JP5035499B2 - スパッタ装置および基板搬送用キャリア - Google Patents

スパッタ装置および基板搬送用キャリア Download PDF

Info

Publication number
JP5035499B2
JP5035499B2 JP2005359128A JP2005359128A JP5035499B2 JP 5035499 B2 JP5035499 B2 JP 5035499B2 JP 2005359128 A JP2005359128 A JP 2005359128A JP 2005359128 A JP2005359128 A JP 2005359128A JP 5035499 B2 JP5035499 B2 JP 5035499B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
processing
carrier
processing substrate
electrostatic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005359128A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007162063A (ja
Inventor
雅朗 浅野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2005359128A priority Critical patent/JP5035499B2/ja
Publication of JP2007162063A publication Critical patent/JP2007162063A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5035499B2 publication Critical patent/JP5035499B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Physical Vapour Deposition (AREA)
  • Electrodes Of Semiconductors (AREA)

Description

本発明は、ガラス基板をベース基板とする処理基板をキャリアに搭載した状態で、インラインで、搬送しながらスパッタ処理を行い、該処理基板の一面側にスパッタ成膜を施すスパッタ装置と、これに用いられるスパッタ装置用キャリアに関し、特に、ディスプレイパネル用のG6世代サイズ(1800mm×1500mmサイズ)以上の大サイズの透明なガラス基板をベース基板とする処理基板を、キャリアに搭載して立てた状態で、インラインで、搬送しながらスパッタ処理を行い、処理基板の一面側に電極用のITO膜をスパッタ成膜する、スパッタ装置と、これに用いられるスパッタ装置用キャリアに関する。
近年、情報化社会への進展が著しく、ディスプレイ装置の使用も多様化し、種々のディスプレイ装置が開発、実用化されている。
特に、液晶表示装置は、CRT(Cathode−Ray Tube、ブラウン管) に代わり、広く普及されるようになってきた。
液晶表示装置用のカラー表示用の液晶パネルは、簡単には、バックライトからの光が各色の着色層を通過して表示されるが、各色の着色層を通過する光は、画素毎に液晶をスイッチング素子としてオン−オフ制御されている。
そして、この画素毎に液晶をスイッチング素子としてオン−オフ制御するための制御用電極の材質としては、従来から、透明導電性のITO膜(錫をドープしたインジウム酸化物)が用いられている。
ITO膜の成膜方法としては、ITO焼結体をターゲットとし、所定のスパッタリング条件の下で基板上にITOをスパッタリングすることにより、所望のITO膜を形成する方法が、特開平6−24826号公報(特許文献1)、特開平6−247765号公報(特許文献2)等にて知られている。
特開平6−24826号公報 特開平6−247765号公報
生産性向上の面、低コスト化の面等から、面付け生産が行われているが、これに用いられる透明なガラス基板の大型化の要求は強く、最近では、G6世代(1800mm×1500mmサイズ)サイズの大サイズのガラス基板での量産化が現実のものとなってきている。
そして、生産性の面から、このような、大サイズのガラス基板を用いた処理基板へのITO膜の成膜をインラインで行う、図8(a)にその概略構成配置図を示すような、インラインITOスパッタ成膜装置も提案されている。
ここに示すスパッタ装置においては、図8(b)に示すように、大サイズのガラス基板をベース基板とする処理基板863を、キャリア860に搭載して鉛直方向892に立てた状態で、インラインで、搬送しながらスパッタ処理を行い、処理基板763の一面側に電極用のITO膜をスパッタ成膜する。
簡単には、処理基板863は、ローディングチャンバー811に投入され、予備チャンバー812を経て、第1のスパッタチャンバー883に投入され、搬送されながらスパッタ処理され、回転処理部820に搬入され、ここで、回転部によりキャリアごと180度回転され、向きを変え、第2のスパッタチャンバー833に投入され、搬送されながらスパッタ処理される。
そして、スパッタ後、予備チャンバー832、アンローディングチャンバー831を経て搬出される。
ここでは、図8(b)に示すように、キャリア(基板ホールダとも言う)860と呼ばれる、処理基板863を保持するための枠体861を有するサポート部材に、処理基板863を載せた状態で、キャリア860ごと立てた状態で搬送する。
キャリア860は、枠体861に、順に、処理基板863、裏板861を嵌め込み、処理基板863を保持する処理基板保持部101を備えたものであり、処理基板863は、鉛直方向892に沿うように立てた状態でキャリア860の処理基板保持部101にはめ込まれている。
そして、図8(a)に示すように、処理基板863は、処理基板保持部101ごとキャリア860に搭載されて、水平方向891に搬送され、鉛直方向892に沿うように立てた状態で、ターゲット871と平行にして対向させてスパッタが行われる。
尚、図8(a)中、点線矢印は、キャリア860の搬送方向を示している。
図示していないが、ここでのスパッタ方式は、ターゲット871の裏面側(処理基板863側とは反対の側)に、外側磁極と内側磁極の間で磁場が閉じるように設計し、発生したプラズマをターゲット871近傍のみに存在するようにしているマグネトロンスパッタ方式のものである。
大サイズの処理基板として、例えば、大サイズの透明なガラス基板の一面側に各色の着色層をカラーフィルタ(以下、CFとも言う)として形成したカラーフィルタ形成基板を処理基板が挙げられ、この処理基板のCF形成面側に、電極用のITO膜を成膜する。
図8(b)に示すキャリア860には、図示していない駆動用モーター(キャリア側のものではない)からの駆動力を歯車(図示していない)との噛み合わせで伝える溝を切った溝形成部868がその下部に設けられており、更に、歯車による磨耗を極力抑えるために、キャリア860の溝形成部868の進行方向両側、下側に平坦部を有する搬送支持レール866、867が、キャリアの荷重を支えるために設けられており、本体側にある前記の歯車とは異なるボビンのような回転体869にキャリア側の搬送支持レール866、868の平坦部が乗っかるようになっている。
キャリア860は、その下側に設けられた搬送支持レール866、867に保持されながら、溝形成部868にて駆動用モーターからの駆動力を歯車の噛み合わせで受けて、搬送される。
G6世代では、スパッタ処理する処理基板863とキャリ860アを併せた重量は100kg程度となるため、どうしても磨耗が発生するためこのように、できるだけ、前記溝形成部200と歯車との嵌合を少なくしている。
尚、キャリア860の材質としては重量の面、剛性の面から、Tiが好ましく用いられる。
スパッタリングは、Arガス雰囲気中、10-3torr〜10-2torr圧下で、プレート状にされた、成膜する膜組成のITOをターゲットとして用いて行う。
この場合、CFを形成する着色層の耐熱性(CFからの脱ガス)の面から、基板の大型化にともないキャリア等の熱伸びの問題を考慮して、低温で成膜を行うことが求められている。
尚、このような、マグネトロンスパッタ方式で、低温スパッタには、例えば、In2 3 、90w%+SnO2 、10w%組成の焼結したターゲット材を、厚さ8mm〜15mmとして用いる。
例えば、ターゲットとしては、Cuプレートをバッキング材として、インジウム半田を接着層とし、数枚の焼結ターゲット材をつなぎ合わせている。
このような、スパッタ装置においては、ターゲットとスパッタ処理するガラス基板をベースとする処理基板とを立てた状態で平行に対向させてスパッタを行っているが、一般には、処理基板の側面を位置決め用のピンに当て、その面方向の位置を固定して保持する形態を採っているため、キャリアの搬送の振動等の衝撃により、処理基板の面方向の位置決め用のピンの当たる部分において処理基板が破損してしまうことがあり、また、破損しないまでも振動等の衝撃により処理基板がその面方向に動いてしまうことがあり、歩留まり、品質面で問題となっていた。
特に、G6世代(1800mm×1500mmサイズ)の大サイズの処理基板においては、この問題に対する対応が求められていた。
上記のように、近年、情報化社会への進展が著しく、ディスプレイ装置の使用も多様化し、特に、液晶表示装置が広く普及されるようになり、その生産性向上の面、低コスト化の面から、面付け生産が行われているが、これに用いられるガラス基板をベースとする処理基板の大型化の要求は強く、最近では、G6世代(1800mm×1500mmサイズ)の大サイズの透明なガラス基板での量産化が現実のものとなってきている。
このような中、図8(a)に示すようなスパッタ装置においては、ターゲット871と処理基板863とを立てた状態で平行に対向させて、搬送しながらスパッタ処理を行っているが、キャリアの搬送の振動等の衝撃による、処理基板の面方向の位置決め用のピンの当たる部分における処理基板の破損や、処理基板の面方向の移動が、歩留まり、品質面で問題となっており、この対応が求められていた。
本発明はこれに対応するもので、ターゲットと処理基板とを立てた状態で平行に対向させてて、搬送しながらスパッタ処理を行う縦型のインラインスパッタ装置で、特に、G6世代以上の大サイズの処理基板を、処理する場合において、キャリアの搬送の振動等の衝撃による、処理基板の面方向の位置決め用のピンの当たる部分における処理基板の破損や、処理基板の面方向の移動に起因する、歩留まり低下の問題、品質面の問題を、解決できる保持方法を採りいれたインラインスパッタ装置を提供しようとするものである。
本発明のスパッタ装置は、ガラス基板をベース基板とする処理基板をキャリアに搭載した状態で、インラインで、搬送しながらスパッタ処理を行い、該処理基板の一面側にスパッタ成膜を施すスパッタ装置であって、処理基板の成膜する側の面とターゲットとを、平行に対向させ、鉛直方向もしくは鉛直方向から斜めに傾けて配しているもので、前記キャリアには、搭載された処理基板のスパッタ処理面側でない裏面側から、あるいは、搭載された処理基板のスパッタ処理面側の非処理領域において、前記処理基板の少なくとも一部を、静電吸着により吸着し、且つ、処理基板の面方向における位置が固定された支持部に保持される静電吸着部を設けており、前記キャリアは、枠体に、処理基板を嵌め込み、処理基板を保持する処理基板保持部を備えたものであり、前記枠体を前記支持部として処理基板の処理面側に静電吸着部を配している、あるいは、前記枠体に、順に、処理基板、裏板となる静電吸着部配設材を嵌め込み、且つ、前記裏板となる静電吸着部配設材の処理基板側とは反対側を固定板に固定して、前記裏板となる静電吸着部配設材を前記支持部として静電吸着部を配している、ことを特徴とするものである。
そして、上記のスパッタ装置であって、スパッタ装置本体の外側、処理基板をキャリアにセッティングする箇所に、前記支持部の静電吸着部に電源を供給し、前記処理基板を前記静電吸着部にて静電吸着する静電吸着処理部と、スパッタ装置本体の外側、処理基板をキャリアから取り外す箇所に、取り出された処理基板を、静電吸着から開放して分離する静電吸着開放分離部とを備えていることを特徴とするものである。
そしてまた、上記いずれかのスパッタ装置であって、前記処理基板が、ガラス基板の一面側に各色の着色層をカラーフィルタとして形成したカラーフィルタ形成基板で、該カラーフィルタ形成面側にITO膜をスパッタ成膜するスパッタ装置であることを特徴とするものである。
尚、ここで、「スパッタ装置本体」とは、真空引きし、搬送しながらスパッタ処理を行うための一連の機器装置で、スパッタ装置本体の外側とは、スパッタ装置本体側に処理基板を搬入、スパッタ装置本体側から処理基板を搬出する、大気環境側を言う。
また、ここでは、支持部は、処理基板の面方向における位置が固定されて、直接的あるいは間接的に静電吸着部を保持する部材を意味し、該支持部としては、静電吸着部を配している静電吸着部配設材そのものの場合や、静電吸着部を配している静電吸着部配設材を、位置を固定して保持する部材の場合がある。
本発明の基板搬送用キャリアは、ガラス基板をベース基板とする処理基板をキャリアに搭載した状態で、インラインで、搬送しながら成膜処理を行い、該処理基板の一面側に成膜を施す成膜装置において用いられる、処理基板を搭載する基板搬送用キャリアであって、搭載された処理基板の成膜処理面側でない裏面側から、あるいは、搭載された処理基板の成膜処理面側の非処理領域において、前記処理基板の少なくとも一部を、静電吸着により吸着し、且つ、処理基板の面方向における位置が固定された支持部に保持される静電吸着部を設けているもので、枠体に、処理基板を嵌め込み、処理基板を保持する処理基板保持部を備えたものであり、前記枠体を前記支持部として処理基板の処理面側に静電吸着部を配しているものである、あるいは、前記枠体に、順に、処理基板、裏板となる静電吸着部配設材を嵌め込み、且つ、前記裏板となる静電吸着部配設材の処理基板側とは反対側を固定板に固定して、前記裏板となる静電吸着部配設材を前記支持部として静電吸着部を配しているものである、ことを特徴とするものである。
そして、上記の基板搬送用キャリアであって、前記キャリアの前記支持部の静電吸着部に電気的に接続し、静電吸着部に電源を供給するための端子部、および該静電吸着部の静電吸着を開放するための端子部を兼ねる静電吸着用端子部を備え、成膜装置本体の外側、処理基板をキャリアにセッティングする箇所において、キャリアの外部から前記支持部の静電吸着部に電源を供給され、また、成膜装置本体の外側、処理基板をキャリアから取り外す箇所において、取り出された処理基板を、静電吸着から開放して分離するものであることを特徴とするものである。
そしてまた、上記いずれかの基板搬送用キャリアであって、前記処理基板が、ガラス基板の一面側に各色の着色層をカラーフィルタとして形成したカラーフィルタ形成基板であることを特徴とするものである。
尚、ここでは、基板搬送用キャリアのことを単にキャリアとも言っている。
(作用)
本発明のスパッタ装置は、このような構成にすることにより、ターゲットと処理基板とを立てた状態で平行に対向させて、搬送しながらスパッタ処理を行う縦型のインラインスパッタ装置で、特に、G6世代以上の大サイズの処理基板を、処理する場合において、キャリアの搬送の振動等の衝撃による、処理基板の面方向の位置決め用のピンの当たる部分における処理基板の破損や、処理基板の面方向の移動に起因する、歩留まり低下の問題、品質面の問題を、解決できる保持方法を採りいれたインラインスパッタ装置の提供を可能としている。
詳しくは、キャリアには、搭載された処理基板のスパッタ処理面側でない裏面側から、あるいは、搭載された処理基板のスパッタ処理面側の非処理領域において、前記処理基板の少なくとも一部を、静電吸着により吸着し、且つ、処理基板の面方向における位置が固定された支持部に保持される静電吸着部を設けていることにより、搬送の振動等の衝撃による、処理基板の面方向の振動や移動を抑えることを可能としており、結果、ピンの当たる部分における処理基板の破損や、処理基板の面方向の移動に起因する、歩留まり低下の問題、品質面の問題を、解決できるものとしている。
具体的には、キャリアは、枠体に、処理基板を嵌め込み、処理基板を保持する処理基板保持部を備えたものであり、前記枠体を前記支持部として静電吸着部を配している形態あるいは、キャリアは、枠体に、順に、処理基板、裏板を嵌め込み、処理基板を保持する処理基板保持部を備えたものであり、前記裏板を前記支持部として静電吸着部を配している形態である。
特に、裏板に静電吸着部を配している形態とすることにより、即ち、裏板を支持部としてこれに一体的に静電吸着用の電極を設けて、この電極領域を静電吸着部とする形態とすることにより、枠体に処理基板と裏板とをセットをする、従来のセット方法を行うだけで、特別に、静電吸着部の配設を行う手間のないものとしている。
裏板の外形形状としては、支持部としての機能が果たせれば特に限定されない。
静電吸着部は処理基板の面方向における位置が固定された支持部に保持されており、ここでの静電吸着部の第1の機能は、キャリアの搬送の振動等の衝撃による、処理基板の面方向における振動や移動を抑えることであるが、処理基板の鉛直方向からの傾きに対しての保持部の機能を兼用する形態としても良い。
また、スパッタ装置本体の外側、処理基板をキャリアにセッティングする箇所に、前記支持部の静電吸着部に電源を供給し、前記処理基板を前記静電吸着部にて静電吸着する静電吸着処理部と、スパッタ装置本体の外側、処理基板をキャリアから取り外す箇所に、取り出された処理基板を、静電吸着から開放して分離する静電吸着開放分離部とを備えている、請求項2の発明の形態が挙げられる。
特に、処理基板が、ガラス基板の一面側に各色の着色層をカラーフィルタとして形成したカラーフィルタ形成基板で、該カラーフィルタ形成面側にITO膜をスパッタ成膜するスパッタ装置である、請求項3の発明の形態である場合には、有効である。
ここで、静電吸着部の機構について、図7に基づいて簡単に説明しておく。
図7は、処理基板130が枠体110に搭載され、支持部120に設けられた静電吸着部140Aと処理基板130とが接して置かれ状態の、一断面図である。
ここで、支持部120には、静電吸着用の電極140を、絶縁性材層122に埋めるように設けられており、図7に示すように、電源220により電圧をかけると、例えば、絶縁材層122の表面側が+に、また、処理基板130のベース基板であるガラス基板の表面側が−に電荷が誘起される。
これにより、処理基板130と支持部120に設けられた静電吸着部140Aの面部141とがクーロン力で吸着した状態となる。
そしてこの後、電源220の電圧を切った場合にも、この状態は維持される。
尚、静電吸着部410Aからの静電吸着の開放は、静電吸着用とは逆の電圧を、支持部120の静電吸着部に印加することにより行うことができ、これにより、処理基板と裏板との分離が容易となるが、処理基板と裏板の分離を完全に行う機構を有していることが好ましい。
本発明の基板搬送用キャリアは、このような構成にすることにより、ガラス基板をベース基板とする処理基板をキャリアに搭載した状態で、インラインで、搬送しながら成膜処理を行い、該処理基板の一面側に成膜を施す成膜装置において用いられる、処理基板を搭載する基板搬送用キャリアであって、特に、G6世代以上の大サイズの処理基板を処理する場合において、基板搬送用キャリアの搬送の振動等の衝撃による、処理基板の面方向の位置決め用のピンが当たる部分における処理基板の破損や、処理基板の面方向の移動に起因する、歩留まり低下の問題、品質面の問題を、解決できる保持方法を採りいれた基板搬送用キャリアの提供を可能としている。
本発明の基板搬送用キャリアは、スパッタ装置への適用に限定されないものであり、例えば、スパッタ装置の他に、蒸着装置、イオンプレーティング装置、CVD装置等にも適用できる。
本発明は、上記のように、ターゲットと処理基板とを立てた状態で平行に対向させて、搬送しながらスパッタ処理を行う縦型のインラインスパッタ装置で、特に、G6世代以上の大サイズの処理基板を、処理する場合において、キャリアの搬送の振動等の衝撃による、処理基板の面方向の位置決め用のピンが当たる部分における処理基板の破損や、処理基板の面方向の移動に起因する、歩留まり低下の問題、品質面の問題を、解決できる保持方法を採りいれたインラインスパッタ装置の提供を可能とした。
同時に、特に、G6世代以上の大サイズの処理基板を処理する場合において、基板搬送用キャリアの搬送の振動等の衝撃による、処理基板の面方向の位置決め用のピンが当たる部分における処理基板の破損や、処理基板の面方向の移動に起因する、歩留まり低下の問題、品質面の問題を、解決できる保持方法を採りいれた基板搬送用キャリアの提供を可能とした。
本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
図1は本発明のスパッタ装置の実施の形態の第1の例におけるキャリアの処理基板保持部の一断面をターゲットと対向して示した概略断面図で、 図2(a)は本発明のスパッタ装置の実施の形態の第1の例におけるキャリアと搬送用の回転ロールを示した概略断面図で、図2(b)は図2(a)のA2方向からみた図でキャリアの他に搬送駆動用の歯車も示した図で、図3(a)は図1のA1方向から処理基板を透視して静電吸着部配設材と枠体とをみた図で、図3(b)は図3(a)の変形例の図で、図4(a)は発明のスパッタ装置の実施の形態の第2の例におけるキャリアの処理基板保持部の一断面をターゲットと対向して示した概略断面図で、図4(b)は図4(a)のB1方向から固定部を透視して静電吸着部配設材と枠体とをみた図で、図5は処理基板とターゲットとを本発明のスパッタ装置の実施の形態の第1の例とは反対側に傾けて対向させた形態を示した概略断面図で、図6は処理基板とターゲットとを本発明のスパッタ装置の実施の形態の第2の例とは反対側に傾けて対向させた形態を示した概略断面図で、図9(a)は発明のスパッタ装置の実施の形態の第3の例におけるキャリアの処理基板保持部の一断面をターゲットと対向して示した概略断面図で、図9(b)は図9(a)のC1方向から固定部を透視して静電吸着部配設材と枠体とをみた図である。
尚、図2においては、キャリアの他にも回転ローラや歯車を示している。
また、図3において四角状の点線部は、処理基板の外形位置を示している。
図1〜図6、図9中、10は枠体、11は(位置決め用の)ピン、20は処理基板、30はターゲット、35はターゲット保持部、40〜43、41aは静電吸着部配設材、40Aは静電吸着部、50は固定部、61は水平方向、62は鉛直方向、100はキャリア、101は処理基板保持部、110は枠体、120は支持部、121はベース基材、122は絶縁性材層、130は処理基板、140は電極、140Aは静電吸着部、141は面部、150は支持部、161、162は位置決め回転ロール、161a、162aは軸、171、172は搬送支持レール(単に支持部とも言う)、190は回転ロール(回転体とも言う)、190aは軸、200は溝形成部、210は歯車、241は水平方向、242は鉛直方向である。
はじめに、本発明のスパッタ装置の実施の形態の第1の例を、図1に基づいて説明する。
第1の例のスパッタ装置は、ディスプレイパネル用のG6世代サイズ(1800mm×1500mmサイズ)以上の大サイズの透明なガラス基板をベース基板とする処理基板20を、キャリア100に搭載して立てた状態で、インラインで、搬送しながらスパッタ処理を行い、処理基板20の一面側に電極用のITO膜をスパッタ成膜する、スパッタ装置で、図8に示す各部の構成配列と同じ構成配列のスパッタ装置である。
図2(a)に示すように、スパッタ処理の際には、処理基板20の成膜する側の面とターゲット30とを、平行に対向させ、処理基板20側を下側として鉛直方向から斜めに傾けて配し、傾けた状態のままキャリア100を搬送する。
本例におけるキャリア100は、枠体10に、処理基板20を嵌め込み、処理基板20を保持する処理基板保持部101を備えたものであり、特に、枠体10を支持部として、図示していない該静電吸着部をその中に配した静電吸着部配設材40を配しており、静電吸着部配設材40の該静電吸着部(図示していない)により枠体10に搭載された処理基板20のスパッタ処理面側の非処理領域において、処理基板20の少なくとも一部を、静電吸着により吸着するものである。
このようにすることにより、大サイズの処理基板20を、処理する場合において、キャリア100の搬送の振動等の衝撃による、面方向の処理基板20の位置決め用のピン(図3の11参照)が当たる部分における処理基板20の破損や、処理基板20の面方向の移動に起因する、歩留まり低下の問題、品質面の問題を、解決できるものとしている。
本例での静電吸着部(図示していない)の第1の機能は、キャリアの搬送の振動等の衝撃による、処理基板の面方向における振動や移動を抑えることであるが、処理基板の鉛直方向からの傾きに対しての保持部の機能を兼用している。
第1の例のスパッタ装置においては、処理基板保持部101は、キャリア100の支持部150に位置固定されており、全体が、キャリア800全体を傾けることにより、鉛直方向から傾けられている。
ここでは、処理基板20として、G6世代サイズの透明なガラス基板の一面側に各色の着色層をカラーフィルタとして形成したカラーフィルタ形成基板を用い、そのカラーフィルタ形成面側にITO膜をスパッタ成膜するものである。
枠体10の材質については、剛性が大きく、強固で、軽いものが好ましく、Tiやステンレスが挙げられる。
他の各部についても、剛性が大きく、強固で軽い材質が好まく、枠体と同様に、Tiやステンレスが用いられる。
本例のスパッタ装置は、図8に示されるスパッタ装置と同じように、搬送されながらスパッタ処理を行うもので、各チャンバーの配置や処理基板の搬入から搬出までのスパッタ装置本体での流れは、基本的に、図8に示されるスパッタ装置と同じである。
キャリア100の搬送も、基本的には図8に示されるスパッタ装置と同じで、駆動用モーター(図示していない)からの駆動力を歯車210との噛み合わせで伝える溝を切った溝形成部200が、キャリア下部に設けられており、更に、歯車による磨耗を極力抑えるために、キャリア100の溝形成部200の進行方向両側、下側に、平坦部を有する搬送支持レール171、172が、キャリアの荷重を支えるために設けられており、本体側にある前記の歯車とは異なるボビンのような回転体190にキャリア側の搬送支持レール171、172の平坦部が乗っかるようになっている。
本例においては、このような回転体190、歯車210を、搬送路に沿い複数配置して搬送を行う。
第1の例のスパッタ装置においては、簡単には、処理基板20(図8の863に相当)は、ローディングチャンバー(図8の811に相当)に投入され、予備チャンバー(図8の812に相当)を経て、第1のスパッタチャンバー(図8の813に相当)に投入され、搬送されながらスパッタ処理され、回転処理部(図8の820に相当)に搬入され、ここで、回転部によりキャリアごと180度回転され、向きを変え、第2のスパッタチャンバー(図8の833に相当)に投入され、搬送されながらスパッタ処理される。
そして、スパッタ後、予備チャンバー(図8の832に相当)、アンローディングチャンバー(図8の831に相当)を経て搬出される。
尚、各チャンバーの境には、機械的な仕切りがあり、各仕切りの開放は、両側のチャンバーの真空度を同じ程度にして行う。
本例における、キャリア100は、先に図7に基づいて説明した静電吸着方法を利用して、クーロン力で処理基板を静電吸着部140の面部(図7の140Aの141に相当)側に引っ張り、キャリアの搬送の振動等の衝撃による、処理基板の面方向における振動や移動を抑える作用を奏するものである。
具体的には、キャリア100の枠体10への処理基板20を搭載し、該処理基板20に対して、静電吸着部配設材40の静電吸着部(図示していない)への静電吸着を大気中で行った後、図7のように、電源220により静電吸着部140Aの電極140へ電圧をかけて、絶縁性材層122と処理基板130(図1の20に相当)のベース基板であるガラス基板に、電荷を誘起し、更に、電源からの電圧を切っておく。
そして、この後、ローディングチャンバー(図8の811に相当)へとキャリア100を投入する。
これにより、本例におけるキャリア100では、ローディングチャンバーからアンローディングチャンバーまでの、搬送、スパッタ処理等においても、処理基板20には、枠体10に保持固定された静電吸着部配設材40に設けられた静電吸着部側に引っ張られるクーロン力が働く。
このクーロン力が、先にも述べたように、キャリアの搬送の振動等の衝撃による、処理基板の面方向における振動や移動を抑える作用を奏するのである。
尚、本例においては、図示していないが、スパッタ装置本体の外側には、枠体10に保持固定された静電吸着部配設材40の静電吸着部に外部から電源を供給し、処理基板20を静電吸着して枠体10と一体とする静電吸着処理部を備え、また、該静電吸着処理部により静電吸着された処理基板20と枠体10とを、静電吸着から開放して分離する静電吸着開放分離部とを備えている。
図示していない静電吸着処理部は、スパッタ装置本体の外側において、静電吸着用の電源にて、電圧を静電吸着部に印加し、処理基板と静電吸着部とを、静電吸着するもので、ここには、例えば、支持部に固定された静電吸着部に電圧印加させるため電極端子が配置されており、更に別に、該電極端子に電圧を印加するための電圧印加ユニットを備えている。
また、図示していない静電吸着開放分離部は、静電吸着用とは逆の電圧を静電吸着部に印加し、処理基板と静電吸着部とを、静電吸着から開放する処理と、処理基板と静電吸着部とを分離する分離処理を行うものであるが、場合によっては、分離処理のみを行っても良い。
尚、先にも述べたが、静電吸着は、静電吸着部に電圧を印加後、電圧印加を止めても、電荷がチャージしておけば、吸着し続ける。
また、先にも述べたが、静電吸着部の吸着の開放は、静電吸着用とは逆の電圧を、裏板の静電吸着部に印加することにより行うことができ、これにより、処理基板と支持部に固定された静電吸着部との分離が容易となるが、処理基板と静電吸着部の分離を完全に行う機構を有していることが好ましい。
スパッタ装置本体の外側における処理基板の搭載および取り出し等の動作には、通常、ハンドを有するロボットが用いられ、そのハンドに真空吸着部を設けたものが用いられる。
次に、本発明のスパッタ装置の実施の形態の第2の例を、図4に基づいて説明する。
第2の例のスパッタ装置は、第1の例の場合と同様、ディスプレイパネル用のG6世代サイズ(1800mm×1500mmサイズ)以上の大サイズの透明なガラス基板をベース基板とする処理基板30を、キャリア100に搭載して立てた状態で、インラインで、搬送しながらスパッタ処理を行い、処理基板の一面側に電極用のITO膜をスパッタ成膜する、スパッタ装置で、図8に示す各部の構成配列と同じ構成配列のスパッタ装置であり、第1の例において、そのキャリアの処理基板保持部101を図4に示す形態のものに置き代えたもので、それ以外は第1の例と同じである。
第2の例のスパッタ装置においては、図4(a)に示すように、キャリア100は、枠体10に、順に、処理基板20、板状の静電吸着部配設材42を嵌め込み、処理基板20を保持する処理基板保持部101を備えたものであり、静電吸着部配設材42は、枠体10に搭載された処理基板20のスパッタ処理面側でない裏面側から、処理基板20の少なくとも一部を、静電吸着により吸着している。
静電吸着部配設材42は、固定部50に固定され、それに配設された静電吸着部(図4(b)の40A)により、それぞれ処理基板20の裏面を静電吸着し、処理基板20の面方向の位置を固定する。
板状の静電吸着部配設材42は処理基板20の裏面に配されるもので、ここでは、これを裏板とも言う。
即ち、第2の例では、図4(b)に示すように、裏板を支持部としてそれに静電吸着部40Aを配している。
第2の例は、このようにすることにより、第1の例と同様、大サイズの処理基板20を、処理する場合において、キャリア100の搬送の振動等の衝撃による、処理基板の面方向の位置決め用のピン(図3の11参照)が当たる部分における処理基板の破損や、処理基板の面方向の移動に起因する、歩留まり低下の問題、品質面の問題を、解決できるものとしている。
他の各部については、第1の例と同じで、ここでは、説明を省く。
上記各例に本発明は限定されない。
上記、第1の例、第2の例においては、それぞれ、図3、図4に示すように、処理基板20がピン11に接触させているが、図9(b)に示すように、処理基板20をピン11に接触させない状態で、静電吸着部配設材43により保持させる第3の形態もある。
この形態の場合には、具体的には、処理基板20を支持体となる静電吸着部配設材43に静電吸着させ、該処理基板と静電吸着部配設材43とをいっしょに、ロボット等により、キャリアに装填させる。
その際、キャリア上に設けられているピン11に接触するのは、処理基板20ではなく、処理基板20が静電吸着されている静電吸着部配設材43である。
静電吸着部配設材43は、処理基板よりもひとまわり大きく、なおかつ処理基板は、静電吸着部配設材43からはみ出さないように静電吸着させることが必要となる。
他の各部については、第2の例と同じで、ここでは、説明を省く。
また、例えば、図5、図6に示すように、スパッタ処理の際には、処理基板20の成膜する側の面とターゲット30とを、平行に対向させ、処理基板20側を上側として鉛直方向から斜めに傾けて配し、傾けた状態のままキャリア100を搬送する形態が挙げられる。
図5における処理基板保持部101は、傾き状態だけが、第1の例の処理基板保持部101とは異なるもので、静電吸着部配設材41も図1に示す第1の例のものと同じである。
また、図6における処理基板保持部101は、傾き状態だけが、第2の例の処理基板保持部101とは異なるもので、静電吸着部配設材42も図4に示す第2の例のものと同じである。
勿論、処理基板とターゲットが平行に対向し、鉛直方向から傾きがない形態も挙げられる。
本発明のスパッタ装置の実施の形態の第1の例におけるキャリアの処理基板保持部の一断面をターゲットと対向して示した概略断面図である。 図2(a)は本発明のスパッタ装置の実施の形態の第1の例におけるキャリアと搬送用の回転ロールを示した概略断面図で、図2(b)は図2(a)のA2方向からみた図でキャリアの他に搬送駆動用の歯車も示した図である。 図3(a)は図1のA1方向から処理基板を透視して静電吸着部配設材と枠体とをみた図で、図3(b)は図3(a)の変形例の図である。 図4(a)は発明のスパッタ装置の実施の形態の第2の例におけるキャリアの処理基板保持部の一断面をターゲットと対向して示した概略断面図で、図4(b)は図4(a)のB1方向から固定部を透視して静電吸着部配設材と枠体とをみた図である。 処理基板とターゲットとを本発明のスパッタ装置の実施の形態の第1の例とは反対側に傾けて対向させた形態を示した概略断面図である。 処理基板とターゲットとを本発明のスパッタ装置の実施の形態の第2の例とは反対側に傾けて対向させた形態を示した概略断面図である。 静電吸着機構を説明するための概略図である。 図8(a)はインライン型のITOスパッタ成膜装置の概略構成配置図で、図8(b)は図8(a)に示すITOスパッタ成膜装置に用られるキャリアを示した図である。 図9(a)は発明のスパッタ装置の実施の形態の第3の例におけるキャリアの処理基板保持部の一断面をターゲットと対向して示した概略断面図で、図9(b)は図9(a)のC1方向から固定部を透視して静電吸着部配設材と枠体とをみた図である。
符号の説明
10 枠体
11 (位置決め用の)ピン
20 処理基板
30 ターゲット
35 ターゲット保持部
40〜43、41a 静電吸着部配設材
40A 静電吸着部
50 固定部
61 水平方向
62 鉛直方向
100 キャリア
101 処理基板保持部
110 枠体
120 支持部
121 ベース基材
122 絶縁性材層
130 処理基板
140 電極
140A 静電吸着部
141 面部
150 支持部
161、162 位置決め回転ロール
161a、162a 軸
171、172 搬送支持レール(単に支持部とも言う)
190 回転ロール(回転体とも言う)
190a 軸
200 溝形成部
210 歯車
241 水平方向
242 鉛直方向
811 ローディングチャンバー
812 予備チャンバー
813 スパッタチャンバー
820 回転処理部
821 回転部
831 アンローディングチャンバー
832 予備チャンバー
833 スパッタチャンバー
841〜843 チャンバー仕切り
841a〜843a チャンバー仕切り
860、860a キャリア
860A 基板保持部
861 枠体
862 裏板(押さえ板とも言う)
863 処理基板
864 支持部
865 位置決回転ローラ
865a、865b 軸
866、867 搬送支持レール(単に支持部とも言う)
868 溝形成部
869 回転ローラ(回転部とも言う)
869a 軸
871 ターゲット
891 水平方向
892 鉛直方向

Claims (6)

  1. ガラス基板をベース基板とする処理基板をキャリアに搭載した状態で、インラインで、搬送しながらスパッタ処理を行い、該処理基板の一面側にスパッタ成膜を施すスパッタ装置であって、処理基板の成膜する側の面とターゲットとを、平行に対向させ、鉛直方向もしくは鉛直方向から斜めに傾けて配しているもので、前記キャリアには、搭載された処理基板のスパッタ処理面側でない裏面側から、あるいは、搭載された処理基板のスパッタ処理面側の非処理領域において、前記処理基板の少なくとも一部を、静電吸着により吸着し、且つ、処理基板の面方向における位置が固定された支持部に保持される静電吸着部を設けており、前記キャリアは、枠体に、処理基板を嵌め込み、処理基板を保持する処理基板保持部を備えたものであり、前記枠体を前記支持部として処理基板の処理面側に静電吸着部を配している、あるいは、前記枠体に、順に、処理基板、裏板となる静電吸着部配設材を嵌め込み、且つ、前記裏板となる静電吸着部配設材の処理基板側とは反対側を固定板に固定して、前記裏板となる静電吸着部配設材を前記支持部として静電吸着部を配している、ことを特徴とするスパッタ装置。
  2. 請求項1に記載のスパッタ装置であって、スパッタ装置本体の外側、処理基板をキャリアにセッティングする箇所に、前記支持部の静電吸着部に電源を供給し、前記処理基板を前記静電吸着部にて静電吸着する静電吸着処理部と、スパッタ装置本体の外側、処理基板をキャリアから取り外す箇所に、取り出された処理基板を、静電吸着から開放して分離する静電吸着開放分離部とを備えていることを特徴とするスパッタ装置。
  3. 請求項1ないし2のいずれか1項に記載のスパッタ装置であって、前記処理基板が、ガラス基板の一面側に各色の着色層をカラーフィルタとして形成したカラーフィルタ形成基板で、該カラーフィルタ形成面側にITO膜をスパッタ成膜するスパッタ装置であることを特徴とするスパッタ装置。
  4. ガラス基板をベース基板とする処理基板をキャリアに搭載した状態で、インラインで、搬送しながら成膜処理を行い、該処理基板の一面側に成膜を施す成膜装置において用いられる、処理基板を搭載する基板搬送用キャリアであって、搭載された処理基板の成膜処理面側でない裏面側から、あるいは、搭載された処理基板の成膜処理面側の非処理領域において、前記処理基板の少なくとも一部を、静電吸着により吸着し、且つ、処理基板の面方向における位置が固定された支持部に保持される静電吸着部を設けているもので、枠体に、処理基板を嵌め込み、処理基板を保持する処理基板保持部を備えたものであり、前記枠体を前記支持部として処理基板の処理面側に静電吸着部を配しているものである、あるいは、前記枠体に、順に、処理基板、裏板となる静電吸着部配設材を嵌め込み、且つ、前記裏板となる静電吸着部配設材の処理基板側とは反対側を固定板に固定して、前記裏板となる静電吸着部配設材を前記支持部として静電吸着部を配しているものである、ことを特徴とする基板搬送用キャリア。
  5. 請求項4に記載の基板搬送用キャリアであって、前記キャリアの前記支持部の静電吸着部に電気的に接続し、静電吸着部に電源を供給するための端子部、および該静電吸着部の静電吸着を開放するための端子部を兼ねる静電吸着用端子部を備え、成膜装置本体の外側、処理基板をキャリアにセッティングする箇所において、キャリアの外部から前記支持部の静電吸着部に電源を供給され、また、成膜装置本体の外側、処理基板をキャリアから取り外す箇所において、取り出された処理基板を、静電吸着から開放して分離するものであることを特徴とする基板搬送用キャリア。
  6. 請求項4ないし5のいずれか1項に記載の基板搬送用キャリアであって、前記処理基板が、ガラス基板の一面側に各色の着色層をカラーフィルタとして形成したカラーフィルタ形成基板であることを特徴とする基板搬送用キャリア。
JP2005359128A 2005-12-13 2005-12-13 スパッタ装置および基板搬送用キャリア Expired - Fee Related JP5035499B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005359128A JP5035499B2 (ja) 2005-12-13 2005-12-13 スパッタ装置および基板搬送用キャリア

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005359128A JP5035499B2 (ja) 2005-12-13 2005-12-13 スパッタ装置および基板搬送用キャリア

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007162063A JP2007162063A (ja) 2007-06-28
JP5035499B2 true JP5035499B2 (ja) 2012-09-26

Family

ID=38245315

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005359128A Expired - Fee Related JP5035499B2 (ja) 2005-12-13 2005-12-13 スパッタ装置および基板搬送用キャリア

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5035499B2 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5554779B2 (ja) * 2008-08-25 2014-07-23 アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド 可動シールドをもつコーティングチャンバ
JP2014028999A (ja) * 2012-07-31 2014-02-13 Ulvac Japan Ltd 成膜装置
KR101834613B1 (ko) * 2015-03-24 2018-03-06 주식회사 유니플라즈마 캐리어 이송 시스템 및 방법
WO2016167233A1 (ja) * 2015-04-15 2016-10-20 株式会社 アルバック 基板保持機構、成膜装置、および基板の保持方法
EP3294921B1 (en) * 2015-05-08 2021-03-17 Applied Materials, Inc. Methods and supports for holding substrates
JP6851202B2 (ja) * 2017-01-12 2021-03-31 株式会社アルバック 基板ホルダ、縦型基板搬送装置及び基板処理装置
KR101952718B1 (ko) * 2017-01-31 2019-02-27 어플라이드 머티어리얼스, 인코포레이티드 기판을 프로세싱하는 방법 및 기판을 홀딩하기 위한 기판 캐리어
JP6673894B2 (ja) * 2017-12-26 2020-03-25 キヤノントッキ株式会社 基板ホルダ及び成膜装置
CN111933522B (zh) * 2020-08-17 2023-07-18 业成科技(成都)有限公司 治具和退火装置

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11200035A (ja) * 1998-01-19 1999-07-27 Anelva Corp スパッタ化学蒸着複合装置
JP2002309372A (ja) * 2001-04-13 2002-10-23 Canon Inc インライン式成膜装置、成膜方法及び液晶素子
JP2005210093A (ja) * 2003-12-25 2005-08-04 Hoya Corp 多層反射膜付き基板、露光用反射型マスクブランクス及び露光用反射型マスク、並びにそれらの製造方法
JP4612516B2 (ja) * 2005-09-29 2011-01-12 大日本印刷株式会社 スパッタ装置およびスパッタ装置用キャリア

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007162063A (ja) 2007-06-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5035499B2 (ja) スパッタ装置および基板搬送用キャリア
JP4612516B2 (ja) スパッタ装置およびスパッタ装置用キャリア
JP5028837B2 (ja) 基板ホルダー部および成膜装置
WO2011024853A1 (ja) 成膜装置
KR102153998B1 (ko) 기판 수납 장치
JP4984211B2 (ja) スパッタ装置およびスパッタ方法
JP5055776B2 (ja) 成膜装置
JP5167819B2 (ja) 基板ホルダー部およびスパッタ装置
JP4580860B2 (ja) 成膜装置
JP5145640B2 (ja) 基板ホルダー部および成膜装置
KR101203896B1 (ko) 평면디스플레이용 유리 제거장치
JP5076870B2 (ja) インラインスパッタ装置
KR20070072105A (ko) 액정표시장치용 로봇 암 및 이를 이용한 기판 취출 방법
JP5321860B2 (ja) スパッタ装置
JP4882332B2 (ja) スパッタ装置
KR101353993B1 (ko) 평면디스플레이용 유리 제거장치
TWI356854B (ja)
KR20080002372A (ko) 서셉터 및 이를 구비한 기판이송장치
JP4915082B2 (ja) スパッタ装置
CN112740391A (zh) 用于排队式基板处理系统的掩模处理模块和用于掩模传送的方法
JP5218507B2 (ja) スパッタ装置
KR101410984B1 (ko) 기판 정렬장치의 샤프트 위치제어 구조
JP2012124406A (ja) 基板の搬送方法
JP4958406B2 (ja) 真空雰囲気中におけるガラス基板のハンドリング方法
JP6631785B2 (ja) ガラスフィルム積層体の製造方法及び製造装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080701

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100809

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110629

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110817

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120606

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120619

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150713

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5035499

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees