸縮方向(X方向)における接合部41のピッチ等〕は、連続的な接合部41にも適宜適用される。
連続的な接合部41を備えた複合伸縮部4においては、複合伸縮部形成弾性部材42が接合部41によって複合伸縮部形成シート21,22に接合されるために、複合伸縮部4の伸縮方向に直交する方向(Y方向)に間欠的な接合部41を備えた複合伸縮部4に比して、接合部41のピッチや長さ等を厳密に設定しなくても襞43が容易に形成されるという利点がある。
複合伸縮部4を、胴回りギャザーG1及びウエストギャザーG2以外のギャザーにも適用することができる。胴回りギャザーG1を形成する複合伸縮部4は、吸収性本体3よりも幅方向外方の領域のみに設けてもよい。胴回り部Dには、複合伸縮部4から形成された胴回りギャザーG1は設けられていなくてもよい。
第1〜第4実施形態においては、背側及び腹側のウエストフラップFの両方に、疎水性シートからなる肌当接面形成シート、親水性シート及び疎水性シートからなる非肌当接面形成シートが配設され、複合伸縮部4から形成されたウエストギャザーG2が設けられているが、かかる構成は、背側のウエストフラップFのみに構成されていればよい。
本発明の吸収性物品は、吸収性本体3の非肌当接面側に接合された外包材2を備えていない形態とすることができる。例えば、吸収性コアの表裏面側をそれぞれ被覆する表面シート及び裏面シートが吸収性コアの長手方向外方に延出して、延出した表面シート及び裏面シートからウエストフラップが形成されている形態とすることができる。
前記実施形態は、パンツ型使い捨ておむつであるが、本発明は、これに制限されず、展開型使い捨ておむつに適用することができる。また、使い捨ておむつに制限されず、パンツ型(ショーツ型)の生理用ナプキン等にも適用することができる。
複合伸縮部4における襞43は、複合伸縮部4の伸縮方向に直交する方向(Y方向)の両端に位置する2本の複合伸縮部形成弾性部材42間に亘って連続しているが、複合伸縮部4の前記Y方向の端部近傍に位置する複合伸縮部形成弾性部材42は、外層シート21及び内層シート22に接合された状態で存在していてもよい。ただし、複合伸縮部形成弾性部材42の総数のうちの少なくとも3本、好ましくは半分、特に好ましくは70%以上の複合伸縮部形成弾性部材42に亘って襞43が連続していることが好ましい。また、両シート21,22に接合された複合伸縮部形成弾性部材42の端部は、複合伸縮部4の伸縮方向(X方向)の端部44よりも内側に存在していてもよい。
複合伸縮部4における複合伸縮部形成弾性部材42の本数は、複合伸縮部4の寸法や用途に応じて適宜に決定し得るが、例えば5〜30本とすることができる。また、接合部41は、熱融着以外にも、超音波接合、ホットメルト型接着剤等の接着剤による接合によって形成することができる。
また、複合伸縮部4の伸縮方向に直交する方向(Y方向)に間欠的な接合部41の配列パターンは適宜変更することができる。複合伸縮部4の伸縮方向に直交する方向(Y方向)に間欠的な接合部41の形状は、矩形状、長円状、円状、菱形状等の適宜の形状とすることができる。
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明する。しかしながら、本発明の範囲はかかる実施例に制限されるものではない。
〔実施例1〕
前記第1実施形態に相当する実施例として「実施例1」を作成した。具体的には、外層シート21及び押さえ付けシート27として、芯がPET/鞘がPEの芯鞘型複合繊維からなる疎水性のエアスルー不織布(坪量20g/m2)を用い、内層シート22として、芯がPET/鞘がPEの芯鞘型複合繊維からなる疎水性のスパンボンド不織布(坪量16g/m2)を用いた。内層シート22とは別体の親水性シート29として、PP繊維からなるSMMS不織布を親水化処理した不織布(坪量10g/m2)を用いた。
実施例1においては、外層シート21及び内層シート22は、複合伸縮部4の伸縮方向及びそれに直交する方向において間欠的な接合部41により互いに接合されている。親水性シート29は、内層シート22の吸収性本体3側における、上方胴回り部D1及びウエスト部Fに対応する領域に配設されている。親水性シート29と内層シート22とは、ホットメルト型接着剤により全面的に接合されている。親水性シート29と押さえ付けシート27とは、ホットメルト型接着剤により全面的に接合されている。
〔実施例2〕
前記第4実施形態に相当する実施例として「実施例2」を作成した。具体的には、外層シート21及び押さえ付けシート27として、実施例1における外層シート21と同じ不織布を用いた。一方、実施例1とは異なり、内層シート22とは別体の親水性シート29を備えていない。つまり内層シート22全体が親水性シート29であり、この親水性シート29として、実施例1における親水性シート29と同じ不織布を用いた。それ以外は、実施例1と同様である。
〔実施例3〕
実施例1の一部を異ならせた例として「実施例3」を作成した。実施例3は、実施例1に比して、親水性シート29として、レーヨン(70重量%)及びPET(30重量%)からなるスパンレース不織布(坪量40g/m2)を用いた。それ以外は、実施例1と同様である。
〔比較例1〕
実施例2の一部を異ならせた例として「比較例1」を作成した。比較例1は、実施例2に比して、内層シート22として、疎水性シートである、実施例1における内層シート22と同じ不織布を用いた。それ以外は、実施例2と同様である。
比較例1は、対面する複合伸縮部形成シートが、対面する疎水性シート(外層シート21、内層シート22)から形成されている点で、本発明の比較例である(本発明の実施例ではない)。
〔比較例2〕
実施例2の一部を異ならせた例として「比較例2」を作成した。比較例2は、実施例2に比して、外層シート21と内層シート22とが全面的に接合されている。それ以外は、実施例2と同様である。比較例2は、外層シート21及び内層シート22に複合伸縮部4が形成されておらず、外層シート21と内層シート22とが全面的に接合されている点で、本発明の比較例である(本発明の実施例ではない)。
〔比較例3〕
比較例2の一部を異ならせた例として「比較例3」を作成した。比較例3は、比較例2に比して、内層シート22として、比較例1における内層シート22と同じ不織布を用いている。それ以外は、比較例2と同様である。比較例3は、外層シート21及び内層シート22に複合伸縮部4が形成されておらず、外層シート21と内層シート22とが全面的に接合されている点、並びに親水性シートを備えていない点で、本発明の比較例である(本発明の実施例ではない)。
前記各実施例及び比較例それぞれについて、前記〔液拡散面積の測定方法〕、前記〔液保持量の測定方法〕、下記〔乾燥時間(1回注入)の測定方法〕及び下記〔乾燥時間(繰り返し注入)の測定方法〕それぞれに従って、「液拡散性」、「液保持性」、「速乾性(1回注入)」及び「速乾性(繰り返し注入)」をそれぞれ評価した。尚、前記〔液拡散面積の測定方法〕及び前記〔液保持量の測定方法〕については、親水性シート単体で測定した。
〔乾燥時間(1回注入)の測定方法〕
サンプルとしておむつのウエスト部Fの部分を用いた。熱板の上に、サンプルを伸張状態で且つ押さえ付けシート27を熱板に対向させてセットする。次に、シリンジを用いて、サンプルの押さえ付けシート27と熱板との間に水(0.1mL)を注入し、サンプルを加圧(1.0kPa,5sec程度)する。そして、サンプルが乾燥するまでの時間(乾燥時間)を計測する。熱板としては、カトーテック株式会社製:KES−F7(サーモラボII)のBT板(面積:10×10cm2、温度:33℃)を使用する。測定環境は、23℃、50%RH、風速1.0m/secとする。
乾燥時間は、BT板の放熱量より求める。つまり、サンプルへの水の注入後、放熱量は増加し、すべての水が蒸発し、サンプルが乾燥すると、放熱量は、水の注入前の値まで減少する。従って、サンプルへの水の注入後から、水の注入前の放熱量になるまでの時間を「乾燥時間(1回注入)」とする。
〔乾燥時間(繰り返し注入)の測定方法〕
上記〔乾燥時間(1回注入)の測定方法〕と同様に、熱板の上に、サンプルを伸張状態で且つ押さえ付けシート27を熱板に対向させてセットする。次に、シリンジを用いて、サンプルの押さえ付けシート27と熱板との間に水(0.1mL)注入し、サンプルを加圧する(1.0kPa,5sec程度)。5分経過後、更に水(0.1mL)を注入する。以後同様に、5分毎に水(0.1mL)の注入を繰り返し行い、サンプルに水を5回(0.5mL)注入してから、サンプルが乾燥するまでの時間〔乾燥時間(繰り返し)〕を計測する。
前記各実施例及び比較例それぞれについて、前記〔液拡散面積の測定方法〕、〔液保持量の測定方法〕、〔乾燥時間(1回注入)の測定方法〕及び〔乾燥時間(繰り返し注入)の測定方法〕それぞれに従って測定された液拡散面積、液保持量、乾燥時間(1回注入)及び乾燥時間(繰り返し注入)の測定結果を、下記〔表1〕に示す。
Figure 0005041840
〔表1〕に示す測定結果から、例えば以下のことがわかる。
実施例1〜3及び比較例2の測定結果から、肌当接面形成シート(押さえ付けシート27)と非肌当接面形成シート(外層シート21)との間に親水性シートを配設することにより、ウエスト部に吸収された汗が乾燥しやすい(速乾性が高い)ことがわかる。実施例1〜3の測定結果から、液拡散性がよく、液保持性が低い親水性シートを用いる方が、繰り返し発汗した際にも、速乾性の効果が持続することがわかる。また、実施例1及び2並びに比較例2の測定結果から、ウエスト部に、全面接合をしない複合伸縮部を備えることで、汗の蒸散性が向上することがわかる。主に比較例1及び3の測定結果から、ウエスト部に親水性シートを配設せず、ウエスト部のシートのすべてが疎水性不織布からなる構成では、複合伸縮部の有無によらず、速乾性の効果がないことがわかる。
図1は、本発明の吸収性物品の第1実施形態であるパンツ型使い捨ておむつを示す斜視図である。 図2は、図1に示すパンツ型使い捨ておむつを展開し、伸長した状態を示す平面図である。 図3は、図2に示すパンツ型使い捨ておむつの分解斜視図である。 図4は、図2に示すIV−IV線断面図である。 図5は、図2に示すV−V線断面図である。 図6は、図1に示すパンツ型使い捨ておむつにおける吸収性コアを示す図で、(a)は平面図、(b)は(a)に示すB−B断面図、(c)は(a)に示すC−C断面図である。 図7は、腸骨を示す説明図である。 図8は、着用者のウエストフラップにおけるずれ落ち力の算出方法を示す説明図である。 図9は、上前腸骨棘高前後長の測定方法を示す説明図である。 図10は、複合伸縮部を一部破断して示す斜視図である。 図11は、複合伸縮部を伸長状態で示す平面図である。 図12は、図1に示すパンツ型使い捨ておむつの一製造方法の全容を示す斜視図である。 図13は、図12に示すパンツ型使い捨ておむつの製造方法のうち、複合伸縮部、非機能化領域及びレッグ弾性部材切断領域を形成する工程を中心として示す概念図である。 図14は、図12に示すパンツ型使い捨ておむつの製造方法のうち、複合伸縮部を形成する工程を中心として示す概念図である。 図15は、第1実施形態のパンツ型使い捨ておむつについて、押さえ付けシートを折り返す前の状態を示す断面図(図5対応図)である。 図16は、複合伸縮部の縦断面の部分拡大図で、(a)は伸長状態を示す図、(b)は収縮し、襞が形成された状態を示す図である。 図17は、複合伸縮部、非機能化領域及びレッグ弾性部材切断領域を形成する工程において、押さえ付けシート連続体の合流位置を変えた例を示す概念図(図13対応図)である。 図18は、本発明の吸収性物品の第2実施形態であるパンツ型使い捨ておむつにおける長手方向端部近傍の断面図(図5対応図)である。 図19は、第2実施形態のパンツ型使い捨ておむつについて、押さえ付けシートを折り返す前の状態を示す断面図(図15対応図)である。 図20は、本発明の吸収性物品の第3実施形態であるパンツ型使い捨ておむつにおける長手方向端部近傍の断面図(図5対応図)である。 図21は、本発明の吸収性物品の第4実施形態であるパンツ型使い捨ておむつにおける長手方向端部近傍の断面図(図5対応図)である。 図22は、複合伸縮部の他の形態を伸長状態で示す平面図(図11対応図)である。 図23は、複合伸縮部の更に他の形態を一部破断して示す斜視図(図10対応図)である。 図24は、複合伸縮部の更に他の形態を伸長状態で示す平面図(図11対応図)である。
符号の説明
1 パンツ型使い捨ておむつ(吸収性物品)
11 サイドシール部
12 ウエスト開口部
13 レッグ開口部
2 外包材
21 外層シート
22 内層シート
23 胴回り弾性部材
24 ウエスト弾性部材
25 レッグ弾性部材
26 前股弾性部材
27 押さえ付けシート
29 親水性シート
3 吸収性本体
32 表面シート
33 裏面シート
34 吸収性コア
35 側方カフス
36 側方カフス弾性部材
37 側方カフス形成用シート
4 複合伸縮部
41 接合部
42 複合伸縮部形成弾性部材
43 襞
44 端部
51 非機能化領域
52 レッグ弾性部材切断領域
61,66 ニップロール
62 複合伸縮部形成ロール
62A 複合伸縮部形成部
62B 非機能化領域形成部
62C レッグ弾性部材切断領域形成部
63 アンビルロール
64 接着剤塗工装置
65 揺動ガイド
G1 胴回りギャザー
G2 ウエストギャザー
G3 レッグギャザー
G4 前股ギャザー
1S おむつ連続体
13S トリム
2S 外包材連続体
2S’ 親水性シート接合連続体
21S 外層シート連続体
22S 内層シート連続体
27S 押さえ付けシート連続体
29S 親水性シート連続体
3S 吸収性本体連続体
A 腹側部
B 背側部
C 股下部
D 胴回り部
D1 上方胴回り部
D2 下方胴回り部
E 前股部
F ウエストフラップ

Claims (4)

  1. 吸収性コアを含む吸収性本体と吸収性本体の長手方向両端部から長手方向外方にそれぞれ延出したウエストフラップとを備えた吸収性物品であって、
    少なくとも背側のウエストフラップは、その肌当接面を形成する肌当接面形成シート及びその非肌当接面を形成する非肌当接面形成シートが疎水性シートからなり、肌当接面形成シートと非肌当接面形成シートとの間に親水性シートが配設され、親水性シートと非肌当接面形成シートとの間に弾性部材が配設されており、
    少なくとも背側のウエストフラップには、複合伸縮部から形成されたウエストギャザーが設けられており、
    前記複合伸縮部は、対面する複合伸縮部形成シートが複合伸縮部の伸縮方向に間欠的で且つそれに直交する方向において間欠的又は連続的な接合部により互いに接合され、対面する複合伸縮部形成シートそれぞれが各々複数本の複合伸縮部形成弾性部材に亘って連続して延びる複数本の襞を形成することにより構成されており、
    対面する前記複合伸縮部形成シートは、親水性シートと非肌当接面形成シートとの間に介在させた別のシートと非肌当接面形成シートとからなり、
    前記吸収性本体の非肌当接面側に接合された外包材と、吸収性本体の長手方向端部の肌当接面側を覆う押さえ付けシートとを備え、
    外包材は、外層シート、内層シート及び両シート間に配設された複数本の弾性部材を備え、
    前記肌当接面形成シートは押さえ付けシートからなり、前記親水性シートは、外層シート及び内層シートの何れとも異なるシートからなり、
    前記押さえ付けシートは、前記外層シートと一体的に構成されており、前記吸収性本体の肌当接面側に折り返されており、
    前記ウエストフラップにおける対面する前記複合伸縮部形成シートは、前記別のシートである前記内層シートと、前記非肌当接面形成シートである前記外層シートからなり、
    前記内層シートも疎水性シートからなり、
    前記親水性シートは、前記ウエストフラップにおいて、前記押さえ付けシートと前記内層シートとの間に配設されており、且つ該親水性シートは、胴回り部における、前記押さえ付けシートと前記吸収性本体の長手方向端部の肌当接面との間に配設されている、吸収性物品。
  2. 前記複合伸縮部は、対面する前記複合伸縮部形成シートが、複合伸縮部の伸縮方向に直交する方向において間欠的な前記接合部により互いに接合され、前記複合伸縮部形成弾性部材が、該接合部を通らないように配されると共に複合伸縮部形成弾性部材の両端部において、対面する複合伸縮部形成シートに固定されることにより構成されている請求項1記載の吸収性物品。
  3. 腹側のウエストフラップも、前記肌当接面形成シート、前記非肌当接面形成シート、前記親水性シート及び前記弾性部材を備えており、
    腹側のウエストフラップにも、前記複合伸縮部から形成されたウエストギャザーが設けられている請求項1又は2に記載の吸収性物品。
  4. 前記外包材は、長手方向に腹側部、股下部及び背側部に区分されており、外包材における腹側部及び背側部の両側縁部同士が接合されて一対のサイドシール部、ウエスト開口部及び一対のレッグ開口部が形成され、パンツ型になされた請求項1〜の何れか1項に記載の吸収性物品。
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