JP5040203B2 - 光信号受信装置および光信号受信制御方法 - Google Patents

光信号受信装置および光信号受信制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、DQPSK変調による光データ通信を行う光信号受信装置および光信号受信制御方法に関する。
近年のインターネットなどに代表されるデータ通信システムにおいては、データ通信の需要急増に対処するために、周波数利用効率を向上させた通信方式として、強度変調差動四位相変調(IM−DQPSK:Intensity Modulation−Differential Quadrature Phase Shift Keying)方式を適用した光通信システムが検討されている(たとえば、非特許文献1、2、3参照。)。
図25は、IM−DQPSK方式を適用した従来の光信号送受信装置(光トランスポンダ)を示す図である。図25に示すように、光信号送受信装置は、フレーマ(Framer−LSI)100と、光受信部(40GOR)101と、直列変換部(SER)102と、多重分離部(DEMUX)103と、プリコーダ(DQPSK precoder)104と、DQPSK変調部(40G DQPSK OS)105と、光送信部(40GOS)106と、並列変換部(DES)107と、多重部(MUX)108と、受信復調部(40G DQPSK OR)109と、を備えている。
また、DQPSK変調部105は、その上方に概略内部構成を示すように、分布帰還型半導体レーザ(DFB−LD)111と、位相変調器112と、強度変調器113と、ドライバ(driver)と、を備える。位相変調器112は、位相変調器114、115とπ/2位相シフト部とにより構成されている。また、受信復調部109は、その下方に概略内部構成を示すように、π/4遅延干渉計116と、−π/4遅延干渉計117と、光電変換素子のフォトダイオード(PD)と、増幅器(amp)と、を備える。
40Gb/sのデータを、光信号に変換し、DQPSK変調方式に従って変調して送受信する場合において、クライアント(Client)側からの光信号を光受信部101により受信して電気信号に変換すると共に、16並列(2.5Gb/s×16=40Gb/s)としてフレーマ100に入力する。なお、図における伝送速度の表示には“b/s”を省略している。このフレーマ100は、SONET(Synchronous Optical Network)、SDH(Synchronous Digital Hierarchy)、OTN(Optical Transport Network)などの伝送方式に従ったフレームに対するマッピング処理およびデマッピング処理を、16並列に変換したデータを用いて行う機能を備えている。
フレーマ100によるフレーム処理により、2.7Gb/s×16の並列データは、直列変換部102により変換した43Gb/sの直列データと21.5Gb/sのクロックとを多重分離部103に入力し、1:2の分離により21.5Gb/sの信号Ik、Qkとして、プリコーダ104に入力し、所定の論理に従って信号ηk、ρkに変換してDQPSK変調部105に入力する。
プリコーダ104は、入力された同相信号Ikと直交信号Qkとを、前述のように信号ηk、ρkに変換するものであり、オア回路、アンド回路、インヒビット回路などを組み合わせた論理ゲート回路により構成することができる。このプリコーダ104により変換された信号ηk、ρk(21.5G data)をDQPSK変調部105に入力して、DQPSK光信号に変換し、ネットワーク(Network)側へ送信する。このDQPSK変調部105は、分布帰還型半導体レーザ111の出力光を2分岐し、その一方を位相変調器114に、他方をπ/2位相シフトして位相変調器115にそれぞれ入力し、プリコーダ104からの21.5Gb/sの信号ηk、ρkに従って位相変調し、合波して強度変調器113に入力し、21.5GHzのクロック(clock)により強度変調して、43Gb/sのIM−DQPSK光信号として送信する。このDQPSK変調部105の位相変調器114、115および強度変調器113は、たとえば、LiNbO3などの電気光学効果素子により構成されたマッハツェンダ(Mach−Zehnder)干渉計を用いた構成が一般的である。
また、受信復調部109に、ネットワーク(Network)側からのDQPSK光信号を入力して2分岐し、一方をπ/4遅延干渉計116に、他方を−π/4遅延干渉計117に入力する。各遅延干渉計116、117は、それぞれ光導波路による2本の光路長を相違させて変調光信号の1シンボル分に相当する遅延τを与える構成とすると共に、遅延干渉計116は、π/4の移相部をアーム上に構成し、遅延干渉部117は、−π/4の移相部をアーム上に構成している。各遅延干渉計116、117の各アームからの光信号は出力側カプラを介してそれぞれ一対の受光素子(PD)に入射され、光電変換により一方の遅延干渉計116側から同相信号Ikを出力し、他方の遅延干渉計117側から直交信号Qkを出力する。
多重部108は、受信復調部109からの21.5Gb/sの信号Ik、Qkを多重化して43Gb/sの信号と21.5Gb/sのクロック(clock)とを並列変換部107に入力し、2.7Gb/s×16の並列信号に変換し、フレーマ100に入力する。このフレーマ100においては、前述のSONET、SDH、OTUなどの伝送方式に従ったフレームからデマッピングした2.5Gb/s×16の並列信号を光送信部106に入力して、直列変換しかつ光信号に変換して、40Gb/sの光信号をクライアント(Client)側へ送信する。ここでは、並列変換部107は2.7Gb/sに変換し、変換後も同じ並列信号数でフレーマ100内での処理を行っているが、変換後の並列信号数は、たとえば10.4Gb/s×4などの他の並列信号数でも良く、フレーマ100内での処理も同じ並列数で処理を行っても良い。
また、DMPSK方式のM=2nとした光信号の変調および復調手段において、マッハツェンダ型干渉計を用いた構成が提案されており、n=2の場合は、前述のDQPSK変調方式と同様の構成となる光信号通信システムも知られている(たとえば、特許文献1参照。)。また、位相変調光信号を、クロックによって強度変調して送信し、受信側で強度変調成分を基にクロック再生を行う光信号通信手段も知られている(たとえば、特許文献2参照。)。
前述の図25に示す構成における光信号の送信側と受信側との要部構成を、図26に示すもので、121は送信処理部(OTN LSI)、122は光変調処理部(43G NB Mod(Tx側))、123は光信号受信処理部(43G NB Mod(Rx側))、124は受信処理部(OTN LSI)を示す。なお、SFI−5インタフェースは、OIF(Optical Interface Forum)のOIF−SFI5−01.02で規格化されている40Gb/s Serdes Framer Interface規格であり、光変調処理部122と送信処理部121、および、光信号受信処理部123と受信処理部124を接続する並列信号インタフェースである。ここで、光変調処理部122と送信処理部121、および、光信号受信処理部123と受信処理部124とを接続する並列信号インタフェースはSFI−5に限らず、これに準ずるその他の信号インタフェースで構成する場合もある。
送信処理部121は、フレーマ100などを含む構成を有し、また、光変調処理部122は、直列変換部SERと、多重分離部1:2DMUXと、この多重分離部1:2DMUXにより分離したデータdataηk、dataρkを入力して位相変調器を制御するドライバdriverと、分布帰還型半導体レーザDFB−LDと、位相変調器と、強度変調器とを含む構成を有するものである。この強度変調器から出力される強度変調されたDQPSK光信号(たとえばCSRZ−DQPSK,RZ−DQPSKなどのIM−DQPSK光信号)は、時間軸上のk、k+1、k+2、・・・のdataとして示すように、{Ik,Qk}、{Ik+1,Qk+1}・・・として送信される。言い換えると、IM−DQPSK光信号の1シンボルには{Ik,Qk}、{Ik+1,Qk+1}・・・と言ったように2ビット分のdataが含まれる。
また、光信号受信処理部123は、π/4と−π/4との遅延干渉計と、光電変換素子PDと、増幅器ampと、クロック・データ再生および多重化を行う多重処理部CDR+2:1MUXと、直並列変換部De−serializerとを含む構成を有し、図25におけるπ/4遅延干渉計116と、−π/4遅延干渉計117と、光電変換素子PDと、増幅器ampと、多重部108と、並列変換部107とに相当する構成であり、クロック・データ再生および多重処理部CDR+2:1MUXと直並列変換部De−serializerとは、それぞれ集積回路化されている。また、受信処理部124は、図25におけるフレーマ100と光送信部106とに相当する構成である。
光信号受信処理部123において、π/4遅延干渉計側からの光電変換された信号Ak、Ak+1、・・・と、−π/4遅延干渉計側からの光電変換された信号Bk、Bk+1、・・・とを、クロック・データ再生および多重処理部CDR+2:1MUXにより、Ak、Bk、Ak+1、・・・として示すように多重化して、直並列変換部De−serializerに転送し、この直並列変換部De−serializerにより16並列に変換し、SFI−5インタフェースを介してフレーマ(図25参照)を含む構成の受信処理部124に転送する。16並列に変換されて受信処理部124に転送される信号の配列順序は、並列化タイミングにより、Case1、2、3、4の中のCase1、Case2の組み合わせと、Case3、Case4の組み合わせとのいずれかとなる。
特表2004−516743号公報 特表2004−533163号公報 P.S.Cho,V.S.Grigoryan,Y.A.Godin,A.Salamon,and Y.Achiam,"Transmission of 25−Gb/s RZ−DQPSK signals with 25−GHz channel spacing over 1000km of SMF−28fiber",IEEE Photon.Techonl.Lett.,vol.15,pp.473−475,Mar.2003 H.Kim,and R−J.Essiambre,"Transmission of 8×20Gb/s DQPSK signals with 25−GHz channel spcing over 310−km SMF with 0.8−b/s/Hz spectral efficiency,"IEEE Photon.Technol.Lett.Lett.,vol.15,pp.769−771,May.,2003 N,Yoshikane,and I.Morita,"1.14b/s/Hz spectrally−efficient 50×85.4Gb/s transmission over 300km using copolarized CS−RZ DQPSK signals",Technical Digest of OF2004,postdeadline paper,PDP38
図27の(a),(b),(c)は、図26の(a),(b),(c)における受信状態を示し、図27の(a)は、光信号受信処理部123のAチャネル(Ach)側の信号と、Bチャネル(Bch)側の信号との各種の条件による受信状態を示す。このとき図26の光信号送信部122内の位相変調器に含まれるπ/2位相シフト器は同相信号と直交信号の位相差をπ/2に維持可能な構成であるとする。同図において、二重丸印を所望の受信状態とすると、丸印は、AチャネルとBチャネルとのいずれか一方または両方の信号が所望の受信状態に対して論理反転となっている状態を示し、また、三角印は、論理反転とビットスワップとによる状態を示し、また、菱形印は、ビットスワップの状態を示す。また、×印は、AチャネルとBチャネル共にDQPSK信号の同相成分が出力される、または、AチャネルとBチャネル共にDQPSK信号の直交成分が出力される状態で同期引き込みなどの受信処理が不可能となる状態を示す。
図27の(b),(c)は光信号受信処理部123の直並列変換部の出力と受信処理部124間の16並列信号インタフェースにおける受信状態を示している。光信号受信処理部123での光電変換、クロック・データ再生および多重化、直並列変換部による信号配列順序により、Case1〜Case4のいずれかの状態となり、Case1,Case2に対して、Case3,Case4は、1ビット分シフトした場合に相当する。そのため、Case1,Case2に対しては、図27の(b)、Case3,Case4に対しては図27の(c)の受信状態となる。この場合も、二重丸印を所望の受信状態とすると、図27の(a)の場合と同様に、丸印、三角印、菱形印、×印の受信状態となる場合が発生する。
前述のように、二重丸印の所望の受信状態の場合は、正常に光信号の受信処理が可能で、フレーム同期確立ができるが、所望の受信状態以外の場合は、フレーム同期引き込みが不可能となり、したがって、正常な受信処理ができない問題がある。また、初期立ち上げ時に、各部の機能を詳細に設定して、所望の受信状態としても、経年変化や温度変化などにより、各部の動作状態が変化した場合には、再設定が必要となる問題がある。また、光信号受信処理部123の受信状態が図27の(a)に示すとおり決定しても、受信処理部124間の16並列信号インタフェースにおける受信状態が図27の(b)、(c)に示す2通りの可能性がある。
本発明は、前述の従来の問題点を解決するもので、フレーム同期引き込みが可能な所望の受信状態となるように各部の機能を自動的に制御可能な光信号受信装置および光信号受信制御方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明にかかる光信号受信装置は、DQPSK変調された光信号を受信復調処理する光信号受信装置において、DQPSK光信号の同相信号と直交信号をそれぞれの電気信号に変換する複数の遅延干渉計および光電変換素子を含む受信復調手段と、前記それぞれの電気信号に基づいてクロックおよびデータを再生するクロック・データ再生手段と、前記クロック・データ再生手段からの前記それぞれの電気信号を多重化する多重化手段と、前記多重化手段により多重化された信号を並列化する並列化手段と、前記並列化手段により並列化された信号を入力してフレーム同期処理を含むフレーム処理を行う受信処理手段と、前記クロック・データ再生手段におけるクロック信号の位相と、前記並列化手段における前記クロック信号の位相との位相差に基づいてビット遅延の有無を判定する判定手段と、を備え、前記受信処理手段は、前記判定手段による判定結果に対応してビット遅延処理を行う論理処理回路を含む構成を有することを特徴とする。
また、本発明にかかる光信号受信装置の前記受信処理手段は、フレーム同期をとるフレーム同期回路と、前記並列化された信号を基に受信状態を識別する受信状態識別回路と、前記受信状態識別回路により識別した所望の受信状態以外の受信状態に対応し、かつ前記判定手段による判定結果に対応して、論理反転処理、ビット遅延処理、ビットスワップ処理を行う論理処理回路とを含む構成を有することを特徴とする。
上記構成によれば、受信状態識別回路によって受信信号の論理反転状態、ビットスワップ状態を識別し、位相比較回路および位相判定回路によって受信信号のビット遅延状態を識別することができる。そして、これらの各種の受信状態に対応して、論理反転回路、ビットスワップ回路またはビット遅延回路がそれぞれ論理処理を行う。
以上説明したように、本発明の光信号受信装置および光信号受信制御方法によれば、フレーム同期引き込みが可能な所望の受信状態に自動的になるようにそれぞれの論理処理回路を制御することができるという効果を奏する。また、ビット遅延状態に関する判定およびビット遅延処理はハードウェア上で行われるため、受信処理部の高速な再起動または初期起動が可能となるという効果を奏する。
本発明の光信号受信装置は、図1を参照すると、DQPSK光信号の同相信号と直交信号をそれぞれの電気信号に変換する複数の遅延干渉計および光電変換素子を含む受信復調部1と、それぞれの電気信号とを多重化する多重化部6と、多重化部6から転送された多重化信号を並列化する並列化部8と、この並列化部8により並列化された信号を入力してフレーム同期処理を含むフレーム処理を行う受信処理部9とを備え、この受信処理部9は、フレーム同期をとるためのフレーム同期回路部9cと、並列化された信号を基に受信状態を識別する受信状態識別回路9dと、この受信状態識別回路9dにより識別した所望の受信状態以外の受信状態に対応し、かつ並列化部8における並列化タイミングによる受信状態に対応して、論理反転処理、ビット遅延処理、ビットスワップ処理を行う論理処理回路9aとを含む構成を有するものである。
また、本発明の光信号受信制御方法は、受信復調部1は受信したDQPSK光信号の同相信号と直交信号をそれぞれの電気信号に変換し、それぞれの電気信号を多重化部6により多重化して並列化部8へ転送し、この並列化部8により並列化して受信処理部9へ転送し、この受信処理部9において、並列化した信号と比較パターンとを比較して受信状態を識別し、所望の受信状態以外の受信状態に対応し、かつ並列化部8における並列化タイミングに従った受信状態に対応して、論理反転処理、1ビット遅延処理、ビットスワップ処理の少なくともいずれかの処理を行い、これらの処理をフレーム同期確立となるまで繰り返す過程を含むものである。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1の説明図であり、1はDQPSK光信号を受信して復調する受信復調部(DQPSK OR)、2は干渉計制御部、3,4はクロック・データ再生部(CDR A,CDR B)、5はクロック・データ再生制御部(CDR cont.)、6は2:1の多重化部(MUX)、7は多重化制御部(MUX cont.)、8は並列化部(DES;De−Serializer)、9は受信処理部、9aは論理処理部、9bはフレーム処理部、9cはフレーム同期回路部、9dは受信状態識別回路、10は制御部を示す。なお、この実施の形態1においては、40Gb/sのDQPSK信号について説明するが、これ以外の伝送速度(たとえば10Gb/sや160Gb/s)とした場合に対しても、本発明を適用することができる。なお、本明細書ではクロック・データ再生部をクロック再生部、クロック・データ再生制御部をクロック再生制御部と呼ぶことがある。また、図1では、並列化部は2.7G×16の並列信号を出力し、以下の処理を行っているが、並列信号数はこれ以外の信号数(たとえば10.8G×4)でも良い。
受信処理部9は、論理処理部9aと、フレーム処理部9bと、フレーム同期回路部9cと、受信状態識別回路9dとを含む構成と共に、LOF(Loss of Frame)/OOF(Out of Frame)検出機能を有するものであり、そのLOF/OOF検出情報を、点線矢印で示すように制御部10に転送する。なお、受信処理部9は、2.7G×16および2.5G×16として示すように、並列化部8により並列化した16並列データを入出力処理する構成の場合を示しているが、回路素子の動作速度の向上により、並列数を少なくして処理する構成とすることも可能である。なお、受信処理部9が高速処理することが可能である場合には、並列化部8を省略できる。また、回線容量の増大化に伴い、並列処理数をさらに増加させることも可能である。
また、制御部10は、受信処理部9からの点線矢印で示すLOF/OOF検出情報が消滅するまで、干渉計制御部2を介して点線矢印の干渉計バイアス制御として示すように遅延干渉計のバイアス電圧あるいは温度の制御を行い、また、クロック・データ再生制御部5を介して点線矢印の論理反転制御として示すようにデータの論理反転制御を行い、また、多重化制御部7を介して点線矢印のMUXのタイミング制御として示すように、2:1の多重化処理順序の制御を行うものである。
たとえば、2つの光導波路上の少なくとも一方に印加電極を設け、その電極に隣接するように接地電極を設ける。そして、印加電極に電圧(上記バイアス電圧)を加えることにより光導波路の屈折率を変化させることにより受信状態を変化させることができる。この場合には、光導波路は電気光学効果を有する基板に作成する必要がある。このような技術は光変調器に使用される技術と基本的に同じであり、当業者であれば容易に実施できる。また、ヒータなどを用いて光導波路の温度を変化させることにより屈折率を変化させることも当業者であれば容易に実施することができる。
その場合、(a)クロック・データ再生制御部5により、クロック・データ再生部3,4のデータの論理反転制御を行い、(b)多重化制御部7により多重化部6の多重化タイミングを制御し、(c)受信復調部1のπ/4遅延干渉計および−π/4遅延干渉計を、干渉計制御部2からバイアス電圧や温度などを制御して最適動作点となるように調整する。この場合、+π/2±nπまたはπ/2±nπの位相制御を行うもので、干渉計制御部2による調整制御手段は、既に知られている各種の手段を適用することができる。ここでnは整数である。そして、前述の制御(a),(b),(c)を、受信処理部9からのLOF/OOF検出情報が消滅するまで繰り返す。
たとえば、DQPSK信号受信状態を示す図27の(a)において、受信復調部1のAチャネル(Ach)とBチャネル(Bch)からの同相信号Ikと直交信号Qkとについて、二重丸印の所望の受信状態、丸印の論理反転により受信可能となる状態、三角印のビットスワップと論理反転との組み合わせにより受信可能となる状態、菱形印のビットスワップにより受信可能となる状態および×印の受信不可能の状態を、受信処理部9の受信状態識別回路9dにより識別するもので、二重丸印の所望の受信状態の場合は、受信処理部9のフレーム同期回路部9cにおけるフレーム同期引き込みが可能となる。このような所望の受信状態の場合は、制御部10による各部の制御は行わない。
また、丸印の受信状態の場合は、AチャネルとBチャネルとの信号のいずれか一方または両方のデータが論理反転している状態であり、この受信状態ではフレーム同期引き込みができないので、制御部10からクロック・データ再生制御部5を介してクロック再生部3,4を制御し、論理反転となる制御により、所望の受信状態の論理状態に戻すことができる。また、三角印の受信状態の場合は、論理反転状態かつビットスワップ状態であるから、論理反転制御とビットスワップ制御とを行って、所望の受信状態とすることができる。また、菱形印の受信状態の場合は、ビットスワップ状態であるから、ビットスワップ制御により、所望の受信状態とすることができる。
また、×印の受信状態の場合、フレーム同期引き込みが全くできない状態であり、前述の制御(a),(b),(c)を繰り返し、制御部10から干渉計制御部2を介して、遅延干渉計を最適動作点となるように制御し、かつ所望の受信状態となるように、制御部10により各部を制御することができる。前述の制御により、所望の受信状態となるように制御して、DQPSK信号の受信復調処理が可能となる。
前述の×印の受信状態の場合は、少なくとも受信復調部1の遅延干渉計の制御を行うものであり、π/4遅延干渉計と−π/4遅延干渉計とをπ/2の位相差で動作するように構成した場合は、この×印の受信状態となることがないので、運用中の制御は容易となる。また、二重丸印の所望の受信状態以外の受信状態における論理反転制御を、クロック・データ再生部3,4を制御して行うことができるが、受信処理部9の論理処理部9aにおいて行うことができる。また、ビットスワップ制御および1ビット遅延制御は、論理処理部9aにおいて行う構成とすることができる。
図2は、受信処理部9の内部構成を示すもので、21は論理反転回路部、22は1ビット遅延回路部、23はビットスワップ回路部、24はフレーム処理部、25はフレーム同期回路部、26はDQPSK信号の受信状態識別回路、27は制御部を示す。また、論理反転回路部21のEOR01〜EOR16は排他的論理和回路、Odd ch.は奇数チャネル設定部、Even ch.は偶数チャネル設定部を示し、1ビット遅延回路部22のSELはセレクタ、SEL cont.はセレクタ制御部、Dは1ビットの遅延回路(Delay)を示し、ビットスワップ回路部23のSWは切換回路、SW cont.は切換制御部を示す。
論理反転回路部21と1ビット遅延回路部22とビットスワップ回路部23とは、図1における論理処理部9aに相当するものであり、並列化部8(図1参照)により、2.7G×16として示す16並列に変換された同相信号と直交信号とからなる復調信号が受信処理部9に入力され、論理反転回路部21と、1ビット遅延回路部22と、ビットスワップ回路部23とを介して、フレーム処理部24とフレーム同期回路部25とDQPSK信号の受信状態識別回路26とに入力される。
また、フレーム同期回路部25は、ITU−TG.709勧告に示されたOTN(Optical Transport Network)の場合、OTU(Optical Transport Unit)のオーバヘッド部に、フレーム同期ビットとして、FAS(Frame Alignment Signal)バイトが規定されており、OA1(“11110110”)と、OA2(“00101000”)とを、OA1,OA1,OA1,OA2,OA2,OA2として受信できた時、フレーム同期状態と判定する機能を備えている。なお、FASは、SDH(Synchronous Digital Hierarchy)、SONET(Synchronous Optical Network)におけるフレームのオーバヘッドの同期バイトA1,A2に相当するから、その場合は、OTUk−FAS検出によるフレーム同期回路部25は、SDH、SONETの伝送方式における同期バイトA1,A2を検出する構成とすることができる。
また、DQPSK信号の受信状態識別回路26は、フレーム同期回路部25に対する入力信号(16並列)を入力し、制御部27からのOTUk−FAS比較バイト設定に従って、OTUk−FASの比較により受信状態を識別するものであるが、フレーム同期回路部25を、16個並列に備え、16並列処理によるフレーム同期検出を行う構成とした場合、それぞれの検出結果を基に受信状態を識別する構成とすることも可能である。そして、識別した受信状態の情報を制御部27に通知する。この制御部27の機能を、図1に示す制御部10に設けて、受信状態情報に基づいて各部を制御する構成とすることもできる。
制御部27は、DQPSK信号の受信状態識別回路26による受信状態の通知内容に従って論理反転設定、1ビット遅延設定、ビットスワップ設定を行うと共に、受信復調部1の遅延干渉計の制御を行うものであり、たとえば、奇数チャネル設定部Odd ch.に論理“1”を設定すると、奇数番目の排他的論理和回路により論理反転することができる。また、1ビット遅延設定を行うと、1ビット遅延回路部22のセレクタ制御部SEL cont.によりセレクタSELが制御されて、16並列変換前の直列の信号系列が1ビット遅延された後に、16並列に変換された状態とするもので、排他的論理和回路EOR01〜EOR16の出力信号が、EOR02〜EOR16,EOR01の出力信号として、ビットスワップ回路部23に入力される。その時に、1ビット遅延回路Dにより、排他的論理和回路EOR16の出力信号を1ビット遅延させて、排他的論理和回路EOR01の出力位置に出力する。
また、ビットスワップ回路部23は、16並列の隣接ビットの交換を行うものであり、図1における多重化部6の多重化タイミング制御によるビット配列順序の制御と等価な制御であり、したがって、このビットスワップ回路部23を設けた構成においては、図1における多重化タイミング制御手段を省略することも可能である。
図3は、前述の図1または図2における受信状態と制御内容とを示し、また、論理状態制御のBSはビットスワップ制御、1Dは1ビット遅延制御、MZIは干渉計制御を示し、チェックマークは論理状態制御を行うことを示す。図1における並列化部8により16並列に変換して受信処理部9に入力する16ビットパターンを、DQPSK比較パターンとし、項番1〜16として16種類について示す。たとえば、項番13におけるDQPSK比較パターン“1111 0110 0010 1000”の場合、受信状態(1)および受信状態(2)(図26および図27参照)において、二重丸印で示す所望の受信状態とすると、受信状態(1)においては、直列の奇数番目と偶数番目との信号順序はIk,Qk、また、受信状態(2)においては、直列の奇数番目と偶数番目との信号順序はQk,Ik+1となる(図26におけるRZ−DQPSK光信号の時間軸上の表示参照)。この所望の受信状態の場合、フレーム同期引き込みが可能であり、フレーム同期回路部25からのフレーム同期信号をフレーム処理部24に入力する。
また、項番1,2,5,6,11,12,15,16においては、×印の受信状態の場合を示し、受信状態(1),(2)のいずれであるかにかかわらず、干渉計制御MZIを行うもので、図1における制御部10から干渉計制御部2を介して干渉計のバイアス制御あるいは温度制御を行う。それにより、三角印、菱形印、丸印の受信状態あるいは二重丸印の受信状態となるように制御する。また、項番3の三角印の受信状態の場合、受信状態(1)であると、偶数番目の論理反転とビットスワップとを行う。この場合、論理反転回路部21の偶数チャネル設定部Even ch.に“1”を設定して、排他的論理和回路により論理反転を行い、また、切換制御部SW cont.により切換回路SWを制御して、奇偶数チャネル入れ換えを行う。また、受信状態(2)であると、奇数番目の論理反転とビットスワップと1ビット遅延との制御を行う。
また、項番4の菱形印の受信状態の場合、受信状態(1)であると、ビットスワップ制御BSと行い、受信状態(2)であると、ビットスワップ制御BSと1ビット遅延制御1Dとを行う。また、項番9の丸印の受信状態の場合、受信状態(1)であると、奇数チャネルの論理反転制御を行い、受信状態(2)であると、偶数チャネルの論理反転制御を行う。
前述のように、受信状態(1),(2)に対応して、各部を制御することにより、所望の受信状態となるようにすることができるから、運用開始時は勿論のこと、運用中の各種の条件変化に対しても、受信状態を判定して、それに対応した制御により、所望の受信状態とすることが可能となる。
(実施の形態2)
図4は、本発明の実施の形態2のフローチャートを示し、π/4遅延干渉計と−π/4遅延干渉計(図1参照)との位相差をπ/2に維持できる構成とした場合であり、図5は、その場合の受信状態と制御内容とを示す。すなわち、遅延干渉計の制御を含める必要がないことにより、図3における×印の受信状態を除くことができるから、図5に示すように、二重丸印と、丸印と、三角印と、菱形印との受信状態となり、受信状態(1),(2)に対応した制御内容は、項番1〜8の8種類となる。この場合もDQPSK比較パターン“1111 0110 0010 1000”と一致する場合を、項番7の二重丸印で示す所望の受信状態とする。
図4においては、まず、DQPSK比較パターンの初期設定を行う(A1)。この場合、DQPSK比較パターンPは、P←1として示すように、図5の項番1を示す場合、パターン“1010 1100 0100 0001”を設定することになる。このように項番に対応したDQPSK比較パターンPを設定する(A2)。すなわち、図2における制御部27の制御により、受信状態識別回路26に、OTUk−FAS比較バイト設定として示すように設定し、パターン一致か否かを判定する(A3)。パターン一致の場合(A3:Yes)、パターンPに対応した受信状態(1)の制御を行う(A4)。たとえば、項番1のDQPSK比較パターンと一致した場合、受信状態は三角印であり、受信状態(1)を想定した制御内容は、偶数チャネルの論理反転制御と、ビットスワップ制御であるから、図2における論理反転回路部21を制御して、偶数チャネルの論理反転を行い、かつビットスワップ回路部23を制御して、隣接チャネル間のビット交換をすることになる。
そして、OTU(Optical Transport Unit)3フレーム同期確立か否かを判定する(A5)。すなわち、図2におけるフレーム同期回路部25においてフレーム同期確立が行われたか否かを判定する。もし、フレーム同期確立が行われた場合(A5:Yes)は、所望の受信状態となったことを示すから、この制御処理を終了する。また、(A3)においてパターン一致が検出されない場合は(A3:No)、P+1により(A6)、図5における項番を1から2に変更し、その項番2に対応する比較パターンを設定して(A2)、バターン一致か否かを判定する(A3)。パターン一致となるまで、前述の処理を繰り返す。
また、パターン一致により、受信状態(1)の制御を行い(A4)、フレーム同期回路部25によりフレーム同期確立ができたか否かを判定し(A5)、フレーム同期確立ができない場合(A5:No)、パターンP対応の受信状態(2)の制御を行う(A7)。そして、フレーム同期確立ができたか否かを判定し(A8)、フレーム同期確立ができれば(A8:Yes)、所望の受信状態となったことを示すから、その制御処理を終了し、フレーム同期確立ができない場合(A8:No)は、(A6)から(A2)に移行して、前述の制御処理を繰り返す。なお、図3および図5に示す項番に対応したDQPSK比較パターンの順序は一例であり、他の順序であっても同様である。
前述の制御処理においては、DQPSK比較パターンを順次選択して受信状態を識別するものであるが、DQPSK信号の受信状態識別回路26に、項番1〜8対応の8種類の比較パターンを設定して、いずれの比較パターンと一致するかにより、受信状態を識別することも可能である。
(実施の形態3)
図6−1は、本発明の実施の形態3の受信状態の説明図(その1)であり、同図の(A)は、受信処理部1(図1参照)のπ/4遅延干渉計と−π/4遅延干渉計とを制御部10を介して制御する場合の受信状態を示し、前述のように、二重丸印を所望の受信状態とし、丸印と、三角印と、菱形印と、×印とにより示す16通りの受信状態となる。これに対して、π/4遅延干渉計と−π/4遅延干渉計との位相差を、約π/2に維持できる構成の場合は、×印の受信状態とならないので、図6−1の(B)のそれぞれ四角枠で示す1個の二重丸印と、1個の丸印と、2個の三角印との8状態となる。
さらに、多重化部6(図1参照)における多重化の位相が完全に固定された場合でも、並列化部8により16並列に分配する時に、フレーム同期などを基に先頭位置を特定することができないから、受信処理部9においては、前述のように、受信状態(1)または受信状態(2)となる。したがって、受信処理部9に入力される16並列の信号が、受信状態(1)または受信状態(2)に対応することから、図6−1の(C)または(D)に示す四角枠内の1個の二重丸印と、1個の丸印と、2個の三角印との8状態となる。この場合の8状態に対応した制御内容は前述の図5に示す通りとなる。
図6−2は、本発明の実施の形態3の受信状態の説明図(その2)であり、同図の(A)は、受信処理部1(図1参照)のπ/4遅延干渉計と−π/4遅延干渉計とを制御部10を介して制御する場合の受信状態を示し、前述のように、二重丸印を所望の受信状態とし、丸印と、三角印と、菱形印と、×印とにより示す16通りの受信状態となる。これに対して、DQPSK信号の光信号送信部122(図26参照)内の位相変調器に含まれるπ/2位相シフト器が同相信号と直交信号の位相差をπ/2±2πnに維持可能な構成、かつ、受信処理部1(図1参照)のπ/4遅延干渉計と−π/4遅延干渉計との位相差を、約π/2に維持できる構成の場合は、×印の受信状態とならないので、図6−2の(B−1)のそれぞれ四角枠で示す1個の二重丸印と、1個の丸印と、2個の三角印との4状態となる。
または、DQPSK信号の光信号送信部122(図26参照)内の位相変調器に含まれるπ/2位相シフト器が同相信号と直交信号の位相差を−π/2±2πnに維持可能な構成、かつ、受信処理部1(図1参照)のπ/4遅延干渉計と−π/4遅延干渉計との位相差を、約π/2に維持できる構成の場合は、図6−2の(B−2)のそれぞれ四角枠で示す2個の丸印と、1個の三角印と、1個の菱形印との4状態となる。
さらに、多重化部6(図1参照)における多重化の位相が完全に固定された場合でも、並列化部8により16並列に分配する時に、フレーム同期などを基に先頭位置を特定することができないから、受信処理部9においては、前述のように、受信状態(1)または受信状態(2)となる。したがって、受信処理部9に入力される16並列の信号が、受信状態(1)または受信状態(2)に対応することから、図6−2の(B−1)に対しては図6−1の(C)または(D)に示す四角枠内の1個の二重丸印と、1個の丸印と、2個の三角印との4状態となる。また、図6−2の(B−2)に対しても同様に受信処理部9へ入力される信号の受信状態は4状態となる。
図7は、前述の4状態に対応した制御内容を示すもので、項番1〜4の4種類のDQPSK比較パターンを選択設定して、受信状態を識別することができ、受信状態に対応して、図2における論理反転回路部21と、1ビット遅延回路部22と、ビットスワップ回路部23とを制御することになる。たとえば、項番1は、図3における項番3に対応し、三角印の受信状態であるから、受信状態(1)の場合は、論理反転回路部21による偶数チャネルの論理反転制御と、ビットスワップ回路部23によるビットスワップ制御とを行い、また、受信状態(2)の場合は、論理反転回路部21による奇数チャネルの論理反転制御と、ビットスワップ回路部23によるビットスワップ制御と、1ビット遅延回路部22による1ビット遅延制御とを行うことにより、二重丸印の所望の受信状態となるように制御することができる。また、項番3は、図3における項番10に対応し、受信状態(1),(2)において、それぞれ論理反転回路部21による奇数チャネルと偶数チャネルとの論理反転制御を行うことになる。
この場合の受信状態識別は、1個の二重丸印と、1個の丸印と、2個の三角印との合計4種類のDQPSK比較パターンを用いることにより行うことができるから、受信状態識別回路26(図2参照)に4種類のDQPSK比較パターンを設定して、並列比較により、受信状態の識別処理を迅速化することができる。
(実施の形態4)
図8は、本発明の実施の形態4の要部説明図であり、図1における受信処理部9の内部構成について示し、31は論理反転回路部、32は1ビット遅延回路部、33はビットスワップ回路部、34はフレーム処理部、35はフレーム同期回路部、36はDQPSK信号の受信状態識別回路、37は制御部を示す。また、論理反転回路部31のEOR01〜EOR16は排他的論理和回路、Odd ch.は奇数チャネル設定部、Even ch.は偶数チャネル設定部を示し、また、1ビット遅延回路部32のSELはセレクタ、SEL cont.はセレクタ制御部、Dは1ビットの遅延回路(Delay)を示し、また、ビットスワップ回路部33のSWは切換回路、SW cont.は切換制御部を示す。
1ビット遅延回路部32と論理反転回路部31とビットスワップ回路部33とは、図1における論理処理部9aに相当するものであり、並列化部8(図1参照)により、2.7G×16として示す16並列に変換された同相信号と直交信号とからなる復調信号が受信処理部9に入力され、1ビット遅延回路部32と、論理反転回路部31と、ビットスワップ回路部33とを介して、フレーム処理部34とフレーム同期回路部35とDQPSK信号の受信状態識別回路36とに入力される。
図9は、π/4遅延干渉計と−π/4遅延干渉計(図1参照)との位相差をπ/2に維持できる構成とした場合、前述のように、遅延干渉計の制御を含める必要がないことにより、図3における×印の受信状態を除くことができる。したがって、図示のように、二重丸印と、丸印と、三角印と、菱形印との受信状態となり、受信状態(1),(3)に対応した制御内容は、項番1〜8の8種類となる。この場合もDQPSK比較パターン“1111 0110 0010 1000”と一致する場合を、項番7の二重丸印で示す所望の受信状態とする。なお、図5における受信状態(1)と同様の受信状態(1)については、制御内容は同一となるが、受信状態(3)は、図5における受信状態(2)と同様ではあるが、図8に示すように、1ビット遅延回路部32の後段に論理反転回路部31を接続していることにより、制御内容は異なったものとなる。
図10は、本発明の実施の形態4のフローチャートを示し、まず、DQPSK比較パターンの初期設定を行う(B1)。この場合、DQPSK比較パターンPは、P←1として示すように、図9の項番1を示す場合、パターン“1010 1100 0100 0001”を設定することになる。このように項番に対応したDQPSK比較パターンPを設定する(B2)。すなわち、図8における制御部37の制御により、受信状態識別回路36に、OTUk−FAS比較バイト設定として示すように設定し、パターン一致か否かを判定する(B3)。パターン一致の場合(B3:Yes)、パターンPに対応した図9に示す受信状態(1)の制御を行う(B4)。たとえば、項番1のDQPSK比較パターンと一致した場合、受信状態は三角印であり、受信状態を想定した制御内容は、偶数チャネルの論理反転制御と、ビットスワップ制御であるから、図8における論理反転回路部31を制御して、偶数チャネルの論理反転を行い、かつビットスワップ回路部33を制御して、隣接チャネル間のビット交換をすることになる。
そして、OTU(Optical Transport Unit)3フレーム同期確立か否かを判定する(B5)。すなわち、図8におけるフレーム同期回路部35においてフレーム同期確立が行われたか否かを判定する。もし、フレーム同期確立が行われた場合(B5:Yes)は、所望の受信状態となったことを示すから、この制御処理を終了する。また、本ステップにおいてパターン一致が検出されない場合は(B3:No)、P+1により(B6)、図9における項番を1から2に変更し、その項番2に対応する比較パターンを設定して(B2)、バターン一致か否かを判定する(B3)。この(B3)におけるパターン一致が得られるまで、前述の処理を繰り返す。
また、パターン一致により、受信状態(1)の制御を行い(B4)、フレーム同期回路部35によりフレーム同期確立ができたか否かを判定し(B5)、フレーム同期確立ができない場合(B5:No)、受信状態(1)の制御に加えて、図8における1ビット遅延回路部32を制御する(B7)。これは図9の受信状態(3)の制御に相当する。そして、フレーム同期確立ができたか否かを判定し(B8)、フレーム同期確立ができれば(B8:Yes)、所望の受信状態となったことを示すから、その制御処理を終了し、フレーム同期確立ができない場合(B8:No)は、(B6)により、次の項番に移行する処理を行って、前述の制御処理を繰り返す。なお、図9に示す項番に対応したDQPSK比較パターンの順序は一例であり、他の順序であっても同様である。
前述の制御処理においては、DQPSK比較パターンを順次選択して受信状態を識別するものであるが、DQPSK信号の受信状態識別回路36を8つ並列に具備し、各受信状態識別回路に、項番1〜8対応の8種類の比較パターンを設定して、いずれの比較パターンと一致するかにより、受信状態を識別することも可能である。
(実施の形態5)
図11は、実施の形態5にかかる光信号受信装置の構成を示すブロック図である。図11に示すように、光信号受信装置1400は、受信復調部1401と、干渉計制御部1402と、クロック・データ再生部(CDR:Clock and Data Recovery)1403と、多重化部(2:1MUX:Multiplexer)1404と、並列化部(DES)1405と、受信処理部(OTN LSI)1406と、位相比較回路1407と、位相判定回路1408と、制御部1409と、を備えている。
受信復調部1401は、π/4遅延干渉計1401aと、−π/4遅延干渉計1401bと、光電変換素子1401c,1401dと、を備えている。受信復調部1401は、2つの直交した位相情報を含む入力信号を2つの強度電気信号に変換する。クロック・データ再生部1403は、入力した強度電気信号からデータとクロックとを抽出して再生する。多重化部1404は、2つの21.5Gb/sデータを多重化する。並列化部1405は、クロック再生部(CDR)を内蔵し、多重化部1404によって多重化された43Gb/sのデータを16の2.7Gb/sのデータにパラレル変換する。
受信処理部1406は、論理反転部1406aと、1ビット遅延部1406bと、ビットスワップ部1406cと、を備えている。また、受信処理部1406は、フレーム処理機能を具備し、フレーム処理によりフレーム損失情報(LOF:Loss of Frame)およびフレーム同期外れ情報(OOF:Out of Frame)検出機能を有するものであり、そのLOF/OOF検出情報を制御部1409に転送する。ここで、論理反転部1406a、1ビット遅延部1406bおよびビットスワップ部1406cは、それぞれ図8で示した論理反転回路部31、1ビット遅延回路部32、ビットスワップ回路部33に相当する。
なお、受信処理部1406は、2.7G×16および2.5G×16として示すように、並列化部1405により並列化した16並列データを入出力処理する構成の場合を示しているが、回路素子の動作速度の向上により、並列数を少なくして処理する構成とすることも可能である。また、回線容量の増大化にともない並列数をさらに増加させることも可能である。
制御部1409は、受信処理部1406から転送されるLOF/OOF検出情報が消滅するまで、干渉計制御部1402を介して、受信復調部のπ/4遅延干渉計1401aおよび−π/4遅延干渉計1401bのバイアス電圧あるいは温度の制御を行う。この場合、+π/2±nπまたは−π/2±nπの位相制御を行うもので、干渉計制御部1402による調整制御手段は、既に知られている各種の手段を適用することができる。
受信状態(1)と受信状態(2)とでは、並列化部1405のクロック信号の位相が半周期シフトしている。これを利用して、位相比較回路1407および位相判定回路1408は、受信状態(1)であるか、受信状態(2)であるかを判定する。ただし、光信号は高速であり、位相がシフトしたか否かを判定することは困難である。このため、位相比較回路1407および位相判定回路1408は、並列化部1405のクロック信号の位相にかかわらず一定の位相であるクロック・データ再生部1403のクロック信号と、並列化部1405のクロック信号との位相差を用いて、並列化部1405のクロック信号の位相がシフトしたか否かを判定する。以下、位相比較回路1407および位相判定回路1408による判定について詳細に説明する。
図12は、実施の形態5にかかる光信号受信装置の並列化部の内部構成を示すブロック図である。図12に示すように、並列化部1405は、発振器(VCO:Voltage Controlled Oscillator)1405aと、フリップフロップ回路(F/F:Flip Flop)1405bと、フリップフロップ回路1405cと、ラッチ回路(Latch)1405dと、並列化回路(1:8DES)1405eと、並列化回路(1:8DES)1405fと、から構成されている。
多重化部1404から入力される信号b0、a1、b2、a3、b4・・・は、奇数番目の信号と偶数番目の信号とに分けられ、奇数番目の信号は並列化回路1405eから、偶数番目の信号は並列化回路1405fから出力される。
図13は、受信状態(1)および受信状態(2)の場合の並列化部のクロック信号を示す図である。図13に示すように、受信状態(1)の場合、図11で示したπ/4遅延干渉計1401aから出力されるA系列の入力信号(a1、a3、・・・)1601は並列化部1405のクロック信号(21.5G CLK)1602の立ち上がりエッジに対応している。一方、受信状態(2)の場合、A系列の入力信号1601は並列化部1405のクロック信号(21.5G CLK)1602の反転のエッジに対応している。
このように、受信状態(1)の場合と受信状態(2)の場合とでは、並列化部1405のクロック信号1602の位相が半周期シフトする。また、受信状態(1)の場合、図12で示した並列化回路1405eの出力1(D1)からは信号a1が出力される。一方、受信状態(2)の場合、図12で示した並列化回路1405eの出力1(D1)からは信号b2が出力される。
図14は、実施の形態5にかかる光信号受信装置の受信状態(1)の場合の動作原理を示す図である。図14に示すように、多重化部1404から信号b0,a1,b2,a3,b4・・が並列化部1405に入力され、並列化部1405のチャネル(ch)1,2,3,4からそれぞれ信号a1,b2,a3,b4が出力される場合は、1ビット遅延が生じていない状態である。
この場合、位相比較回路1407と位相判定回路1408は、クロック再生部1403から出力されるクロック信号αと、並列化部1405から出力されたクロック信号βとを比較すると、クロック信号βは位相がシフトしていないと判定し、クロック信号βの位相がシフトしていない旨を受信処理部1406に通知する。この場合受信処理部1406の1ビット遅延部1406bは1ビット遅延処理を行わない。
図15は、実施の形態5にかかる光信号受信装置の受信状態(2)の場合の動作原理を示す図である。図15に示すように、多重化部1404から信号b0,a1,b2,a3,b4・・が並列化部1405に入力され、並列化部1405のチャネル(ch)1,2,3,4からそれぞれ信号b2,a3,b4,a5が出力される場合は、1ビット遅延が生じている状態である。この場合、位相比較回路1407と位相判定回路1408は、クロック信号αとクロック信号βとを比較すると、クロック信号βは位相がシフトしていると判定し、位相判定回路1408は、クロック信号βの位相がシフトしている旨を受信処理部1406に通知する。この場合受信処理部1406の1ビット遅延部1406bは1ビット遅延処理を行うことで、並列化部1405から出力された信号を1ビット遅延が生じていない状態に修正する。
図16は、実施の形態5にかかる光信号受信装置の位相比較回路および位相判定回路を示す図である。図16に示すように、位相比較回路1407は、排他的論理和回路(EXOR)1407aと、遅延回路(delay)1407bと、から構成されている。排他的論理和回路1407aは、クロック再生部1403から出力されるクロック信号αと、並列化部1405から出力されたクロック信号βとを入力すると、クロック信号αと、クロック信号βと、の位相差を電力強度として出力する。また、ここでは、受信状態(1)の場合にこの位相差が0となるように、クロック信号αを遅延回路1407bによって遅延させている。
図17は、位相比較回路の出力と位相差の関係を示すグラフである。図17に示すように、位相比較回路1407の出力は、受信状態(1)の場合は0の値を、受信状態(2)の場合は所定のしきい値であるコンパレータ設定値(V1)を超える値をとる。図16に示す位相判定回路1408は、コンパレータ1408aによって構成されている。コンパレータ1408aは、位相比較回路1407からの出力が所定のコンパレータ設定値を超える場合は1ビット遅延が生じていない旨を、所定のコンパレータ設定値未満の場合は1ビット遅延が生じている旨を、受信処理部1406に通知する。
ここで、たとえば受信状態(1)および受信状態(2)がともにコンパレータ設定値付近に位置する場合もあり得る。この場合、コンパレータ設定値による受信状態の判定ができなくなるため、上述したように遅延回路1407bによってクロック信号αを遅延させ、受信状態(1)と受信状態(2)とがコンパレータ設定値を挟んで位置するように調節する。なお、この位相比較回路1407および位相判定回路1408による受信状態(1)であるか受信状態(2)であるかの判定は、すべてハードウェア上での処理が可能である。
ここで、実施の形態1にかかる光信号受信装置においては、図3に示したように、比較パターンが同一であっても、受信状態(1)である場合と受信状態(2)である場合があるため、受信状態識別回路部26は、受信状態(1)であるか受信状態(2)であるかを識別することができない。このため、実施の形態1にかかる光信号受信装置においては、フレーム同期回路部25がデータ全体のフレーム信号の同期をとり、同期をとれるか否かをソフトウェア的にCPUを用いて識別することで、受信状態(1)であるか受信状態(2)であるかを識別し、その後1ビット遅延回路部22を制御して1ビット遅延処理を行うこととなる。
これに対して、実施の形態5にかかる光信号受信装置1400は、上述した位相比較回路1407と位相判定回路1408とによって受信状態(1)であるか受信状態(2)であるかを識別する。これによって、たとえば、光スイッチの切り換えなどによって光信号受信装置1400に入力されるデータが一時消失した場合や、初期の起動時にも、受信状態(1)であるか受信状態(2)であるかの判定をハードウェア上で行うことができ、受信処理部1406の高速な再起動または初期起動が可能となる。
図18は、光スイッチによる切り換え時の光信号受信装置の動作を示す図である。図18において、2101は光スイッチ(SW)を示す。2102は、実施の形態1または実施の形態5の光信号受信装置を示す。2103は、光スイッチ2101から光信号受信装置2102に入力される光入力信号を示す。2104は、実施の形態1の光信号受信装置2102の受信処理部9から出力される光出力信号を示す。2105は、実施の形態5の光信号受信装置1400の受信処理部1406(図11参照)から出力される光出力信号を示す。
図18に示すように、光スイッチ2101による切り換えが生じた場合、切り換え時間に応じた光入力信号2103が消失する。これに伴って、実施の形態1にかかる光信号受信装置においては、フレーム同期回路部25がデータ全体のフレーム信号の同期をとり、同期をとれるか否かで識別することで、受信状態(1)であるか受信状態(2)であるかを識別し、1ビット遅延制御を行って受信処理部9を再起動する。これに対して実施の形態5にかかる光信号受信装置1400においては、受信状態(1)であるか受信状態(2)であるかの判定および1ビット遅延制御をハードウェア上で高速に行って受信処理部1406を再起動するため、受信処理部1406の再起動時間が大幅に短縮される。
図19は、実施の形態5にかかる光信号受信装置の構成の一部の変形例1を示すブロック図である。なお、図11で示した同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。図19に示すように、変形例1にかかる光信号受信装置1400は、多重化部1404と並列化部1405との間に選択部(SEL)2201を備えている。多重化部1404からの出力信号は2つの信号に分けられてから選択部2201に入力される。また、選択部2201への2つの入力のうち一方には1ビット遅延回路(D:Delay)2202が備えられており、2つの入力信号のうち一方の信号はこの1ビット遅延回路2202によって1ビット遅延して選択部2201に入力する。
また、上述した位相判定回路1408は、並列化部1405から出力されるクロック信号βの位相がシフトしているか否かを選択部2201に対して通知する。そして、選択部2201は、位相判定回路1408からクロック信号βの位相がシフトしていない旨の通知を受信した場合、2つの入力信号のうちの1ビット遅延していない方の信号を並列化部1405に対して出力する。一方、選択部2201は、位相判定回路1408からクロック信号βの位相がシフトしている旨の通知を受信した場合、2つの入力信号のうちの1ビット遅延している方の信号を並列化部1405に対して出力する。
これによって、たとえば、光スイッチの切り換えなどによって光信号受信装置1400に入力されるデータが一時消失した場合や、初期の起動時にも、受信状態(1)であるか受信状態(2)であるかの判定をハードウェア上で行うことができ、受信処理部1406の高速な再起動または初期起動が可能となる。
図20は、実施の形態5にかかる光信号受信装置の構成の一部の変形例2を示すブロック図である。なお、図11で示した同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。図20に示すように変形例2にかかる光信号受信装置1400の位相判定回路1408は、並列化部1405から出力されるクロック信号βの位相がシフトしている場合、クロック信号βの位相がシフトしている旨を並列化部1405が備えるリセット(Reset)部1405aに対して通知する。リセット部1405aがクロック信号βの位相がシフトしている旨の通知を受信すると、並列化部1405は同期状態をリセットして再起動し、再度、多重化部1404からの出力信号をパラレル変換して受信処理部1406に出力する。
この場合も、受信状態(1)になる場合と、受信状態(2)になる場合があるが、受信状態(1)になるまで位相判定回路1408からの通知および並列化部1405の再起動を繰り返す。これによって、たとえば、光スイッチの切り換えなどによって光信号受信装置1400に入力されるデータが一時消失した場合や、初期の起動時にも、受信状態(1)であるか受信状態(2)であるかの判定をハードウェア上で行うことができ、受信処理部1406の高速な再起動または初期起動が可能となる。
図21は、実施の形態5にかかる光信号受信装置の並列化部の内部構成の変形例を示すブロック図である。図21に示すように、変形例にかかる並列化部2400は、発振器(VCO)2401と、フリップフロップ(F/F)回路2402と、フリップフロップ回路2403と、フリップフロップ回路2404と、分周器2405と、ラッチ回路(Latch)2406と、並列化回路(1:8DES)2407と、並列化回路(1:8DES)2408と、から構成されている。
発振器2401は、43GHzのクロック信号を発生する。また、分周器2405は、この43GHzのクロック信号を分周し、位相比較回路1407に21.5GHzのクロック信号を出力する。この変形例にかかる並列化部2400も、上述した並列化部1405と同様に、多重化部1404から入力される信号b0、a1、b2、a3、b4・・・を奇数番目の信号と偶数番目の信号とに分け、奇数番目の信号を並列化回路2407から、偶数番目の信号を並列化回路2408から出力する。
図22は、受信状態(1)および受信状態(2)の場合の並列化部のクロック信号を示す図である。図22に示すように、受信状態(1)の場合、図11で示したπ/4遅延干渉計1401aから出力されるA系列の入力信号(a1、a2、・・・)2501は並列化部2400の発振器2401のクロック信号(43G CLK)2502を分周器2405で分周したクロック信号(21.5G CLK)2503の立ち上がりエッジに対応している。一方、受信状態(2)の場合、A系列の入力信号2501はクロック信号2503の反転のエッジに対応している。
このように、受信状態(1)の場合と受信状態(2)の場合とでは、並列化部2400の分周器2405から出力されるクロック信号2503の位相が半周期シフトする。また、受信状態(1)の場合、図21で示した並列化回路2407の出力1(D1)からは信号a1が出力される。一方、受信状態(2)の場合、図21で示した並列化回路2407の出力1(D1)からは信号b2が出力される。
図23は、実施の形態5にかかる光信号受信装置の位相比較回路の変形例を示すブロック図である。図23に示すように、変形例にかかる位相比較回路2600は、RS Lach回路2601によって構成されている。図24は、位相比較回路の出力と位相差の関係を示すグラフである。図24に示すように、位相比較回路2600の出力は、位相差が2πの周期で一意の値をとり続ける。したがって、受信状態(1)と受信状態(2)とを常にコンパレータ設定値によって判定することが可能であるため、図16で示した遅延回路1407bは必要ない。なお、位相判定回路については、図11に示した位相判定回路1408と同様の構成であるため、説明を省略する。
以上説明した、本発明の光信号受信装置および光信号受信制御方法によれば、受信状態識別回路によって受信信号の論理反転状態、ビットスワップ状態を識別し、位相比較回路および位相判定回路によって受信信号のビット遅延状態を識別することができる。そして、これらの各種の受信状態に対応して、論理反転回路、ビットスワップ回路または1ビット遅延回路が動作することによって、フレーム同期引き込みが可能な所望の受信状態に自動的になるように制御することができるという効果を奏する。
また、ビット遅延状態に関する判定およびビット遅延処理はハードウェア上で行われるため、受信処理部の高速な再起動または初期起動が可能となるという効果を奏する。
(付記1)DQPSK変調された光信号を受信復調処理する光信号受信装置において、
DQPSK光信号の同相信号と直交信号をそれぞれの電気信号に変換する複数の遅延干渉計および光電変換素子を含む受信復調手段と、
前記それぞれの電気信号に基づいてクロックおよびデータを再生するクロック・データ再生手段と、
前記クロック・データ再生手段からの前記それぞれの電気信号を多重化する多重化手段と、
前記多重化手段により多重化された信号を並列化する並列化手段と、
前記並列化手段により並列化された信号を入力してフレーム同期処理を含むフレーム処理を行う受信処理手段と、
前記クロック・データ再生手段におけるクロック信号の位相と、前記並列化手段における前記クロック信号の位相との位相差に基づいてビット遅延の有無を判定する判定手段と、
を備え、
前記受信処理手段は、前記判定手段による判定結果に対応してビット遅延処理を行う論理処理回路を含む構成を有することを特徴とする光信号受信装置。
(付記2)前記受信処理手段は、フレーム同期をとるフレーム同期回路と、前記並列化された信号を基に受信状態を識別する受信状態識別回路と、前記受信状態識別回路により識別した所望の受信状態以外の受信状態に対応し、かつ前記判定手段による判定結果に対応して、論理反転処理、ビット遅延処理、ビットスワップ処理を行う論理処理回路とを含む構成を有することを特徴とする付記1に記載の光信号受信装置。
(付記3)前記受信処理手段の前記論理処理回路は、前記受信状態識別回路により識別した受信状態に対応して、前記並列化手段により並列化されて入力された信号を論理反転するか否かを制御する論理反転回路と、前記判定手段による判定結果に基づいて前記並列化されて入力された信号をビット遅延させるか否かを制御するセレクタと遅延回路とを含むビット遅延回路と、前記並列化されて入力された信号の隣接チャネル間でビット交換する切換回路を含むビットスワップ回路とを含む構成を有することを特徴とする付記2に記載の光信号受信装置。
(付記4)前記受信処理手段は、前記並列化手段により並列化されて入力されたフレーム同期パターンと、受信状態対応の比較パターンとを比較して受信状態を識別する受信状態識別回路と、当該受信状態識別回路による所望の受信状態以外の受信状態識別結果に応じて、前記論理反転回路と前記ビットスワップ回路との少なくともいずれかを制御し、かつ前記判定手段による判定結果に応じて、前記ビット遅延回路を制御する制御手段を備えたことを特徴とする付記3に記載の光信号受信装置。
(付記5)前記受信復調手段のπ/4遅延干渉計と−π/4遅延干渉計との位相差をπ/2に維持可能の構成として、前記受信処理手段の前記受信状態識別回路の受信状態対応の比較パターンを、前記所望の受信状態を含めて8種類とし、当該8種類の受信状態に対応した比較パターンと前記並列化手段により並列化されて入力されたフレーム同期パターンとを比較して識別した受信状態に従って、前記論理反転回路と前記ビットスワップ回路との少なくともいずれかを制御し、前記判定結果に基づいて、前記ビット遅延回路を制御する制御手段を備えたことを特徴とする付記3に記載の光信号受信装置。
(付記6)DQPSK変調された光信号を出力する光信号送信装置において、
DQPSK信号の同相信号と直交信号の位相差をπ/2±2nπまたは−π/2±2nπ(nは整数)のいずれか一方に維持して送信可能とする構成として、前記受信復調手段の前記受信復調手段のπ/4遅延干渉計と−π/4遅延干渉計との位相差をπ/2に維持可能の構成として、前記受信処理手段の前記受信状態識別回路の受信状態対応の比較パターンを、前記所望の受信状態を含めて4種類とし、当該4種類の受信状態に対応した比較パターンと前記多重手段により多重化されて入力されたフレーム同期パターンとを比較して識別した受信状態に従って、前記論理反転回路と前記ビットスワップ回路との少なくともいずれかを制御し、前記判定結果に基づいて、前記ビット遅延回路を制御する制御手段を備えたことを特徴とする付記3に記載の光信号受信装置。
(付記7)前記判定手段は、前記クロック再生手段におけるクロック信号の位相と、前記並列化手段における前記クロック信号の前記位相との位相差を出力する位相比較回路と、当該位相差が所定のしきい値よりも大きいか否かを判定する位相判定回路と、を含む構成を有することを特徴とする付記1〜6のいずれか一つに記載の光信号受信装置。
(付記8)前記位相比較回路は、排他的論理和回路によって構成されていることを特徴とする付記7に記載の光信号受信装置。
(付記9)前記位相比較回路は、RSラッチ回路によって構成されていることを特徴とする付記7に記載の光信号受信装置。
(付記10)前記ビット遅延回路に代えて、前記多重化手段と前記並列化手段との間に設けられる第2のビット遅延回路をさらに備え、
前記判定手段は前記判定結果を前記第2のビット遅延回路に出力し、
前記第2のビット遅延回路は、前記多重化手段から転送された前記多重化信号をビット遅延させるか否かを前記判定結果に基づいて制御する第2のセレクタと第2の遅延回路とを含むことを特徴とする付記3〜9のいずれか一つに記載の光信号受信装置。
(付記11)前記並列化手段は、前記判定手段による前記判定結果を受信し、前記判定手段から前記ビット遅延が生じている旨の判定結果を受信すると、前記判定手段から前記ビット遅延が生じていない旨の判定結果を受信するまで同期状態をリセットすることを特徴とする付記1〜9のいずれか一つに記載の光信号受信装置。
(付記12)前記並列化手段は、当該並列化手段のクロック信号を分周する分周手段を備え、
前記判定手段は、前記クロック再生手段における前記クロック信号の位相と、前記分周手段によって分周されたクロック信号の位相との位相差に基づいて前記ビット遅延の有無を判定することを特徴とする付記1〜11のいずれか一つに記載の光信号受信装置。
(付記13)DQPSK変調された光信号を受信復調処理する光信号受信制御方法において、
受信したDQPSK光信号を受信復調手段により前記光信号の同相信号と直交信号をそれぞれの電気信号に変換し、当該それぞれの電気信号を多重化手段により多重化して並列化手段へ転送し、当該並列化手段により並列化して受信処理手段へ転送し、判定手段により当該並列化手段におけるビット遅延の有無を判定し、前記受信処理手段において、前記並列化した信号と比較パターンとを比較して受信状態を識別し、所望の受信状態以外の受信状態に対応し、かつ前記判定手段による判定結果に対応して、論理反転処理、ビット遅延処理、ビットスワップ処理の少なくともいずれかの処理を行い、当該処理をフレーム同期確立となるまで繰り返す過程を含むことを特徴とする光信号受信制御方法。
(付記14)前記受信処理手段は、前記並列化手段により並列化されて入力されたフレーム同期パターンと、受信状態対応の比較パターンとを比較して受信状態を識別し、所望の受信状態以外の受信状態識別結果に応じて、前記論理反転処理と前記ビットスワップ処理との少なくともいずれかの処理を行い、前記判定手段により前記ビット遅延が生じていると判定された時に、前記ビット遅延処理を行い、フレーム同期確立となるまで繰り返す過程を含むことを特徴とする付記13の光信号受信制御方法。
以上のように、本発明にかかる光信号受信装置および光信号受信制御方法は、IM−DQPSK方式を利用したデータ通信に有用であり、特に、光スイッチの切り換えなどによって受信処理装置の再起動が必要となる場合に適している。
本発明の実施の形態1の説明図である。 本発明の実施の形態1の要部説明図である。 本発明の実施の形態1の受信状態と制御内容との説明図である。 本発明の実施の形態2のフローチャートである。 本発明の実施の形態2の受信状態と制御内容との説明図である。 本発明の実施の形態3の受信状態の説明図(その1)である。 本発明の実施の形態3の受信状態の説明図(その2)である。 本発明の実施の形態3の受信状態と制御内容との説明図である。 本発明の実施の形態4の要部説明図である。 本発明の実施の形態4の受信状態と制御内容との説明図である。 本発明の実施の形態4のフローチャートである。 実施の形態5にかかる光信号受信装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態5にかかる光信号受信装置の並列化部の内部構成を示すブロック図である。 受信状態(1)および受信状態(2)の場合の並列化部のクロック信号を示す図である。 実施の形態5にかかる光信号受信装置の受信状態(1)の場合の動作原理を示す図である。 実施の形態5にかかる光信号受信装置の受信状態(2)の場合の動作原理を示す図である。 実施の形態5にかかる光信号受信装置の位相比較回路および位相判定回路を示す図である。 位相比較回路の出力と位相差の関係を示すグラフである。 光スイッチによる切り換え時の光信号受信装置の動作を示す図である。 実施の形態5にかかる光信号受信装置の構成の一部の変形例1を示すブロック図である。 実施の形態5にかかる光信号受信装置の構成の一部の変形例2を示すブロック図である。 実施の形態5にかかる光信号受信装置の並列化部の内部構成の変形例を示すブロック図である。 受信状態(1)および受信状態(2)の場合の並列化部のクロック信号を示す図である。 実施の形態5にかかる光信号受信装置の位相比較回路の変形例を示すブロック図である。 位相比較回路の出力と位相差の関係を示すグラフである。 従来の光信号送受信装置の説明図である。 従来の光信号送信部と光信号受信部との要部説明図である。 受信状態の説明図である。
符号の説明
1,1401 受信復調部(DQPSK OR)
2,1402 干渉計制御部
3,4,1403 クロック再生部(CDR A,CDR B)
5 クロック再生制御部(CDR cont.)
6,1404 多重化部(MUX)
7 多重化制御部(MUX cont.)
8,1405 並列化部(DES)
9,1406 受信処理部
9a 論理処理部
9b フレーム処理部
9c フレーム同期回路部
9d 受信状態識別回路
21 論理反転回路部
22 1ビット遅延回路部
23 ビットスワップ回路部
24 フレーム処理部
25 フレーム同期回路部
26 受信状態識別回路
27 制御部
1400 光信号受信装置
1407 位相比較回路
1408 位相判定回路

Claims (11)

  1. DQPSK変調された光信号を受信復調処理する光信号受信装置において、
    DQPSK光信号の同相信号と直交信号をそれぞれの電気信号に変換する複数の遅延干渉計および光電変換素子を含む受信復調手段と、
    前記それぞれの電気信号に基づいてクロックおよびデータを再生するクロック・データ再生手段と、
    前記クロック・データ再生手段からの前記それぞれの電気信号を多重化する多重化手段と、
    前記多重化手段により多重化された信号を、発振器によって発振されたクロック信号のタイミングによって並列化する並列化手段と、
    前記並列化手段により並列化された信号を入力してフレーム同期処理を含むフレーム処理を行う受信処理手段と、
    前記クロック・データ再生手段によって再生された各クロック信号のいずれかの位相と、前記発振器によって発振されたクロック信号の位相との位相差に基づいてビット遅延の有無を判定する判定手段と、
    を備え、
    前記受信処理手段は、前記判定手段による判定結果に対応してビット遅延処理を行う論理処理回路を含む構成を有することを特徴とする光信号受信装置。
  2. 前記受信処理手段は、フレーム同期をとるフレーム同期回路と、前記並列化された信号を基に受信状態を識別する受信状態識別回路と、前記受信状態識別回路により識別した所望の受信状態以外の受信状態に対応し、かつ前記判定手段による判定結果に対応して、論理反転処理、ビット遅延処理、ビットスワップ処理を行う論理処理回路とを含む構成を有することを特徴とする請求項1に記載の光信号受信装置。
  3. 前記受信処理手段の前記論理処理回路は、前記受信状態識別回路により識別した受信状態に対応して、前記並列化手段により並列化されて入力された信号を論理反転するか否かを制御する論理反転回路と、前記判定手段による判定結果に基づいて前記並列化されて入力された信号をビット遅延させるか否かを制御するセレクタと遅延回路とを含むビット遅延回路と、前記並列化されて入力された信号の隣接チャネル間でビット交換する切換回路を含むビットスワップ回路とを含む構成を有することを特徴とする請求項2に記載の光信号受信装置。
  4. 前記受信処理手段は、前記並列化手段により並列化されて入力されたフレーム同期パターンと、受信状態対応の比較パターンとを比較して受信状態を識別する受信状態識別回路と、当該受信状態識別回路による所望の受信状態以外の受信状態識別結果に応じて、前記論理反転回路と前記ビットスワップ回路との少なくともいずれかを制御し、かつ前記判定手段による判定結果に応じて、前記ビット遅延回路を制御する制御手段を備えたことを特徴とする請求項3に記載の光信号受信装置。
  5. 前記受信復調手段のπ/4遅延干渉計と−π/4遅延干渉計との位相差をπ/2に維持可能の構成として、前記受信処理手段の前記受信状態識別回路の受信状態対応の比較パターンを、前記所望の受信状態を含めて8種類とし、当該8種類の受信状態に対応した比較パターンと前記多重化手段により多重化されて入力されたフレーム同期パターンとを比較して識別した受信状態に従って、前記論理反転回路と前記ビットスワップ回路との少なくともいずれかを制御し、前記判定結果に基づいて、前記ビット遅延回路を制御する制御手段を備えたことを特徴とする請求項3に記載の光信号受信装置。
  6. DQPSK変調された光信号を出力する光信号送信装置において、
    DQPSK信号の同相信号と直交信号の位相差をπ/2±2nπまたは−π/2±2n
    π(nは整数)のいずれか一方に維持して送信可能とする構成として、前記受信復調手段の前記受信復調手段のπ/4遅延干渉計と−π/4遅延干渉計との位相差をπ/2に維持可能の構成として、前記受信処理手段の前記受信状態識別回路の受信状態対応の比較パターンを、前記所望の受信状態を含めて4種類とし、当該4種類の受信状態に対応した比較パターンと前記多重化手段により多重化されて入力されたフレーム同期パターンとを比較して識別した受信状態に従って、前記論理反転回路と前記ビットスワップ回路との少なくともいずれかを制御し、前記判定結果に基づいて、前記ビット遅延回路を制御する制御手段を備えたことを特徴とする請求項3に記載の光信号受信装置。
  7. 前記判定手段は、前記クロック・データ再生手段におけるクロック信号の位相と、前記並列化手段における前記クロック信号の前記位相との位相差を出力する位相比較回路と、当該位相差が所定のしきい値よりも大きいか否かを判定する位相判定回路と、を含む構成を有することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の光信号受信装置。
  8. 前記位相比較回路は、RSラッチ回路によって構成されていることを特徴とする請求項7に記載の光信号受信装置。
  9. 前記ビット遅延回路に代えて、前記多重化手段と前記並列化手段との間に設けられる第2のビット遅延回路をさらに備え、
    前記判定手段は前記判定結果を前記第2のビット遅延回路に出力し、
    前記第2のビット遅延回路は、前記多重化手段から転送された信号をビット遅延させるか否かを前記判定結果に基づいて制御する第2のセレクタと第2の遅延回路とを含むことを特徴とする請求項3〜8のいずれか一つに記載の光信号受信装置。
  10. 前記並列化手段は、前記判定手段による前記判定結果を受信し、前記判定手段から前記ビット遅延が生じている旨の判定結果を受信すると、前記判定手段から前記ビット遅延が生じていない旨の判定結果を受信するまで同期状態をリセットすることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一つに記載の光信号受信装置。
  11. DQPSK変調された光信号を受信復調処理する光信号受信制御方法において、
    受信したDQPSK光信号を受信復調手段により前記光信号の同相信号と直交信号をそれぞれの電気信号に変換し、当該それぞれの電気信号を多重化手段により多重化して並列化手段へ転送し、当該並列化手段により並列化して受信処理手段へ転送し、判定手段により当該並列化手段におけるビット遅延の有無を判定し、前記受信処理手段において、前記並列化した信号と比較パターンとを比較して受信状態を識別し、所望の受信状態以外の受信状態に対応し、かつ前記判定手段による判定結果に対応して、論理反転処理、ビット遅延処理、ビットスワップ処理の少なくともいずれかの処理を行い、当該処理をフレーム同期確立となるまで繰り返す過程を含むことを特徴とする光信号受信制御方法。
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