JP2021086813A - 密閉型電池 - Google Patents

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江原 強
Tsutomu Ebara
強 江原
詔一 土屋
Shoichi Tsuchiya
詔一 土屋
将大 内村
Masahiro Uchimura
将大 内村
柴田 義範
Yoshinori Shibata
義範 柴田
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Abstract

【課題】より容易に電極を外部に取り出すことができる構成を備えた密閉型電池【解決手段】本発明に係る密閉型電池は、端子装着孔18を有するケース部材15と、ケース部材15の内部に収容された電極体と、集電端子30と、絶縁材40と、を備える。集電端子30は、ケース部材15の内部に配置され、電極体に接続された電極体接続部32と、ケース部材15の外部に配置された外部接続部34と、電極体接続部32と外部接続部34との間に位置し端子装着孔18に挿通された軸部33と、を有している。電極体接続部32および外部接続部34のうちの少なくとも一方は、端子装着孔18に挿通可能な大きさに構成されている。絶縁材40は、端子装着孔18と集電端子30との間を埋めるようにケース部材15および集電端子30と一体成形されている。【選択図】図2

Description

本発明は、密閉型電池に関する。
密閉型電池において、電池ケースの内部に収容された電極体から電池ケースの外部に電極を取り出す技術が種々知られている。例えば、特許文献1には、ケース内部から外部に延出されるリベットを有する集電端子と、集電端子のリベットをかしめることにより集電端子と接続される外部端子と、ケースと集電端子および外部端子との間をシールしかつ絶縁するシール部材とを備えた密閉型電池が開示されている。特許文献1に開示された密閉型電池では、集電端子と外部端子とをかしめによって接続することによりケースの外部に電極が取り出されている。
また、例えば特許文献2には、内側端子を外側端子に挿入(圧入)することによって内側端子と外側端子とを接続する技術が開示されている。特許文献2によれば、外側端子と蓋体とガスケットとはインサート成形により一体化されてもよい、とされている。特許文献2によれば、外側電極とガスケットとを蓋体に一体成形する方法により部品点数を削減でき、組立工程を簡素化できる、とされている。その場合、蓋に外側端子が一体成形された後に外側電極に内側電極が圧入される。特許文献2に開示された密閉型電池では、内側端子と外側端子とを圧入によって接続することにより電池容器の外部に電極が取り出されている。
特開2013−105538号公報 特開2018−97978号公報
ここでは、より容易に電極を外部に取り出すことができる構成を備えた密閉型電池を提案する。
ここで提案される密閉型電池は、端子装着孔を有するケース部材と、ケース部材の内部に収容された電極体と、集電端子と、絶縁材と、を備える。集電端子は、ケース部材の内部に配置され電極体に接続された電極体接続部と、ケース部材の外部に配置された外部接続部と、電極体接続部と外部接続部との間に位置し端子装着孔に挿通された軸部と、を有している。電極体接続部および外部接続部のうちの少なくとも一方は、端子装着孔に挿通可能な大きさに構成されている。絶縁材は、端子装着孔と集電端子との間を埋めるようにケース部材および集電端子と一体成形されている。
上記密閉型電池によれば、電極体接続部と外部接続部とを備えた集電端子をケース部材の端子装着孔に挿通し、絶縁材をケース部材および集電端子と一体成形すれば、従来の内側端子と外側端子との接合のようなプロセスを経ることなく電極をケース部材の外部に取り出すことができる。よって、密閉型電池において、より容易に電極を外部に取り出すことができる。
図1は、密閉型電池の斜視図である。 図2は、端子装着孔付近の断面図である。 図3は、蓋アッセンブリ製作のフローチャートの一例である。 図4は、成形金型の模式図である。 図5は、電極取出部の構成の他の一例を示す断面図である。
以下、密閉型電池の一実施形態を説明する。なお、ここで説明される実施形態は、当然ながら特に本発明を限定することを意図したものではない。また、各図は、模式図であり、必ずしも実際の実施品が忠実に反映されたものではない。以下では、同じ作用を奏する部材、部位には同じ符号を付し、重複する説明は適宜省略または簡略化する。ここでは、図中において、前、後、上、下、左、右は、それぞれF、Rr、U、D、L、Rで表す。ただし、前、後、上、下、左、右は説明の便宜上の方向に過ぎず、密閉型電池の設置態様等を限定するものではない。
図1は、密閉型電池100の斜視図である。図1に示すように、密閉型電池100は、電池ケース10と、電極体20と、集電端子30と、絶縁材40とを備えている。図1では、電池ケース10のうちの一部品である蓋体15に集電端子30と絶縁材40とが一体成形されたアッセンブリ部品(以下、蓋アッセンブリ15Aと呼ぶ)と、その他の部品とを分離して図示している。さらに図1では、一方側の電極に関して、蓋体15と集電端子30と絶縁材40とを分離して図示している。
電池ケース10は、ケース本体11と蓋体15とを備えている。ケース本体11および蓋体15は、電池ケース10を構成するケース部材の一例である。ケース本体11は、電極体20と電解液とを収容している。ケース本体11は、略直方体の扁平な角型の容器である。ケース本体11は、対向する幅広面を構成する一対の側面の間の一側面が開口している。ケース本体11は、例えば、アルミニウムまたはアルミニウム合金によって形成されている。
蓋体15は、ケース本体11の開口部12に装着されるプレート状の部材である。図1では分離状態で図示しているが、密閉型電池100の完成品では、蓋体15はケース本体11の開口部12の周縁に溶接されている。蓋体15も、例えば、アルミニウムまたはアルミ合金によって形成されている。蓋体15は、密閉型電池100の内部側を向いた内側面16と外部側を向いた外側面17とを有している。蓋体15は、また、内側面16と外側面17とを貫通する端子装着孔18を有している。端子装着孔18は、蓋体15の正極側と負極側に1個ずつ設けられている。端子装着孔18によって電池ケース10の内部と外部とは連通している。
蓋体15の表面の一部には、粗面化処理がなされている。蓋体15の粗面化処理された部分は、粗面化処理部15b(図2参照)を構成している。粗面化処理は、例えば、レーザーの照射やサンドブラスト等によって行われる。粗面化処理部15bの場所については後述する。
電極体20は、ケース本体11に収容されている。電極体20は、例えば、絶縁フィルム(図示は省略)などで覆われた状態で、ケース本体11に収容されている。電極体20は、正極シート21と、負極シート22と、正極シート21と負極シート22との間に配置されたセパレータシート(図示省略)とを備えている。正極シート21、負極シート22、およびセパレータシートは、それぞれ長尺の帯状の部材である。正極シート21、負極シート22、およびセパレータシートは重ねられ、ケース本体11内で捲回されている。
正極シート21は、予め定められた幅および厚さの金属箔(例えば、アルミニウム箔)の両面に、正極活物質を含む正極活物質層が形成された部材である。正極活物質は、例えば、リチウムイオン二次電池では、リチウム遷移金属複合材料のように、充電時にリチウムイオンを放出し、放電時にリチウムイオンを吸収しうる材料である。正極活物質は、一般的にリチウム遷移金属複合材料以外にも種々提案されており、特に限定されない。
負極シート22は、予め定められた幅および厚さの金属箔(例えば、銅箔)の両面に、負極活物質を含む負極活物質層が形成された部材である。負極活物質は、例えば、リチウムイオン二次電池では、天然黒鉛のように、充電時にリチウムイオンを吸蔵し、充電時に吸蔵したリチウムイオンを放電時に放出しうる材料である。負極活物質は、一般的に天然黒鉛以外にも種々提案されており、特に限定されない。
セパレータシートには、例えば、所要の耐熱性を有し、電解質が通過しうる多孔質の樹脂シートが用いられる。セパレータシートについても種々提案されており、特に限定されない。
ケース本体11内で捲回された正極シート21は、一端がケース本体11内の左端付近にくるように配置される。負極シート22は、一端がケース本体11内の右端付近にくるように配置される。図1では分離状態で図示しているが、密閉型電池100の完成品では、正極シート21および負極シート22には、それぞれ1つの集電端子30が溶接されている。
蓋アッセンブリ15Aは、蓋体15と、集電端子30と、絶縁材40とが一体成形で組み付けられたアッセンブリ部品である。集電端子30は、一部が電池ケース10の内部に配置され、他の一部が電池ケース10の外部に配置されている。また前述のように図示は省略しているが、集電端子30は、電池ケース10の内部において電極体20に接続されている。なお、負極側の集電端子30は、例えば、銅または銅合金で形成されている。正極側の集電端子30は、例えば、アルミニウムまたはアルミニウム合金で形成されている。
図2は、蓋体15の端子装着孔18付近の断面図である。図2は、図1のII−II断面図である。図1および図2に示すように、集電端子30は、台座部31と、電極体接続部32と、軸部33と、外部接続部34とを備えている。なお、以下では、電極体20の電極を電池ケース10の外部に取り出す、端子装着孔18付近の構成を「電極取出部」とも称する。
台座部31は、四角形の平板状に構成され、水平方向に延びている。図2に示すように、台座部31の前後方向の長さは端子装着孔18よりも長い。図示は省略するが、左右方向に関しても、台座部31の長さは端子装着孔18よりも長い。台座部31は、径方向の大きさが端子装着孔18よりも大きい。
電極体接続部32は、電池ケース10の内部に配置され、電極体20に接続されている。図1に示すように、電極体接続部32は板状に形成され、台座部31の後端から下方に延びている。電極体接続部32は中間部で前方側に向かって屈折している。電極体接続部32は、屈折部分よりも下方では再び下方に向かって延びている。この屈折により、電極体接続部32の先端は、前後方向に関して台座部31の中央部に位置している。
軸部33は、電極体接続部32と電池ケース10の外部に配置された外部接続部34との間に配置され、端子装着孔18に挿通されている。軸部33は、台座部31から上方に延びている。図2に示すように、軸部33の前後方向の長さは台座部31および端子装着孔18よりも短い。図示は省略するが、左右方向に関しても、軸部33の長さは台座部31および端子装着孔18よりも短い。そのため、軸部33は、端子装着孔18の内周面とは離間している。
外部接続部34は、軸部33の上方に設けられている。外部接続部34は、電池ケース10の外部に配置されている。図2に示すように、外部接続部34の前後方向の長さは台座部31および端子装着孔18よりも短く、軸部33よりも長い。図示は省略するが、左右方向に関しても、外部接続部34の長さは台座部31および端子装着孔18よりも短く、軸部33よりも長い。外部接続部34は、端子装着孔18に挿通可能な大きさに構成されている。台座部31、軸部33、および外部接続部34の大きさの差により、軸部33は台座部31および外部接続部34に対してくびれたようになっている。
集電端子30の表面の一部にも、粗面化処理がなされている。集電端子30の粗面化処理された部分は、粗面化処理部30aを構成している。集電端子30の粗面化処理部30aの場所についても後述する。
絶縁材40は、端子装着孔18と集電端子30との間を埋めるように蓋体15および集電端子30と一体成形されている。より詳しくは、絶縁材40は、端子装着孔18の内部と、蓋体15の内側面16よりも電池ケース10の内部側と、蓋体15の外側面17よりも電池ケース10の外部側とに形成されている。絶縁材40は、端子装着孔18と集電端子30の軸部33との間に位置する筒状部41と、蓋体15の内側面16に沿って水平方向に延びる第1鍔部42と、蓋体15の外側面17に沿って水平方向に延びる第2鍔部43とを有している。筒状部41と第1鍔部42と第2鍔部43とは一体に形成されている。図2に示すように、第1鍔部42および第2鍔部43の前後方向の長さは、集電端子30の台座部31および外部接続部34よりも長い。図示は省略するが、左右方向に関しても、第1鍔部42および第2鍔部43の長さは、集電端子30の台座部31および外部接続部34よりも長い。
絶縁材40は、例えば、PFA樹脂により形成されている。ただし、絶縁材40は、成形性、絶縁性、シール性、および電解液に対する耐性を備えた材料であればよく、PFA樹脂には限定されない。他の好適な絶縁材40の材料としては、例えば、PPS樹脂が挙げられる。なお、絶縁材40の成形時の温度と密閉型電池100の使用時の温度との差を考慮し、蓋体15の線膨張率と絶縁材40の線膨張率とは近い方が好ましい。そこで、好適には、絶縁材40には、PFA樹脂等の他に、線膨張率を調整するためのフィラーが添加されてもよい。
蓋体15の粗面化処理部15bおよび集電端子30の粗面化処理部30aは、それぞれ蓋体15および集電端子30のうち絶縁材40と接する部分の少なくとも一部に形成される。粗面化処理は、処理対象物の表面に凹凸を形成することによりアンカー効果を高め、絶縁材40との接合力を向上させるための表面処理である。図2に示すように、本実施形態では、蓋体15の粗面化処理部15bは、端子装着孔18の周辺の内側面16と、端子装着孔18の周辺の外側面17とに形成されている。集電端子30の粗面化処理部30aは、軸部33と、台座部31の上面とに形成されている。ただし、蓋体15の粗面化処理部および集電端子30の粗面化処理部は、例えば、それぞれ蓋体15および集電端子30のうち絶縁材40と接する部分すべてに形成されてもよい。
集電端子30は、絶縁材40によって蓋体15に固定されている。蓋体15の粗面化処理部15bおよび集電端子30の粗面化処理部30aにより、蓋体15および集電端子30は、それぞれ絶縁材40に固定される。これにより、集電端子30は、蓋体15と接することなく蓋体15に固定される。また、蓋体15の粗面化処理部15bおよび集電端子30の粗面化処理部30aにより、蓋体15および集電端子30がそれぞれ絶縁材40に密着するため、端子装着孔18が絶縁材40により封止される。
さらに、絶縁材40は、集電端子30の他の部位よりもくびれた軸部33と端子装着孔18との間を埋め、また、蓋体15の内側面16および外側面17に沿って延びている。そのため、絶縁材40は、蓋体15に対して前後左右上下のいずれの方向にも動きを規制されている。また、集電端子30は、絶縁材40および蓋体15に対して前後左右上下のいずれの方向にも動きを規制されている。そのため、たとえアンカー効果が働かない場合でも、集電端子30および絶縁材40は、蓋体15に移動不能に固定されうる。
図3は、蓋アッセンブリ15A製作のフローチャートの一例である。本実施形態に係る蓋アッセンブリ15Aは、蓋体15、集電端子30、および絶縁材40の一体成形により製作される。図3に示すように、一体成形プロセス(蓋体15、集電端子30、および絶縁材40が準備された後の蓋アッセンブリ15Aの製作プロセス)は、部品セット工程S01、位置決め工程S02、上型セット工程S03、射出成形工程S04、上型リリース工程S05、および部品取出工程S06を含んでいる。
部品セット工程S01では、成形金型に蓋体15が装着される。図4は、成形金型60の模式図である。ただし、図4では成形金型60のうち下型61だけが図示されており、上型は図示を省略している。図4では、図1等で密閉型電池100の方向を示す際に使用した方向をそのまま使用する。ただし、これは成形金型60の設置態様等を限定するものではない。
図4に示すように、下型61は、本体62と、2つのスライド部材63とを備えている。本体62は、蓋体15を支持し、かつ位置決めしている。また、本体62は、溶融樹脂が流れ込む凹部(図示省略)を備えている。部品セット工程S01においては、集電端子30を蓋体15の端子装着孔18に挿通した後、蓋体15を下型61の本体62に装着する。集電端子30の外部接続部34は、端子装着孔18に挿通可能な大きさに構成されている。そこで、集電端子30は、外部接続部34側から端子装着孔18に挿通される。
下型61の本体62に蓋体15と正負の集電端子30を装着した後、例えばスイッチ押下などの所定の操作を行うと、位置決め工程S02が開始される。位置決め工程S02では、前方側に退避していた2つのスライド部材63が後方に移動する。これにより本体62とスライド部材63とに集電端子30が挟まれる。集電端子30は、これにより支持され、位置決めされる。スライド部材63の後面は、集電端子30の電極体接続部32の屈折した形状に対応する形状を有している。なお、集電端子の電極体接続部が屈折することなく上下方向に延びている場合には、スライド部材は特に必要でなく、可動部を備えない下型で対応可能である。集電端子の形状は特に限定されず、例えば、上記したように電極体接続部が平坦であってもよい。位置決め工程S02の完了時、下型61の凹部は、蓋体15の端子装着孔18と集電端子30の台座部31との間に位置する。
上型セット工程S03では、下型61とともに蓋体15および集電端子30を上下方向に挟むように図示しない上型が上方から降下する。上型は、下型と当接するシール部と、樹脂が流れ込む凹部と、凹部に接続されたゲート部とを備えている。ゲート部は、溶融樹脂の成形金型60への入口である。ゲート部は、射出成形機の樹脂射出口に接続されている。上型の凹部は、蓋体15を挟んで下型61の凹部と向かい合っている。
射出成形工程S04では、まず成形金型60が加熱される。加熱温度は樹脂の種類によって異なるが100度から200度程度である。成形金型60の加熱が完了すると、ゲート部から溶融樹脂が注入される。溶融樹脂は上型の凹部に充填され、さらに端子装着孔18を通って下型61の凹部に充填される。その後、成形金型60と成形品とが冷却される。これにより、絶縁材40と蓋体15と集電端子30とが一体成形される。
上型リリース工程S05では、上型が上昇し下型61から離間する。部品取出工程S06では、成形品が下型61から取り外される。なお、部品取出工程S06の後に、樹脂のゲート部や成形バリを除去する工程があってもよい。
このように、本実施形態に係る密閉型電池100によれば、集電端子30は、電池ケース10の内部に配置され電極体20に接続された電極体接続部32と、電池ケース10の外部に配置された外部接続部34と、電極体接続部32と外部接続部34との間に位置し端子装着孔18に挿通された軸部33と、を有し、外部接続部34が端子装着孔18に挿通可能な大きさに構成されている。さらに、端子装着孔18と集電端子30との間を埋めるように、絶縁材40が蓋体15および集電端子30と一体成形されている。かかる電極取出部の構成によれば、電極体接続部32と外部接続部34とを備えた集電端子30を蓋体15の端子装着孔18に挿通し、絶縁材40を蓋体15および集電端子30と一体成形することにより、従来の内側端子と外側端子との接合のようなプロセスを経ることなく電極を電池ケース10の外部に取り出すことができる。
かかる構成は、例えば、引用文献1に記載された構成と比較すると、電池ケースの内側および外側の2つの端子(集電端子および外部端子)が1つの集電端子30で代替され、電池ケースの内側および外側の2つの絶縁材(ガスケットおよび絶縁部材)が一体成形で形成されることから部品点数を削減できるという利点を有する。また、蓋体15と集電端子30とが一体成形されるため、部品の寸法のばらつきの影響が出にくい。例えば、引用文献1に記載された電極取出部の場合には、部品の寸法のばらつきが積み上がるため、適切なかしめを行うために部品の寸法のばらつきを抑制する必要がある。
また、本実施形態に係る電極取出部の構成を引用文献2に記載された構成(蓋体とガスケットと外側端子を一体成形する構成)と比較すると、電池ケースの内側および外側の2つの端子(内側端子および外側端子)が1つの集電端子30で代替されることから部品点数を削減できるという利点を有する。また、一体成形後には蓋アッセンブリ15Aが完成しており、一体成型後に内側端子と外側端子との圧入をさらに行う必要がないという利点を有する。
なお、集電端子および絶縁材の形状は上記した形状には限定されない。図5は、電極取出部の構成の他の一例を示す断面図である。図5に示すように、この変形例では、集電端子130は、水平方向に延びる外部接続部134を有している。軸部133および電極体接続部132は上下方向に延びており、外部接続部134と略直交している。外部接続部134は、ここでは、軸部133から前方に延びている。外部接続部134と蓋体15の外側面17との間(ここでは、外部接続部134の下方の空間)には、絶縁材140が成形されている。絶縁材140は、上記した外部接続部134と外側面17との間の他に、軸部133と端子装着孔18の内周面との間と、蓋体15の内側面16の内部側と、蓋体15の外側面17の外部側であって集電端子130よりも後方側と、に形成されている。絶縁材140は、これらの部分が一体成形されている。
外部接続部134と軸部133とを略直交させる加工(例えば、曲げ加工)は、集電端子130と蓋体15との組付け前に行われてもよいし、集電端子130と蓋体15との組付け後、絶縁材140の成形前に行われてもよい。また、絶縁材140の成形後に行われてもよい。
なお、上記した実施形態では、端子装着孔18に挿通可能な大きさに構成され、一体成形の前に端子装着孔18に挿通されるのは外部接続部34または134であったが、電極体接続部であってもよい。集電端子は、電極体接続部および外部接続部のうちの少なくとも一方が端子装着孔に挿通可能なように構成されていればよい。
以上、ここで提案される密閉型電池について、種々説明した。特に言及されない限り、ここで挙げられた密閉型電池の実施形態は、本発明を限定しない。
10 電池ケース(ケース部材)
11 ケース本体(ケース部材)
12 開口部
15 蓋体(ケース部材)
15A 蓋アッセンブリ
15b 粗面化処理部
16 内側面
17 外側面
18 端子装着孔
20 電極体
21 正極シート
22 負極シート
30 集電端子
30a 粗面化処理部
31 台座部
32 電極体接続部
33 軸部
34 外部接続部
40 絶縁材
41 筒状部
42 第1鍔部
43 第2鍔部
60 成形金型
61 下型
62 本体
63 スライド部材
100 密閉型電池
130 集電端子
132 電極体接続部
133 軸部
134 外部接続部
140 絶縁材
S01 部品セット工程
S02 位置決め工程
S03 上型セット工程
S04 射出成形工程
S05 上型リリース工程
S06 部品取出工程

Claims (1)

  1. 端子装着孔を有するケース部材と、
    前記ケース部材の内部に収容された電極体と、
    前記ケース部材の内部に配置され前記電極体に接続された電極体接続部と、前記ケース部材の外部に配置された外部接続部と、前記電極体接続部と前記外部接続部との間に位置し前記端子装着孔に挿通された軸部と、を有し、前記電極体接続部および前記外部接続部のうちの少なくとも一方は前記端子装着孔に挿通可能な大きさに構成された集電端子と、
    前記端子装着孔と前記集電端子との間を埋めるように前記ケース部材および前記集電端子と一体成形された絶縁材と、
    を備えた、密閉型電池。
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