JP5040777B2 - マイクロアレイ用プラスチック基板 - Google Patents
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Description
板に高密度にDNA断片を配列点着し、このDNA断片と検体からのDNA断片とをハイブリダイズさせて遺伝子の発現をみるDNAマイクロアレイが用いられるようになった。
また、このようなカバーガラスはカバーガラスに下駄の歯状にガラスを貼りあわせて作製される。ガラスは割れ易く薄いカバーガラスにガラスを貼りあわせる作業は大変な手間である。
(1)生物由来物を捕獲する物質を点着固定した検体捕獲部を形成し、検体捕獲部に検体となる溶液を接触させ、検出目的とする生物由来物を捕獲してその有無又は量を判定するマイクロアレイの作製に用いるプラスチック製の基板であって、
基板本体とカバーから成り、
前記基板本体は前記基板本体の表面中央部に凹状となった検体捕獲部を有し、かつ、前記検体捕獲部の外縁部に第一溝部が形成され、
前記カバーは表面から突出した凸部を有し、かつ、前記カバーの前記凸部が形成された面の周縁部に第二溝部が形成され、
前記第一溝部及び前記第二溝部には硬化性物質が充填され、
前記基板本体の前記検体捕獲部と前記カバーの前記凸部は、前記基板本体の前記検体捕獲部の表面と前記カバーとの間に一定の大きさの間隙を形成し、かつ、前記第一溝部及び前記第二溝部が対向するように嵌合することを特徴とするマイクロアレイ用プラスチック基板。
(2)前記基板本体と前記カバーとを嵌合させ、生物由来物を捕獲した後に、前記基板本体から前記カバーを取り外せることが可能である請求項1記載のマイクロアレイ用プラスチック基板。
(3)前記カバーにおいて、前記凸部よりも中心側に1個以上の貫通孔を有し、前記基板本体と前記カバーを嵌合させた後、前記貫通孔を介して前記基板本体の前記検体捕獲部の表面と前記カバーとの間隙に検体を注入することができる請求項1又は2記載のマイクロアレイ用プラスチック基板。
(4)前記第二溝部に1個以上の貫通孔を有する請求項3記載のマイクロアレイ用プラスチック基板。
(5)生物由来物を捕獲後に、前記基板本体から前記カバーを機械的に取り外せることが可能である請求項4記載のマイクロアレイ用プラスチック基板。
(6)前記硬化性物質が熱硬化性物質である請求項1ないし5のいずれか一項に記載のマイクロアレイ用プラスチック基板。
(7)前記熱硬化性物質がシリコーン樹脂である請求項6記載のマイクロアレイ用プラスチック基板。
(8)請求項1〜7いずれか記載のマイクロアレイ用プラスチック基板の前記検体捕獲部に生物由来物を捕獲する物質を点着固定したマイクロアレイ。
イでのハイブリダイゼーションにおける検体となるDNA溶液の基板との接触が、均一に
かつ確実に行えることにより、ハイブリダイゼーションでのDNAの反応が均一に行える
こととなり再現性の高い検出結果を得ることができる。また、プラスチック化が可能とな
り、従来のガラス製の基板およびカバーに較べて、安いコストでの供給が可能となる。
まず、本発明のマイクロアレイ用基板本体に使用するプラスチックの材質であるが、DNAマイクロアレイを初めとして、検体の検出方法には蛍光を用いることが主流となっており、基板自身が蛍光を発すると検出ができなくなるため、自己蛍光を発しないものが好ましい。さらにDNAマイクロアレイでの操作においては沸騰水中に浸漬するなどの加熱操作があることから耐熱性を有する樹脂であることが好ましい。このような樹脂として、環状ポリオレフィン樹脂やETFEなどのフッ素樹脂等が挙げられる。
すことから検出時の自己蛍光性については考慮する必要はない。しかし中の溶液状態を確認する必要があることから、透明であることが好ましい。このような要求特性を満たすプラスチックとしてはポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン、環状ポリオレフィン、ポリカーボネイトなどが挙げられる。
シリコーン樹脂とは、シロキサン結合を骨格とした高分子有機化学物一般を指すが、特に室温で硬化するシリコーン樹脂が好ましい。
カバーについては、特に規定はないが、嵌合の対象となるマイクロアレイ本体がスライドグラス状であることから、この形状に合った形が好適であり、形状としては四角形であることが好ましい。
図1は本発明の一実施例となるプラスチック製マイクロアレイ用プラスチック基板の本体とカバーがセットされた状態を表す模式図、図2は本発明の一実施例となるマイクロアレイ用基板本体を表す模式図、図3は本発明の一実施例となるカバーを表す模式図、図4は図1のI−II方向の断面図である。
検体捕獲部(7)は、基板を射出成形等によって基板表面中央部に凹部を形成させる。
の深さ及びカバー(2)の凸部(6)の高さにより調整される。この間隙の大きさは15
〜200μmであることが好ましい。15μm未満であると検体の溶液量が少なく十分なハ
イブリダイズができず、200μmを超えると検体の溶液量が多くなりより多くのサンプ
ルの準備が必要となる。
溝部(4)、(5)に硬化性物質を充填し硬化させることによって、基板本体(1)とカバー(2)との嵌合がより強固になる。
イクロアレイでのハイブリダイゼーションを例に記載する。
なお、本発明のマイクロアレイ用プラスチック基板の形態、使用方法については以下に記載する限りではない。
ハイブリダイゼーションが終了した後、カバーを外し、洗浄等を行いスキャナーなどの読み取り装置で、DNAの捕獲状況を確認する。カバーを外す際に、シリコーン樹脂は、基板本体溝部(4)と基板本体(1)との界面で剥離してカバー溝部(5)に残る場合と、カバー溝部(5)とカバー(2)との界面で剥離して基板本体溝部(4)に残る場合とがある。
2 カバー
3 貫通孔
4 基板本体溝部
5 カバー溝部
6 カバー凸部
7 検体捕獲部
8 間隙
9 貫通孔
Claims (8)
- 生物由来物を捕獲する物質を点着固定した検体捕獲部を形成し、検体捕獲部に検体となる溶液を接触させ、検出目的とする生物由来物を捕獲してその有無又は量を判定するマイクロアレイの作製に用いるプラスチック製の基板であって、
基板本体とカバーから成り、
前記基板本体は前記基板本体の表面中央部に凹状となった検体捕獲部を有し、かつ、前記検体捕獲部の外縁部に第一溝部が形成され、
前記カバーは表面から突出した凸部を有し、かつ、前記カバーの前記凸部が形成された面の周縁部に第二溝部が形成され、
前記第一溝部及び前記第二溝部には硬化性物質が充填され、
前記基板本体の前記検体捕獲部と前記カバーの前記凸部は、前記基板本体の前記検体捕獲部の表面と前記カバーとの間に一定の大きさの間隙を形成し、かつ、前記第一溝部及び前記第二溝部が対向するように嵌合することを特徴とするマイクロアレイ用プラスチック基板。 - 前記基板本体と前記カバーとを嵌合させ、生物由来物を捕獲した後に、前記基板本体から前記カバーを取り外せることが可能である請求項1記載のマイクロアレイ用プラスチック基板。
- 前記カバーにおいて、前記凸部よりも中心側に1個以上の貫通孔を有し、前記基板本体と前記カバーを嵌合させた後、前記貫通孔を介して前記基板本体の前記検体捕獲部の表面と前記カバーとの間隙に検体を注入することができる請求項1又は2記載のマイクロアレイ用プラスチック基板。
- 前記第二溝部に1個以上の貫通孔を有する請求項3記載のマイクロアレイ用プラスチック基板。
- 生物由来物を捕獲後に、前記基板本体から前記カバーを機械的に取り外せることが可能である請求項4記載のマイクロアレイ用プラスチック基板。
- 前記硬化性物質が熱硬化性物質である請求項1ないし5のいずれか一項に記載のマイクロアレイ用プラスチック基板。
- 前記熱硬化性物質がシリコーン樹脂である請求項6記載のマイクロアレイ用プラスチック基板。
- 請求項1〜7いずれか記載のマイクロアレイ用プラスチック基板の前記検体捕獲部に生物由来物を捕獲する物質を点着固定したマイクロアレイ。
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