JP7405811B2 - 端子部品、二次電池、および、端子部品の製造方法 - Google Patents

端子部品、二次電池、および、端子部品の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7405811B2
JP7405811B2 JP2021172988A JP2021172988A JP7405811B2 JP 7405811 B2 JP7405811 B2 JP 7405811B2 JP 2021172988 A JP2021172988 A JP 2021172988A JP 2021172988 A JP2021172988 A JP 2021172988A JP 7405811 B2 JP7405811 B2 JP 7405811B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metal
terminal
terminal component
head
mold
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2021172988A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2023062844A (ja
Inventor
幸志郎 米田
貴之 古城
尚憲 石井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aoyama Seisakusho Ibaraki Plant Co Ltd
Prime Planet Energy and Solutions Inc
Proterial Ltd
Original Assignee
Aoyama Seisakusho Ibaraki Plant Co Ltd
Prime Planet Energy and Solutions Inc
Proterial Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aoyama Seisakusho Ibaraki Plant Co Ltd, Prime Planet Energy and Solutions Inc, Proterial Ltd filed Critical Aoyama Seisakusho Ibaraki Plant Co Ltd
Priority to JP2021172988A priority Critical patent/JP7405811B2/ja
Priority to US17/969,687 priority patent/US20230128754A1/en
Priority to CN202211289986.XA priority patent/CN116014379A/zh
Publication of JP2023062844A publication Critical patent/JP2023062844A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7405811B2 publication Critical patent/JP7405811B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M50/00Constructional details or processes of manufacture of the non-active parts of electrochemical cells other than fuel cells, e.g. hybrid cells
    • H01M50/50Current conducting connections for cells or batteries
    • H01M50/543Terminals
    • H01M50/562Terminals characterised by the material
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M10/00Secondary cells; Manufacture thereof
    • H01M10/05Accumulators with non-aqueous electrolyte
    • H01M10/052Li-accumulators
    • H01M10/0525Rocking-chair batteries, i.e. batteries with lithium insertion or intercalation in both electrodes; Lithium-ion batteries
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M50/00Constructional details or processes of manufacture of the non-active parts of electrochemical cells other than fuel cells, e.g. hybrid cells
    • H01M50/50Current conducting connections for cells or batteries
    • H01M50/543Terminals
    • H01M50/564Terminals characterised by their manufacturing process
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Connection Of Batteries Or Terminals (AREA)
  • Electric Double-Layer Capacitors Or The Like (AREA)

Description

本発明は、端子部品、二次電池、および、端子部品の製造方法に関する。
特許第6581440号には、軸部と、軸部から放射方向に放射状の広がりを持つ鍔部とを有する電池用端子が開示されている。電池用端子は、第1金属層と第2金属層とが接合されたクラッド材から構成されている。軸部において、第1金属層は、少なくとも軸部の中心部分において、鍔部から軸部側に突出する部位を有している。当該突出する部位は、鍔部の軸方向の長さよりも大きく凸状に突出している。同公報に開示されている電池用端子は、突出する部位を有していることによって第1金属層と第2金属層の界面の面積が大きい。そのため、第1金属層と第2金属層の接合強度が大きいとされている。
特開2011-124024号公報には、複数の単電池をバスバで接続してなる組電池が開示されている。単電池は、正極端子および負極端子を有している。正極端子または負極端子のうち、バスバとの溶接品質がより低いいずれか一方の極性の端子は、バスバとの溶接品質がより良好な材質の外部端子と、基部とを含んで構成されている。これにより、正極と負極とが短絡する不良による歩留まりを低減させることができるとされている。
特許第6581440号 特開2011-124024号公報
本発明者は、複数の種類の金属から構成される端子部品を用いることによって、バスバ等の外部の接続部品と電極端子との接合性を向上させることを検討している。複数の種類の金属から構成される端子部品は、例えば、金属材料を加圧成形することによって外形形状が成形されうる。本発明者の試行では、複数の種類の金属から構成される外形形状を加圧によって成形した場合に、端子部品の一部にバリが発生する現象が確認された。本発明者は、二次電池用の端子部品について、バリの発生を抑える技術を提供したいと考えている。
ここで開示される端子部品は、底面と、底面と反対側の上面とを有するプレート状の頭部と、底面から延びる軸部とを有する、二次電池用の端子部品である。端子部品は、第1金属と、第1金属と接合されており、第1金属よりも延性が高い第2金属とを備えている。頭部の底面は、第1金属から構成されている。頭部の上面は、第2金属から構成されている。頭部の底面の外縁部には、周方向に連続した面取部が設けられている。面取部には、第1金属と第2金属の境界が形成されている。
かかる構成を有する端子部品は、バリの発生が抑えられている。
端子部品は、第1金属と第2金属とが接合されたクラッド材から構成されていてもよい。
第1金属および第2金属のうち少なくともいずれか一方において、面取部は、面取部よりも内側の部位よりも硬くてもよい。
頭部は、平面視において矩形状であってもよい。
頭部の底面の各辺から境界までの距離の最大値と最小値との差の平均は、200μm以内であってもよい。
ここに開示される技術の他の側面として、二次電池が提供される。二次電池は、電池ケースと、電池ケースに取り付けられた正極端子および負極端子とを備えている。正極端子および負極端子のうち少なくともいずれか一方は、上記の端子部品を備えている。
ここに開示される技術の他の側面として、端子部品の製造方法が提供される。端子部品の製造方法は、底面と、底面と反対側の上面とを有するプレート状の頭部と、底面から延びる軸部とを有する、二次電池用の端子部品を製造する方法である。端子部品の製造方法は、第1金属と、第1金属よりも延性が高い第2金属とを備えた金属材料を用意する用意工程;および、金属材料を、金型の形状に応じた形状に塑性変形させる塑性変形工程、ここで、金型は、頭部を成形する第1成形部と、軸部を成形する第2成形部とを有し、第1成形部には、底面の外縁部に、周方向に連続した面取部を成形する当接面であって、第1金属の角部が線状に当接される当接面が設けられている;を包含する。塑性変形工程では、当接面に金属材料の第1金属を配置し、第2金属側から加圧する。
かかる端子部品の製造方法によると、バリの発生が抑えられる。
用意工程では、金属材料として、第1金属と第2金属とが接合されたクラッド材を用意してもよい。
図1は、リチウムイオン二次電池10の部分断面図である。 図2は、図1のII-II断面図である。 図3Aは、端子部品61の製造方法を示す模式図である。 図3Bは、端子部品61の製造方法を示す模式図である。 図3Cは、端子部品61の製造方法を示す模式図である。 図4Aは、円弧状の当接面191aを有する金型190を模式的に示す断面図である。 図4Bは、段差状の当接面291aを有する金型290を模式的に示す断面図である。
以下、ここで開示される端子部品、二次電池、および、端子部品の製造方法の一実施形態を説明する。ここで説明される実施形態は、当然ながら特に本発明を限定することを意図したものではない。各図面は模式的に描かれており、必ずしも実物を反映していない。また、数値範囲を示す「A~B」などの表記は、特に言及されない限りにおいて「A以上B以下」を意味する。なお、以下に説明する図面において、同じ作用を奏する部材、部位には同じ符号を付し、重複する説明は省略または簡略化することがある。また、本明細書において参照する各図における符号Xは「長辺方向」を示し、符号Yは「短辺方向」を示し、符号Zは「高さ方向」を示す。
本明細書において「二次電池」とは、電解質を介して一対の電極(正極と負極)の間で電荷担体が移動することによって充放電反応が生じる蓄電デバイス一般をいう。かかる二次電池は、リチウムイオン二次電池、ニッケル水素電池、ニッケルカドミウム電池等のいわゆる蓄電池の他に、電気二重層キャパシタ等のキャパシタなども包含する。以下では、上述した二次電池のうち、リチウムイオン二次電池を対象とした場合の実施形態について説明する。
〈リチウムイオン二次電池10〉
図1は、ここで開示される端子部品を負極の外部端子61として備えたリチウムイオン二次電池10(以下、単に二次電池10とも称する)の部分断面図である。図1では、略直方体の電池ケース41の片側の幅広面に沿って、内部を露出させた状態が描かれている。リチウムイオン二次電池10は、図1に示されているように、電極体20と、開口41a1を有するケース本体41aと、ケース本体41aの開口41a1を塞ぐ蓋41bとを有する電池ケース41と、電池ケース41に取り付けられた正極端子50および負極端子60とを備えている。
〈電極体20〉
電極体20は、絶縁フィルム(図示は省略)などで覆われた状態で、電池ケース41に収容されている。電極体20は、正極要素としての正極シート21と、負極要素としての負極シート22と、セパレータとしてのセパレータシート31,32とを備えている。正極シート21と、第1のセパレータシート31と、負極シート22と、第2のセパレータシート32とは、それぞれ長尺の帯状の部材である。
正極シート21は、予め定められた幅および厚さの正極集電箔21a(例えば、アルミニウム箔)に、幅方向の片側の端部に一定の幅で設定された未形成部21a1を除いて、正極活物質を含む正極活物質層21bが両面に形成されている。正極活物質は、例えば、リチウムイオン二次電池では、リチウム遷移金属複合材料のように、充電時にリチウムイオンを放出し、放電時にリチウムイオンを吸収しうる材料である。正極活物質は、一般的にリチウム遷移金属複合材料以外にも種々提案されており、特に限定されない。
負極シート22は、予め定められた幅および厚さの負極集電箔22a(ここでは、銅箔)に、幅方向の片側の縁に一定の幅で設定された未形成部22a1を除いて、負極活物質を含む負極活物質層22bが両面に形成されている。負極活物質は、例えば、リチウムイオン二次電池では、天然黒鉛のように、充電時にリチウムイオンを吸蔵し、充電時に吸蔵したリチウムイオンを放電時に放出しうる材料である。負極活物質は、一般的に天然黒鉛以外にも種々提案されており、特に限定されない。
セパレータシート31,32には、例えば、所要の耐熱性を有する電解質が通過しうる多孔質の樹脂シートが用いられる。セパレータシート31,32についても種々提案されており、特に限定されない。
ここで、負極活物質層22bの幅は、例えば、正極活物質層21bの幅よりも広く形成されている。セパレータシート31,32の幅は、負極活物質層22bよりも広い。正極集電箔21aの未形成部21a1と、負極集電箔22aの未形成部22a1とは、幅方向において互いに反対側に向けられている。また、正極シート21と、第1のセパレータシート31と、負極シート22と、第2のセパレータシート32とは、それぞれ長さ方向に向きを揃えられ、順に重ねられて捲回されている。負極活物質層22bは、セパレータシート31,32を介在させた状態で正極活物質層21bを覆っている。負極活物質層22bは、セパレータシート31,32に覆われている。正極集電箔21aの未形成部21a1は、セパレータシート31,32の幅方向の片側からはみ出ている。負極集電箔22aの未形成部22a1は、幅方向の反対側においてセパレータシート31,32からはみ出ている。
上述した電極体20は、図1に示されているように、電池ケース41のケース本体41aに収容されうるように、捲回軸を含む一平面に沿った扁平な状態とされる。そして、電極体20の捲回軸に沿って、片側に正極集電箔21aの未形成部21a1が配置され、反対側に負極集電箔22aの未形成部22a1が配置されている。
〈電池ケース41〉
電池ケース41は、電極体20を収容している。電池ケース41は、一側面が開口した略直方体の角形形状を有するケース本体41aと、開口41a1に装着された蓋41bとを有している。この実施形態では、ケース本体41aと蓋41bは、軽量化と所要の剛性を確保する観点で、それぞれアルミニウムまたはアルミニウムを主とするアルミニウム合金で形成されている。なお、図1に示されている実施形態では、捲回型の電極体20が例示されているが、電極体20の構造はかかる形態に限定されない。電極体20の構造は、例えば、正極シートと負極シートとが、セパレータシートとを介在させて交互に積層された積層構造であってもよい。また、電池ケース41内には、複数の電極体20が収容されていてもよい。
電池ケース41は、電極体20と一緒に、図示しない電解液を収容していてもよい。電解液としては、非水系溶媒に支持塩を溶解させた非水電解液を使用できる。非水系溶媒の一例として、エチレンカーボネート、ジメチルカーボネート、エチルメチルカーボネート等のカーボネート系溶媒が挙げられる。支持塩の一例として、LiPF等のフッ素含有リチウム塩が挙げられる。
〈ケース本体41a〉
ケース本体41aは、一側面が開口した略直方体の角形形状を有している。ケース本体41aは、略矩形の底面部42と、一対の幅広面部43と、一対の幅狭面部44とを有している。幅広面部43は、底面部42のうち長辺から立ち上がっている。幅狭面部44は、底面部42のうち短辺から立ち上がっている。ケース本体41aの一側面には、一対の幅広面部43と一対の幅狭面部44で囲まれた開口41a1が形成されている。
〈蓋41b〉
蓋41bは、ケース本体41aの開口41a1を封口する。この実施形態では、蓋41bは、平面視において矩形状である。蓋41bは、ケース本体41aの開口41a1に装着される。そして、蓋41bの周縁部が、ケース本体41aの開口41a1の縁に接合される。かかる接合は、例えば、隙間がない連続した溶接によるとよい。かかる溶接は、例えば、レーザ溶接によって実現されうる。
蓋41bには、正極端子50と、負極端子60とが取り付けられている。正極端子50と負極端子60はそれぞれ、外部端子51,61と、内部端子55,65とを備えている。外部端子51,61は、それぞれガスケット70を介して蓋41bの外側に取り付けられている。内部端子55,65は、それぞれインシュレータ80を介して蓋41bの内側に取り付けられている。内部端子55,65は、それぞれケース本体41aの内部に延びている。電極体20の正極集電箔21aの未形成部21a1と、負極集電箔22aの未形成部22a1とは、蓋41bの長辺方向の両側部にそれぞれ取り付けられた内部端子55,65に取り付けられている。
図2は、図1のII-II断面図である。図2では、負極端子60が蓋41bに取り付けられた部位の断面が示されている。なお、正極端子50が蓋41bに取り付けられた部位も同様の構成とすることができるので、説明は省略する。蓋41bは、図2に示されているように、外部端子61が取り付けられる取付孔41b1を有している。取付孔41b1は、蓋41bの予め定められた位置において蓋41bを貫通している。蓋41bの取付孔41b1には、ガスケット70とインシュレータ80を介在させて、内部端子65と外部端子61とが取り付けられる。取付孔41b1の外側には、取付孔41b1の周りにガスケット70が装着される座面41b2が設けられている。座面41b2には、ガスケット70を位置決めするための突起41b3が設けられている。
〈外部端子61〉
外部端子61は、頭部62と、軸部63と、カシメ片64とを備えている。頭部62は、軸部63の一方の端部から外径方向に広がったプレート状の部位である。頭部62は、バスバと接続される部位である。バスバは、例えば、頭部62の上面62aに溶接によって接続されうる。軸部63は、ガスケット70を介して取付孔41b1に装着される部位である。カシメ片64は、蓋41bの内部において、内部端子65にかしめられる部位である。カシメ片64は、軸部63から延びており、蓋41bに挿通された後で折曲げられて負極の内部端子65にかしめられている。
〈ガスケット70〉
ガスケット70は、蓋41bの取付孔41b1および座面41b2に取り付けられる部材である。ガスケット70は、蓋41bと外部端子61との間に配置され、蓋41bと外部端子61との絶縁性を確保している。また、ガスケット70は、圧縮されて蓋41bの取付孔41b1に取り付けられ、電池ケース41の気密性を確保している。ガスケット70は、頭部62と蓋41bとの間に配置される座部71と、座部71から上方に立ち上がる側壁72と、座部71の底面から突出しているボス部73とを有している。
座部71は、蓋41bの取付孔41b1周りの外側面に設けられた座面41b2に装着される部位である。座部71は、平面視において、頭部62よりも一回り大きな外形寸法を有している。座部71は、座面41b2に合わせて略平坦な面を有する。座部71は、座面41b2の突起41b3に応じた凹みを備えている。ボス部73は、座部71の底面から突出している。ボス部73は、蓋41bの取付孔41b1に装着されるように取付孔41b1の内側面に沿った外形形状を有している。ボス部73の内側面は、外部端子61の軸部63が装着される装着孔となる。側壁72は、座部71の周縁から上方に立ち上がっている。外部端子61の頭部62は、ガスケット70の側壁72で囲まれている。ガスケット70としては、耐薬品性や耐候性に優れた材料が用いられるとよい。特に限定されないが、ガスケット70には、例えば、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)が用いられうる。
〈インシュレータ80〉
インシュレータ80は、蓋41bの取付孔41b1の周りにおいて、蓋41bの内側に装着される部材である。インシュレータ80は、ベース部81と、孔82と、側壁83とを備えている。ベース部81は、蓋41bの内側面に沿って配置される部位である。この実施形態では、ベース部81は、略平板状の部位である。ベース部81は、蓋41bの内側面に沿って配置され、ケース本体41aに収められるように、蓋41bからはみ出ない程度の大きさを有している。孔82は、ガスケット70のボス部73の内側面に対応して設けられた穴である。この実施形態では、孔82は、ベース部81の略中央部に設けられている。蓋41bの内側面に対向する側面において、孔82の周りには凹んだ段差が設けられている。段差には、取付孔41b1に装着されたガスケット70のボス部73の先端が干渉しないように収められている。側壁83は、ベース部81の周縁部から下方に立ち上がっている。ベース部81には、内部端子65の一端に設けられる基部65aが収められる。インシュレータ80は、電池ケース41の内部に配置されるため、所要の耐薬品性を備えているとよい。この実施形態では、インシュレータ80には、ポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS)が用いられている。なお、インシュレータ80に用いられる材料は、PPSに限定されない。
〈内部端子65〉
内部端子65は、基部65aと、接続片65b(図1参照)とを備えている。基部65aは、インシュレータ80のベース部81に装着される部位である。この実施形態では、基部65aは、インシュレータ80のベース部81の周りの側壁83の内側に応じた形状を有している。接続片65bは、基部65aの一端から延びており、ケース本体41a内に延びて電極体20の負極の未形成部22a1に接続されている(図1参照)。
この実施形態では、取付孔41b1にボス部73を装着しつつ、蓋41bの外側にガスケット70を取付ける。次いで、外部端子61がガスケット70に装着される。この際、外部端子61の軸部63がガスケット70のボス部73に挿通され、かつ、ガスケット70の座部71に外部端子61の頭部62が配置される。蓋41bの内側は、インシュレータ80と内部端子65が取り付けられる。そして、外部端子61のカシメ片64が折曲げられて、内部端子65の基部65aにかしめられる。外部端子61のカシメ片64と内部端子65の基部65aとは、導通性を向上させるために部分的に溶接されているとよい。
ところで、リチウムイオン二次電池10の正極の内部端子55では、耐酸化還元性の要求レベルが負極に比べて高くない。そして、要求される耐酸化還元性と、軽量化の観点で、正極の内部端子55にはアルミニウムやアルミニウム合金が用いられうる。これに対して、負極の内部端子65では、耐酸化還元性の要求レベルが正極よりも高い。かかる観点から、負極の内部端子65には、銅や銅合金が用いられうる。また、外部端子51,61に接続されるバスバとしては、軽量化および低コスト化の観点で、アルミニウムまたはアルミニウム合金が用いられうる。内部端子55,65と接続される外部端子51,61は、金属製である。外部端子51,61として用いられる金属は、バスバや内部端子55,65等の種類等に応じて適宜選択される。
内部端子55およびバスバが同種の金属から構成されている場合は、接合性を向上させる観点から、正極の外部端子51は、内部端子55およびバスバと同種の金属から構成されていることが好ましい。外部端子51は、アルミニウムまたはアルミニウム合金から構成されていることが好ましい。
他方で、負極端子60において、内部端子65とバスバとは異なる金属から構成されうる。本発明者は、外部端子61のうち、内部端子65と接合される部位(この実施形態では、カシメ片64)は内部端子65と同種の金属、バスバと接合される部位(この実施形態では、頭部62の上面62a)は、バスバと同種の金属を用いることを検討している。ここでは、外部端子61として用いられうる、アルミニウムから構成される部位と銅から構成される部位とを有する端子部品61を例に挙げて本発明にかかる端子部品を説明する。なお、端子部品61を構成する金属は、銅とアルミニウムに限られない。端子部品61を構成する金属種は、二次電池10の種類や、内部端子65やバスバ等の接合される金属の種類等に応じて適宜設定されうる。以下では、ここで開示される端子部品61について、端子部品61の製造方法と併せて説明する。
〈端子部品61〉
端子部品61は、二次電池用の外部端子61として用いられうる。図2では、端子部品61の断面が模式的に示されている。端子部品61は、底面62bと、底面62bと反対側の上面62aとを有するプレート状の頭部62と、底面62bから延びる軸部63とを有している。この実施形態では、頭部62は、矩形の板状である。頭部62は、上面62aから底面62bに向かう側周面62cを有している。頭部62の底面62bの外縁部には、周方向に連続した面取部62dが設けられている。面取部62dは、側周面62cと底面62bを繋ぐように周方向に連続して形成されている。
なお、本明細書において、「面取部」とは、底面の外縁部に形成された部位であって、角部が面取りされた形状である部位のことをいう。面取部の形状は、特に限定されないが、例えば、角部が所定の角度で切り落とされたようなC面形状、角部が丸められたR面形状、角部の断面が略矩形状に凹んだしゃくり面形状であってもよく、これらの形状が組み合わされた形状であってもよい。この実施形態では、面取部62dは、側周面62cの下端から底面62bの外周部に向かって約45度の角度で傾斜しているC面形状である。
端子部品61は、第1金属61aと、第1金属61aと接合されており、第1金属61aよりも延性が高い第2金属61bとを備えている。換言すると、端子部品61は、第1金属61aから構成されている部位と、第2金属61bから構成されている部位とを備えている。この実施形態では、第1金属61aは、銅である。第2金属61bは、アルミニウムである。
頭部62の上面62aは、第2金属61bから構成されている。頭部の側周面62cは、第2金属61bから構成されている。頭部62の底面62bは、第1金属61aから構成されている。面取部62dには、第1金属61aと第2金属61bの境界61cが形成されている。境界61cは、面取部62dに沿って周方向に連続して形成されている。境界61cは、少なくとも底面62bには形成されていない。
境界61cは、面取部62dに沿って大きく蛇行することなく形成されている。この実施形態では、上述したように、頭部62は、平面視において矩形状である。その場合、特に限定されないが、頭部62の底面62bの各辺から境界61cまでの距離の最大値と最小値との差の平均は、200μm以内でありうる。
端子部品61の内部には、第1金属61aと第2金属61bとの境界面61dが形成されている。この実施形態では、図2に示されているように、境界面61dは、曲面状に形成されている。この実施形態では、端子部品61は、第1金属61aと第2金属61bとが接合されたクラッド材から構成されている。
〈端子部品61を製造する方法〉
上述した構成を有する端子部品61を製造する方法は、
(a)第1金属61aと、第1金属61aよりも延性が高い第2金属61bとを備えた金属材料161を用意する用意工程;および
(b)金属材料161を、金型90の形状に応じた形状に塑性変形させる塑性変形工程;
を包含している。
図3A、図3Bおよび図3Cは、端子部品61の製造方法を示す模式図である。図3Aでは、端子部品61を製造する際に用いられる金型90の断面と、金型90に配置された金属材料161の側面が図示されている。図3Bでは、加圧中の金属材料161の断面形状が模式的に示されている。図3Cでは、金型90の断面と、成形された端子部品61の側面が図示されている。
〈工程(a):用意工程〉
用意工程では、端子部品61の材料となる金属材料161を用意する。この実施形態では、金属材料161として、第1金属61aと第2金属61bとが接合されたクラッド材161を用意する。クラッド材161は、矩形の板状であり、一方の面が第1金属61aで構成され、他方の面が第2金属61bで構成されている。この実施形態では、クラッド材161は、いわゆるオーバーレイ型のクラッド材である。クラッド材161には、厚み方向と直交する平面において、平坦な境界面が形成されている。当該境界面では、第1金属61aと第2金属61bは、拡散接合によって全面が接合されている。
クラッド材161の第1金属61aと第2金属61bは、端子部品61に用いられている金属と同様の金属から構成されている。クラッド材161の構成は特に限定されず、端子部品61の形状等に応じて適宜設定されうる。第1金属61aで構成されている部位と第2金属61bで構成されている部位の厚み等は、同程度であってもよく、異なっていてもよい。また、クラッド材161は、上述したオーバーレイ型のクラッド材に限られず、例えば、いわゆるインレイ型のクラッド材やエッジレイ型のクラッド材が用いられてもよい。
特に限定されないが、クラッド材161は、例えば、以下の要領で作製することができる。まず、第1金属61aからなる金属板と、第2金属61bからなる金属板とを用意する。次いで、用意した金属板を重ね、ロールプレス機を用いて圧延接合する。圧延接合された金属板を打ち抜き等することによって形状を整え、クラッド材161を作製してもよい。異種金属間の接合強度を向上させるため、圧延接合された金属板を熱処理してもよい。
〈工程(b):塑性変形工程〉
塑性変形工程では、端子部品61の形状に応じた金型90が用いられる。図3Aに示されているように、端子部品61を製造する際に用いられる金型90は、下金型90aと、上金型90bとを有している。金型90は、頭部62を成形する第1成形部91と、軸部63を成形する第2成形部92とを有している。また、金型90は、カシメ片64を成形する第3成形部93を有している。第1成形部91~第3成形部93は、下金型90aに設けられている。下金型90aは、第1成形部91よりも上部に、側周面62cの形状に対応した側壁90a1を有している。側壁90a1の上端には、金属材料161を導入するための開口が形成されている。
第1成形部91には、頭部62の底面62bの外縁部に、周方向に連続した面取部62dを成形する当接面91aであって、第1金属61aの角部が線状に当接される当接面91aが設けられている。当接面91aは、底面62bを成形する部位91bと側周面62cを成形する部位(側壁90a1)とを繋ぐように周方向に連続して設けられている。この実施形態では、当接面91aは、底面62bを成形する部位91bと側壁90a1に対して約45度に傾斜した傾斜面である。
上金型90bは、開口から下金型90a内部に挿入される。そのため、上金型90bの側面の寸法は、開口や側壁90a1の寸法よりも小さくなっている。プレス時に塑性変形する金属材料161が下金型90aと上金型90bの間に流れ込むことを防止する観点から、上金型90bの内側側面の寸法と、側壁90a1の寸法との差はなるべく小さいことが好ましい。また、上金型90bには、端子部品61の頭部62の上面62aに対応した加圧面90b1が形成されている。この実施形態では、加圧面90b1は、上面62aに対応した平坦面である。加圧面90b1の形状は、かかる形態に限定されない。端子部品61の頭部62の上面62aには、例えば、バスバを取り付けたり位置決めしたりするための突起や凹み等の構造が設けられうる。その場合には、上面62aの形状に応じて加圧面90b1の形状を設定するとよい。
塑性変形工程では、当接面91aに金属材料161(この実施形態では、クラッド材161)の第1金属61aを配置し、第2金属61b側から加圧する。この実施形態では、金型90を用いて常温で圧縮成形を行う、いわゆる冷間鍛造によってクラッド材161を加圧する。
まず、クラッド材161を開口90a2から下金型90aに導入し、当接面91aに配置する。その際、第1金属61aが下になるようにクラッド材161を導入する。第1金属61aの角部は周方向に連続して、当接面91aに線状に当接する。クラッド材161は、第1金属61aの角部が線状に当接した当接面91aに支持されている。クラッド材161が当接面91aに支持されていることによって、第1金属61a側の面と、下金型90aの、頭部62の底面62bを成形する部位91bとの間には隙間101が形成されている。また、クラッド材161の側周面と、側壁90a1との間には、隙間102が形成されている。
次いで、クラッド材161を金型90内で加圧する。上金型90bには、図示しないプレス機が装着されている。プレス機は、プレス荷重、プレス速度、プレス時間等のプレス条件を設定できるように構成されている。上金型90bを下金型90aに対して下降させ、クラッド材161を加圧する。特に限定されないが、プレス荷重は20kN~100kN程度に設定されうる。複数の端子部品61を連続して製造する際には、プレス速度は30shot/min~80shot/min程度に設定されうる。クラッド材161が金型90内で加圧されると、クラッド材161が金型90の内部形状に応じた形状に塑性変形される。その際、第1金属61aと第2金属61bの境界面61d(図2参照)が曲面状に形成される。
ところで、金属材料を加圧し塑性変形させる場合、加圧前には、成形される金属材料と金型の間に隙間が存在している。例えば、金属材料を金型に配置するためには、金属材料の側面の寸法は、金型の開口の寸法よりも小さく設定されている必要があり、そのため、金属材料の側面と金型の間には隙間が形成されている。また、金属材料と金型とが接している面(例えば、金属材料が金型に配置されている面)においても微小な隙間が形成されており、隙間を完全になくすことは困難である。本発明者の試行では、複数の種類の金属を含んだ金属材料を加圧し塑性変形させる場合、相対的に軟らかい金属(例えば、延性が高い金属)が早く塑性変形し、相対的に硬い金属と金型との隙間に入り込むことがあった。このように隙間に入り込んだ金属はバリとなり、剥がれて金型内に残留した場合、当該破片によって後に製造される端子部品に打痕が形成される懸念がある。また、端子部品にバリが残った場合、当該端子部品が用いられた二次電池を製造する際や製品となった際に不具合を生じる懸念がある。
この実施形態では、クラッド材161は、第1金属61aの角部が周方向に連続して当接面91aに線状に当接した状態で配置され、延性の高い第2金属側から上金型90bが当てられ、加圧される。図3Bに示されているように、延性の高い第2金属の塑性変形が早く起こり、第2金属61bが図中矢印の方向に流れ込む。クラッド材161と、側壁90a1との隙間102(図3A参照)は、第2金属で埋められる。次いで、図3Cに示されているように、第1成形部91、第2成形部92、第3成形部93へと第1金属61aが順次流れ込み、頭部62、軸部63、カシメ片64が成形される。その結果、面取部62dのうち、第1金属61aの角部が当接した部位に境界61cが形成された端子部品61が製造される。
なお、当接面91aに押し当てられる部位では塑性変形の度合いが大きくなりやすく、当該部位で加工硬化が起こりやすい。そのため、第1金属61aおよび第2金属61bのうち少なくともいずれか一方において、面取部62dは、面取部62dよりも内側の部位よりも硬くなりうる。金属種や端子部品61の形状等によって硬さの変化の度合いは異なるため特に限定されないが、面取部62dでは、面取部62dよりも内側の部位と比較して、例えば8%以上高くなりうる、また、10%以上高くなりうる。硬さを評価する方法は特に限定されず、金属種、端子部品61の形状や寸法等に応じて種々の方法を採用することができる。硬さは、例えば、ビッカース硬さ試験、ブリネル硬さ試験、ヌープ硬さ試験、ロックウェル硬さ試験等によって評価されうる。
以上のようにして、端子部品61を得ることができる。上述したように、第1成形部91には、第1金属61aの角部が線状に当接される当接面91aが設けられていることによって、加圧を続けても第2金属が金型90の下方に入り込むことが抑えられる。それによって、隙間101(図3A参照)には第2金属が入り込まず、隙間101は、塑性変形した第1金属によって埋められる。その結果、図3Cに示されているように、端子部品61には、当接面91aによって形成された面取部62dが形成される。面取部62dには、第1金属61aと第2金属61bの境界61cが形成されている。かかる製造方法によって、第2金属が頭部62の底面62bに入り込むことが抑えられており、第2金属61bのバリの発生が抑制された端子部品61が製造される。
また、ここで開示される端子部品61は、形状の加工の自由度が高い。例えば、当接面91aが設けられていない金型を用いて端子部品を製造する場合には、バリの発生を防ぐために、金属材料と、金属材料が配置される金型との密着性を上げる必要があった。そのため、金属材料と、金属材料が配置される部位は平坦面でありうる。ここで開示される端子部品61では、当接面91aが設けられていることによって、当接面91aよりも下方において、所望の形状に合わせて金型90の形状を設定可能である。例えば、端子部品をガスケットに対して位置決めするための突起や段差等を設けることができる。このような構造を、切削加工等の追加工することなく端子部品に設けることができる。
上述した実施形態では、金属材料161として、第1金属61aと第2金属61bとが接合されたクラッド材161を用いている。つまり、第1金属61aと第2金属61bの境界面61dは、略全面が拡散接合によって接合されている。このため、境界面61dでは、第1金属61aと第2金属61bとは強固に接合されている。また、広い範囲で拡散接合されていることによって、第1金属61aと第2金属61bとの導通抵抗が低く抑えられている。
以上のようにして製造された端子部品は、各種の二次電池に利用可能である。なお、ここで開示される端子部品は、上述した構成に限られず、種々変更されうる。例えば、上述した実施形態では、面取部62dの形状はC面形状であったが、かかる形態に限定されない。図4Aは、円弧状の当接面191aを有する金型190を模式的に示す断面図である。図4Aに示されているように、断面形状が円弧状に形成された当接面191aを有する金型190を用いて面取部を円弧状に窪んだ形状としてもよい。また、面取部をR面形状としてもよい。図4Bは、段差状の当接面291aを有する金型290を模式的に示す断面図である。図4Bに示されているように、断面形状が段差状に形成された当接面291aを有する金型290を用いて面取部を段差形状としてもよい。上述した実施形態では、金属材料としてクラッド材を用いていたが、かかる形態に限定されない。例えば、複数の金属材料が冶金的に接合または機械的に締結された金属材料が用いられてもよい。接合されていない複数の金属が用いられてもよい。接合されていない金属が用いられた場合には、成形後に溶接等の方法で接合されてもよい。
以下、ここで開示される端子部品の実施例について説明するが、本開示をかかる実施例に示すものに限定することを意図したものではない。
〈実施例〉
第1金属(この実施形態では、銅)と第2金属(この実施形態では、アルミニウム)から構成されているクラッド材を材料として、上述した金型90と同様の構成の金型を用いて実施例にかかる端子部品を作製した。金型には、当接面が設けられている。なお、当接面は、短辺方向と長辺方向で異なる寸法に設定されている。長辺方向では面取部の形状がC0.25のC面形状、短辺方向では面取部の形状がC0.5のC面形状になるように当接面が設定されている。実施例にかかる端子部品は、端子部品61と同様の構成である。詳しくは、実施例にかかる端子部品は、軸部と、頭部と、カシメ片とを備えている。頭部は、矩形の板状である。頭部の底面の外縁部には、周方向に連続した面取部が設けられている。
〈比較例〉
当接面が設けられていない以外は上述した金型と同様の構成の金型を用いて、比較例にかかる端子部品を製造した。比較例にかかる端子部品は、面取部が形成されていない点が実施例の端子部品と異なる。
〈底面から境界までの距離の評価〉
比較例にかかる端子部品は、頭部の上面および側周面が第2金属で覆われていた。比較例にかかる端子部品の頭部の底面の一部に第2金属のバリが形成されていた。実施例にかかる端子部品においても、上面および側周面が第2金属で覆われていた。一方、実施例にかかる端子部品は、頭部の底面には第2金属のバリが形成されていなかった。実施例にかかる端子部品の面取部には第1金属と第2金属の境界が形成されていた。境界は、完全な直線ではなく、わずかに蛇行して形成されていた。バリが形成されなかった実施例にかかる端子部品について、底面から境界までの距離を評価した。ここでは、寸法測定器を用いて矩形状の底面の各辺から境界までの距離を測定した。まず、面取部の一つの面が寸法測定機の測定面と平行になるように端子部品を配置した。次いで、面取部と底面との境界を基準線として、第1金属と第2金属の境界までの距離の最大値と最小値を測定した。面取部のその他の3面についても同様に最大値と最小値を測定した。長辺側と短辺側のそれぞれについて平均を求めた。結果を表1に示す。
Figure 0007405811000001
〈硬さ試験〉
実施例にかかる端子部品において、面取部と、面取部よりも内側の部位(以下、「内側部」ともいう)の硬さをビッカース硬さ試験によって比較した。第1金属と第2金属の両方において、上記の部位の硬さを試験した。はじめに、底面と垂直な方向の断面を露出させた。第1金属から構成されている部位において面取部の表面から0.2mmの深さの位置のビッカース硬さを測定した。同様の条件の位置で3箇所測定し平均を求め、第1金属の面取部の硬さとした。次に、第1金属から構成されている部位において側周面から2mmの深さの位置のビッカース硬さを測定した。同様の条件の位置で3箇所測定し平均を求め、第1金属の内側部の硬さとした。同様の条件で第2金属についても硬さ試験を行い、第2金属の面取部と内側部の硬さを測定した。結果を表2に示す。
Figure 0007405811000002
頭部は平面視において矩形状である。表1より、頭部の底面の各辺から境界までの距離の最大値と最小値との差の平均は、長辺側と短辺側いずれにおいても200μm以内であった。表2より、第1金属(この実施例では、銅)では、面取部の硬さが内側部の硬さと比較して8.2%高くなっていた。第2金属(この実施例では、アルミニウム)では、面取部の硬さが内側部の硬さと比較して11.1%高くなっていた。
以上、ここで開示される二次電池について、種々説明した。特に言及されない限りにおいて、ここで挙げられた端子部品、二次電池、および、端子部品の製造方法の実施形態などは本発明を限定しない。また、ここで開示される端子部品、二次電池、および、端子部品の製造方法は、種々変更でき、特段の問題が生じない限りにおいて、各構成要素やここで言及された各処理は適宜に省略され、または、適宜に組み合わされうる。
10 リチウムイオン二次電池(二次電池)
20 電極体
21 正極シート
22 負極シート
31,32 セパレータシート
41 電池ケース
41a ケース本体
41b 蓋
41b1 取付孔
41b2 座面
41b3 突起
50 正極端子
51 正極の外部端子
55 正極の内部端子
60 負極端子
61 負極の外部端子(端子部品)
61a 第1金属
61b 第2金属
61c 境界
61d 境界面
62 頭部
62a 上面
62b 底面
62c 側周面
62d 面取部
63 軸部
64 カシメ片
65 負極の内部端子
70 ガスケット
80 インシュレータ
90,190,290 金型
90a 下金型
90b 上金型
91 第1成形部
91a 当接面
92 第2成形部
93 第3成形部
101,102 隙間
161 金属材料(クラッド材)

Claims (7)

  1. 底面と、前記底面と反対側の上面とを有するプレート状の頭部と、前記底面から延びる軸部とを有する、二次電池用の端子部品であって、
    第1金属と、
    前記第1金属と接合されており、前記第1金属よりも延性が高い第2金属と
    を備え、
    前記頭部の前記底面は、前記第1金属から構成されており、
    前記頭部の前記上面は、前記第2金属から構成されており、
    前記頭部の前記底面の外縁部には、周方向に連続した面取部が設けられており、
    前記面取部には、前記第1金属と前記第2金属の境界が形成されている、端子部品。
  2. 前記第1金属と前記第2金属とが接合されたクラッド材から構成されている、請求項1に記載の端子部品。
  3. 前記第1金属および前記第2金属のうち少なくともいずれか一方において、前記面取部は、前記面取部よりも内側の部位よりも硬い、請求項1または2に記載の端子部品。
  4. 前記頭部は、平面視において矩形状であり、
    前記頭部の前記底面の各辺から前記境界までの距離の最大値と最小値との差の平均は、200μm以内である、請求項1~3のいずれか一項に記載の端子部品。
  5. 電池ケースと、
    前記電池ケースに取り付けられた正極端子および負極端子と
    を備え、
    前記正極端子および前記負極端子のうち少なくともいずれか一方は、請求項1~4のいずれか一項に記載の端子部品を備えた二次電池。
  6. 底面と、前記底面と反対側の上面とを有するプレート状の頭部と、前記底面から延びる軸部とを有する、二次電池用の端子部品を製造する方法であって、
    第1金属と、前記第1金属よりも延性が高い第2金属とを備えた金属材料を用意する用意工程;および
    前記金属材料を、金型の形状に応じた形状に塑性変形させる塑性変形工程、ここで、前記金型は、前記頭部を成形する第1成形部と、前記軸部を成形する第2成形部とを有し、前記第1成形部には、前記底面の外縁部に、周方向に連続した面取部を成形する当接面であって、前記第1金属の角部が線状に当接される当接面が設けられている;
    を包含し、
    前記塑性変形工程では、前記当接面に前記金属材料の前記第1金属を配置し、前記第2金属側から加圧する、端子部品の製造方法。
  7. 前記用意工程では、前記金属材料として、前記第1金属と前記第2金属とが接合されたクラッド材を用意する、請求項6に記載の端子部品の製造方法。

JP2021172988A 2021-10-22 2021-10-22 端子部品、二次電池、および、端子部品の製造方法 Active JP7405811B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021172988A JP7405811B2 (ja) 2021-10-22 2021-10-22 端子部品、二次電池、および、端子部品の製造方法
US17/969,687 US20230128754A1 (en) 2021-10-22 2022-10-20 Terminal component, secondary battery, and method for producing terminal component
CN202211289986.XA CN116014379A (zh) 2021-10-22 2022-10-21 端子部件、二次电池、以及端子部件的制造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021172988A JP7405811B2 (ja) 2021-10-22 2021-10-22 端子部品、二次電池、および、端子部品の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2023062844A JP2023062844A (ja) 2023-05-09
JP7405811B2 true JP7405811B2 (ja) 2023-12-26

Family

ID=86034660

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021172988A Active JP7405811B2 (ja) 2021-10-22 2021-10-22 端子部品、二次電池、および、端子部品の製造方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US20230128754A1 (ja)
JP (1) JP7405811B2 (ja)
CN (1) CN116014379A (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015191755A (ja) 2014-03-28 2015-11-02 オートモーティブエナジーサプライ株式会社 電池用負極端子およびその製造方法
JP6014808B1 (ja) 2015-08-17 2016-10-26 日立金属株式会社 電池用端子および電池用端子の製造方法
JP6581440B2 (ja) 2014-10-24 2019-09-25 日立金属株式会社 電池用端子、電池用端子の製造方法および電池
JP2020035694A (ja) 2018-08-31 2020-03-05 三洋電機株式会社 二次電池
WO2021199518A1 (ja) 2020-03-31 2021-10-07 日立金属株式会社 電池用端子および電池用端子の製造方法
JP2021157897A (ja) 2020-03-25 2021-10-07 日立金属株式会社 端子のシール構造

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015191755A (ja) 2014-03-28 2015-11-02 オートモーティブエナジーサプライ株式会社 電池用負極端子およびその製造方法
JP6581440B2 (ja) 2014-10-24 2019-09-25 日立金属株式会社 電池用端子、電池用端子の製造方法および電池
JP6014808B1 (ja) 2015-08-17 2016-10-26 日立金属株式会社 電池用端子および電池用端子の製造方法
JP2020035694A (ja) 2018-08-31 2020-03-05 三洋電機株式会社 二次電池
JP2021157897A (ja) 2020-03-25 2021-10-07 日立金属株式会社 端子のシール構造
WO2021199518A1 (ja) 2020-03-31 2021-10-07 日立金属株式会社 電池用端子および電池用端子の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
US20230128754A1 (en) 2023-04-27
CN116014379A (zh) 2023-04-25
JP2023062844A (ja) 2023-05-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10026947B2 (en) Battery terminal and method for manufacturing battery
US7601460B2 (en) Prismatic battery and manufacturing method thereof
US10193126B2 (en) Battery terminal, method for manufacturing battery terminal, and battery
KR102560054B1 (ko) 밀폐형 전지
CN214043930U (zh) 电池用端子
JP7405811B2 (ja) 端子部品、二次電池、および、端子部品の製造方法
JP2024019281A (ja) 超音波接合用ホーン
WO2022107712A1 (ja) 円筒形電池
JP7285865B2 (ja) 端子部品、二次電池および端子部品の製造方法
JP7124842B2 (ja) 端子のシール構造
JP5196824B2 (ja) 円筒型電池及びその製造方法
US10930898B2 (en) Power storage device and method of manufacturing power storage device
JP7402202B2 (ja) 端子部品および端子部品の製造方法
US20220393317A1 (en) Terminal component, secondary battery, and method for manufacturing terminal component
JP7373523B2 (ja) 端子、二次電池および端子の製造方法
JP7334215B2 (ja) ホーン、端子部品および二次電池
US20230012474A1 (en) Terminal part, method for fabricating terminal part, and secondary battery
JP7426356B2 (ja) 端子部品ならびに該端子部品を備える二次電池および組電池
JP7389766B2 (ja) 端子部品、それを備えた二次電池および組電池並びに端子部品の製造方法
EP4033596A1 (en) Terminal component, secondary battery, and battery pack
US20230126089A1 (en) Secondary battery
JP2022092680A (ja) 密閉型電池および密閉型電池の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211112

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211112

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20221108

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20231016

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20231124

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20231214

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7405811

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150