JP5040749B2 - ガス検出片自動曝露装置及び方法 - Google Patents
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Description
上記の構成においては、所定の位置に配置された密閉容器3を、検出薬注入管11が設置された方向へ駆動機構6が移動させることにより、検出薬注入管11と当接した検出薬注入管11側の箔材32aが破断する。また、駆動機構6が密閉容器3をさらに検出薬注入管11側へ移動させることにより、検出薬注入管11に突き当たったガス検出片12に検出薬を注入する。さらに、駆動機構6が密閉容器3をさらに検出薬注入管11側へ移動させることにより、検出薬注入管11に突き当たった検出片12と当接した箔材32bが破断する。その後、駆動機構6が、検出薬注入管11と反対側の箔材32bが破断した密閉容器3を穴12側に移動させることにより、穴12を介して収納ボックス1の外へ密閉容器3を排出する。
これにより、検出片の開封、検出薬の注入、及びガス検出片の曝露といった一連の作業を自動的に繰り返し行える。このため、これらの作業を人手で行う場合に必要となる労力を削減できる。しかも、ガス検出の際の密閉容器3の移動方向は一次元あるため、密閉容器3の移動を実現する駆動機構6の構成は単純であり、ガス検出を実行する際に大きな作業スペースは必要としない。
密閉容器3の直線移動方向と平行な両側面にはラック歯車31が取り付けられている。また、密閉容器3の、直線移動方向と垂直な両側面には僅かな力で破断可能な箔材32a、32bが配置されている。密閉容器3はガス検出片2を収納した状態で箔材32a、32bによって密封されている。
回転モータ4を左回転(矢印C方向に回転)させると、平歯車41からラック歯車31に回転力が伝達されて、密閉容器3が収納ボックス1の検出薬注入管11の方向(矢印A方向)へ直線移動する。図5に示すように、密閉容器3が検出薬注入管11に当接すると、僅かな力で破断可能な箔材32aは検出薬注入管11によって破断され、密閉容器3が開封される。
また、ガス検出中の密閉容器3の移動方向は一次元あるため、密閉容器3の移動は単純な機構で実現でき、しかもガス検出を実行する際に大きな作業スペースは必要としない。
例えば、上記実施形態においては、収納ボックスの最上段に配置されている密閉容器を開封して試験片に検出薬を注入し、曝露した上で収納ボックスから排出する構成を例としたが。密閉容器の幅方向の端に配置されている密閉容器を開封して試験片に検出薬を注入し、曝露した上で収納ボックスから排出する構成としてもよい。この場合には、コイルバネを収納ボックスの底面ではなく、内側の側壁に設置すればよい。
また、上記実施形態においては、密閉容器の直線移動方向と平行な両側面にラック歯車が取り付けられた構成を例としたが、一側面にのみラック歯車が設けられていても良い。
このように、本発明は、様々な変形が可能である。
2 ガス検出片
3 密閉容器
4、5 回転モータ
6 駆動機構
7 外気
11 検出薬注入管
12 穴
13 コイルバネ
31 ラック歯車
32a、32b 箔材
41、51 平歯車
61 段差
101 底面
102 天井面
131 復元力
301 最上段の密閉容器
302 2段目の密閉容器
Claims (7)
- 検出片を収納した上で両端の開口がそれぞれ箔状部材で塞がれた1以上の容器を収納する箱状の収納部材と、
前記容器のうち、前記収納部材内の所定の位置に配置されているものを、その開口同士を結ぶ方向に沿って移動させる駆動機構とを有し、
前記収納部材は、前記容器の開口同士を結ぶ方向に沿った内面の一方に、所定のガス成分を検出するための検出薬を導入する検出薬注入管が、その対面側に前記容器が通り抜けることが可能な穴が、それぞれ配置されていることを特徴とするガス検出片自動曝露装置。 - 前記駆動機構が、前記所定の位置に配置された容器を前記検出薬注入管が設置された側である第1の方向に移動させることにより、
前記第1の方向側の前記箔材が前記検出薬注入管と当接して破断し、
前記検出薬注入管が、突き当たった前記検出片に前記検出薬を注入し、
前記第1の方向と反対方向の第2の方向側の前記箔材が、前記検出薬注入管に突き当たった検出片と当接して破断し、
前記駆動機構が、前記第2の方向側の前記箔材が破断した容器を前記第2の方向側に移動させることにより、前記穴を介して前記収納部材の外へ前記容器を排出することを特徴とする請求項1記載のガス検出片自動曝露装置。 - 前記検出薬注入管は、段差部が設けられて先端部が細くなっており、前記段差部が前記容器に接することによって前記検出薬注入管に突き当たった前記検出片の前記第1の方向への移動が停止し、前記容器のみが移動することを特徴とする請求項1又は2記載のガス検出片自動曝露装置。
- 前記駆動機構は、前記容器の向かい合う二辺の少なくとも一方に設けられたラックと、駆動源に取り付けられたピニオンとの噛み合わせによって、前記容器に駆動力を伝達することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載のガス検出片自動曝露装置。
- 前記収納部材から容器が排出された後で、前記収納部材内の他の容器を前記所定の位置に配置する容器配置手段を有することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載のガス検出片自動曝露装置。
- 前記所定の位置は前記収納部材の上部近傍であり、前記容器配置手段は、前記収納部材内に収容された容器を、上方向に付勢することを特徴とする請求項5記載のガス検出片自動曝露装置。
- 検出片を収納した上で両端の開口がそれぞれ箔状部材で塞がれ、箱状の収納部材内の所定の位置に配置された容器を、前記開口同士を結ぶ方向に沿った前記収納部材の内面の一方に設置されている検出薬注入管側である第1の方向に移動させることにより、
前記第1の方向側の前記箔材を前記検出薬注入管と当接させて破断し、
前記検出薬注入管と突き当たった前記検出片に所定のガス成分を検出するための検出薬を注入し、
前記第1の方向と反対方向の第2の方向側の前記箔材を、前記検出薬注入管に突き当たった検出片と当接させて破断し、
前記第2の方向側の前記箔材が破断した容器を前記第2の方向側に移動させることにより、前記穴を介して前記収納部材の外へ前記容器を排出することを特徴とするガス検出片自動曝露方法。
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