JP5039439B2 - 電動ポンプ用ロータ - Google Patents

電動ポンプ用ロータ Download PDF

Info

Publication number
JP5039439B2
JP5039439B2 JP2007155391A JP2007155391A JP5039439B2 JP 5039439 B2 JP5039439 B2 JP 5039439B2 JP 2007155391 A JP2007155391 A JP 2007155391A JP 2007155391 A JP2007155391 A JP 2007155391A JP 5039439 B2 JP5039439 B2 JP 5039439B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnet
rotor
corner
inner peripheral
polygon
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007155391A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008312284A (ja
Inventor
幹久 石黒
直樹 神谷
孝洋 荒木
克実 中井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toda Kogyo Corp
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
Toda Kogyo Corp
Aisin Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin Seiki Co Ltd, Toda Kogyo Corp, Aisin Corp filed Critical Aisin Seiki Co Ltd
Priority to JP2007155391A priority Critical patent/JP5039439B2/ja
Priority to US12/531,323 priority patent/US20100098565A1/en
Priority to CN200880007960A priority patent/CN101632212A/zh
Priority to EP08765088A priority patent/EP2124316A4/en
Priority to PCT/JP2008/060275 priority patent/WO2008152957A1/ja
Publication of JP2008312284A publication Critical patent/JP2008312284A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5039439B2 publication Critical patent/JP5039439B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K1/00Details of the magnetic circuit
    • H02K1/06Details of the magnetic circuit characterised by the shape, form or construction
    • H02K1/22Rotating parts of the magnetic circuit
    • H02K1/27Rotor cores with permanent magnets
    • H02K1/2706Inner rotors
    • H02K1/272Inner rotors the magnetisation axis of the magnets being perpendicular to the rotor axis
    • H02K1/2726Inner rotors the magnetisation axis of the magnets being perpendicular to the rotor axis the rotor consisting of a single magnet or two or more axially juxtaposed single magnets
    • H02K1/2733Annular magnets
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K7/00Arrangements for handling mechanical energy structurally associated with dynamo-electric machines, e.g. structural association with mechanical driving motors or auxiliary dynamo-electric machines
    • H02K7/14Structural association with mechanical loads, e.g. with hand-held machine tools or fans

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
  • Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)
  • Details And Applications Of Rotary Liquid Pumps (AREA)

Description

本発明は、リング状に形成されてN極とS極とが周方向に交互に現出するように極異方配向された磁石部を設けた電動ポンプ用ロータに関する。
上記のような電動ポンプ用ロータは、回転軸に外嵌するリング状の回転部とその回転部に外嵌するリング状の磁石部とから形成してあり、回転軸と一体的に回転するように設けられている。磁石部は、N極とS極とが周方向に交互に現出して磁気が外周部から入り外周部に抜ける円弧状になるように極異方配向されている。
従来の電動ポンプ用ロータでは、磁石部が、その内周部及び外周部の夫々を円形とする円筒状に形成してある(例えば、特許文献1参照。)。
そして、円筒状に形成した磁石部において、その内周部が、N極とS極との中間部に対応する円弧部分を内方側に膨出させた形状(湾曲形状又は平面形状)に形成してあるものもある(例えば、特許文献2参照。)。
また、別の従来の電動ポンプ用ロータでは、内周部と外周部とを異なる半径の円弧状に形成した複数の永久磁石を設け、それら複数の永久磁石の夫々をその内周部を回転軸に接触させて周方向に並べることにより磁石部を形成している(例えば、特許文献3参照。)。
特開2007−32370号公報 特開2005−237047号公報 特開2003−124019号公報
上記のような電動ポンプ用ロータでは、吸引部である磁石部の容積割合がロータの全容積に対し多いと、電動ポンプ用ロータの軽量化及びコストの低減を図り難いものとなる。特に、電動ポンプ用ロータでは、磁石部の材料コストが占める割合が高く、磁石部の重量を低減することが求められており、吸引部(磁石部)以外のロータの部分(例えば、軸受け部、インペラ部)を吸引部(磁石部)と異なる材料で形成する手法が提案されている。
上記特許文献1に記載の電動ポンプ用ロータは、磁石部を円筒状に形成しているので、内径をより大きくして径方向において薄くすることにより、磁石部の重量を低減できる。しかしながら、径方向に薄くするとそれだけ磁束量が低下してしまい、電動用ポンプ用ロータとして必要な磁気の強さを確保できなくなってしまう虞がある。したがって、上記特許文献1に記載のものは、磁石部の重量を低減し難いものであった。
上記特許文献2に記載の電動ポンプ用ロータは、円筒状に形成した磁石部の内周部において、N極とS極との中間部に対応する円弧部分を内方側に膨出させた形状としている。したがって、円筒状に形成した上記特許文献1に記載の磁石部と比べると、その内方側に膨出させた部分における径方向の厚みが増す。そのために、上記特許文献2に記載のものは、上記特許文献1に記載のものよりも磁石部の重量が増加することになる。
上記特許文献3に記載の電動ポンプ用ロータは、複数の永久磁石を周方向に並べて磁石部を形成しているので、永久磁石同士の間や永久磁石と回転軸との間に隙間を設け易く、特許文献1に記載のものと比べると、磁石部の重量を低減できる。しかしながら、複数の永久磁石を周方向に並べて磁石部を形成しているので、複数の永久磁石の夫々と回転軸とを固定する作業に加え、永久磁石同士を固定する作業をも行わなければならない。しかも、それらの固定作業の夫々について精度よく行うことが求められる。したがって、上記特許文献3に記載のものは、磁石部を形成するのが難しく大きな労力を要するので、生産性が悪化する。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、磁石部を容易に形成しながら、磁石部の重量を低減できる電動ポンプ用ロータを提供する点にある。
上記目的を達成するための本発明に係る電動ポンプ用ロータの特徴構成は、リング状に形成されてN極とS極とが周方向に交互に現出するように極異方配向された磁石部を設けた電動ポンプ用ロータにおいて、前記磁石部の内周部が、前記磁石部の周方向において磁気が集中する磁気集中部位に角部を位置させた多角形に形成してある点にある。
磁石部は、N極とS極とが周方向に交互に現出するように極異方配向されているので、磁気の配向は、磁石部の外周部におけるN極から周方向に隣接する磁石部の外周部におけるS極に向う円弧状となる。磁石部の周方向においてN極及びS極の中心が磁気集中部位となり、この磁気集中部位では、磁石部の内周部側で磁束量が少なく、磁石部の外周部側で磁束量が多くなる。そこで、磁石部の内周部を、磁気集中部位において磁束量の少ない部分に角部を位置させた多角形とすることにより、磁束量の少ない部分を削ることができる。したがって、磁束量の低下を抑えながら、磁石部の重量を低減することができる。磁石部の形成については、単に、内周部を磁気集中部位に角部を位置させた多角形に形成するだけでよく、磁石部を容易に形成できる。
このようにして、磁石部を容易に形成しながら、磁石部の重量を低減できる電動ポンプ用ロータを提供できるに至った。
本発明は、樹脂に磁粉を含む材料により形成してある前記磁石部に、射出成形法によって樹脂により前記磁石部に内嵌する回転部を形成し、前記多角形の各角部が、前記磁石部の内方側を中心として前記多角形の2辺に接する円弧状に形成してあると好適である。
このように、電動ポンプ用ロータの磁石部及び回転部の夫々を樹脂により形成する場合、樹脂の二色成形の射出成形法により電動ポンプ用ロータを形成でき、生産性の向上を図ることができる。
磁石部及び回転部の夫々を樹脂により形成する場合、樹脂の溶着により磁石部と回転部とを固定することになり、その締結力が弱くなる虞がある。そこで、磁石部の内周部を多角形とするとともに、磁石部に内嵌する回転部の外周部も多角形とすることにより、回転部の外周部と磁石部の内周部とが係合する。したがって、その係合によって回転方向での回転部に対する磁石部の回り止めを行うことができ、磁石部と回転部との締結力の低減を抑制できる。
磁石部の内周部を多角形とするとともに、磁石部に内嵌する回転部の外周部も多角形とすると、回転部は、多角形の角部に対応する箇所がその他の箇所よりも肉厚が厚くなる。磁石部及び回転部を樹脂にて形成するので、回転部が多角形の角部に対応する箇所とその他の箇所とで肉厚が大きく異なると、樹脂肉厚の違いによる成形時の冷却速度の差異から樹脂ひけの影響を受けて、回転部を精度よく作ることが難しくなる。回転部の内周部を正確な円形に形成できなくなると、回転部が回転するときに、回転部の内周部と回転軸の外周部との間にガタが生じてしまう。その結果、音や振動が発生するだけでなく、回転軸の偏磨耗の要因ともなりうる虞がある。
そこで、本発明は、磁石部の内周部において多角形の各角部を多角形の2辺に接する円弧状としている。このようにして、磁石部及び回転部を樹脂にて形成する場合に、回転部が多角形の角部に対応する箇所とその他の箇所とで肉厚が大きく異なり冷却条件に起因するひけの発生を抑制している。したがって、磁石部及び回転部を樹脂にて形成することによる軽量化の利点を得ながら、磁石部及び回転部を樹脂にて形成するが故の不都合の発生を抑制している。
本発明は、前記多角形が、その重心から各辺の中央部までの距離が5mmよりも大きくなるように形成してあり、前記多角形の各角部が、半径を5mm以下とする円弧状に形成してあると好適である。
多角形の各角部を、重心から各辺の中央部までの距離である5mm以下を半径とする円弧状に形成することにより、磁石部及び回転部の夫々が周方向において厚みが大きく異なることを防止しながら、磁石部の重量を的確に低減することができ、さらに磁石部と回転部との間の回り止め強度を確保することができる。
本発明は、前記磁石部の内周部が、前記磁気集中部位の数と同数の角部を有する多角形に形成してあると好適である。
磁気集中部位の夫々に角部が存在するので、磁気集中部位の夫々において磁束量の少ない部分を削ることができる。したがって、磁石部において削ることができる部分を極力大きくすることができ、磁束量の低下を抑えながら、磁石部の重量の低減をより効果的に図ることができる。
本発明に係る電動ポンプ用ロータを流体ポンプに適応した実施形態を図面に基づいて説明する。
この流体ポンプは、図1に示すように、ハウジング1の内部に吸入口2と吐出口3とに連通する流体室4が設けられている。流体室4の内部には、回転軸5と一体的に回転するインペラ部6を配置している。流体ポンプは、インペラ部6の回転によって吸入口2から流体室4に吸入した流体を吐出口3から吐出するように構成してある。
ハウジング1は、例えば、3つの部材をボルト等により連結して形成している。
回転軸5は、ロータ7の中央部を挿通して、その両端部の夫々をハウジング1に回転可能に支持してある。ロータ7は、回転軸5と一体的に回転するように設けてあり、このロータ7が本発明に係る電動ポンプ用ロータである。
ロータ7は、図2に示すように、回転軸5に外嵌するリング状の回転部8と、その回転部8に外嵌するリング状の磁石部9と、インペラ部6とから構成してある。回転部8と磁石部9とインペラ部6とを一体的に形成してロータ7を形成している。
ハウジング1の磁石部9に対向する位置には、磁界を発生させて回転軸5を回転させる駆動コイル10が設けられている。駆動コイル10は、図示は省略するが、インペラ部6の回転方向に設定角度(例えば、120度)を隔てて4つ配置している。4つの駆動コイル10を順次ON/OFF制御することによって回転軸5を回転させている。
以下、ロータ7について説明を加える。
ロータ7は、樹脂に磁粉を含む材料により磁石部9を形成し、その磁石部9に樹脂により回転部8及びインペラ部6を形成する。例えば極異方磁場を形成するように永久磁石を組み込んだ金型により磁石部9を射出成形し、その磁石部9を一方の金型に保持させて型を開き、他方の金型を他の金型に変えて再度型閉じすることにより回転部8及びインペラ部6を射出形成する。このようにして、ロータ7は二色成形により形成している。
磁石部9は、図3に示すように、N極とS極とが周方向に交互に現出して磁気が外周部から入り外周部に抜ける円弧状になるように極異方配向(図中矢印)されている。
磁石部9の外周部は、円形に形成している。磁石部9の内周部は、磁石部9の周方向において磁気が集中する磁気集中部位11に角部12を位置させた四角形に形成している。磁石部9は、周方向に磁気集中部位11が4つ存在するように極異方配向されているので、その内周部を磁気集中部位11の数と同数の角部12を有する四角形としている。
磁石部9において、磁気の配向は、磁石部9の外周部におけるN極から周方向に隣接する磁石部9の外周部におけるS極に向う円弧状となる。磁石部9の周方向においてN極及びS極の中心が磁気集中部位11となる。磁気集中部位11では、磁石部9の内周部側で磁束量が少なく、磁石部9の外周部側で磁束量が多くなる。そこで、磁石部9の内周部を、磁気集中部位11において磁束量の少ない部分に角部12を位置させた四角形とすることにより、磁束量の少ない部分を削ることができる。したがって、磁束量の低下を抑えながら、磁石部9の重量を低減することができる。
回転部8は、その外周部を磁石部9の内周部に合わせた多角形としており、その内周部を円形状に形成している。回転部8の外周部と磁石部9の内周部とが係合することにより、回転方向での回転部8に対する磁石部9の回り止めを行うことができる。
回転部8は、磁石部9の内周部における四角形の角部12に対応する箇所がその他の箇所よりも肉厚が厚くなる。このとき、回転部8が、磁石部9の内周部における四角形の角部12に対応する箇所とその他の箇所とで肉厚が大きく異なると、樹脂肉厚の違いによる成形後の樹脂ひけの影響を受け易くなる。具体的には、角部12付近では磁石部9の外周との距離が短く、この角部12付近の樹脂は角部12の間に位置する辺部の樹脂に比べて外部から早期に冷却されるため、樹脂ひけの影響が大きくなる。この結果、この樹脂ひけが大きい程、回転部8の内周部の真円度を悪化させることとなる。真円度とは、円形部分の幾何学的円からの狂いの大きさをいい、円形部分を二つの同心の幾何学的円で挟んだとき両円の間隔が最小となる場合の両円の半径の差に応じた値である。
そこで、本発明では、磁石部9の内周部を単なる四角形に形成するのではなく、図4に示すように、当該四角形の各角部12を、磁石部9の内方側を中心として四角形の2辺に接する円弧状に形成している。このようにして、回転部8が、磁石部9の内周部における四角形の角部12に対応する箇所とその他の箇所とで肉厚が大きく異なるのを抑制して、樹脂肉厚の違いによる成形時の冷却条件に起因する樹脂ひけの影響を受け難くしている。
四角形の各角部12を円弧状に形成するに当り、四角形をその重心から各辺の中央部までの距離が5mmよりも大きくなるように形成し、四角形の各角部12を半径を5mm以下とする円弧状に形成してあると好適である。
以下、本発明に係る電動ポンプ用ロータの効果について実験結果に基づいて説明する。
図6は、本発明の磁石部(図中□)と従来の磁石部(図中○)との夫々について、磁石重量と総磁束量との関係を示す実験結果である。本発明の磁石部は、図5(a)に示すように、磁石部の内周部を磁気集中部位に角部を位置させた四角形としている。従来の磁石部は、図5(b)に示すように、磁石部の内周部を円形に形成している。
図6から、本発明の磁石部(図中□)は、従来の磁石部(図中○)に対して磁石重量当りでの総磁束量が増加していることがわかる。本発明の磁石部は、磁石重量を減らしても従来の磁石部と同じだけの総磁束量を得ることができる。したがって、磁束量の低下を抑えながら、磁石部の重量を低減することができる。
図7は、本発明の磁石部(図中△)と従来の磁石部(図中○)と比較例の磁石部(図中□)との夫々について、磁石重量と総磁束量との関係を示す実験結果である。図6における実験と同様に、本発明の磁石部は図5(a)に示すものとし、従来の磁石部は図5(b)に示すものとしている。比較例の磁石部は、図5(c)に示すように、磁石部の内周部を磁気集中部位とは異なる位置に角部を位置させた四角形としている。
通常、磁石重量が減少するとそれに伴って総磁束量も減少することから、図7において、従来の磁石部(図中○)について磁石重量を変化させたときの総磁束量を実線にて示す。図7から、比較例の磁石部(図中□)は、磁石重量当りでの総磁束量が従来の磁石部(図中点線)とほとんど変らない。それに対して、本発明の磁石部(図中△)は、従来の磁石部(図中点線)に対して磁石重量当りでの総磁束量が増加していることがわかる。したがって、磁石部の内周部を多角形にするだけでなく、磁石部の内周部を磁気集中部位に角部を位置させた多角形とすることにより、磁束量の低下を抑えながら、磁石部の重量を低減することができる。
本発明では、磁石部の内周部を四角形にすることに加え、その四角形の各角部を四角形の2辺に接する円弧状としている。そこで、円弧状とする各角部の半径をどれぐらいにすると好適であるかについて検討する。
図8は、本発明の磁石部において、円弧状とする各角部の半径を変化させたときの磁石1g当りの磁束量(図中◇)と磁石部の内周部の真円度(図中□)との夫々を示すグラフである。図9は、本発明の磁石部において、円弧状とする各角部の半径を変化させたときの回転部の肉厚比(図中△)と磁石部の内周部の真円度(図中□)との夫々を示すグラフである。回転部の肉厚比は、図3及び図4に示すように、角部12に対応する箇所の肉厚aと角部12同士の間に対応する箇所の肉厚bとの肉厚比(b/a)である。
このときの本発明の磁石部は、外径の直径を26mm、内径の直径を16mm、軸心方向の長さ(高さ)を13mmとした円筒状のものにおいて、その内周部を1辺15.6mmとする正方形としている。
図8から明らかなように、角部12の半径を大きくすると、磁石部9において磁束の流れに対し不効率な部分が増加するため磁石1g当りの磁束量(Wb/g)が低下することがわかる。一方、角部12の半径を大きくすると、回転部8の内周部の真円度の値が小さくなり真円度が向上する。これは角部12の半径を大きくすることが、回転部8において角部とそれ以外の部分との射出成形時の樹脂ひけの差を小さくすることに貢献していると考えられる。したがって、回転部8の内周部の真円度を向上させることにより、射出成形時の樹脂ひけの影響を受け難くなると考えられる。
図8及び図9に示すように、角部12の半径を5mmより大きくすると、回転部8の肉厚比が形状に起因して減少し、磁石部9と回転部8との相対の回り止め強度が低下するのみで、回転部8の内周部の向上はあまり見られなくなることがわかる。したがって、回転部8の内周部の真円度及び磁石部9と回転部8との相対の回り止め強度の両方を重視する場合、角部12の半径の大きさは5mm程度が好適であることがわかる。さらに、磁石部9と回転部8との相対の回り止め強度のみを重視する場合、角部12の半径の大きさは5mm以下とすることが好適であるといえる。
そこで、磁石部として、外径の直径を26mm、内径の直径を16mm、軸心方向の長さ(高さ)を13mmとした円筒状のものにおいて、その内周部を1辺15.6mmとする正方形に形成したものを製作した場合、各角部の半径を5mm程度又は5mm以下とすることにより、磁石部の重量の低減を図りながら、回転方向での回転部に対する磁石部の回り止めを確実に行うようにしている。このとき、磁石部の内周部は、1辺15.6mmとする正方形に形成した四角形であるので、重心から各辺の中央部までの距離を5mmよりも大きくなるように形成した四角形となる。このようにして、重心から各辺の中央部までの距離を5mmよりも大きくなるように形成した四角形において、四角形の各角部を半径5mm程度又は5mm以下とする円弧状に形成すると好適なものとなる。
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態では、磁石部9の内周部を四角形にすることに加え、その四角形の各角部12を円弧状としているが、磁石部9の内周部を四角形にするだけでもよい。
(2)上記実施形態では、磁石部9の内周部を磁気集中部位11の数と同数の角部12を有する多角形としているが、磁気集中部位11の数よりも少ない角部を有する多角形とすることもできる。
(3)上記実施形態では、本発明に係る電動ポンプ用ロータを流体ポンプに適応した例を示したが、流体ポンプに限らず、その他各種の電動ポンプに適応することができる。
以上の如く、本発明は、リング状に形成されてN極とS極とが周方向に交互に現出するように極異方配向された磁石部を設け、磁石部を容易に形成できながら、磁石部の重量を低減できる各種の電動ポンプ用ロータに適応可能である。
流体ポンプの断面図 ロータの断面図 磁石部及び回転部の平面図 磁石部及び回転部の平面図 磁石部の平面図 本発明の磁石部と従来の磁石部との夫々について、磁石重量と総磁束量との関係を示すグラフ 本発明の磁石部と従来の磁石部と比較例の磁石部との夫々について、磁石重量と総磁束量との関係を示すグラフ 円弧状とする各角部の半径を変化させたときの磁石1g当りの磁束量と磁石部の内周部の真円度との夫々を示すグラフ 円弧状とする各角部の半径を変化させたときの回転部の肉厚比と磁石部の内周部の真円度との夫々を示すグラフ
符号の説明
8 回転部
9 磁石部
11 磁気集中部位
12 角部

Claims (3)

  1. リング状に形成されてN極とS極とが周方向に交互に現出するように極異方配向された磁石部を設けた電動ポンプ用ロータであって、
    前記磁石部の内周部が、前記磁石部の周方向において磁気が集中する磁気集中部位に角部を位置させた多角形に形成してあり、
    樹脂に磁粉を含む材料により形成してある前記磁石部に、射出成形法によって樹脂により前記磁石部に内嵌する回転部を形成し、前記多角形の各角部が、前記磁石部の内方側を中心として前記多角形の2辺に接する円弧状に形成してある電動ポンプ用ロータ。
  2. 前記多角形が、その重心から各辺の中央部までの距離が5mmよりも大きくなるように形成してあり、前記多角形の各角部が、半径を5mm以下とする円弧状に形成してある請求項に記載の電動ポンプ用ロータ。
  3. 前記磁石部の内周部が、前記磁気集中部位の数と同数の角部を有する多角形に形成してある請求項1又は2に記載の電動ポンプ用ロータ。

JP2007155391A 2007-06-12 2007-06-12 電動ポンプ用ロータ Active JP5039439B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007155391A JP5039439B2 (ja) 2007-06-12 2007-06-12 電動ポンプ用ロータ
US12/531,323 US20100098565A1 (en) 2007-06-12 2008-06-04 Electric pump rotor and electric pump
CN200880007960A CN101632212A (zh) 2007-06-12 2008-06-04 电动泵用转子及电动泵
EP08765088A EP2124316A4 (en) 2007-06-12 2008-06-04 ROTOR FOR AN ELECTRIC PUMP AND ELECTRIC PUMP
PCT/JP2008/060275 WO2008152957A1 (ja) 2007-06-12 2008-06-04 電動ポンプ用ロータ及び電動ポンプ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007155391A JP5039439B2 (ja) 2007-06-12 2007-06-12 電動ポンプ用ロータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008312284A JP2008312284A (ja) 2008-12-25
JP5039439B2 true JP5039439B2 (ja) 2012-10-03

Family

ID=40129563

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007155391A Active JP5039439B2 (ja) 2007-06-12 2007-06-12 電動ポンプ用ロータ

Country Status (5)

Country Link
US (1) US20100098565A1 (ja)
EP (1) EP2124316A4 (ja)
JP (1) JP5039439B2 (ja)
CN (1) CN101632212A (ja)
WO (1) WO2008152957A1 (ja)

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI373903B (en) * 2008-09-23 2012-10-01 Sunonwealth Electr Mach Ind Co Inner-rotor type fan
JP2011239546A (ja) * 2010-05-10 2011-11-24 Makita Corp Dcブラシレスモータ
JP2014180146A (ja) * 2013-03-15 2014-09-25 Hitachi Automotive Systems Ltd ロータ構造および電動流体ポンプ
JP6459536B2 (ja) * 2015-01-19 2019-01-30 株式会社デンソー モータ
US10673290B2 (en) * 2015-02-26 2020-06-02 American Axle & Manufacturing, Inc. Brushless DC electric motor
JP6737034B2 (ja) * 2015-08-26 2020-08-05 日立金属株式会社 表面磁石型回転子
DE102017114683A1 (de) 2017-02-23 2018-08-23 Ebm-Papst Landshut Gmbh Rotor eines Elektromotors
JP6907707B2 (ja) * 2017-05-26 2021-07-21 株式会社デンソー ロータの製造方法
JP2020031480A (ja) * 2018-08-22 2020-02-27 日立グローバルライフソリューションズ株式会社 電動送風機及びそれを搭載した電気掃除機
CN109861422A (zh) * 2018-12-04 2019-06-07 上海大学 一种应用于高速永磁电机的新型转子
JP7327947B2 (ja) * 2019-02-25 2023-08-16 ニデックプレシジョン株式会社 モータ
JP7131457B2 (ja) * 2019-03-28 2022-09-06 三菱電機株式会社 電動機の製造方法
CN114837792A (zh) 2021-03-10 2022-08-02 美普盛(上海)汽车零部件有限公司 一种带膨胀补偿密封件的电动冷却液泵

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0824413B2 (ja) * 1985-06-05 1996-03-06 株式会社日立製作所 永久磁石を有する回転子
US6204584B1 (en) * 2000-01-18 2001-03-20 Cleveland Motion Controls, Inc. Low cogging torque brushless motor rotor
JP2003124019A (ja) 2001-10-18 2003-04-25 Yaskawa Electric Corp 永久磁石とそれを用いた回転形モータのロータ
ES2268240T3 (es) * 2002-09-03 2007-03-16 Emerson Appliance Motors Europe S.R.L. Bomba centrifuga para aparatos electrodomesticos.
JP2004274859A (ja) * 2003-03-07 2004-09-30 Asmo Co Ltd ロータ及びブラシレスモータ
JP2005237047A (ja) * 2004-02-17 2005-09-02 Yaskawa Electric Corp ボンド磁石一体成形ロータ
JP4701641B2 (ja) * 2004-07-02 2011-06-15 三菱電機株式会社 複合ボンド磁石、複合ボンド磁石の製造方法、複合ボンド磁石を搭載したdcブラシレスモータの回転子。
US7679252B2 (en) * 2005-04-13 2010-03-16 Aisin Seiki Kabushiki Kaisha Magnet embedded motor, rotor unit, and method for manufacturing rotor unit
JP2007032370A (ja) * 2005-07-25 2007-02-08 Aisin Seiki Co Ltd 電動ポンプ
US20080197731A1 (en) * 2007-02-15 2008-08-21 Nidec Corporation Brushless motor and pump mounted with brushless motor

Also Published As

Publication number Publication date
EP2124316A1 (en) 2009-11-25
JP2008312284A (ja) 2008-12-25
CN101632212A (zh) 2010-01-20
US20100098565A1 (en) 2010-04-22
EP2124316A4 (en) 2011-04-27
WO2008152957A1 (ja) 2008-12-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5039439B2 (ja) 電動ポンプ用ロータ
JP6281147B2 (ja) ロータおよびモータ
TWI420783B (zh) Axial motor
US9130441B2 (en) Brushless DC motor
CN111936754B (zh) 推力磁轴承及包括该推力磁轴承的涡轮压缩机
US9806569B2 (en) Hybrid excitation rotating electrical machine
US20140062254A1 (en) Permanent Magnet Rotating Electrical Machine
JP5180907B2 (ja) ポンプ
TWI661654B (zh) 定子芯及永磁式馬達
US20220247266A1 (en) Magnetic bearing, drive device equipped with the same, and pump
JP6559516B2 (ja) 電動ポンプ
JP6531830B2 (ja) 電動過給機
KR101237022B1 (ko) 완전 방수구조를 갖는 유체 펌프
WO2020196325A1 (ja) スラスト磁気軸受およびそれを備えたターボ圧縮機
JPWO2020059515A1 (ja) 回転電機
TWI601361B (zh) Axial gap type rotary motor
US20190356183A1 (en) Rotor and motor
JP2008008275A (ja) ポンプ用ケース
JP6137019B2 (ja) アキシャルギャップ型回転電機
WO2018047603A1 (ja) ポンプ用モータ
JP7182729B2 (ja) インペラ及びこれを備えたポンプ
JP6565228B2 (ja) 電動モータ
JP2007166693A (ja) アキシャル型モータと燃料ポンプ
JP2013241838A (ja) 流体ポンプ
JP5171307B2 (ja) クローポール型モータ及び該モータを備えたポンプ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100510

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111117

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120116

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120621

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120709

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150713

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5039439

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250