JP5034814B2 - 印刷装置及び印刷装置の制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、いわゆるセキュリティ印刷が可能な印刷装置等に関し、特に、セキュリティを考慮すべきファイルについて複数のユーザに印刷出力を行なう場合に、セキュリティ性と利便性の両面を兼ね備えた印刷装置等に関する。
従来、デジタルデータからの情報漏えいを防止する観点から、所定のファイル形式においてはファイルにパスワードを設定することが可能となっている。かかるパスワードを設定されたファイルについては、そのパスワードを知らない限り、ファイル内のデータを表示、編集、及び印刷等することができないようになっており、他人に知られたくない情報を含むファイルなどについて利用されていた。
一方、印刷物による情報漏えいを防止するために地紋印刷というものがある。かかる地紋印刷は印刷対象に地紋を重ねて印刷するものであり、その印刷出力物においては重ねた地紋が目立たないが、その印刷出力物を複写すると地紋の画像が浮かび上がってくるように特殊な印刷がなされる。従って、この地紋印刷により、重要書類等が悪用されるのを防止することができる。
この地紋印刷については、例えば、下記特許文献1では、登録されている文字列及び画像のキー情報が原稿データから検知された場合に原稿データに地紋を重ねて印刷する方法が開示されている。
また、下記特許文献2では、印刷対象となるデータのファイル名が予め設定されたファイル名である場合、または、印刷対象となるデータ中に予め設定された文字列が含まれている場合には、地紋を付加して印刷する旨が示されている。
特開2006−246054号公報 特開2007−94720号公報
しかしながら、上述したパスワードで保護されたファイルについて、複数の人が印刷出力を行なうような場合があり、例えば、会社における部内連絡網のデータファイルに管理者(作成者)がパスワードを設定して部内連絡網の情報を保護するが、部内メンバーにその連絡網を印刷出力させたい場合などがあり、このような場合には、ファイルの管理者(作成者)が印刷出力させたい人にそのファイルと設定されているパスワードを渡す、あるいは、ファイルの在り処とパスワードを知らせることになる。このような運用では、ファイルと設定されているパスワードの両方が伝達されるため、その両方が第三者の手に渡ってしまう可能性があり、その場合には、当該ファイルについて、表示、編集、印刷等の行為を自由に行なわれてしまう危険がある。
また、このような場合に、上記特許文献1及び2に記載されているような地紋印刷の機能を有するプリンタが用意されても、そのような機能を有していないプリンタから上記ファイルが出力されてしまう危険がある。また、上記ファイルとパスワードを手にした第三者は、コンピュータでファイルの中身を表示させることができるため、その表示画面のハードコピーをとる機能を用いることにより、上記特許文献1及び2に記載されているような印刷データに所定の文字列が含まれていることによって地紋印刷とすることを避けることが可能となってしまう。
さらに、上記特許文献1及び2における方法では、地紋印刷とするために予め複数のキー情報を登録しておく必要があり、また、上記ファイルとパスワードで印刷出力する場合には、各ユーザがそのパスワードを入力する必要があった。
そこで、本発明の目的は、いわゆるセキュリティ印刷が可能な印刷装置であって、セキュリティを考慮すべきファイルについて複数のユーザに印刷出力を行なう場合に、セキュリティ性と利便性の両面を兼ね備えた印刷装置、等を提供することである。
上記の目的を達成するために、本発明の一つの側面は、印刷対象のデータを含むファイルについて印刷要求を受けて、当該印刷対象の印刷を実行する印刷装置が、前記ファイルに保護用のパスワードが設定されている前記印刷要求を受信する受信手段と、前記受信手段により受信された印刷要求に係るファイルのパスワードが、前記印刷装置に予め登録されているか否かを判断する判断手段と、前記判断手段により登録されていると判断された際に、前記印刷対象に地紋を付加して前記印刷を実行する印刷実行手段と、を有することである。
更に、上記の発明において、その好ましい態様は、前記判断手段は、前記パスワードが登録されていないと判断した際に、ユーザに前記パスワードの入力を促し、前記印刷実行手段は、前記入力により前記パスワードが入力された場合には、前記印刷対象の印刷を実行し、前記パスワードが入力されない場合には、前記印刷対象の印刷を中止する、ことを特徴とする。
更に、上記の発明において、その好ましい態様は、前記印刷実行手段が前記印刷対象の印刷を実行する場合に、前記印刷対象に地紋を付加して印刷を実行するか否かを前記ユーザの選択により決定する、ことを特徴とする。
更にまた、上記の発明において、その好ましい態様は、前記受信手段は、前記印刷要求の受信時に、前記パスワードが設定されているファイルを受信する、ことを特徴とする。
上記の目的を達成するために、本発明の別の側面は、印刷対象のデータを含むファイルについて印刷要求を受けて、当該印刷対象の印刷を実行する印刷装置の制御方法において、前記ファイルに保護用のパスワードが設定されている前記印刷要求を受信した際に、前記受信された印刷要求に係るファイルのパスワードが、前記印刷装置に予め登録されているか否かを判断し、登録されていると判断した際に、前記印刷対象に地紋を付加して前記印刷を実行させる、ことである。
本発明の更なる目的及び、特徴は、以下に説明する発明の実施の形態から明らかになる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態例を説明する。しかしながら、かかる実施の形態例が、本発明の技術的範囲を限定するものではない。なお、図において、同一又は類似のものには同一の参照番号又は参照記号を付して説明する。
図1は、本発明を適用した印刷装置であるプリンタの実施の形態例に係る構成図である。図1に示すプリンタ1が本発明を適用した印刷装置であり、装着されたUSBメモリ4等に格納されているファイルについて印刷要求を受けた際に、当該ファイルがパスワードで保護されている場合には、そのパスワードが予め登録されているか否かをチェックし、登録されていれば印刷要求を受けたファイルについて地紋を付加した印刷を実行して、パスワードで保護されたファイルについての複数の印刷出力を、簡便にかつセキュリティを確保して行なおうとするものである。
図1に示すように、本実施の形態例におけるプリンタ1は、ネットワークを介して複数のホストコンピュータ2及び印刷サーバ3と接続可能である。ホストコンピュータ2は、プリンタ1に印刷要求を出すプリンタ1のホスト装置であり、プリンタ1用のプリンタドライバ等を備えたパーソナルコンピュータなどで構成される。また、印刷サーバ3は、印刷機能に特化したサーバであり、主に、印刷処理の中継、印刷データの加工(印刷データの印刷ビットマップデータへの変換など)、加工された印刷データの蓄積(印刷ビットマップデータに変換された印刷データの蓄積)などの機能を担い、パーソナルコンピュータなどで構成することができる。
本プリンタ1は、一例としてレーザプリンタであり、上記ホストコンピュータ2及び印刷サーバ3から印刷指示を受けて印刷を実行するほか、プリンタ1に装着されたUSBメモリ4に格納されているファイルなど、印刷用データに変換される前のデータファイルについて直接印刷要求を受けて当該ファイルについて印刷(いわゆるダイレクト印刷)を実行する。
図1に示すように、プリンタ1は、コントローラ110、印刷エンジン130、HDD140、操作パネル150、USBデバイスコネクタ160、及びネットワークコネクタ170等で構成される。
コントローラ110は、印刷要求を受けた際の印刷処理やプリンタ1の各部の動作を制御するCPU111、メモリ管理を担う回路であるメモリ制御ASIC112、コントローラ110と他の装置との間の入出力を管理する回路であるIO制御ASIC113、印刷処理時に印刷対象の画像データを読み出して所定の処理を施した後に印刷エンジン130に引き渡す画像データインターフェース114と画像処理ASIC115、受信した印刷データや処理後のデータを一時的に保管するSDRAM116、及び各種制御プログラムを格納するROM117を備える。
上記ROM117には、図1に示すように、ダイレクト印刷実行プログラム118、パスワード管理プログラム119、及び地紋合成プログラム120等が格納されている。
CPU111は、上記ROM117に格納される各プログラムに従って各種の処理を実行するが、本プリンタ1では、CPU111が実行する、いわゆるダイレクト印刷時の処理に特徴があり、その具体的な内容については後述する。
次に、印刷エンジン130は、前記コントローラ110の指示に従って、用紙等の印刷媒体に印刷を実行する部分であり、本プリンタ1がレーザプリンタであるので、帯電ユニット、露光ユニット、現像装置、転写ユニット、定着ユニット等(図示せず)で構成される。
また、HDD(ハードディスクドライブ)140には、印刷処理に必要な各種設定、登録情報が格納される。本プリンタ1では、パスワードで保護されたファイルについてのダイレクト印刷を行なうために、そのパスワードが予めここに登録される。
次に、操作パネル150は、プリンタ1のユーザが操作するための装置であり、操作ボタンや表示パネル等から構成される。後述するパスワードで保護されたファイルについてのダイレクト印刷を行う際等に当該表示パネルにユーザへのメッセージが表示される。
USBデバイスコネクタ160は、USBメモリ4などのUSBデバイスとの接続部であり、ダイレクト印刷を行う際等にUSBメモリ4が装着される。
ネットワークコネクタ170は、プリンタ1とネットワークのインターフェース部である。このネットワークコネクタ170を介してプリンタ1はホストコンピュータ2及び印刷サーバ3と接続される。
以上のような構成を有するプリンタ1では、パスワードが設定されたファイルについてのダイレクト印刷の処理に特徴があり、以下、その具体的な内容について説明する。
図2は、プリンタ1のダイレクト印刷時等における処理手順を例示したフローチャートである。なお、図2は、プリンタ1のCPU111が前記ダイレクト印刷実行プログラム118、パスワード管理プログラム119、及び地紋合成プログラム120に従って行なう処理を示している。
プリンタ1においてダイレクト印刷を行なう場合には、まず、ユーザは印刷対象のファイルが収められたUSBメモリ4をプリンタ1に装着する。その後、ユーザは、操作パネル150を用いて所望のファイルを指定した印刷要求を行なう。例えば、パスワードを設定して保護が可能なPDF形式のファイルについて印刷要求を行なう。
また、セキュリティ確保のためにパスワードを設定したファイルについて、他の特定ユーザに印刷出力を行なわせたい場合に、本プリンタ1では、その設定したパスワードを予めプリンタ1に登録しておく必要があるため、まず、このパスワード登録を行なう場合には、ユーザが操作パネル150を用いて登録すべきパスワードの入力を行なう。
このようにして、印刷要求又はパスワード登録要求がなされると、CPU111がこれらのデータを受信し(ステップS1)、受信したデータが印刷可能なデータであるか否かを判断する(ステップS2)。そして、印刷可能なデータではないと判断した場合には(ステップS2のNo)、次に、受信したデータがパスワードの設定(登録)についてのデータであるか否かを判断する(ステップS3)。
ここで、パスワードの設定(登録)についてのデータである場合には(ステップS3のYes)、パスワード管理プログラム119に従った処理により、前記ユーザによって入力されたパスワードがHDD140の所定箇所に登録される(ステップS4)。一方、パスワードの設定(登録)についてのデータでない場合には(ステップS3のNo)、操作パネル150の表示パネルにエラー表示をして当該処理を終了する。
ステップS2に戻って、印刷可能なデータであると判断した場合には(ステップS2のYes)、そのデータ(ファイル)がパスワードで保護されているか否かをチェックする(ステップS6)。そして、パスワードで保護されていない場合には(ステップS6のNo)、ダイレクト印刷実行プログラム118により、前記印刷可能なデータ、すなわち、前記ユーザによって印刷要求されたファイルについて通常の印刷処理を実行する(ステップS15)。具体的には、ダイレクト印刷であり、元のファイルのデータ(例えば、PDF形式のデータ)が印刷用データになっていないので、まず、ダイレクト印刷でない場合にホストコンピュータ2のアプリケーションやプリンタドライバが行うデータ変換処理を実行して印刷用データとする。その後は、ダイレクト印刷でない場合と同様に、レンダリング、色変換等の処理を実行し、画素毎の色の濃度階調値から構成されるビットマップデータを生成して、生成したビットマップデータをSDRAM116に保存する。その後、所定のタイミングで印刷指示を出し、前述した、画像データインターフェース114、画像処理ASIC115及び印刷エンジン130の処理によって、印刷要求されたファイルの印刷出力が実行され、当該処理を終了する。
一方、受信したファイルがパスワードで保護されている場合には(ステップS6のYes)、パスワード管理プログラム119により、そのファイルに設定されているパスワードがHDD140に登録されているか否かをチェックする(ステップS7)。前述の通り、パスワードで保護されているファイルでも印刷出力を行なわせようとするものについては、そのパスワードがHDD140に登録されているので、パスワードが登録済みであると判断され(ステップS7のYes)、すなわち、HDD140に、ファイルに設定されているパスワードと一致するパスワードが存在するので、既に登録済みであると判断し、地紋印刷の処理を実行する(ステップS14)。
具体的には、ダイレクト印刷実行プログラム118に従って、前述した通常の印刷(S15)の場合と同様に、受信したファイルの印刷対象についてビットマップデータが生成されてSDRAM116に保存される。また、この地紋印刷では、印刷対象に地紋を重ねて印刷を行なう必要があるため、地紋合成プログラム120により、付加する地紋のビットマップデータが生成されて前記生成された印刷対象のビットマップデータと合成処理される。処理後のデータは、SDRAM116に保存される。その後は、通常の印刷の場合と同様に、所定のタイミングで印刷指示を出し、画像データインターフェース114、画像処理ASIC115及び印刷エンジン130の処理によって、印刷要求されたファイルの印刷出力が地紋が付加されて実行され、当該処理を終了する。
一方、前記ファイルに設定されたパスワードがHDD140に登録されていない場合には(ステップS7のNo)、すなわち、HDD140に一致するパスワードが存在しない場合には、パスワード管理プログラム119により、ユーザにパスワード入力を促す入力画面を操作パネル150の表示パネルに表示する(ステップS8)。
図3は、ユーザに表示される各画面を例示した図である。図3の(a)に例示した画面が上記パスワード入力を促す画面であり、当該画面に対して、ユーザがパスワード入力を行なわない場合には画面中の「Cancel」を指示する。すると、図2のステップS9においてキャンセルが選択されたことになり(Yes)、表示パネルに表示される画面が印刷を中止する旨のメッセージとなる(ステップS10)。図3の例では、図3の(b)に示す画面となり、ユーザが当該画面で「OK」を指示すると、要求を受けた印刷が中止されて当該処理が終了する。
一方、前記入力画面に対してパスワードの入力を行なう場合には、図3の(a)に示した画面に対してパスワードの入力操作を実行し、画面中の「OK」を指示する。すると、前記ファイルに設定されたパスワードと当該入力されたパスワードを比較し(ステップS11)、一致しなければ(ステップS11のNo)、パスワードが正しくない旨のエラー表示(12)をして、処理がステップS8に戻る。図3の例では、図3の(c)に示すエラー表示がなされ、ユーザが画面中の「OK」を指示すると、画面が図3の(a)に戻る。これにより、正しいパスワードを知っていて入力ミスをしてしまった場合などについて再度の入力が可能となる。
一方、前記ファイルに設定されたパスワードと入力されたパスワードが一致していれば(ステップS11のYes)、ユーザに対して地紋を付した印刷とするか否かを選択させ(ステップS13)、具体的には、図3の(d)に示すような画面を表示して「OK」又は「Cancel」を指示させ、そのユーザの選択に従って、前述した地紋印刷の実行処理(S14)、又は、通常印刷の実行処理(S15)を行なう。そして、当該処理が終了する。
以上説明したようにして、本プリンタ1における、パスワードで保護されたファイルのダイレクト印刷が実行されるが、以下に、その使われ方の一例とその効果について説明する。
図4は、本プリンタ1の使われ方の一例を説明するために図である。図4に示す例は、ユーザ「A」が「パスワード」を設定された「file A」の管理者(作成者)であり、当該機密を保持すべきファイルについて他の特定ユーザ「B」に印刷出力を行なわせる場合を想定している。そして、図中の「Printer A」が本発明を適用したプリンタであり、前述の通り、ユーザ「A」は、ユーザ「B」に印刷出力を行なわせるべく、予め「Printer A」に「パスワード」を登録する。
次に、ユーザ「A」は、対象のファイル「file A」を収めたUSBメモリ等をユーザ「B」に渡して、「Printer A」で印刷すべきことを伝える。その指示を受けて、ユーザ「B」が「Printer A」で前述したようなダイレクト印刷を実行すると、「file A」に設定されている「パスワード」と「Printer A」に登録されている「パスワード」が一致して前述したように「file A」について地紋印刷が実行される。
一方、ユーザ「B」が指示とは異なる「Printer B」に「file A」を収めたUSBメモリ等を装着してダイレクト印刷を行なおうとしても、本発明の構成がない「Printer B」では、「パスワード」を知らない限り「file A」の印刷を行なうことはできない。また、ユーザ「B」が上記USBメモリ等をパーソナルコンピュータなどに装着して「file A」の表示を行なおうとしても、ユーザ「B」は「パスワード」を知らないためそれを実行することができない。
また、ユーザ「B」に渡した「file A」が、印刷出力させることを予定していないユーザ「C」の手に渡ってしまった場合にも、ユーザ「C」は「パスワード」を知らないため、同様に、「Printer B」における印刷出力、及び、パーソナルコンピュータなどにおける表示を行なうことができない。たまたま、「Printer A」において印刷要求を行なった場合には、印刷出力を行なうことができるが、その場合には前述したように地紋が付される。
図5は、同様のケースで従来技術を用いた場合の例を説明するための図である。図5に示す例は、本発明によるプリンタがない場合に、図4と同様の印刷出力を行なおうとするケースであり、すなわち、ユーザ「A」が「パスワード」を設定された「file A」の管理者(作成者)であり、当該機密を保持すべきファイルについて他の特定ユーザ「B」に印刷出力を行なわせるケースを想定している。
この場合、従来技術では、「file A」と共に「パスワード」がないと「file A」の印刷を行なうことができないので、ユーザ「A」は、「file A」と「パスワード」をユーザ「B」に渡すことになる。そして、ユーザ「B」は、「パスワード」を知っているので、「file A」の表示、編集、及び印刷を自由に行なうことができ、どのプリンタ(図中の「Printer A」や「Printer B」)からの印刷出力も行なうことができる。
また、ユーザ「B」は、「file A」と「パスワード」の両方を有しているので、印刷出力させることを予定していないユーザ「C」にそれら両方が渡ってしまう危険性があり、そうなった場合には、ユーザ「C」も「file A」の表示、編集、及び印刷を自由に行なうことができてしまう。
たとえ「Printer A」や「Printer B」に、印刷対象中のキー情報を検知して地紋印刷を行なう機能が備えられていても、その機能を有していないプリンタに出力することや、パーソナルコンピュータに表示してハードコピーをとることにより、地紋なしの印刷が可能である。
以上説明した例のように、本実施の形態例に係るプリンタ1では、パスワードで保護されたファイルについて他者に印刷出力を行なわせようとする場合、予めパスワードをプリンタ1に登録しておき、当該他者にはパスワードを知らせないため、パスワードを使用して行なえる予定外の印刷や表示を他者に行なわれてしまう危険がなく、プリンタ1からの出力も地紋付きとなるので、セキュリティ性の高い印刷環境を提供することができる。特に、パーソナルコンピュータ等での表示を防止できるので、他者がハードコピー機能を使用して地紋なしで印刷出力を行なってしまうことを有効に防ぐことができる。
また、前記ファイルについて印刷出力を許可された他者は、当該ファイルを指示したダイレクト印刷の操作を行なえばよく、パスワード入力が不要であり、印刷出力を簡便に行なうことができる。さらに、地紋印刷を実行するための事前の準備も当該ファイルのパスワード登録だけであり、手間がかからない。
また、パスワードで保護されたファイルについて他者に印刷出力を行なわせることを予定していない場合などにおいて、当該ファイルの作成者自身がダイレクト印刷を行なう場合には、事前に上記パスワード登録がなされていないが、その場合には、パスワードをその場で入力することにより、印刷を実行することができ、また、通常印刷と地紋印刷を選択できるので、このような場合のユーザ利便性も高い。なお、本プリンタ1では、ホストコンピュータ2からのプリンタドライバを介した通常の印刷要求により印刷を実行できるので、上記ファイルの作成者は、ホストコンピュータ2でパスワードを使用し、当該方法で印刷を実行することもできる。
なお、上記実施の形態例では、プリンタ1にUSBメモリ4を装着してのダイレクト印刷の場合について説明したが、ホストコンピュータ2にダイレクト印刷を指示できるユーティリティ等が備えられている場合には、その方法で印刷指示を行なっても良い。この場合にも、図2に基づいて説明した処理が同様に実行される。なお、この場合、図3に例示した表示はホストコンピュータ2側になされる。
また、プリンタ1に接続される印刷サーバ3に、図2に基づいて説明した処理を実行する機能を備えるようにすることもできる。この場合には、前述したダイレクト印刷実行プログラム118、パスワード管理プログラム119、及び地紋合成プログラム120と同様のものが印刷サーバ3に備えられ、印刷サーバ3に対して、パスワードの登録、ダイレクト印刷の要求がなされる。印刷が実行される場合には、印刷サーバ3においてビットマップデータまで作成され、従って、地紋印刷の場合には、地紋が重ねられたビットマップデータまで作成され、そのデータがプリンタ1に送られて印刷が実行されることになる。
また、上記実施の形態例では、パスワードが設定されたファイルについてダイレクト印刷の要求を受け、そのパスワードが登録されていないときに、パスワードの入力を求めたが(図2のS8)、パスワード入力を求めずに直ぐに印刷中止(図2のS10へ移行)するようにしても良い。この場合にも、パスワードを知っているファイルの作成者等はホストコンピュータ2からプリンタドライバを介した印刷が可能であるので、ユーザ利便性を著しく低下させることはない。
また、本プリンタ1はレーザプリンタであったが、本発明は印刷方式によらず適用することができる。
本発明の保護範囲は、上記の実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明とその均等物に及ぶものである。
本発明を適用した印刷装置であるプリンタの実施の形態例に係る構成図である。 プリンタ1のダイレクト印刷時等における処理手順を例示したフローチャートである。 ユーザに表示される各画面を例示した図である。 本プリンタ1の使われ方の一例を説明するために図である。 同様のケースで従来技術を用いた場合の例を説明するための図である。
符号の説明
1 プリンタ、 2 ホストコンピュータ、 3 印刷サーバ、 4 USBメモリ、110 コントローラ(受信手段、判断手段、印刷実行手段)、 111 CPU、 112 メモリ制御ASIC、 113 IO制御ASIC、 114 画像データインターフェース、 115 画像処理ASIC、 116 SDRAM、 117 ROM、 118 ダイレクト印刷実行プログラム、 119 パスワード管理プログラム、 120 地紋合成プログラム、 130 印刷エンジン(印刷実行手段)、 140 HDD、 150 操作パネル、 160 USBデバイスコネクタ、 170 ネットワークコネクタ

Claims (3)

  1. 印刷対象のデータを含むファイルについて印刷要求を受けて、当該印刷対象の印刷を実行する印刷装置であって、
    前記ファイルに保護用のパスワードが設定されている前記印刷要求を受信する受信手段と、
    前記受信手段により受信された印刷要求に係るファイルのパスワードが、前記印刷装置に予め登録されているか否かを判断する判断手段と、
    前記判断手段により登録されていると判断された際に、前記印刷対象に地紋を付加して前記印刷を実行する印刷実行手段と、を有し、
    前記判断手段は、前記パスワードが登録されていないと判断した際に、ユーザに前記パスワードの入力を促し、
    前記印刷実行手段は、前記入力により前記パスワードが入力された場合には、前記印刷対象の印刷を実行し、前記パスワードが入力されない場合には、前記印刷対象の印刷を中止し、
    前記印刷実行手段が前記印刷対象の印刷を実行する場合に、前記印刷対象に地紋を付加して印刷を実行するか否かを前記ユーザの選択により決定する
    ことを特徴とする印刷装置。
  2. 請求項1において、
    前記受信手段は、前記印刷要求の受信時に、前記パスワードが設定されているファイルを受信する
    ことを特徴とする印刷装置。
  3. 印刷対象のデータを含むファイルについて印刷要求を受けて、当該印刷対象の印刷を実行する印刷装置の制御方法であって、
    前記ファイルに保護用のパスワードが設定されている前記印刷要求を受信した際に、
    前記受信された印刷要求に係るファイルのパスワードが、前記印刷装置に予め登録されているか否かを判断し、
    登録されていると判断した際に、前記印刷対象に地紋を付加して前記印刷を実行させ
    前記パスワードが登録されていないと判断した際に、ユーザに前記パスワードの入力を促し、
    前記入力により前記パスワードが入力された場合には、前記印刷対象の印刷を実行し、前記パスワードが入力されない場合には、前記印刷対象の印刷を中止し、
    前記印刷対象の印刷を実行する場合に、前記印刷対象に地紋を付加して印刷を実行するか否かを前記ユーザの選択により決定する
    ことを特徴とする印刷装置の制御方法。
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