JP5040740B2 - エンジンの可変動弁制御装置 - Google Patents

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Description

本発明はエンジンの可変動弁制御装置に関する。
従来のエンジンの可変動弁制御装置として、エンジン始動時に吸気弁又は排気弁のリフト量及び開閉時期を制御して、エミッションの悪化を抑制するものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−214203号公報
しかしながら、上述した従来のエンジンの可変動弁制御装置は、バッテリ電圧が低下しているときにエンジンを始動すると、可変動弁機構の応答性が悪くなり多量のエミッションを発生させてしまうので、バッテリ電圧の低下時には、単に可変動弁機構の制御を禁止するものであった。
したがって、バッテリ電圧が十分なとき、すなわち可変動弁機構の応答性に何ら問題がないときに、可変動弁機構を制御してエミッションを抑制するものではなかった。そのため、エミッションが悪化するという問題点があった。
本発明は、このような従来の問題点に着目してなされたものであり、エンジン始動時のエミッションを向上させることを目的とする。
本発明は、吸気弁のリフト・作動角を連続的に拡大、縮小させることができるリフト作動角可変機構を備えるエンジンの可変動弁制御装置であって、エンジンが完爆したか否かを判定する完爆判定手段と、エンジン始動から完爆後所定時間が経過するまでの間は、前記吸気弁のリフト・作動角を大リフト・大作動角に設定する大リフト・大作動角設定手段と、エンジン始動から完爆後所定時間が経過した後に、前記吸気弁のリフト・作動角を小リフト・小作動角に設定する小リフト・小作動角設定手段と、前記吸気弁のリフト・作動角を小リフト・小作動角に設定した後に、点火時期を完爆判定前の点火時期よりも遅角させる点火時期遅角手段と、を備える。
完爆判定前の吸気弁のリフト・作動角を大リフト・大作動角に設定したため、エンジン始動時のエミッションを向上させることができる。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態について説明する。
図1は、吸気弁可変動弁機構を備えたエンジンの構成を示す図である。
エンジン1は、クランクケース10と、クランクケース10に連結されるシリンダブロック20と、シリンダブロック20の頂部を覆うシリンダヘッド30とを備える。
クランクケース10の内部には、クランクシャフト11が回転可能に支持される。クランクシャフトの一端にはフライホイール13が連結される。フライホイール13の外周にはリングギヤ14が形成される。エンジン1の始動時には、このフライホイール13の外周に形成されたリングギヤ14を介して、スタータモータ12によってクランクシャフト11に始動トルクが与えられる。
シリンダブロック20には、複数のシリンダ21が形成される。図1では図面の煩雑を防止するため、1つのシリンダのみを記載してある。シリンダ21には、ピストン22が摺動自在に嵌合する。ピストン22は、コンロッド23によってクランクシャフト11に連結される。
シリンダヘッド30には、燃焼室31の頂壁に開口する吸気通路32と排気通路33とが形成され、燃焼室31の頂壁中心に点火栓34が設けられる。また、シリンダヘッド30には、吸気通路32の開口を開閉する一対の吸気弁35と、排気通路33の開口を開閉する一対の排気弁36とが設けられる。図1では図面の煩雑を防止するため、一方の吸気弁及び排気弁のみを記載してある。さらに、シリンダヘッド30には、吸気弁35を開閉駆動すると共にその開閉時期を任意の時期に設定できる吸気弁可変動弁機構100と、排気弁36を開閉駆動する排気カムシャフト37とが設けられる。
吸気通路32には、上流から順にエアクリーナ321と、吸気温センサ322と、エアフローセンサ323と、燃料噴射弁324とが設けられる。
エアクリーナ321は、空気中に含まれる異物を除去する。吸気温センサ322は、エンジン1に吸入される空気の温度(吸気温)を検出する。エアフローセンサ323は、エンジン1に吸入される空気の流量(吸気量)を検出する。燃料噴射弁324は、エンジン運転状態に応じて燃料を噴射する。
排気通路33には、排気中の炭化水素や窒素酸化物等の有害物質を取り除く触媒コンバータ331が設けられる。
コントローラ200は、中央演算装置(CPU)、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)及び入出力インタフェース(I/Oインタフェース)を備えたマイクロコンピュータで構成される。コントローラ200には、運転状態を検出するべく、上述したセンサ信号のほかにも、エンジン1の水温を検出するエンジン水温センサ201、クランク角に基づいてエンジン回転速度を検出するエンジン回転速度センサ202等の各種センサからの信号が入力される。
また、その他にもイグニッションキースイッチ203やスタータスイッチ204からの信号が入力される。運転者のキー操作によって、イグニッションキースイッチ203がオンにされると車載バッテリからの電源が投入され、スタータスイッチ204がオンにされるとクランキングが開始される。
次に、図2を参照して、吸気弁可変動弁機構100について説明する。図2は、吸気弁可変動弁機構100の斜視図である。
吸気弁可変動弁機構100は、吸気弁35のリフト・作動角を変化させるリフト・作動角可変機構110と、吸気弁35のリフト中心角(吸気弁35が最大リフトを迎えるクランク角度位置)の位相を進角又は遅角させる位相可変機構140とを備え、吸気弁35のバルブタイミングを可変制御する。なお、図2では1つの気筒に対応する一対の吸気弁35及びその関連部品のみを簡略的に図示している。
まず、リフト・作動角可変機構110の構成について説明する。
吸気弁35の上方には、気筒列方向に延びる中空状の駆動軸113が設けられる。駆動軸113は、一端部に設けられたスプロケット142等を介して、図示しないベルトやチェーンでクランクシャフト11と連係され、クランクシャフト11に連動して軸周りに回転する。
駆動軸113には、気筒ごとに、一対の揺動カム120が駆動軸113に対して回転自在に取り付けられる。この一対の揺動カム120が駆動軸113を中心として所定の回転範囲で揺動(上下動)することによって、その下方に位置する吸気弁のバルブリフタ119が押圧され、吸気弁35が下方にリフトする。なお、一対の揺動カム120は、互いに円筒等で同位相に固定されている。
駆動軸113の外周には、円筒状の駆動カム115が圧入等によって固定される。駆動カム115の中心P4(図3参照)は、駆動軸113の軸心P3(図3参照)から所定量だけ偏心した位置にある。駆動カム115は、揺動カム120から軸方向に所定の距離だけ離れた位置に固定される。そして、駆動カム115の外周面には、リンクアーム125の基端125aが、回転自在に嵌合する。
駆動軸113の斜め上方には、制御軸116が、駆動軸113と平行に気筒列方向へ延びて、回転自在に支持される。
制御軸116の一端部には、制御軸116を所定回転角度範囲内で回転させるリフト量制御アクチュエータ130が設けられる。リフト量制御アクチュエータ130は、エンジン1の運転状態を検出するコントローラ200からの制御信号に基づいて、第1油圧装置205によって制御される。
制御軸116の外周面には、制御カム117が圧入等によって固定される。制御カム117の中心P1(図3参照)は、制御軸116の軸心P2(図3参照)から所定量だけ偏心した位置にある。制御カム117には、ロッカアーム118が、制御カム117の外周面に回転自在に嵌合する。ロッカアーム118は、制御カム117の軸心P1を支点として揺動する。
ロッカアーム118は、制御カム117に支持される中央の基端部118aを中心に、軸方向と垂直に左右方向に伸び、その両端には一端部118bと他端部118c(図3参照)とを有する。そして一端部118bと揺動カム120とがリンク部材126によって連結され、他端部118cとリンクアーム125の端部125bとが連結される。
次に、位相可変機構140の構成について説明する。
位相可変機構140は、位相角制御アクチュエータ141と第2油圧装置206とを備える。
位相角制御アクチュエータ141は、スプロケット142と駆動軸113とを所定の角度範囲内において相対的に回転させる。
第2油圧装置206は、エンジン1の運転状態を検出するコントローラ200からの制御信号に基づいて、位相角制御アクチュエータ141を制御する。
第2油圧装置206による位相角制御アクチュエータ141への油圧制御によって、スプロケット142と駆動軸113とが相対的に回転し、リフト中心角が進角又は遅角する。
続いてリフト・作動角可変機構110の作用を詳述する。
図3(A)(B)は、リフト・作動角可変機構110の駆動軸方向視図である。図3(A)は、吸気弁35のゼロリフト時における揺動カム120の最小揺動時及び最大揺動時の位置を示す図である。図3(B)は、吸気弁35のフルリフト時における揺動カム120の最小揺動時及び最大揺動時の位置を示す図である。
ここで、吸気弁のゼロリフト時とは、吸気弁35がリフトしないことをいう(つまり吸気弁のリフト量はゼロ)。また、吸気弁のフルリフト時とは、吸気弁35が最大のリフト量となることをいう。
図3(A)に示すように、制御カム117の中心P1が制御軸116の軸心P2の上方に位置し、制御カムの厚肉部117aが制御軸116に対して上方に位置しているときは、ロッカアーム118は全体として上方へ位置し、揺動カム120の端部120aが相対的に上方へ引き上げられた状態となる。つまり、揺動カム120の初期位置は、カム面120bがバルブリフタ119から離れる方向に傾く(図3(A)の左側参照)。したがって、駆動軸113の回転に伴って揺動カム120が揺動した際に、基円面120cが長くバルブリフタに接触し続け、カム面120bがバルブリフタに接触する期間が短くなる。このため、吸気弁35の最大リフト量が小さくなる(図3(A)の右側参照)。また、吸気弁35の開時期から閉時期までのクランク角度区間、つまり吸気弁35の作動角も縮小する。
一方、図3(B)に示すように、制御カム117の中心P1が制御軸116の軸心P2の下方に位置し、制御カムの厚肉部117aが制御軸116に対して下方に位置している場合には、ロッカアーム118は全体として下方へ位置し、揺動カム120の端部120aが相対的に下方へ押し下げられた状態となる。つまり、揺動カム120の初期位置は、カム面120bがバルブリフタ119に近付く方向に傾く(図3(B)の左側参照)。したがって、駆動軸113の回転に伴って揺動カム120が揺動した際に、バルブリフタ119と接触する部位が基円面120cからカム面120bへと直ちに移行する。このため、吸気弁35の最大リフト量が大きくなる(図3(B)の右側参照)。また、吸気弁35の作動角も拡大する。
図4は、吸気弁可変動弁機構100の作用を説明する図である。
先に図3を参照して説明した制御カム117の初期位置は連続的に変化させ得るので、これに伴って、吸気弁35のバルブリフト特性は連続的に変化する。つまり、図4の実線に示したように、吸気弁可変動弁機構100は、リフト・作動角可変機構110によって、吸気弁35のリフト量及び作動角を、両者同時に連続的に拡大、縮小させることができる。各部のレイアウトによるが、例えば、吸気弁35のリフト量及び作動角の大小変化に伴い、吸気弁35の開時期と閉時期とがほぼ対称に変化する。
さらに、図4の破線に示したように、吸気弁可変動弁機構100は、位相可変機構140によって、リフト中心角を進角又は遅角させることができる。
このように、リフト・作動角可変機構110と位相可変機構140とを組み合わせることによって、吸気弁可変動弁機構100は、任意のクランク角度位置で吸気弁35を開閉でき、吸気弁35の閉時期を任意の時期に設定することができる。つまり、吸気弁35のバルブタイミングを任意に設定することができる。
ここで、最終的に外気に排出される排気中のハイドロカーボンの濃度を低減するためには、エンジン始動から完爆までの間にエンジン1から排出されるハイドロカーボンを低減することと、触媒を早期に活性させることが重要である。以下、図5を参照してこの点について説明する。
図5は、エンジン始動時にエンジン1から排出される排気中のハイドロカーボンの濃度を示した図である。なお実線が排気中のハイドロカーボンの濃度を示し、破線がエンジン回転速度を示す。
エンジン始動から完爆までの間は、完爆させるために噴射した燃料のうちの未燃燃料がエンジン1から排出される。そのため、図5に実線で示すように、エンジン1から排出される排気中のハイドロカーボンの濃度は、完爆時に最も高くなる。しかし、冷機始動の場合には、完爆までの間に触媒を活性させることは難しい。
よって、上述したように、最終的に外気に排出される排気中のハイドロカーボンの濃度を低減するためには、この完爆時近傍に排出されるハイドロカーボンを低減することが重要となる。そして、完爆後は、触媒を早期に活性させることが重要となる。
図6は、吸気弁を小リフト・小作動角としてエンジン1を始動させたときと、大リフト・大作動角としてエンジン1を始動させたときとの、完爆時における排気中のハイドロカーボン濃度の違いを示した図である。
図6に示すように、吸気弁を大リフト・大作動角としてエンジン1を始動させたときの方が、完爆時における排気中のハイドロカーボン濃度は低くなる。なお点火時期を遅角させるほど、排気中のハイドロカーボン濃度が高くなるのは、点火時期の遅角により未燃燃料が増加するためである。
そこで、本実施形態では、エンジン始動から完爆後所定時間経過するまでは、吸気弁を大リフト・大作動角に設定する。これによって、完爆時近傍に排出されるハイドロカーボンを相対的に低減することができる。
そして完爆後は、吸気弁を小リフト・小作動角に設定する。完爆後に吸気弁を小リフト・小作動角に設定するのは、小リフト・小作動角のときは、大リフト・大作動角のときよりも噴射燃料が少ない。そうすると、その分だけ未燃燃料も少なくなるので、大リフト・大作動角のときよりも点火時期を遅角させることができ、排気温度を高くすることができるためである。これによって、完爆後は触媒を早期に活性させることができる。
以下では、このハイドロカーボンの排出濃度低減制御について説明する。
図7は、ハイドロカーボンの排出濃度低減制御を示すフローチャートである。本制御はイグニッションキースイッチ203がオンである間は所定時間(例えば10ミリ秒)ごとに実行される。
ステップS1において、コントローラ200は、クランキング中か否かを判定する。具体的には、スタータスイッチ204がオンか否かを判定する。コントローラ200は、スタータスイッチ204がオンであればステップS2に処理を移行し、オフであれば今回の処理を終了する。
ステップS2において、コントローラ200は、吸気弁35を大リフト・大作動角に設定する。
ステップS3において、コントローラ200は、完爆を判定する。具体的にはクランキング開始後にエンジン回転速度が所定速度(完爆回転速度)を超えて上昇したときに完爆と判定する。コントローラ200は、完爆を判定したときはステップS4に処理を移行し、そうでなければ今回の処理を終了する。
ステップS4において、コントローラ200は、完爆後所定時間が経過したか否かを判定する。コントローラ200は、完爆後所定時間を経過していればステップS5に処理を移行し、そうでなければ今回の処理を終了する。
ステップS5において、コントローラ200は、吸気弁35を小リフト・小作動角に設定する。
ステップS6において、コントローラ200は、点火時期を完爆判定前よりも遅角させる。
図8は、ハイドロカーボンの排出濃度低減制御の動作を示すタイムチャートである。なお発明の理解を容易にするため、吸気弁を小リフト・小作動角としたままエンジンを始動したときの動作を破線で示す。以下、図7のフローチャートとの対応を明確にするため、フローチャートのステップ番号を併記して説明する。
時刻t0で、運転者がエンジン始動操作を行ってスタータスイッチ204をオンにすると、コントローラ200は、スタータモータ12を駆動させてクランキングを開始するとともに(図8(A);S1でYes)、吸気弁35を大リフト・大作動角に設定する(図8(C);S2)。
時刻t1で、エンジン回転速度が完爆回転速度に達すると(図8(A))、コントローラ200は完爆を判定する(S3でYes)。
時刻t2で完爆判定されてからの時間が所定時間に達すると(S4でYes)、コントローラ200は、吸気弁35を小リフト・小作動角に設定するとともに(図8(C);S5)、点火時期を完爆判定前よりも遅角させる(図8(B);S6)。
このように、エンジン始動から完爆判定後、所定時間が経過するまでの間、吸気弁35を大リフト・大作動角に設定したので、図8(D)に示すように、この間を小リフト・小作動角に設定したときと比べてエンジン1から排出される排気中のハイドロカーボンの濃度を低減することができる。また、完爆判定後、所定時間を経過した後は、吸気弁35を小リフト・小作動角に設定して、点火時期を完爆判定前よりも遅角させたので、図8(E)に示すように、この間を小リフト・小作動角に設定したときと同等の触媒暖機効果を得ることができる。
以上説明した本実施形態によれば、エンジン始動から完爆判定後、所定時間が経過するまでの間は吸気弁35を大リフト・大作動角に設定した。ここで、エンジン1の特性として、吸気弁35を大リフト・大作動角としてエンジン1を始動させたときの方が、小リフト・小作動角としてエンジン1を始動させたときよりも、完爆時における排気中のハイドロカーボン濃度は低くなる。
したがって、エンジン始動から完爆までの間にエンジン1から排出されるハイドロカーボンを低減することができる。
そして、完爆判定後、所定時間を経過した後は、吸気弁35を小リフト・小作動角に設定して、点火時期を完爆判定前よりも遅角させたので、排気温度を上昇させることができ、この間を小リフト・小作動角に設定したときと同等の触媒暖機効果を得ることができる。
なお、以上説明した実施形態に限定されることなく、その技術的思想の範囲内において種々の変形や変更が可能であり、それらも本発明の技術的範囲に含まれることは明白である。
吸気弁可変動弁機構を備えたエンジンの構成を示す図である。 吸気弁可変動弁機構の斜視図である。 リフト・作動角可変機構の駆動軸方向視図である。 吸気弁可変動弁機構の作用を説明する図である。 エンジン始動時にエンジンから排出される排気中のハイドロカーボンの濃度を示した図である。 吸気弁を小リフト・小作動角としてエンジンを始動させたときと、大リフト・大作動角としてエンジンを始動させたときとの、完爆時における排気中のハイドロカーボン濃度の違いを示した図である。 ハイドロカーボンの排出濃度低減制御を示すフローチャートである。 ハイドロカーボンの排出濃度低減制御の動作を示すタイムチャートである。
符号の説明
1 エンジン
35 吸気弁
100 可変動弁機構
110 リフト・作動角可変機構
S2 大リフト・大作動角設定手段
S3 完爆判定手段
S5 小リフト・小作動角設定手段
S6 点火時期遅角手段

Claims (2)

  1. 吸気弁のリフト・作動角を連続的に拡大、縮小させることができるリフト作動角可変機構を備えるエンジンの可変動弁制御装置であって、
    エンジンが完爆したか否かを判定する完爆判定手段と、
    エンジン始動から完爆後所定時間が経過するまでの間は、前記吸気弁のリフト・作動角を大リフト・大作動角に設定する大リフト・大作動角設定手段と、
    エンジン始動から完爆後所定時間が経過した後に、前記吸気弁のリフト・作動角を小リフト・小作動角に設定する小リフト・小作動角設定手段と、
    前記吸気弁のリフト・作動角を小リフト・小作動角に設定した後に、点火時期を完爆判定前の点火時期よりも遅角させる点火時期遅角手段と、
    を備えることを特徴とするエンジンの可変動弁制御装置。
  2. エンジンの運転状態に応じて燃料を噴射する燃料噴射手段を備え、
    前記燃料噴射手段は、前記吸気弁のリフト・作動角を小リフト・小作動角に設定したときは、大リフト・大作動角に設定したときよりも噴射燃料を少なくする、
    ことを特徴とする請求項1に記載のエンジンの可変動弁制御装置。
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