JP5034183B2 - 車両駆動システム - Google Patents

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Description

本発明は、ハイブリッド車両などにおける車両駆動システムに関するものである。
エンジンの駆動力によって前後輪の一方を駆動し、モータによって前後輪の他方を駆動する4輪駆動型ハイブリッド車両において、モータのみを駆動させて走行するモータ走行モード、エンジンのみを駆動させて走行するエンジン走行モード及び両者を駆動させて走行するハイブリッド走行モードを切り替えて前後輪の駆動力配分を制御することで燃費の向上を図る技術が知られている。
また、モータの所要電力は蓄電装置から供給されており、蓄電装置はエンジンによって発電機を駆動することにより、またコースト走行時に車輪の回転エネルギーを回生することにより充電される。
このような4輪駆動ハイブリッド車両では、車両の要求駆動力と車速とに基づいて前後輪の駆動力配分を制御するので、蓄電装置の蓄電量が少ないときにモータの駆動力が不足したり、蓄電量が多いときにエンジン駆動及び回生による充電が制限される場合があり、走行性及び燃費効率が悪化する。
そこで、車両の要求駆動力及び車速に加えて蓄電装置の蓄電量に基づいて前後輪の駆動力配分を制御することで、走行性及び燃費効率を向上させようとする技術が特許文献1に記載されている。
特開平9−284911号公報
しかし、上記従来の技術では配分された前後輪の駆動力がタイヤのグリップ限界を超える場合には所望の駆動力配分を達成することができず、走行性及び燃費効率が悪化する。
本発明は、二つ以上の駆動力源を有する4輪駆動車両において、タイヤのグリップ限界駆動力に起因する走行性及び燃費効率の悪化を抑制することを目的とする。
本発明は、前輪及び後輪で過回転スリップを生じない最大の駆動力を前輪限界駆動力及び後輪限界駆動力に設定し、要求駆動力及び前輪限界駆動力に基づいて前輪に配分できる最大駆動力を算出する。さらに、車速及び前輪配分最大駆動力に基づいて、蓄電装置の各充電電力及び放電電力を発生させるのに必要な燃料消費量が最小となる前輪及び後輪への駆動力配分を算出し、要求駆動力から前輪配分最大駆動力を減算した値を後輪駆動力補正量とし、この後輪駆動力補正量を後輪への駆動力配分に加算して前輪及び後輪への駆動力配分を補正する。補正された駆動力配分の中から蓄電装置の蓄電状態に基づいて算出した目標充電効率を実現する駆動力配分を算出し、この駆動力配分となるように前輪用モータ、後輪用モータ及び発電装置の出力を制御する。
本発明によれば、前輪及び後輪における過回転スリップの発生を防止しながら要求駆動力を可能な限り実現し、発電装置の消費する燃料量に対して効率的に蓄電装置の充電量を増加させるとともに、蓄電装置の蓄電状態に応じた目標充電効率を実現することができる。よって、所望の駆動力配分を実現しながら燃料消費量を低減することができる。
以下では図面等を参照して本発明の実施の形態について詳しく説明する。
(第1実施形態)
図1は、本実施形態における車両駆動システムを示すシステム構成図である。エンジン(発電装置)1はクラッチ2と変速機3とを介して前輪4の駆動軸5に接続されており、エンジン1で発生した駆動力によって前輪4が駆動される。エンジンコントローラ6は、統合コントローラ7から送信されるエンジントルク指令値に基づいてエンジン1のスロットル開度を制御する。
MG(前輪用モータ)8はエンジン1と変速機3との間に設けられ、発生した駆動力を変速機3を介して前輪4へ伝達するとともに、エンジン1の駆動力を吸収して回転することで発電する。MGコントローラ9は、統合コントローラ7から送信されるMG8トルク指令値及びMG8回転速度指令値に基づいてMG8及びエンジン1の回転速度が指令値となるようにMG8のトルクを制御する。また、MGコントローラ9はMG8の回転速度を検出することで前輪4の回転速度(以下「前輪速」という。)を算出する。
クラッチ2はエンジン1とMG8との間の駆動軸10を断続するように設けられ、締結することでエンジン1の駆動力を伝達し、開放することでエンジン1の駆動力を遮断する。
変速機3はMG8と前輪駆動軸5との間に介装され、エンジン1またはMG8の回転速度を変速して前輪ファイナルギア11を介して前輪駆動軸5へと伝達する。変速機3は統合コントローラ7から送信される変速比指令値に基づいて変速比を制御される。
MG(後輪用モータ)15は後輪ファイナルギア12を介して後輪駆動軸13に接続され、発生した駆動力を後輪14へと伝達する。MGコントローラ16は、統合コントローラ7から送信されるMG15トルク指令値に基づいてMG15の回転速度が指令値となるようにMG15のトルクを制御する。また、MGコントローラ16はMG15の回転速度を検出することで後輪14の回転速度(以下「後輪速」という。)を算出する。
蓄電装置17はエンジン1によって駆動されるMG8の発電電力及びコースト走行時のMG8、15による回生電力を蓄電するとともにMG8、15へ電力を供給する。蓄電装置コントローラ18は、蓄電装置17の電圧及び電流を検出して蓄電装置17の蓄電状態(以下「SOC」という。)を算出する。
統合コントローラ7は、蓄電装置コントローラ18によって算出されたSOC、MGコントローラ9、16によって算出された車輪速及びアクセルペダル操作量(以下「APS」という。)センサ19によって検出されたAPSに基づいてエンジンコントローラ6、MGコントローラ9、16及び変速機3へ指令値を送信する。
次に統合コントローラ7で行う制御について図2を参照しながら説明する。図2は、本実施形態における車両駆動システムの制御を示したブロック図である。本実施形態では、車速、要求駆動力Fsd及び蓄電装置17のSOCに加えて路面摩擦係数(以下「路面μ」という。)によって前後輪4、14の駆動力配分の範囲を定め、この範囲内で燃料消費量が最小となる駆動力配分を設定することで燃費効率を高めようとするものである。
ブロックB110では、車速、APS及び要求駆動力の関係を示したマップを参照して、車速とAPSとに基づいて運転者が車両に求める要求駆動力Fsdを算出する。ここで、車速はMGコントローラ9によって算出された車輪速に基づいて算出され、APSはAPSセンサ19によって検出される。
ブロックB120では、前輪速及び後輪速に基づいて路面μを推定する。路面μは、タイヤと路面との間の摩擦係数の勾配である路面μ勾配に基づいて推定される。また、タイヤのスリップ速度に対する制動トルクの勾配や駆動トルクの勾配に基づいて推定してもよい。また、前輪速はMGコントローラ9によって検出され、後輪速はMGコントローラ16によって検出される。
ブロックB130では、車両の要求駆動力Fsdと路面μとに基づいて前後輪4、14の駆動力配分の範囲を算出する。
前後輪4、14の駆動力配分の範囲は図3のフローチャートに従って算出される。すなわち、要求駆動力Fsdと路面μとを読み込み(S131、S132)、路面μに前輪荷重を乗算することで、路面μの場合に前輪4で出力可能な駆動力の最大値(以下「前輪グリップ限界駆動力Ffmax」という。)を算出する(S133)。同様にして後輪14についても後輪14グリップ限界駆動力Frmaxを算出する(S134)。
前輪グリップ限界駆動力Ffmaxと後輪グリップ限界駆動力Frmaxとの和が要求駆動力Fsd以上であるか否かを判定して(S135)、要求駆動力Fsd以上であれば前輪4及び後輪14の駆動力配分の範囲を算出する(S136)。ここで、前輪4及び後輪14の駆動力配分の範囲の上限値は前輪4及び後輪14のそれぞれのグリップ限界駆動力であり、下限値は要求駆動力Fsdから他方のグリップ限界駆動力を減算して得られる駆動力である。また、前輪グリップ限界駆動力Ffmaxと後輪グリップ限界駆動力Frmaxとの和が要求駆動力Fsdより小さければ前輪4及び後輪14の駆動力をそれぞれのグリップ限界駆動力に設定する(S137)。
図2に戻ってブロックB140では、車速、要求駆動力Fsd、前後輪4、14の駆動力配分の範囲及び蓄電装置17のSOCに基づいて燃費向上のための前後輪4、14の駆動力配分マップを検索する。なお、詳細な検索方法については後述する。
ブロックB150では、蓄電装置17のSOCと目標充電効率との関係を示したテーブルを参照して、蓄電装置コントローラ18によって検出された蓄電装置17のSOCに基づいて目標充電効率を算出する。ここで、充電効率とは単位燃料消費量あたりの充電電力であり、充電効率が高いほど単位燃料消費量当たりの充電電力は大きくなる。なお、目標充電効率はSOCが高いほど高効率となるように算出される。
ブロックB160では、燃費向上のための前後輪4、14の駆動力配分マップに基づいて目標充電効率を実現できる駆動力配分を算出する。目標充電効率は単位燃料消費量あたりの充電電力であるので、燃費向上のための前後輪14の駆動力配分マップのデータと目標充電効率のデータとが一致する点における駆動力配分が目標充電効率を実現できる駆動力配分となる。
ブロックB170では、ブロックB210において算出された駆動力配分に基づいてMG8、15及びエンジン1のトルク指令値及びMG8の回転速度指令値を算出する。
MG8、15のトルク指令値tTsm8、tTsm15は図4のブロック図に従って算出される。すなわち、ブロックB160において算出された駆動力配分に基づいてMG8の駆動力を算出し(B171)、ファイナルギアのギア比G1及び変速機3の変速ギア比G2で除算してMG8トルク指令値tTsm8を算出する(B172、B173)。また、ブロックB160において算出された駆動力配分に基づいてMG15の駆動力を算出し(B174)、ファイナルギアのギア比G3で除算してMG15トルク指令値tTsm15を算出する(B175)。
また、エンジン1のトルク指令値tTe及びMG8の回転速度指令値tNsは図5のブロック図に従って算出される。すなわち、ブロックB171及びB174において算出された前輪4及び後輪14のMG駆動力の和を発生させるのに必要な目標発電電力tPgenを算出し(B176)、発電電力と燃費が最良となるエンジン1の回転速度との関係を示したテーブルを参照して、目標発電電力tPgenに基づいて燃費が最良となるエンジン1の回転速度を算出し(B177)、この回転速度をMG8回転速度指令値tNsとする。ここで、MG8回転速度指令値tNsはMGコントローラ9に送信され、エンジン1及びMG8の回転速度がMG8回転速度指令値tNsで等しくなるようにMG8の回転速度が制御される。この回転速度制御では、MGトルク指令値tTsm8がMG8回転速度指令値tNsと実回転速度との偏差に応じた値となるようにMGトルク指令値tTsm8をベクトル制御する。
また、MG8回転速度指令値tNsを前輪速及び前輪ファイナルギア11のギア比G1で除算して変速比指令値Rを算出する(B178、B179)。さらに、目標発電電力tPgenを発電するのに必要な目標エンジン出力tPengを算出し(B180)、目標エンジン出力tPengを実エンジン回転速度で除算した値と(B181)、ブロックB160において算出された駆動力配分に基づいて算出したエンジン駆動力に前輪4のタイヤ半径を乗算した値と(B182、B183)、を加算することでエンジントルク指令値tTeを算出する(B184)。
次に、図2のブロックB140において燃費向上のための前後輪4、14の駆動力配分マップを抽出する方法について図6のブロック図を参照しながら詳細に説明する。図6は、燃費向上のための前後輪4、14の駆動力配分マップを検索する制御を示したブロック図である。
ブロックB141では、ブロックB110において算出した要求駆動力Fsdにタイヤ半径を乗算して要求駆動トルクtTを算出する。
ブロックB142では、要求駆動トルクtTに車輪の回転速度を乗算して要求駆動パワーtPを算出する。
ブロックB143では、要求駆動パワーtP及び車速に基づいて燃料消費量、蓄電装置17の充放電電力及び前後輪4、14の駆動力配分の関係を示したマップを検索する。本ステップでは、燃料消費量、蓄電装置17の充放電電力及び前後輪14の駆動力配分の関係を示したマップが車速及び要求駆動パワーtPに対応するように複数用意されており、B142において算出された要求駆動パワーtP及び車速に基づいてマップを検索する。ここで、各マップには燃料消費量と蓄電装置17の充放電電力との関係を示すデータが前後輪4、14への駆動力配分比率ごとに複数用意されている。すなわち、ある充放電電力のときの燃料消費量は駆動力配分比率によって変化し、またこの関係は車速及び要求駆動パワーtPによっても変化する。
ブロックB144では、蓄電装置17のSOCに基づいて、SOCと充放電電力との関係を示したテーブルを参照して蓄電装置17の入出力可能電力を算出する。本ステップで用いるテーブルでは、蓄電装置17のSOCが高いほど充電電力は低下し、放電電力は上昇する。
ブロックB145では、ブロックB143において抽出したマップからブロックB130において算出された駆動力配分範囲に含まれる駆動力配分だけを抽出する。すなわち、前輪4及び後輪14の少なくとも一方において配分駆動力がグリップ限界駆動力を超えるような配分データは取り除かれる。
ブロックB146では、ブロックB145において抽出されたマップからブロックB144において算出された入出力可能電力の範囲内に含まれる駆動力配分データを抽出する。ここで、出力可能電力を超える放電電力を必要とする駆動力がMG8に配分されるとMG8は所望の駆動力を発生させることができず運転性が悪化する。また、入力可能電力を超える充電電力が発生するような回転速度までエンジン1を回転させると、MG8がエンジン1の回転エネルギーを効率よく回収することができなくなって燃費が悪化する。よって、駆動力配分データを入出力可能電力の範囲内で抽出する。
ブロックB147では、ブロックB146において抽出されたマップの中で蓄電装置17の充放電電力に対する燃料消費量が最小になる駆動力配分を抽出することで、燃費向上前後駆動力配分マップが抽出される。当該燃費向上前後駆動力配分マップの中で、SOCに応じた運転点を選択する。
次に本実施形態の作用について説明する。前後輪4、14の駆動力配分は、前後輪4、14の駆動力の和が要求駆動力Fsdとなるように設定されるが、前輪4または後輪14にそれぞれのグリップ限界駆動力を超える駆動力が配分されると、車輪に過回転スリップが生じて車両全体としての駆動力は要求駆動力Fsdより小さくなり、また過回転スリップを生じた車輪への配分駆動力の一部は無駄となる。さらに、蓄電装置17の充放電電力はSOCによって変化するので、SOCが低いときには設定された前後輪4、14の配分駆動力を発生させることができなくなり、またSOCが高いときにはMG8、15の発電電力を十分に蓄電することができなくなるおそれがある。
そこで、路面μを推定して前輪4及び後輪14で出力可能な駆動力の範囲に基づいて駆動力配分の範囲を算出するとともに、蓄電装置17のSOCに基づいて入出力可能電力を算出する。さらに、蓄電装置17の充放電電力に対するエンジン1の燃料消費量のデータを駆動力配分ごとに予め複数求めておき、前輪4及び後輪14で出力可能な駆動力配分の範囲内であって、かつ入力可能電力及び出力可能電力の範囲内となる駆動力配分データの中から燃料消費量が最小となって目標充電効率を実現できる駆動力配分を算出する。これにより、MG8、15は常に所望の駆動力を路面に伝達することができるとともに、蓄電装置17の力行及び回生も効率よく行われる。
以上のように本実施形態では、蓄電装置17の充電電力及び放電電力に対する燃料消費量を前輪4及び後輪14への駆動力配分比率ごとに表すマップを求めておき、このマップ中の燃料消費量のうち前輪4への配分駆動力が前輪グリップ限界駆動力Ffmax以下及び後輪14への配分駆動力が後輪グリップ限界駆動力Frmax以下となる駆動力配分比率に対応する燃料消費量を抽出する。さらに、この燃料消費量のうち蓄電装置17の各充電電力及び放電電力に対する燃料消費量が最小となる駆動力配分比率を抽出することで、前輪4及び後輪14への配分駆動力を決定する。
これにより、前輪4及び後輪14の過回転スリップの発生を防止しながら要求駆動力Fsdを可能な限り実現し、発電装置17の消費する燃料量に対して効率的に蓄電装置17の充電量を増加させるとともに、蓄電装置17の蓄電状態に応じた目標充電効率を実現することができる。よって、前輪4及び後輪14の所望の駆動力配分を実現しながら燃料消費量を低減することができるので、走行性及び燃費を向上させることができる。
また前輪4及び後輪14への駆動力配分は、蓄電装置17の充放電電力が蓄電装置17の蓄電状態に基づいて算出した最大入力電力及び最大出力電力の範囲内となるように算出されるので、蓄電装置17への充電が過充電となることがなく、また蓄電装置17からの放電が過放電となることがないので、回生エネルギーを無駄なく回収できるとともに、所望の駆動力配分を確実に実現できる。よって、燃費及び運転性を向上させることができる。
さらに、前輪及び後輪のグリップ限界駆動力Ffmax、Frmaxは前輪及び後輪の車輪速に基づいて推定された路面μに基づいて算出されるので、路面状況の変化に応じてより精度良く算出することができ、要求駆動力Fsdをさらに確実に実現することができる。
(第2実施形態)
本実施形態ではシステム構成は第1実施形態と同様であり、その制御方法が異なる。以下、本実施形態における車両駆動システムの制御について説明する。なお、第1実施形態と同一の制御についてはその説明を適宜省略する。
本実施形態における統合コントローラ7で行う制御について図7を参照しながら説明する。図7は本実施形態における車両駆動システムの制御を示したブロック図である。本実施形態では第1実施形態に加えてMG8、15の出力制限を考慮している。つまり図8のマップに示すように、通常のMGはその運転状態に応じて出力可能な出力が変化する。本実施形態は、特に温度変化によってMGの出力が制限される場合であっても、第1実施形態と同様の効果を得ようとするものである。
ブロックB110a、B120aについては第1実施形態と同一であるので省略する。
ブロックB121aでは、現在のMG15が出力可能な出力である出力制限値Pmaxmg15を演算する。出力制限値Pmaxmg15は、図8のマップを参照してMG15の冷却水温度に応じて演算される。
ブロックB130aでは、車両の要求駆動力Fsdと路面μと、MG15の出力制限値Pmaxmg15に基づいて前後輪4、14の駆動力配分の範囲を算出する。前後輪4、14の駆動力配分の範囲は図9のフローチャートに従って算出される。
すなわち、要求駆動力Fsdと路面μと出力制限値Pmaxmg15を読み込み(S131a、S132a、S133a)、路面μに前輪荷重を乗算することで、路面μの場合に前輪4で出力可能な駆動力の最大値、すなわち前輪グリップ限界駆動力Ffmaxを算出する(S134a)。同様にして後輪14についても後輪グリップ限界駆動力Frmaxを算出する(S135a)。
ここで、後輪グリップ限界駆動力FrmaxはMG15の出力制限を考慮せずに演算した値であるので、MG15の出力制限値Pmaxmg15を後輪速で除算し、さらに後輪14のタイヤ半径で除算することでMG15の温度に応じた後輪グリップ限界駆動力Frrestを演算する。さらに、後輪グリップ限界駆動力Frmaxと後輪グリップ限界駆動力Frrestとをセレクトローして得られる値を後輪グリップ限界駆動力Frmaxとする。
前輪グリップ限界駆動力Ffmaxと後輪グリップ限界駆動力Frmaxとの和が要求駆動力Fsd以上であるか否かを判定して(S136a)、要求駆動力Fsd以上であれば前輪4及び後輪14の駆動力配分の範囲を算出する(S137a)。ここで、前輪4及び後輪14の駆動力配分の範囲の上限値は前輪4及び後輪14のそれぞれのグリップ限界駆動力であり、下限値は要求駆動力Fsdから他方のグリップ限界駆動力を減算して得られる駆動力である。また、前輪グリップ限界駆動力Ffmaxと後輪グリップ限界駆動力Frmaxとの和が要求駆動力Fsdより小さければ前輪4及び後輪14の駆動力をそれぞれのグリップ限界駆動力に設定する(S138a)。
図7に戻ってブロックB140aでは、第1実施形態と同様にして駆動力配分マップを検索する。
ブロックB150aでは、第1実施形態と同様に目標充電効率を設定する。
ブロックB150bでは、ブロックB121aと同様にMG8の出力制限値Pmaxmg8を演算する。
ブロックB150cでは、ブロックB140aで演算した駆動力配分に対して、MG8の燃料消費量制限値を算出する。燃料消費量制限値はMG8の出力とエンジン1の燃料消費量との関係に基づいて算出され、詳細な算出方法については後述する。
ブロックB160aでは、燃費向上のための前後輪4、14の駆動力配分マップ及び燃料消費量制限値の範囲の中から、目標充電効率を実現できる駆動力配分を算出する。目標充電効率は単位燃料消費量あたりの充電電力であるので、燃費向上のための前後輪4、14の駆動力配分マップのデータと目標充電効率のデータとが一致する点における駆動力配分が目標充電効率を実現できる駆動力配分となる。
ブロックB170aについては第1実施形態と同様であるので省略する。
次に、ブロックB150cにおける燃料消費量制限値の算出方法、及びブロックB160aにおける駆動力配分の算出方法について、図10のブロック図を参照して説明する。なお、B147に関しては第1実施形態と同様であるので省略する。
ブロックB150cでは、エンジン1の燃料消費量とMG8の出力(正は放電時の出力、負は発電時の出力)との関係を示すテーブルを参照することで、ブロックB150bにおいて算出したMG8の出力制限値Pmaxmg8の範囲内における燃料消費量の上限値及び下限値を算出する。
ここで、本実施形態における車両駆動システムは、前輪4で出力する駆動力をエンジン1とMG8とで分担して出力する。MG8の出力を出力制限値にした場合、MG8の出力分担が最も大きくなり、エンジン1の出力分担が最も小さくなるので、エンジン1の燃料消費量は下限値(図10のA)となる。また、MG8で発電を行う場合、前輪4で出力する駆動力を全てエンジン1で出力し、さらにMG8で発電を行うために必要な駆動力もエンジン1から供給することとなる。よって、MG8の出力を出力制限値にした場合にエンジンの燃料消費量は上限値(図10のB)となる。このエンジン燃料消費量の上限値、下限値をそれぞれ燃料消費量上限値及び燃料消費量下限値として設定する。
ブロックB161aでは、ブロックB147において検索された、燃費向上前後駆動力配分マップから、B150cで演算した燃料消費量上限値及び下限値の範囲内に含まれる配分データを算出する。
ブロックB162aでは、ブロック161aで検索した配分データの中から、目標充電効率を実現する駆動力配分を演算する。駆動力配分は、SOCが最も低下して充電を必要とする場合は運転点がCとなり、SOCが高いときは運転点がDとなるように演算される。
以上のように本実施形態では、第1実施形態に加えて、前輪及び後輪のMG8、15の出力可能範囲において、駆動力の配分及び運転点が算出されるので、MG8、15の温度変化によっても、実現不可能な運転点を選択することがなく、より確実に第1実施形態の効果を得ることができる。
(第3実施形態)
本実施形態ではシステム構成は第1実施形態と同様であり、その制御方法が異なる。以下、本実施形態における車両駆動システムの制御について説明する。なお、第1実施形態と同一の制御についてはその説明を適宜省略する。
図11は本実施形態における車両駆動システムの制御を示すブロック図である。本実施形態では、車速と要求駆動力Fsdとに基づいて検索されるマップのデータを燃料消費量が最小となる駆動力配分データのみとし、このマップを要求駆動力Fsdに基づいて補正することで駆動力配分を適切に制御し、第1実施形態に比べて演算負荷を減少させながら同様の効果を得ようとするものである。
ブロックB210において要求駆動力Fsdを算出する制御はブロックB110と同一であり、ブロックB220において路面μを推定する制御はブロックB120と同一である。
ブロックB230では、路面μに基づいて前後輪4、14のグリップ限界駆動力を算出する。前輪4のグリップ限界駆動力Ffmaxは路面μに前輪荷重を、後輪14のグリップ限界駆動力Frmaxは路面μに後輪荷重をそれぞれ乗算して算出する。
ブロックB240では、車速、要求駆動力Fsd及び前輪4のグリップ限界駆動力Ffmaxに基づいて燃料消費量が最小になる駆動力配分のマップを検索する。
燃料消費量が最小になる駆動力配分のマップは図12のブロック図に従って検索される。すなわち、ブロックB210において算出される要求駆動力FsdとブロックB230において算出される前輪グリップ限界駆動力Ffgripとのうち小さい方を選択し(B241)、これを前輪4に配分できる最大の駆動力である前輪配分最大駆動力Fmaxとする。車速と前輪配分最大駆動力Fmaxとに基づいて燃料消費量、蓄電装置17の充放電電力及び燃料消費量が最小となる前後輪4、14の駆動力配分の関係を示したマップを検索する(B242)。本ステップでは、燃料消費量、蓄電装置17の充放電電力及び燃料消費量が最小となる前後輪4、14の駆動力配分の関係を示したマップが車速及び駆動力に対応するように複数用意されており、ブロックB241において算出された前輪配分最大駆動力Fmax及び車速に基づいてマップを検索する。
図11に戻ってブロックB250では、要求駆動力Fsd、前輪配分最大駆動力Fmax、後輪グリップ限界駆動力Frmax、車速及び燃料最小駆動力配分マップに基づいて燃料消費量が最小になる駆動力配分のマップを補正する。なお、詳細な補正方法については後述する。
ブロックB260において蓄電装置17のSOCを読み込んで目標充電効率を算出する制御はそれぞれブロックB150と同一である。
ブロックB270では、補正された燃料最小駆動力配分マップ、蓄電装置17のSOC及び目標充電効率に基づいて駆動力配分を算出する。詳細な算出方法については後述する。
ブロックB280においてMG8及びエンジン1のトルク指令値または回転速度指令値を算出する制御はブロックB170と同一である。
次にブロックB250において燃料消費量が最小になる駆動力配分のマップを補正する方法について図13を参照しながら詳細に説明する。図13は、燃料最小駆動力配分マップを補正する制御を示したブロック図である。
ブロックB251では、ブロックB210において算出した要求駆動力FsdとブロックB241において算出した前輪配分最大駆動力Fmaxとが等しいか否かを判定する。
ブロックB252では、要求駆動力Fsdから前輪配分最大駆動力Fmaxを減算する。
ブロックB253では、ブロックB252において算出された値とブロックB230において算出された後輪グリップ限界駆動力Ffgripとのうち小さい方を選択する。
ブロックB254では、ブロックB251において要求駆動力Fsdと前輪配分最大駆動力Fmaxとが等しいと判定されたときはゼロを選択し、等しいと判定されなかったときはブロックB253において得られた値を選択し、選択された値を後輪駆動力補正量Fαとする。
ブロックB255では、ブロックB242において検索されたマップの後輪側の駆動力配分に後輪駆動力補正量Fαを加算する。
ブロックB256では、後輪駆動力補正量Fα及び車速に基づいて、車速、駆動力及び後輪14で出力する電力の関係を示したマップを参照して後輪14で出力する電力の補正量である補正電力Pαを算出する。
ブロックB257では、ブロックB255において後輪側の駆動力配分を補正したマップの蓄電装置充放電電力を補正電力Pαだけ補正する。
次に図11のブロックB270において駆動力配分を算出する方法について図14を参照しながら詳細に説明する。図14は、駆動力配分を算出する制御を示したブロック図である。
ブロックB281では、蓄電装置17のSOCに基づいて、SOCと充放電電力との関係を示したテーブルを参照して蓄電装置17の入出力可能電力を算出する。
ブロックB282では、ブロックB257において補正した燃料最小駆動力配分マップと入出力可能電力とに基づいて、入出力可能電力の範囲内の駆動力配分データを抽出する。
ブロックB283では、ブロックB282において抽出したデータとブロックB260において算出した目標充電効率とに基づいて、目標充電効率を実現できる駆動力配分を算出する。目標充電効率は単位燃料消費量あたりの充電電力であるので、燃費向上のための前後輪4、14の駆動力配分マップのデータと目標充電効率のデータとが一致する点における駆動力配分が目標充電効率を実現できる駆動力配分となる。
次に本実施形態の作用について説明する。本実施形態では、路面μを推定して前輪4及び後輪14で出力可能なグリップ限界駆動力を算出するとともに、蓄電装置17のSOCに基づいて入出力可能電力を算出する。蓄電装置17の充放電電力に対するエンジン1の燃料消費量のデータは燃料消費量が最小となるデータのみを求めておき、前輪4のグリップ限界駆動力に基づいて後輪14への駆動力配分を補正し、入力可能電力と出力可能電力との範囲内にある駆動力配分データの中から目標充電効率を実現する駆動力配分に設定される。これにより、第1実施形態よりも演算負荷を低減しながら、MG8は常に所望の駆動力を路面に伝達することができるとともに、蓄電装置17の力行及び回生も効率よく行われる。
また、前輪は変速機を備えているので変速比を制御することでエンジン1とMG8とを効率の良い動作点に制御することができるが、後輪は動作点を制御できない。よって、本実施形態のように前輪4への駆動力配分を過回転スリップが生じない範囲で大きく設定し、効率の良い動作点を制御することで燃料消費量を低減できる。
以上のように本実施形態では、要求駆動力Fsd及び前輪グリップ限界駆動力Ffmaxに基づいて前輪配分最大駆動力Fmaxを算出し、車速及び前輪配分最大駆動力Fmaxに基づいて蓄電装置17の充電電力及び放電電力に対する燃料消費量が最小となる前輪4及び後輪14への駆動力配分を算出する。さらに、要求駆動力Fsdから前輪配分最大駆動力Fmaxを減算して算出した後輪駆動力補正量Fαを後輪14への駆動力配分に加算することで、前輪4及び後輪14への駆動力配分を補正し、この駆動力配分を前輪4及び後輪14への駆動力配分とする。
これにより、蓄電装置17の充電電力及び放電電力に対する燃料消費量を前輪4及び後輪14への駆動力配分比率ごとに表すマップを求める必要がなく、マップのデータ数を削減することができるので、第1実施形態の効果に加えて演算負荷を低減することができる。
また前輪4及び後輪14への駆動力配分は、蓄電装置17の充放電電力が蓄電装置17の蓄電状態に基づいて算出した最大入力電力及び最大出力電力の範囲内となるように算出されるので、蓄電装置17への充電が過充電となることがなく、また蓄電装置17からの放電が過放電となることがないので、回生エネルギーを無駄なく回収できるとともに、所望の駆動力配分を確実に実現できる。よって、燃費及び運転性を向上させることができる。
さらに、後輪14への駆動力配分は後輪グリップ限界駆動力Frmaxを超えない値に補正されるので、過回転スリップの発生を防止しながら可能な限り要求駆動力Fsdを実現することができる。よって、運転性を向上させることができる。
さらにまた、後輪駆動力補正量Fαを発生させるのに必要な蓄電装置17の補正電力Pαを後輪14への駆動力配分を補正したマップに加算し、このマップに基づいて燃料消費量が最小となる前輪4及び後輪14への駆動力配分を算出する。これにより、後輪14への駆動力配分を補正した後の蓄電装置17の充放電電力を精度良く算出することができ、より適切な前輪4及び後輪14への駆動力配分を算出することができる。よって、車両の運転性及び燃費をさらに向上させることができる。
(第4実施形態)
図15は、本実施形態における車両駆動システムを示すシステム構成図である。本実施形態は燃料電池30を有するシリーズハイブリッド車両に本発明を適用した場合であり、第1〜第3実施形態において発電のための駆動力を発生させていたエンジン1の代わりに蓄電装置17に直接電力を供給する燃料電池30を備え、さらにエンジン1を制御するエンジンコントローラ6の代わりに燃料電池30を制御する燃料電池コントローラ31を備えている。燃料電池30は、統合コントローラ7から出力される発電電力指令値に基づいて燃料電池コントローラ31によって発電量を制御される。その他の構成は図1に示す本実施形態の構成と同様である。以上により本実施形態では第1〜第3実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
(第5実施形態)
図16は、本実施形態における車両駆動システムを示すシステム構成図である。本実施形態はシリーズハイブリッド車両に本発明を適用した場合であり、第3実施形態において蓄電装置17に直接電力を供給する燃料電池30の代わりに発電機40と発電機40を駆動するエンジン1とを備え、さらに燃料電池30を制御する燃料電池コントローラ31の代わりに発電機40を制御する発電機コントローラ41及びエンジン1を制御するエンジンコントローラ6を備えている。発電機40は統合コントローラ7から出力される回転速度指令値に基づいて発電機コントローラ41によって回転速度を制御される。また、エンジン1は統合コントローラ7から出力されるエンジントルク指令値に基づいてエンジンコントローラ6によってスロットル開度を制御される。その他の構成は図1に示す本実施形態の構成と同様である。以上により本実施形態では第1〜第4実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
以上説明した実施形態に限定されることなく、その技術的思想の範囲内において種々の変形や変更が可能であり、それらも本発明と均等であることは明白である。
例えば、前輪4及び後輪14のMG駆動力からそれぞれMG8トルク指令値及びMG15トルク指令値を算出する際に、MG8、15の駆動力損失を考慮するようにしてもよい。これにより、前輪4及び後輪14への駆動力配分を実現するために必要な電力をさらに精度良く過不足なく算出することができるので、要求駆動力Fsdをより確実に実現しながら燃料消費量を低減することができる。よって、車両の運転性及び燃費を向上させることができる。
第1実施形態における車両駆動システムを示すシステム構成図である。 第1実施形態における車両駆動システムの制御を示すブロック図である。 駆動力配分の範囲を算出する制御を示したフローチャートである。 MGトルク指令値を算出する制御を示したフローチャートである。 エンジントルク指令値及びMG8回転速度指令値を算出する制御を示したフローチャートである。 燃費向上のための前後輪の駆動力配分マップを抽出する制御を示したブロック図である。 第2実施形態における車両駆動システムの制御を示すブロック図である。 MGの温度特性を示す図である。 駆動力配分の範囲を算出する制御を示したフローチャートである。 出力制限範囲内で燃費向上のための前後輪の駆動力配分マップを抽出する制御を示したブロック図である。 第3実施形態における車両駆動システムの制御を示すブロック図である。 燃料最小駆動力配分マップを検索する制御を示したブロック図である。 燃料最小駆動力配分マップを補正する制御を示したブロック図である。 駆動力配分を算出する制御を示したブロック図である。 第4実施形態における車両駆動システムを示すシステム構成図である。 第5実施形態における車両駆動システムを示すシステム構成図である。
符号の説明
1 エンジン
2 クラッチ
3 変速機
4 前輪
5 前輪駆動軸
6 エンジンコントローラ
7 統合コントローラ
8 MG(モータジェネレータ)
9 MGコントローラ
10 駆動軸
11 前輪ファイナルギア
12 後輪ファイナルギア
13 後輪駆動軸
14 後輪
15 MG(モータジェネレータ)
16 MGコントローラ
17 蓄電装置
18 蓄電装置コントローラ
19 アクセル操作量(APS)センサ
30 燃料電池
31 燃料電池コントローラ
40 発電機
41 発電機コントローラ

Claims (7)

  1. 前輪に駆動力を与える前輪用モータと、
    後輪に駆動力を与える後輪用モータと、
    前記前輪用モータ及び後輪用モータに電力を供給する蓄電装置と、
    前記蓄電装置に蓄える電力を発電する発電装置と、
    運転者の要求駆動力を算出する手段と、
    前記前輪で過回転スリップを生じることのない前記前輪の最大駆動力を前輪限界駆動力に設定し、前記後輪で過回転スリップを生じることのない前記後輪の最大駆動力を後輪限界駆動力に設定する手段と、
    前記要求駆動力及び前記前輪限界駆動力に基づいて前記前輪に配分できる最大駆動力を算出する手段と、
    車速及び前記前輪配分最大駆動力に基づいて、前記蓄電装置の各充電電力及び放電電力を発生させるのに必要な燃料消費量が最小となる前記前輪及び後輪への駆動力配分を算出する燃料最小駆動力配分算出手段と、
    前記要求駆動力から前記前輪配分最大駆動力を減算した値を後輪駆動力補正量とし、前記後輪駆動力補正量を前記燃料最小駆動力配分算出手段によって算出された前記後輪への駆動力配分に加算することで、前記前輪及び後輪への駆動力配分を補正する駆動力配分補正手段と、
    前記蓄電装置の蓄電状態に基づいて前記蓄電装置の目標充電効率を算出する手段と、
    前記駆動力配分補正手段によって補正された駆動力配分の中から前記目標充電効率を実現する駆動力配分を算出する手段と、
    前記目標充電効率を実現する駆動力配分に基づいて前記前輪用モータ、前記後輪用モータ及び前記発電装置への出力指令値を算出する手段と、
    前記各出力指令値に基づいて前記前輪用モータ、前記後輪用モータ及び前記発電装置の出力を制御する手段と、
    を備えることを特徴とする車両駆動システム。
  2. 前記駆動力配分補正手段は、前記後輪の駆動力配分を前記後輪限界駆動力以下の値に補正することを特徴とする請求項1に記載の車両駆動システム。
  3. 車速及び前記後輪駆動力補正量に基づいて前記後輪駆動力補正量を発生させるのに必要な前記蓄電装置の放電電力を算出する手段をさらに備え、
    前記燃料最小駆動力配分算出手段は、前記放電電力に基づいて補正した前記蓄電装置の各充電電力及び放電電力を発生させるのに必要な燃料消費量が前記前輪及び後輪への駆動力配分の中で最小となる駆動力配分を算出することを特徴とする請求項1または2に記載の車両駆動システム。
  4. 前記前輪及び後輪の回転速度に基づいて路面摩擦係数を推定する手段をさらに備え、
    前記前輪限界駆動力及び前記後輪限界駆動力は前記路面摩擦係数に基づいて算出されることを特徴とする請求項1から3までのいずれか1項に記載の車両駆動システム。
  5. 前記前輪または後輪に駆動力を与えるエンジンを備え、
    前記前輪は前記前輪用モータ及び前記エンジンのうち少なくとも一方の駆動力によって駆動される、または前記後輪は前記後輪用モータ及び前記エンジンのうち少なくとも一方の駆動力によって駆動されることを特徴とする請求項1から4までのいずれか1項に記載の車両駆動システム。
  6. 前記発電装置はエンジンと前記エンジンの駆動力によって回転する発電機とによって構成されることを特徴とする請求項1から5までのいずれか1項に記載の車両駆動システム。
  7. 前記発電装置は燃料電池によって構成されることを特徴とする請求項1から4までのいずれか1項に記載の車両駆動システム。
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