JP5035300B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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本発明は、異なる幅のトレンチを同じ深さに形成する半導体装置の製造方法に関するものである。
ドライエッチング技術によってトレンチを形成する場合、エッチングレートのマスク開口幅依存性が存在する。この依存性は、「マイクロローディング効果」あるいは「RIE−Lag」と呼ばれ、異なる幅のトレンチを同時に形成する際にトレンチ深さを同じにすることを困難にしている。図9は、一定条件でドライエッチングにてトレンチを形成した場合のマスク開口幅に対するトレンチ深さの関係を示したグラフである。この図に示されるように、マスク開口幅がある程度大きくなるとトレンチ深さが一定に近づくが、マスク開口幅が小さい場合、マスク開口幅が小さくなればなるほどトレンチ深さが浅くなる。このため、図10に示す異なるマスク開口幅でトレンチA、Bを形成したときの断面図に示されるように、トレンチA、Bの深さに差が生じる。このため、例えばSOI(Silicon on insulator)基板のように、埋込酸化膜が形成された高価な基板を用い、各トレンチが埋込酸化膜まで形成されるようにすることで、マスク開口幅が異なっていても同じ深さのトレンチとなるようにしている。
特開2002−158214号公報
しかしながら、SOI基板のように高価な半導体基板を用いることなく、例えば一般的なシリコン基板を用いた場合でも異なる幅のトレンチを同じ深さに制御できるようにすることが望まれる。また、SOI基板を用いたとしても、埋込酸化膜に到達させな浅い位置で異なる幅のトレンチを同じ深さに制御できるようにすることも望まれる。
本発明は上記点に鑑みて、異なる幅のトレンチを同じ深さに制御できる半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成すべく、本発明者らは、シリコン基板に対して深堀りのトレンチを形成する際のエッチング技術(以下、Si深堀エッチング技術という)について検討を行った。
まず、通常のSi深堀エッチング技術について、図11〜図13を用いて概説する。図11は、トレンチ形成工程に用いられるドライエッチング装置1の断面模式図である。この図に示すように、ドライエッチング装置1は、シリコン基板2が設置される台座3が備えられた真空チャンバ4、真空ポンプ5、圧力調整バルブ6を有した構成とされている。
真空チャンバ4内に2系統以上のガスが導入できるように、複数のガス導入孔7(7a〜7c)が備えられている。本実施形態では、エッチング性ガス、トレンチ形成時の保護膜形成用ガスおよび不活性ガスがそれぞれ独立して真空チャンバ4に導入されるように、3つのガス導入孔7a〜7cが備えられた構造とされている。エッチング性ガスとしてSF6ガス、保護膜形成用ガスとしてポリマー系保護膜を形成するC48ガス、不活性ガスとしてArガスを用いている。
真空ポンプ5は、真空チャンバ4内のガスを真空吸引することで、真空チャンバ4内を所望の圧力に制御する。圧力調整バルブ6は、真空ポンプ5によるガス吸引量を制御するもので、この圧力調整バルブ6を調整することにより、真空ポンプ5内の圧力を調整することができる。
また、ドライエッチング装置1には、プラズマ生成用のRF電源8およびバイアス用のRF電源9が備えられている。プラズマ生成用のRF電源8から真空チャンバ4に対してRFが印加でき、バイアス用のRF電源9から図示しないコンデンサを介して台座3に設置されたシリコン基板2に対してRFが印加できるように構成されている。
このような構成のドライエッチング装置1では、真空ポンプ5と圧力調整バルブ6を用いて適切なガス圧とした上でプラズマ生成用のRF電源8にて真空チャンバ4の外部からRFを印加すると、導入されているガスが真空チャンバ4内でプラズマ化され、プラズマが生成される。また、プラズマ生成時に、バイアス用のRF電源9にてコンデンサを介してシリコン基板2にRFを印加すると、プラズマ−シリコン基板2間にプラズマ中のイオンに対する加速電界が生じて、シリコン基板2に対してほぼ垂直に入射されるようにできる。
そして、保護膜形成用ガスを導入してプラズマを発生させると、トレンチの底面および側面にポリマー系保護膜を形成することができる。また、バイアス用のRF電源9にてシリコン基板2にRFを印加しつつエッチング性ガスを導入すると、トレンチの底面においてポリマー系保護膜を除去すると共にトレンチの底面を更に深くエッチングすることができる。このとき、シリコン基板2に対してほぼ垂直にプラズマ中のイオンが入射されるため、トレンチはマスク形状に従って表面に対して垂直方向に掘られることになる。
図12は、ガス流量、プラズマ生成用のRFの印加状態、バイアス用のRFの印加状態を示したタイミングチャートである。この図に示されるように保護膜形成用ガスとエッチング性ガスを交互に繰り返して導入し、保護膜10としてポリマー系保護膜を堆積するステップ(以下、保護膜形成ステップという)とドライエッチングにてトレンチを僅かに深くするステップ(以下、エッチングステップという)を繰り返している。
これら各ステップの実行時間をTD、TEとし、1サイクル分を抜き出したものが図13である。図13中、上のグラフはトレンチ20の底面上に堆積した保護膜10の膜厚を示し、下のグラフはトレンチ10の底面からのエッチング深さを表している。
保護膜形成ステップ終了時点で底面上に厚さt0のポリマー系保護膜が保護膜10として形成される。続くエッチングステップにおいて、まず、時間t経過後に保護膜10のうちトレンチ20の底面上に形成された部分がエッチング時の入射イオンのスパッタ効果により除去されてSi面が露出させられる。その後、Siのエッチングがスタートする。この時の深さ方向に進行するエッチングレートをRとすると、エッチングステップ終了時点でのエッチング量 δdはδd=R・(TE−t)となる。
次に、開口幅の異なる2つのトレンチA、Bを同時にエッチングする場合について、図14、図15を用いて説明する。
図14は、保護膜形成ステップおよびエッチングステップにおける各トレンチA、Bの様子を示した断面図である。図15は、保護膜形成ステップおよびエッチングステップにおける各トレンチA、Bの底面上に堆積したポリマー系保護膜からなる保護膜10の厚みおよび底面からのエッチング深さを示したタイミングチャートである。図15中、時間TDが保護膜形成ステップの実施中の期間、時間TEがエッチングステップの実施中の期間である。図14に示すように、2つのトレンチA、Bの開口幅をWa、Wb、かつ、Wa<Wbとし、最初、各トレンチA、B間の深さが揃っていたとして、各ステップの詳細について説明する。
まず、図14(a)に示すように所望のマスク11を用いて開口幅Wa、WbのトレンチA、Bが形成された状態で、保護膜形成ステップが実施されると、各々のトレンチA、Bの底面上にポリマー系保護膜が形成される。ところが、堆積過程ではプラズマ−シリコン基板2間の電界と無関係に堆積種がシリコン基板2に対してランダムな方向から入射するため、間口の広いトレンチBの方が底面に多くの堆積種が到達する。このため、図14(b)に示すようにトレンチ底面に堆積したポリマー系保護膜の膜厚は、トレンチBの方がトレンチAよりも厚くなる。
その後、エッチングステップの初期にポリマー系保護膜がイオンのスパッタ作用によって除去されるが、このときの入射イオンはシリコン基板2にほぼ垂直に入射されるため、入射密度は開口幅に依存せず、除去されていくレートはトレンチA、Bでほぼ同一になる。このため、各トレンチA、Bの底面からポリマー系保護膜を除去するまでに必要とされる除去時間ta、tbは、ta<tbとなり、図14(c)に示すようにポリマー系保護膜がトレンチAの底面から除去されてもトレンチBの底面には未だ残った状態となる。したがって、トレンチAの方がトレンチBよりも先に底面からのSiエッチングがスタートし、暫く時間が経過してからトレンチBに関しても底面からのSiエッチングがスタートする。
このとき、Siのエッチングに対しては電気的に中性なエッチング種(ラジカル)とイオンの両者が関与するため、エッチングレートは開口幅が広いほど速くなる。このため、トレンチA、BそれぞれのSiエッチングのレートRa、Rbは、Ra<Rbとなる。つまり、トレンチBの方がSiエッチングのスタートは遅れるが、その後のレートがトレンチAと比較して早いため、通常は図14および図15に示すようにエッチング深さδda<δdbとなる。
ここで、エッチング深さδda、δdbは、エッチングレートに対してエッチング時間を掛け合わせることで演算されるため、δda=Ra・(TE−ta)、δdb=Rb・(TE−tb)となる。
ただし、TEの時間設定は、プロセス的な事情とは無関係であるため、ここでエッチングステップ開始からδda=δdbとなるまでの時間をt0とすれば、ta<TE<t0の範囲でTEを設定すればδda>δdbとなり、トレンチAの方がエッチング量が増える(以下、このように幅狭のトレンチAの方が幅広のトレンチBよりも底面のエッチング量が多い状態を逆転サイクルといい、逆に、トレンチBの方がトレンチAよりも底面のエッチングが多い状態を正常サイクルという)。
しかしながら、このようにta<TE<t0の範囲でTEを設定した場合、ポリマー系保護膜の除去が十分に行われないため、現実的には1サイクルが終了した時点で底面上にも局所的に残存することがある。このような設定のまま、エッチングを続行すると、ポリマー系保護膜が累積し、例えばトレンチ入り口付近に堆積して開口部を閉塞させてしまったり、底面上に残ったものがマイクロマスクとなって図16のように円錐状のSiのエッチング残りを形成してしまう。
そこで、請求項1に記載の発明では、トレンチ形成工程を、真空チャンバ(4)内に導入ガスをプラズマ化し、第1、第2トレンチ(A、B)の側壁および底面に保護膜(10)を成膜するステップを、導入ガスを切り替えながら複数の異なる保護膜を重ね合わせる形で実施する保護膜形成ステップと保護膜のうち第1、第2トレンチ(A、B)の底面に形成された部分を除去してシリコン層を露出させ、第1、第2トレンチ(A、B)をエッチングにより深くするエッチングステップとを繰り返しながら行う。このような半導体装置の製造方法において、トレンチ形成工程では、保護膜形成ステップとして、複数種類のガスの1つとして酸素を含むガスを導入しながらプラズマ化し、O2プラズマ照射を行うことで第1、第2トレンチ(A、B)内に酸化膜(10a)を形成する酸化膜形成ステップと、複数種類のガスの1つとしてポリマー系保護膜形成用のガスを導入しながらプラズマ化し、堆積させることで第1、第2トレンチ(A、B)内にポリマー系保護膜(10b)を形成するポリマー系保護膜形成ステップとを行い、ポリマー系保護膜形成ステップおよびエッチングステップを1サイクルとして、酸化膜形成ステップを1回行ったのちポリマー系保護膜形成ステップとエッチングステップを繰り返すサイクルをNサイクル(N≧1)行い、Nサイクルの間に行われる第1トレンチ(A)の底面からのエッチング量をδda、第2トレンチ(B)の底面からのエッチング量をδdbとすると、δda≧δdbとなる範囲内でエッチングステップの時間TEを設定してエッチングを行うことで、幅狭の第1トレンチ(A)の方が幅広の第2トレンチ(B)よりも底面のエッチング量を多する逆転サイクルを含むことを特徴としている。
このように、保護膜形成ステップとエッチングステップを繰り返すにあたり、保護膜形成ステップを酸化膜形成ステップとポリマー系保護膜形成ステップとに分け、酸化膜形成ステップの際のO2プラズマ照射により残存しているポリマー系保護膜(10b)を除去できるようにしている。このため、仮にポリマー系保護膜(10b)が残存したとしても、次の酸化膜形成ステップの際のO2プラズマ照射により残存しているポリマー系保護膜(10b)を除去することができる。そしてこの後酸化膜が形成される。エッチングステップでは、これら2層の保護膜を除去した後でSiのエッチングがスタートすることになるため、1ステップあたりのエッチング量が減少して、実質的にエッチングステップの時間TEを短縮したのと同じ効果をもたらし、2つのトレンチ(A、B)間のエッチング量を揃えやすくなる。一方、TEを短縮していないのでポリマー膜の残存は生じない。その下層の酸化膜に対しては除去してからエッチングステップ終了までの時間が短くなるが、プラズマ酸化によって形成された酸化膜は非常に薄く、除去後の再付着も生じにくいので、ポリマー膜のように残存しにくい性質をもつ。よって、ポリマー系保護膜(10b)が残存してエッチング残りが発生することを抑制することができる。
したがって、トレンチ形成工程が行われる半導体装置の製造方法において、同じ半導体基板(2)に対して異なる開口幅の第1、第2トレンチ(A、B)を同じ深さに制御することができる。
例えば、請求項2に記載したように、トレンチ形成工程では、酸化膜(10a)のうち第1、第2トレンチ(A、B)の底面上の部分をエッチングステップによって除去するのに掛かる時間をTaox、Tbox、ポリマー系保護膜(10b)のうち第1、第2トレンチ(A、B)の底面上の部分をエッチングステップによって除去するのに掛かる時間をTapoly、Tbpoly、エッチングステップによる第1、第2トレンチ(A、B)の底面からのエッチングレートをRa、Rbとして、エッチングステップの時間TEおよびポリマー系保護膜形成ステップおよびエッチングステップを行うサイクル数Nを、Ra・{N(TE−Tapoly)−Taox}≧Rb・{N(TE−Tbpoly)−Tbox}となる範囲内で設定すれば、逆転サイクルとすることができる。
請求項3に記載の発明は、トレンチ形成工程では、(N−1)サイクル目までは第1、第2トレンチ(A、B)の底面において酸化膜(10a)が残り、Nサイクル目で第1、第2トレンチ(A、B)の底面において酸化膜(10a)が除去され、第1、第2トレンチ(A、B)の底面からのエッチングを行うことを特徴としている。
このように、Nサイクル目より前に酸化膜(10a)が除去され切らないようにし、Nサイクル目で酸化膜(10a)が除去され切るようにすれば、サイクル数に対応してポリマー系保護膜(10b)の膜厚差に応じたポリマー系保護膜(10b)の除去時間の差を拡大することができるため、逆転サイクルでのエッチング量の差を拡大できるという効果を得ることができる。
請求項4に記載の発明は、トレンチ形成工程では、ポリマー系保護膜形成ステップを行った後、酸素を含むガスとエッチング用ガスを同時に真空チャンバ(4)内に導入することで保護膜形成ステップのうちの酸化膜形成ステップとエッチングステップを同時に行い、第1トレンチ(A)の底面からのエッチング量をδda、第2トレンチ(B)の底面からのエッチング量をδdbとすると、δda≧δdbとなる範囲内でエッチングステップの時間TEを設定してエッチングを行う逆転サイクルを含むことを特徴としている。
このように、ポリマー系保護膜形成ステップを行った後、酸化膜形成ステップとエッチングステップを同時に行うことができる。これにより、第1、第2トレンチ(A、B)の底面に残存したポリマー系保護膜(10b)を除去しつつ、酸化膜の保護膜形成と底面のSiエッチングを同時進行で行うことが可能となるため、ステップ数を削減でき、よりスループットを向上させることが可能となる。
請求項5に記載の発明は、トレンチ形成工程では、ポリマー系保護膜形成用のガスとエッチング用ガスを同時に真空チャンバ(4)内に導入することで保護膜形成ステップのうちのポリマー系保護膜形成ステップとエッチングステップを同時に行ったのち、酸化膜形成ステップを行い、第1トレンチ(A)の底面からのエッチング量をδda、第2トレンチ(B)の底面からのエッチング量をδdbとすると、δda≧δdbとなる範囲内でエッチングステップの時間TEを設定してエッチングを行う逆転サイクルを含むことを特徴としている。
このように、ポリマー系保護膜形成ステップとエッチングステップを同時に行った後、酸化膜形成ステップを行うことができる。これにより、ポリマー系保護膜(10b)の形成と底面のSiエッチングを同時に行ったのち、第1、第2トレンチ(A、B)の底面に残存したポリマー膜を除去しつつ酸化膜で置き換えることができる。このため、ステップ数を削減でき、よりスループットを向上させることが可能となる。
請求項6に記載の発明は、トレンチ形成工程では、ポリマー系保護膜形成ステップとエッチングステップを順に行ったのち、酸化膜形成ステップとエッチングステップを順に行うという組み合わせを1サイクルとし、このサイクルを繰り返し行い、ポリマー系保護膜形成ステップの後で行う1度目のエッチングステップと酸化膜形成ステップの後で行う2度目のエッチングステップにおける第1トレンチ(A)の底面からのトータルのエッチング量をδdaとすると共に第2トレンチ(B)の底面からのトータルのエッチング量をδdbとすると、δda≧δdbとなる範囲内で1度目および2度目のエッチングステップの時間TE1、TE2を設定してエッチングを行う逆転サイクルを含むことを特徴としている。
このように、逆転サイクルと正常サイクルを1回もしくは複数回繰り返した後で酸化膜形成ステップを行うようにすることもできる。このようにすれば、正常サイクルにおいてエッチング時間を長く取れるため、エッチング量を多くすることができる。したがって、所望の深さまでエッチングするに必要とされる時間の短縮化を図ることが可能となる。
請求項7に記載の発明では、トレンチ形成工程は、第1トレンチ(A)の底面からのエッチング量よりも第2トレンチ(B)の底面からのエッチング量が多くなる正常サイクルを含み、正常サイクルと逆転サイクルとを組み合わせて、第1、第2トレンチ(A、B)を所定深さにおいて揃えることを特徴としている。
このように、正常サイクルと逆転サイクルとを組み合わせて、第1、第2トレンチ(A、B)を所定深さにおいて揃えることができる。例えば、第1、第2トレンチ(A、B)を通常のSi深堀エッチング技術にて掘り進ませると、正常サイクルで掘り進められるため、第2トレンチ(B)の方が第1トレンチ(A)よりも深くなる。したがって、その後に逆転サイクルのみを繰り返すようにしても、最終的に両トレンチ(A、B)の深さを揃えることが可能である。
請求項8に記載の発明は、トレンチ形成工程では、ポリマー系保護膜形成ステップおよびエッチングステップを順に行い、エッチングステップにおいて第1トレンチ(A)の底面からのエッチング量をδda、第2トレンチ(B)の底面からのエッチング量をδdbとすると、δda≧δdbとなる範囲内でエッチングステップの時間TE1を設定してエッチングを行う逆転サイクルと、δda<δdbとなる範囲でエッチングステップの時間TE2を設定してエッチングを行う正常サイクルとを順に行うことを1サイクルとし、該サイクルのトータルとしてδda≧δdbとなる範囲内で逆転サイクルおよび正常サイクルにおけるエッチングステップの時間TE1、TE2を設定して該サイクルを1回もしくは複数回行い、その後、酸化膜形成ステップを行うことを特徴としている。
このように、逆転サイクルと正常サイクルを1回もしくは複数回繰り返した後で酸化膜形成ステップを行うようにすることもできる。このようにすれば、正常サイクルにおいてエッチング時間を長く取れるため、エッチング量を多くすることができる。したがって、所望の深さまでエッチングするに必要とされる時間の短縮化を図ることが可能となる。
例えば、請求項9に記載したように、ポリマー系保護膜形成ステップで形成されるポリマー系保護膜(10b)として、酸化膜形成ステップで生成されるO2プラズマにより分解除去される材質を用いることができる。また、請求項10に記載したように、ポリマー系保護膜形成ステップでは、ポリマー系保護膜形成用ガスとしてC48を含むガス用いることができる。また、請求項11に記載したように、エッチングステップでは、エッチング用ガスとしてSF6を含むガスを用いることができる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明の第1実施形態にかかる半導体装置の製造方法のトレンチ形成工程に用いられるドライエッチング装置1の断面模式図である。 保護膜形成ステップおよびエッチングステップにおける各トレンチA、Bの様子を示した断面図である。 保護膜形成ステップおよびエッチングステップにおける各トレンチA、Bの底面上に堆積したSiO2膜10aやポリマー系保護膜10bの厚みおよび底面からのエッチング深さを示したタイミングチャートである。 (a)は、ポリマー系保護膜10bを成膜した後にエッチングによりトレンチAを形成したときの断面図、(b)はエッチングステップが開始してからの時間TEに対するトレンチAの深さDの関係を示したグラフである。 本発明の第2実施形態デ示すように1回の酸化膜形成ステップに対してデポ/エッチングサイクルを2回挿入したときのタイミングチャートである。 本発明の第5実施形態の製造方法を実施した場合の各トレンチA、Bの底面上に堆積したポリマー系保護膜10bの厚みおよび底面からのエッチング深さを示したタイミングチャートである。 本発明の第6実施形態の製造方法を実施した場合の各トレンチA、Bの底面上に堆積したポリマー系保護膜10bの厚みおよび底面からのエッチング深さを示したタイミングチャートである。 逆転サイクルと正常サイクルを繰り返した場合の断面図である。 一定条件でドライエッチングにてトレンチを形成した場合のマスク開口幅に対するトレンチ深さの関係を示したグラフである。 異なるマスク開口幅でトレンチA、Bを形成したときの断面図である。 トレンチ形成工程に用いられるドライエッチング装置1の断面模式図である。 ガス流量、プラズマ生成用のRFの印加状態、バイアス用のRFの印加状態を示したタイミングチャートである。 保護膜形成ステップとエッチングステップを繰り返し行う場合において、各ステップの実行時間をTE、TDとし、1サイクル分を抜き出したときのタイミングチャートである。 保護膜形成ステップおよびエッチングステップにおける各トレンチA、Bの様子を示した断面図である。 保護膜形成ステップおよびエッチングステップにおける各トレンチA、Bの底面上に堆積したポリマー系保護膜からなる保護膜10の厚みおよび底面からのエッチング深さを示したタイミングチャートである。 ポリマー系保護膜の残存に起因したSiのエッチング残りを示した断面図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について説明する。図1は、本実施形態にかかる半導体装置の製造方法におけるトレンチ形成工程に用いられるドライエッチング装置1の断面模式図である。
本実施形態のドライエッチング装置1は、基本的には上述した図11に示したものと同じ構造とされているが、ガス導入孔7dが加えられている。具体的には、本実施形態では、エッチングガス、トレンチ形成時の2種類の保護膜形成用ガスおよび不活性ガスがそれぞれ独立して真空チャンバ4に導入されるように、4つのガス導入孔7a〜7dが備えられた構造とされている。エッチングガスとしては、例えばSF6を含むガス、保護膜形成用ガスとしては、例えばC48を含むガス等のポリマー系保護膜を形成するガスとSiO2膜を形成する酸素を含むガス(以下、O2ガスという)、不活性ガスとしては、例えばArガスなどを用いている。その他の構造に関しては、図11のものと同様である。
このドライエッチング装置1を用いて、半導体装置の製造工程のうちのトレンチ形成工程を行い、同じシリコン基板2に対して異なる幅のトレンチ(第1、第2トレンチ)A、Bを同じ深さで形成する。トレンチA、Bの幅はマスク開口幅で規定され、トレンチAを第1幅、トレンチBを第1の幅よりも幅広な第2幅とする。
まず、ドライエッチング装置1による本実施形態のトレンチ形成工程の詳細を説明するのに先立ち、2つの異なる開口幅を有するトレンチを同じ深さで形成する考え方について説明する。
上述したように、エッチングステップ開始からδda=δdbとなるまでの時間をt0として、エッチングステップの時間TEをTE≦t0となるように設定すれば、トレンチA、Bのエッチング深さδda、δdbの関係がδda≧δdbとなる。つまり、トレンチAの方がエッチング量が増える。この場合に、ポリマー系保護膜の残存に起因する円錐状のSiのエッチング残りを生じさせないことが重要であり、ポリマー系保護膜が残存しなければエッチング残りを抑制できる。
そこで、本実施形態では、保護膜をポリマー系保護膜に加えてSiO2膜を備えた2層構造とし、トレンチ底面上がSiO2膜(酸化膜)となるようにすることで、エッチングステップの時間TEを短縮してもポリマー系保護膜が残存し難くなるようにする。また、時間TEを短縮して幅狭なトレンチAと幅広のトレンチBの底面がSiO2膜の除去により露出させられるタイミング(以下、露出タイミングという)の時間差を利用して、逆転サイクルを設ける。そして、逆転サイクルを繰り返し行うこと、もしくは、必要に応じて正常サイクルと組み合わせることにより、所望の深さにおいて各トレンチA、Bの深さが揃うようにエッチング量を制御する。具体的には、以下のようにしてエッチング工程を行う。
図2は、上記のように保護膜10をSiO2膜10aとポリマー系保護膜10bの2層構造とする場合の保護膜形成ステップおよびエッチングステップにおける各トレンチA、Bの様子を示した断面図である。図3は、保護膜形成ステップおよびエッチングステップにおける各トレンチA、Bの底面上に堆積したSiO2膜10aやポリマー系保護膜10bの厚みおよび底面からのエッチング深さを示したタイミングチャートである。なお、図2(a)〜(d)は、それぞれ、図3中の時点T1、T2、T3、T4のときの断面状態を示している。
まず、図2(a)に示すように表面に酸化膜等で構成され幅Wa、Wbの開口部が設けられたマスク11を用いて、シリコン基板2に対してエッチングを行い、開口幅Wa、WbのトレンチA、Bを形成する。まず、そして、その状態で、保護膜形成ステップを実施する。本実施形態(図3の時点T1)では、保護膜形成ステップとして、酸化膜形成ステップとポリマー系保護膜形成ステップを順番に行う。
具体的には、真空ポンプ5と圧力調整バルブ6を用いて適切なガス圧とした上でプラズマ生成用のRF電源8にて真空チャンバ4の外部からRFを印加すると、導入されているガスが真空チャンバ4内でプラズマ化され、プラズマが生成される。
そして、酸化膜形成ステップとして、プラズマ発生時にO2ガスを導入すると、O2がプラズマ化され、O2プラズマがトレンチA、Bに照射される。これを時間Tox続けると、図2(b)に示すように、トレンチA、Bの底面および側面等に所定膜厚のSiO2膜10aを形成することができる(図3の時点T2)。なお、O2にArを混ぜると酸化膜の形成を助長する効果があるので、導入ガスとしてO2にArを混ぜても良い。このSiO2膜10aの形成において、以下の特徴がある。
(1)ポリマー系保護膜10bが残存していたとしても、それをO2プラズマによって分解除去することができ、ポリマー系保護膜10bが残存していない表面にSiO2膜10aを形成することができる。
(2)SiO2膜10aは、ポリマー系保護膜10bと比較して、相対的にエッチングに対する耐性が高い。
(3)SiO2膜10aの膜厚は、十分な照射時間に対して飽和するため、トレンチ開口幅によらず一定となる。
(4)SiO2膜10aの絶対的な膜厚はポリマー系保護膜10bに比べて薄く、また、スパッタによって除去される場合、ポリマー系保護膜10bよりも残存し難い。
したがって、先の工程においてポリマー系保護膜10bが局所的に残存していたとしても、それを除去した上に数nm(例えば5nm)程度という薄いSiO2膜10aを形成できる。そして、トレンチA、Bの底面上に同じ膜厚でSiO2膜10aを形成できる。
続いて、ポリマー系保護膜形成ステップとして、プラズマ発生時にC48ガスを導入すると、トレンチA、Bの底面および側面にポリマー系保護膜10bを形成することができる。このとき、堆積過程ではプラズマ−シリコン基板2間の電界と無関係に堆積種がシリコン基板2に対してランダムな方向から入射するため、間口の広いトレンチBの方が底面に多くの堆積種が到達する。このため、図2(c)に示すようにトレンチ底面に堆積したポリマー系保護膜10bの膜厚は、トレンチBの方がトレンチAよりも厚くなる(図3の時点T3)。このときのポリマー系保護膜10bの膜厚については任意であるが、薄すぎるとトレンチA、Bの間で十分な膜厚差を確保できず、厚すぎるとエッチングステップで残存しやすくなる。このため、これら双方を考慮した上でポリマー系保護膜10bの膜厚を設定することが好ましく、例えば、トレンチAの底面上の膜厚が20nm以下程度となるようにすると好ましい。
この後、バイアス用のRF電源9にてシリコン基板2にRFを印加しつつエッチング性ガスを導入すると、トレンチA、Bの底面においてポリマー系保護膜10bを除去すると共にSiO2膜10aを除去し、トレンチA、Bの底面を更に深くエッチングすることができる。このとき、シリコン基板2に対してほぼ垂直にプラズマ中のイオンが入射されるため、トレンチA、Bはマスク形状に従って表面に対して垂直方向に掘られることになる。
そして、トレンチAの底面上に形成されたポリマー系保護膜10bの方がトレンチBの底面上に形成されたものよりも薄いため、トレンチAの底面上のポリマー系保護膜10bの方が先に除去される。また、トレンチAの底面上とトレンチBの底面上に形成されたSiO2膜10aの膜厚は一定であるため、図2(d)に示すようにトレンチAの底面上の方が先にSiO2膜10aも除去される(図3の時点T4)。このため、トレンチAの方がトレンチBよりも先にエッチングが進行する。
ここで、図3に示したように、トレンチAの底面上のポリマー系保護膜10bとSiO2膜10aが除去される時間をそれぞれTapoly、Taoxとする。また、トレンチBの底面上のポリマー系保護膜10bとSiO2膜10aが除去される時間をそれぞれTbpoly、Tboxとする。これらに基づいて、トレンチA、BそれぞれのSiエッチング時間TEa、TEbと表すと、エッチングステップの時間TEからポリマー系保護膜10bとSiO2膜10aが除去されるまでに掛かる時間を引けばよいため、次のように表される。
(数1)
Ea=TE−Tapoly−Taox
Eb=TE−Tbpoly−Tbox
そして、Tapoly<Tbpoyであり、Taox≒Tboxであるため、TEa>TEbとなる。
一方、トレンチA、BそれぞれのSiエッチングのレートは、幅狭なトレンチAのレートRaよりも幅広なトレンチBのレートRbの方が大きい(Ra>Rb)。このため、エッチングステップ開始から両トレンチA、BでのSiエッチング量 δda、δdbがδda=δdbとなるまでの時間t0と比べて、エッチングステップの時間TEを短く設定すれば、トレンチAの方をトレンチBよりも深堀りできる逆転サイクルとなる。
したがって、このような逆転サイクルを複数回繰り返し実行したり、正常サイクルと逆転サイクルとの組み合わせによって所望の深さにおいてトレンチA、Bの深さを揃えることが可能となる。なお、逆転サイクルのみを繰り返す場合、理論的には常にトレンチAの方がトレンチBよりも深くなることとになるが、実際にはトレンチA、Bを深くするほど幅狭なトレンチAのエッチングレートが低下することもある。このため、逆転サイクルのみを繰り返したとしても、最終的に両トレンチA、Bの深さを揃えることが可能となる場合もある。また、トレンチA、Bを通常のSi深堀エッチング技術にて掘り進ませると、正常サイクルで掘り進められるため、トレンチBの方がトレンチAよりも深くなる。したがって、その後に逆転サイクルのみを繰り返すようにしても、最終的に両トレンチA、Bの深さを揃えることが可能である。
なお、時間Tapoly、Tbpolyは、予め実験的にトレンチA、Bに対してポリマー系保護膜10bの形成条件を固定したポリマー系保護膜形成ステップを実施し、その後、シリコン表面が露出するまでの時間を計測することで求めておくことができる。時間Taox、Tboxについても、O2プラズマの照射条件を固定した酸化膜形成ステップを実施形態し、その後、シリコン表面が露出するまでの時間を計測することで求めておくことができる。また、トレンチA、BでのSiエッチングのレートRa、Rbについても、予め実験により求めておくことができる。したがって、実験結果に基づいて、逆転サイクルにできるように、ポリマー系保護膜10bの膜厚やSiエッチング時間TEa、TEbなどを設定することが可能である。
例えば、以下のようにして時間TapolyやエッチングレートRaを求めることができる。これについて、図4を参照して説明する。
図4は、TapolyとエッチングレートRaの関係の算出手法を説明したもので、(a)は、ポリマー系保護膜10bを成膜した後にエッチングによりトレンチAを形成したときの断面図、(b)はエッチングステップが開始してからの時間TEに対するトレンチAの深さDの関係を示したグラフである。
ポリマー系保護膜形成ステップの時間TDを固定しておいて、エッチングステップの時間TEを変数としてトレンチAの深さDの関係をグラフ化した場合には、エッチングレートRaは直線の傾きとなる。また、トレンチAの底面においてSiエッチングが開始されるまでに掛かる時間Tapolyが切片となる。そして、Siエッチング時間TEaは、エッチングステップが開始してからの時間TEから時間Tapolyを引いた時間となる。このため、トレンチAの深さDは、Nサイクル保護膜形成ステップとエッチングステップを行った場合、次式で表される。
(数2)
D=N・Ra・TEa(=N・Ra・(TE−Tapoly))
このため、ポリマー系保護膜形成ステップの時間TDを固定しておき、実験的にポリマー系保護膜形成ステップとエッチングステップをN回繰り返し、トレンチAの深さをグラフ化する。このようにすれば、そのグラフの傾きからエッチングレートRaを求めることができ、X軸との交点から時間Tapolyを求めることができる。
時間TbpolyやエッチングレートRbについても上記と同様の手法によって求めることができる。また、時間Taox、Tboxについても、上記と同様の手法を用い、ポリマー系保護膜形成ステップの代わりに酸化膜形成ステップを行うことで、求めることができる。
また、逆転サイクルにおいては、SiO2膜10aを除去する時間が短くなるが、上述したように、O2プラズマで形成したSiO2膜10aは非常に薄く、スパッタによって除去され易く残存し難い。このため、SiO2膜10aが残存することで、図16に示したような円錐状のエッチング残りが発生することはほとんどない。
このように、保護膜形成ステップとエッチングステップを繰り返すにあたり、保護膜形成ステップを酸化膜形成ステップとポリマー系保護膜形成ステップとに分け、酸化膜形成ステップの際のO2プラズマ照射により前のサイクルで残存しているポリマー系保護膜を除去できるようにしている。このため、仮にポリマー系保護膜が残存したとしても、次の酸化膜形成ステップの際のO2プラズマ照射により残存しているポリマー系保護膜を除去することができる。よって、ポリマー系保護膜が残存してエッチング残りが発生することを抑制することができる。
したがって、トレンチ形成工程が行われる半導体装置の製造方法において、同じシリコン基板2に対して異なる開口幅のトレンチA、Bを同じ深さに制御することができる。
また、本実施形態では、トレンチA、Bの底面上にSiO2膜10aが形成されるようにし、その上にポリマー系保護膜10bが形成されるようにしている。このため、トレンチA、Bの底面をエッチングにて掘り進むときにポリマー系保護膜10bが残存してエッチング残りが発生することを抑制することができる。これにより、異なる開口幅のトレンチA、Bをより同じ深さとすることができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態は、第1実施形態に対して、保護膜形成ステップの方法を変更したものであり、その他については第1実施形態と同様であるため、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
本実施形態では、保護膜形成ステップとエッチングステップを繰り返すにあたり、各保護膜形成ステップにおける酸化膜形成ステップを複数回に1回のみ行うようにする。すなわち、酸化膜形成ステップを一度行ったら、ポリマー系保護膜形成ステップとエッチングステップのサイクル(以下、デポ/エッチングサイクルという)をNサイクル(N≧2)以上行い、その後、再び酸化膜形成ステップを含む保護膜形成ステップを行う。
そして、Nサイクルの間に行われるトレンチAの底面からのエッチング量δdaとトレンチBの底面からのエッチング量δdbがδda≧δdbとなる範囲内でエッチングステップの時間TEとサイクル数Nを設定して逆転サイクルとなるようにする。つまり、この条件は、サイクル数NとTEが次式を満たす範囲内で設定されればよい。
(数3)
a・{N(TE−Tapoly)−Taox}≧Rb・{N(TE−Tbpoly)−Tbox
このように、1回の酸化膜形成ステップに対して複数回のデポ/エッチングサイクルを挿入するようにしても、デポ/エッチングサイクルにおいて残存したポリマー系保護膜を酸化膜形成ステップでのO2プラズマ照射によって除去できる。このようにすれば、酸化膜形成ステップの回数を減らせる分、スループット向上を図ることが可能となる。
また、1回の酸化膜形成ステップに対して複数回のデポ/エッチングサイクルを挿入するとき、(N−1)回までのデポ/エッチングサイクルの繰り返しの途中の時にはSiO2膜10aが除去され切らず残るようにすれば、より逆転サイクルにおいて2つのトレンチのエッチング量が揃う(δda=δdb)までの時間を長くすることができる。これについて、図5を参照して説明する。
図5は、1回の酸化膜形成ステップに対してデポ/エッチングサイクルを2回挿入したときのタイミングチャートである。この図では、保護膜形成ステップおよびエッチングステップにおける各トレンチA、Bの底面上に堆積したSiO2膜10aやポリマー系保護膜10bの厚みおよび底面からのエッチング深さを示してある。
図5に示されるように、1回目の保護膜形成ステップでは、酸化膜形成ステップおよびポリマー系保護膜形成ステップを行う。そして、エッチングステップにより、ポリマー系保護膜10bおよびSiO2膜10aを除去していくが、SiO2膜10aが除去され切る前に、再び2回目の保護膜形成ステップを行う。このときには、ポリマー系保護膜形成ステップのみ行い、酸化膜形成ステップは行わない。そして、2回目のエッチングステップを行い、ポリマー系保護膜10bおよびSiO2膜10aを除去し、SiO2膜10aが除去され切ってSiエッチングが行われるようにする。このようにすると、ポリマー系保護膜10bを2回形成していることから、Si面を露出させるまでにトレンチA、Bの底面上のポリマー系保護膜10bを除去するときに掛かる時間の差δtが2倍の2・δtとなる。したがって、その分、逆転サイクルにおいて2つのトレンチのエッチング量が揃う(δda=δdb)までの時間を長くすることが可能となる。トレンチが深くなるに従い、エッチングレートRa、Rbは入射イオンの散乱増大等の物理的な事情によって共に低下するので、エッチング量が揃う時間を延ばせることは、より深いトレンチにおいて深さを揃えられることを意味する。
このように、逆転サイクルの時間を長くすることができれば、よりトレンチAを深く掘り進むことが可能となる。そして、保護膜形成ステップとエッチングステップを2回繰り返すことで1回の場合と比べて逆転サイクルの時間を2倍にできるが、保護膜形成ステップのうち酸化膜形成ステップについては省略できるため、製造工程の簡略化およびスループットの向上を図ることが可能となる。
なお、図5では、1回の酸化膜形成ステップに対して行うデポ/エッチングサイクルのサイクル数Nを2回とした場合を例に挙げたが、サイクル数Nをそれ以上の数としても良い。この場合にも、(N−1)サイクル目まではSiO2膜10aが除去され切らないようにし、Nサイクル目でSiO2膜10aが除去され切るようにすれば、さらに逆転サイクルの時間を長くできるという効果を得ることができる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態について説明する。本実施形態は、第1実施形態に対して、保護膜形成ステップやエッチングステップの方法を変更したものであり、その他については第1実施形態と同様であるため、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
第1実施形態では、酸化膜形成ステップとポリマー系保護膜形成ステップおよびエッチングステップを導入ガスの切り替えによって循環的に繰り返す例を示した。これに対して、本実施形態では、これらのうちの一部を同時に行うことで、ステップ数を削減し、よりスループット向上を図る。
具体的には、本実施形態では、ポリマー系保護膜形成ステップの後、エッチングステップと酸化膜形成ステップを同時に行う。すなわち、真空ポンプ5と圧力調整バルブ6を用いて適切なガス圧とした上でプラズマ生成用のRF電源8にて真空チャンバ4の外部からRFを印加し、真空チャンバ4内にプラズマを生成する。そして、ポリマー系保護膜形成ステップではC48ガスを導入してプラズマ化し、トレンチA、Bの底面および側面にポリマー系保護膜10bを形成する。その後、バイアス用のRF電源9にてシリコン基板2にRFを印加しつつエッチング性ガスを導入すると共に、O2ガスを導入し、エッチングおよびO2プラズマの照射を同時に行う。これにより、トレンチA、Bの底面においてポリマー系保護膜10bを完全に除去しつつエッチングすることができる。
したがって、ポリマー系保護膜10bがトレンチA、Bの底面に残存することを防止しつつ、底面のSiエッチングを行うことが可能となるため、ステップ数を削減でき、よりスループットを向上させることが可能となる。
また、このような手法を用いる場合、Siエッチングと同時にトレンチA、Bの側面および底面には、SiO2膜10aが形成されていくことになる。しかしながら、SiO2膜10aの成膜レートはエッチング性ガスとO2ガスの導入割合などによって決まるため、この割合を調整することにより、トレンチA、Bの底面のSiエッチングを進めながら、エッチングステップ後に僅かにSiO2膜10aが残るような状態にもできる。このようにすれば、ポリマー系保護膜10bの形成前にSiO2膜10aをトレンチA、Bの底面上に配置しておくことができるため、よりポリマー系保護膜10bがトレンチA、Bの底面に残存することを防止でき、より第1実施形態の効果を得ることが可能となる。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態について説明する。本実施形態も、第3実施形態と同様、第1実施形態に対して、保護膜形成ステップやエッチングステップの方法を変更したものであり、その他については第1実施形態と同様であるため、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
具体的には、本実施形態では、ポリマー系保護膜形成ステップとエッチングステップとを同時に行い、その後で酸化膜形成ステップを行う。すなわち、真空ポンプ5と圧力調整バルブ6を用いて適切なガス圧とした上でプラズマ生成用のRF電源8にて真空チャンバ4の外部からRFを印加し、真空チャンバ4内にプラズマを生成する。そして、ポリマー系保護膜形成ステップとして、プラズマ発生時にC48ガスを導入し、トレンチA、Bの底面および側面にポリマー系保護膜10bを形成する。それと同時に、バイアス用のRF電源9にてシリコン基板2にRFを印加し、エッチング性ガスを導入することで、トレンチA、Bの底面においてポリマー系保護膜10bの除去も行い、底面のSiエッチングも進める。その後、バイアス用のRF電源9によるシリコン基板2へのRFの印加を停止してからO2ガスを導入し、O2プラズマの照射により、トレンチA、Bの底面においてポリマー系保護膜10bを完全に除去する。
このようにしても、酸化膜形成ステップが実施される毎にポリマー系保護膜10bをトレンチA、Bの底面から除去することができる。このため、ステップ数を削減でき、よりスループットを向上させることが可能となる。また、ポリマー系保護膜10bの形成前にSiO2膜10aをトレンチA、Bの底面上に配置しておくことができるため、よりポリマー系保護膜10bがトレンチA、Bの底面に残存することを防止でき、より第1実施形態の効果を得ることが可能となる。
(第5実施形態)
本発明の第5実施形態について説明する。本実施形態も、第1実施形態に対して、保護膜形成ステップやエッチングステップの方法を変更したものであり、その他については第1実施形態と同様であるため、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
具体的には、本実施形態では、ポリマー系保護膜形成ステップとエッチングステップを順に行ったのち、酸化膜保護形成ステップとエッチングステップを順に行うという2つの組み合わせを1サイクルとし、このサイクルを繰り返す。各ステップの実施方法は、第1実施形態と同様である。
図6は、本実施形態の製造方法を実施した場合の各トレンチA、Bの底面上に堆積したポリマー系保護膜10bの厚みおよび底面からのエッチング深さを示したタイミングチャートである。
この図に示されるように、ポリマー系保護膜形成ステップを時間TD行うことでトレンチA、Bに異なる膜厚のポリマー系保護膜10bが形成される。そして、逆転サイクルとなるように、1度目のエッチングステップの時間TE1をt0以下の時間とする。その後、酸化膜形成ステップを行う。これにより、トレンチA、Bの底面にポリマー系保護膜10bが残存していたとしても、それが完全に除去される。そして、トレンチA、Bの底面に同じ膜厚のSiO2膜10aが形成された状態となる。
この後、2度目のエッチングステップをt0よりも短い時間TE2行うことで、逆転サイクルとなるようにしてトレンチA、Bの底面のSiエッチングを行う。そして、再びポリマー系保護膜形成ステップから順番に上記工程を繰り返す。このとき、先に行った酸化膜形成ステップ後の2度目のエッチングステップも逆転サイクルとなるようにしているが、上述したようにO2プラズマ照射によって形成されたSiO2膜10aは膜厚が薄く、エッチングステップを短時間としても残存し難い。したがって、SiO2膜10aがトレンチA、Bの底面に局所的に残存してしまうことはなく、それによるエッチング残りの問題が発生することはない。
以上説明したように、本実施形態では、ポリマー系保護膜形成ステップとエッチングステップを順に行ったのち、酸化膜保護形成ステップとエッチングステップを順に行うというサイクルを繰り返している。そして、このサイクル中に2回逆転サイクルのエッチングステップを行っている。このため、第1実施形態と比較して、ポリマー系保護膜形成ステップと酸化膜形成ステップを1回ずつしか行っていないのに、2回逆転サイクルのエッチングステップを組み込むことができることになる。したがって、ステップ数を削減でき、よりスループットを向上させることが可能となる。
なお、ここでは、1サイクル中における1度目と2度目のエッチングステップ共に逆転サイクルとなるようにしたが、2度のエッチングステップのトータルのエッチング量が逆転サイクルとなっていれば良い。このため、1度目のエッチングステップにおける各トレンチA、Bの底面のエッチング量δa1、δb1と2度目のエッチングステップにおける各トレンチA、Bの底面のエッチングδa2、δb2の関係が次式を満たすように、各エッチングステップの時間TE1、TE2やポリマー系保護膜形成ステップや酸化膜形成ステップの時間TD、Toxを設定できる。
(数4)
(δb1+δb2)−(δa1+δa2)≦0
そして、第1実施形態で説明した手法により(図4参照)、Tapoly、Tbpoly、Taox、Tbox、Ra、Rbを算出できるため、これらに基づいて時間TE1、TE2、TD、Toxを決定することができる。
また、ここでは、1回のポリマー系保護膜形成ステップとエッチングステップに対して、1回の酸化膜形成ステップとエッチングステップを行うというサイクルとした。しかしながら、複数回のポリマー系保護膜形成ステップとエッチングステップに対して、1回の酸化膜形成ステップとエッチングステップを行うというサイクルとしも良い。すなわち、残存したポリマー系保護膜10bによるエッチング残りが生じない程度にポリマー系保護膜10bを除去していれば良いため、エッチング残りの状況に応じて、複数回のポリマー系保護膜形成ステップに対して1回の割合で酸化膜形成ステップを挿入するというサイクルとしても良い。
(第6実施形態)
本発明の第6実施形態について説明する。本実施形態は、第1、第5実施形態に対して、正常サイクルのエッチングステップを組み合わせたものである。その他については第1実施形態と同様であるため、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
具体的には、本実施形態では、ポリマー系保護膜形成ステップとエッチングステップの組み合わせを逆転サイクル、正常サイクルの順で行い、それを1回もしくは複数回繰り返してから酸化膜形成ステップを行う。
図7は、本実施形態の製造方法を実施した場合の各トレンチA、Bの底面上に堆積したポリマー系保護膜10bの厚みおよび底面からのエッチング深さを示したタイミングチャートである。なお、ここではポリマー系保護膜形成ステップとエッチングステップの組み合わせを逆転サイクル、正常サイクルの順で行ったときの様子のみを図示してある。
この図に示されるように、ポリマー系保護膜形成ステップを時間TD1行うことでトレンチA、Bに異なる膜厚のポリマー系保護膜10bが形成される。そして、逆転サイクルとなるように、1度目のエッチングステップの時間TE1をt0以下の時間とする。その後、ポリマー系保護膜形成ステップを時間TD2だけ行うことでトレンチA、Bに異なる膜厚のポリマー系保護膜10bが形成される。時間TD2は、時間TD1と同じであっても、異なっていても構わない。そして、正常サイクルとなるように、2度目のエッチングステップの時間TE2をt0よりも長い時間とする。このとき、トレンチA、Bの底面に残存したポリマー系保護膜10bが完全に除去される程度の長い時間とすれば、この後で再び逆転サイクルを行ってもエッチング残りの問題を抑制することが可能となる。
ただし、正常サイクルの時間を長くすると、トレンチBの底面のSiエッチング量がトレンチAの底面のSiエッチング量よりも多くなる。しかしながら、逆転サイクルと正常サイクルを1回ずつ行ったときに、トータル的にトレンチAの底面のエッチング量がトレンチBの底面のエッチング量よりも大きくなり、逆転サイクルになっている必要があり、正常サイクルの時間を長くするには限界がある。例えば、図8は、逆転サイクルと正常サイクルを繰り返した場合の断面図に示されるように、結局、トレンチA、Bの底面に局所的にポリマー系保護膜10bが残存したり、幅狭なトレンチAにおいては、入口付近に残存したポリマー系保護膜10bが堆積して開口幅を狭め、やがてや閉塞させてしまうこともある。
このため、逆転サイクルと正常サイクルを1回もしくは複数回繰り返したのち、酸化膜形成ステップを挿入し、O2プラズマ照射によってトレンチA、Bの底面や入口近傍に残存したポリマー系保護膜10bを完全に除去する。このとき行う酸化膜形成ステップは、第1実施形態に示したように、保護膜形成ステップにおけるポリマー系保護膜形成工程の前工程として行うことでポリマー系保護膜10bの下地としてSiO2膜10aが形成されるようにすることができる。また、第5実施形態に示したように、酸化膜形成ステップに引き続いてエッチングステップを行い、SiO2膜10a形成後にも逆転サイクルでのエッチングステップが行われるようにしても良い。
このように、逆転サイクルと正常サイクルを1回もしくは複数回繰り返した後で酸化膜形成ステップを行うようにすることもできる。このようにすれば、正常サイクルにおいてエッチング時間を長く取れるため、エッチング量を多くすることができる。したがって、所望の深さまでエッチングするに必要とされる時間の短縮化を図ることが可能となる。
(他の実施形態)
(1)上記第1〜第5実施形態では、トレンチAの底面のエッチング量がトレンチBの底面のエッチング量よりも多くなるような逆転サイクルを行っており、第6実施形態では、逆転サイクルと正常サイクルを繰り返したトータル的に逆転サイクルとなるようにしている。このような逆転サイクルとなるトレンチ形成工程のみを複数回繰り返し実行しても良いが、正常サイクルと組み合わせて、最終的にトレンチA、Bの深さを揃えるようにしても良い。
なお、第1実施形態で説明したように、逆転サイクルのみを繰り返す場合、理論的には常にトレンチAの方がトレンチBよりも深くなることとになるが、実際にはトレンチA、Bを深くするほど幅狭なトレンチAのエッチングレートが低下することもある。このため、第2〜第6実施形態についても、逆転サイクルのみを繰り返したとしても、最終的に両トレンチA、Bの深さを揃えることが可能である。また、トレンチA、Bを通常のSi深堀エッチング技術にて掘り進ませると、正常サイクルで掘り進められるため、トレンチBの方がトレンチAよりも深くなる。したがって、その後に逆転サイクルのみを繰り返すようにしても、最終的に両トレンチA、Bの深さを揃えることが可能である。
(2)上記各実施形態で示した逆転サイクルとなるトレンチ形成工程のいずれか2つ以上を組み合わせるようにすることもできる。
(3)上記各実施形態では、ポリマー系保護膜形成用ガスとしてC48を含むガス用いるが、ポリマー系保護膜10bの材質がO2プラズマにより分解除去されるものであれば、どのようなガスを用いても構わない。また、エッチング用としてガスとして、SF6を含むガスを用いているが、SiO2膜10aやポリマー系保護膜10bをエッチングできるガスであれば良く、例えばCl2、HBr等のハロゲン化物系ガス等を含むガスを用いることができる。
(4)上記各実施形態では、半導体基板としてシリコン基板2を例に挙げて説明したが、他の半導体基板、例えばSOI基板の活性層に対して異なる開口幅のトレンチA、Bを同じ深さで形成したい場合についても適用することができる。すなわち、シリコン層を含む半導体基板であれば、他の半導体基板についても本発明を適用することができる。
(5)上記各実施形態では、異なる開口幅のトレンチとしてトレンチA、Bという2つを形成する場合について説明したが、3つ以上の異なる開口幅のトレンチが形成される場合についても、上記各実施形態を適用することができる。
1 ドライエッチング装置
2 シリコン基板
3 台座
4 真空チャンバ
5 真空ポンプ
6 圧力調整バルブ
7a〜7d ガス導入孔
8、9 RF電源
10 保護膜
10a SiO2
10b ポリマー系保護膜
11 マスク
A、B トレンチ

Claims (11)

  1. 真空チャンバ(4)内にシリコン層を含む基板(2)を設置し、前記シリコン層の上に形成されたマスク(11)の開口部によって規定された第1幅とされる第1トレンチ(A)と該第1トレンチ(A)よりも幅広な第2幅とされる第2トレンチ(B)を同時に形成するトレンチ形成工程を含み、該トレンチ形成工程を前記真空チャンバ(4)内に複数種類のガスを切替えながら導入すると共にプラズマ化し、前記第1、第2トレンチ(A、B)の側壁および底面に保護膜(10)を成膜する保護膜形成ステップと前記保護膜のうち前記第1、第2トレンチ(A、B)の底面に形成された部分を除去して前記シリコン層を露出させ、前記第1、第2トレンチ(A、B)をエッチングにより深くするエッチングステップとを繰り返しながら行う半導体装置の製造方法であって、
    前記トレンチ形成工程は、
    前記保護膜形成ステップとして、前記複数種類のガスの1つとして酸素を含むガスを導入しながらプラズマ化し、O2プラズマ照射を行うことで前記第1、第2トレンチ(A、B)内に酸化膜(10a)を形成する酸化膜形成ステップと、前記複数種類のガスの1つとしてポリマー系保護膜形成用のガスを導入しながらプラズマ化し、堆積させることで前記第1、第2トレンチ(A、B)内に前記ポリマー系保護膜(10b)を形成するポリマー系保護膜形成ステップとを行い、
    前記ポリマー系保護膜形成ステップおよび前記エッチングステップを1サイクルとして、前記酸化膜形成ステップを1回行ったのち前記ポリマー系保護膜形成ステップおよび前記エッチングステップを行うサイクルをNサイクル(N≧1)行い、前記Nサイクルの間に行われる前記第1トレンチ(A)の底面からのエッチング量をδda、前記第2トレンチ(B)の底面からのエッチング量をδdbとすると、δda≧δdbとなる範囲内で前記エッチングステップの時間TEとサイクル数Nを設定して前記エッチングを行うことで、幅狭の前記第1トレンチ(A)の方が幅広の前記第2トレンチ(B)よりも底面のエッチング量を多する逆転サイクルを含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記トレンチ形成工程では、前記酸化膜(10a)のうち前記第1、第2トレンチ(A、B)の底面上の部分を前記エッチングステップによって除去するのに掛かる時間をTaox、Tbox、前記ポリマー系保護膜(10b)のうち前記第1、第2トレンチ(A、B)の底面上の部分を前記エッチングステップによって除去するのに掛かる時間をTapoly、Tbpoly、前記エッチングステップによる前記第1、第2トレンチ(A、B)の底面からのエッチングレートをRa、Rbとして、前記エッチングステップの時間TEおよび前記ポリマー系保護膜形成ステップおよび前記エッチングステップを行うサイクル数Nを、
    a・{N(TE−Tapoly)−Taox}≧Rb・{N(TE−Tbpoly)−Tbox
    となる範囲内で設定することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記トレンチ形成工程では、(N−1)サイクル目までは前記第1、第2トレンチ(A、B)の底面において前記酸化膜(10a)が残り、Nサイクル目で前記第1、第2トレンチ(A、B)の底面において前記酸化膜(10a)が除去され、前記第1、第2トレンチ(A、B)の底面からのエッチングを行うことを特徴とする請求項2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 真空チャンバ(4)内にシリコン層を含む基板(2)を設置し、前記シリコン層の上に形成されたマスク(11)の開口部によって規定された第1幅とされる第1トレンチ(A)と該第1トレンチ(A)よりも幅広な第2幅とされる第2トレンチ(B)を同時に形成するトレンチ形成工程を含み、該トレンチ形成工程を前記真空チャンバ(4)内に複数種類のガスを切替えながら導入すると共にプラズマ化し、前記第1、第2トレンチ(A、B)の側壁および底面に保護膜(10)を成膜する保護膜形成ステップと前記保護膜のうち前記第1、第2トレンチ(A、B)の底面に形成された部分を除去して前記シリコン層を露出させ、前記第1、第2トレンチ(A、B)をエッチングにより深くするエッチングステップとを繰り返しながら行う半導体装置の製造方法であって、
    前記トレンチ形成工程は、
    前記保護膜形成ステップとして、前記複数種類のガスの1つとして酸素を含むガスを導入しながらプラズマ化し、O2プラズマ照射を行うことで前記第1、第2トレンチ(A、B)内に酸化膜(10a)を形成する酸化膜形成ステップと、前記複数種類のガスの1つとしてポリマー系保護膜形成用のガスを導入しながらプラズマ化し、堆積させることで前記第1、第2トレンチ(A、B)内に前記ポリマー系保護膜(10b)を形成するポリマー系保護膜形成ステップとを行い、
    前記ポリマー系保護膜形成ステップを行った後、前記酸素を含むガスとエッチング用ガスを同時に前記真空チャンバ(4)内に導入することで前記保護膜形成ステップのうちの前記酸化膜形成ステップと前記エッチングステップを同時に行い、
    前記第1トレンチ(A)の底面からのエッチング量をδda、前記第2トレンチ(B)の底面からのエッチング量をδdbとすると、δda≧δdbとなる範囲内で前記エッチングステップの時間TEを設定して前記エッチングを行うことで、幅狭の前記第1トレンチ(A)の方が幅広の前記第2トレンチ(B)よりも底面のエッチング量を多する逆転サイクルを含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 真空チャンバ(4)内にシリコン層を含む基板(2)を設置し、前記シリコン層の上に形成されたマスク(11)の開口部によって規定された第1幅とされる第1トレンチ(A)と該第1トレンチ(A)よりも幅広な第2幅とされる第2トレンチ(B)を同時に形成するトレンチ形成工程を含み、該トレンチ形成工程を前記真空チャンバ(4)内に複数種類のガスを切替えながら導入すると共にプラズマ化し、前記第1、第2トレンチ(A、B)の側壁および底面に保護膜(10)を成膜する保護膜形成ステップと前記保護膜のうち前記第1、第2トレンチ(A、B)の底面に形成された部分を除去して前記シリコン層を露出させ、前記第1、第2トレンチ(A、B)をエッチングにより深くするエッチングステップとを繰り返しながら行う半導体装置の製造方法であって、
    前記トレンチ形成工程は、
    前記保護膜形成ステップとして、前記複数種類のガスの1つとして酸素を含むガスを導入しながらプラズマ化し、O2プラズマ照射を行うことで前記第1、第2トレンチ(A、B)内に酸化膜(10a)を形成する酸化膜形成ステップと、前記複数種類のガスの1つとしてポリマー系保護膜形成用のガスを導入しながらプラズマ化し、堆積させることで前記第1、第2トレンチ(A、B)内に前記ポリマー系保護膜(10b)を形成するポリマー系保護膜形成ステップとを行い、
    前記ポリマー系保護膜形成用のガスとエッチング用ガスを同時に前記真空チャンバ(4)内に導入することで前記保護膜形成ステップのうちの前記ポリマー系保護膜形成ステップと前記エッチングステップを同時に行ったのち、前記酸化膜形成ステップを行い、
    前記第1トレンチ(A)の底面からのエッチング量をδda、前記第2トレンチ(B)の底面からのエッチング量をδdbとすると、δda≧δdbとなる範囲内で前記エッチングステップの時間TEを設定して前記エッチングを行うことで、幅狭の前記第1トレンチ(A)の方が幅広の前記第2トレンチ(B)よりも底面のエッチング量を多する逆転サイクルを含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  6. 真空チャンバ(4)内にシリコン層を含む基板(2)を設置し、前記シリコン層の上に形成されたマスク(11)の開口部によって規定された第1幅とされる第1トレンチ(A)と該第1トレンチ(A)よりも幅広な第2幅とされる第2トレンチ(B)を同時に形成するトレンチ形成工程を含み、該トレンチ形成工程を前記真空チャンバ(4)内に複数種類のガスを切替えながら導入すると共にプラズマ化し、前記第1、第2トレンチ(A、B)の側壁および底面に保護膜(10)を成膜する保護膜形成ステップと前記保護膜のうち前記第1、第2トレンチ(A、B)の底面に形成された部分を除去して前記シリコン層を露出させ、前記第1、第2トレンチ(A、B)をエッチングにより深くするエッチングステップとを繰り返しながら行う半導体装置の製造方法であって、
    前記トレンチ形成工程は、
    前記保護膜形成ステップとして、前記複数種類のガスの1つとして酸素を含むガスを導入しながらプラズマ化し、O2プラズマ照射を行うことで前記第1、第2トレンチ(A、B)内に酸化膜(10a)を形成する酸化膜形成ステップと、前記複数種類のガスの1つとしてポリマー系保護膜形成用のガスを導入しながらプラズマ化し、堆積させることで前記第1、第2トレンチ(A、B)内に前記ポリマー系保護膜(10b)を形成するポリマー系保護膜形成ステップとを行い、
    前記ポリマー系保護膜形成ステップと前記エッチングステップを順に行ったのち、前記酸化膜形成ステップと前記エッチングステップを順に行うという組み合わせを1サイクルとし、このサイクルを繰り返し行い、
    前記ポリマー系保護膜形成ステップの後で行う1度目の前記エッチングステップと前記酸化膜形成ステップの後で行う2度目の前記エッチングステップにおける前記第1トレンチ(A)の底面からのトータルのエッチング量をδdaとすると共に前記第2トレンチ(B)の底面からのトータルのエッチング量をδdbとすると、δda≧δdbとなる範囲内で1度目および2度目の前記エッチングステップの時間TE1、TE2を設定して前記エッチングを行うことで、幅狭の前記第1トレンチ(A)の方が幅広の前記第2トレンチ(B)よりも底面のエッチング量を多する逆転サイクルを含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  7. 前記トレンチ形成工程は、前記第1トレンチ(A)の底面からのエッチング量よりも前記第2トレンチ(B)の底面からのエッチング量が多くなる正常サイクルを含み、前記正常サイクルと前記逆転サイクルとを組み合わせて、前記第1、第2トレンチ(A、B)を所定深さにおいて揃えることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つに記載の半導体装置の製造方法。
  8. 真空チャンバ(4)内にシリコン層を含む基板(2)を設置し、前記シリコン層の上に形成されたマスク(11)の開口部によって規定された第1幅とされる第1トレンチ(A)と該第1トレンチ(A)よりも幅広な第2幅とされる第2トレンチ(B)を同時に形成するトレンチ形成工程を含み、該トレンチ形成工程を前記真空チャンバ(4)内に複数種類のガスを切替えながら導入すると共にプラズマ化し、前記第1、第2トレンチ(A、B)の側壁および底面に保護膜(10)を成膜する保護膜形成ステップと前記保護膜のうち前記第1、第2トレンチ(A、B)の底面に形成された部分を除去して前記シリコン層を露出させ、前記第1、第2トレンチ(A、B)をエッチングにより深くするエッチングステップとを繰り返しながら行う半導体装置の製造方法であって、
    前記トレンチ形成工程は、
    前記保護膜形成ステップとして、前記複数種類のガスの1つとして酸素を含むガスを導入しながらプラズマ化し、O2プラズマ照射を行うことで前記第1、第2トレンチ(A、B)内に酸化膜(10a)を形成する酸化膜形成ステップと、前記複数種類のガスの1つとしてポリマー系保護膜形成用のガスを導入しながらプラズマ化し、堆積させることで前記第1、第2トレンチ(A、B)内に前記ポリマー系保護膜(10b)を形成するポリマー系保護膜形成ステップとを含み、
    前記ポリマー系保護膜形成ステップおよび前記エッチングステップを順に行い、前記エッチングステップにおいて前記第1トレンチ(A)の底面からのエッチング量をδda、前記第2トレンチ(B)の底面からのエッチング量をδdbとすると、δda≧δdbとなる範囲内で前記エッチングステップの時間TE1を設定して前記エッチングを行うことで、幅狭の前記第1トレンチ(A)の方が幅広の前記第2トレンチ(B)よりも底面のエッチング量を多する逆転サイクルと、δda<δdbとなる範囲で前記エッチングステップの時間TE2を設定して前記エッチングを行う正常サイクルとを順に行うことを1サイクルとし、該サイクルのトータルとしてδda≧δdbとなる範囲内で前記逆転サイクルおよび前記正常サイクルにおける前記エッチングステップの時間TE1、TE2を設定して該サイクルを1回もしくは複数回行い、その後、前記酸化膜形成ステップを行うことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  9. 前記ポリマー系保護膜形成ステップで形成される前記ポリマー系保護膜(10b)として、前記酸化膜形成ステップで生成されるO2プラズマにより分解除去される材質を用いることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1つに記載の半導体装置の製造方法。
  10. 前記ポリマー系保護膜形成ステップでは、前記ポリマー系保護膜形成用ガスとしてC48を含むガス用いることを特徴とする請求項1ないし9のいずれか1つに記載の半導体装置の製造方法。
  11. 前記エッチングステップでは、エッチング用ガスとしてSF6を含むガスを用いることを特徴とする請求項1ないし10のいずれか1つに記載の半導体装置の製造方法。
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