JP5037453B2 - 覆工コンクリート構造物及びその施工方法 - Google Patents

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Description

本発明は覆工コンクリート構造物及びその施工方法に関し、詳しくは施工中のトンネル内でセントルを用いて1スパン分毎に打設されて構築される覆工コンクリート構造物及びその施工方法に関する。
施工中のトンネル内でセントルを用いて1スパン分毎に打設されて構築される覆工コンクリート構造物は、強固且つ安定した物質特性を有し、比較的安価で普遍的な構造材料であるコンクリートを主材料として構築されている。
しかしながら強固且つ安定した物質特性を有しているとは云え、様々な外的刺激、例えば、地震やトンネル内通行物(自動車や鉄道車両等)からの振動・衝撃、地下水・雨水・海水等の浸透、温度変化、乾湿の繰り返し、等からの影響による劣化の進行を抑えることは極めて困難である。
この劣化は、覆工コンクリート構造物の内部よりも露出面である内面側の表面に顕著であり、内面側の表面で生じた場合、単に強度が低下するだけで済まず、ひび割れ・亀裂・欠損等の発生によるコンクリート片の剥落・脱落の危険性を有している。覆工コンクリート構造物が、自動車用トンネル・鉄道車両用トンネル・通行者用トンネル等である場合、重大な事故につながる惧れがある。事実、新幹線トンネルにおいてトンネル内壁コンクリート剥落事故・コンクリート塊落下事故が近年複数発生し、問題となっている。
そこでかかる問題に対処するため、覆工コンクリート構造物を補強する技術が種々提案されている(特許文献1〜5等参照)。
特許第3236664号 特開2002−348749号 特許第3880738号 特開2002−038655号 特許第3863625号
特許文献1の技術は、既設の覆工コンクリートの内側表面に樹脂接着剤を用いて強化繊維シートを貼付することで既設の覆工コンクリート構造物の内側面の表面を補強する構成である。
特許文献2の技術は、既設のコンクリート構造物であるトンネル内側面の表面に樹脂含浸強化繊維織物を固着することで補強する構成である。
特許文献3の技術は、炭素繊維シートを内蔵したセメントモルタル板体を既設のコンクリート構造物であるトンネル内側面の表面にボルトを用いて取り付けることで前記既設のトンネルを補強する構成である。
特許文献4の技術は、既設のコンクリート構造物であるトンネル内側面の表面に繊維強化樹脂格子材をアンカーを用いて取り付けることで補強する構成である。
特許文献5の技術は、既設のトンネル覆工表面にセメントモルタルを塗付し、次に炭素繊維シートを固定し、次にエポキシ樹脂を含浸させ、更にセメントモルタルを塗付することで既設のトンネルを補強する構成である。
上記特許文献1及び2の技術では、後付けの補強構造を単に固着や貼付しただけであるので、既設の覆工コンクリート構造物と新たに付加した補強構造との一体化が不充分であることから強度向上は不充分となってしまうという問題点を有している。
そこで、上記特許文献3及び4のように、ボルトやアンカーの如き固定具を既設の覆工コンクリート構造物に打設して行う構成とすることで一体化を図ることはできる。しかし、作業工数が多く手間がかかるため高コストになるだけでなく、場合によっては、打設したボルトやアンカーの如き固定具によって新たなひび割れ・亀裂・欠損等を生じてしまうため元の覆工コンクリート構造物の強度低下を招いてしまう危険性をも有している。
また、上記特許文献5では、既設の覆工コンクリート構造物の内側面の強度向上を図ることはできるが、補強のために付加した最表面側となるセメントモルタルの劣化による新たなひび割れ・亀裂・欠損等の発生の惧れがあるため、モルタル片の剥落・脱落の問題を解決することは困難である。
上記した特許文献1〜5の技術はいずれも既設の覆工コンクリート構造物の内側面の表面全体に補強構造を付加することで補強する技術であるため、覆工コンクリート層の状態把握等の検査・診断・解析作業が必要であったり、全く問題の発生しない箇所に補強してしまうという無駄が生じたり等の施工作業に関するに問題の他、既に利用中の施設・設備等に対する補強作業であるため、工事に際しては利用休止・停止等の措置が必要であったり、新たな予算確保等の実際の施工作業以外の問題を有するものである。
本発明者らはかかる覆工コンクリート構造物の補強技術について鋭意検討を進めたところ、橋梁の補強技術として橋梁型枠内面に繊維補強シートを設置した状態でコンクリート打設を行うことで橋梁下面を補強構造とする構成について知見を得、かかる技術の転用を試みることを想到した。
ところが橋梁下面とは異なり、覆工コンクリート構造物の場合では、覆工コンクリート層構築後に照明設備・換気設備・保安設備・消防設備・避難設備等の諸設備の設置が必須であり、橋梁下面のように覆工コンクリート層の内側面の表面全体を補強構造とすると前記諸設備の設置に際して障害ないし弊害となることが判った。以上のことから、橋梁下面の補強技術の単に転用しただけでは前記諸設備の設置に障害ないし弊害が生じるので、かかる障害ないし弊害を抑制した上で覆工コンクリート層の補強効果を最大限とすることが重要であることを突き止めた。
そこで本発明の課題は、新規の覆工コンクリート構造物として、覆工コンクリート層の内面側表面のひび割れ・亀裂・欠損等の発生を抑制することでコンクリート片の剥落・脱落を未然に防止すると共に、覆工コンクリート構造物に必須の諸設備の設置に障害ないし弊害となることを抑制した上で前記覆工コンクリート層の補強効果を最大限にすることができる構成の覆工コンクリート構造物及びその施工方法を提供することにある。
上記課題を解決する本発明は、下記構成を有する。
1.施工中のトンネル内でセントル1スパン分毎にコンクリート打設されて構築された覆工コンクリート構造物において、
前記覆工コンクリート構造物のセントル1スパン分の両端から各々100cm以内の範囲であって且つスプリングラインより上方となる部分の内面側部分に、格子状又は網目状の繊維補強シートが、覆工コンクリート層の内面側部分と一体化した状態で該内面側の表面ないし表面付近内部に埋設状態で配設された構成であることを特徴とする覆工コンクリート構造物。
2.前記セントル1スパン分の両端からの範囲が各々50cm以内であることを特徴とする上記1に記載の覆工コンクリート構造物。
3.前記繊維補強シートが、前記覆工コンクリート構造物のセントル1スパン分の両端に形成される目地部内の表面ないし表面付近内部に埋設状態で配設された構成であることを特徴とする上記1又は2に記載の覆工コンクリート構造物。
4.前記繊維補強シートが、ガラス繊維シート、アラミド繊維シート、ビニロン繊維シート、ポリエチレン繊維シート、ポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール繊維シート、ポリアリレート繊維シート、炭素繊維シートの如き引っ張り抵抗力を有する格子状の格子目又は網目状の網目を有する繊維シートであることを特徴とする上記1〜3のいずれかに記載の覆工コンクリート構造物。
5.施工中のトンネル内にセントルを配置し、該セントル内にコンクリートを打設して覆工コンクリート層を形成する覆工コンクリート構造物の施工方法において、
前記コンクリート打設前に、前記セントル1スパンの両端から各々100cm以内の範囲であって且つスプリングラインより上方となる部分の前記セントル内面に、格子状又は網目状の繊維補強シートを設置し、コンクリート打設により覆工コンクリート層の内面側部分の表面ないし表面付近内部に埋設状態で該覆工コンクリート層と前記繊維補強シートとを一体化させることを特徴とする覆工コンクリート構造物の施工方法。
6.前記セントル1スパンの両端からの範囲が各々50cm以内であることを特徴とする上記5に記載の覆工コンクリート構造物の施工方法。
7.前記繊維補強シートが、前記覆工コンクリート構造物のセントル1スパン分の両端に形成される目地部となる部分の前記セントル内面に及ぶように施工されることを特徴とする上記5又は6に記載の覆工コンクリート構造物の施工方法。
8.前記繊維補強シートが、ガラス繊維シート、アラミド繊維シート、ビニロン繊維シート、ポリエチレン繊維シート、ポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール繊維シート、ポリアリレート繊維シート、炭素繊維シートの如き引っ張り抵抗力を有する格子状の格子目又は網目状の網目を有する繊維シートであることを特徴とする上記5〜7のいずれかに記載の覆工コンクリート構造物の施工方法。
9.前記繊維補強シートが、前記セントル内面に固定状態で設置されることを特徴とする請求項5〜8のいずれかに記載の覆工コンクリート構造物の施工方法。
10.前記繊維補強シートが、前記セントル内面から外面に貫通状態で形成されたスリットに前記繊維補強シートの両端部を挿通することで固定されることを特徴とする上記9に記載の覆工コンクリート構造物の施工方法。
11.前記繊維補強シートが、前記セントル内面に結束線やアンカーの如き固定具により固定されることを特徴とする上記9に記載の覆工コンクリート構造物の施工方法。
12.前記セントル内面の円弧方向における前記繊維補強シートの両端又は両端近傍若しくは中間の位置に複数の透孔が任意の間隔で且つ前記セントル内面からセントル外面を貫通状態で形成されており、前記繊維補強シートを前記セントル内面に設置した後に、該繊維補強シートの上面に複数の紐状体を前記円弧方向に架け渡し、該複数の紐状体の各々の両端を前記複数の透孔に挿通し、前記セントル外面に突出した前記複数の紐状体の各々の端部を固定することで前記繊維補強シートが固定されることを特徴とする上記9に記載の覆工コンクリート構造物の施工方法。
13.前記セントル内面からセントル外面を貫通状態で且つ任意の間隔で複数形成された透孔の各々に、セントル外面から櫛状の固定具の各櫛歯の各々を挿通し、前記透孔からセントル内面に突出した各櫛歯の先端部分に前記繊維補強シートの格子目又は網目を引掛けることで前記繊維補強シートが固定されることを特徴とする上記9に記載の覆工コンクリート構造物の施工方法。
請求項1又は5に示す発明によれば、新規の覆工コンクリート構造物として、覆工コンクリート層の内面側表面のひび割れ・亀裂・欠損等の発生を抑制することでコンクリート片の剥落・脱落を未然に防止すると共に、覆工コンクリート構造物に必須の諸設備の設置に障害ないし弊害となることを抑制した上で前記覆工コンクリート層の補強効果を最大限にすることができる構成の覆工コンクリート構造物及びその施工方法を提供することができる。
特に、覆工コンクリート構造物のセントル1スパン分の両端から各々100cm以内の範囲であって且つスプリングラインより上方となる部分の内面側部分、即ち、ひび割れ・亀裂・欠損が生じ易い所謂つま部分の表面ないし表面付近内部に繊維補強シートを一体化した状態で埋設した構成により、ひび割れ・亀裂・欠損の発生を抑制することができる。また、例え、ひび割れ・亀裂・欠損が生じた場合であっても一体化した繊維補強シートによってコンクリート片の剥落・脱落を防止することができる。
本発明は、新規の覆工コンクリート構造物のつま部分の表面を補強した構成とするため、既設の覆工コンクリート構造物の内面側の表面全体を後から補強する技術のような問題、即ち、覆工コンクリート層の状態把握等の検査・診断・解析作業、全く問題の発生しない箇所に補強してしまうという無駄となる施工作業、既に利用中の施設・設備等を工事に際して利用休止・停止等の措置をとること、新たな予算確保、等の問題がない。
更に本発明は、覆工コンクリート層の補強効果が最大限に得られるつま部分の表面を補強した構成とするため、覆工コンクリート層構築後の照明設備・換気設備・保安設備・消防設備・避難設備等の必須の諸設備の設置に障害ないし弊害が生じてしまうことを抑制することができる。
請求項2又は6に示す発明によれば、ひび割れ・亀裂・欠損が最も生じ易い箇所である覆工コンクリート構造物のセントル1スパン分の両端から各々50cm以内の部分に繊維補強シートを配設することで無駄な補強を施すことがなくなる。
請求項3又は7に示す発明によれば、隣接する覆工コンクリート構造物との打継目部となる目地部のひび割れ・亀裂・欠損の発生を抑制することができる。
請求項4又は8に示す発明によれば、ひび割れ・亀裂・欠損の発生の抑制がより効果的となり、例え、ひび割れ・亀裂・欠損が生じた場合であってもコンクリート片の剥落・脱落をより確実に防止することができる。
請求項9に示す発明によれば、セントル内面に設置した繊維補強シートがコンクリート打設時に充填コンクリートによって位置ズレ・捲れ・蛇行・歪みの発生を防止することができる。
請求項10に示す発明によれば、セントル内面への繊維補強シートの固定状態の設置をより容易に行うことが可能である。
請求項11に示す発明によれば、セントル内面への繊維補強シートの固定状態の設置をより容易に行うことが可能である。
請求項12に示す発明によれば、セントル内面への繊維補強シートの固定状態の設置をより容易に行うことが可能である。
請求項13に示す発明によれば、セントル内面への繊維補強シートの固定状態の設置をより容易に行うことが可能である。
以下、本発明に係る覆工コンクリート構造物及びその施工方法を詳細に説明する。
図1は本発明に係る覆工コンクリート構造物の一実施例を示す概略断面図(図2のI−I線断面図)、図2は図1の概略左側面図、図3は図2の地山部分を省略した概略斜視図、図4は施工中のトンネル内にセントルを配置した状態の一例を示す概略説明図、図5はセントル内面に繊維補強シートを設置した状態の一例を示す概略平面図、図6はセントル内面への繊維補強シートの固定手段の一例を示す要部拡大断面図、図7はセントル内面に繊維補強シートを設置した状態の他の例を示す概略平面図、図8はセントル内面への繊維補強シートの固定手段の他の例を示す要部拡大断面図、図9はセントル内面への繊維補強シートの固定手段の更に他の例を示す要部拡大断面図、図10はセントル内面の目地部に繊維補強シートを設置した状態の一例を示す要部概略斜視図、図11は図10の要部概略断面図、図12はセントル内面の目地部に繊維補強シートを設置した状態の他の例を示す要部概略断面図、図13はセントル内面の目地部に繊維補強シートを設置した状態の更に他の例を示す要部拡大断面図、図14はセントル内面への繊維補強シートの固定手段の他の例を示す要部概略斜視図、図15は図14に示す固定手段の要部拡大断面図、図16は図14に示す固定手段の他の例を示す要部拡大断面図、図17はセントル内面への繊維補強シートの固定手段の他の例を示す要部拡大断面図、図18は図17に示す固定手段に用いられる櫛状の固定具の一例を示す概略正面図である。
図1〜図3に示すように、本発明に係る覆工コンクリート構造物1は、施工中のトンネル(図4に符号Tとして示す。)内に配置したセントル(図4に符号3として示す。)の1スパン分毎にコンクリート打設されて構築されるものであり、該覆工コンクリート構造物1のセントル3の1スパン分の両端から各々100cm以内の範囲であって且つスプリングラインSLより上方となる部分の内面側部分に、格子状又は網目状の繊維補強シート2が、覆工コンクリート層10の内面側部分と一体化した状態で該内面側の表面ないし表面付近内部に埋設状態で配設された構成を有する。尚、図3の概略斜視図では、覆工コンクリート構造物1の全体構成を明瞭化するため、図1及び図2で図示された地山4の図示を省略した。
セントル3としては、この種の覆工コンクリート構造物の施工に用いられる公知公用のセントルを特別の制限なく用いることができ、好ましいセントルとしては標準的な構成を有するもの、即ち、1スパンが9m、10.5m、12m、12.5m等(1回の打設長さが夫々9m、10.5m、12m、12.5m等)であって、施工中のトンネル内での移動が可能なスライドセントルが挙げられる。
繊維補強シート2の配設範囲としては、覆工コンクリート構造物1の1スパン分の両端から各々100cm以内の範囲、好ましくは両端から各々50cm以内の範囲、より好ましくは両端から各々50cm程度の範囲であって、且つスプリングラインSLより上の範囲である。かかる範囲部分は、所謂つま部分に相当する部分であり、覆工コンクリート層10のひび割れ・亀裂・欠損等の発生を抑制し、コンクリート片の剥落・脱落を未然に防止する補強効果が最大限に得られる部分である。また、覆工コンクリート層10の内面側表面の全域を繊維補強シート2により補強するのではなく、このつま部分の表面を補強した構成とするため、問題の発生しない箇所に補強してしまうという無駄な補強を施すことがなくなるだけでなく、覆工コンクリート層10構築後の照明設備・換気設備・保安設備・消防設備・避難設備等の必須の諸設備の設置に障害ないし弊害が生じてしまうことを抑制することができる。尚、スプリングラインSLより下の範囲は、該覆工コンクリート層10の側面部分であるため下方に向いていないことから、覆工コンクリート層10のひび割れ・亀裂・欠損等が例え発生したとしても、コンクリート片の剥落・脱落の可能性は低く、剥落・脱落が生じたとしても側面に沿って落下するだけなので安全上の問題が生じる可能性は極めて低い。
繊維補強シート2としては、覆工コンクリート構造物、建築物(主としてスラブ、柱、梁、壁等)、橋脚、橋梁、その他のコンクリート構造物の補強に用いられる繊維補強シートとして公知公用のものを用いることができ、ガラス繊維シート、アラミド繊維シート、ビニロン繊維シート、ポリエチレン繊維シート、ポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール繊維シート、ポリアリレート繊維シート、炭素繊維シートの如き引っ張り抵抗力を有する格子状の格子目又は網目状の網目を有するものが好ましい。格子目又は網目を有するものである場合、該格子目又は網目の感覚としては3mm〜50mm程度が好ましく、5mm〜40mm程度がより好ましい。網目である場合、網目の形状は特に限定されず、三角形、四角形(正方形、長方形、菱形)、五角形以上の多角形のいずれの形状を有する網目であってよい。また、引っ張り強度としては、少なくとも10kN/m程度以上であることが好ましく、25kN/m程度以上であることがより好ましい。
覆工コンクリート層10に対する繊維補強シート2の埋設状態としては、該覆工コンクリート層10の内側面(一般トンネルにおいては地山4側ではなく坑道側に面した面)の表面ないし表面付近内部に配設された状態である。即ち、覆工コンクリート層10の表面のひび割れ・亀裂・欠損等を抑制し、コンクリート片の剥落・脱落を防止するために、表面に配設された場合であっても単に表面を被覆しているだけでなく、少なくとも繊維補強シート2の厚み分ないし該厚み分に近似した分は埋設した状態である。また、表面付近近傍に配設された場合であっても、ひび割れ・亀裂・欠損等が生じた際のコンクリート片の剥落・脱落を防止するために表面に極めて近い位置(具体的には1mm〜5mm程度の深さ)に埋設した状態である。
次に、上記構成を有する覆工コンクリート構造物1の施工方法について実施例に基き説明する。
既存の公知公用の工法によってトンネルTを掘削し、図4に示すように掘削したトンネルT内にセントル3を配置する。配置したセントル3内にコンクリートを打設することで1スパン分の覆工コンクリート構造物1を構築することができる。1スパン分の覆工コンクリート構造物1を構築した後、セントル3を脱型し、構築済みの覆工コンクリート構造物1に隣接する次の1スパン分の位置に前記セントル3を移動する。セントル3の移動後、該セントル3ないにコンクリートを打設することで次の1スパン分の覆工コンクリート構造物1を構築することができる。順次、この作業を繰り返し、掘削したトンネルTの全長に亘ってコンクリート構造物1・1・1・・・を図1に示すように目地部11を接続部として連接状態で構築する。
以上のように構築される覆工コンクリート構造物1は、コンクリート打設前に、セントル3の内面30に該セントル3の1スパン分の両端から各々100cm以内の範囲、好ましくは両端から各々〜50cm以内の範囲、より好ましくは両端から各々50cm程度の範囲であって、且つスプリングラインSLより上の範囲に、格子状又は網目状の繊維補強シート2を設置する。
繊維補強シート2をセントル内面30に設置する際は、コンクリート打設時に充填コンクリートによって繊維補強シート2の設置位置のズレや捲れ・蛇行・歪みが発生するのを防止するために、該繊維補強シート2はセントル内面30に固定状態で設置されることが好ましい。
繊維補強シート2のセントル内面30への固定手段としては、コンクリート打設時に位置ズレを起こすことがなく、且つセントル3の脱型時のセントル内面30への固着が無い方法であればよく、例えば、図5〜図9に示す態様を採ることができる。
図5及び図6は、繊維補強シート2をセントル内面30から外面31に貫通状態で形成されたスリット32に繊維補強シート2の両端部を挿通することで固定する構成である。スリット32に挿通した繊維補強シート2の両部はセントル外面31にアンカーの如き固定具33等の固定手段によって固定する。かかる構成によりセントル内面30に固定した繊維補強シート2は、コンクリート打設、コンクリート硬化、セントル3の脱型後に、覆工コンクリート層10の内面側の表面に露出した両端部部分を切除する。尚、スリット32のスリット間隔は充填コンクリートの漏出を抑制するために10mm以下であることが好ましく、5mm以下であることがより好ましく、3mm程度であることがとりわけ好ましい。
図7及び図8は、繊維補強シート2をセントル内面30から外面31に穿設された透孔34に通した結束線35で結束することで固定する構成である。結束線35による固定は、繊維補強シート2の格子目又は網目に通した結束線35をセントル内面30に穿設された透孔34を通し、該結束線35の端部をセントル外面31側に配設した固定具36に結束することで固定する。
図9は、繊維補強シート2をセントル内面30の任意の位置に立設したアンカー37に掛止することで固定する構成である。
図7及び図8、並びに図9に示す固定手段の場合、結束線35又はアンカー37による固定の場合、固定箇所ピッチは50cm以下の間隔であることが好ましい。
また、図5及び図6に示すスリット32を用いた固定と、図7及び図8に示す結束線35を用いた固定と、図9に示すアンカー37による固定は、夫々単独で用いてもよいが、2つの固定手段又は3つの固定手段を併用してもよい。
更に、繊維補強シート2をセントル内面30に設置する際、覆工コンクリート構造物1の1スパン分の両端の目地部11に段差が設けられる構成の場合には該段差部分にも繊維補強シート2が及ぶように施工することが好ましい。
目地部11の段差を形成するためのセントル内面30への繊維補強シート2の設置は、図10に示すように、セントル30の目地部内斜面部30B及び目地部内平面部30Cについて平面部30Aと同様に繊維補強シート2を設置するように施工すればよい。即ち、図10及び図11に示すように、セントル内面30の平面部30A部分に繊維補強シート2の平面部2Aを設置し、セントル内面30の目地部内斜面部30Bの部分に繊維補強シート2の目地部内斜面部2Bを設置し、セントル内面30の目地部内平面部30Cの部分に繊維補強シート2の目地部内平面部2Cを設置する、というように3分割構成の繊維補強シート2を設置することで可能となる。
以上、本発明に係る覆工コンクリート構造物及びその施工方法について実施例に基き説明したが、本発明は上記実施例に限定されず、本発明の範囲内において種々の態様を採ることができる。
例えば、覆工コンクリート構造物1の1スパン分の両端の目地部11に段差が設けられる構成の場合における繊維補強シート2の設置について、前記した図10及び図11に示す実施例ではセントル内面30の平面部30A・目地部内斜面部30B・目地部内平面部30Cの夫々に平面部2A・目地部内斜面部30B・目地部内平面部30Cの3分割構成の繊維補強シート2を設置しているが、図12に示すように、3分割によって生じる2箇所の継目部を被覆する継目被覆部2D・2Eを加えて設置する3分割+2継目部被覆の構成を有する繊維補強シート2を設置する態様であってもよいし、図13に示すように、平面部2A・目地部内斜面部2B・目地部内平面部2Cでの分割の無い1枚構成の繊維補強シート2を設置する態様であってもよい。尚、分割の無い1枚構成の繊維補強シート2を設置する態様の場合、柔軟性を有する繊維補強シート2を用いることで湾曲構造のセントル内面30に沿った湾曲状態の設置が可能となる。
繊維補強シート2のセントル内面30への固定手段としては、前記図5〜図9に示す実施例に限定されず、図14〜図18に示す構成を採ることもできる。
図14及び図15は、セントル内面30の円弧方向における繊維補強シート2の両端の位置に複数の透孔34を任意の間隔で且つ前記セントル内面30からセントル外面31を貫通状態で形成し、繊維補強シート2を前記セントル内面30に設置した後に、該繊維補強シート2の上面に複数(図14では3本)の紐状体38を前記円弧方向に架け渡し、該複数の紐状体38の各々の両端を前記複数の透孔34に挿通し、前記セントル外面31に突出した前記複数の紐状体38の各々の端部を固定(図15に示す固定具36に固定)することで前記繊維補強シート2を固定する構成である。
紐状体38の両端を挿通する透孔34の形成位置としては、図14及び図15に示す位置、即ち、セントル内面30の円弧方向における繊維補強シート2の両端の位置に限らず、コンクリート打設時に充填コンクリートによって繊維補強シート2の設置位置のズレや捲れ・蛇行・歪みが発生するのを防止できるように該繊維補強シート2をセントル内面30に固定できる構成であればよく、両端以外に両端近傍の位置でもよいし、図16に示すように円弧方向における中間の位置であってもよい。
図14〜図16に示す固定手段に用いられる紐状体38としては、この種の覆工コンクリート構造物の施工現場等で一般的に用いられる合成樹脂製ロープ等の結束具として公知公用のものを特別の制限なく用いることができる。
次に、図17及び図18は、セントル内面30からセントル外面31を貫通状態で且つ任意の間隔で複数形成された透孔34の各々に、セントル外面31から櫛状の固定具39の各櫛歯39Aの各々を挿通し、前記透孔34からセントル内面30に突出した各櫛歯39Aの先端部分に繊維補強シート2の格子目又は網目を引掛けることで前記繊維補強シート2を固定する構成である。
本発明に係る覆工コンクリート構造物の一実施例を示す概略断面図(図2のI−I線断面図) 図1の概略左側面図 図2の地山部分を省略した概略斜視図 施工中のトンネル内にセントルを配置した状態の一例を示す概略説明図 セントル内面に繊維補強シートを設置した状態の一例を示す概略平面図 セントル内面への繊維補強シートの固定手段の一例を示す要部拡大断面図 セントル内面に繊維補強シートを設置した状態の他の例を示す概略平面図 セントル内面への繊維補強シートの固定手段の他の例を示す要部拡大断面図 セントル内面への繊維補強シートの固定手段の更に他の例を示す要部拡大断面図 セントル内面の目地部に繊維補強シートを設置した状態の一例を示す要部概略斜視図 図10の要部概略断面図 セントル内面の目地部に繊維補強シートを設置した状態の他の例を示す要部概略断面図 セントル内面の目地部に繊維補強シートを設置した状態の更に他の例を示す要部拡大断面図 セントル内面への繊維補強シートの固定手段の他の例を示す要部概略斜視図 図14に示す固定手段の要部拡大断面図 図14に示す固定手段の他の例を示す要部拡大断面図 セントル内面への繊維補強シートの固定手段の他の例を示す要部拡大断面図 図17に示す固定手段に用いられる櫛状の固定具の一例を示す概略正面図
符号の説明
1 覆工コンクリート構造物
10 覆工コンクリート層
11 目地部
2 繊維補強シート
2A 平面部
2B 目地部内斜面部
2C 目地部内平面部
2D 継目被覆部
2E 継目被覆部
3 セントル
30 セントル内面
30A 平面部
30B 目地部内斜面部
30C 目地部内平面部
31 セントル外面
32 スリット
33 固定具
34 透孔
35 結束線
36 固定具
37 アンカー
38 紐状体
39 櫛状の固定具
39A 櫛歯
4 地山
SL スプリングライン
T トンネル

Claims (13)

  1. 施工中のトンネル内でセントル1スパン分毎にコンクリート打設されて構築された覆工コンクリート構造物において、
    前記覆工コンクリート構造物のセントル1スパン分の両端から各々100cm以内の範囲であって且つスプリングラインより上方となる部分の内面側部分に、格子状又は網目状の繊維補強シートが、覆工コンクリート層の内面側部分と一体化した状態で該内面側の表面ないし表面付近内部に埋設状態で配設された構成であることを特徴とする覆工コンクリート構造物。
  2. 前記セントル1スパン分の両端からの範囲が各々50cm以内であることを特徴とする請求項1に記載の覆工コンクリート構造物。
  3. 前記繊維補強シートが、前記覆工コンクリート構造物のセントル1スパン分の両端に形成される目地部内の表面ないし表面付近内部に埋設状態で配設された構成であることを特徴とする請求項1又は2に記載の覆工コンクリート構造物。
  4. 前記繊維補強シートが、ガラス繊維シート、アラミド繊維シート、ビニロン繊維シート、ポリエチレン繊維シート、ポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール繊維シート、ポリアリレート繊維シート、炭素繊維シートの如き引っ張り抵抗力を有する格子状の格子目又は網目状の網目を有する繊維シートであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の覆工コンクリート構造物。
  5. 施工中のトンネル内にセントルを配置し、該セントル内にコンクリートを打設して覆工コンクリート層を形成する覆工コンクリート構造物の施工方法において、
    前記コンクリート打設前に、前記セントル1スパンの両端から各々100cm以内の範囲であって且つスプリングラインより上方となる部分の前記セントル内面に、格子状又は網目状の繊維補強シートを設置し、コンクリート打設により覆工コンクリート層の内面側部分の表面ないし表面付近内部に埋設状態で該覆工コンクリート層と前記繊維補強シートとを一体化させることを特徴とする覆工コンクリート構造物の施工方法。
  6. 前記セントル1スパンの両端からの範囲が各々50cm以内であることを特徴とする請求項5に記載の覆工コンクリート構造物の施工方法。
  7. 前記繊維補強シートが、前記覆工コンクリート構造物のセントル1スパン分の両端に形成される目地部となる部分の前記セントル内面に及ぶように施工されることを特徴とする請求項5又は6に記載の覆工コンクリート構造物の施工方法。
  8. 前記繊維補強シートが、ガラス繊維シート、アラミド繊維シート、ビニロン繊維シート、ポリエチレン繊維シート、ポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール繊維シート、ポリアリレート繊維シート、炭素繊維シートの如き引っ張り抵抗力を有する格子状の格子目又は網目状の網目を有する繊維シートであることを特徴とする請求項5〜7のいずれかに記載の覆工コンクリート構造物の施工方法。
  9. 前記繊維補強シートが、前記セントル内面に固定状態で設置されることを特徴とする請求項5〜8のいずれかに記載の覆工コンクリート構造物の施工方法。
  10. 前記繊維補強シートが、前記セントル内面から外面に貫通状態で形成されたスリットに前記繊維補強シートの両端部を挿通することで固定されることを特徴とする請求項9に記載の覆工コンクリート構造物の施工方法。
  11. 前記繊維補強シートが、前記セントル内面に結束線やアンカーの如き固定具により固定されることを特徴とする請求項9に記載の覆工コンクリート構造物の施工方法。
  12. 前記セントル内面の円弧方向における前記繊維補強シートの両端又は両端近傍若しくは中間の位置に複数の透孔が任意の間隔で且つ前記セントル内面からセントル外面を貫通状態で形成されており、前記繊維補強シートを前記セントル内面に設置した後に、該繊維補強シートの上面に複数の紐状体を前記円弧方向に架け渡し、該複数の紐状体の各々の両端を前記複数の透孔に挿通し、前記セントル外面に突出した前記複数の紐状体の各々の端部を固定することで前記繊維補強シートが固定されることを特徴とする請求項9に記載の覆工コンクリート構造物の施工方法。
  13. 前記セントル内面からセントル外面を貫通状態で且つ任意の間隔で複数形成された透孔の各々に、セントル外面から櫛状の固定具の各櫛歯の各々を挿通し、前記透孔からセントル内面に突出した各櫛歯の先端部分に前記繊維補強シートの格子目又は網目を引掛けることで前記繊維補強シートが固定されることを特徴とする請求項9に記載の覆工コンクリート構造物の施工方法。
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