JP5039958B2 - 環状ガスケット用成型金型、及び、コイン型電気化学セル用ガスケットの製造方法 - Google Patents

環状ガスケット用成型金型、及び、コイン型電気化学セル用ガスケットの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、環状ガスケット用成型金型、及び、コイン型電気化学セル用ガスケットの製造方法に関する。
コイン型電気化学セル、例えばコイン型二次電池及びコイン型キャパシタ等を組み込む小型精密機器のさらなる小型化に伴って、コイン型電気化学セル自体は、より一層の小型化、薄型化、高容量化を要求されている。また、コイン型電気化学セルを組み込む回路基板のリフローはんだ付け化に伴って、コイン型電気化学セル自体は、リフローはんだ付け対応のための耐熱性を要求されている。
一般に、コイン型電気化学セルは、電気化学要素を金属製の正極缶及び負極缶に収容し、樹脂製のガスケットを介して正極缶と負極缶とを組み合わせ、負極缶の折り返し部に覆い被せて正極缶の開口部を湾曲してかしめることで封止されている。
これらの環状のガスケットは、電気化学セルとして封止性の機能が要求されるため、かしめ後、即ち、ガスケット圧縮後の機械的特性、圧縮後のクリープ特性、耐溶液性、絶縁性が求められており、一般的には樹脂材料が用いられている。これら樹脂材料のガスケットへの成型方法は、種々にわたるが、コイン型電気化学セルにおいては量産性が重視されて、射出成型が一般的である。
ところで、近年、電気化学セルのリフロー化により、従来用いられてきたポリプロピレン(PP)から耐熱性を有するエンジニアリングプラスチックが用いられるようになってきた。これらエンジニアリングプラスチックは射出成型金型内での樹脂流動性が従来のポリプロピレン(PP)などより悪く、射出成型は困難なものとなっていきている。
このため、ガスケットへの樹脂注入口は従来の小穴を用いるピンゲート方式から、ガスケットの中央部にディスク状の注入口を用いるディスクゲート方式が用いられている(例えば、特許文献1、特許文献2)。
ディスクゲート方式の成型金型50は、図6(a)に示すように、固定金型51、可動金型52及びゲートカットピン53でガスケット形状空間GSを形成する。そして、固定金型51の樹脂注入口51aから、固定金型51とゲートカットピン53で形成される空間であるディスクゲート部54に溶融した樹脂が注入されると、その樹脂はディスクゲート部54を介してガスケット形状空間GSの中心から円周方向に流れる。これによって、ガスケット形状空間GSに充填されたガスケット樹脂55に対して均質な圧力を与えることができる。そして、ディスクゲート部54に充填されたディスク樹脂56を切り離すことより、所定の形状のガスケット樹脂55を得ることができる。つまり、ディスク樹脂56を切り離してガスケット樹脂55を得る場合、図6(b)に示すように、可動金型52を固定金型51及びゲートカットピン53に対して、矢印方向に駆動させる。
このとき、可動金型52が移動すると、ガスケット樹脂55の底部55aと固定金型51とのクリアランスがディスク樹脂56の厚み分だけ発生することから、ディスク樹脂56の切断で生じる歪みがガスケット樹脂55の底部55aに発生する。この歪みによって、ガスケット樹脂55の底部55aを変形させ、ガスケットの寸法精度を落とすという問題があった。
そこで、切り離しの際に、歪みを小さくするために、フィルムゲート方式が提案されて
いる(例えば、特許文献3)。
フィルムゲート方式の成型金型60は、図7(a)に示すように、固定金型61、可動金型62及びゲートカットピン63とでガスケット樹脂65を充填するガスケット形状空間GSを形成する。そして、固定金型61とゲートカットピン63で形成される空間であるディスクゲート部64の外周部分を、即ち、ディスクゲート部64とガスケット形状空間GSを繋ぐ接続部分64a(フィルムゲート部)を薄くする方式である。そして、図7(b)に示すように、固定金型61に対して可動金型62を開いた後に、ゲートカットピン63を駆動することでガスケット樹脂65からディスク樹脂66の薄い部分を切断する。この薄い部分が切断されることによって、ディスク樹脂66の切断によって生じるガスケット樹脂65にかかる歪みを小さくするようにしている。
特開昭50−145822号 公報(第2頁) 特開2002−75303号 公報(第2頁) 特開昭55−15834号 公報
しかしながら、フィルムゲート方式は、ディスクゲート方式に比べてディスク樹脂66の薄い部分を切り離す分、歪み小さくなるものの、ディスク樹脂66を切り離す瞬間には、ディスクゲート方式と同様に、ガスケット樹脂65の底部65aがフリーとなるため、ディスクゲート方式と同様にディスク樹脂66の切り離しによりガスケット樹脂65の底部65aに歪みが発生し、ガスケット樹脂65の底部65aが変形しガスケットの寸法精度を落としている。
また、フィルムゲート方式及びディスクゲート方式の射出成型機は、ガスケット樹脂55,65からディスク樹脂56,66を切断する機構(ゲートカットピン)を設ける必要があるために射出成型機、成型金型構造とも複雑なものとなっていた。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、寸法精度の高いガスケットを、安価にかつ大量に製造することができる環状ガスケット用成型金型、及び、コイン型電気化学セル用ガスケットの製造方法を提供することにある。
請求項1の発明は、第1の金型と第2の金型にて形成されたガスケット形状空間に溶融樹脂を注入した後、前記第1の金型と前記第2の金型を離型して前記ガスケット形状空間に充填したガスケット樹脂にて環状ガスケットを成型する環状ガスケット用成型金型であって、前記ガスケット形状空間に溶融樹脂を注入する注入口を、前記ガスケット形状空間であって環状ガスケットの底部の内側全周に相当する位置から溶融樹脂が注入されるように、前記第1の金型と前記第2の金型とで環状のスリットにして、前記環状のスリットの外周を、前記第1の金型から前記ガスケット形状空間に突出形成された環状の突条の内周面から形成し、前記環状のスリットの内周を、前記第2の金型における前記ガスケット形状空間の内周を形成する部分の外径よりも小さい径を有する小径部の外周面から形成するとともに、前記環状のスリットに形成された前記注入口につながる前記第1の金型と前記
第2の金型とで形成される導出通路を前記注入口に向かって先細形状になるように形成した。
請求項2の発明は、請求項1に記載の環状ガスケット用成型金型において、前記環状のスリットの外周を形成する前記環状の突条の内周面が、円筒面に形成される
請求項3に発明は、請求項1または2に記載の環状ガスケット用成型金型において、前記環状ガスケットは、コイン型電気化学セル用ガスケットである。
請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれか1つに記載の環状ガスケット用成型金型において、前記環状のスリットに形成された注入口のスリット幅が、0.07mm〜0.25mmであり、かつ前記環状のスリットに形成された注入口に向かって先細形状の前記導出通路の傾斜角度が45度〜80度であり、かつ前記環状の突条の幅が0.03mm〜0.1mmである。
請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれか1つに記載の環状ガスケット用成型金型において、前記ガスケット形状空間に注入する樹脂は、ポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS)、ポリエーテルエーテルケトン樹脂(PEEK)、液晶ポリマー(LCP)、ポリエーテルニトリル樹脂(PEN)、ポリアミド樹脂(PA)、ポリイミド樹脂(PI)の少なくとも1種類からなる樹脂材料である。
請求項6の発明は、金型にて形成されたガスケット形状空間に溶融樹脂を注入した後、前記金型を離型して前記ガスケット形状空間に充填したガスケット樹脂にて環状ガスケットを成型するコイン型電気化学セル用ガスケットの製造方法であって、前記金型として、請求項1〜5のいずれか1つに記載の環状ガスケット用成型金型を用いる。
請求項1の発明によれば、溶融樹脂が、ガスケット形状空間の円周部の環状ガスケットの底部の内側全周に相当する位置から一斉に放射状にガスケット形状空間に流れることから、ガスケット形状空間に充填されるガスケット樹脂に対して均質な圧力を与えながら充填される。しかも、溶融した樹脂は、環状のスリットに形成された注入口から直接、ガスケット形状空間に注入されるため、従来のディスクゲートあるいはフィルムゲートのようなゲートが存在しない。
また、注入口につながる導出通路が注入口に向かって先細形状に形成されている。従って、第1の金型と第2の金型を離型するとき、注入口中の樹脂は、引き出されずその場にとどまるため、注入口で、しかも、離型と同時にガスケット形状空間に充填されたガスケット樹脂から切り離される。このとき、導出通路が注入口に向かって先細形状であって、注入口のスリット幅が小さくすることができたことと、離型と同時に切り離されることから、固化されたガスケット樹脂に加わる力は抑制されガスケット樹脂の底部の歪み発生を抑えガスケットの寸法精度を上げることができる。
さらに、第1の金型と第2の金型を離型するだけで、注入口中の樹脂をガスケット樹脂から切り離すことができるため、切り離しのための複雑に機構を成型機に加えたりする必要がなくなるため、安価な射出成型機、成型金型構造での成型を可能するとともに、ガスケット製造のサイクルタイムを短くし生産性の向上を図ることができる。
また、環状の突条を形成したことにより、容易に切り離される部分が増えるため、切り離しが容易かつ確実となる。
請求項2の発明によれば、容易に切り離される細い部分が長くなるため、切り離しが容易かつ確実となる。
請求項の発明によれば、寸法精度の高いコイン型電気化学セル用ガスケットを、安価に、しかも、量産して製造することができる
請求項4の発明によれば、バリ及びひけの少なく不良率の少ないガスケットを製造することができる。
請求項5の発明によれば、耐熱性に優れたガスケットを製造することができる。
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図5に従って説明する。
まず、コイン型電気化学セルとしてのコイン型電気二重層キャパシタに使用される環状のガスケットについて図1に従って説明する。
図1は、コイン型電気二重層キャパシタ(以下、キャパシタという)の概略断面図を示す。図1において、キャパシタ1は、ステンレス製の有底円筒状の正極缶2及びステンレス製の有蓋円筒状の負極缶3を有している。負極缶3は、その円形の開口部が折り返し形成され、その折り返し形成された開口部3aには、環状のガスケット(環状ガスケット)4が装着されている。
そして、正極缶2の円形の開口部2aに、負極缶3を、ガスケット4を装着した開口部3a側から嵌合させ、該正極缶2の開口部2aを該ガスケット4に向かってかしめて封口することによって、正極缶2と負極缶3は、互いに連結固定されている。正極缶2と負極缶3を連結固定することによって、ガスケット4を介して正極缶2と負極缶3の間には、密閉空間が形成される。
この密閉空間には、正極電極5、セパレータ6、負極電極7が収容され、セパレータ6を挟んで正極缶2側に正極電極5、負極缶3側に負極電極7が収容配置されている。この密閉空間には、電解液8が充填されている。
正極缶2及び負極缶3は、正極端子及び負極端子を兼ねること、また、缶2,3をかしめることで封止をしなければならないことから、一般的に金属材料(例えばステンレス)が用いられている。
ガスケット4は、かしめ構造でキャパシタ1に充填した電解液8を内部に保持できること、また、正極缶2及び負極缶3に十分な面圧を与え続けて漏液を起こさないこと、さらに、リフロー加熱時の耐熱性があることを満たす樹脂材料が用いられている。この条件を満たす樹脂材料として、ポリフェニンサルファド樹脂(PPS)、ポリエーテルエーテルケトン樹脂(PEEK)、液晶ポリマー(LCP)、ポリエーテルニトリル樹脂(PEN)、ポリアミド樹脂(PA樹脂)、ポリイミド樹脂(PI)などのエンジニアリングプラスチックがガスケットの樹脂材料として用いられている。
ガスケット4は、図2(a)(b)に示すように、環状状に形成され、断面コ字状に形成されて、外周壁部11、内周壁部12及び底壁部13を有し、各壁部11,12,13に囲まれた環状の溝部14が形成されている。
そして、本実施形態では、ガスケット4は、外径がφ4.5mm、内径がφ3.0mm、ガスケット4の肉厚が0.2mm、底部(底壁部13)の厚みが0.3mmのJ型ガスケットである。
正極電極5は、正極缶2の底面2bに配設されている。正極電極5は、本実施形態では、活性炭シートで構成されている。正極電極5の上側には、セパレータ6が配置される。セパレータ6は、ガラス繊維で構成されていて、電解液8を含浸する。セパレータ6の上側には、負極電極7が配置される。負極電極7は、正極電極5と同様に、活性炭シートで構成されている。正極電極5、セパレータ6、負極電極7を収容した密閉空間には、電解液8が充填されている。電解液8は、例えば、プロピレンカーボネートを溶媒とし、四フッ化ホウ酸テトラエチルアンモニアを溶質として使用した。
次に、ガスケット4の製造方法について説明する。
図3は、ガスケット4を成型するフィルムリングゲート方式の射出成型金型の要部断面図を示す。
図3に示すように、射出成型金型20は、第1の金型としての固定金型21、第2の金型を構成する可動金型22、第2の金型を構成するゲート金型23を備えている。そして、固定金型21、可動金型22、ゲート金型23とで、ガスケット形状空間GSを形成する。
固定金型21は、ガスケット4の外周壁部11の外側面11a及び底壁部13の外側面13aを成形する。可動金型22は、固定金型21に対して接離可能に移動する。可動金型22は、ガスケット4の溝部14の内側面を形成するとともに、外周壁部11及び内周
壁部12の上面11b,12bを成形する。ゲート金型23は、可動金型22とともに一体的に移動する。ゲート金型23は、ガスケット4の内周壁部12の外側面12a(ガスケット4の内周面)を成形する。
固定金型21は、中央位置に樹脂注入口31を有している。樹脂注入口31の内周面31aの内径は、奥に行く程大きくなっている。固定金型21の樹脂注入口31の開口縁には、環状の突条32が延出形成されている。図4に示すように、突条32の内周面32aは、円筒面であって樹脂注入口31の内周面31aに繋がっている。突条32の外周面32bは円錐台形状の傾斜面に、また、先端面32cは環状の平面に形成されている。
ゲート金型23は、その先端部41が円錐台形状に形成され、固定金型21の樹脂注入口31に侵入するようになっている。ゲート金型23の先端部41は、その基端がゲート金型本体23aの外径より小径の小径部41aを有し、その小径部41aから先端に向かって先細の縮径部41bを有している。小径部41aの先端は、ガスケット形状空間GSが形成されている時、本実施形態では、突条32の先端面32cの延長線上に位置するようになっている。このとき、突条32の内周面32aと小径部41aの外周面との間に環状のスリットSRが形成されるとともに、ゲート金型23の縮径部41bと固定金型21の樹脂注入口31とで導出通路Pが形成され、
そして、図5(a)に示すように、この導出通路Pを介して溶融した樹脂をガスケット形状空間GSに注入される。
このとき、ガスケット形状空間GSの円周部の全体から放射状に溶融した樹脂が流れ、ガスケット形状空間GSに充填された樹脂に対して均質な圧力を与えながら樹脂を充填することができる。しかも、溶融した樹脂は、導出通路P(スリットSR)から直接、ガスケット形状空間GSに注入されるため、従来のディスクゲートあるいはフィルムゲートのようなゲートが存在しない。
また、導出通路Pは、樹脂注入口31の内周面31aの内径が奥に行く程大きくなっていることと、ゲート金型23の先端部41が円錐台形状に形成されていることによって、その断面形状は、ガスケット形状空間GS(スリットSR)に向かうほど先細、即ち楔状となる。
そして、図5(b)に示すように、可動金型22及びゲート金型23を固定金型21に対して離型するとき、導出通路Pに固化している樹脂は、引き出されることなくその場にとどまる。これによって、ガスケット形状空間GSに充填されたガスケット樹脂R(ガスケット4)は、導出通路Pにとどまっている樹脂と、スリットSRの部分で切り離される。
ちなみに、導出通路Pに形成されたスリットSRのスリット幅Wは、あまり小さいと樹脂充填の際に樹脂圧力を十分に上げることができずにガスケット密度にバラツキあるいは樹脂の充填ミスが起り、反対に大きすぎると、固定金型21とガスケット樹脂R(ガスケット4)を切り離す際に、発生するバリが大きく残り、ガスケット4の底壁部13からバリが飛び出すことで、キャパシタ1の封止性を劣化させる。
従って、導出通路Pに形成されたスリットSRのスリット幅Wは、0.07mm〜0.25mmの範囲が好ましい。
また、先細形状の導出通路Pの傾斜角度A、即ち、ガスケット4の底壁部13の外側面13aとゲート金型23の縮径部41bの傾斜面42とのなす角度は、あまり小さいと、樹脂注入口31(導出通路P)の樹脂とガスケット樹脂Rの切り離しの際に発生するバリがガスケット4の円周方向に発生して電池の封止性を劣化させる。反対に、傾斜角度Aが
大きすぎると、樹脂の圧力集中が樹脂注入口31(導出通路P)でうまく行えずに、樹脂充填時に十分な圧力をガスケット樹脂Rに加えることができず、ガスケット4の密度の不均質性或いはガスケット樹脂Rの充填ミスが起こる。従って、傾斜角度Aは、45度〜80度の範囲が好ましい。
さらに、固定金型21に形成した突条32の環状の先端面32cの幅(エッジ幅L)は、小さすぎると、バリが発生し易くなる。従って、エッジ幅Lは、0.03mm〜0.1mmの範囲が好ましい。
そこで、成型金型の諸条件を変更して製造したガスケットについて検証した。
(実施例1)
実施例1は、図3に示す成型金型20であって、スリット幅Wは、0.1mm、傾斜角度Aを50度、エッジ幅Lを0.05mmとした。
ガスケット4は、外径がφ4.5mm、内径がφ3.0mm、ガスケットの肉厚が0.2mm、底部の厚みが0.3mmのJ型ガスケットである。また、注入する樹脂はガラスフィラー10%のポリエーテルエーテルケトン(PEEK)を用いた。
そして、ガスケット4の射出成型を行い、ガスケット4の底壁部13の外側面13aの変形を、レーザーによる3次元形状測定機を用い、底面凹凸の差で測定した。試作評価結果を、表1に示した。
(参考例1)
参考例1は、図6に示す成型金型50であって、ガスケット樹脂55内側の厚みが0.3mmのディスクゲート部54から樹脂を注入し、ガスケット樹脂55からディスク樹脂56を固定金型51とゲートカットピン53に対して可動金型52を移動させることで切り離し、ガスケットを作製した。
ガスケット樹脂55の形状、使用した樹脂及びガスケット底部の変形方法は実施例1と同様である。結果を表1に示した。
(参考例2)
参考例2は、図7に示す成型金型60であって、ガスケット樹脂65の内側に厚みが0.05mmのディスクゲート部64(フィルムゲート部)から樹脂を注入し、ディスク樹脂66の薄い部分をゲートカットピン63の移動によりカットした。
ガスケット樹脂65の形状、使用した樹脂及びガスケット底部の変形方法は実施例1と同様である。結果を表1に示した。
Figure 0005039958

表1に示すように、ガスケットの底壁部の外側面の凹凸差は、参考例1、参考例2に比
べて実施例1のほうが明らかに小さくなっており、本発明がガスケット4に歪みを残すことなくガスケットの成型を可能にしていることがわかる。
また、表1に、成型時のサイクルタイムを示した。サイクルタイムは、樹脂の加熱・冷却など成型機によるところが大きいので、あくまでも同一成型機を用いて比較値として示したものである。
従来の参考例1,参考例2の成型方法に比べて、金型の駆動が少ないため、本発明である実施例1のサイクルタイムは、短くなっており、量産性からも本発明は優れていることを示している。
次に、ガスケット成型方法において、スリット幅W、傾斜角度A及びエッジ幅Lを変えてガスケットの形状を検証し、その結果を表2に示す。
Figure 0005039958

(実施例2)
実施例2は、図3に示す成型金型20であって、スリット幅Wを0.07mm、傾斜角度Aを45度、エッジ幅Lを0.03mmとした。ガスケットの形状、使用した樹脂は、実施例1と同様とした。
このガスケットの外観検査及び寸法測定を行った結果、全不良率は0.2%以下であった。
(実施例3)
実施例3は、図3に示す成型金型20であって、スリット幅Wを0.25mm、傾斜角度Aを80度、エッジ幅Lを0.10mmとした。ガスケットの形状、使用した樹脂は、実施例2と同様とした。
このガスケットの外観検査及び寸法測定を行った結果、全不良率は0.5%以下であった。
(参考例3)
参考例3は、図3に示す成型金型20であって、スリット幅Wを0.05mmとし、それ以外は実施例2と同じにした。
このガスケットの外観検査及び寸法測定を行った結果、ガスケットの側面部に樹脂が十分に充填されていない不良(ひけ)が発生し、またガスケット径は小さいもの(変形)があった。
これは樹脂の金型充填時に、十分に樹脂に圧力が加わっていないためと考えられる。
(参考例4)
参考例4は、図3に示す成型金型20であって、スリット幅Wを0.30mmとし、それ以外は実施例2と同じにした。
このガスケットの外観検査及び寸法測定を行った結果、ガスケットの樹脂注入口31の箇所にガスケットの高さ方向のバリ(縦バリ)が多く発生した。樹脂注入口31(スリットSR)が広くなり、樹脂の切れが悪くなっているものと考えられる。
(参考例5)
参考例5は、図3に示す成型金型20であって、スリット幅Wを0.10mm、傾斜角度Aを30度、エッジ幅Lを0.10mmとし、それ以外は実施例2と同じにした。
このガスケットの外観検査及び寸法測定を行った結果、ガスケットの径方向のバリ(横バリ)が発生した。この角度を45度より小さくすると、樹脂が横から注入され、バリの方向が横方向に替わると考えられる。
(参考例6)
参考例6は、図3に示す成型金型20であって、傾斜角度Aを85度とし、それ以外は参考例5と同じにした。
このガスケットの外観検査及び寸法測定を行った結果、ひけが発生した。これは、樹脂の樹脂注入口31(導出通路P)のテーパーが小さくなり、金型への樹脂充填時において十分な圧力が樹脂に伝わらず、ひけが発生したものと考えられる。
(参考例7)
参考例7は、図3に示す成型金型20であって、スリット幅Wを0.10mm、傾斜角度Aを45度、エッジ幅Lを0.01mmとし、それ以外は実施例2と同じにした。
このガスケットの外観検査及び寸法測定を行った結果、突条32が欠けてしまった。これは、ガスケット樹脂Rを切る際の応力が、固定金型21の突条32にあまりにも集中したためと考えられる。
(参考例8)
参考例8は、図3に示す成型金型20であって、エッジ幅Lを0.15mmとし、それ以外は参考例7と同じにした。
このガスケットの外観検査及び寸法測定を行った結果、縦バリが発生した。これは、突条32をここまで大きくすると、充填する樹脂の切れが悪くなり、結果として縦バリが発生したと考えられる。
次に、上記のように構成した本実施形態の効果を以下に記載する。
(1)本実施形態では、溶融樹脂が、ガスケット形状空間GSの円周部の環状のガスケット4の底壁部13の内側全周に相当する位置から一斉に放射状にガスケット形状空間GSに流れ込むようにした。従って、ガスケット形状空間GSに充填されるガスケット樹脂Rに対して均質な圧力を与えながら充填される。しかも、溶融した樹脂は、環状のスリットに形成された樹脂注入口31から直接、ガスケット形状空間GSに注入されるため、従来のディスクゲートあるいはフィルムゲートのようなゲートが存在しない。
(2)本実施形態では、環状のスリットに形成された樹脂注入口31につながる導出通路Pが樹脂注入口31に向かって先細形状に形成されている。従って、可動金型22及びゲート金型23を固定金型21に対して離型するとき、樹脂注入口31(導出通路P)内の樹脂は、引き出されずにその場にとどまるため、離型と同時にガスケット形状空間GSに充填されたガスケット樹脂Rと、環状のスリットに形成された樹脂注入口31で、切り離される。
このとき、導出通路Pが樹脂注入口31に向かって先細形状であって、樹脂注入口31のスリット幅Wを小さくするこができたことと、離型と同時に切り離されることから、ガスケット樹脂Rに加わる力は抑制されガスケット樹脂Rの底壁部13の歪み発生を抑えガスケット4の寸法精度を上げることができる。
(3)本実施形態では、可動金型22及びゲート金型23を固定金型21に対して離型するだけで、樹脂注入口31中の樹脂をガスケット樹脂Rから切り離すことができるため、切り離しのための機構を成型機に加えたりする必要がなくなる。従って、安価な射出成型機、成型金型構造での成型を可能するとともに、ガスケット製造のサイクルタイムを短くし生産性の向上を図ることができる。
(4)本実施形態では、環状の突条32を形成し、容易に切り離される細い部分が長く増やしため、切り離しが容易かつ確実にすることができる。
(5)本実施形態では、環状のスリットの樹脂注入口31のスリット幅Wを0.07mm〜0.25mm、傾斜角度Aを45度〜80度で、エッジ幅Lを0.03mm〜0.1mmとしたので、バリ及びひけの少なく不良率の少ないガスケット4を製造することができる。
(6)本実施形態では、ガスケット4の樹脂材料を、ポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS)、ポリエーテルエーテルケトン樹脂(PEEK)、液晶ポリマー(LCP)、ポリエーテルニトリル樹脂(PEN)、ポリアミド樹脂(PA)、ポリイミド樹脂(PI)の少なくとも1種類からなる樹脂材料とした。従って、耐熱性に優れたガスケットを製造することができ、リフローはんだでキャパシタ1を組み立てることが可能なる。
尚、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、コイン型電気二重層キャパシタ1にガスケット4に具体化したが、コイン型一次電池、コイン型二次電池等、その他電気化学セルのガスケットの製造に具体化してもよい。
・上記実施形態では、可動金型22とゲート金型23を別々に構成したが、これを可動金型22とゲート金型23とを一体にした可動金型で実施してもよい
・上記実施形態では、可動金型22とゲート金型23を移動可能にし、固定金型21を移動不能に構成したが、これを、可動金型22とゲート金型23を移動不能にし、固定金型21を移動可能にして型締め、離型を行うようにしてもよい。
・上記実施形態では、1つのガスケット4を成型する成型金型20について、説明したが、複数のガスケット4を同時に成型できるようにした多数個取りの成型金型に応用してもよい。
電気二重層キャパシタの断面図。 (a)はガスケットの全体斜視図、(b)は断面図。 成型金型の要部断面図。 成型金型の要部拡大断面図。 (a)は樹脂充填時の状態を説明するための成型金型の要部断面図、(b)は成型金型を離型した時の要部断面図。 従来のディスゲート方式の成型金型であって、(a)は樹脂充填時の状態を説明するための成型金型の要部断面図、(b)は成型金型を離型した時の要部断面図。 従来のフィルムゲート方式の成型金型であって、(a)は樹脂充填時の状態を説明するための成型金型の要部断面図、(b)は成型金型を離型した時の要部断面図。
符号の説明
1…コイン型電気二重層キャパシタ(キャパシタという)、2…正極缶、3…負極缶、4…ガスケット、5…正極電極、6…セパレータ、7…負極電極、8…電解液、11…外周壁部、12…内周壁部、13…底壁部、14…溝部、20…射出成型金型、21…固定金型、22…可動金型、23…ゲート金型、31…樹脂注入口、32…突条、41…先端部、41a…小径部、41b…縮径部、42…傾斜面、A…傾斜角度、L…エッジ幅、W…スリット幅、P…導出通路、R…ガスケット樹脂、GS…ガスケット形状空間、SR…スリット。

Claims (6)

  1. 第1の金型と第2の金型にて形成されたガスケット形状空間に溶融樹脂を注入した後、前記第1の金型と前記第2の金型を離型して前記ガスケット形状空間に充填したガスケット樹脂にて環状ガスケットを成型する環状ガスケット用成型金型であって、
    前記ガスケット形状空間に溶融樹脂を注入する注入口を、前記ガスケット形状空間であって環状ガスケットの底部の内側全周に相当する位置から溶融樹脂が注入されるように、前記第1の金型と前記第2の金型とで環状のスリットにして、前記環状のスリットの外周を、前記第1の金型から前記ガスケット形状空間に突出形成された環状の突条の内周面から形成し、前記環状のスリットの内周を、前記第2の金型における前記ガスケット形状空間の内周を形成する部分の外径よりも小さい径を有する小径部の外周面から形成するとともに、前記環状のスリットに形成された前記注入口につながる前記第1の金型と前記第2の金型とで形成される導出通路を前記注入口に向かって先細形状になるように形成したことを特徴とする環状ガスケット用成型金型。
  2. 請求項1に記載の環状ガスケット用成型金型において、
    前記環状のスリットの外周を形成する前記環状の突条の内周面が、円筒面に形成されることを特徴とする環状ガスケット用成型金型。
  3. 請求項1または2に記載の環状ガスケット用成型金型において、
    前記環状ガスケットは、コイン型電気化学セル用ガスケットであることを特徴とする環状ガスケット用成型金型。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載の環状ガスケット用成型金型において、
    前記環状のスリットに形成された注入口のスリット幅が、0.07mm〜0.25mmであり、かつ前記環状のスリットに形成された注入口に向かって先細形状の前記導出通路の傾斜角度が45度〜80度であり、かつ前記環状の突条の幅が0.03mm〜0.1mmであることを特徴とする環状ガスケット用成型金型。
  5. 請求項1〜4のいずれか1つに記載の環状ガスケット用成型金型において、
    前記ガスケット形状空間に注入する樹脂は、ポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS)、ポリエーテルエーテルケトン樹脂(PEEK)、液晶ポリマー(LCP)、ポリエーテルニトリル樹脂(PEN)、ポリアミド樹脂(PA)、ポリイミド樹脂(PI)の少なくとも1種類からなる樹脂材料であることを特徴とする環状ガスケット用成型金型。
  6. 金型にて形成されたガスケット形状空間に溶融樹脂を注入した後、前記金型を離型して前記ガスケット形状空間に充填したガスケット樹脂にて環状ガスケットを成型するコイン型電気化学セル用ガスケットの製造方法であって、
    前記金型として、請求項1〜5のいずれか1つに記載の環状ガスケット用成型金型を用いることを特徴とするコイン型電気化学セル用ガスケットの製造方法。
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